こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 
 
 最近胸痛く感じていること。それはフィリピンの子どもたちが置かれた状況の厳しさです。
 まだまだコロナ禍が終息したと言える状態ではありませんが、いったん現在に線を引いて、そこからコロナ禍のビフォー・アフターを見てみると、コロナ禍によってもたらされた状況はあまりにも厳しいものだということです。

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1.厳しい経済状況:保護者が失業や健康上の理由で仕事ができない状態にある。食べることもままならず、授業料が払えない状況も。

2.厳しいメンタル状況:コロナ禍によってもたらされた長期にわたる内外の閉塞状態は、子どもたちに強い精神的ダメージを与えている。自らの進路、今後に対する展望を持つことが難しくなっている。

3.困難な学習環境:すでに何度かリポートさせていただいているように、長期にわたって対面授業が行われず、モジュール式の学習スタイルに苦戦を強いられている学生が多い。学習習慣を身に付けなければならないジュニアハイスクール(日本の中学生期)の子どもたちのことが特に心配。

 コロナ禍の前、私たちの教育支援事業は、十分とは言わないまでも、ある程度の成果を収めているのではないかと考えていました。
 しかしコロナ禍の1年が過ぎ、2年が過ぎようとする今、現状の支援内容では彼らをサポートしきれていないのだという現実を突きつけられています。

 「子どもたちが夢と志を持って生きられる社会の実現」。これがエンチャイルドのビジョンです。それが私たちの見たい世界です。

 「子どもたちを元気にする(笑顔にする)」。これがエンチャイルドのミッションです。それが私たちの目指す価値の中心です。

 この数カ月にわたってオンラインを通じて、可能な限りエンチャイルド奨学生たちと接してきました。

 彼らは疲れていました。元気のない子もいました。おなかを空かせている子もいました。生きることに不安を抱いている子もいました。生活が大変で泣いている子もいました。悲しい表情を見せたくないと、顔が画面に映ることを嫌がる子もいました(最後には笑顔を見せてくれましたが…)。
 
 子どもたちは苦しんでいる、と山歩は感じました。

 12月に入って、マニラ首都圏でもミンダナオ島北東部地域でも小規模の集会がもたれ、奨学金の給付が始まっています。一人一人にクリスマス・プレゼントも届けられていることでしょう。
 BNI彩チャプタ―さんをプロジェクト・オーナーとするOKOME-Projectも実施中です。

 間もなくクリスマスです。
 子どもたちが笑顔で過ごしてくれることを願います。
 子どもたちの心と体と頭が元気であってほしいと願います。

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