こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、「人はしたいことをする、人は生きたいように生きる」というテーマでエッセーを書いてみたいと思います。

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 一つの仮説を提示させていただけるなら、「人はしたいことをする、人は生きたいように生きるというシンプルな原則によって人生と社会は成り立っている(現象化している)」と申し上げたいと思います。

 「人はしたいことをする、したくないことはしない、つまり、人は欲求に従って行動しよう」とするということです。

 欲求は生きる動機となります。そしてその動機が言動の主たる要因となります。
 言動を変えるためには動機を変える必要があり、動機を変えるためには欲求の内容と欲求のレベルを変える必要があります。

 つまり、動機の成長が人間の言動を変え、生き方を変える、ということです。
 「世界(あなた)が変われば私が変わる」のではなく、「私が変われば世界が変わる」ということです。

 欠乏動機(テイク/生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求)を中心に生きるのか、成長動機(ギブ/尊厳欲求、自己実現欲求、超自己実現欲求)を中心に生きるのか。
 ここが生き方が分かれるターニングポイントです。

 欠乏動機を中心した世界は、「ギブ・アンド・テイク」で完結してしまいます。ギブ・アンド・テイクの世界は格差の解消ができません。しかし「ギブ・アンド・ギブ」(8エレメント=共生・共食・共育・共助・共感・共有・共観・共創)の世界は、格差解消とともに、持続可能な成長(発展)社会の実現を可能とすることでしょう。

 人はしたいことをします。人は生きたいように生きるのです。欲求すなわち動機の結果がその人の人生であり、その人がつくり出した社会です。

 私が変わるというのは、意識が変わることであり、動機が変わるということです。動機が変われば行動が変わります。

 だからと言って、意識の薄い行動、動機の弱い行動(誘発された行動、促された行動など)に全く意味がないというわけではありません。行動してみることで、体験することで、意識の変革や動機の成長が刺激されるからです。体験してみること、行動してみることは有効なことでしょう。

 子どもたちが段階的に動機を成長させることができるようになれば、成長動機(自立と共立)で生きる人々による、より良い社会(ギブ・アンド・ギブの世界)が実現できるとエンチャイルドは考えます。

 「心の国境」とは、欠乏動機と成長動機を分ける一線のことです。
 心の国境を超えるというのは、ギブ・アンド・テイクを中心とした生き方からギブ・アンド・ギブを中心とした生き方に転換することです。

 エンチャイルドは、成長動機を家族愛による共同体社会形成の原動力と考えています。家族愛は共立社会の中軸です。8エレメントは、家族愛の属性であると言えます。

 人はしたいことをするものです。生きたいように生きるのです。
 人が家族愛で生きたいと望むなら、家族愛の世界ができることでしょう。
 共に生きたいと望むなら、共立の社会の実現は問題ありません。

 子どもたちは大人たちに支えられて成長します。養われて、愛されて、認められて育ちます。しかしそれがゴールではありません。
 成長とともに確実に自立した人生を実現するようになり、共立の社会の担い手となって生きるのようになるのです。

 エンチャイルドは、子どもたちの動機の成長のために共育交流活動を推進しています。教育支援の中心に共育交流活動を位置付けているのはそのためです。

 家族愛を動機として生きる人々によって地球家族共同体社会はつくられることでしょう。
 
 人はしたいことをし、生きたいように生きるのです。
 人間は本来、強制や支配とは無関係の存在なのです。

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