★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog

NPO法人エンチャイルドの広報担当、地球村山歩がお届けするブログです。エンチャイルドは、主にフィリピンの子どもたちを対象とする教育支援と共育(草の根国際交流)活動を行っている非営利団体です。子どもたちが受益者から支援者へと成長していくために、「ピース・アドボケイト(平和の推進者)」の育成に重点を置いて活動しています。支援先現地を訪問するスタディーツアーを年に2回実施程度しています(2020~2022年度はオンラインで実施)。サポーター、スタディーツアー参加者募集中です! お問い合わせください。★世界の子どもたちを元気にしよう!★

Category: 社会教育


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ほとんどの人はそれほど広くない範囲、つまり家庭、職場、地域でほとんどの時間を費やして生活していることでしょう。現象面だけ見れば、単純な繰り返しの中で日々を過ごしているようにも見えます。
 しかし私たちを取り巻く「社会」は日に日に“複雑怪奇”な状態に陥っているように感じているのは山歩だけでしょうか。

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 人は一人では生きられない。
 だからこそ、複雑怪奇な社会でより良く生き抜くために、まず「一人で」生きる力を身に付けることを目指すべきではないか。つまりいかに自分を見失わずに生きるかが大事な時代ではないか、ということです。

 エンチャイルドの社会教育に対する考え方においては、「共立」という社会関係を前提として「自立」の重要性を強調します。
 共立というのは、自立した者(自主・自助・自立の姿勢を持って生きる人)同士がより良い社会の実現のために共助・共創する関係性を指しているからです。

 現実の「社会」という複雑怪奇な世界で生きる秘訣(ひけつ)は何でしょうか。
 それは自己と他者を分離して考えることです。これが共立の前提条件です。
 自分ができること、自分がすべきことを自覚することから自助・自立の道は始まります。

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 自助・自立する自己となるためには、自己成長をいかに成し遂げるかがポイントです。

 マズローの心理学を借りれば、「自立の動機=自己実現の欲求」と「共立の動機=自己超越の欲求」をいかに刺激するということになります。エンチャイルドは、これを「夢欲求」「志欲求」とも表現しています。
 
 アージリスは人間の成長過程を、「適応(adjusted:個人の内面バランスが取れた状態)→順応(adapted:個人と外部環境のバランスが取れた状態)⇒統合(integration:個人がそれぞれの環境に適応・順応した状態)⇒成長」の流れで説明しています。これが「未成熟・成熟理論(マチュリティ理論)=人間は誰でも成長への欲求を持っている」です。
 個人の人格は未成熟から成熟に向かおうとする欲求により変化するとアージリスは述べています。

 【未成熟】        【成熟】
 ・受動的行動   →   ・能動的行動
 ・依存的     →   ・自律的/独立
 ・単純な行動   →   ・多様な行動
 ・浅い関心    →   ・深い関心
 ・短期的展望   →   ・長期的展望
 ・従属的地位   →   ・同等/優位的地位
 ・自意識の欠如  →   ・自意識/自己統制

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 急がば回れです。
 複雑怪奇な世界で自分らしく生き抜くために、そして一人一人が共に自分らしく生きられる社会を実現するために、まず自助・自立の自己成長を成し遂げることです。その結果、半ば自動的に共助・共立の関係性をつくり出すことができるのです。

 自己成長(自立)の延長線上に、円満な人間関係、持続可能な循環型社会(共立)の実現が可能になると考えます。

 みんなが幸せな社会とは、当たり前のことですが、一人一人が幸せな社会であるはずです。
 自立と共立、ギブ・アンド・テイクではなく、ギブ・アンド・ギブな世界であってこそ、一人一人の幸せは実現するのではないでしょうか。


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ENCHILD


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドは利他主義の立場を取っていますが、利他的であることを道徳的に押し付けるつもりはありません。
 人は誰でも生まれたばかりの時は自己中心であり、利己的です。欲求論から見ても、人間は基本的に自己を維持し、自己を守ることを優先します。

 人間の成長とは何なのでしょうか。

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 昨日のブログで取り上げた「共依存者」に関する説明を借りれば、子どももまた、「自己と他者との区別が曖昧な世界観のもとで暮らしている」し、「他人の感情と自分の感情とをはっきり区別することができないという自己中心性」で生きています。だから親(特にお母さん)の愛情を巡って「嫉妬深い」し、「他人への支配欲を強める」傾向があるというわけです。

 しかし子どもたちがそのままの状態で大人になってしまうと大変です。社会は共依存者だらけになってしまい、偽の親密性による共同体を形成してしまうのです。それでは真の幸福も真の平和も得ることはできないでしょう。

 人間は、自己中心の存在から他者中心の存在に「成長」していかなければなりません。つまり、自己と他者との区別ができ、他人の感情と自分の感情とをはっきり区別することができるような「自立心」を持つようにならなければならないということです。そのように「成人」した人々の関係性が「共立」です。

 「子ども」は自己中心的で、利己的です。欠乏欲求が中心です。
 しかし人は成長しなければなりません。
自己と他者との区別ができるようになり、他者の感情を理解することができる自己超越的で利他的な存在にならなければなりません。これが人格的に成長する、人に成るということの意味です。

マズロー欲求段階説


 社会教育の目的は、社会的存在(共立的存在)としての人間を育成することです。
 それ故、エンチャイルドは欠乏欲求よりも成長欲求(存在欲求)を刺激する(引き出す)社会教育プログラムとしてのピース・アドボケイト(平和の提唱者、推進者)教育を推進し、利己的な生き方から利他的な生き方への転換を目指すのです。

 現在取り組んでいる、エンチャイルド奨学生たちの「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」もまた、ピース・アドボケイト教育の一環として行われているものです。

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エンチャイルド奨学生たちはハイスクールに入学すると
「ピース・アドボケイト」に任命され、ギバー(Giver)を目指します

小学校を卒業するエンチャイルド奨学生たち
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 エンチャイルド奨学生たちによる企画プレゼン発表会の第2弾が11月6日(日)午後3時より開催されます。オンラインでの開催です。マニラ首都圏地域からエントリーしている4チームが発表予定です。エンチャイルド奨学生たちの夢と志を応援してください! 皆さまのご参加、お待ちしております。

参加ご希望のかたは、info@enchild.org までお問い合わせください

 日本側としては、エンチャイルド奨学生たちのクリスマス・プロジェクトを経済面で応援したいと思っております。30万円を目標にファンドレイジングに取り組んでおります(期間延長:2022年11月24日まで)ので、ご協力のほど、よろしくお願いいたします!

 11月4日現在で134,000円(達成率45%)のご寄付を頂いています。ご支援くださった皆さま、心から感謝申し上げます!

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※銀行口座へのお振り込みを希望されるかたは、お手数をおかけいたしますが、info@enchild.org(エンチャイルド事務局)までお問い合わせください。

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 現在、エンチャイルド奨学生たちを対象とした「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」が進行中です。ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っている取り組みです。

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 日本側としては、下記のように、エンチャイルド奨学生たちによるクリスマス・プロジェクト企画を経済的な面から援助してまいります。ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドでは、「共立」を「共依存」の反対概念として位置付けています。

 ところで皆さんは、斎藤学(さとる/1941年2月23日~)という学者をご存じでしょうか。
 医学博士で精神科医の先生です。共依存やアダルトチルドレンの概念を日本に紹介し、広めたかたです。

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 今回は、斎藤先生の著作(『「家族」という名の孤独』/講談社+α文庫)を通して共依存について考えてみたいと思います。「共依存=偽の親密性」というテーマです。

 斎藤博士は、共依存にあって親密性にない属性として以下の五つを挙げています。

❶自己中心性
❷不誠実(不正直)
❸支配の幻想
❹自己責任の放棄ないし他者からの非難への恐れ
❺これらの全ての根底にあるのが自尊心の欠如(低さ)

 エンチャイルドが提言する「共立」の概念は、斎藤博士の言う「親密性」に近いものがあると思います。
 「共依存=偽の親密性」であるということの意味は、共立共依存は一見同じよう見えるが、本質的には全く違うものであるということを指しています。

 ですから、共立的親密性を、以下のように理解することができると思います。

①利他的である
②誠実である、正直である
③支配・被支配の関係ではなく、相互協力〈補完〉(Give and Give)関係である
④自己責任を放棄しない、自助努力を重んずる、他者依存をしない ⇒ 相互尊重の関係
⑤自尊心、自己肯定感が強い(高い)

 斎藤博士は、共依存者は「自己と他者との区別が曖昧な世界観のもとで暮らしている」と指摘し、そのため、「共依存者は他人の感情と自分の感情とをはっきり区別することができないという自己中心性の病理を抱えている」と述べています。
 結果的として、共依存者は嫉妬(しっと)深いと言及しています。そして、このことが、共依存者の他人への支配欲を強めるのだとも言っています。


共依存者
自己と他者との区別が曖昧な
世界観のもとで暮らしている
他人の感情と自分の感情とを
はっきり区別することができない
という自己中心性の病理を抱えている
嫉妬深い
他人への支配欲を強める

 いかがでしょうか。

 これを「自立・共立」論で克服しようというのがエンチャイルドの社会教育に対する考え方です。

 具体例を挙げて説明されないと少し分かりにくいかもしれませんが、日常の家庭生活や社会生活の中で案外よく見かける内容ではないでしょうか。
 
 フィル・バートル教授の貧困の五つの要因の逆パターンを改めて見てみると、

 貧困脱却の糸口として、①正直 ②健康 ③関心 ④知識 ⑤自立、が挙げられます。

 親密性の属性と共通するものがありますね。

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 また、ヘッグマン教授の貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワードである、①愛着 ②支援 ③励まし ④刺激 にも、親密性の属性と共通するものが見られます。

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  以上のことから一つの考え方を提示すれば、偽の親密性(共依存)から真の親密性(自立・共立~8エレメント)への転換が、貧困の世代間連鎖を断ち切る要因ともなり、共依存的な家族(共同体、関係性)から共立的な家族(共同体、関係性)へのトランスフォーメーションをもたらすのではないかということです。

 自立・共立や8エレメントは、エンチャイルドの活動の中だけの話ではなく、一般的な家庭生活や社会生活、組織・団体などの共同体の中にも適応する内容だと思っています。

 より良い社会を実現するために、エンチャイルドの「自立・共立」論、「8エレメント」論に関心を持っていただけるとうれしいです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、「エンチャイルドはなぜ奨学生たちのプロジェクト企画コンテストを行うのか?」というテーマでブログを書いてみたいと思います。

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 この問いの答えは、ずばり彼らの成長のためです。
 エンチャイルドの教育支援事業の主体的な目的の一つは、受益者であるエンチャイルド奨学生たちの「成長のための支援」にあるからです。

 人間の成長にもいろんな成長があるわけですが、エンチャイルドの教育支援によって目指す成長は、自立心と共立心の成長です。
 貧困の世代間連鎖を断ち切るための心と体と頭の成長です。

 自立心と共立心の育成のために、まず大切なことは他者認識です。他者を認識してこそ、自己認識自己の自覚が促されるからです。そこから自立心の成長は始まります。

 エンチャイルドの奨学生になった段階で、すでに彼らは他者を強く意識するようになります。日本人、日本の支援者という他者です。支援者と受益者という関係性ですが、強く他者を意識し、エンチャイルド奨学生である自己を強く自覚するようになります(もちろん程度の差はありますが…)。 

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 他者への認識、自己への自覚は、年月とともに深まります。
 このことは、マズローの欲求論の表現を借りれば、自己実現欲求と自己超越欲求が刺激されていることを意味しています。

 エンチャイルドが推進する「ピース・アドボケイト」「エンチャイルド・ユース」のステートメントは、まさに自己と他者の関係性に対していかに主体的にコミットするかが記されています。

 プロジェクト企画コンテストもまた、同様の目的で行われます。
 プロジェクトを企画・創出し、実践する過程において自己と他者の関係性は高まっていきます。すなわち、自立心と共立心が育まれていくということです。「ギブ&ギブ精神」と「より良い共同体形成のための8エレメント」の考え方、価値観を共有していれば、自立心と共立心の成長の度合いはいっそう強くなることでしょう

 自立心と共立心を育むということは、言い換えれば、夢と志を持って生きる人間として育つということを意味しています。
 自立心と共立心の成長は、必ずや貧困の世代間連鎖を断ち切る力をもたらすことでしょう。のみならず、より良い社会実現の担い手(リーダー)となっていくに違いありません。

 「エンチャイルドはなぜ奨学生たちのプロジェクト企画コンテストを行うのか?」
 エンチャイルド奨学生たちがこの取り組みに挑戦すれば、企画の段階から、自立心と共立心、夢と志の成長スイッチが入ることでしょう。これが、ピース・アドボケイト社会教育プログラムを行う意義でもあります。

 このような教育支援の取り組みについて、皆さんはどのように考えますか。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 10月17日月曜日。今年も残すところ、76日となりましたね。
 いろいろなことが起こった2022年であり、そのいろいろなことのほとんどが現在進行形で未解決の案件のまま山積みとなっている内外の状況と言っていいでしょう。 

 さて、今日のブログは、「何が人生を変えるのか、変えられるのか」というテーマについて考えてみたいと思います。

旅人

 皆さんは「何が」の部分をどのように考えますか?

 山歩は、「意志と行動」だと考えます。
 意志と行動が人生を変える、変えられると。

 私たちにとって意志と行動が自ら手にある、つまり意志と行動の自由を持った私たちであると考えることは非常に重要だと思うんですね。

 もし私たちに意志と行動の自由がなかったらどうでしょうか?

 人生を変える、変えられるという以前の問題に陥ってしまいます。
 意志と行動に対する自由のない世界。考えただけでも身震いがしてきませんか?

 しかし歴史を振り返ってみれば、その意志と行動の自由が制限されたり、奪われた人々がどれほど多かったことでしょうか。それは決して遠い昔の話でも遠い世界の話ではありません。
 人類の歴史をひと言で言えば、自由を勝ち取るための歴史であったとも言えるしれませんね。

 皆さんは、その不自由さを感じることはありませんか?

 要するに言いたいことは、人間の持つ自由意志と自由行動というものが実に大事なものだということです。

 「自由など与えたら何を考え、何をやらかすか分からん」と言って、自由を制限したがる人も少なくないかもしれません。

 自由が脅かされている、といった場合は、危機感を感じて自由のために戦おうという気持ちにもなるかもしれませんが、厄介なのは、自由の持つ真意を理解せずに、放棄してしまっている場合です。

 自分の人生をどういう人生にするかは、自分次第だと言えば、言い過ぎでしょうか。
 お金がない、時間がない、能力がない、地位がない、後ろ盾がない、などなど、ない理由を挙げればきりがありませんが、人間が持つべきものはただ、自由意志と自由行動だと言ったらどうでしょう。

 自由意志と自由行動に対する自覚をしっかり持つことが「自立」の第一歩です。
 言い換えれば、自由なくして自立は不可能です。よって自由なくして共立の社会もあり得ません。

 自由のない人生は何かに(何者かに)依存して生きていくしかないのであり、自由のない社会は誰かの支配を受けて存在することしかできなくなってしまうのです。

 貧困の世代間連鎖を断ち切ることの本質も、一人一人が真の自由を獲得するところにあるでしょう。
 これが個人として自立を目指さなければならない理由であり、共立の社会を実現しなければならない理由です。

 自立教育で学ぶべき中心的内容は、自分の意志を持つこと、自分の意志によって行動すること、そして自分の行動とその結果に対する責任を負うということです。自由と責任はセットであり、表裏一体のものと言えるでしょう。

 「何が人生を変えるのか、変えられるのか」

 私の人生を変えるのは、私の人生を変えられるのは、自らの意志と行動なのです。これが100%だと言わないまでも、物事の80%以上、90%以上を占めていると、山歩は考えています。

 異論を唱えるかたもいらっしゃることでしょう。
 しかし、私の人生において私ができること、やるべきことは自らの自由意志と自由行動以外に何があるのでしょう。この意志と行動の自由をどのように使うかに私の人生がかかっていると言っても過言ではありません。

 そうであってこそ、私は私の人生を生きるのであり、私が私らしく生きる道を見いだせるのではないでしょうか。その意味で、人生の幸・不幸を決めるのも自分次第だということになります。

 「ピース・アドボケイト(平和の提唱者、推進者)」社会教育プログラムは、真に平和な社会共同体を実現するための個人の自立性と社会の共立性をいかにして高めるかを学ぶプログラムでもあります。

 子どもたちが夢と志を持って生きられる社会、それは、子どもたちが自らの意志と行動の自由を持って生きられる社会、生きる社会ということもできます。

 今年の残り時間もまた、一人一人の自由意志と自由行動が守られる一日一日となることを心から願っています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 ブログ【1052】で書いた内容ですが、英語圏のかたに共有していただくために英文を加えて再掲いたします。

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マニラ湾の夕日

貧困の5大要因の転換のために!
For Transformation from the Five Major Factors of Poverty! 

 This time, I would like to focus once again on "Five factors of poverty (The Big Five) " by Professor PHIL BARTLE in the U.S.

 It is an analysis of the five main factors when considering poverty as a social problem.
 These are “dishonesty”, “apathy”, “ignorance”, “dependency”, and “disease”.

 As a solution idea, let's simply consider the opposite of this.

 Dishonesty => Honesty
 Apathy => Affection
 Ignorance => Knowledge
 Dependence => Independence
 Disease => Health

 We can hypothesize that these attitudes (attitudes, dispositions, and postures), such as honesty (integrity), having the affection (respect), acquiring of knowledge (attitude of learning), independence (not dependence), and having healthy lifestyle habits, are the key to solving the poverty problem. 

 We will probably never be able to solve the problem of poverty if we understand that it is an economic problem. To solve this problem, we must first consider the problem of each individual's attitudes. If we do not solve this problem, we will not be able to solve the poverty problem.
In short, the issue of the attitude that one should have is neither impotent nor meaningless.

 “Peace advocate education” is education that draws out the person's own strength to break the intergenerational chain of poverty. As I discussed in yesterday's blog(【1051】), "Attachment," "Support," "Engagement," and "stimulation" are also elements that bring out the power of the individual.

 ENCHILD is committed to the “Peace Advocates Social Education Program”, which supports the growth of beneficiaries along with the scholarship support.

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貧困の5大要因の転換のために!

 今回は、米国のフィル・バートル教授の「貧困の5大要因(The Big Five)」を改めて取り上げます。
 社会問題としての貧困を考えるときに、その主な要因が五つあるという分析です。
 「不正直」「無関心」「無知識」「依存」「病気」の五つです。 

 解決の発想として、単純にこの逆を考えてみましょう。

 「不正直」⇒「正直」
 「無関心」⇒「関心」
 「無知識」⇒「知識」
 「依存」⇒「自立」
 「病気」⇒「健康」

 正直である(誠実である)、関心を持つ(リスペクトする)、知識を獲得する(学ぶ姿勢を持つ)、自立心を持つ(依存しない)、健康的な生活習慣を持つ、といったこれらのアティチュード(態度、心構え、姿勢)が貧困問題の解決の鍵になるという仮説を立てることができるのではないでしょうか。

 「貧困問題は経済問題である」という理解では、おそらく貧困問題を解決することはできないでしょう。この問題を解決するために私たちが最初に考えなければならないのは、一人一人のアティチュードの問題です。これを解決しなければ、貧困問題の解決には至らないということです。
 要するに、当事者の持つべきアティチュードという問題は、無力でも無意味でもないということです。

 ピース・アドボケイト教育とは、貧困の世代間連鎖を断ち切るための本人自身の力を引き出す教育です。昨日のブログでも取り上げたように、「愛着」「支援」「励まし」「刺激」もまた、本人の持つ力を引き出すための要素だと言えます。

 エンチャイルドは経済援助、奨学金支援とともに、受益者の成長をサポートする「ピース・アドボケイト社会教育プログラム」に力を注いでいます。

 皆さまの一日100円の経済援助が貧困の世代間連鎖を断ち切る道を開きます。

 ご協力ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 「自立・共立」は、「夢・志」と言い換えることができます。

 夢とは、どんな自分になりたいのか(自己実現欲求)、志とは、他者との関係においてどのような生き方をしたいのか(自己超越欲求)、ということです。

 「全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会」。これがエンチャイルドのビジョンです。
エンチャイルドの目指すもの2020スライド (5)

マズロー欲求段階説
 
 エンチャイルドは、教育支援(奨学金支援)と共に奨学生たちが夢と志を持って生きられるようサポートしたいと考えています。それが貧困の世代間連鎖を断ち切ることのできる最も重要な要件だと考えるからです。

 奨学生たちにとって支援者の皆さんはピース・アドボケイト(平和の提唱者、推進者)のモデルです。彼らの支援者であることが、すでにピース・アドボケイトの実体なのです。ですから、支援者の皆さんと奨学生たちとの出会い、交流は大切です。現地を直接訪ねて行うスタディーツアーの交流プログラムはもちろん、オンライン・スタディーツアー(日比オンライン交流会)による交流プログラムも同様です。支援者の皆さんには、ぜひご参加いただきたいと思います。
エンチャイルドの目指すもの2020スライド (2)

 さて現在、エンチャイルド奨学生たちを対象とした「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」が進行中です。ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っている取り組みです。
 
 この取り組みは、エンチャイルド奨学生たちの自覚と自尊心を高め、自己実現欲求(夢)と自己超越欲求(志)を刺激するものであり、エンチャイルドのビジョンを具現化するための社会教育プログラムです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 ブログナンバー、【1051】【1052】【1053】【1054】と、改めてエンチャイルドが取り組む社会的活動についてご理解いただくためのいくつかの観点を共有してみました。どれも短いコラムですので、ぜひ何度か読んでいただければ幸いです。

 さて、その中で、「より良い社会」という表現が出てきたと思います。実に観念的で曖昧な表現ですね。「良い」という概念は、非常に主観的なもののように感じます。ある人にとって良いものも、他のある人にとっては良くないということもあります。

 エンチャイルドの文脈の中で使われる「より良い社会」は、8エレメントが満たされている度合いを示しています。より良い共同体を形成するための八つの要素が「8エレメント」です。

 8エレメントによって構成される円形(球形)運動の中心を貫くのは、自立・共立の軸です。
 自立・共立の軸が共栄、すなわち持続・発展の前提条件となります。

スライド2

 「良い社会=共立・共栄が実現している社会」となります。
 よくいわれる「持続可能な社会」も、自立・共立を軸として8エレメントが回転することで実現できると考えます。
8エレメントと共同体
 8エレメントを満たした社会の性質を挙げてみましょう。
 「和合性」「調和性」「成長性」「発展性」「安定性」「持続性」「公平性」「協調性」などです。
 しかしこれらの性質は依存(共依存)によってもたらされるものではありません。8エレメントは自立・共立によって導きだされるものであって、支配・被支配の関係によってつくり出されたものではありません。
エンチャイルドの目指すもの2020スライド (8)
 私たちは自由に生きたいと思っています。自由な世界の住人でありたいと望んでいます。
 「自由」については回を改めて論じたいと思いますが、放縦で無責任、勝手気ままに利己的な欲望の垂れ流しを自由とは呼びません。自由は自立・共立の延長線上に存在するものです。 

 最後にチャーリー・チャップリンの言葉を紹介します。

 自立・共立を軸に8エレメントを満たした社会もまた、真の平和と真の幸福を希求する人間の本性が志向し、つくり出そうとする共同体の姿なのです。
スライド2
 現在、エンチャイルド奨学生たちを対象とした「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」が進行中です。ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っている取り組みです。

 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。


クリスマス・プロジェクト企画コンテスト
エンチャイルドへの参加方法
スタディーツアー(日比交流会)、説明会、報告会、セミナー、
ワークショップなどの活動は、現在、主にオンラインで行っています。


 世界の子どもたちを元気にするプロジェクトを応援してみませんか?

 エンチャイルドは子どもたちのサポーター大募集中です!

 国際協力、海外教育支援に関心のあるかたは、info@enchild.org までお問い合わせください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 今回は、山極寿一先生の著作『「サル化」する人間社会』(発行 集英社インターナショナル)を引用しながら、教育支援の意義について考えてみたいと思います。

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 「人間とは社会的動物です」と述べるのは、山極寿一・京都大学前総長。
 
 山極先生は「人類学」を選択した理由をこう語っています。
  
 「人間の本質を知るには、人間社会の由来を知らなければならないだろう」
 「人間の本性を知るには、人間社会がどのようにして生まれ、進化してきたのかを知る必要があると思った…」

 山歩は進化論の信奉者ではありませんが、山極先生のお話には共感することが多いのです。
 それはきっと、山極先生が人類学を通して「人間の本質」に迫ろうとしているからです。

 より良い社会を見いだそうとすれば、人間の本質に迫らなければなりませんし、人間の本性を知らなければならないからです。

 山歩もまた、社会的活動を行う中で、社会学的なアプローチであれ、心理学的なアプローチであれ、そして人類学的アプローチであれ、人間の本質、人間の本性を扱わずして、その目的を達成することはできないと考えます。

 家族は最小単位の共同体です。社会はその家族が集まって、つながってできた集団ですから、社会もまた家族が拡大した共同体と見ることができるでしょう。その意味で、社会共同体の基本単位は家族だと見ることができます。

 山極先生はこのように述べています。

 「食べ物を家族で分かち合い、共同体でともに子育てを行うといった行動は、人間の心を進化させ、高い共感能力を芽生えさせました。共感能力とは、自分以外のものの気持ちを理解する力のこと。人間以外にも、ゴリラやサルにも共感能力は見られますが、人間ほどではありません」

 「家族共同体」の特徴に、「共食」「共育」「共感」の要素があることが、山極先生のお話からも分かりますね。
 
 エンチャイルドの教育支援活動の特徴を挙げてみましょう。

・活動の中心に子どもがいる
・子どもたちは人類共通の宝物である
・子どもへの教育支援は共育である
・教育支援の目的は子どもたちの成長である
・子どもたちの成長は希望の未来の証しである
・支援者と受益者の関係は、「家族のために」という家族共同体に流れる共感性を根拠としている
・心の国境を超えて体験した家族共同体感覚は、そのまま社会共同体の一員として共同体感覚となる
などなど

 山極先生は著作の中でこう述べます。
 「人類は子育ての必要性から『家族』を作り、『共同体』を作りました。そして、次第に集団規模を増大させていったのだと考えられます。子どもを一緒に育てようと思う心が、大人に普及していった。それが人類の家族の出発点なのです」

 皆さんはどう思われますか?

 人類の家族の出発点は子どもを共育することにあり、と。

 現代社会にさまざまな問題があると仮定しましょう。

 これを解決しようとするとき、山極先生の考えを借りて言えば、

 子どもたちの共育を促進させることは、家族共同体の本来の機能を活性化することである。子どもたちの健全育成が回復すれば、共同体としての社会の再建は成され得る。

 いかがでしょう?

 心の国境を超えた家族愛による子どもたちへの教育支援で、より良い社会の実現を目指すという、私たちの活動とダブりませんか?

 人類の家族の出発点が共に子どもを育てるところにあるという仮説に基づいて考えてみましょう。
 子どもたちの共育を中心的な活動にすることで、混迷の中にある人類共同体世界を正常化させることができるのではないか、ということなんです。

 これこそが人間の本質や本性に帰る運動だとも言えます。

 いずれにせよ山歩の言いたいことは、子どもたちへの教育支援には価値があるということであり、共育という考え方が共同体の絆を強く深くする鍵であるということです。


 さて現在、エンチャイルド奨学生たちを対象として取り組み進行中の「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」は、ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っているものです。

 皆さまの一日100円の支援がより良い社会の実現を可能にすることでしょう。

 ぜひご協力ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、より良い社会を実現するための推進力としての「欲求論」について考えてみたいと思います。

 人が生きていく上で欲求(欲望)は不可欠です。そして欲求は人間の行動を決める動機となり得るものです。

 食べたいから何事かの行動をする、認められたいから何かしらの行動を起こすといったように。

 さて、心理学、特にアブラハム・マズローの視点を借りてお話を進めてみましょう。

 欲求には欠乏欲求と成長欲求(存在欲求)があるといわれます。


マズロー欲求段階説


 欠乏欲求とは、生理的欲求、安全欲求、帰属(愛と所属の)欲求、承認欲求です。いずれも(体=自己が)生きていくためには不可欠なものであり、エンドレスな欲求、井上陽水の名曲「限りないものそれが欲望♪」だと言えます。人間は一人だけで生きていくのなら、体の欲望の気の向くまま、欠乏を満たすことを目的とした人生もありなのかもしれません。

 しかし人間は一人では生きていけませんし、実際一人で生きていません。人間は共存し、共に生きていくために生存欲求(成長欲求)を持っています。これが、マズローの言う「自己実現欲求(自分の本性と価値を実現しようとする欲求)」と「自己超越欲求(他者のために生きようとする欲求)」です。

 山歩流に言わせていただければ、欠乏欲求は体の欲求(自己保存のための生活的欲求)であり、成長欲求は心の欲求(利他愛に向かおうとする社会的欲求)です。

 より良い(自分にとって良い)自分を実現しようとするのが欠乏欲求(生活的欲求)、より良い人間関係、共同体、社会を実現しようとするのが成長欲求(社会的欲求)です。アドラーの言葉を借りれば、「共同体感覚」ですね。

 問題はバランスです。
 どちらがより主体で重要かと言えば、成長欲求です。社会的自己として価値を実現しようとする欲求が主体です。欠乏欲求は満たされなければなりませんが、同時に抑制の対象でもあり、自分自身がコントロール(欲求の制御)できなければなりません。

 人間が他者との関係を大切にし、利他的であろうとすれば、利己的な自分をコントロールできなければならないということです。

 より良い社会の実現、これがエンチャイルドのミッションです。そもそもNPO(非営利組織)はより良い社会を実現するための課題解決を目的とした団体と言えます。エンチャイルドもまた、NPOです。政治や宗教とは違う角度でより良い社会の実現にコミットメント(責任を持って関わること)していると言ってもいいでしょう。

 エンチャイルドの教育支援は、経済援助や物資援助だけでなく、社会教育的アプローチに重きを置いています。それが、ピース・アドボケイト(平和の提唱者、推進者)社会教育プログラムです。その中身はと言えば、「成長欲求を刺激するプログラムである」ということです。

 ティーチングであれ、コーチングであれ、人の心(欲求)を動かす働きかけです。
 少し乱暴な言い方ですが、外側から働きかけるか、内側から働きかけるか、の違いです。
 
 欠乏欲求のコントロールは外側からの働きかけが有効です。つまりティーチングです。自分が自分をコントロールするということも同じ意味です。

 しかし成長欲求のコントロールは外からの働きかけで行われるものではありません。内なる自分(超自我)によって自己をコントロールしなければなりません。コーチングはその助けになりますね。それと体験です。

 体験を通して内なる自分を刺激し、目覚めさせ、自己成長を実現させていくのです。言い換えれば、これが成長欲求を刺激するということです。

 エンチャイルドの社会教育プログラムが成果を発揮するということは、成長欲求、社会欲求が刺激され、より良い社会の担い手となる人間を育成することにつながるということです。
 そすれば、共生、共感、共食、共助、共育、共有、共創、共観といった、八つのエレメント(より良い社会を形成する要素)を満たす共同体社会をもたらすことができるでしょう。これをエンチャイルドでは、ギブ・アンド・ギブ主義とかギブ・アンド・ギブ精神と呼んでいます。

 現在、エンチャイルド奨学生たちを対象として取り組み進行中の「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」は、ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っているものです。

 皆さまの一日100円の支援がより良い社会の実現を可能にすることでしょう。

 ぜひご協力ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、米国のフィル・バートル教授の「貧困の5大要因(The Big Five)」を改めて取り上げます。

 社会問題としての貧困を考えるときに、その主な要因が五つあるという分析です。
 「不正直」「無関心」「無知識」「依存」「病気」の五つです。

スライド4

 解決の発想として、単純にこの逆を考えてみましょう。

 「不正直」⇒「正直」
 「無関心」⇒「関心」
 「無知識」⇒「知識」
 「依存」⇒「自立」
 「病気」⇒「健康」
 
 正直である(誠実である)、関心を持つ(リスペクトする)、知識を獲得する(学ぶ姿勢を持つ)、自立心を持つ(依存しない)、健康的な生活習慣を持つ、といったこれらのアティチュード(態度、心構え、姿勢)が貧困問題の解決の鍵になるという仮説を立てることができるのではないでしょうか。

 「貧困問題は経済問題である」という理解では、おそらく貧困問題を解決することはできないでしょう。この問題を解決するために私たちが最初に考えなければならないのは、一人一人のアティチュードの問題です。これを解決しなければ、貧困問題の解決には至らないということです。
 要するに、当事者の持つべきアティチュードという問題は、無力でも無意味でもないということです。

 ピース・アドボケイト教育とは、貧困の世代間連鎖を断ち切るための本人自身の力を引き出す教育です。昨日のブログでも取り上げたように、「愛着」「支援」「励まし」「刺激」もまた、本人の持つ力を引き出すための要素だと言えます。

 エンチャイルドは経済援助、奨学金支援とともに、受益者の成長をサポートする「ピース・アドボケイト社会教育プログラム」に力を注いでいます。

 皆さまの一日100円の経済援助が貧困の世代間連鎖を断ち切る道を開きます。

 ご協力ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドは、貧困の世代間連鎖を断ち切ることをミッションとしています。

 米国のノーベル賞経済学者、ジェームズ・ジョセフ・ヘッグマン教授は、貧困の世代間連鎖を断ち切るためのキーワードとして、「愛着(Attachment)」「支援(Support)」「励まし(Engagement)」「刺激(Stimulation)」の四つを挙げています。

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 エンチャイルドもまた、貧困の世代間連鎖を断ち切るための教育支援を実践すべく長年歩んできました。そして、ヘッグマン教授が指摘するこの四つの観点を意識して活動に取り組んできたつもりです。

1.愛着:家族愛の心を持って支援者が受益者と接し、家族のように交流することを心がけてきた。

2.支援:奨学金による経済的援助だけでなく、彼らに必要なサポートができるよう努めてきた。

3.励まし:交流プログラムを通して彼らの夢と志の実現に向かうモチベーションを高めてきた。

4.刺激:さまざまな制度や企画、取り組みを通して、彼らの成長を刺激するための体験の機会を与えてきた。

 エンチャイルド奨学生たちに対して貧困の世代間連鎖を断ち切るという結果をもたらしているかどうかを実証できるのは少し先のことかもしれません。しかし彼らのエッセーやスピーチを通してその実りの一端を感じていただけているのではないでしょうか。

 また、卒業生(エンチャイルド奨学生のOB、OG)のその後の様子を見る限り、その実りは具現化されているのではないかと自負しています。

 さて、今回取り組んでいる「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」は、まさに「刺激」を与えるための社会教育プログラムです。プログラムを通してエンチャイルド奨学生たち(特に、エンチャイルド・ユースのメンバーたち)を刺激し、ピース・アドボケイト(平和の提唱者、自立と共立、ギブ&ギブ主義の実践者)としての成長と体験の機会を与えたいと考えています。

 改めて紹介しましょう。
 プログラムは以下のようなものです。

クリスマス・プロジェクト企画コンテスト2

 そして、それをサポートし、励ますために、日本側としては以下のような支援に取り組んでいます。

クリスマス・プロジェクト企画コンテスト

 同プログラム、すなわち「教育支援」の延長線上に行われるピース・アドボケイト実践者としての「社会教育プログラム」は、貧困の世代間連鎖を断ち切る大きな力となることでしょう。
 これらの取り組みは、フィリピンの貧困学生を対象として行われていることの一つですが、いずれ日本の貧困の世代間連鎖の解消にも役立てられるものとして実践したいと考えています。

 「自立・共立」精神を高め、ギブ&ギブ主義の哲学で生きる青年たちを育成することが、ピース・アドボケイト社会教育プログラムの目的です。

 皆さまには、エンチャイルドの教育支援活動の趣旨をご理解いただき、ぜひこの機会にご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 9月を迎えました。今年も残り4カ月。2022年も3分の2が過ぎました。
 今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 ところで、8月24日午前8時25分、「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫氏が老衰により死去しました。90歳でした。
 稲盛さんは、利他の精神を大切にした日本を代表する世界的な経営者の一人です。

 偉人と呼ばれる人物の共通点として、成し遂げた業績と共に、歴史感覚と哲学的視点(フィロソフィー)を持っていることが挙げられると、山歩は考えています。
 稲盛さんもまた、偉人の一人でした。

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 山歩は、人は誰でも偉人になれると考えています、というか、そのように信じています。
 そして山歩自身も偉人になりたいという願望を持って生きています。

 しかしそれは功名心や名誉欲が動機なのではありません。
 
 ところで、稲盛さんといえば思い出すのが、あの方程式です。
 ご存じのかたも多いでしょう。

 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

 この人生成功のための方程式は、「ごく平均的な能力しか持たない人間が、偉大なことをなし得る方法はないだろうか」という問いに対する稲盛さんが出した答えだったそうです。

 つまりこれは、偉人(偉大なことを成し遂げる人)になるための公式でもあります。

 持って生まれた能力だけで人生や仕事の結果が決まるわけではない、ということです。

 掛け算なのです。
 考え方次第、熱意(夢や志への情熱、願望)次第で人生や仕事の結果を大きくすることができる、ということなんですね。

 能力が小さかったとしても、考え方や熱意の数値が大きければ、能力の不足を補って人生と仕事の結果を大きくすることができるというわけです。

 人生であれ、仕事であれ、どのような考え方を持って生きるのか、どのような熱意を持って生きるのかによって結果が違ってくるということです。

 考え方とは、哲学です。
 熱意は、願望です。

 マズロー流に考えれば、どのような動機(欲求)のレベルで生きるのかという問いかけでもあるといえるでしょう。

 人間(人格)はどのようなときに成長するのか。
 より大きな夢(=願望)のために生き、より高い次元の志(=哲学=人生観)を持って生きるときではないでしょうか。

 エンチャイルド奨学生たちを通して、この方程式が正しいことが分かります。
 彼らは考え方と熱意を自分自身の能力に掛けることによってどんどん成長していっているからです。夢と志を強く持ち続けられることによって自らの人生の可能性を拡大化しています。

 人は誰でも偉人として生まれました。
 人は偉人になるために生きているのです。
 そして、誰もが「考え方×熱意×能力」次第で偉人になれるのです。

‐‐‐

 9月10日、オンライン・スタディーツアー(日比オンライン交流会)を開催いたします。
 奮ってご参加くださいませ!

日比オンライン交流会‗20220910

 皆さまの参加をお待ちしております。参加ご希望のかたは、9月8日(木)までにご一報ください。
 また、日本側の出し物として歌などのパフォーマンスやプレゼンを希望されるかたは、9月4日(日)までにお知らせください。お問い合わせは下記メールアドレスまで。

info@enchild.org
NPO法人エンチャイルド事務局

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2015年に行われたスタディーツアーのワンショット
(ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・マサオの浜辺で)

エンチャイルドへの参加方法
スタディーツアー(日比交流会)、説明会、報告会、セミナー、
ワークショップなどの活動は、現在、主にオンラインで行っています。

次回は、9月10日(土)午後3時より開催いたします。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 幸福であろうとすることがいかに大変なことか。
 平和に生きることがなんと難しいことか。

 ウクライナの人々だけの話ではありません。

 誰もが幸福に生きたいと望んでいながらもその確実な保証というものが存在しないのと同じように、誰もが平和な社会を実現したいと願いながらもそれを約束してくれる証明書や契約書を発行してくれる場所はないということです。

 幸福や平和というものが、じっと座って待っていれば向こうからやって来るものとも思えません。
 仮に向こうからやって来たとしても、本当にそれで私たちは幸福になったり、平和になれたりするのでしょうか。

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 以下の図は、「貧困の5大要因」(フィル・バートル教授による)として示されたものですが、この五つ要因は、いずれも他の社会問題を引き起こす因子ではないかという仮説で論を展開してみましょう。

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 「無関心」「依存」「不正直」「無知識」「病気」は、幸福の阻害要因にもなりますし、平和の阻害要因にもなり得ると考えられます。

 どうでしょう?

 そのように考えると、「正直であること」「健康であること」「関心を持つこと」「知識を獲得すること」「自立すること」に取り組むことは、幸福になるためのアプローチになり得そうですし、平和を実現するための方策としても有効なように思えます。

 皆さんはどう考えるでしょうか。

 これを国家レベルのお話に置き換えるのは、すぐには無理がありそうですが、個人の生活や身近な共同体のレベルにおいてなら、問題の解決策となり得る端緒を見いだせそうな気がしませんか?

 このアイデアは、幸福な人生、共同体の平和な状態をつくり出すのに役に立ちそうです。

正直であること…自分に正直に生きる。互いに正直であろうとする。
健康であること…心身の健康を保つための努力をする。
関心を持つこと…自分自身に関心を持つ。互いに関心を持つ。
知識を獲得すること…個人の生活に必要な知識を獲得する。共同体の維持と持続的な発展に必要な知識を獲得する。
自立すること…安易に他者に依存しない。自分でできることは自分でする(自助)。その上で互いを尊重し、助け合う(共助)。

 といった感じです。 

 例えば、こういったアティチュード(生活態度、生きる姿勢)を持って毎日を誠実に生きたとしましょう。
 そう考えたとき、皆さんには、どんな未来が見えてきますか?

 エンチャイルドが目指す「子どもたちが夢と希望、志を持って生きられる社会」の実現もまた、この五つのアティチュードを持って生きることによってその理想に近づけそうです。

 幸福や平和を遠ざけてしまう因子を一つ一つ取り除いていく、これを生活の中で実践し、身近な関係性の中で実現していくのです。

 対立や葛藤、闘争状態の解決もまた、このシンプルな行動を積み重ねることで成し遂げられるのかもしれません。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、エンチャイルド事務局長のリポートをお届けします。

日本の中学校とフィリピンのハイスクールの交流授業をサポート

 NPO法人エンチャイルドは、日本とフィリピンの中学生たちの国際交流の促進にも一役買っています。

 今回は、一般社団法人GREEN WINDの企画により、昨年11月から今年3月までの期間に3度実施された日比の学生たちのオンライン交流授業についてリポートします。

オンライン交流授業

 エンチャイルド奨学生10人の支援団体でもある「一般社団法人GREEN WIND」さまは、埼玉県北部の中学校に対し、外国の同世代との交流による、学生たちの英語学習への意欲の向上、異文化への興味を喚起するための企画として、エンチャイルドのネットワークを活用したオンライン授業の企画を提案しています。

 今回、埼玉県の神川中学校とフィリピン・カロオカン市のアンパロ・ハイスクール(2021年11月16日と2022年3月11日)、同じく滑川中学校とアンパロ・ハイスクール(2022年3月2日)のオンライン交流授業が実現しました。

 インターネットを通じた60分ほどのオンライン交流は全て英語で行われ、日比の学生約10人ずつ、そして現場の先生がたも数人ずつ参加し、全体の運営は日本側の英語教員によって進められ、フィリピン側の生徒へのインタビューはエンチャイルドフィリピンのキアノ事務局長が担当しました。

 学校紹介や自己紹介の序盤は互いに緊張感もありましたが、少人数による分科会に入り、学校生活やお互いの文化、好きなアニメについて質問し合う中で次第に打ち解け、笑顔も見えるようになりました。

 埼玉県の両中学校もフィリピンのアンパロ・ハイスクール側からも参加者らはとても刺激になったようで、ぜひまた行いたいという喜びの声が事務局に届いています。

エンチャイルド事務局長

オンライン報告会20220331

 「今年度を締めくくる」ENCHILDオンライン報告会、3月31日(木)午後8時45分から開会いたします。

 エンチャイルドの目指すもの、この1年の海外教育支援活動の成果、エンチャイルド奨学生たちの声など、この1年の歩みをまとめてご紹介する予定です。ぜひご参加ください。

 参加ご希望のかたは、info@enchild.org までご一報ください。初めてのかたもウエルカムです。
 アクセス情報をご案内いたします。

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ENCHILD



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 先日取り上げた「想起(想い起こすこと)」の 大切さについてもう少し書いてみたいと思います。

 想起する主体は、人間の心です。

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 哲学者のイマヌエル・カントは心の3作用として、知情意の概念を提唱しました。
 人間の精神活動の根本は知情意にある、すなわち知性と感情と意志の力を心の三つの作用と考えたわけです。

 :知性、知識や、思考による成果
 :感情、喜怒哀楽
 :意志、意欲や決断

 想起はこの三つの作用をたどります。

 文章を読むなどして、刺激を受け(知)、感情が喚起します(情)。そしてそのことが意欲や決断を促し意志(意)となります。

 しかし同じ文章や何らかの情報に触れたからといって、同じ刺激を受け同じ感情が喚起されるとは限りません。
 体験の積み重ねや意欲、意志次第では、別の認識や思考、感情が生じます。

 例えば一つの物語を読んだ(観た)としても、「情」や「意」は違ってきます。
 逆に、「情」や「意」によって「知」も変わってきます。

 つまり心というのは、知情意のバランスの良い相互作用(らせん状の円形運動による上昇)によってより良く成長するものだと見ることができます。

 心の教育は、知情意の三つの作用をバランス良く行う必要があるということです。
 そうすれば、想起によって私たちの心は広く深く豊かに耕されていくことでしょう。

 争いを終わらせ、対立と葛藤を超えるためには(平和な状態を実現するためには)、家族愛の想起を重ねる必要があります。
 家族愛という情は、共生・共食・共育・共助・共感・共有・共創・共観への意欲を生み出します。

 忙しさに追われていると想起する時間を持てなくなります。
 知情意の心の3作用という精神活動がなされなくなってしまうと、想起することができなくなってしまいます。

 エンチャイルドにおいても同様です。
 活動それ自体が目的ではなく、家族愛を育み、8エレメントを満たそうとする意欲を高めることが大切です。

 年末年始に、過去(歴史)を振り返りながら新しい未来を想像(創造)するために、想起する時間を持ちたいと思います。
 エンチャイルドもまた、「心」の成長なくして、成長も発展もありません。

 設立から10年を越えて、新しい段階に向かうためにも、振り返りと想起を行いながら、まずは「心(動機)」を成長させなければならないのです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日に続いて、「月」ネタでブログを書きます。

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 「月は反射体」であるといいます。太陽は発光体です。太陽系の惑星たちは皆「反射体」と言えます。輝く月は太陽に照らされた姿ですね。 これに「吸収体」(=ブラックホール?)というのを加えてみましょう。

 「吸収体」…ブラックホール?
  ↓
 「反射体」…月など
  ↓
 「発光体」…太陽

 この流れは人間の成長にも例えることができます。

 「吸収体」…自己中心でなんでも吸収したがる(吸収した方がよい)幼少年期。親や周囲に愛され、言葉や習慣など文化を獲得し、なんでもまねながら成長していく大事な時期。

 「反射体」…受動的だが基礎基本をしっかり身に付け、他者からの影響を受けながら、一定のレベルの基準に向かって到達しようと努力するティーンエージャー~青年期(20代前半)。学生期。多種多様な体験を通して心と体と頭を成熟させていく時期。

 「発光体」…能動的かつ主体的な態度と利他的な行動をもって生きる20代後半~。自己の個性と能力を生かして他者と共に連携・協力して行動できるようになる。健康的自立、精神的自立、経済的自立、社会的自立の基準を獲得し、共生・共助・共感の共立の人生を生きる。自己実現から超自己実現へと向かう人生の目的世界を生き抜く段階。

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マニラ湾のサンセット

 「守破離」という言葉がありますね。デジタル大辞泉では以下のように解説しています。

 「剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。『守』は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。『破』は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。『離』は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階」

 「吸収体」→「反射体」→「発光体」の展開は、「守」→「破」→「離」の段階的流れと似ていますね。

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 段階的に進むというところが肝だと思います。いきなり反射体になることもできなければ、発光体になることもできません。
 より良い吸収体の段階を経て、より良い反射体の段階を過ごすことです。そうしてこそ、より良い発光体になれるというものです。

 エンチャイルド奨学生たちは「反射体」の段階を歩んでいます。
 エンチャイルド流に言えば、夢と志の反射体です。偉人たち(良き先輩たち)に学び、夢と志を持って生きることの価値を知って、将来それを体現した偉人(発光体)となっていくのです。

 彼らに必要なのは経済的支援だけではありません。
 理想や希望が必要なのです。夢や志を持って生きることを示すことは、自立・共立の人生へと向かわなければならない彼らにとって極めて大切なことだと考えます。

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 暗雲立ち込める環境や社会状況の中にあっても、雲の合間から差してくる「太陽」の熱と光(愛と励まし、知恵と勇気)をしっかりと受けて輝いてほしいと願います。

 エンチャイルドは奨学生にとって「太陽」でありたいと思っています。
 
 皆さん、発光体(偉人)を目指しましょう!

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ENCHILD



















 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、8エレメントの一つ、「共育」の観点から、「教育の責任は誰にあるのか?」というテーマで考えてみたいと思います。

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 皆さんは、教育の責任は誰にあると考えますか?

 教師? 学校? 親? 社会? 政府?

 人格教育における責任の中心は親と子ども自身にあると、私は考えています。

 教育というと、学校に通うこと、学校で教員による授業を受けることがイメージとして持たれやすいのですが、人格形成を中心とした教育については、やはりその責任の主体は家庭にあると言わざるを得ません。

 ところで人格形成とは何でしょうか。

 私は自立心を育てることが人格形成の核心的内容であると考えています。

 自立は自ら立ってこそ自立ということですから、「自立」を実現する主体は子ども本人であり、自立への責任は子ども自身にあることは自明です。

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 親の関わりは、親として子を無条件に愛することでしょうが、子の自立心の成長という視点で言えば、子が自立に向かうようにサポートし、アシストし、コーチングすることが親の関わり方であると言えます。子が自立していけるように導くことが親の役目なのです。

 だからと言って、ティーチングとしての教育が不要だと言っているわけではありませんし、学校不要論を唱えるつもりは毛頭ありません。
 人格教育という点でもそうですが、知識や技能の獲得、体験・実践教育という面からも学校教育は重要な意味を持っています。

 とりわけ社会生活への準備段階として、「公育(学校教育)」の役割は重要です。その意味で、親と教師の連携機関である「PTA」の存在意義は大きく、実際のPTAの現場、実情がどうであれ、本来的にはPTAの果たすべき役割は大きいのです。

 学校生活は、家庭生活と社会生活を橋渡しする場所であり期間であると言えます。
 個人の学力向上の場というだけでなく、本格的な他者との関わり、コミュニケーション、集団行動、協力、連携・連係など、社会人基礎力を習得する場所であり、期間なのです。

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 共育は「共に育てる」「共に育つ」という意味を持っています。
 子どもに限らず、人間は互いの自立(自己成長、自己完成)への責任を果たせるように関わり合い、支え合う共立的存在です。真の共生社会を実現する鍵がそこにあります。

 
 親や教師は、子どもの成長のために、時に保護し、時に負荷を与える存在となって、子どもの自立を促す存在。

 教育とは、自らを耕し、自立の種を実らせ、花を咲かせるための働き掛けです。
 人間は自らを育てる存在であるということです。
 人間の成長、完成への責任は結局人間自身にあるということです。

 その意味で、社会教育は共立の社会を実現するための教育であると言えます。
 共に育て、共に育ち合って実現されていくのが共立の社会です。一人一人の自立(健康的自立、精神的自立、生活的自立)を土台として共立社会(社会的自立)が形成できると言えるのです。

 エンチャイルドは、子どもたちの自立のための教育支援を行っています。同時に、受益者も支援者もエンチャイルドを通して共育のステークホルダーとなり、共立社会実現のためのプロジェクトを推進しています。

 教育の責任は誰にあるのか。
 結局、教育の責任は「私」自身にあると思うのです。そしてそれは「共育」によってなされるものなのではないでしょうか。

設立10周年企画オンライン上映会
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ENCHILD

 
 
  


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 山歩の好きな桜の季節がやってきました。
 花粉症の悩ましい季節でもありますが、たまには自然を満喫し、花と団子で楽しい時間を過ごしたいものです。

    さて今日は、「教育」について考えてみたいと思います。

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 エンチャイルドはより良い社会、すなわち「理想的な社会共同体」を実現するための要素、「8エレメント(共立のための八つの要素〈価値〉:共生、共食、共育、共助、共創、共有、共感、共観)」という考え方を提言してきました。

 「共」という文字は、「バランス(を取る)」という概念を含んでいると私は考えます。

 自立・共立・公立。
 自助・共助・公助。
 そして、今日のテーマである「教育」も、自育、共育、公育と見ます。

 「自」と「公」だけでは駄目です。政党の話ではありません。
 「共」がなければバランスが取れません。しつこいようですがこれは政治・政党の話ではありません。自●党とか、公●党とか、共●党とは全く関係のない話です。

 「自」は「共」を必要とします。「公」もまた「共」を必要とします。
 「自」と「公」だけが結び付くことはできませんし、仮に結び付いても「自」は「公」にいずれ飲み込まれて同化されてしまうことでしょう。

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 教育の話に戻すと、教育もまた、「自」「共」「公」のバランスを取って行うべきだということです。

 人間は、個性的存在です。100人いれば、100通りの個性がある。ですから、一つの方法で100人を同じように教育することはできないということです。

 公育(主に学校教育を指す)においても、個別性を考慮している面もありますが、社会的位置付けとしてはあくまでも「公」(≒全体)を基準に行われているのが公育です。

 自育について言えば、エジソンやアンシュタインのような人物がいい例です。自育がなされていなければあのような天才、あるいは偉人は世に現れることはなかったでしょう。
  
 自育は、文字どおり本人が自分自身を育てることですが、幼少年期においては親子セットで考えるべきだと思います。ポイントは、家庭における教育です。ティーチング型とコーチング型の教育を両立させられるかどうかが重要です。特にコーチング型の教育がうまくなされないと「個性的な子」ほど成長の道は閉ざされてしまうことでしょう。

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 教育の仕方においては「こうすべき」という決定版はないのではないか―。人の数だけ、子どもの数だけ教育のアプローチの仕方があるのではないかということです。

 社会的存在である人間にとって、自育だけでは教育を完成させることはできないでしょう。公育にだけ依存していてはそれがなされることは決してないでしょう。やはり「共」の存在が鍵となります。

 親でも学校の教師でもない、第3の存在である共育の担い手が必要です。
 塾の先生もそうでしょう。隣近所の人々や町の大人たち、親戚のおじさんやおばさん、祖父母たちもまた共育の担い手です。自育を導く共育であり、自立と共立を両立するための教育が共育の役割です。

 私たちのような教育支援活動を行う者もその一人です。
 子どもを人類(社会)共通の宝として考える。エンチャイルドはそれをストレートに「地球家族」と呼び、「心の国境を超えた家族愛の絆による共同体」として表現してきました。

 社会にバランスをもたらし、健全な個人と家庭のためにサポートするするのが共育の役目だと考えます。
 人は社会的存在であり、いくつもの共同体の中で共生(共食、共助、共創)して生きていく存在です。

 教育という観点で言えば、まず自育を実現すること第一です。より良い自育のために共育の作用が必要です。これが家庭教育と学校教育を補完する意味での社会教育としての共育の意義であり、理想的な社会的共同体形成のために共育が存在する理由だと考えます。

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 現在、フィリピン・カロオカン市のマルセロ・H・デルピラー小学校のプリント学習を支えるためのLAS-Projectを実施中です。ご協力いただけるとうれしいです。

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LAS-Project実施中(3月1日~21日)!
コロナ禍の子どもたちのプリント学習(LAS)を支援しませんか?

 コロナ禍の中、フィリピンの学校教育はオンライン授業を中心に行われていますが、残念ながら全員がオンラインで授業を受けられる状況ではありません。

 そのため、オンライン授業の他に、学校から与えられた課題に家庭で取り組む「モジュール学習(プリント学習)」で対応せざるを得ないのが現状です。

 しかしプリント学習(LAS/Learning Activity Sheets〈学習活動シート〉)を継続的に行うためには、その前提となる「プリンター」「インク」「コピー用紙」などの教育設備や備品の確保が必要となります。

 本来、教育行政および学校が責任をもってその体制を整えるべきですが、実際のところ、そのことが十分になされず、現場の先生がたが負担して対応しなければならないのが実情です。

 そこでエンチャイルドでは、小さな規模ですが、エンチャイルドの支援校の一つであるフィリピン・カロオカン市のマルセロ・H・デルピラー小学校からの要請に応えて、2021年最初の教育支援プロジェクトの取り組みを開始しました。

 同時進行で文具(未使用のもの)を募集しています。寄贈してくださるかたは、3月31日までにエンチャイルドの事務所までお送りください。

【LAS-Project】

◆プロジェクト目標額:15万円
①プリンター2台 ②インク ③コピー用紙

◆プロジェクト期間:3月1日~21日

◆支援先:マルセロ・H・デルピラー小学校

◆プロジェクトの趣旨にご賛同いただけるかたに寄付をお願いしています。

口座番号:00180-8-133923
口座名称:NPO法人エンチャイルド

 郵便振替以外(銀行口座への振り込みなど)でご協力いただけるかたはNPO法人エンチャイルド事務局(info@enchild.org 03-6325-3420)までお問い合わせください。

ENCHILD




 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 私たちは多かれ少なかれ、助け合って生きています。助けの要らない人はいないでしょう。
 共立の社会は共助の社会でもあります。

 今回は、助けること…、「ヘルプ」「サポート」「アシスト」の違いについて考えてみたいと思います。

 「ヘルプ」は、助けることです。
 本人(受け手)ができないことを代わって行うことです。

 「サポート」は、支えることです。
 本人ができることを前提に必要な時に必要な分を手助けすることです。

 「アシスト」は、補佐することです。
 本人ができるようにするために必要な補助をすることです。

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 エンチャイルドの活動は、いずれの場合もありますが、その中心を「サポート」に置いてます。

 貧困の5大要因(病気、無関心、依存、不正直、無知識)においてもそれぞれの要因に対する課題解決策が求められるわけですが、それが「ヘルプ」であるか「サポート」であるか「アシスト」であるかの区別が重要です。

 「サポート」すべきところを「ヘルプ」してしまう(し過ぎてしまう)と、本人の依存度を高めることになり、結果的に課題を解決できないこともあります。

 5大要因の中の「依存」という内容は、扱いの難しい問題です。とりわけ貧困問題の解決においては、「ヘルプ」の加減に注意しなければならないと思います。

 ミッションを遂行し、課題解決のための取り組みを行っていく上でも、上述のような支援の仕方(関わり方)の種類や程度の選択、段階的判断が求められます。

 私たちは一つでも多くのプロジェクトを立ち上げて支援活動を行いたいと思っていますが、それらの活動が「ピースアドボケイト」モデルの実現につながるものとなるよう、よく考え、適切な判断と共に取り組んでいかなければなりません。

 身近なところ、例えば子育てや後進の育成においても、同様の内容がポイントになるのではないかと思います。

 より良い社会をつくり上げていく上でも、「ヘルプ」「サポート」「アシスト」を区別して行うことが大切だと痛感しています。

 人助けは基本的に善いことですが、真に人のためになる人助けをしたいと思う今日この頃です。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 前回は、ヘッグマン教授の「貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワード」について紹介しましたが、今回はフィル・バートル教授の「貧困の5大要因」を話題にしてブログを書いてみたいと思います。

 この内容も過去のブログで何度か触れてきましたね。
 社会問題としての貧困について考察し、何が貧困を引き起こす要因となっているかを分析したものです。
  
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 フィル・バートル教授は貧困の5大要因として「病気」「無関心」「依存」「不正直」「無知識」を挙げました。

 要因を取り除くことによって問題を解決することができると考えれば、その要因をいかに除去するかという課題の解決策を見いださなければなりません。

 この解決策についてエンチャイルドの取り組みの現状と今後の可能性について考えてみましょう。
 実際のところ、エンチャイルドが課題解決策の対象となっている要因は、「無関心」「依存」「不正直」「無知識」の4項目です。
 
 「無知識」の課題解決策は、奨学金給付による教育支援を中心に取り組みます。
 「無関心」「不正直」「依存(心)」の課題解決策は、交流プログラムとピースアドボケイト教育を通してチャレンジしています。シニアハイスクール、大学生を対象としたエンチャイルド・ユースの取り組みも同様です。
 
 「医療」に関しては、他団体との連携の中で課題解決策を模索していきたいと考えていますが、現状の中で他の四つの要因を取り除くことのできる団体になることが当面のエンチャイルドの目標です。

 エンチャイルド奨学生たちの成長過程そのものがまさにその成果であり実績となることでしょう。
 彼ら自身が貧困状態から脱するだけでなく、自身もまた社会問題としての貧困の解決者となっていくことがエンチャイルドの目指している支援です。

 支援の動機を「家族愛」に置いていることから、「エンチャイルドファミリー」という言葉が自然と定着しましたが、これからはその基盤の上に「エンチャイルドスクール」をつくっていきたいと考えています。

 社会問題としての「貧困」を解決する学校(塾)です。

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 エンチャイルドスクールは、「貧困」に打ち勝つ子どもたちを育成する学校です。
 自らの自立はもちろん、共同体感覚を持った社会的に有用な人(共立に生きる人)を育成する学校です。
 知識や技術の習得(経済的自立)だけでなく、健康的・精神的・社会的自立をもたらす教育を行う学校です。
 8エレメントを満たすことのできる(実践・行動することのできる)人材を育成する学校です。
 
 エンチャイルド奨学生を卒業した若者たちが、このエンチャイルドスクールの担い手となってくれることを望みます。

 実際の体験を通して学び、体得したことを生かして、後輩たち、弟・妹たちを導いてあげてほしいと思っています。

 設立から10周年を迎えたエンチャイルドが次なる目標としているのがエンチャイルドスクールです。
 
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ヘッグマン教授の「貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワード」は以前もこのブログで何度か紹介しましたが、このキーワードは一般的な子どもの成長と自立においても不可欠の要素だと感じます。

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 内的なものが外的なもの、見えないものが見えるものになって現れるとすれば、貧困にも内的な要因があるからです。

 昨日触れたマズローの欲求論の内容も併せて考察してみると、「愛着」「支援」「励まし」「刺激」もまた、自立期の子どもたちに不可欠のものと言えます。

 大人たちがタイミング良く自立期の子どもたちにこの四つを持って接し、関わることが大事だと思います。

 親、大人の側から言えば、

・子どもたちを愛すること(思いやりを持って接すること)
・子どもをたちサポートすること(過干渉、過保護にならず、子どもの自助自立を尊重しながら支えること)
・子どもたちを励ますこと(頑張れの連呼や叱咤激励というよりは、子どもを信頼し、関心を向けること)
・子どもたちを刺激すること(挑戦するチャンスやさまざまな体験の機会を与えること)

 ではないかと考えます。

 エンチャイルドもまた、このことを実践したいと考えて、取り組んできました。

・「交流プログラム」は子どもたちを愛し、励ますプログラムです。
・「教育支援事業」は子どもたちをサポートするプログラムです。
・「ピースアドボケイト教育」や「エンチャイルド・ユース」は、子どもたちに刺激を与えるためです。

 エンチャイルドのミッションは、名前のとおり、子どもたちを「エン」することです。
 「エン」(en、em)には、「encourage」(元気付ける、励ます)、「enhance」(価値を高める、向上させる)、「empower」(できるようにする、力を付ける」といった意味を込めています。

 これが「世界の(全ての)子どもたちを元気にしよう」というエンチャイルドのキャッチフレーズの意図するところでもあります。

 「愛着」「支援」「励まし」「刺激」。子どもたちにだけでなく、「もっと成長したい」と感じたなら、自分自身に対しても実践してみてはどうでしょうか。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 【443】の投稿で、山歩がやっている小6講座「夢をもとう、志をもとう、そして行動しよう!」プログラムについてご紹介しました。

 今回は、その内容を「マズローの欲求段階説」との関連で少しお話ししてみたいと思います。

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 このプログラムは、一種の成長プログラムです。欠乏欲求を超えて存在欲求(成長欲求)を中心に生きていく人間づくりを目指すプログラムです。

 人が成長し、自己(人間らしさ、自分らしさ)を実現し、さらに自己を超越して他者と共に生き、他者のために生きる自己超越者となる、アドラーの言葉を借りれば、正しい「共同体感覚」を持った人間になることを目指すプログラムです。


マズロー欲求段階説

 欲求というのは、人間の行動の動機(目的)となるものです。
 人が何事か行動をしようとするとき、人が何かを欲するとき、そこには何らかの欲求があるものです。
 
 マズローの理論を使えば、人が自己中心の行動を起こすのは欠乏欲求によると見ることができます。もちろん、欲求自体が悪いと言っているのではありません。問題は、欠乏欲求が満たされ、欠乏欲求を従として存在欲求を主体に生きられようになるかどうか、ということです。分かりやすく言えば、いかにして「大人」になるか、ということですね。

 ここで言う「大人」とは、自立と共立を両立できる人間のことです。夢と志を持って生きる人の姿です。
 「子ども」から「大人」への転換点を表すキーワードが「自覚と自尊心」です。存在欲求を主体とする生き方への移行期の基点となるものが「自覚と自尊心」の獲得です。
 
 個人差はありますが、小学校高学年から中学生期、あるいはティーンエージャー(13~19歳)と呼ばれるこの時期がその時であり、「自立期」と呼ばれる時です。

 自立期は、欠乏欲求を超えるような存在欲求を求め始める時期です。「自分は何者か」「私はどんな存在なのか」。ある種の哲学的な問題に生まれて初めて直面する人間の成長にとって非常に重要な時期となります。

 夢を持つこと、恋愛をすることにおいても、それが欠乏欲求によるものなのか、存在欲求によるものなのかによってそれは180度違うものとなってきます。

 「自覚と自尊心」という転換点を持つことができるならば、夢は志へと昇華し、愛は相手への思いやりや尊敬心を中心としたものとなっていくことでしょう。

 自立心の本質は、欠乏欲求を主体とする生き方から存在欲求(成長欲求)を主体とする生き方に転換していくことです。自立心は、独立心でもなければ、孤立心でもありません。

 現代社会は「承認欲求」の時代の中にあります。
 承認欲求が十分に満たされていないので、多くの人々が劣等感や無力感、無関心と依存の中で生きています。自己肯定感が低いのもそれが理由です。

 そこから抜け出すためには、十分に承認欲求が満たされる体験(プログラム)が必要なのです。
 「自分は何者か」「私はどんな存在なのか」…。自覚と自尊心を獲得し、自らの存在理由に向かって自分の意思で考え、判断し、その達成(実現)に向けて行動する(生きようとする)意志を育むプログラムが必要です。

 エンチャイルドでは「ピースアドボケイト教育」の名称でそのことにチャレンジしています。
 
 エンチャイルド奨学生たちのエッセイや体験記、感想文なども、以上のような観点を持ってお読みいただければまた新しい発見があるかもしれません。

 おっと、3分過ぎてしまいましたね。

 今日はマズローの段階欲求説との関連の中で、山歩が取り組んでいる成長プログラムおよびエンチャイルドのピースアドボケイト教育について説明してみました。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回の投稿は、エンチャイルドの活動に関するものではないのですが、 山歩が10年以上、個人として携わっている国内の自立支援プログラムを紹介します。ボランティアで行っているものです。

 題して、「夢をもとう、志をもとう、そして行動しよう!」プログラムです。
 具体的な内容としては、小学校6年生を対象とした作文(スピーチ原稿作成)とスピーチの講座ですが、単に作文を書けるようにする、人前でスピーチができるようになるというだけでなく、本質的には成長期にある子どもたちの精神的自立をサポートするプログラムです。
 1カ月1回程度の講座で1年でワンサイクルで行っているプログラムです。

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自立心を育てるプログラム
 小学校高学年から中学生(高校生)の時期は「黄金期」と呼ばれています。黄金期=自立期です。
 この時期は大人になるための自立心が芽生え、内外共に成長著しい年頃です。もちろん、個人差はありますし、子ども自身もその自立心(自立への欲求)をうまくコントロール(表現)できず、悩み多き時間を過ごす時期でもあります。

 一方で親御さんにとっても子育ての力量が問われる時期でもあります。
 10歳ぐらいまでの子とは違って、小学校高学年になったわが子の自立心と向き合うことは、そう簡単ではありませんね。過干渉にならず、放任せず、まだまだ依存心の残るわが子に芽生えた自立心をうまく引き出し、育ててあげなければなりません。

 反抗期…。まさに黄金期=自立期は、「反抗期」と言い換えることもできます。
 子どもの自立心を巡って親子間に生じる葛藤です。

 そんな自立期の入り口に立っているのが小学校高学年の子どもたちです。
 依存心と自立心の狭間で揺れ動く微妙な心理に悩まされているのが少年少女たちです。

 自立期は、自分の存在価値を認めてほしいという自尊心、承認欲求を満たしたいという思いが最も強い時期です。
 この時期は、自尊心への欲求を満たし、自立心を育てることがポイントです。ここで自尊心が十分に満たされず、自立心の芽がうまく育たないと、自己肯定感が低く、自信のない自分のまま青年期を迎えうころになります。場合によってはそのままの自分を一生ズルズルと引きずることになりかねません。

人間としての自覚と自尊心を引き出す「偉人伝」読書感想文
 同プログラムでは、まず「偉人伝」の読書感想文を書いてもらいます。
 狙いは、子どもたちの人間としての自覚と自尊心を刺激することです。
 偉人伝を通して自分自身の可能性への目覚めや、自らも偉人のように生きたいという向上心を持ってほしいと思っています。
 この時、技術的な意味での読書感想文の書き方も学びます。

「自分」新発見のための親へのインタビュー
 次に、子どもたちによる自分の親(家族)へのインタビューに取り組みます。
 子どもたちに両親や祖父母へのインタビューをしてもらいます。これは夏休みの宿題になります。
 お父さんやお母さんのこと、おじいちゃんやおばあちゃんにインタビューをして、家族のことを知り、そして自分についてより深く知ることが目的です。

 両親はどんな思いで自分を育ててくれたのか、祖父母はどんな思いで自分を見守ってくれているのか、生まれた時の自分、幼少の頃の自分はどんな子だったのか、親の望みは?などなど、親へのインタビューは新しい発見や気付きの時間となり、自分と家族に関する多くの情報を入手する機会となります。特に自分という存在への自覚を高めることがこのインタビューの狙いです。

「夢と志」実現のための行動プランを表明するのがスピーチ発表
 偉人伝に学んだり、インタビューを通して自分自身を見つめ直す時間を過ごすことは、将来の自分をイメージする上で不可欠な作業だと考えます。

 12年の振り返りとともに、将来の夢と志を構想しながら自立心を育んでいくのがこのプログラムの肝となります。

 夢とは、「将来なりたい自分の姿(生き方とか職業など)」ですが、志とは、世のため人のためにどう生きるかということです。このプログラムで意識していることは、自己の向上心を高めるとともに、社会の発展への寄与・貢献を志す気持ちや考え方を持てるようにしたいということです。

 教育支援は、自助自立を促し、共助共立の社会の担い手を育成すること、というのはエンチャイルドの理念と同様です。

 構想が構想で終わらないために、夢と志を表明し、その実現のための行動プランを発表するのがスピーチの目的です。そのためにスピーチ原稿を作成し、スピーチの練習も行います。

12歳の卒業スピーチは最初の「自立宣言」
 スピーチの発表は3月、小学校卒業の時期に行います。
 12年の人生の締めくくりとともに、新中学生として新しい出発をするための最初の「自立宣言」がこの卒業スピーチです。

 原稿の書き方やスピーチの仕方は具体的にアドバイスしますし、原稿を推敲し、スピーチの練習も繰り返し行います。
 中学や高校での小論文やプレゼンテーションにも役立てられるように技術的な面での指導もしっかり行います。

 というわけで、ちょっと長くなりましたが、山歩の「夢をもとう、志をもとう、そして行動しよう!」プログラムをご紹介いたしました。

 エンチャイルドとしても、今後国内の子どもたちを対象とする教育支援および社会教育プログラムを実施する方向で検討しています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、エンチャイルドの「“自立ー共立”支援」と「共立社会実現のための8エレメント」についてお話ししたいと思います。


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 この内容は、エンチャイルドの教育支援事業を行う考え方の基礎となっているものでもあります。

 エンチャイルドの教育支援は、子どもたちの自立支援(健康的、経済的、精神的、社会的自立への支援)のために行われ、その支援はより良い社会(共立社会)の実現につながるものでなければならないと考えます。

 これが「“自立ー共立”支援」の意義です。
 言い換えれば、エンチャイルドの教育支援事業は、一人の人間の自己実現と社会貢献を別々のものと考えるのではなく、一人一人が共により良い社会の担い手となるための社会教育プログラムでもあるということです。

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 エンチャイルドは子どもたちに「夢と志を持って生きていこう」と呼び掛けています。
 NPO法人エンチャイルドが設立以来ビジョンとして掲げてきた内容が、まさに「全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会の実現を目指します」というものです。

 さて、「より良い社会」という表現を何度か繰り返してきましたが、具体的にはどのような社会をより良い社会と定義しているのでしょうか。

 エンチャイルドは、「より良い社会」=「共立社会」と考えます。

 共立社会を成立させているエレメント(要素)は八つあります。
 「共生」「共食」「共育」「共助」「共創」「共観」「共有」「共感」の八つです。

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 8エレメントは、人間を通してもたらされます。
 共立社会は、8エレメントを持った自立した個人を基盤としてなされるということです。

 しかし社会は単なる個人の集合体というわけではありません。
 共立社会は共同体社会です。共同体の一人一人をつなぎ、結び付けるものが何かというと、「(国境を超えた)家族愛」であるとエンチャイルドは考えます。
 ですから8エレメントは、「家族愛(共同体)」の属性であるとみることができます。

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 エンチャイルドが取り組む社会教育プログラムを「ピースアドボケイト(平和の推進者)教育」と呼んでいます。平和推進の中心には家族愛があります。

 エンチャイルド奨学生たちは国境を超えた家族愛の精神から始まるエンチャイルドの教育支援を受けながら、自らの自立を目指すと共にピースアドボケイトの実践者、共立社会実現の主役となることを目指します。

 昨年10月25日に発足したエンチャイルドの付設機関である「エンチャイルド・ユース」は、ピースアドボケイトたちが互いに協力・連携し、8エレメントを実践するための模擬的な社会共同体であり、共に夢と志を実現する「チーム」だと言えます。

 共立社会はいつか誰かがつくってくれるものではなく、ピースアドボケイトである「私」からアクションを起こし、「私」がその先頭に立ってつくるものだと考えます。


 …3分を超えてしまいましたね。すみません。今回はこの辺にしておきましょう。

 掲載の図と共にエンチャイルドの活動理念について理解を深めていただければ幸いです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 2月2日、節分の日を迎えていかがお過ごしでしょうか。

 さて、今回の投稿は、コメントにお答えして書いたものですが、ブログの本文としても皆さまと共有できればと思いまして、以下の内容をコメント欄から転載させていただきます。 

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 8エレメントの一つに「共育」があります。
 共同体としての社会をより良くするための要素が「8エレメント」です。

 自助―共助―公助の関係性になぞらえれば、教育は、自育(家庭)―共育(共同体社会)―公育(学校での教育)の関係性で見ることができます。

 子どもたちの教育(子育て)においてもこの三つの視点が必要だということですね。
 つまり家庭教育と学校教育だけでなく、共育すなわち共同体社会における教育の概念を加えて子育てを考えてみることが大切ではないか、ということです。

 エンチャイルドはこの共育の担い手の一人になりたいと考えています。
 精神的なものや道徳的なものも社会生活が伴ってこそ、その意味を実感する機会を得るようになり、実践(実際の行為、行動)を通して学べるものだからです。

 実際のところ、私たち大人はもちろん、子どもたちも家庭と学校だけで生活しているわけではありませんし、いずれ子どもたちは成長し、大人になって共同体社会の一員となっていきます。いわゆる「社会人」という存在になるわけです。

 エンチャイルドは教育支援事業とともに社会教育事業を行っていますが、現在は海外教育支援が中心であるため、海外の子どもたちだけがエンチャイルドの教育支援活動の対象と捉えられがちです。しかし今後は、日本の子どもたちにとっても「エンチャイルド(子どもたちを元気にする存在)」でありたいと考えています。

 遠からず、日本の子どもたちを対象とした教育支援と社会教育活動を行っていきたいと構想し、計画しております。
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ENCHILD




 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は1月31日。今年の12分の1の終わりの日ですね。
 明日は2月1日、12日には陰暦でも新年を迎えます。

 旧暦の新年を重んじる国や地域においては、コロナ禍の中ではありますが、制限された中でも盛大な祝賀ムードに包まれることでしょう。

 さて今回は、エンチャイルドの社会教育について、概念図(暫定的なものですが…)を使って説明してみたいと思います。

 ご存じのとおり、エンチャイルドのメイン事業は教育支援(現在は、主にフィリピンを対象とする海外教育支援)事業ですが、この取り組みは同時に社会教育事業でもあります。

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 エンチャイルドの活動を社会教育プログラムという観点で表現すれば、①教育支援(奨学金給付事業など)、②ピースアドボケイト(平和の推進者)教育、③エンチャイルド・ユース活動の推奨、の3段階で構成されています。

 ①~③のいずれも共立社会実現の担い手(社会貢献)を育成する社会教育プログラムであると言うこともできます。

 奨学金給付などの教育支援は「貧困の世代間連鎖を断ち切る」というミッションと被支援者の自立支援を目的に行われていますが、それは同時に共立社会実現の担い手を育成するという目的を持った社会教育事業として行われていることを意味します。
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 エンチャイルドの教育支援は、単なる個人としての自己実現に帰結することを意味する自立支援ではありません。繰り返しますが、共立社会実現の担い手を育成するという社会的意義を含む「自立・共立」支援なのです。

 エンチャイルド奨学生はジュニアハイスクール(中学)に進む段階で「ピースアドボケイト(平和の推進者)」のタイトルを任命されます。共立社会実現の担い手となることをいっそう自覚し生活してほしいと願ってのものです。

 共立社会の要素(エレメント)として八つの項目を挙げています。
 「共生」「共食」「共助」「共育」「共観」「共創」「共有」「共感」の八つです。

 昨年(2020年)10月25日にエンチャイルドの付設機関として「エンチャイルド・ユース」が発足しました。ピースアドボケイトであるエンチャイルド奨学生および卒業生たちが共立社会実現のための実践と活動を行うための機関です。

 エンチャイルド奨学生たちはすでにシニアハイスクールや大学生の奨学生たちを中心に自主的に活動を始めています。
 過去のブログにその様子をリポートしていますので、ぜひご覧になってみてください。

 3分過ぎましたね。今回はこの辺で。

 引き続き、エンチャイルドの活動をご理解いただくためにこのような説明の内容も時々投稿したいと考えております。

 今後ともよろしくお願いいたします。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、<「自立・共立」と「8エレメント」の話>のその1をお届けします。
 ぜひ読んでみてください。

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 人は「不完全」な存在です。
 ですから誰もが程度の差はあれ誰かに、そして何かに依存しなければ生きていけないでしょう。つまり相互依存関係の中で私たちは生きているということです。

 しかし「依存」は時として「支配・被支配」の関係を生み出します。
 支配は自由を奪います。
 人間は自由性を持った存在です。自由性こそが人間らしさのゆえんであると言っても過言ではありません。
 自由性がなければ、喜びや満足、幸福感も得られないのではないでしょうか。

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 では、「自立・共立 & 8エレメント」についてお話しします。

 自立・共立は、自助努力・相互協力(共助関係)ということです。
 自助努力のない相互協力は相互依存となり、やがて共依存の状態に陥ってしまいます。

 自助努力は人間に与えられた極めて貴重な権利だと思います。
 自助努力は自己の自立のためであって決して孤立のためではありません。
 自助努力は自立のためであり、自立は共立(共助関係の成立)のための行為です。

 二人以上の関係性が生じれば、そこにはある種の「社会」的なものがつくられます。
 その社会的なものの軸を「共依存」に置くのか「共立」に置くのか…。
 このことは、良い社会とそうでない社会の分水嶺となるものです。

 自助努力の権利が奪われれば、被支配者となり、不自由の中で心の葛藤を抱えたまま生きていくことになるでしょう。

 教育はなぜ必要なのでしょうか。
 教育支援は何のために行うのでしょうか。

 教育は自立のためのものであり、同時に共立のためのものです。
 繰り返しますが、自立は孤立のためではありませんし、共依存の関係や支配被支配のシステムに取り込むためのものであってはいけません、

 自助努力と相互協力、自助と共助、自立と共立という観点からの教育について考えなければならないのではないでしょうか。

 人は「不完全」です。一人では生きていけません。支え合い、助け合わなければならない存在です。
 しかしそこに「自立」や「自助努力」、「自己実現(生きがい、やりがい、心の豊かさ)」の概念が失われていたり、それが奪われてしまったりしていたら、人は不自由な人生を生きてしまうのです。

 エンチャイルドのミッションの一つが「貧困の世代間連鎖の断絶」です。
 貧困の世代間連鎖の大きな要因の一つが「依存」であると考えています。
 支援のプロセスにおいていかにこの課題を解決するかが大きな鍵になります。。
 自立する権利、自助努力する自由を子どもたちから奪ってはならないと思います。
 依存心に支配される子どもにしてはいけません。

 私が変わらなければ世界は変わりません。
 私が変われば世界が変わります。
 自立のためには自律(セルフコントロール)が不可欠です。
 自律のない他律、自力のない他力は、共依存、支配・被支配関係のを生む温床となります。

 教育支援=社会教育だと考えます。
 教育支援は、直接的には個人を対象として行われたとしても、目指すのは「共立社会」の担い手の育成だからです。

 社会貢献(志)に通じる自己実現(夢)を支援するのがエンチャイルドの取り組んでいる教育支援であり、社会教育(ピースアドボケイト=平和の推進者)であるということになります。


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 1月16日(土)の第4回オンライン・スタディーツアー(ニューイヤー交流イベント)の開催が近づいてきました。

2021年1月16日、オンライン・ニューイヤー交流イベント開催
参加表明のご一報をお待ちしております! 
 
info@enchild.org

4th ONLINE STUDY TOUR

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 新年1月8日。「8」にちなんで「8エレメント」について少しだけお話しさせていただきます。

 エンチャイルドは、より良い社会(共同体)、関係性の実現のための「8エレメント」の必要性を提言してまいりました。

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 エレメント(element)は、物事を成り立たせるための「構成要素」や「成分」を言います。
 より良い社会(共同体、人間関係)実現のための構成要素として挙げていきたのが、8エレメント(共生・共食・共育・共立・共助・共有・共感・共観)です。

 この8エレメントの説明内容を今回少し発展させたいと思います。
 図を使って説明してみましょう。

 下の二つのうちの上の図は、今まで説明してきたエレメント(構成要素)を円形の平面上に並べた8エレメントの図です。

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 下の図は、この8エレメントの平面上に「自立→共立」論の縦軸を垂直に通したイメージの図です。
 以前の「共立」のところには「共創」を差し替えて入れました。「共に育てる」ことは「共に創る」ことにつながると考えていただければと思います。
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 エンチャイルドの社会教育論では、自立した(自立を目指す)者たちが共立関係(共立社会)を実現し得ると考えます。そして共立社会こそが真の(自由に裏付けられた)共栄社会を生み出す土台、基盤となるという考え方です。自由なくして自立はなく、真の自立なくして共立・共栄はあり得ません。

 エンチャイルドの教育支援の方向性は、「自立」へのサポートであると同時に、「共立社会」の担い手の育成です。ここにエンチャイルドの教育支援事業を社会教育事業と言い換える理由があります。

 エンチャイルド奨学生たちがピースアドボケイト(平和の推進者)となって受益者から支援者を目指すようになるとき、「自立→共立」の縦軸ベクトルが始動し、この軸を中心に8エレメントを造成しながら、より良い社会、すなわち共立・共栄の社会実現の担い手になってくれるのではないかと期待しています。


 1月16日(土)の第4回オンライン・スタディーツアー(ニューイヤー交流イベント)の開催が近づいてきました。日本側参加予定者は現在13人です。引き続き参加者募集中です。

2021年1月16日、オンライン・ニューイヤー交流イベント開催
参加表明のご一報をお待ちしております! 
 
info@enchild.org

4th ONLINE STUDY TOUR

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 このブログでも、皆さまのご支援によって勉学に励む、エンチャイルド奨学生たちの声を数多く紹介しています。

 最近では、オンライン・スタディーツアーに参加した感想、去る10月25日に発足した「エンチャイルド・ユース」に対する抱負などを共有しています。

 第2回オンライン・スタディーツアーでは、何人かのエンチャイルド奨学生や卒業生、関係者にミニスピーチを行ってもらいました。一つ一つのスピーチはエンチャイルドの実りであり、聴く者の心を揺さぶる大変素晴らしいものでした。

 これらの内容は今後順次、映像でも紹介していきたいと考えています。

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 さて、エンチャイルドの考える「教育支援」の目的とは何でしょうか?

 それは子どもたちが夢と志を持って人生を生きていくようにサポートすることです。

 物資的な援助や経済的な支援を行うことだけで、貧困の世代間連鎖を断ち切るというミッションが遂行できるとは考えていません。

 貧困や格差をはじめとする社会問題の最大の解決方法は何でしょうか?

 エンチャイルドは、子どもたちの心に夢と志に向かう希望の灯をともすことではないかと考えています。

 言い換えれば、子どもたちの心に自立と共立(共生、共助、共感、共創、共栄)の心をいかに育てられるかということです。

 意欲を持って生きる、前向きな気持ちを持って生きるということは実に重要なことです。
 これは人生の価値や幸福感と直結する内容でもありますね。

 夢と志を持って生きる人は、意志と意欲に溢れた人生と社会生活を送ることができるのではないでしょうか。

 これがまた、より良い人生を実現し、より良い社会を実現するための原動力になるのだと思います。

 エンチャイルドの教育支援は、そのために行われています。

 子どもたちが教育を受けられるようにするだけでなく、子どもたちがより良い人生とより良い社会の実現のために生きたい、そのために一生懸命学びたいと望む、夢と志を持った子どもたちを育成することがエンチャイルドの支援の目的です。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 コロナ禍の影響を受けて、どこもかしこも大なり小なり困難な状況に直面しています。

 とりわけ学校が大変ですね。日本国内だけでなく、世界中の学校が大変な状況に置かれています。

 今こそ、「世界の子どもたちを元気にしよう!」の看板を掲げているエンチャイルドの出番です。
 クリスマス・プロジェクト(ただいま準備中!近日公開)への多くのかたのご参加をお待ちしております。

 さて、昨年度は三つの学校の生徒さんたちとエンチャイルドはお付き合いをさせていただきました。グローバルフェスタJAPANやJICA関連のイベント、ウェブサイトを通しての出会いでしたが、彼らが取り組んでいる社会貢献学習やプロジェクト学習のお手伝いをさせていただきました。

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 その中の一つで、学習協力でご縁を持った生徒さんたちが、「学習から実践へ」ということで、具体的に海外教育支援の活動を取り組んでいるという知らせを頂きました。フィリピン・セブ島のある学校への文具支援の取り組みをしているのだそうです。自分たちで計画を立て、ファンドレイジングや文具回収を行い、用意した文具を貧困の子どもたちに送るということでした。うれしいことです。

 学びを通して知っただけでなく、行動を起こす…。単純な話ですが、実はこれは簡単なことではありません。
 学習によって得た問題意識を自らの意志、志とし、自分たちで考えて計画し実践することは大変素晴らしいことです。

 若い皆さんには、学生時代に教室での勉強だけでなく、実践を通して多くの出会いを体験してほしいと思います。知識を頭の中だけにとどめず、行動を通して体感してほしいです。体験を通して頭と心と体をどんどん活性化してください。刺激を受けてください。

 エンチャイルドは「マイプロジェクト」を推進しています。
 学生の皆さんにも「マイプロジェクト」の実践を企画・実行することをお勧めしています。

 「マイプロジェクト」は国際協力、社会貢献のための行動であると同時に、社会教育に資する活動であると考えています。
 中高生から大学生、社会人の皆さままで、エンチャイルドは皆さんの「マイプロジェクト」への挑戦の機会を提供、プロデュースさせていただいています。

 関心のあるかたは事務局までお問い合わせください(info@enchild.org)。

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今年の8月に実行したOKOME-Project
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 青年向けにお薦めの本は?と聞かれた時に答えている中の一冊が、サミュエル・スマイルズ『自助論(Self-Help)』です。

 この本は、ピースアドボケイトを目指すエンチャイルド奨学生にもお薦めの一冊です。

 1859年にイギリスのジョン・マレー社より出版された本です。
 序文の「天は自ら助くる者を助く(Heaven helps those who help themselves)」という言葉は有名ですね。

 日本でも明治時代に日本語版が出版(明治4年、1871年)されました。明治時代の終わりごろまでに100万部以上を売り上げたそうですから、明治の人々、明治の青年たちに大きな影響を与えたのではないかと思います。

 エンチャイルドでは、バリュー(VALUE:行動指針、大切にする姿勢、価値観)として、8エレメントを掲げていますが、その軸となっているのが「自立ー共立」という考え方であり、自助に対しては共助という言葉をセットで使っています。

 サミュエル・スマイルズの『自助論』は、300人以上の欧米人の成功談をもとに構成されています。
 アブラハム・マズローの人間性心理学(欲求段階説=自己実現理論)も似ているところがあって、同心理学は成功者に対する研究の成果として構築されたものです。

 『自助論』の第1章の最後の部分から引用します。

 エンチャイルド奨学生たちに贈る言葉でもあります。

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 結局のところ、人間の性質は目に見えない無数のものによって形づくられていく。先達や古今の格言、人生における実体験や書物、友人や隣人、現在の社会や祖先の英知―これらすべてをわれわれは受け継ぎ、疑いもなくそこから大きな影響を受けている。

 しかしながら、同じように明らかなことがもう一つある。それは、自分の幸福や成功については、あくまでも自分自身が責任を持たなければならないという点だ。

 どんなに立派で賢い人間でも、確かに他人から大きな恩恵を受けている。だが、本来の姿からいえば、われわれは自らが自らに対して最良の援助者にならなければいけないのである。


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 以前、アブラハム・マズローの欲求段階説を引用して、エンチャイルドが夢と志を持った青年の育成を目指すことの意義を説明させていただきました。

 マズローの心理学は人間性心理学と呼ばれました。彼は人間性の成長(完全な人間の姿)を探究した心理学者です。

 今回は、マズローが追究した「最高に成熟した人格」像を紹介したいと思います。

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 マズローは「最高に成熟した人格」を以下のように表現しています。

 自分に当てはまるものには〇でチェックを!

 ①現実をあるがままに認識できる。
 
 ②自己や他者、自然をあるがままに受容することができる。

 ③自発性、自然な心の動きに従って生きている。

 ④自分にあまり関心がない。問題中心である。我を忘れて大切な何かに取り組んでいる。

 ⑤孤独とプライバシーを好む。一人になって自分を見つめる時間を必要としている。

 ⑥自分が属している文化や集団から独立している。常識に染まり切っていない。

 ⑦毎日が日々新鮮な感覚に富んでいる。

 ⑧神秘体験や至高体験をしばしば体験している。白い光に包まれたりする神秘体験や、この上ない喜びに包まれたりする神秘体験や、この上ない喜びに包まれる至高体験をほぼ毎日のように体験している。

 ⑨他者との深い結びつきを持っている。

 ⑩深い本質的な人とのつながりを持っている。

 ⑪民主的な人格構造を持っている。

 ⑫手段のために目的を犠牲にしていない。遠い未来、例えば、10年後の目標のために今を犠牲にすることなく、一瞬一瞬を大切に現在充足的な生き方をしている。

 ⑬敵意のない人を傷つけないようなユーモアをよく使う。

 ⑭創造性がある。

 ⑮自分が属している特定の文化を超えている。慣習を超えたところで生きている。

 ⑯正義をもたらすことを喜ぶ。

 ⑰名声や栄誉を求めない。

 ⑱他者から愛されることを必要としない。

 ⑲現実離れしていない。

 ⑳現実的な成功を求めている。

 ㉑世界をあるがままに愛し、その改善に努める。

 ㉒人間も自然も社会も改良できると信じている。

 ㉓子どもが好きである。

 ㉔子どもの成長に喜んで協力する。

 ㉕自分が幸運であることに感謝している。

 ㉖神秘的な体験や未知のものへの挑戦に魅せられている。

 ㉗全ての人が自分の可能性を最高に伸ばすチャンスを持つべきだと信じている。

 ㉘若者の自己実現に喜んで力を貸す。

 いかがでしょうか?

 マズローが示した「最高に成熟した人格」28項目、皆さんはいくつ〇が付きましたか?

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 7月に入って、日本は試練を受けています。
 新型コロナウイルス感染拡大、第2波の恐れ、そして熊本・鹿児島の豪雨被害…。

 コロナ感染においては20代、30代の若い世代の感染者が多く、特に東京の急激な感染拡大が懸念されています。

 国境を越えるどころか、東京から他県に行き来することすらはばかれる状況です。

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 今日7月5日は都知事選。
 午後8時、開票速報では現職の小池百合子氏(67歳)の当選確実が出ています。
 出口調査の結果ですが、圧勝のようです。

 山歩も娘と投票に行ってきました。国民の権利の行使です。

 世界はいまだ新型ウイルスの影響の只中にいます。
 経済問題、学校教育の正常化などなど、出口はまだ見えていません。

 一方で世界の情勢も混迷を極めています。

 今こそ、一つになって事に当たらなければならない状況にもかかわらず、分断と分裂、対立と葛藤が止まりません。

 将来歴史を振り返った時に、間違いなく、2020年を前後するこの数年が歴史の大きな節目、大転換期であったと記されることになるでしょう。

 今は、自らの生き方と、世界・人類社会の在り方というものについて本気で考え直し、なすべきことをなしていかなければならないと思わされてなりません。

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 エンチャイルドも、国際協力や社会教育に資する活動を標榜していますので、未来を担う子どもたちへの教育支援を中心として、より良い社会の実現にいっそうコミットしていかなければならないと考えます。

 青年期を迎えているエンチャイルド奨学生出身者が増えています。
 これからの時代について、彼らと話し合う機会が持てたらと思っています。

 私たちの活動の規模は本当に小さなものですが、夢と志が大きいことが強みだと思っています。
 この思いを胸に、共生・共助・共感の共立社会の担い手となるべく、共働、共創の場をつくり出していきたいと考えています。

 いよいよエンチャイルド青年たちの出番です。
 エンチャイルドの青年たちこそが「共働」「共創」の先頭に立ってくれることでしょう。

 
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は「リテラシー」について考えてみたいと思います。

 リテラシーは、本来は「literacy(読み書きの能力)」のことですが、メディア・リテラシーとか、情報リテラシーなど、〇〇リテラシーという言い方の言葉を最近はあちらこちらで見かけますね。

 〇〇の分野に関する知識や理解、分析、活用する能力を指して使われているのが「〇〇リテラシー」の用語の使い方のようです。

 本来のリテラシーは、日本的に言えば「読み書きそろばん(計算)」ともいえそうです。これは日本人の持つ生活基礎力を形成している伝統的教育要素だと考えられます。江戸時代の寺子屋にせよ、明治以降の学校教育の平準化政策にせよ、日本人は古くから「教育」の平等(平準化)を日本列島人の感性として行ってきたと感じます。

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 さて、何事においても基礎力としてのリテラシーを持つこと、高めることが大事なことでしょう。

 エンチャイルドが推進する社会教育、ピースアドボケイト教育においても同様です。
 今後は「8エレメント・リテラシー」「Give and Give リテラシー」など、総じて「エンチャイルド・リテラシー」ともいうべきものを整理し構築する必要があると考えています。

 多くのエンチャイルド奨学生たちが自らのエンチャイルド体験を通じて、貴重な体験記や証言を発してくれています。彼らこそが「エンチャイルド・リテラシー」構築のためのシーズ(種)であり、エビデンス(根拠)だといえます。

 エンチャイルドが提案する「共立(共創)社会」を実現するためにまず必要なのが、そのための基礎力であり、リテラシーです。

 エンチャイルドの基礎力とは何か。エンチャイルドのリテラシーとは何か。

 エンチャイルド奨学生や卒業生、関係者の皆さんと共に考えていきたいと思います。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 きょうはエンチャイルドに関連させながら「教育」について少し考えてみたいと思います。

 幼児教育、家庭教育、学校教育、特別支援教育、社会教育、国際教育…などなど。教育という2文字の付いた言葉がどれだけあるでしょうか。

 こんなふうに「~教育」という言葉を思い浮かべるだけで、なんと人間とは教育好きで、教育が必要な存在で、教育に明け暮れている生き物であるかということが分かりますね。

 さて、エンチャイルドは社会教育に資する活動を行うことを規約にうたっています。

 「社会教育」って、皆さんはどんな教育だと考えますか?

 私はある地方自治体の社会教育委員というものを2期4年務めた経験があります。

 文科省の資料には以下のようにあります。

 「社会教育」
    教育基本法は、社会教育の定義について何ら規定していない。広義では、社会教育法における社会教育の定義のように、学校教育に対するものとして学校教育以外の教育を包含する概念と捉えられる。
  一方、家庭教育は本来的に社会教育とは別の概念であると考え、学校教育及び家庭教育以外の教育とする狭義の考え方もあり、本条の「社会において行われる教育」は、後者と考えるのが適当である。

 文科省においては、社会教育の定義に明確なものはなさそうですね。
 「社会教育とは、学校教育及び家庭教育以外の教育」と言い方でもよさそうです。

 実際、社会教育委員を務めていた頃、教育委員会の職員のかたに「社会教育って何ですか?」と質問したことがありましたが、やはり明確な回答は得られなかったと記憶しています。

 ところで、教育について、ざっくりとした言い方ですが、下図のような時代の変化があるといわれています。

これからの教育について
 今までは、「知識」「スキル」「暗記・再現力」を身に付けることが教育の中心テーマであったが、これからは、「態度」「価値」「協同、協働力」を身に付けることが教育のより主要なテーマとなる、ということです。

 これは世界的な傾向のようです。

 確かに自分が受けてきた学校教育の内容を振り返ってみると思い当たるふしがあります。教育の結果、学習の成果として、「知識」「スキル」「暗記・再現力」が問われていたと…。

 それが、これからの時代では、「態度」「価値」「協同、協働力」が教育の成果として期待されるものとなる、というわけです。

 言い方を変えれば、学校教育の時代から社会教育の時代に変わっていくよ、ということではないかと思います。

 なぜなら、「態度」「価値」「協同、協働力」は社会生活においてこそ求められる、必須の社会的要素だからです。

 もちろん、「知識」「スキル」「暗記・再現力」は必要です。これを学ぶこと、教育することの意義を否定するものではないでしょう。

 しかしこのような変化が生じている理由は、より社会的な要素である「態度」「価値」「協同、協働力」がさらに求められる時代、必要な社会にわれわれは生きているということなのです。

 教育は時代の写し鏡だと思います。社会で求められることが学生たちに求められることでもあると考えていいでしょう。

 エンチャイルドが進めている社会教育もまた、「態度」「価値」「協同、協働力」を主要な教育の内容として扱ってきました。
 エンチャイルドのピースアドボケイト教育のキーワードの一つに「attitude」というものがあります。
 「態度」「心構え」「気持ち」「考え」「意見」「姿勢」「身構え」といった意味の英語です。

 「attitude」に関する教育は、エンチャイルド奨学生に対する社会教育プログラムにおける主要なテーマの一つとなっています。

 エンチャイルドは「より良い社会の担い手」「より良い社会の実現者」の育成のための教育を社会教育の定義と考えます。

 「より良い社会」とは、平らかに和する共立の社会です。

 エンチャイルドの社会教育プログラムの詳細については次の機会にお話ししてみたいと思います。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 考えてみれば、私たちはあらゆるもの、あらゆる事柄を生まれながらに与えられて生きています。

 例えば、身体的な特徴、遺伝的形質、性別、名前、親、家族(親族)、生まれ故郷、国籍、人種など、こういったものはそう簡単には変えられるものではありません。

 では、私たちに自ら変えられるものはあるのでしょうか。因果法則だけでものごとを規定してしまえば、結果は原因に従うしかないということになります。言い換えれば、原因を変えずに結果を変えることはできるのかというテーマです。

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 私たちエンチャイルドは、貧困問題、特に貧困の世代間連鎖を断ち切ることをミッションの一つとして活動してきました。

 貧困という環境に誕生し、生きてきた彼らにとっては、貧困状態は「与えられたもの」のように変えがたく、抗しがたいものです。

 スタディーツアーで現地を訪問し、いわゆるスラム街、貧困地域を視察すると、何人かの参加者は自分の生活環境との違いにショックを受けます。過去には、社会の在り方について悩んでしまったり、混乱して泣き出してしまう人もいました。

 貧困=不幸、ということではありません。経済的に豊かだから必ずしも幸福ではないのと同様にです。
 しかし貧困が不幸の要因となっている場合には、それを見過ごしていけないと考えます。

 しばしばこのブログでも強調しているのは、「行動を変える」という内容です。
 不幸を退け、幸福を実現するための現実的方策としての「行動を変える」という生き方についてです。

 では、どのように行動を変えたら不幸を退け、幸福を実現することができるのでしょうか。それも私だけの幸福ではなく家族も隣人も幸せになれる、みんなの幸福の実現です。

 それがエンチャイルドが提言している「8エレメント(八つの行動指針)」です。8エレメントは関係性概念であり、関係性原理に伴う要素です。

 貧困の5大要因といわれる「病気」「無知識」「無関心」「不正直」「依存」の中の、とりわけ「無関心」「不正直」「依存」は関係性概念を含むものです。

 医療支援、保健教育・衛生教育・食育などの支援によって「病気」を取り除くことができるでしょう。奨学金給付などの教育支援や学校支援によって「無知識」を解決することができるでしょう。これらは経済的支援によって実現可能な課題です。

 しかし「無関心」「不正直」「依存」は経済的支援によるだけでなく、本人の内面が変わらなければ解決できない課題群です。

 これを宗教教育や道徳教育によって行うという考え方もあるでしょう。それを否定するものではありませんが、エンチャイルドとしては社会教育に資する活動を掲げる立場からも、社会教育プログラムとしての8エレメントの実践を推進すべきだと考えます。

 みんなの幸福の実現、すなわちより良い社会の実現のため、貧困の5大要因を除去するためにです。

 アフターコロナとかウィズコロナの時代の到来が叫ばれ、「新しい生活様式」などという呼び掛けがたくさん聞かれる昨今ですが、今こそ、8エレメントを満たす社会を実現することで社会の課題を本質的に解決していくことのできる共立社会、共創社会を実現していかなければならないと思います。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、夢実現(目標達成)のための五つのヒントの5番目、「行動時間の確保」についてお話しします。

 生活する(生きる)ということは、「時間」が主体ではなく「行動」が主体だということです。
 時間を中心にスケジュールを決めるのではなく、行動を中心にスケジュールを設定するということです。

 これを実践すれば、外的にはほとんど変わらないように見えるかもしれませんが、内的には大きな違いのあることを見いだすでしょう。

 やるべきことが終ったら、休んだっていいし、別のことに取り組めばいいのです。

 「時間を過ごすため」に生きているのではなく、「生きるため」に時間を使いましょう。


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 例えば、夢実現のためのスキルアップのために本を読むとしましょう。

 「午後8時から午後9時まで本を読む」ではなく、「第1章を読み終える」という行動スケジュールを設定するということです。

 300ページの本(5章立て)を一冊読み終えるために、「一日1章読む」というスケジュールを立てるわけです。そうすれば、

 「一日5分本を読む」より「一日小見出し一項目を読む」とするのです。
 「一日」という社会的時間を前提としてはいますが、24時間をどう行動するかはあなた次第です。

 私たちは時間に管理された社会生活を送っていますので、時間でスケジュールを組むことは難しいと考えるかもしれませんが、時間成果主義ではなく行動成果主義で物事を考えてみようという提案です。

 「変えられるのは時間の長さではなく、自分の行動である」というわけです。
 
 私たちはあまりにも時間にとらわれています。
 時間に縛られています。
 時間に従属しています。
 時間に依存しているのです。

 時間の概念から解放されてみましょう。
 (ある程度は社会生活を維持しながら…)

 まずは、一日のうちの1~2時間分、1週間のうちの半日分でも、1カ月のうちの3日くらいからでも行動成果主義で設定したスケジュールで過ごしてみてください。必ずや行動主義の生活スタイルの気持ち良さを感じていただけることでしょう。

 そうすれば気兼ねなく負い目なく「休憩時間」「ゆとりの時間」をつくり出すことができることでしょう。

 「時間を過ごす生活」から「行動をする生活」に切り替えていきましょう。
 それが夢実現の近道です。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、夢実現(目標達成)のための五つのヒントの4番目、「学習(スキルアップ)の継続」についてお話しします。

 自己の成長には3種類あると考えています。
 心の成長、体の成長、頭の成長の三つの成長です。

 成長には「刺激」が必要です。刺激は活性化をもたらすきっかけになります。
 心の活性化は、人間関係、体験、愛などです。
 体の活性化は、食事、睡眠、運動などです。
 頭の活性化は、人間関係、体験、愛、食事、睡眠、運動、そして学習や勉強などです。

 夢実現のためには意欲を持つこと、意欲を持続させることが極めて大切です。
 そのためには心と体と頭を活性化する必要があります。

 頭は心と体のつなぎ役でもあります。
 頭の活性化は心の活性化も誘発しますし、体の活性化も誘発します。
 実際、上述したように、頭を活性化する要因は心あるいは体の活性化の要因でもあるからです。

 では頭の活性化において鍵となるものは何でしょうか。

 それは学習や勉強をすることです。

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 特にここでは学習や勉強を通してアイデアを獲得したり、スキルアップすることに限定してお話しします。

 アイデアやスキルアップは夢を実現する上で必要なものです。
 知識と知恵と技術、といってもいいかもしれません。

 そのための方法には
 (1)本で学ぶ
 (2)インターネットを使う
 (3)人から学ぶ(セミナーなど)
 (4)体験で学ぶ
 といったところでしょうか。

 この中から一つだけというわけではなく、いくつかを組み合わせて学習・勉強することをお勧めします。

 夢(目標)実現に当たっての努力を何に費やすべきかというと、資金の調達も大事ですが、やはり知識と知恵と技術の獲得です。

 それが夢実現への時間を短縮し、より大きな夢の実現につながっていく可能性を高めます。
 
 夢に定年はありません。
 夢は持ち続けるべきだと考えます。
 だから生涯学習であり、いつまででもどこででも勉強をすべきなのです。
 
 「5W1H」夢マップに従って、夢実現のために必要な知識・知恵・技術が何か洗い出し、PDCAサイクルのP(Plan/計画)にその獲得のための行動計画を反映させましょう。目的をもって学習・勉強をすることが大事ですね。

 学習・勉強をする上で大切なことは「集中力」です。学びに集中することです。そのための環境(時間と場所と道具)選びもポイントです。自分にとって最も集中力が発揮できる環境要件が何か、思い巡らし、研究してみてください。自分はどんな時、集中力のスイッチが入りやすいのか…。

 読書、本を読むことは時に忍耐が求められることがありますが、最初の5~15分(10~20ページ)、歯を食いしばって頑張って読み切ってください。必ず集中モードに切り替わります。山登りと一緒です。登り始めの最初の30~40分の集中力が大事です。体が山歩きモードに切り替わるための30分です。助走から離陸、水平軌道に着くまでの数分間が重要であるように。

 3分過ぎてしまいましたね。

 夢実現のために何を継続するのか。
 それは夢実現のための学習であり、勉強です。
 夢実現に必要なアイデアを獲得し、スキルアップするためです。
 知識と知恵と技術が夢実現の最大の武器となるのです。

 頭の活性化は心と体の活性化を助けます。
 心と体の元気は夢実現のための推進力です。
 推進力が停滞したり、減速したりしないようにするためにも頭の活性化をお忘れなく。

 本を読み続けるだけでも、あなたの夢実現は前に進んでいくはずです。

 では、また。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、夢実現(目標達成)のための五つのヒントの三つ目、「継続は力なり~繰り返しの重要性」についてお話しします。

 「継続は力なり」という言葉をご存じのかたは多いと思います。

 英語では、「continuity is the father of success」という言葉があるようです。

 「涓滴(けんてき)岩を穿(うが)つ」「千里の道も一歩から」…。

 山歩の座右の銘である、「登れない山はない」もまた、一歩一歩前に進めば必ず頂上に達するという意味では同じことを指していますね。

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 ここでは「繰り返す」ことの大切さを強調したいと思います。

 「反復する」と言い換えてもいいかもしれませんが、同じことを単純に機械的に繰り返すということではありません。

 一回一回、一つ一つに意識を集中させるというか、心を込めるといいますか、気持ちの入った自覚ある繰り返しを行うことがポイントです。

 意識が覚醒していれば、同じことを繰り返しているようで毎回新たな気付きや発見があるはずです。

 とにかく一回一回を大切に丁寧に行うことで、磨きがかかり、力が増し加わっていくというイメージです。

 子育てにも同じことがいえると思います。

 最初は腫れ物、割れ物でも扱うように丁寧に慎重に育てますが、成長に伴い、本人の自立性を尊重して育てるようになります。自分でできることは極力自分でさせるようにしますよね。
 時には適度な「負荷」を掛けて鍛えることも大事です。しかしいずれもほったらかしにして無視しているわけでもいい加減に対しているわけでもありません。負荷を与えることも、突き放すことも心を込め、大切に行っていることに変わりはありません。

 つまり、継続とは、反復とは、思いをつなぐことです。その糸は細いままでつながっていくのではありません。継続することによって太く強く深くなっていくのです。

 夢もまた育てるものであり、つなぐものです。
 夢が別な人にバトンとなってわたることもあるでしょう。
 夢は夢だけが伝わるのではありません。夢とともに育まれた思いが伝わっていくものです。

 思いがあれば継続することは可能です。
 思いある継続は力を生み出し、必ずや夢、目標の実現へと導くことでしょう。

 「諦めたらそこで試合終了ですよ(If you give up, that’s the end of the game.)」ということです。
 
 継続こそ、ゴールへの確実な道のり(最短距離)なのです。

 The game isn’t over until you give up.(諦めない限り、試合は終わりではない)


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 前回、夢実現(目標達成)の努力の費やし方についての五つのヒントを挙げました。

 1.「熱意+誠意+創意工夫=夢実現」の公式

 2.PDCAサイクルを回す

 3.継続は力なり~繰り返しの重要性

 4.学習(スキルアップ)の継続

 5.行動時間の確保

 今回は、2番目の「PDCAサイクルを回す」について解説します。

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 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(2020/05/05 08:12 UTC 版)の説明にはこうあります。

 PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、生産技術における品質管理などの継続的改善手法。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。PDCAサイクルは、主に日本で使われ、Aのみが名詞のActionといわれる。

 PDCAサイクルについてはご存じのかたも多いと思います。
 PDCAサイクルは「生産技術における品質管理」に限らず、何らかの目標を達成するために有効な継続的改善手法だといえます。

 聖書の創世記1章に、こんなくだりがあります。

 <神は「光あれ」と言われた。すると光があった。神はその光を見て、良しとされた>

 実はここにもPDCAを見いだすことができます。

 P(計画):神は「光あれ」と言われた。
 D(実行):すると光があった。
 C(評価):神はその光を見て、良しとされた。
 A(改善):次の段階へ…

 神の創造のパターンがPDCAと似ていると思いませんか。

 私たちの人生もまた神の天地創造のごときものなのではないでしょうか。

 世の中の成功法則もまた、自然の法則や宇宙の原理に適っているものです。

 夢実現(目標実現)は、前々回お話しした「5W1H」をベースとした計画(Plan)をしっかり立てるところから始まります。第3者が見ても「なるほど」と思うような設計図(ロードマップ)を描ければベストです。

 次はその計画書に従ってやるべきことを実行することです。実践、行動の伴わない夢実現はあり得ません。

 そして計画どおり、あるいは計画以上のことができたかどうかのチェック、評価作業をしなければなりません。夢実現においては、自己評価だけを頼りにしてはいけません。第3者の評価や助言が必要です。私の夢の実現を応援してくれるちょっと厳しい第3者、できれば私よりも経験や能力がある人がいればベターです。

 評価を通じて課題を明確にしましょう。課題設定ができないと、改善はできません。同じことを繰り返すことになります。

 ポイントは

 ①目標を明確にする。
 ②やるべきことに集中する。
 ③課題を明確にする。
 ④課題解決を目標に加える。

 です。

 PDCAサイクルいうくらいですから、これは回さなければなりません。何度も。
 1回でやめてはいけません。10回口にすれば叶うというのですから、10回は回してから諦めるかどうかを判断しましょう。

 さあ、3分過ぎましたね。
 まずはあなたの夢の計画書を今すぐ書いてみてください。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 夢を実現するための技術(方法)の2回目です。

 「5W1H」の夢マップを作成したら、それを語るだけでなく、マップに従って歩き始めなければなりません。 

 地図がなくても歩ける、山に登れるという人ももちろんいらっしゃるでしょう。
 しかし夢の実現ということでいえば、それは少数派だと思います。

 棚ぼたのようなケースを除いては、夢実現のためにはそれ相応の努力を費やすことは避けられません。

 今回は、その努力の費やし方についてのヒントをいくつか挙げてみたいと思います。

 1.「熱意+誠意+創意工夫=夢実現」の公式

 2.PDCAサイクルを回す

 3.継続は力なり~繰り返しの重要性

 4.学習(スキルアップ)の継続

 5.行動時間の確保

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 順に少し解説を加えます。

 1.「熱意+誠意+創意工夫=夢実現」の公式
 
 実現したい夢に対して「夢を実現したい!」という熱情、熱意は不可欠です。
 一部の例外を除いては、強く深い意志があってこそ夢は実現するものだからです。

 「夢」に対する誠実さを持たなければなりません。
 自分の夢に対して自分自身がその実現することを心から信じるということです。
 誠なる意志を貫いてこそ夢はやって来ます。
 誰よりも自分の描いた夢の実現を願いに願う心、その祈りの心が夢実現の起点です。

 以上のように決意の持続が夢実現に当たって不可欠であることはいうまでもありませんが、同じくらい大切なのが創意工夫です。
 精神論とともに科学的な見地が必要だということです。
 奇跡と思えるようなことも、よくよくその結果を分析すればそこにしかるべき原因やプロセス、理由を見いだすこともあります。
 世の中には科学で説明できないこともあるのは事実です。
 しかし夢実現の取り組みのプロセスにおいても、科学的、論理的、検証的であることがポイントです。
 創意工夫はそのような考え方と態度のもとでなされることで可能になります。
 思いつき、ひらめき、インスピレーションを否定するものではありません。
 それらもまた、事前であれ事後であれエビデンスを求める科学的な姿勢が大切であるということです。
 そうすることで取り組みや結果に対する理解があいまいなまま留まることを避け、より良い次の取り組みに(すっきりとした気持ちで)移っていくことができると思うのです。


 …もう3分過ぎてしまいましたかね。一つしか説明できませんでしたが、続きはまた明日…。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドの社会教育プログラムでは、「夢を持つこと(夢を描くこと)」「志を持つこと(価値ある生き方を目指すこと」を強調します。

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 夢と志を持つことの意義のようなことは、このブログでも以前何度か書きましたので、今回は夢を実現するための技術(方法)について触れてみたいと思います。

 これは登山家の栗城史多さん(故人)がお話ししていたことですが、彼はあるラジオ番組で「夢は10回口にすればかなう」と言っていました。
 「かなう」は「叶う」ですね。「十」回「口」にするのが「叶う」ことだというわけです。

 実際、栗城さんは世界の最高峰を単独無酸素登頂の計画を実現するために、常にスポンサー(資金提供者、協力者)を探すために「夢」を語り続け、「計画」を訴え続ける生活を送ったのだと思います。

 夢の実現は、本人の努力はもちろんですが、内容によって周囲の理解や協力が不可欠です。周囲の人々や関係者の皆さんを説得し、納得させなければならないという状況もあるでしょう。

 夢を自分だけの思いや妄想で終わらせないためには、自分の夢を説明できるようにならなければなりません。

 夢を語るべき第一の相手は自分自身です。
 まず自分自身が「そうだ。私の夢はこのようなものである。必ずや実現しなければならないものだ。ぜひ実現すべきものである」と納得できるものを描かなければなりません。

 そのために、自分が実現したい夢の内容を具体的に書いてみることが大切です。

 「5W1H」の観点でおのおのの項目を書き出してみましょう。

  ■WHO:誰がその夢を実現したいのか?
      誰のためにその夢を実現したいのか?
      夢の実現に当たって関係する人は誰か?

  ■WHAT:実現したい夢の内容は何か?
        何を実現したいのか?

  ■WHY:なぜその夢を実現したいのか?

  ■WHEN:その夢はいつまでに実現したいのか?
        その夢を実現するためのロードマップは?

  ■WHERE:その夢はどこで実現するのか?

  ■HOW:その夢を実現するためには何をどのようにしなければならないのか?

 どうでしたか?
 書き出せましたか?

 最低限、こういった内容を文章やプレゼン資料としてまとめる必要があります。
 ご自分の手帳に夢の実現のためのプランを書き込んでみてください。
 
 こういった内容を書き出せれば、その夢は実現に向かう第一歩を踏み出すことになるでしょう。

 夢の内容が単に個人的な事柄ではなく、社会的(他者との)関わりが伴うものであれば、それを公開(共有)する必要があります。

 エンチャイルドの取り組んできたクラウドファンディングによるプロジェクトも一種の「夢」のようなものです。

 「実現したい事」=「夢」といえるのかもしれません。

 夢を具体的に実現しようとすれば、現実的には難しいこと、面倒くさいことの連続かもしれません。でも夢実現への思いが強ければ強いほど、試練や課題はむしろ刺激やモチベーションとなって実現力を高める要因となっていくことでしょう。

 エンチャイルドの活動そのものが夢の実現のためですが、個々のプロジェクト、クラウドファンディングの取り組みは夢実現のための技術を身に付けることのできる良い機会です。

 「マイプロジェクト」やクラウドファンディングへの関りを通してぜひ夢実現のための技術を高めてくださればと願っております。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、「家族愛」について考えてみたいと思います。 

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 まずは、「家族」について。

 デジタル大辞泉には、「夫婦とその血縁関係者を中心に構成され、共同生活の単位となる集団」とあります。

 皆さんなら、「家族」をどう定義しますか?

 結論を先に言ってしまうと、「家族」とは、八つのエレメント(要素/共生・共食・共育・共立・共助・共感・共有・共観)を満たしている共同体であると考えます。

 かれこれ20年になりますが、「エンチャイルド・ファミリー」と言ってくれる関係者が増えています。うれしいことです。

 エンチャイルドは教育支援団体であり、社会教育団体ですが、八つのエレメントを満たすための実践プログラムをひたすら追求してきました。つまり家族的な共同体を創出する取り組みをしてきたということです。

 それが社会教育の目指すものであり、教育支援の意義だと考えたからです。

 そしてそのことによって貧困の世代間連鎖を断ち切りたい、貧困のない社会をつくり上げたいと考えてきました。

 それが、何度か触れてきた「貧困の5大要因(病気、無関心、依存、不正直、無知識)」を取り除くための八つのエレメントの実践です。
 
 
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 さて、家族は血縁集団であるという点においては、家族というのは結婚によって半ば自動的に生成されていくものと考えることができるでしょう。

 「血は水よりも濃い」といいます。血のつながった血縁者の絆は、どんなに深い他人との関係よりも深く強いものであるということのたとえです。

 確かに「血」の力は深く強い。しかしだからといって血縁だけを根拠に家族共同体を営むことができるでしょうか。
 共同体としての「家族」をより良いものとしていくためには、そこに別の力の存在も必要ではないでしょうか。

 それが八つのエレメントによって生じる家族愛の力です。

 「血」を根拠とした家族を否定しているのではありません。現実的な問題として、より良い家族共同体、あるいは家族的共同体をつくろうとすれば、八つのエレメントが必要だと申し上げたいのです。それは家族を成り立たせるために不可欠なものであるといっても言い過ぎではないと思っています。

 エンチャイルドの活動の原動力は「家族愛」です。他者を家族(兄弟・姉妹)のように愛する愛、他人をも家族(兄弟・姉妹)として愛する愛です。

 家族愛というものを生来備えておられるかたももちろんいらっしゃるでしょう。しかしそれを十分に感じていない、表現できていない、実践していないというかたも少なくないのではないでしょうか。実の家族関係においても…。

 エンチャイルドの実践プログラムは、家族愛を発露として行う実践プログラムであると同時に、家族愛を刺激するプログラムでもあります。

 感性豊かな子どもたちは、血はつながっていなくても(私自身は人間というのは結局は皆、先祖が一緒で兄弟みたいなもの、みんな遠い親戚関係なんだよね、ぐらいのマインドで生きていますが…)、家族愛を刺激する八つのエレメント(=GIVE&GIVE)によるプログラムを通して一つの家族になり、一人一人が「ピースアドボケイト」の実体として成長していることを実感しています。

 長くなってしまいました。この辺にしておきましょう。

 鶴瓶さんではありませんが、「家族に乾杯!」「家族愛に乾杯!」ということで、今回のブログを締めたいと思います。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドは「全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会の実現」をビジョンにうたっています。
 
 夢と志…。

 夢とは、将来なりたい自分(人物像、職業など)、将来成し遂げたい事、実現させたい事、目標…。
 夢ある人は、きっとワクワクしながら毎日を過ごせることでしょう。

 では、志とは?

 一般的にいわれる「ある方向を目指す気持ち」「心に思い決めた目的や目標」という意味では、<夢>という言葉に近い感じですね。

 <志>には、「心の持ち方」「信念」「志操」という意味もあります。

 エンチャイルドがビジョンでうたっている<志>は、人生をどう生きるのか、といった「生き方」を指しています。

 エンチャイルドは、自らの固有の夢を持ちながら、社会の一員としては他者のために生きるという人生の原理を実践しようとする青少年の育成を目指しているということです。

 そして青少年たちが日々をそのように過ごせるような教育環境をサポートしようというのがエンチャイルドのミッションです。
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 夢を持てることで希望が持てます。希望があれば夢はいっそう膨らむことでしょう。

 志ある生き方ができれば、自分自身の価値をを高め、人生の意義を感じられるでしょう。

 夢を持ち、志を持って生きる人生を実現するためにエンチャイルドは子どもたちを支援し、励ましたいと考えます。

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 エンチャイルドの「エン」は、エンカレッジ(encourage/勇気・元気づける、自身・希望を与える)、エンパワーメント(empower/力を与える)、エンハンス(enhance/価値を高める)の「エン」です。

 
 「世界の子どもたちを元気にしよう」
 子どもたちの夢と志のために。これがエンチャイルドの存在意義です。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ピースアドボケイトとは、「平和の実践者」の意味ですが、皆さんは「平和」の起源は何だと考えますか?

 エンチャイルドは平和の起源を「家族愛」であると考えます。

 「愛」と「平和」はよくセットで語られますよね。愛こそが「平らかに和する」ために必要な垂直軸だからでしょう。愛ではないものが中心になった時、水平は失われ、平和はその実体を喪失していくのではないでしょうか。
 
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「ピースアドボケイト」任命式

 
エンチャイルドは教育支援を通して平和を実現したいと考えています。
 だからこそ、私たちの海外教育支援活動には国境を超えた「家族愛」が不可欠なのです。
 
 私たちの教育支援活動の成果が平和世界の実現に至るものとなるためには「家族愛」を軸になされなければならないというのが結論です。

 宗教を信じる人であれば、それを「神の愛」とか「仏の慈悲」と言い、「隣人愛」「人類愛」と表現う人もいるでしょう。

 家族愛といってもそこには親子愛があり、夫婦愛があり、祖父母の孫に対する愛もあります。
 エンチャイルドが強調するのは兄弟・姉妹の愛です。
 教育支援を行うプロセスにおいても支援者と受益者が兄姉と弟妹のような関係で支援し、されることを大切にします。これが「姉妹結縁プログラム」を行う理由です。

 そこから生じる家族愛とその成長と拡大がエンチャイルドが最も大切にしている価値の一つです。
 弟・妹たちがやがて兄・姉となって弟・妹たちを支えていくのです。

 エンチャイルドは「人類(地球の全ての生命)は一つの家族である」という理念を標榜してきました。

 それが「家族だから助けたい!」という言葉を繰り返し、家族愛を強調してきた理由です。

 エンチャイルドの教育支援プログラムは、家族愛を中心とするプログラムであり、平和な社会、すなわち共生・共助・共感の共立社会(共同体)を実現のための社会教育活動だといえるのです。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

  エンチャイルドの提唱する社会教育と社会教育モデルとしての「ピースアドボケイト」についてお話ししています。

 平和な社会を論じる上で、まずは「平和」について考えてみましょう。

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 「平和」とは何か? どのような状態を指して「平和」というのか。またその「平和」はどのようにしたら実現できるのか、ということについて。

 デジタル大辞泉には、

 1 戦争や紛争がなく、世の中がおだやかな状態にあること。また、そのさま。「世界の平和を守る」
 2 心配やもめごとがなく、おだやかなこと。また、そのさま。「平和な暮らし」
 
 と記されています。

 ですが、これで「平和」の概念を十分に説明しているとはいえません。

 「平和」は「平らかに和すること」。水平な関係性が維持されている状態です。

 人が二人以上集まれば、そこに平和な状態か平和ではない状態が生じます。水平な関係が維持できれば平和ですが、そこに傾きが生じれば平和な状態は失われていきます。

 以前、「和の思想」について触れたことがあります。

 
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 自らの主体性を堅持しながら互いに調和できる関係。すなわち水平な関係はどのようにしたら築けるのでしょうか。

 水平という概念は垂直を前提としています。この垂直軸が「自立心」「自律心」です。自立心や自律心が弱くなると水平基準が乱れ始めます。

 水平基準を最も不安定にするのは依存心です。だから子どもは支配を受けやすいのです。

 平和を実現できるかどうかは、平和に生きることのできる人間を育成できるかどうかにかかっています。水平基準をつくり出せる垂直軸を持った人間をいかに育成するかが平和な社会を実現する鍵なのです。

 子どもは大人によるある種の支配(管理、指導…)を受けながら成長していきます。しかし子どもはこの支配からできるだけ早く解かれなければなりません。一日も早く支配を必要としない自分とならなければなりません。これが成長の意味であり、教育の意義です。

 他律から自律へ。

 ですから教育は支配をやめることに向かって行われなければならないのです。

 エンチャイルドは、平和な社会を共立の社会であると表現しています。
 共立の社会は、一人一人の自立を尊重し、一人一人の個性や役割を大切に考える社会です。

 教育は、自律心を育み、自立を支援するものであるべきです。

 共立こそが真の共生・共助・共感を導きます。これが平和な社会、調和の社会を実現し得るマスターキーです。

【調和】
 デジタル大辞泉には、「全体がほどよくつりあって、矛盾や衝突などがなく、まとまっていること。また、そのつりあい」と記されてます。

 共立の原理、「共」の原理が平和や調和を生み出す仕組みです。


 長くなってしまいました。

 次回は、共立の社会を実現するための教育プログラムについてお話ししてみたいと思います。





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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 エンチャイルドは社会教育に資する活動を目指す団体でもあります。

 今回は「教育」について考えてみたいと思います。


 教育は何のために行うのでしょう。教育の目的は何でしょう。

 日本の教育基本法の「教育の目的」の項には、「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない」とあります。

 意外と複雑な構造の文章ですね。
 
 教育は、

 ・人格の完成のため
 ・心身ともに健康な国民の育成のため

 ということでしょうか。

 そして「心身ともに健康な国民」とは、平和で民主的な国家および社会の形成者として必要な資質を備えている国民であるということです。

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 エンチャイルドの教育観は、「ピースアドボケイト」という言葉に集約されます。

 平和の提唱者にして実践者を意味するのが「ピースアドボケイト」です。

 平和な社会の形成者としての必要な資質を備える心身ともに健康な“社会人”の育成を目指す、のがエンチャイルドの提唱する社会教育の目的です。

 「ピースアドボケイト」はエンチャイルド奨学生だけが目指すものではありません。エンチャイルドの関係者全体が目指しているのが「ピースアドボケイト」です。

 では、「平和」とは何でしょう? どのような状態を指して「平和」というのでしょうか。

 またその「平和」はどのようにして実現できるのでしょうか。

 
 …続きは、明日。




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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 今回は、エンチャイルドの目指すものについて、改めて紹介したいと思います。

 エンチャイルドの理事長のコラムからです。


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エンチャイルドのテーマ曲「HAPPY ONE FAMILY♪」
を踊るエンチャイルド奨学生たち


「持続可能な共同体社会実現のための社会教育プログラムに取り組みます」


より良い社会の実現のために
 エンチャイルドの目指すもの、それは「全ての子供たちが夢(希望)と志(大きな目的)をもって生きられる社会の実現」です。子供たちこそが未来を創る主役であり、主人公だからです。子供たちの元気な笑顔が未来の希望の象徴です。

 昨今、「持続可能な社会」ということが論じられていますが、まさに、子供たちが元気であることが持続可能な社会のバロメーターといえるのではないでしょうか。

 「子供たちが元気な社会」と「より良い社会」は同義だと考えます。それ故に、エンチャイルドの教育支援活動は、より良い社会を実現するための社会教育活動へと昇華し、社会教育プログラムの実践の必要性を強調するようになりました。

 エンチャイルドは、「より良い社会」を「共生・共助・共感の社会」と表現してきました。共生・共助・共感の社会は、家族のような関係性によって成り立つ共同体社会です。

 そしてそのような社会を成立させ得る主要な構成要素が「共生」「共助」「共感」です。この三つの要素(エレメント)が満たされるとき、「家族」をつくり出すことができると考えます。


支援式典(奨学生の出し物001)
支援式典でダンスを披露するエンチャイルド奨学生たち


「家族」をつくる八つの視点
 今回は、家族的共同体社会実現のためのエレメントを八つの視点で提示し、エンチャイルドが取り組む社会教育の考え方について説明したいと思います。

 それは、「共生」「共食」「共育」「共立」「共助」「共有」「共感」「共観」の8項目です。
 一つ一つについて簡単に説明してみましょう。

(1)「共生」は文字どおり、共に生きることです。家族は単なる共存(共に存在する)の関係ではなく、共生(共に生きる)の関係です。「一つの家」で共に暮らすのが家族です。「共に生きる」ということが、家族であるということの核心的内容です。

(2)「共食」は共に食べること。食を共にしてこそ家族です。家族的共同体は経済共同体でもあります。一つの食卓を囲む一家団欒の場面は共に生きる家族の象徴です。

(3)「共育」は共に育てること。わが子でなくとも、共同体は子育ての責任を共有しています。子供は共同体の未来そのものだからです。

(4)「共立」は共に立つことです。人は生まれて自立に向かって成長します。自立した者たちによって形成される社会が共立の社会です。人間は社会的存在です。人は一人では生きていませんし、一人では生きられません。共立の関係こそが個と全体の連帯、和合と調和を保ち、持続可能な社会の実現を可能にします。

(5)「共助」は助け合うことです。防災の観点で「自助・共助・公助」という言葉がよく使われます。どれも欠くことができませんが、その中心は共助です。まさに「共助」は共同体社会における基本姿勢であり、喜びの源泉であると言っていいでしょう。

(6)「共有」。対話をしない家族を家族だといえるでしょうか。対話を通して互いの気持ちや事情を共有できます。察することも大切ですが、やはり具体的な双方向のやり取りが成立してこそ、情報とともに思い(情)の共有が可能となります。

(7)「共感」とは互いの感情や思いを理解し合うことです。美しい景色を見ながらその感動を共有することであり、情感が共鳴し合うことです。家族愛の味は共感によって伝わり、広がっていきます。

(8)最後に「共観」です。共に観ること、ビジョンや目標を共有することです。家族は共に同じ山の頂上を目指し、幸福な人生の実現を共に成し遂げていく関係です。


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キャンパスツアーでフィリピン大学を訪問した
エンチャイルド奨学生たちと日本のスタディーツアー参加者


「愛着」「支援」「励まし」「刺激」
 ノーベル経済学賞の受賞者で米国の経済学者、ジェームズ・ジョセフ・ヘッグマン教授は、「貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワード」として、「愛着」「支援」「励まし」「刺激」を挙げています。
 エンチャイルドもまた、貧困の世代間連鎖を断ち切ることを課題として掲げて活動する団体です。

 「家族愛」を中心に置き、経済的支援だけでなく精神的支援を大切に考えて活動しています。スタディーツアーなどによる支援者と受益者の実体的な交流やメッセージは、互いを刺激し合うことで課題解決のモチベーションを高めています。

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社会教育プログラムの必要性
 かつて、十数年にわたって日本社会は毎年3万人以上の自殺者を生みだす自殺大国でした。

 ここ数年、自殺者の総数は減少傾向にありますが、若年層に限っていえばそうではありません。若者の自殺率は一向に下がらず、若年層の自殺者は後を絶ちません。
 他人に殺されるよりも家族や親族に殺されるリスクが高く、もっといえば、自ら命を絶ってしまう若者がさらに多いのが日本社会の現実なのです。

 無縁化、孤立化、孤独化が進む現代の日本社会。
 家族愛を刺激し、家族的共同体社会を実現する取り組みは時代の要請だといっても過言ではありません。

 今、より良い社会、共生・共助・共感の社会をつくり出すことのできる、社会教育プログラムの存在が求められているのではないでしょうか。

 エンチャイルドは、これまでと同様、海外教育支援を通じた地球家族社会の実現に挑戦しながらも、教育支援や草の根国際交流(異文化理解)の活動経験を生かして、わが国における地域社会の活性化と持続可能性の追求においても貢献したいと考えています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。


 皆さんは、マーク・ガーゾン氏の5段階の「シティズン(市民)」概念をご存じでしょうか。

 私たちは社会に生きる市民の一人であることは間違いありませんが、どんな「市民」かといえば、一つの概念だけで説明できる存在ではありませんね。


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マニラ湾の夕日


 マーク・ガーゾン氏は、価値観における5段階のシティズン(citizen)の概念を提示しています。

 皆さんはどんなシティズンとして社会を生きていますか?


 1.自分という壁を超えられない自己中心主義者


 2.国家には共感しないが、“~人”とか“~主義者”といった、特定のサブグループ(氏族、部族、政党等)のほうには共感を覚える人々


 3.個人やグループとしてのアイデンティティも包含しているが、その枠を超えて社会または国家全体に共感できる人々


 4.ナショナリズムの枠から飛びだす市民、単一の文化だけに属していない人々、言い換えれば、多文化に生きている人々


 5.多文化の世界観を超越して、人類のみならず全ての生命、地球全体を視野に入れて生きる人々


 私は国際協力活動や異文化体験を通して4段階までは理解できるようになったつもりでいましたが、5段階目がなかなか腑に落ちませんでした。

 今回の新型コロナウイルスの件を通じても思うところがあります。

 「人類のみならず全ての生命、地球全体を視野に入れて生きる」生き方を手に入れないと、本当の意味で私たちは解決の道を見いだせないのではないかと…。

 1~4の生き方で右往左往している私たちですが、5段階目のシティズン意識と価値観を持つことで、これからの時代を読み解くことができるのではないかと思う今日この頃です。


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