こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 2022年度の大学生奨学生(Global Youth Model)の抱負メッセージ(エッセー)をお届けします。

 エンチャイルド奨学生たちの近況、学校生活、今の思い、将来に対する抱負を知る良い機会となると思います。ぜひお読みくださり、応援していただければ幸いです。

 今回は、ミンダナオ北東部地域、ブトゥアン市バランガイ・マウグのララ・カーミナ・ナパイさん(18歳、カラガ・ステート大学1年生)のエッセーを紹介します。
 
 山歩訳にてご容赦ください。

 ただいま、コメント増加中。感謝します。引き続き、お気軽にコメントご投稿ください。

ララ・カーミナ・ナパイさん
オンライン・スタディーツアー
(日比オンライン交流会)でスピーチする
ララ・カーミナ・ナパイさん(
2022年9月10日)

私の人生の旅に対する抱負

 全ての出来事には意味があります。
 これは、予期せぬことが起こったときに私たちが受け止める一般的な反応です。世界ではあらゆる変化が起こっているため、一つの説明で全てを理解することは容易ではありません。多くの生活が変わり、多くの夢が影響を受けました。さて、自分が望む夢に向かうのか、それとも人生の現実に向かうか、そのどちらかです。

 大学生活が近づくにつれ、試験の準備で大変忙しくなりました。ありがたいことに、私はこの町にある素晴らしい大学に入学しました。さらに、州立大学なので学費が掛からず、経済的な問題はほとんどありません。

 私は農業とバイオシステム工学のコースを受講します。私はその分野が好きです。私は昔からエンジニアになりたいと思っていました。土木工学を目指すはずだったのですが、急きょ予定を変更したのです。それで、農業とバイオシステム工学のコースを受講することになりました。大学生活が近づくほど、自分の夢を意識するようになります。

 私にとって最も重要なのが家族なので、家族に関連する問題が発生するたびに、いつも私は終わったように感じます。私は家族が快適な生活ができるようになることを望んでいます。

 時々私は自分の夢が小さ過ぎる、低過ぎると思うことがあります。つまり、ほとんどの人は、多くの人に知られることや、世界中を旅すること、クラブに行くこと、たくさんのお金を得ること、そして自由なことをしたいと思っています。
 それは本当に素晴らしいことです。正直なところ、そういったことを体験してみたいものです。しかしそれは私にとって本当の夢ではありません。

 私は平和で健康的な生活を送りたいだけです。家族がお金の心配をせずに安心して暮らせる場所を持ち、それほど複雑ではない、シンプルな生活がしたいのです。もちろん、チャンスがあれば、お金持ちになりたいです。

 私はそのお金を使って、人々を助けるビジネスをしたいです。農民のために土地を購入したり、私よりも労働者に利益をもたらす衣料品を作る工場など、人々に公正な機会を与えたいのです。
 彼らはそれにふさわしい全てのものを持っています。そのために一生懸命働いてきたので、それは正しいことなのです。それが私がやりたいことです。彼らが喜んでいるのを見ると、私はうれしくなります。それで私には十分なのです。

 抱負の話をしてきましたが、私の夢は常に変化しています。しかし、私の一番の望みは大学を卒業してエンジニアになりたかったということです。でも、とりあえずは、人に優しくできる、家族に誇れる娘になりたいです。自分に厳しくせず、シンプルであることを目指します。

 自分なりにやりたいことがたくさんあります。私は学問分野で優れた成績を収めたいわけではありません。目的を持って生きる術を学びたいのです。

 エンチャイルドがやっていることと同じように、私は自分のためだけでなく他の人のために生きるという目的を持ちたいと思っていました。
 エンチャイルドは、私がより良くなるように刺激してくれています。だからこそ、私は人生の旅を続ける限り、エンチャイルド・ファミリーの精神が私と共にあるのです。

 一生懸命働くことは決して問題ではありません。私は全ての夢を達成できると確信しています。全てを手に入れるためには、救い主なる神をもっと信じる必要があります。
 私には愛する人がいて、自分自身を信じています。私にとって、他の人と共有されない夢は夢ではないのです。

2022年7月24日
ララ・カーミナ・ナパイ

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ララ・カーミナ・ナパイさん(右端)

ASPIRATIONS TOWARDS MY LIFE’S JOURNEY

 Everything happens for a reason. That's the most common response we get whenever something unexpected happens to us. With all of the changes taking place in the world, it is not easy to understand it all in one explanation. Many lives have been changed, as well as many dreams have been affected. Now, it's either you go for the dreams that you want or the reality of life.

 I have been really busy preparing and taking exams as my college years are approaching. Thankfully, I got into a great university here in our city. Plus, it's a state university, meaning it's free, so we'll have fewer problems financially. 
 
 I took a course in agricultural and Bio-system engineering. I like it. I've always loved to be an engineer. However, not in that field. It was supposed to be civil engineering, but there was a sudden change of plan. That's why I ended up taking that course. The closer I get to college, the more conscious I am of my dreams.

 The most important thing for me is my family, so whenever I have problems related to them, it's always the end of me. I just wanted a comfortable life for them. 

 Sometimes I think that my dreams are too small or too low. I mean, most people want to be known by many, travel around the world, go clubbing, have tons of money, and do other things that they consider as freedom. 

 That's totally fantastic. I honestly wanted to experience those. However, it's not really a dream for me.
I would love to just have a peaceful and healthy life. Where my family could just live comfortably and not worry about the money. I want us to have just enough. A life that's not that complicated. I wanted simple things. Of course, if given a chance, I'd rather be rich.

 I would use the money to build a business that helps people. Like buying lands for the farmers, a clothing line that would benefit the workers more than myself. I want to give people fair things. They have everything they deserve and are right to because they have worked so hard for it. Those are the things that I wanted to do. It makes me happy to see them happy. That is totally enough for me.

 As we are talking about aspirations, my dreams are always changing. But yes, the main thing is that I wanted to finish college and be an engineer. But for the time being, all I want to be is someone who can be kind to others, a daughter that my family could be proud of. A person who isn't hard on herself. I aspire to be simple. There were many things that I wanted to achieve for myself. I just didn't want to excel in academic fields. I wanted to learn how to live with purpose.

 Just like what the Enchild is doing, I wanted to have a purpose, not just for myself but also for others. The organization inspires me to become better every day. That's why, as I am continuing my journey, I know the spirit of the Enchild family is with me. Working hard was never my issue. I know I can achieve all of my dreams. In order to have it all, I need to have more faith in our savior, God. I have my loved ones in me, and I believe in myself. Because for me, dreams are not dreams when they are not shared with others.

Lara Carmina Napay

 以下は、ララ・カーミナ・ナパイさんが作った曲です。ぜひご視聴ください。


バランガイ・マウグのエンチャイルド奨学生による
オリジナル曲「HOME」

バランガイ・マウグのエンチャイルド奨学生による
オリジナル曲「FAITHFUL LIFE」


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 現在、エンチャイルド奨学生たちを対象とした「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」が進行中です。ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っている取り組みです。

クリスマス・プロジェクト企画コンテスト2

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クリスマス・プロジェクト企画コンテスト
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