こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回も、エンチャイルド奨学生の卒業生である、リンデ・カリぺスさん(2004年度からエンチャイルドの奨学金支援を受けてハイスクールを卒業)の体験発表を紹介します。
 2016年5月19日にフィリピン・ミンダナオ島ブトゥアン市で行われた支援式典で奨学生たちに対してリンデさんが語ったスピーチの内容です。

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支援式典でダンスを披露するエンチャイルド奨学生たち


「私はエンチャイルドの奨学生であったことを誇りに思います」(後編)

 私はエンチャイルド奨学生の卒業生を代表して、日本の支援者の皆さん、そして現地のスタッフの皆さんに心から感謝を申し上げます。
 皆さんが準備してくださったプログラムを通じて、私たちはいかに自立した人になるか、いかに良き指導者になるかということを学びました。
 このような経験は、私が「将来どんな人間になりたいのか」ということを考える上で強い影響を与えたのです。
  
 「成功とは、皆さんの日々の生活において、自分のために何かを成し遂げたこととは関係がなく、他者のために何を成し遂げたかに関係するものである」という言葉を私は最初に引用しました。
 この言葉の意味をかみしめながら、私は改めて日本の支援者の皆さんの素晴らしい行いに対して敬意を払い、皆さんに拍手を送りたいと思います。(拍手) 
 
 また、13年という期間をかけてこの支援を続けてくださっている皆さんであることを知るべきこの機会でもあると感じています。

 日本の皆さんは、恵まれない状況下にある人々を助けています。私たちは同じ目的を持って集っているので、このプロジェクトが今後も続いていくようお互いに協力し合いましょう。皆さんの前に立っている私もその一人です。

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スピーチするリンデ・カリぺスさん

 奨学金支援プログラムが始まった当初から、オリエンテーションその他の場でも、私はエンチャイルドの皆さんから奨学金返還を義務付けられたことは一度もありません。
 しかし支援者の皆さんが払ってくださった努力を、しっかりと私のものにすることが大切だと思います。皆さんの親切、愛、小さな子供たちが教育を受けられるように助けること…これらの行いは、私に皆さんと同じように生きることを動機付けてくれたのです。

 皆さんの前に誇れることは、今、私が8人の小学生と5人のハイスクール生、計13人の子供たちへの支援をしていることです。

 私が受益者の皆さんに奨励したいことは、ぜひ頑張って勉強してほしいということです。
 皆さんが神を中心に生き、心に固く決意を持って進む限り、志は必ず成し遂げられるでしょう。そして支援者の皆さんやバランガイの協力者の皆さん、先輩たち、一緒に学ぶ奨学生たちとの関係を深め、大切にしてほしいと思います。また、海岸の清掃活動や地域への奉仕プログラムにも積極的に参加してみてください。

 受益者の皆さんは遅かれ早かれ成長し、大人になります。しっかりと目標を定めて、私や日本の支援者の皆さんよりももっと素晴らしい人になってくださることを願います。

 引き続きインスピレーションが与えられ、他者を幸せにすることができるように、皆で一緒に「私はエンチャイルドの奨学生であることを誇りに思います」と唱和しましょう!

 ありがとうございました。

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