こんにちは、エンチャルドの広報担当、地球村山歩です。

 コロナ禍によって、私たちの活動も多くの制限を受けることになりました。
 
 何より、子どもたちの置かれた環境が激変しました。
 フィリピンは、日本とは比較にならない状況です。長期間にわたる「ロックダウン」状態。日本人には想像が及ばない世界です。

 とりわけ貧困層にあるエンチャイルド奨学生たちは厳しい状況に置かれ、チャレンジの毎日であることは、彼らの寄稿からもよく理解していただいていることと思います。

ブハンのエンチャイルド奨学生
サントニーニョのエンチャイルド奨学生 (3)
日本から送られたクリスマスカードを手にするエンチャイルド奨学生たち


 フィリピンの教育事情は以下のような状況だそうです。(現地スタッフの報告より)


 ・オンライン授業が続いているが、オンライン授業と言いながら、実際は多くの学生たちがオンライン授業ができない状態である。

 ・そもそもインターネットの接続環境がない。あったとしても回線速度が遅い上に、コストが高くオンライン授業に対応できない(月3000~4000ペソ=6750~9000円)。これを毎月維持することは彼ら(の家庭)にとってはほとんど無理な金額です。

 ・ですから、プリペイドカードで限られた範囲でしか使えません。おのずと制限、限界があります。

 ・自分のPCを持っているエンチャイルド奨学生は少ない。借りて使うか、スマホ・携帯電話などの携帯端末で対応するしかない。

 ・モジュール授業(プリント学習)による課題提出は、学生たちにとって大変なプレッシャーとなっている。オンラインでの調べ学習ができず、家庭に十分な参考資料や本があるわけではないからです。

 ・現実が厳しく、夢を持てない状況にある。

 などなど…。

 15歳以下(現在は18歳以下)の外出制限がありますので、外に出られない、活動できない、人と会えない、友達と交流できない状態が長く続いています。メンタルヘルスが守られるよう祈るばかりです。

 心ある日本のかたの支援(マイプロジェクトとして)で、PCやタブレットなどの中古デバイスの提供を模索しています。

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