こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日はクリスマス・イブ。
 「クリスマス・イブ(クリスマス〈12月25日〉の前夜)」といいますが、これは間違いだとウィキペディアでは指摘していますね。

 クリスマス・イブニング ⇔ クリスマス・イブ

 で、これはクリスマスの前夜ではなく、文字どおり、クリスマス当日の夜だということです(詳しくはウィキペディアを参照のこと)。

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 ともあれ、今回はクリスマス(イエス・キリストの聖誕)にちなんだ話を書いてみたいと思います。

 テーマは、想起。

 非キリスト教徒の人が、年がら年中、イエス・キリストのことを思い浮かべているということはまずないと思います。
 しかしクリスチャンあるいは洗礼は受けていなくてもイエスに対して特別な思いを持っている人は恐らく一日の中で何度となく神のことを、イエス・キリストのことを思い起こすことでしょう。
 
 これが「想起」です。

 精選版 日本国語大辞典では、「特に心理学では、一度経験したことをあとで再生することをいうが、意識的に、いつ、どこで経験したという感情を伴う」と解説しています。

 皆さんは、想起する人はいますか?
 特にすでに亡くなった人でよく想起する人はいますか?

 イエス・キリストは今から約2000年前に生きていたといわれる人です。
 すでにこの世には存在しません。

 しかし世界人口の約3割がクリスチャンであるということは、25億人近い人々が程度の差はあれ、イエス・キリストを想起しながら生きるという人生を過ごしていると考えられます。

 これはすごいことですね。

 フィリピンのエンチャイルド奨学生のほとんどが篤実な信仰を持ったクリスチャンですが、しばしば彼らの心の中に神とイエス・キリストが共にあることを見いだします。

 それは彼らのブログの寄稿文から感じていただけると思います。

 再びお尋ねします。

 皆さんは、想起する人はいますか?
 特にすでに亡くなった人でよく想起する人はいますか?

 山歩にとってその一人は妻です。
 妻は23年前に亡くなりました。
 命日は明日クリスマスの日、12月25日です。
 妻はクリスマスの夜に亡くなりました。

 山歩にとって12月25日は、イエス・キリストとともに妻を想起する日でもあります。
 
 もちろん、想起するのは亡くなった人のことばかりではありません。
 家族や友人、私たちはいろいろな人々を想起します。
 この世の境を超えた人も、国境を超えた人も、想起できるのが私たち人間です。

 人間の心の世界は広大ですね。
 想起することで時空を超えて会えるのですから。

 「一度経験したことをあとで再生すること」「意識的に、いつ、どこで経験したという感情を伴うもの」、それが想起です。

 私たちは思い起こす存在です。
 だから時間を超えて共に生きることができるのです。

 クリスマスにはイエス・キリストを思い起こしましょう。クリスチャンでなくとも、聖書やイエス・キリストの物語を通して会うことができます。想像し、想起することができるのです。

 誕生日にその人のことを想起しましょう。命日にその人のことを想起しましょう。

 そうすれば私たちはずっと一緒に生きていくことができます。

 忘れて生きるもよし、思い起こして生きるもよし、ですね。

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クリスマスカード2021
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