こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
4月、ご入学の皆さま、おめでとうございます。
やる気満々で、希望と大志を抱いて新しい出発をされたかたも多くいらっしゃることでしょうし、不安と心配を抱えながらのスタートをされたというかたもいらっしゃるでしょう。
いずれにせよ、新年度の幕は切って落とされました。
さて、今日は「やる気」について少しお話ししてみたいと思います。
「やる気」を「モチベーション」と言い換えてもいいかもしれません。
モチベーションをいかにコントロールできるかどうかが、私たちの行動の在り方を左右するものとなります。
この1年の目標や計画を立てたかたも多いことでしょう。
その目標を達成できるかどうかに対しても大きな影響を与えるのがモチベーションの問題です。
デジタル大辞泉ではこう記しています。
モチベーション(motivation)
1 動機を与えること。動機づけ。
2 物事を行うにあたっての、意欲・やる気。または、動因・刺激。
モチベーションもまた、外発的なものと内発的なものがあります。
外発的なモチベーションとは、外から与えられ、外からの刺激を受けて生じてくるやる気や意欲です。
内発的なモチベーションとは、内側から湧いてくるもの、自ら主体的に獲得したやる気や意欲です。
外発的なものだけに頼っている(依存している)と、それがなくなったとたんにやる気はあっという間に失せてしまいますし、意欲も減退していきます。
内発的なものは一種の自家発電ですから、外からの影響に左右されず、光り続け、動き続けることができます。
とはいえ、現実には、両面が必要ですね。
しかしながら、外発的なものは補足的なものであり、主体は内発的なものであるという位置付けは重要な視点です。
成長するということ、大人になるということは、内発的なモチベーションを自ら維持し続けられる人間になるということだと考えるからです。
私たちが精神的に(=心が)自立した状態を目指そうとすれば、持続可能な内発的なモチベーションを獲得しなければなりません。
評価されなくても、無視されても、自発的であり続けられる、ある意味で強靭(きょうじん)な精神をいかに持てるかが人生の目標とすべきことではないか、ということです。
山歩はその極意を、宮澤賢治の、あの有名な詩の一編に見いだします。
モチベーションもまた、外発的なものと内発的なものがあります。
外発的なモチベーションとは、外から与えられ、外からの刺激を受けて生じてくるやる気や意欲です。
内発的なモチベーションとは、内側から湧いてくるもの、自ら主体的に獲得したやる気や意欲です。
外発的なものだけに頼っている(依存している)と、それがなくなったとたんにやる気はあっという間に失せてしまいますし、意欲も減退していきます。
内発的なものは一種の自家発電ですから、外からの影響に左右されず、光り続け、動き続けることができます。
とはいえ、現実には、両面が必要ですね。
しかしながら、外発的なものは補足的なものであり、主体は内発的なものであるという位置付けは重要な視点です。
成長するということ、大人になるということは、内発的なモチベーションを自ら維持し続けられる人間になるということだと考えるからです。
私たちが精神的に(=心が)自立した状態を目指そうとすれば、持続可能な内発的なモチベーションを獲得しなければなりません。
評価されなくても、無視されても、自発的であり続けられる、ある意味で強靭(きょうじん)な精神をいかに持てるかが人生の目標とすべきことではないか、ということです。
山歩はその極意を、宮澤賢治の、あの有名な詩の一編に見いだします。
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「雨にも負けず」(現代語訳)
宮澤賢治
宮澤賢治
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫な体を持ち
欲は無く
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱(かや)ぶきの小屋にいて
東に病気の子どもあれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩(けんか)や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういう者に
私はなりたい
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Ame ni mo makezu
(雨ニモマケズ, 'Be not Defeated by the Rain')
by Kenji Miyazawa
Unbeaten by the rain
Unbeaten by the wind
Bested by neither snow nor summer heat
Strong of body
Free of desire
Never angry
Always smiling quietly
Dining daily on four cups of brown rice
Some miso and a few vegetables
Observing all things
With dispassion
But remembering well
Living in a small, thatched-roof house
In the meadow beneath a canopy of pines
Going east to nurse the sick child
Going west to bear sheaves of rice for the weary mother
Going south to tell the dying man there is no cause for fear
Going north to tell those who fight to put aside their trifles
Shedding tears in time of drought
Wandering at a loss during the cold summer
Called useless by all
Neither praised
Nor a bother
Such is the person
I wish to be
From Wikipedia, the free encyclopedia
(Redirected from Ame ni mo Makezu)
コメント
コメント一覧 (2)
「雨にも負けず」は、読む人の人生の経験値によって受け取り方、感じ取り方が違うのかもしれません。
こういう人生観や生き方に共感する人もいるでしょうし、違和感を感じる人もいると思います。
私は宮沢賢治を同郷の偉人と思っていますので、共感する側の一人ですが、価値観も生き方も百人百様なのかもしれません。
地球村山歩
がしました
真に自立した生き方の極意としての視点を持って「雨にも負けず」を改めて読んでみました。すると、単なる意志の強さ、信念の強さとかの枠には収まらない、日本人的なしなやかさであったり、愚直さ、優しさ、慎ましやかさなんかも感じる生き方だなあと思いました。
地球村山歩
がしました