こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は「エンチャイルド奨学生の条件」についてお話ししてみたいと思います。
 
 まずエンチャイルド奨学生制度の核心は、言うまでもなく支援者の皆さまの存在です。
 支援者の皆さまなくしてエンチャイルドの海外教育支援は成り立ちません。

 この場を借りて、日本の支援者の皆さまの日頃のご支援に対して、心からの謝意を表したいと思います。
 誠にありがとうございます!

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エンチャイルド奨学生は小学校を卒業し中学生になる段階で
「ピース・アドボケイト(平和の推進者)」を任命されます

 さて、エンチャイルド奨学生制度のポイントとなる内容をいくつかご紹介いたします。

①エンチャイルド奨学生の対象は小学生から大学生まで
②一定の条件を満たすことによって奨学金の受給を継続できる
③奨学生は真摯に学業に励み、夢と志を持って生き、自立と共立の人生(社会的生活)実現者となることを目指す
④奨学生の更新条件は以下のとおりです
 ・本人および保護者が奨学生としての資格を遵守することを誓約する
 ・原則として学校の成績において85%以上の基準を満たしている
 ・奨学金の受給だけでなく、エンチャイルドの活動(交流プログラム)に参加する
 ・現地コーディネーターの推薦(学校との連携)
 ・NPO法人エンチャイルドの承認

ブハンの奨学生(後列左端がフレンチー・ミラミナさん)

 エンチャイルドの奨学生制度は、教育支援を通して「貧困の世代間連鎖を断ち切る」というエンチャイルドのミッションを果たすためのものです。
 同時に同奨学生制度は、より良い社会を実現するための次世代育成の社会教育プログラム(ピース・アドボケイト教育)でもあります。奨学金給付だけでなく、交流プログラムなどへの積極的な参加を推奨する理由がそこにあります。

 自立(健康的自立、精神的自立、経済的自立、社会的自立)を目指すことにとどまることなく、他者のために生きる共立の生き方(共生・共助・共感=8エレメント)を実践する人間に成長してほしいと願っています。

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エンチャイルド・ユースとして台風被災地の支援活動をするエンチャイルド奨学生たち

 2020年10月には、NPO法人エンチャイルドの付設として「エンチャイルド・ユース」を設立しました。(エンチャイルド・ユースのビジョン、ミッション、バリューはこちらから)
 シニアハイスクール以上のエンチャイルド奨学生(ピース・アドボケイト)を対象とし、OB・OGの参加も奨励しています。
 エンチャイルド・ユースは、ピース・アドボケイトとしての実践の場であり、より良い社会を実現するための行動(アクション)を共にする一つのチームであると理解していただければよいかと思います。 

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 現在、大学生の奨学生の割合が増えています。
 大学生の奨学生への教育支援規模 は、小学生・ハイスクール生の約3倍です。大学生の奨学生たちの教育支援は一口(月1000円)の支援では対応できていないのが現状です。
 支援者の皆さまは、エンチャイルドの奨学生たちの夢と希望、そしてピース・アドボケイトとしての志を支えていただくために、ひと月、2口、3口のご支援をご検討くださいますよう、お願い申し上げます。

 8月21日には、エンチャイルド設立10周年記念特別総会の位置づけで日本の関係者および支援者の皆さまと、エンチャイルド奨学生およびフィリピン関係者一同が集うオンライン交流イベントの開催を予定しています。
 万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。

Japan & Philippines
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