こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 NPO活動を進める上で、刺激を与えてくれている思想の一つにアドラーの心理学があります。

 アドラーはこのように語っています。

 「人の行動はすべて目標によって確定される。人が生き、行為し、自分の立場を見出す方法は必ず目標の設定と結びついている」

 目標が設定されなければ何事も始まらないということです。

 私たちは多くの要因によって、それらの影響によって動かされている、行動させられているという考え方もありますが、それは主体的な生き方ではありません。

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 アドラーはこのようにも述べています。

 「成功と幸福は主として目標の問題である」

 原因(過去)を中心として生きるのか、目的(未来)を中心として行動するのかによって、人の人生は大きく変わっていきそうです。

 NPO活動においても、原因の分析を主体に行う場合と、目標の設定を主体に行う場合とでは大きく結果が違ってくるということを経験的も感じます。そしてさらに重要なことは、どのような目標を設定するのかということです。

 NPO活動でいえば、いかに社会的に有用な目標設定ができているかということです。

 アドラーは、目標設定をするときにも「共同体感覚」が大切だと指摘します。
 アドラーの言う共同体感覚とは、人に対する深い信頼感であり、社会への奉仕する感覚を指しています。

 エンチャイルドは、より良い共同体を形成する要素(エレメント)として8項目(共生・共食・共育・共助・共創・共有・共感・共観)を挙げています。そしてその中心あるものを「心の国境(境界線)を超えた)家族愛の絆」と表現しています。

 「家族愛の絆」は、アドラーが言う「共同体感覚」と非常に近い概念だと思います。
 
 エンチャイルドは「心の国境を超えた家族愛の絆による教育支援」を行うことを目標としています。子どもたちを勇気づけ、彼らの成長をサポートすることを目標に活動してきました。
 
 私たちが掲げた目標が、より良い社会を実現するものとなり、人々に成功と幸福をもたらすものであることを信じて、2021年も活動してまいります。

ENCHILD