こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
コロナ禍の中で、女性と子ども(若者)の自殺が増えています。
2021年になってもその傾向は変わりません。
2020年の日本の総自殺者数は2万1077人(暫定値)。
男性は14052人(対前年比26人減少)。
女性は7025人(対前年比934人増加)。
若年層は、小学生が15人、中学生が145人、高校生338人で、合計498人。
1978年の統計開始以来最多だった1986年の401人を超えています。
自殺者の少ない国、フィリピンでも自殺が増えています。
2020年の自殺者は3500人を超え、対前年比で26%も増えたそうです。
ところで、ステイ・ホーム、マスク、手洗いといった、新型コロナ感染への予防策だけでなく、メンタルヘルス(心の健康)と体の健康、そして頭の健康管理にもしっかり取り組まなければならないと感じています。
ある論文によれば、自殺の要因として「将来についての不安や絶望」「家族からの虐待や周囲からのいじめ」「過重労働」「貧困」「介護疲れ」「孤独」などが挙げられるそうです。
この中で最も恐れるべきは、「将来についての不安や絶望」ではないでしょうか。
その意味で、最大の自殺防止対策は、「将来についての夢と希望」を持てるようにすること、と言えるかもしれません。
エンチャイルドは、「元気になる」ためのポイントとして、心と体と頭の活性化を強調します。
不安と絶望を取り除くための最大の方法は、心と体と頭の自立を実現することだと考えるからです。
自立してこそ、共立の社会をつくり出すことができます。
共立の社会をつくってこそ、持続可能な成長と発展の社会(子どもたちが教育を受けられ、安定的に成長できる社会)を実現できると考えます。
さらには、共立の地域社会を実現できてこそ自立した国家をつくることができ、共立の国際社会を実現できてこそ自立した平和な世界をつくることができるのではないか。
子どもたちが夢と希望を持って生きられるように導くこと、他者のために生きようとする志を持つことの大切さを伝えること、これがエンチャイルドの教育支援の目的です。
エンチャイルドは、教育支援(奨学金支援など)や共育活動(交流プログラム)を通して、子どもたちの心の自立、体の自立、頭の自立を応援したいのです。
自殺大国、日本。
私たちは今、フィリピンの子どもたちを中心に教育支援活動を行っていますが、実は日本の子どもたちこそがこのような教育支援を必要としているのではないかと思われてなりません。
---
5月30日(日)、6月12日(土)、オンライン・スタディーツアーを実施いたします。
オンラインですが、エンチャイルド奨学生たちと直接交流できる機会です。
参加ご希望のかたは、info@enchild.org までご一報ください。
コメント