こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
先日(日曜日の午後)、小雨の降る中、久しぶりに美術館に行って絵画鑑賞をしてきました。
国立新美術館で5月30日まで開催中の「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」です。
まずは、国立新美術館のサイトの掲載情報を参照しながら、同展覧会の趣旨をお伝えします。
メトロポリタン美術館は、1870年に創立された米国・ニューヨークのマンハッタンにある世界最大級の美術館。「先史時代から現代まで、5000年以上にわたる世界各地の文化遺産を包括的に所蔵」する美術館です。今回の日本での展覧会には、「西洋絵画の500年」のテーマのもと、「ヨーロッパ絵画部門に属する約2500点の所蔵品から、選りすぐられた珠玉の名画65点(うち46点は日本初公開)」が出展されています。
「15世紀の初期ルネサンスの絵画から19世紀のポスト印象派まで、西洋絵画の500年の歴史を彩った巨匠たちの傑作」が時代順に3章構成(①信仰とルネサンス ②絶対主義と啓蒙主義の時代 ③革命と人々のための芸術)で展示されています。
国立新美術館(正門から)
娘と一緒に、音声ガイドを聞きながらじっくりと回りました(展覧会というのは、結構歩数を稼げますね)。
一通り回った後は、互いに印象に残った作品や気に入った絵画について話しました。
回り終えた後は、ミュージアムショップ。鉄は熱いうちに、ということなのでしょう。ここを通らなければ会場の外に出ることはできません。鑑賞を終えたら、何か記念に残したくなるのが人情。私は二枚のポストカードとしおりを購入しました。しおりは娘のおすすめ。
結局、そのグッズに使われた絵が私の気に入った作品、印象に残った絵画ということになるのでしょうね。
2枚のポストカードは、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの『女占い師』(制作はおそらく1630年代、油彩/カンヴァス、101.9×123.5cm)とポール・セザンヌの『リンゴと洋ナシのある静物』(制作は1891~92年ごろ、油彩/カンヴァス)。しおりはセザンヌの同作品を使ったもの。
セザンヌのポストカードは以前も購入したことがあることを考えると、山歩にはセザンヌの世界が合うんでしょうね。
メトロポリタン美術館展の案内版
作品は、『女占い師』
作品は、『女占い師』
自分でも意外だったのは、『女占い師』を選んだこと。最初にウェブサイトや案内板で見た時にはそれほど引かれるものはなかったのですが、実際の作品を見て、引き付けられてしまいました。案内板やパンフレット、チラシやチケットに使われているくらいですから、人気のある作品であることは間違いないのでしょうが、まさか自分がポストカードを買うほど気に入る絵になるとは…。
やはり実物を直接鑑賞し、解説も聞いてみると、作品への理解や愛着が深まるものですね。
500年という時間の流れとともに、絵画を通してヨーロッパの歴史をたどることができたと感じます。もちろん、部分的であり、断片的な触れ合い方ではあったと思いますが、それでも、このような美術鑑賞ができたことは山歩の創作意欲を適度に刺激してくれるいい機会になりました。
一つ、改めて思ったことは、絵を描く下地の素材によって絵の雰囲気が変わるのだなあということ。同じ油彩でも古い時代は板に、時代が進むとカンヴァスを下地に描かれていますが、やはり伝わってくる印象、肌触りというか目触りが違うことを感じます。紙の場合も、その材質や描かれた時の湿度など環境的な影響や絵の具の質によっても変わってきますね。それも含めての画家たちの技量であり、画風なのだと思いますが、モチーフに対する思いや構想、構図など、一つ一つの作品から作者の息遣いが伝わってくるようで、大変興味深く、楽しい時間を過ごすことができました。
毎月とはいきませんが、季節(四半期)に一度は美術館を訪ねたいなと思いました。
読書に映画鑑賞、そして美術の展覧会。コンサートや演劇もいいなあ。それからスポーツ観戦も。山も歩かなくては…。ああ、なんだか忙しくなってきたぞ。
鑑賞後のコーヒータイム