こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 詩についてはこれぐらいにしますが、次の話題に移る前に文学系のネタとして、小説の話を少しだけさせてください。

 皆さんは、今住んでいる家とは別に、「実家」はありますでしょうか?
 実家には、今も若い頃に使っていた部屋がそのまま残っているよというかたもいらっしゃるでしょうね。

 山歩の故郷の実家にも山歩が高校を卒業するまで使っていた部屋がほぼそのまま残っています。
 そこには10代の頃に読んだ本や聴いていたレコードやカセットテープたちが、使えなくなったプレーヤーとともに置いたままです。当時、受験勉強もそこそこに深夜番組ばかり聴いていたラジオ付きカセットテープレコーダーも。

 携帯電話もスマホも、そしてインターネットもYouTubeも、そもそもタブレットもPCもなかった時代。
 授業と部活以外、帰宅してやることと言えば、テレビを見る、本や漫画を読む、レコードを聴く、ラジオのエアチェックを楽しむことぐらい。

 先日ゴールデンウイークに帰省した折、高校生の私の部屋から小峰元(1921~1994)の文庫本10冊を自宅に持ち帰りました。

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最下段右端は最近購入した復刊版

 青春ミステリー小説の元祖、小峰元氏の小説が出版された時期、山歩は10代でした。小学校の中学年の頃から探偵小説にはまり、江戸川乱歩の少年探偵団、怪人二十面相、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ、モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンなどを読み漁っていました。

 少年探偵団の小林少年の活躍にワクワクしていた小中時代、小峰氏の学園もの推理小説に夢中になっていたのが中高時代です。

 遅ればせながら、ここ数年は、宮部みゆきや東野圭吾の小説をよく読んでいます。いろんな小説を読んできましたが、やはり山歩は推理小説やミステリー小説が好きなのです。
 小峰元が江戸川乱歩賞を受賞した『アルキメデスは手を汚さない』の復刊版(2006年)の帯に東野圭吾さんのコメントが載っています。
 「この小説との出会いが、本嫌いだったバカ高校生の運命を変えた」

 東野圭吾さんが高校生だった頃、山歩は中学生。東野さんのような後の大作家と同じ時代に同じ本を読んでワクワクしていたと思うと、思わずうれしくなってしまいます。
 そんなこともあって50年近く前に出合った小峰元の本を読み返そうと思ったわけなんですね。

 歴史は繰り返すといいますが、私たちの人生もまた歴史です。
 果たすべき夢、担うべき使命(ミッション)があれば、運命は再びその機会を与えるのかもしれません。
 目の前にビジョンがあるなら、何歳になっても、そこに向かって行動を起こすべきだと考えます。

 小説はエンターテインメントの一つとして楽しめればそれで十分という考え方もありますが、「在るもの」と「ないもの」を鮮明に描き出すことのできる文学や芸術の持つ可能性はそればかりではないでしょう。

 子どもたちの教育や国際協力の分野に文化の力は不可欠です。


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