こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 「8エレメント」とは、エンチャイルドが提言する、より良い社会(共同体)を実現するための八つの要素、行動指針(共食・共育・共立・共助・共有・共感・共観・共生)のことです。

 今回は「共生」(2)について書いてみたいと思います。

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「ピースアドボケイト」の任命状を受け取ったエンチャイルド奨学生たち
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 「共生」は、一緒に生きる、共に生きる、ということです。
 
 似ている言葉に「共存」があります。共に生存する、ということです。

 しかし「共生」は「共存」ではなく、「共存」は「共生」ではありません。

 「共存(きょうぞん)共栄」という言葉もあります。「二つ以上のものが互いに敵対することなく、共に生存して共に栄えること」(参照:三省堂 大辞林 第三版)です。

 これが「共生(きょうせい)共栄」となると、「共に生き、共に栄えること」となります。

 どうですか? このニュアンスの違い、意味の違い…。

 栄えるために助け合う(共存共栄)のか、助け合って栄える(共生共栄)のか…。

 「共生」に関連して出てくるのが、「相利共生(共生の一種。異なった種類の生物が互いに何らかの利益を交換しあう生活)」「相互扶助(互いに助け合うこと、共助)」といったもの(いずれも「三省堂 大辞林 第三版」を参照)。

 ところで、「共生」に対して「相互依存」という言葉を連想するかたも少なくないでしょう。

 「相互依存」は、「お互いに、相手がいなければ物事が成り立たないような状況にあるさま。相互に依存している状況」(三省堂 大辞林 第三版)です。

 8エレメントでは、「共生」に対して「共立」の概念を含ませています。
 ですから、「共生」→「相互依存(Give and Take)」→「共依存」ではなく、「共生」→「共立(Give and Give)」→「共助」→「相互協力」です。
 
 「共立」が入るので、共生社会には「自立(自律)」の要素が必須要件です。

 共に生き、助け合う社会には、「共立(Give and Give)」のフレームワークが不可欠なのです。

 エンチャイルドのモットーである「愛は行動である」「国境を超えた愛」という時、その「愛」は依存心の身代わりではありません。愛が愛らしくあるためには、自立(自主・自律・自発)心を軸として回らなければならないと考えます。

 自立支援は共立社会実現への貢献です。

 エンチャイルドが推進する「ピースアドボケイト」は、共生・共助・共感の共立社会実現の主役(ロールモデル)のことをいいます。
 
 エンチャイルド奨学生たちは、自立支援の受益者であると同時に共立社会実現の担い手を目指す実践者なのです。

(続く)


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