こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、LAS-Projectの取り組みの進捗状況をご報告いたします。
 現在、ご寄付の合計が102,000円(達成率68%)です。
 3月21日(日)までに目標額を達成し、すぐにフィリピンに送り届けたいと考えています。

LAS-Project (2)

 このプロジェクトは、マルセロ・H・デルピラー小学校(フィリピン・マニラ首都圏カロオカン市)からの要請を受けて取り組んでいるものです。

 改めて、同校からの要請文書を掲載します。
 ぜひお読みくださり、同プロジェクトへのご協力をお考えいただけましたら、幸甚に存じます。
LAS-Project
マルセロ・H・デルピラー小学校からの要請文書

 以下、日本語訳です。

【プロジェクト要請の論拠】
 新型コロナウイルスの発生に伴い、マルセロ・H・デルピラー小学校の職員および教育チームは、教育と学習のプロセスにおける技術の進歩が学習者に最高かつ重要な体験を提供すると結論付けました。
 プリンター機器とコピー用紙を準備することによって学習者モジュールまたは自己学習モジュール(SLM)を印刷し、適切で必要な学習教材を提供します。
 学校のパートナーからのアウトソーシングによって、必要な2台のプリンター機器とコピー用紙の提供を受け、2,500人の在籍児童を抱える本校の学習教材作成能力を拡張します。

【目的】
 本プロジェクトは、次の目的の達成を目指します。

1.印刷物を活用して児童の学習を容易にする。
2.児童の読み書きスキルを向上させる。
3.児童のやる気と興味をかき立てる新しいアイデアや活動を紹介する。
4.児童が各分野の全ての課題を楽しむことを奨励する。
5.適切な学習教材を提供する手段として、印刷機の不備が起こった場合の時間の節約をする。
6.経済的課題があるにせよ、全ての児童の学ぶ機会の平等を促進する。
7.全ての児童に印刷された学習資料を提供し、教育省のアジェンダをサポートする。
8.現在印刷機を備えている私立学校のように学習に習熟し、有益であること。
9.学習者に追加の学習資料を提供すること。
10. 同校の学習者にとって価値のあるプロジェクトとして、利害関係者、ドナー、スポンサーに参加してもらう。

【期待される結果】
 積極的なアウトソーシング、協力、寄付によって、児童の関心と学習体験に大きな影響を与えます。ドナーからの支援は安全かつ確実に行われます。
 学校の管理事務所である学校で最も戦略的に安全な場所では、上記の機器と備品は、最優先の目的とその重要かつ公式の目的の下で利用されます。
 機器の取り扱いと操作、保存、保守、安全管理は、学校の最も有能な担当者に任されます。さらに、上記の機器は、寄付証書および学校の資産の在庫に登録され、文書化されます。プリンター機器とコピー用紙は、学校の能力を拡張し、プリント学習を必要としている学習者に最も関連性が高く、適切な数の印刷された学習資料を提供します。

【プロジェクトの管理】
 必要な資金は、寛大な個人、グループ、企業、機関からの協力、寄付、支援から生み出されます。蓄積された資金は全て、通常の適切な会計および文書化に従って、任命された委員会によって処理されます。
 上記委員会は、以下を実行します。

1.将来性のある意欲的なドナーを探します。
2.協力と書簡のやり取りを準備します。
3.協力と書簡のやり取りを提供し、フォローアップを行います。
4.適切な会計で資金を集めます。
5.印刷機の業者の入札を実施し、市場の紙をコピーします。
6.提供者から収集した事実について徹底的な調査と評価を行います。
7.購入承認のための協議を行います。
8.正規の業者からユニットを購入します。
9.仕様、受領書、および作業範囲に基づいて、配送と設置を監視します。
10.学校の管理棟の防犯を強化します。
11.全ての教師と学校職員を対象に、機器の適切かつ安全な使用に関するワークショップを実施します。

【プロジェクト期間】
 これは長期間使用されますが、ニューノーマルの下、2020年から2021年度において、マルセロ・H・デルピラー小学校がモジュラー教育を行う期間に必要です。
 学習者が印刷またはデジタル形式の自己学習モジュール(SLM)を使用する間、個別指導の形式で行います。学習者の状況に応じて、家族のメンバーまたはコミュニティー内の他の利害関係者の指導を受けて、学習をファシリテートします。

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LAS-Project実施中(3月1日~21日)!
コロナ禍の子どもたちのプリント学習(LAS)を支援しませんか?

 コロナ禍の中、フィリピンの学校教育はオンライン授業を中心に行われていますが、残念ながら全員がオンラインで授業を受けられる状況ではありません。

 そのため、オンライン授業の他に、学校から与えられた課題に家庭で取り組む「モジュール学習(プリント学習)」で対応せざるを得ないのが現状です。

 しかしプリント学習(LAS/Learning Activity Sheets〈学習活動シート〉)を継続的に行うためには、その前提となる「プリンター」「インク」「コピー用紙」などの教育設備や備品の確保が必要となります。

 本来、教育行政および学校が責任をもってその体制を整えるべきですが、実際のところ、そのことが十分になされず、現場の先生がたが負担して対応しなければならないのが実情です。

 そこでエンチャイルドでは、小さな規模ですが、エンチャイルドの支援校の一つであるフィリピン・カロオカン市のマルセロ・H・デルピラー小学校からの要請に応えて、2021年最初の教育支援プロジェクトの取り組みを開始しました。

 同時進行で文具(未使用のもの)を募集しています。寄贈してくださるかたは、3月31日までにエンチャイルドの事務所までお送りください。

【LAS-Project】

◆プロジェクト目標額:15万円
①プリンター2台 ②インク ③コピー用紙

◆プロジェクト期間:3月1日~21日

◆支援先:マルセロ・H・デルピラー小学校

◆プロジェクトの趣旨にご賛同いただけるかたに寄付をお願いしています。

口座番号:00180-8-133923
口座名称:NPO法人エンチャイルド

 郵便振替以外(銀行口座への振り込みなど)でご協力いただけるかたはNPO法人エンチャイルド事務局(info@enchild.org 03-6325-3420)までお問い合わせください。

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