こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、日本時間午後3時から、オンライン共有ミーティング(アンパロハイスクール出身のエンチャイルド奨学生たちが対象/9人中7人が参加)を行いました。マニラ首都圏としては第1回となります。

LINE_ALBUM_オンライン共有ミーティング・アンパロ

 オンライン共有ミーティングは、事務局がエンチャイルド奨学生たちの声を直接聞く交流の時間です。
 すでに3カ月ほどの期間をかけて、ミンダナオ島地域でのオンライン共有ミーティングはひととおり終えています。
 マニラ首都圏は、今回のアンパロの奨学生たちとのミーティングを皮切りに、来年の2月いっぱいまでに全奨学生の聞き取りを行う予定です。

 ミンダナオ島もマニラ首都圏も基本的な学校事情、学生たちの学習事情は同じ課題を抱えていますが、今回のミーティングを通じて、改めてオンライン授業の課題と大変さを感じました。

 そもそもの問題は、ほとんどの学生にとってオンライン授業が成立していないということです。

*通信環境の問題
*学校側、教員側の対応が十分にできていない問題
(授業が成立していな状況の中で学習することの困難さ)
*親の失業などによるさらなる貧困状況により生じた困難
(新型コロナウイルス感染症だけでなく、困難な状況の中で亡くなる人、食べられない人の増加)
*強いストレスによるメンタルヘルスの問題
*長く続いた子どもたちに対する外出規制による影響
など

 大学で学ぶ内容は、当然のことながらハイスクールとしてレベルが高いわけですが、上記のような状況の中で大学生としての学びを進めることはかなりの精神力が問われることが想像できます。
 しかしながら、エンチャイルド奨学生たちの生の声に触れれば触れるほど、日本に住む私たちには想像の及ばない状況に彼らは置かれているのだと思われてなりません。

 ほとんど先生に教えてもらえていない状況の学生もいました。大学生活へのモチベーションを保つのが大変だと訴える学生もいました。

 通信状態の問題もありますが、つらい顔を見せられないと、オンライン・ミーティングに最初は声だけで参加していた女子学生もいました(途中からは笑顔で顔を見せてくれました!)。

 家族が感染したという奨学生もいましたし、無症状だったようですが、陽性反応が出たという奨学生もいました。家族や親族が亡くなったという奨学生も…。失業や体調不良、劣悪な環境の中での精神的なダメージは相当なものだということが分かります。

 このような中でも、共通して語られているのは、エンチャイルドファミリーへの彼らの思いです。
 日本の支援者の皆さんの支援が奨学生たちの支えや励ましになっているということです。

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 今回のオンライン共有ミーティングの様子も「ENCHILD NEWS & REPORT」でお届けする予定です。

 エンチャイルド事務局では、関心のあるかた、支援者の皆さんに現地の様子をお伝えするために「オンライン報告会」を月に1~2回開催しています。

 今月は、12月16日(木)に開催いたします。ぜひご参加ください。
 エンチャイルドについてよく知らないというかたも、支援者の皆さまも歓迎します。
 お気軽にご参加ください。

 info@enchild.org までご一報いただければ、アクセス情報をお知らせいたします。
 2度目、3度目の参加も大歓迎です。毎回、最新のリポート、動画情報をお届けしています。ぜひ何度でもご参加ください。

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