こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
今回は、体験的フィリピン英語事情について書いてみたいと思います。
ご存じのとおり、フィリピンは多言語を有する国であり、フィリピン語(Filipino language/タガログ語を中心とした言語)と英語を公用語とする国家です。
私たちが活動しているマニラ首都圏ではタガログ語、ミンダナオ島ではビサヤ語も話されています。
彼らは少なくとも地元の言葉とタガログ語(フィリピン語)と英語の三つの言語を話せるのです。
公的機関で使用されている言葉は英語です。メディアも主に英語とフィリピン語で情報を発信しています。また、よく知られているように、フィリピン政府は国民に国外での出稼ぎを奨励してきましたので、多数のフィリピン人が国外で働いています。 米国、英国、カナダといった英語圏の国が人気のようです。日本にもフィリピンのかたは多いですね。
マニラのリサール公園とフィリピン国旗
この国旗がフィリピン国内で一番大きなもの
この国旗がフィリピン国内で一番大きなもの
「EF英語能力指数2021年版」によれば、フィリピンは堂々の第18位。アジアの国々のランキングを見ると、シンガポールが4位、マレーシアが28位、香港が32位、韓国が37位、インドが48位、中国が49位となっています。われらが日本はどうでしょう? 全体112位中78位でした。
う~ん、フィリピンはすごいですね。
フィリピンの英語事情の特徴を五つ挙げてみましょう。
①フィリピンの小学生は日本の10倍英語を学習する
②フィリピンでは、国語(フィリピン語/タガログ語)の授業以外、どの授業も英語で行われる
③学生たちの英語に対するモチベーションが高い
⇒英語を使えた方がより収入の多い仕事に就ける可能性が高い(例:英語教師、コールセンターのスタッフ)…だけではありませんが…
④フィリピンの英語力は国家政策の結果
⇒1970年代に英語を公用語と位置付け、学校教育においても国策としてフィリピン政府が英語教育を推進
⑤歴史的な背景
⇒1898年の米西戦争後、フィリピンは米国の植民地になり、米国は全国に公立小学校を建設し、英語を教授用語として米国式の教育をフィリピン全土で行ったという歴史がある
小学校低学年で出会ったエンチャイルド奨学生たちのほとんどは、最初は私たちとシャイで遠慮がちの片言の英語でやりとりをしていました。
ところが彼らは年々英語が上手になっていきます。小学校高学年ともなれば、こなれた手書きの英文の手紙も送ってくれます。
ジュニアハイスクールになれば、ほぼネイティブな雰囲気で英語を使いこなします。シニアハイスクールともなれば、長文の英語のエッセーも書いてくれますし、立派なスピーチやプレゼンを披露してくれます。実に上達が早い!
そして大学生、エンチャイルド・ユースのメンバーともなれば、英語でのディスカッションも流暢にこなします。エンチャイルドのスタッフはこれについていかなければなりません!
異文化間コミュニケーションにおいて言語に関する課題解決は最優先事項です。
質の高い国際協力、国際交流を実現し、私たちエンチャイルドのミッションを果たしていくためには、やはり英語を使いこなせることは必須条件ですね。
山歩、反省。
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