こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドのスタディーツアーに参加されたかたの感想を紹介しています。

 今回は、2018年3月16日~19日に行われたスタディーツアーに参加したマンスリーサポーター会員(男性)のかたの体験記をお届けします。

スモーキーマウンテン訪問002
スタディーツアー参加者の皆さん、スモーキーマウンテンの頂上で


「“弟・妹たち”と共に過ごせた時間が本当に幸せでした」

 スタディーツアー2日目に訪問したスモーキーマウンテンとユニカセ・レストランが非常に印象的でした。

 スモーキーマウンテンは一昨年のツアー以来、2回目の訪問となりました。2年ぶりのスモーキーマウンテンは新しく電線が通っていたり、新たに家屋が建っていたり、あるいはなくなっていたりと、前回はたくさん集まってきた子供たちが今回いなかったこともあり、2年間で随分雰囲気が変わったなあという印象を受けました。

 ごみ山の近くに不法に家を建てて居住していた人々は、国から格安の住宅を提供されても、仕事がないために生活することができず、結局貧困の連鎖がどこまでも続いていくという現状を改めて目の当たりにして、前回夢を語ってくれた子供たちが今どこで、どのような生活を送っているのか、貧困から抜け出すことができたのかなど、さまざまなことを考えさせられました。

スモーキーマウンテン訪問001
スモーキーマウンテンを視察するスタディーツアー参加者たち

 貧困の連鎖を断ち切るためには、どのような支援が必要なのか。経済的な支援だけで果たして本当に貧困の連鎖を断ち切ることが可能なのか、疑問ももっていましたが、その一つの答えを示してくれたのが、「ユニカセ・レストラン」でした。

 仕事に対する姿勢や具体的な職業訓練など、長期的な教育支援の環境があって初めて、一人の人間が自立して生きていけるのだと思いました。そして、支援を受ける立場から与える立場になってこそ、貧困の連鎖は支援の連鎖へと変わり、共生・共助・共感のより良い社会を築いていけるのではないかと、改めてエンチャイルドの理念と実践内容に希望を感じました。

フィリピン大学キャンパスツアー001
スタディーツアーでは、エンチャイルド奨学生たちのために
フィリピン大学のキャンパスツアーが行われた

 また、マニラの奨学生たちとの交流が印象に残っています。
 自分でも驚いたことに、彼らとの間に壁を全く感じませんでした。それは単に、「国境を超えた家族愛」がエンチャイルドの理念だからとか、英語が通じるからといったものではなく、自分の意識として、どこか懐かしい家族、あるいは共に世界を変えていく心強い弟・妹たちと再会したような気持ちになりました。

 短い時間ではありましたが、とても楽しく濃い時間を共に過ごすことができて、本当に幸せでした。今回のスタディーツアーでマニラのエンチャイルド奨学生たちとも一つの家族のようになれた気がします。

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 奨学生だけでなく、今回はエンチャイルド・フィリピンのスタッフやボランティアの学生たちとも交流できたことが自分にとって大きな財産となりました。彼らのエンチャイルドに対する熱い思いや、その姿にとても感化されました。

 今後ともエンチャイルドの活動に少しでも貢献していけたらと考えています。

(マンスリーサポーター会員 男性)


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