★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog

NPO法人エンチャイルドの広報担当、地球村山歩がお届けするブログです。エンチャイルドは、主にフィリピンの子どもたちを対象とする教育支援と共育(草の根国際交流)活動を行っている非営利団体です。子どもたちが受益者から支援者へと成長していくために、「ピース・アドボケイト(平和の推進者)」の育成に重点を置いて活動しています。支援先現地を訪問するスタディーツアーを年に2回実施程度しています(2020~2022年度はオンラインで実施)。サポーター、スタディーツアー参加者募集中です! お問い合わせください。★世界の子どもたちを元気にしよう!★

Category: 8エレメント


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 皆さんは人生という時計の真ん中、「正午(中年期)」は何歳だと考えますか?

 カール・グスタフ・ユング(1875~1961)というスイスの著名な精神科医であり心理学者の氏によれば、「人生の正午」は40歳前半あたりになるといいます。
 人生80年と考えれば、40歳。90歳と考えれば45歳が中間の折り返し地点、中年期、人生の正午と言っていいかもしれません。もちろん、個人差はあるわけですが…。

 ユングは、中年期の前を人生の午前、中年期の後を人生の午後とし、中年期の前後では生き方の転換がなされなければならないと指摘しています。中年期の前の外的な活動性を中心とした生き方から、中年期の後は内面性に軸を置いた生き方へと変わっていかなければならないと説きます。
 中年期前を成長期(自己実現)、中年期後を成熟期(超自己実現=意味実現、使命実現)と呼んでもいいかもしれません。
 
 山歩には「35歳人生決定説」という持論があります。35歳の頃には人生という山登りの7~8合目、頂上を捉えつつ山頂に向かう尾根に到達して、景色の全体を眺望しているような位置にあると考えます。

 20歳前後は自分の人生を自覚する時でしょう。登山口に立ったようなものです。35歳ぐらいまでは、ひたすら黙々と一歩一歩前に進み体を温め高度を稼ぐ人生です。いろいろなことを経験し、仕事を覚え、スキルアップに努める。人間関係づくりに励み、結婚もし、子育てに忙しい毎日。仕事では責任を持ってがむしゃらに投入する時期でもあるでしょう。頂上という夢の実現に向かって全力投球で生きる道程とも言えます。

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 35歳を過ぎる頃には、自分と自分の家族だけでなく、子どもの学校(PTA)とか地域社会、国家のことにも責任を果たしつつ、世界の動向にも目を向けながら人生を行くことになります。

 35歳から49歳までがユングの言う「人生の正午」を迎えなければならない時期だと山歩は考えます。ですから、遅くとも50歳からは内面性に軸を置いた生き方に変わらなければならないと思います。登山に例えれば、山頂での展望を十分に満喫して、下山する行程が人生の午後です。自分を超えたもののために生き、志を立てて人生を過ごす期間です。

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 『「本当の大人」になるための心理学』(集英社新書)という本の中で、著者の諸富祥彦氏は成熟した大人になるために、すなわち中年期の後の生き方として、「大人が持つべき六つの人生哲学」を紹介しています。以下の6項目です。

①人は分かってくれないものである

②人生は思いどおりにはならないものである

③人は分かり合えないものである

④人間は本来一人である

⑤私は私のことをして、あなたはあなたのことをする

⑥仲間から孤立し一人になってもやっていけないことはない

 皆さん、いかがでしょうか。
 詳しい解説は本で確認していただきたいのですが、六つの見出しを読んだだけでも何かを感じていただけると思います。

 人生を達観した物言いにも聞こえますが、中年期を迎えて人生をどう生きるかという観点で、参考になる内容だと山歩は感じました。

 人生の前半期の生き方、後半期の生き方とでは、健康、体力の面だけでなく、社会的にも自らの人生の在り方においても、質的な変化(深化)が求められると思います。

 子どもたちを元気にすることのできる大人となるためにも、人生の午後の生き方、過ごし方を考えてみる必要がありそうです。

★コチラもごチェックしてみてください!★

2022年度最初の日比オンライン交流会に参加しよう!

 5月21日(土)午後4時から「ENCHILD日比オンライン交流会」を開催いたします。2022年度最初の日比交流会です。フィリピンのエンチャイルド奨学生、現地スタッフとの交流の時間となります。
 
 どなたでもご参加いただけます。参加ご希望のかたは、エンチャイルド事務局(info@enchild.org)まで、ご一報ください。

日比オンライン交流会案内

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 私たちは日々目の前で展開する無数の諸現象に対して一喜一憂しながら生きています。
 その感情の揺らぎは、主観と客観の狭間で起こっているものだと見ることができます。

 主観と客観、言い換えれば、解釈と事実です。
 目の前の事実をどう解釈するかによって、泣いたり、笑ったり、悲しんだり、怒ったりするわけです。

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 意志力の話の中で「自己コントロール」という内容をしました。
 これは、自分の欲求、欲望というものをいかに制御するかという話でもありますが、主観と客観の狭間にあって、事実をいかに解釈して自らの意識の器に投入するのかという問題でもあります。

 意識の器の中身が腐って異臭を放つことがないようにすることが肝要です。

 とりわけ大切なのは、人間関係における意識の交換のプロセスで、毒素が発生するような化学反応を避けるべきだということです。

 つまり、事実を正しく認識すること、適切な解釈を行うことがポイントです。
 人と人とのコミュニケーションにおいても同様のことが言えます。事実と解釈を分けて情報交換をしなければなりません。これがうまくいかないと、関係性に混乱が生じたり、壊れたりすることになります。

 人は基本的に自己中心ですから(決して悪い意味ばかりではありません。自分を主体に考えるものだということです)、主観が強くなる、拡大解釈しがちになるのは、人間の性(さが)だといえるでしょう。だからこそ、そんな性質を踏まえて、注意深く慎重に制御を試みる必要があるということです。逆に言えば、客観視すること、事実をしっかりと把握しようとする心構えを持つことが大事だということです。

 そのようにして、自己内の意識の水平バランスを保つように努めるべきでしょう。自分を見失わず、負の感情に振り回されないようにするために…。

 できるだけ事実と解釈を分けて話すこと、伝えること。
 相手の話や周囲の情報に対して事実と解釈をよく聞き分けて認識すること、理解すること。

 メディアリテラシーの考え方にも通じる内容です。

 マスコミ、メディアの情報をうのみにしない。何でもかんでも一緒くたにしない。
 それは事実なのか解釈(感想、意見、願望…)なのか。
 良くも悪くも意図的な情報操作に満ちているのが現代社会の特徴ともいえます。 

 幸せな人生を送るために、私は何に一喜一憂しているのか、冷静に時には冷徹に分析してみる必要があるでしょう。
 私の心を乱し、不安にさせたり、イライラさせたり、恐怖に陥れる正体は一体何なのかを明らかにする努力は、決して無駄でも無価値でもありません。

 さあ、今日の一日を振り返って、私の感情という川の流れをさかのぼりながら、主観と客観、解釈と事実の仕分け作業をしてみましょう。
 そうすれば、必ずや情報の整理は心の整理へとつながり、本当の自分らしさという軸を中心に心穏やかに生きていけるようになることでしょう。

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 5月21日(土)午後4時から「ENCHILD日比オンライン交流会」を開催いたします。2022年度最初の日比交流会です。フィリピンのエンチャイルド奨学生、現地スタッフとの交流の時間となります。
 
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 こんにちは、エンチャイルド広報担当、地球村山歩です。

 意志力の話の続きです。スタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニガル教授の研究成果を踏まえながら(同教授監修の『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』を参照)、山歩なりの超解釈を加えてみたいと思います。

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 意志力は、

①「やる力(やるべきことをやる力)」
②「やらない力(誘惑に打ち勝つ力)」
③「望む力(目標意識や欲求、夢や志を持つ力)」

 の三つの柱から成り立っていると、前回紹介しました。

 意志力とは、自己の注意力、感情、欲望(欲求)をコントロールする能力、セルフコントロール力といえます。自己コントロール力を強化し高めることで意志力は上がるということです。
 自律なくして自立なし、意志あるところに道あり、ということですね。

 人間の脳は、必要に迫られて以下のような段階を経て進化してきたといいます。

1)自分だけで生きる(自助、自立)
2)共同体で生きるために仲間と協力する(共立=8エレメント)
3)目先の利益より長期的な利益を求める(GIVE and GIVE)
4)自己実現など、より高度な利益を求める(夢と志に生きる)

 こうして見ると、マズローの欲求階層説やアドラーの共同体感覚(自己受容感、他者信頼感、所属感、貢献感)を想起させますね。
 自立・共立、8エレメント、GIVE and GIVE、ピース・アドボケイト精神の考え方とも概ね合致します。
 人間の意志力の成長は、すなわち人の成長過程と同期していると考えて良さそうです。

 ケリー・マクゴニガル教授は、意志力を上げるために以下の四つを挙げています。

【1】ご褒美で自分を甘やかさない
【2】「なぜ」という理由を思い出す
【3】やることを先送りにしない
【4】毎日同じ行動をする

 【1】は、依存的な体質にならないために重要な指摘です。
 【2】は、サイモン・シネック氏が著作『WHYから始めよ!』で述べている主張に通じます。「ゴールデン・サークル」の真ん中にあるのは「WHAT」でもなく「HOW」でもなく、「WHY」(理由、目的、大義、理念)であるということです。
 【3】の「先送りにしない」とは、「すぐやる、すぐ行動する、すぐ実践する」ということでしょう。意志力の天敵である「逃避」や「言い訳」、「責任転嫁」を思考の中から排除しなければなりません。
 【4】は、「継続は力なり」に通じるものであり、『7つの習慣』を引用するまでもなく、良き事もまた、習慣化されなければ、物事を動かすことのできる力を持つには至らないということです。

 「やる力」「やらない力」を向上させる上でキーとなるのが「望む力」です。
 「望む力」を生み出す三つのモチベーションは以下のとおりだといいます。

〈1〉どんないいことがあるか考える
〈2〉誰のためになるか考える
〈3〉だんだん楽になると考える

 イメージする力、思考力ですね。
 まさに、思考は現実化するということです。

 そして重要なのは、「難しい方法を選択し続ける」という指摘です。
 それが自己コントロール力を強化できる秘訣(ひけつ)だというわけです。

 さらに、ケリー・マクゴニガル教授は「モラル・ライセンシング」はNGだと指摘します。
 モラル・ライセンシングとは、良い事をした反動で自分を甘やかしたくなる現象です。あるある、ですね。厳しい内容ですが、「実れば頭を垂れる稲穂かな」です。謙虚な態度、ストイックな精神、自分を甘やかさない姿勢が、意志力の向上と持続には不可欠だということです。

 何事かを成し遂げる人に共通しているものが、結局は意志力の強さだといえます。

 私たちも何事かを成し遂げたいと思うなら、この意志力をゲットしなければ、ですね。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 皆さんは、どんなゴールデンウイーク(GW)を過ごされましたか?
 (まだお休み継続中のかたもいらっしゃいますね)

 皆さんの目に映ったGWの風景はどんな風景だったでしょうか。 

 だいぶ緩んできつつある今日この頃ですが、もし、コロナ禍、パンデミックのないこの2年だったら、どんな2022年の5月の風景になっていただろうと、ふと思ったりします。

 東京オリンピックも予定どおり2020年に行われていたでしょうし、ウクライナ紛争も起こらなかったかもしれません。
 私たちの人生も違っていたかもしれません。

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 あらゆることが誰かによって仕掛けられたもの、計画されたものであるという見方もあるでしょう。
 人は一人で生きているわけではありませんので、100%とは言わないまでも、かなりの割合で不可避的に社会の影響を受けて生きていかざるを得ないでしょう。
 
 しかし「私」という存在は、やはりどうあれ、私です。どんなに周囲の影響を受けていても、他の誰でもなく、「私」として生まれ、「私」として生きています。
 人間は一人では生きていけないし、一人で生きてはいないとしても、それでもやはり、「私」は私として、自らの意思で、そして自らの意志でなんとか生き抜きたいと考える存在ではないかと思います。

 では、自分が自分らしく、自らの意思で、そして自らの意志で生きていくことができるのでしょうか。

 エンチャイルドは、子どもたちに「夢と志に生きよう」と呼びかけています。
 夢を実現し、志を貫こうとすれば、強い意志力が求められます。この力は、「自立する力」と言い換えてもいいかもしれません。

 スタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニガル教授は、意志力には「やる力」「やらない力」「望む力」の三つの力があるとし、この三つの力を活用すれば、目標を達成したりトラブルを回避したりすることができ、より良い自分になることができると言います。

 「やる力」は、やるべきことをやる力であり、「やらない力」は、誘惑に打ち勝つ力です。そして「望む力」は、目標意識や欲求に関わることで、夢(こうなりたい)や志(こう生きたい、こうありたい)を持つ力と言ってもいいでしょう。

 経験的にもこの三つは人間の意志力を形成している主要な要素であると合点がいきます。
 皆さんはどう考えますか?

 「意志力」について理解し、それを身に付けられることは、自分自身の人生にとって大変大事なことだと思います。
 意志力について、もう少し具体的な話を次回以降で考察してみたいと思います。(続く)

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GW中の一枚
 
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 間もなく、日本はGW(ゴールデンウイーク)に入ります。10連休というかたもいらっしゃるでしょう(うらやましい)。
 皆さんはどのようなGWを過ごされる予定ですか。

 さて、今日はアドラー心理学の内容を題材に「人生の三つの課題」について考えてみたいと思います。
 
 アドラーは、人は誰でも人生において三つの課題に対処しなければならないと言っています。
 「共同体生活(交友あるいは社会との関係)」「仕事」「愛(パートナーとの愛、結婚)」の三つです。

 いかがでしょう?
 確かにそうだなあと思いませんか。
 このことの意味を分かりやすくするために、「課題」を「悩み」という言葉に置き換えてみましょう。

 ①共同体生活(所属集団や人間関係)の悩み
 ②仕事の悩み
 ③愛(夫婦、結婚)の悩み 

 これにもう一つ加えるとしたら、健康の悩み、でしょうか。

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 人類は集団で生きることで他の存在との生存競争に打ち勝ってきたといわれています。

 京都大学前総長の山極寿一氏は、「人類は共同の子育ての必要性と、食を共にすることによって生まれた分かち合いの精神によって、家族と共同体という二つの集団の両立を成功させた」と著書(『「サル化」する人間社会』集英社インターナショナル)に記しています。

 ここに、8エレメントである「共育」「共食」「共有」「共感」「共助」「共生」といった概念を見いだすことができないでしょうか。
 
 上述の三つの課題もこのような人類の歴史の中で必然的に生じてきたものだと見ることができるでしょう。この三つの課題と向き合いながら、人間は社会的存在として成長してきたし、社会(共同体)を発展させてきたと言えるのです。

 エンチャイルド流の課題解決方法を示してみると、こんな感じです。

 ①の共同体生活の課題(悩み)は、他者との良好な共立関係を築くために8エレメントを満たす思考と行動をすることで解決できる。

 ②の仕事の課題(悩み)は、仕事を単なる生計のための手段と考えず、平和の推進(他者への貢献)の実践者であるピース・アドボケイトのミッションであるという姿勢で従事することで解決できる。

 アドラーは、共同体における仕事は分業であり、共同体に奉仕することであり、他者への貢献であると言っています。
 
 ③愛の課題(悩み)、「人はなぜ異性を愛するか」「人はなぜ結婚するのか」という問いの答えを、あなたならどう導き出しますか? ①②と同様の文脈の中で捉えることが肝要です。

 答えはシンプルです。愛も結婚も相手のため、お互いの幸せの実現のために結婚するのです。愛は惜しみなく奪うものではなく、惜しみなく与え合うもの、分かち合うものということですね。そうしてこそ、一組の夫婦とそこから生じる家族が幸せで豊かになれるということです。
 
 そうしてこれが拡大すれば、家族のような共同体、家族のような社会をつくり出すことができるというわけです。

 とはいえ、これは頭の中の「考え」や「願望」であって、その「実体のモデル」はどこにいるのか、ということになりますね。

 それをみんなで目指しましょう、子どもたちの教育支援を中心にそんな社会をつくり出してきましょう、というのがエンチャイルドの活動の目的なのです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、自立心や自立力の育成とアウトプットについてお話ししてみたいと思います。

 まず、大事なことは「インプット(入力)」と「アウトプット(出力)」はセットだということです。
 セットいうのは、インプットはアウトプットを前提とするものであり、アウトプットはインプットを前提として行われるという意味です。

 例えば、知識の獲得(入力)も経験(出力)が伴う方がずっと効果的です。
 漢字を覚えるのも、ただ読んでいるだけ、見るだけよりも、その漢字を書いてみる、実際に使ってみることを同時に行った方が「自分のもの」になりやすいということです。

 あるテーマについて学ぼうとするときも、関連する本や文章を読むだけでなく、そのテーマに関して自分で書いてみると、思考や理解において格段の差異が生じることを感じられるでしょう。

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 インプットももちろんエネルギーを使いますが、アウトプットはそれ以上です。しかしこのインプットとアウトプット、アウトプットとインプットの繰り返しは、自立心、自立力の育成に不可欠なものです。ですから、エネルギーを投じることを惜しまず、面倒と思われず、ぜひ生活習慣レベルに落とし込んで実践してほしいと思います。

 実践しやすい身近な取り組みとしては、本を読み、その本の感想文を書くことをお勧めします。
 もちろん自分だけの楽しみのための読書として、読むだけ、見るだけで完結することも、それはそれで意味のあることです。
 しかしせっかく「読みたい」「読む必要がある」「読まなければならない」というのなら、その時間が一過性のものとして終わるのではなく、知り得た内容が自分のものとなり、再現性を持って使える、生かせるものになることは損よりは得の方が多いのではないかと思います。

 読書感想文を書くというのは、文字どおり、読んで知り得たこと、感動したこと(感じたこと)、考えさせられたことなどを言葉で表現し、発表することです。
 インプットは自分に対する情報発信ですが、アウトプットは誰かに対する情報発信です。
 ですから、感想文は誰かに読んでもらったり、聞いてもらったりすべきです。また感想に対するコメントをもらえれば、さらにアウトプットとインプットの連鎖反応が起こり、相乗効果を生むことができることでしょう。

 読書会などが有益であるのも、ただ自分が読んだり、朗読を聞いたりするだけでなく、感想を交換し、意見を交わすことで得るものがいっそう大きくなるからです。

 まさにこのインプットとアウトプットを繰り返すプロセスの中に、自立心、自立力を育成する要素があふれています
 「自分で調べる」「自分で考える」「自分で判断する」「自分で表現する」「自分で伝える」「自分で発信する」など、これらのアクションが自立できる自分をつくり出していくものとなるのです。

 実際、優れた企業すなわち自立力の高い企業は、企業内でのインプットとアウトプットの回転作用がうまくできています。

 アウトプットは相手の「得」のためでもありますが、自分自身が「得」をするものでもあります。これが「ギブ・アンド・ギブ(Give and Give)」の世界かもしれません。

 奇麗だと感じて撮影した写真を共有する(発信する)のもインプット&アプトプットです。面白かった映画や小説の内容を家族や友人に話してあげるのもそうでしょう。専門書やビズネス書で得た知識を職場の仲間と共有することもそうです。仕事をしながらより良い技術や方法を見いだしたときにそれを上司や同僚と共有することもそうだと思います。

 今は、情報技術が目まぐるしく発展し、情報発信の文化が拡大しています。
 インプット&アプトプット時代です。これを「自立・共立」社会の実現に生かさないわけにはいきませんね。

 学校教育プログラムもアウトプットの効果を生かしたものとなるべきだと思いますし、自立・共立の具現化につながるよう、アウトプット効果ある社会教育プログラムを実践していくべきでしょう。
 エンチャイルドも自立のための成長期(少年期:6~15歳 青年期:16~25歳/厚生労働省)の子どもたちのための社会プログラムを開発し、実践したいと思います。

 ぜひ皆さんも、ご自身の自立度を高めたり、お子さんたちの自立心を育むために、アウトプットを実践してみてください。

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ENCHILD


  


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 怒りもまたエネルギーです。行動を起こす原動力となり得ます。
 しかし怒りをエネルギーとした行動は、決して幸福な状況をもたらすことにはならないと思いませんか。

 映画や小説の世界では時に「怒り」を主人公にしてハッピーエンド、といったストーリーもありますが、現実はどうでしょう?
 怒りによる結末は、やはりもろ手を上げてハッピーというわけにはいかないでしょう。

 自立・共立を実現するという観点でも、怒りはプラス(正)よりは明らかにマイナス(負)、阻害要因と言わざるを得ません。

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 では、怒りやイライラをどのようにコントロールしたらいいのでしょうか。
 まず、心構えやものの見方、考え方を変えてみることです。そして冷静さ、平常心を取り戻さなければなりません。

 具体的な心構えやものの見方、考え方を挙げてみましょう。

1.他者との価値観の違いをいったん受け入れる
2.主観的な解釈と客観的事実を区別する
3.「人生は自分の思いどおりにはいかないもの」と捉える
4.「他人は変えられるものではない」と考える
5.不平不満の心を持たない~「大丈夫、大丈夫」「問題ない、問題ない」「ありがたい、ありがたい」と心で唱える

 
 ポイントは、「怒る」という選択をしないこと、「怒らない」と覚悟を決めることです。私たちは自分の感情を自分で決めることができるのです。だから、感情(心)をコントロールすることもできるのです。
 心構えやものの見方、考え方を変えることで姿勢や態度、行動を変えることは可能なのです。

 前回のブログ【886】でセルフコントロール、セルフモチベーションについてお話ししました。
 感情のコントロールは、心のコントロールです。「マインドコントロール」というとうさんくさいですが、セルフマインドコントロールです。外から、他者から心を変えさせられるのではありません。自分が自分の心を決めるのです。

 自分の心のコントロール、自分の怒りイライラをいかにコントロールできるか、それが自立への一丁目一番地(最優先事項)なのです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

  「若きウェルテルの悩み」ではありませんが、若いということと悩むということは同義語のようです。
 しかし悩みは若い時だけの専売特許かというとそうでもありません。
 生きることは悩むこととイコールではないかと思うほど、人生には次々と悩みというものが湧いてきますね。

 しかし若い頃にあれほど悩んでいたことが年を取ったら全く気にならなくなったということもよくある話です。年齢や性別、生活環境の違いによって悩みの種類も違ってくるものです。

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 時代や文化によっても違いがあります。

 例えば、海外で暮らすようになって解消される悩みと新たに生じてくる悩みがあったりします。日本で生活しているときはひどく悩んでいたことが別の国(異文化環境)で暮らすようになったら全く気にならなくなったとか、またその逆もあるでしょう。

 悩みを欲求論の観点で考えてみると、人は欲求が満たされないとき、それを悩みとして抱くようになるということです。

 例えば、自分を受け入れてくれる仲間が欲しいという欲求、愛と所属の欲求が満たされないと、そのことが悩みになります。お金や地位があって生活することには何の不自由もないけれど、愛してくれる人がいないことが悩みになったり、所属するコミュニティー(仲間)がないことが悩みになるのです。

 欠乏欲求は不足が満たされるまで湧いてくるので、悩みもまた消えることはありません。

 正しく悩み、正しく悩みを解消するためには、正しく欲求を満たす必要があります。
 私は何を悩んでいるのか、何を欲しているのか、何が欠乏しているのか、です。
 何を悩んでいるかが正しく認識できれば、悩みは解消に向かいます。何を欲しているのか、何が欠乏しているのかが分かれば、これから自分が何をすべきか、どうすればいいのかも見えてくるでしょう。

 欲求は外からの刺激も受けますが、欲求そのものは内発的なものです。
 我慢したり、一時的な対処法で抑えようとしても、満たされない限り、欠乏感からは免れることはありません。つまり悩みが消えることはないということです。

 自立・共立の観点で言えば、自立とは自分の欲求を自分でコントロールできるようになるということです。

 悩みや欲求自体は悪いものではありません。「みんな悩んで大きくなった」(昭和世代のかたはご存じのフレーズですね?)ではありませんが、人は欲求があってこそ成長できますし、悩みや苦労をバネに強くたくましくなっていくものです。

 悩みや欲求の欠乏をいたずらに恐れず、ある意味では自分自身を客観視し、何が悩みなのか、どのような欲求が欠乏しているのかを正確に把握し、解決すべき課題として設定することがポイントです。

 ウイルスや細菌のように見えない存在は恐ろしいものです。
 正体が分かってくれば、接し方や付き合い方、克服方法や解決の手段も見えてきます。

 自立は自律という要素も含みます。文字どおり「汝自身を知れ」です。

 自立のポイントは、セルフコントロールとセルフモチベーションにあるということを申し上げておきたいと思います。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 自立のための教育支援、自立は折り返し地点(中間地点)、自立は共立社会の担い手(ピース・アドボケイト)になるため、などなど、説明してきました。

 では、自立した人とはどのような人なのでしょうか。

 自立には、身体的自立、精神的自立、経済的自立、社会的自立の4種類があるといわれています。
 ここでは、主に「精神的自立」「社会的自立(共立)」について考えてみます。

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 自立した人は次のような特徴があるようです。

1.約束を守る(自分の言動に責任を持てる)
2.うそをつかない(誠実であろうとする)
3.すべきことをする、してはいけないことはしない(自分で判断できる/自分のことは自分でできる、自分でしようとする)
4.利他的である(=共立的である/他者共存〇 他者依存✖)
5.人生の目的を持っている(アイデンティティ―が確立している)

 いかがでしょう?
 自立への第一歩は、約束を守ることから…。
 皆さんはどのようにお考えになるでしょうか?

 言い換えれば、自立した人とは自分自身としっかりと向き合える人だといえます。
 モチベーションという観点でいえば、外側からの刺激で動機付けされる生き方でなく、内側から湧き出るセルフ・モチベーション(成長欲求)を中心に生きていける人(外発的<内発的)です。

 次の機会には、心理学や精神科学の観点から「自立」について考えてみたいと思います。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドは、「自立」を強調します。
 もちろん、自立が最終目標ではありません。自立は折り返し地点(中間地点)のようなものです。
  最終目標は「共立」です。

 人と人とが共立し、人と自然が共立している状態をつくり出すのがゴールです。
 共立状態が持続可能な社会の実現を可能にするというのが、エンチャイルドの仮説、「自立・共立~8エレメント」説です。人と人、人と物事が回転運動(循環運動)を半永久的に持続する状態をつくり出そうというのがこの仮説の肝。
 この状態を実現できれば、無駄な力がほとんど不要となることでしょう。ストレスゼロというわけにはいきませんが、かなり軽減させることができるはずです。

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 日本には共立社会を実現できる基礎なる思想があります。
 それが和の精神です。和の精神は日本の底力と言えるものです。
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和の精神の根となる和の思想

 「和する」ことは、妥協して同化することではありません。調和して一つになることです。「同化」は、自らの主体性を見失って他に対して妥協することですが、「和(和合化)」は、互いに自らの主体性を堅持しながら他と協調し合うことです。

 和した関係とは、互いに尊重し合い、おのおのの個性や役割が生かされている関係だといえます。
  

 和の思想、和の精神は、日本の優れた「輸出品」、世界を救う輸出品になると山歩は考えています。
 「和」に対して、静的で受け身(受動的)のイメージを持っているかたが多いかもしれませんが、そのイメージをいったん捨ててみる必要があります。そして、「和」というものには動的な面、能動的な側面があることを知るべきでしょう。「和」は、自主的で自発的で自動的な面も持っているのです。

 陰に対して陽とでも言えばいいでしょうか。
 まさに、「和」の陽の面を私たち日本人は発揮し、表現し、具現化しなければなりません。
 今がその時です。

 バランスが崩れた地球と世界(人類社会)の状態をバランスの取れた状態に戻すためには、和の思想が救世主となると考えます。エンチャイルド流に言えば、「エン」(8エレメント)の力です。

 今年は世界各地で新しい国家リーダーが選ばれる(誕生する)年です。
 彼らには「和の思想」に関心を持ってほしいと思います。国家と国家、国同士が和してこそ世界が一つになれる道が見いだせるのではないでしょうか。

 経済(マネー)の論理だけでグローバリゼーションを進めることは危険です。世界も国家も「バランス」を失ってしまって崩壊してしまいます。
 また一方で自意識が肥大化して「バランス」を失ったナショナリズムの暴走は、他者を傷つけるだけでなく自滅を招来することでしょう。

 共立の前提は自立です。国家のバランスを取り戻してこそ、国際社会のバランスをつくり出すことができることでしょう。

 「エンは世界を救う」。個人の自立、家庭の自立、国家の自立を折り返し地点に設定してこそ、持続可能な共立する人類社会の姿が見えてくるのです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 「人は一人では生きていけない」といわれますが、無人島でのサバイバル体験は例外としても、現実にはほとんどの人々が他者との関わりの中で生きていきます。

 言い方を換えれば、人は望む望まざるとにかかわらず、ある種の集団や組織というものに所属して生きているということです。

 あなたの所属集団は何ですか?
 所属したいと思っている集団(社会学では「規範的準拠集団」というそうです)はありますか?

 「家族」も所属集団ですね。
 職場(会社など)もそうですし、学校や学校のサークルもそうでしょうね。
 地域社会の中に家族や学校、職場以外の所属集団を持っている人も少なくないと思います。
 
 集団には、大きく分けると、自然発生的に起こった共同体集団と何らかの目的を持ってつくられた機能体集団があります。前者の代表的な集団は家族でしょうし、後者を代表するのは企業やプロジェクトチームが分かりやすい例だと思います。

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 エンチャイルドはどのような集団(組織)なのでしょうか。

 非営利組織ですが、事業体組織であるという点は機能体集団です。定款、規約によって成り立っている目的を持った組織です。
 一方で、その設立の理念によれば、エンチャイルドが「共同体集団」であろうとしているは明らかです。
 国際協力、教育支援事業を行う中でも、「家族愛」というキーワードを軸に存在しようとしていることがその証しですね。
 ステークホルダーたちの間で「エンチャイルドファミリー」というネーミングが自然発生的に共有されていること自体がエンチャイルドの組織としての性格を表しています。
 
 エンチャイルドは、明らかにミッションを遂行するための数々のプロジェクトを運営している機能的集団です。同時に、ビジョンを中心として見れば、国境を超えた家族愛の絆による共同体集団づくりを目指しているという二面性を持った組織体であるといえるのです。そして、多くの皆さんの「規範的準拠集団」になりたいと考えています。

 エンチャイルドのニュースレターの紙面の柱となっている「エンチャイルドは、共生・共育・共助による共立社会の実現を目指します」という文言が、この集団の性質を端的に表しています。

 その根底に流れている思いを、チャーリー・チャップリンが代弁してくれています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 幸福であろうとすることがいかに大変なことか。
 平和に生きることがなんと難しいことか。

 ウクライナの人々だけの話ではありません。

 誰もが幸福に生きたいと望んでいながらもその確実な保証というものが存在しないのと同じように、誰もが平和な社会を実現したいと願いながらもそれを約束してくれる証明書や契約書を発行してくれる場所はないということです。

 幸福や平和というものが、じっと座って待っていれば向こうからやって来るものとも思えません。
 仮に向こうからやって来たとしても、本当にそれで私たちは幸福になったり、平和になれたりするのでしょうか。

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 以下の図は、「貧困の5大要因」(フィル・バートル教授による)として示されたものですが、この五つ要因は、いずれも他の社会問題を引き起こす因子ではないかという仮説で論を展開してみましょう。

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 「無関心」「依存」「不正直」「無知識」「病気」は、幸福の阻害要因にもなりますし、平和の阻害要因にもなり得ると考えられます。

 どうでしょう?

 そのように考えると、「正直であること」「健康であること」「関心を持つこと」「知識を獲得すること」「自立すること」に取り組むことは、幸福になるためのアプローチになり得そうですし、平和を実現するための方策としても有効なように思えます。

 皆さんはどう考えるでしょうか。

 これを国家レベルのお話に置き換えるのは、すぐには無理がありそうですが、個人の生活や身近な共同体のレベルにおいてなら、問題の解決策となり得る端緒を見いだせそうな気がしませんか?

 このアイデアは、幸福な人生、共同体の平和な状態をつくり出すのに役に立ちそうです。

正直であること…自分に正直に生きる。互いに正直であろうとする。
健康であること…心身の健康を保つための努力をする。
関心を持つこと…自分自身に関心を持つ。互いに関心を持つ。
知識を獲得すること…個人の生活に必要な知識を獲得する。共同体の維持と持続的な発展に必要な知識を獲得する。
自立すること…安易に他者に依存しない。自分でできることは自分でする(自助)。その上で互いを尊重し、助け合う(共助)。

 といった感じです。 

 例えば、こういったアティチュード(生活態度、生きる姿勢)を持って毎日を誠実に生きたとしましょう。
 そう考えたとき、皆さんには、どんな未来が見えてきますか?

 エンチャイルドが目指す「子どもたちが夢と希望、志を持って生きられる社会」の実現もまた、この五つのアティチュードを持って生きることによってその理想に近づけそうです。

 幸福や平和を遠ざけてしまう因子を一つ一つ取り除いていく、これを生活の中で実践し、身近な関係性の中で実現していくのです。

 対立や葛藤、闘争状態の解決もまた、このシンプルな行動を積み重ねることで成し遂げられるのかもしれません。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 たまに見ているのがNHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」。
 皆さんはこの番組をご存じでしょうか? ご存じのかた、多いですよね。

 最近放送された内容の一つに、「なぜ人は旅に出る?」という質問がありました。

 その答えは、「人が旅に出るのは人間の性(さが)だから」というものでした。

 解説は、日本の人類進化学者、東京大学総合研究博物館教授の海部(かいふ)陽介氏でしたね。

 海部氏は、どこかに行きたい、旅に出たいのはホモ・サピエンスの性(さが)なのだとしながら、「『旅』を実現できた人類の3つの能力」として、①知恵 ②情報ネットワーク ③好奇心の三つを挙げて解説していました。

 番組の詳細は再放送なり、オンデマンドで見ていただくとして、山歩は今日のブログで、この「『旅』を実現できた人類の3つの能力」をモチーフに短いコラムを書いてみたいと思います。

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 英語圏の皆さんはよく人生を「旅(ジャーニー)」に例えて話します。エンチャイルドの活動で接するフィリピンの関係者たちの話や文章の中にも、人生を「旅」という言葉で表現するのを何度も見てきました。

 考えてみれば、英語圏に限らず、人間というものは古今東西、皆そのような傾向があるのかもしれません。「人間は旅をする存在である」というのは、大陸人ほどではないにしても、日本人もこの感覚は腑(ふ)に落ちますね。

 さて、「知恵」「情報ネットワーク」「好奇心」。
 これは確かに、人間が生きていく上で(人生を旅する人間にとって)不可欠の能力のように思えます。物理的な移動が伴う旅であれ、人生路程としての旅であれ、です。

 人間という存在は生きることに、なんらかの目的や目標を持とうとし、意味を感じ取ろうとします。
 旅も同じですね。目的があり、目的地があり、旅すること自体になんらかの意味を見いだしています。

 そしてその旅の実現を可能にしてきたのが「知恵」「情報ネットワーク」「好奇心」という能力なのだと海部氏は説くわけです。

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 エンチャイルドの教育支援活動においてもこの三つのファクターを見いだすことができます。
 
 エンチャイルドは、子どもたちが経済的な援助によって学校に通えるようするための奨学金支援を行っていますが、これは学校で知識や教養、技術をしっかりと学んでほしいからです。これが自立のためのベーシックなサポート(手助け)です。

 同時に、共育交流プログラムを通して、「正しく生きる知恵(自立・共立の考え方)」「友好の情報ネットワーク(国境を超えた家族愛の絆)」「異文化交流による好奇心への刺激(人類意識の啓発)」を提供したいと考えています。

 「知恵」「情報ネットワーク」「好奇心」。この三つの能力を啓発しながら、世界の子どもたちが夢と志に生き、人生の旅を見事に成し遂げるために、エンチャイルドはこれからも彼らをサポートしてまいります。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 現実をそのまま受け入れることも必要なことですが、私たちは想像力(imagination)を持つことによって、現実をなんとでも解釈することができ、さらには「新たな現実」をもつくり出すことができるという事実を知るべきでしょう。

 新たな現実がつくり出される時、それは想像力が創造力(creativity)に昇華する瞬間でもあります。想像力のないところに創造力は生じません。自己創造もまた、想像力なくしてできるものではありません。
 想像力は時に最悪の事態を回避するための救世主になります。

 何事かを成し遂げるために私たちはスキルアップに努めます。それも確かに大事なことです。完全に身に付いた能力・スキルはそう簡単に私を裏切ることはないからです。
 しかし山歩が強調しておきたいことは、想像力もまた、それと同じくらい、いえ、それ以上に大事なものだということです。

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 では、想像力のトリガーは何か。
 それは情動(emotion)です。

 想像力を持とうとすれば、まずは情動を得なければなりません。
 ここに人間が生きることにおいて第一に愛が必要な理由があります。
 
 貧困の世代間連鎖を断ち切るためには、子どもたちが想像力を持てるようにすることが肝要です。
 エンチャイルドがこのミッションを遂行するために「家族愛」から始めようとする理由もそこにあります。貧困から脱出するためには、想像力を軸とする自己創造の道を行かなければなりません。

 想像力によって成し遂げられた自立でなければ、共立社会を実現するための条件を満たすことはできないのです。
 共立の社会が実現できなければ、貧困をはじめとする格差が存在しない社会をつくることは恐らく不可能でしょう。
 「想像力」はかくも重要な問題解決の鍵となるものなのです。

 想像力がなければ、他者を愛することも、平和をつくり出すこともできません。
 エンチャイルドの教育支援事業が成功するかどうかもここにかかっています。

 私たちはまず、想像力の苗床となる「リアルな愛(愛の情動)」を体験しなければなりません。
 「Love is the Movement」のフレーズはこのことを意味しています。
 
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【ENCHILD INFORMATION】
★本日で募集期間終了です★

 エンチャイルド事務局プロデュースで、3月中旬ごろからパイロット版「エンチャイルド日本語教室プロジェクト」を実施する予定です。生徒は、エンチャイルド・フィリピンのキアノ・ロメロ事務局長(フィリピン人、男性)です。いずれエンチャイルド奨学生を対象としたオンライン日本語教室を開講したいと考えています。

 日本語のできる現地(フィリピン側)エンチャイルド関係者が増えることは教育支援事業を進める上で大変プラスとなります。

 つきましては、日本語を教えてくださるかた、日本語の先生」を募集いたします。
 
 ★募集期間【2月13日~3月13日】★

 応募先着順優先でご相談させていただきます。

 関心のあるかたは、エンチャイルド事務局(info@enchild.org)までお知らせください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 桜の花見が待ち遠しい今日この頃ですね。
 3月11日、東京は暖かい一日でした。明日も暖かくなるそうです。
 となると花粉も飛びます。すでに山歩も目と鼻に来ています。

 皆さんは「600℃の法則」をご存じでしょうか。
 2月1日以降の毎日の最高気温の合計が600℃を超えると開花するという「法則」です。

 また「400℃の法則」というのもあるそうです。
 2月1日以降の平均気温の合計が400℃を超えると開花とするという「法則」です。

 ちなみに北海道の札幌では、3月1日からの最高気温を毎日足して、合計が500℃になると開花するといわれているそうです。

 さて、今日3月11日は、東日本大震災から11年目となる日です。

 山歩は当時も東京都在住でしたが、11年前のその時、私は娘たちの通う中学校の保護者の集まりに参加し、その学校の1階の図書室にいました。

 午後2時46分過ぎ、強い揺れが長く続きました。ちょうど図書室の上に位置するプールの水がザブンザブンとあふれ落ちてきたことを今でも覚えています。

 その日、高校生の娘は帰宅できませんでした。交通機関が麻痺し、自宅に戻れず友人宅に泊めてもらったのです。
 
 山歩の故郷は北東北。NHKの朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台となった所です。
 内陸部にある実家は津波の被害からは免れましたが、地震と津波、火災によって東日本の海外線地域は壊滅状態となりました。

 その日からテレビはつけっぱなし、YouTubeもつなぎっぱなしでした。


 エンチャイルドは2011年の春に誕生しました。

 2011年4月10に設立総会が行われ、同年8月12日に東京都認証を受け、8月25日には特定非営利活動法人エンチャイルドとして正式に登記されました。

 NPO法人エンチャイルドは、東日本大震災の中から誕生したと言っても過言ではありません。
 東日本大震災を通して、日本列島の歴史を深く考えるようになりました。

 その結果、「縄文」と向き合うようになり、エンチャイルドの説明会においても「エンが世界を救う」のタイトルで何度も講演させていただくことになったのです。

 「エン」とはエンチャイルドのエンでもありますが、縄文文化、縄文精神に通じるエン(円の発想)でもありました。

 震災を乗り越え、そしてこの2年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックを越えてきました。

 3月11日を迎えて、今改めて「エン」について考えています。

 自然災害や疫病の苦難だけでなく、人類は人間自身がつくり出した数々の困難を克服し、乗り越えていかなければならないのだと。

 11年目を迎えたエンチャイルド。
 エンチャイルドにはまだまだやるべきことがある…と繰り返し呪文のように唱えました。

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※一部修正あり:「同」→「同化」
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【ENCHILD INFORMATION】
★募集期間終了まで残り2日★

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 日本語のできる現地(フィリピン側)エンチャイルド関係者が増えることは教育支援事業を進める上で大変プラスとなります。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

  昨日、「Time is money」の格言をきっかけに時間について書きました。

 「時間」というテーマは実に奥深いですよね。

 今日も少しだけ「時間」に関連するお話を。

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 あなたは「時間がない」と思うことはありますか?

 A よくある
 B たまにある
 C 全くない
 D 常に「時間がない」と思っている
 E 質問の意味が分からない

 さあ、いかがでしょう?

 「時間がない」と思っている人は、「時間がある」という状態をつくり出す必要がありますね。
 
 その方法、つまり時間のある状態をつくり出す方法を次に考えてみましょう。

 1 やらなくてもいいことはやらない
 2 やるべきことをやる
   ①自分がやるべき課題をやる
   ②優先順位の高い順にやる(急ぎで重要なものから)
 3 任せられるものは任せる
 4 スケジュールよりも行動計画を考える
 5 時間をうめるのではなく時間を生み出す

 いかがでしょう?

 時間のある状態をつくり出せそうでしょうか。

 究極の時間感覚は、時間などというものは存在しないのだと考えることでしょう。
 お金などというものは存在しないのだと考えて人生を生きてみる。時間などというものは存在しないのだと考えて人生を生きてみる。

 お金も時間もつくり出すものだということです。

 いかがでしょう?


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★募集期間終了まで残り3日★

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 「Time is money」
 これはひと頃、山歩がエンチャイルド奨学生たちによく話していたフレーズです。

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 日本では「時は金なり」と表現しますね。意味は「時は貴重であるからむだに過ごしてはならない」(デジタル大辞泉)という理解が一般的。

 山歩は「時はお金と同じくらい大事なもの。だから時間を大切に使おう」といったニュアンスで使っていました。

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 「Time is money」は、あまりにも有名な英語のフレーズですが、この言葉は、アメリカの独立に多大な貢献をした人物、政治家で物理学者でもあるベンジャミン・フランクリンの格言だそうです。

 ベンジャミン・フランクリンが残した「Time is money」、実は経済用語の概念では「機会損失」のこと。

 「機会損失」をデジタル大辞泉で引くと、「チャンスロス」と出てきます。

 チャンスロス《〈和〉chance+loss》とは、売り上げを伸ばす機会があったにもかかわらず、商品そのものが不足しているために、本来得られたはずの利益を逃すこと。機会ロス。機会損失。

 社会人のためのビジネス情報マガジン「社会人の教科書」では、機会損失は「適切な意思決定をしなかったことで生じる損失」という意味の言葉であると説明されています。

 似たような言葉に「機会費用」と「逸失利益」があります。

 「社会人の教科書」の説明では、機会費用は「別の選択によって得られていたはずの利益」、逸失利益は「事故や不法行為によって失われた、将来得るはずだった利益・収入」を意味する言葉とのこと。

 「Time is money」という短いフレーズから、いろいろ勉強になります。

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 「時間」は誰にでも等しく与えられているようにも思いますが、一方で人間には寿命や運命というものがあって、客観的な時間の量は必ずしも同じではありません。

 時間もお金もどう使うかが問題ですね。どう使うかによってその質も価値も変わってきます。

 機会損失とは「適切な意思決定をしなかったことで生じる損失」とありました。
 社会的に見れば、「適切な意思決定」ができる大人になることが大事だということになりますね。

 自立するということは、自分でしっかり判断できるようになるということでもあります。
 これは「適切な意思決定ができる」ということとほぼ同じ意味であると言っていいでしょう。

 自立した人間が多ければ、より多くの共立関係を生み出すことができます。
 そうすれば、機会損失を減らすことができ、互いの利益を増やすことができるのではないでしょうか。
 
 時間の使い方、人間関係の在り方によってお金(社会の血液)の流れも変わってきます。サラサラの血液がくまなく体中、全ての毛細血管まで循環することが健康であり続けるために必要です。

 「Time is money」

 時は金なり。機会損失。
 GIVE & GIVEの世界(愛とお金の循環社会)をつくるために、やはり「自立・共立」の関係性と8エレメントを満たす共同体づくりが大切だなあと思います。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は他にネタがないので、山歩のコラムです。

 テーマは「ねたみ、嫉妬から自由になろう」。

 古今東西、老若男女、おそらくほとんどの人が抱えている悩みの一つが、「嫉妬心から解放されたい」というものではないでしょうか。

 嫉妬心から自由になれるのなら、私たちは自然体で自由でハッピーでいられると思いませんか?

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 嫉妬心の正体は意外と単純なものです。
 ねたみ、嫉妬は比較するところから生じるものです。比較能力自体は悪いものではないでしょうし、むしろ人間が成長し、社会が発展するためには欠くことのできない能力です。

 ところが問題は、比較することで、「自分が損をしている」「自分には欠けている(不足している)ところがある」という疑念に囚(とら)われてしまうことです。

 この解決方法を8エレメント流(共生、共助、共感)で考えるとこうなります。

 「相手を応援する、支援する(立場に立つ)」

 ドイツの文豪ゲーテは「人の成功を受け入れるための唯一の手段は愛だ」と言っています。

 この愛は、まさに「家族愛」のことだと思います。
 相手の良い所を認め(承認し)、受け入れ、相手の成功を喜んで応援する、支援する、これが家族愛です。

 また、自分の良い所(創造的な才能、個性)に目を向け、それを生かし、伸ばすことに集中しましょう。そのための時間を具体的に持ちましょう。そうすれば、自尊心や自己肯定感、さらには自信感が高まります。
 
 自立すること、結局はこれが他者に対する嫉妬心を減少させる最善の方法です。
 嫉妬心の克服(嫉妬心からの自由)なくして、共立の関係は実現できません。


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 こんにちは、エンチャイルド広報担当、地球村山歩です。
 
 昨日のブログの延長線上で、「自由」について書いてみたいと思います。
 「自立」と「自由」は表裏のような関係にある概念、つまり「自立」と「自由」はセットだと山歩は考えています。

 自由と言えば、「自由気まま」とか「自由奔放」というイメージで捉える人も少なくないと思いますが、ここではその意味では使いません。自由は放縦の意味ではありません。

 自由意志と自由行動の「自由」のことです。
 自らの責任において意志を持つことであり、自らの判断において行動することです。

 意志の自由、行動の自由は誰もが望むことでしょう。
 しかしその自由の結果が良きものとなるかあしきものとなるかは自由を行使する主体次第です。
 言い換えれば、自由をなんのために使うかによって結果は変わってくるということです。

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 意志と行動もまた表裏一体のもの、セットと考えれば、昨日のブログに書いた「行動目標」もまた、「意志目標」とセットといえます。

 意志目標? 聞いたことのない言葉ですね。
 デジタル大辞泉には、意志は「目的や計画を選択し、それを実現しようとする精神の働き」、目標は「行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準」と、その意味を記しています。

 心と頭と体が一つとなってこそ、人間は自由になれるということ。

 「意志のあるところに道は開ける(Where there is a will, there is a way)」という西洋のことわざもありますね。山歩が好きな言葉の一つです。

 つまり、意志のあるところには必ず目標という扉(ドア)が現れ、私たちはそのドアを開けてドアの向こうの世界に進んでいくのだということになります。

 ここで思わず、ドラえもんの「どこでもドア」を思い浮かべました。

 私たちの人生は無数のドアをつくり出してはそのドアを開けてドアの向こうに進んでいうという行為の連続のような気がします。

 重要な事は私たちが自由意志によってどんなドア(=行動目標)をつくり出すのかということです。
 
 このブログを読んでくださったかたが一人でも多く、「エンチャイルド」というドアを自由意志で開いてくださり、そしてそのドアの向こうに進んでくださることを山歩は願っています。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は2月23日、天皇誕生日、日本は祝日です。
 平日にお仕事をしてるかたにとっては、今日のお休みは週の中休みのような感じですね。
 わが家の娘は毎週そうだといいなとつぶやいていました…。

 皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

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 さて、「モラトリアム」という言葉があります。

 支払猶予や製造・使用・実施などの一時停止を指して使われる用語でもありますが、ここでは、「肉体的には成人しているが、社会的義務や責任を課せられない猶予の期間。また、そこにとどまっている心理状態」(デジタル大辞泉より)という意味で使いたいと思います。

 簡単に言えば、「自立したくない」「自立する自信がない」といった心の状態ということでしょうか。
 かつては大学生活はモラトリアムだと言われがちでしたが、最近は学生や若者に限られたものでもなさそうです。社会的義務や責任を課せられたくないという思いを持っている人は案外少なくないのかもしれません。
 自立心が確立(成長、成熟)していないと、いくつになってもモラトリアム状態になりやすいのではないでしょうか。

 モラトリアムの問題点は、そこにとどまってしまう、そこから抜け出せなくなってしまうことです。
 他者依存心の底なし沼にはまってしまうことです。それが共依存によるものである場合には、問題はさらに深刻です。よほどの強い自立心を持たない限りは、沼からの脱出は不可能でしょう。

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自立とは自分自身と正しく付き合うこと

 さて、山歩流自立心向上の秘訣(ひけつ)を一つご紹介します。

 それは、「行動目標を立てる(決める)こと」です。もちろん、自分の行動目標です。
 ある時間に対して、その時間で何をするのかを決めることです。これは時間に追われて生きることとは真逆の行為です。時間とお金と自分自身をどう使うのか、これが行動目標の意義です。

 朝何時に起きるのか、起きたら何をするのか、午前中に何と何と何をするのか、といった感じです。
 当然、行動目標自体が何のための行動なのかという目的があるわけですが、目的が明確でないからと言って行動目標を立てることをやめてはいけません。

 行動目標を立てることは目標を達成するためだけでなく、自助力、向上心を育む機会を与えてくれます。特に夢や目標はないよ、というかたは実行すべき行動目標だけでも決めて、自分の気分に関係なく黙々とひたすらに目の前のやると決めた事柄に取り組み続けてみてください。

*朝起きてすぐにどんな行動をするかを決めておくこと(例えば、5分体操をする)
*毎日継続して行うことを決めておくこと(例えば、本を毎日10ページ読む)
*行動目標には必ず期限、締め切りを設定すること(例えば、ある書類のチェックを午後5時までに終える)
*翌日の行動目標は前日に確認しておくこと(できるだけ詳細に手帳やスケジュール表に書き込む)
*朝、午前中が勝負。その日の行動目標が実行できたら、残りの時間は自由に(頑張ったご褒美の時間に)。追加の行動目標(いずれやるべきことなど)を設定して実行するもよし。
*休憩することもまた行動目標です。疲れたから休むというよりも心身の状態をよく保つために休憩を取る、ということです。

 言うは易く行うは難し、ではありますが、行動目標を立ててそれを実践する生活を心掛けることで、間違いなく自助力、向上心が身に付きます。

 いずれにせよ、今この瞬間の行動目標を明確にして生活することが、自立した人生、生きがいある人生を獲得し得る最短の方法となることでしょう(自戒の念を込めて…)。
 
 サミュエル・スマイルズの著書、『自助論』と『向上心』は、私たちの自立心を刺激し、喚起してくれる名著です。一読をお勧めします。


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 日本語のできる現地(フィリピン側)エンチャイルド関係者が増えることは教育支援事業を進める上で大変プラスとなります。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 北京冬季五輪が閉幕しました。
 日本代表メダル18個獲得という過去最高の成績もさることながら、日本選手たちが見せてくれたスピリットやアティチュードは実に素晴らしいものがありました。 

 アスリートの皆さんに感謝したいと思います。

 さて、その中でも山歩が注目したのは、カーリング日本女子として銀メダルを獲得したロコ・ソラーレです。個性が見事に調和して勝利を呼び込むチーム力。もちろん、個々の実力があってのことでしょうが、山歩が「和」モデルと呼びたいほどの良い意味での日本的共同体エレメント(8エレメント)を備えたチームだと思います。

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 今回の山歩の発見は「楽しむこと」のすごさです。
 ロコ・ソラーレの魅力は、そこにあると思います。

 「楽しむこと」が大事なことは、誰もが知っていることです。
 
 共同体形成、チーム形成において8エレメントの重要性はこのブログでも何度も強調してきました。しかしそのことがなされているか、要素が満たされているかどうかをどのように評価するかということについては、明確に言及してきませんでした。

 今、思うのは、「共」の状態が実現しているということは“楽しい状態にある”ということです。
 I’m happy の状態であり、We are happy の状態です。楽しい状態は、強く、そしてしなやかで輝いています。

 家族(共同体)が一つになっているということは、Happy One Family になっているということなのです。

 エンチャイルドのテーマ曲はまさに「Happy One Family ♪」ですが、8エレメントは単なる加点のための要素のことではなく、楽しさと喜びを表現し、実現するための要素なのだということです。

 喜びのない所、楽しくない所に人は集まりません。そんな所にいたいとは思いませんよね。
 趣味の集まりであれ、仕事の場であれ、たとえそれが善い事を行う場、正義を行う場だという大義があったとしても、やはり楽しくなければ、結局はそれが継続し、持続することはないでしょう。

 全力で楽しむ。
 諸々ひっくるめて、全力で楽しむ。
 楽しむことが最強である。

 それが、コロナ禍の2年の中で行われた二つのオリンピックを観ながら感じたこと、です。


【ENCHILD INFORMATION】

 エンチャイルド事務局プロデュースで、3月中旬ごろからパイロット版「エンチャイルド日本語教室プロジェクト」を実施する予定です。生徒は、エンチャイルド・フィリピンのキアノ・ロメロ事務局長(フィリピン人、男性)です。いずれエンチャイルド奨学生を対象としたオンライン日本語教室を開講したいと考えています。

 日本語のできる現地(フィリピン側)エンチャイルド関係者が増えることは教育支援事業を進める上で大変プラスとなります。

 つきましては、日本語を教えてくださるかた、日本語の先生」を募集いたします。
 
 ★募集期間【2月13日~3月13日】★

 応募先着順優先でご相談させていただきます。

 関心のあるかたは、エンチャイルド事務局(info@enchild.org)までお知らせください。

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ENCHILD



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 北京冬季オリンピック開幕中。
 オリンピックは単純なスポーツイベントではありません。「平和の祭典」と位置付けられることによって強大国家の思惑や世相を映し出す時代の鏡のような国際イベントとなっているのがオリンピックです。

 ところで、冬季五輪で面白い競技の一つがカーリング。
 やったこともありませんし、ルールも詳しいわけではありませんが、選手たちの表情がよく分かりますし、選手間の会話が聞き取れるので、チームのコミュニケーションの様子も楽しみながら観戦できるスポーツです。

 今も、カーリング女子予選リーグの日韓戦を見ながら書いています。
 他の国に比べても、日本や韓国の選手たちは結構大きな声で会話しながらプレーしているなあというのが山歩の印象です。

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 さて、カーリングと8エレメントの話。

①共生:どの団体競技もそうではありますが、チームは運命共同体、共に戦っている、共に生きているという気持ちのつながりが大事。特にカーリングは共生力(連帯・連携・連係)が求められるスポーツかもしれません。

②共食:日本代表のロコ・ソラーレで有名になったのが「もぐもぐタイム」。食べるのも試合の一コマ。チームが一緒に楽しくおいしく食べながら、後半の作戦を練り、栄養補給とともに一体感を増幅させる共食タイム。ロコ・ソラーレの強さの秘訣はここにあるような気がします。

③共育:個々の成長もありますが、仲間同士が切磋琢磨しながら、チームの成長によって個人も成長させられるというのが共育の効果。これはプレーヤーだけでなく、コーチやスタッフ、応援する人たちも含むステークホルダーの共育の輪がいかにつくれるかがポイントです。

④共助:これは多くを語る必要はありませんね。プレーの面でもメンタルの面でも、助け合うこと、支え合うこと、これはチームワークの必須要件です。カーリングは共助の競技です。

⑤共有:情報の共有が重要であることは言うまでもありませんが、カーリングほどチームが話し合いながら進行するスポーツも珍しいのではないでしょうか。作戦を共有し、励まし合う。とりわけロコ・ソラーレのメンバーたちがそうなのかもしれませんが、声の掛け合いがカーリングの魅力の一つだと思えるほどです。掛け合いのないカーリングは考えられません。

⑥共感:テレビ中継なら、ほぼアップで選手たちの表情が見えるので、それもカーリングの楽しみです。カーリングは技術力だけでなく、選手間の気持ちのつながりが勝敗に大きな影響を与える競技だと観戦していて感じます。

⑦共創:共に創り出す。チーム4人が話し合いながら、意見を交わし合いながら、プレーを紡ぎ出していくスポーツがカーリングだと思います。心と体と頭を使い、囲碁や将棋のような先の先の先まで考えてプレーする競技がカーリングですね。

⑧共観:カーリングも点数を多く取った方が勝つスポーツです。しかし最終ゴールだけを観ていてはいけません。「氷上のチェス」ともいわれるカーリング。高度な戦略と高度な技術、強い精神力が求められます。一投一投のストーンの行方を共観しながら、試合を進めなければなりません。カーリングは、まさに共に観ながら一つ一つの階段を上っていくスポーツです。

 日韓戦は残念ながら日本が負けてしまいました。
 予選リーグ、現在日本は4勝2敗。

 4年前の平昌冬季五輪では銅メダル、今回は別の色のメダルを獲得してほしいですね。


【ENCHILD INFORMATION】

 エンチャイルド事務局プロデュースで、3月中旬ごろからパイロット版「エンチャイルド日本語教室プロジェクト」を実施する予定です。生徒は、エンチャイルド・フィリピンのキアノ・ロメロ事務局長(フィリピン人、男性)です。いずれエンチャイルド奨学生を対象としたオンライン日本語教室を開講したいと考えています。

 日本語のできる現地(フィリピン側)エンチャイルド関係者が増えることは教育支援事業を進める上で大変プラスとなります。

 つきましては、日本語を教えてくださるかた、日本語の先生」を募集いたします。
 
 ★募集期間【2月13日~3月13日】★

 応募先着順優先でご相談させていただきます。

 関心のあるかたは、エンチャイルド事務局(info@enchild.org)までお知らせください。


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ENCHILD




 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 2月4日から北京冬季五輪が始まりました。
 アウトドアスポーツ、とりわけスキーは大いに風の影響を受ける競技です。自然の動き、風の動きにどのように対応するかで勝敗が分かれるのがスキージャンプです。

 人は飛んでも重力があるので落下します。
 いかに落下しないで空気に持ち上げてもらって遠くまで飛べるかです。この持ち上げる空気の力が揚力です。
 抗力(進行方向の反対向きに働く空気力)をいかに小さくして揚力をいかに大きくするか。

 2月6日にスキージャンプ男子個人ノーマルヒルで金メダルを獲得した日本の小林陵侑は、テレビ番組のインタビューの中で「風とけんかをしないでロスのないジャンプを目指している」というようなことを言っていました。

 自らの心身を鍛えるとともに、スキーを使って風とどう付き合うかが大事なんだなと、妙に納得しました。
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 これはスキージャンプだけの話ではないなあと思いました。
 人が生きる上でも「空気」の力というものが働いていると考えるからです。助走、踏切、飛行、着地という自分自身の技術(行為、行動)とともに、重力、抗力、揚力という「社会(人間関係)」の力とどう付き合うかです。

 社会(共同体)で生きるということは、自助努力と共助共感の両面が必要だということです。
 
 自分の限界を超えて挑戦する選手たちですが、個人・団体競技に限らず、結果は一人の力だけで得られるものではないということです。
 そのことは、アスリートたちが語る言葉の中から見いだされる共通項目でもあります。
 
 「空気」の力をいかにコントロールできるか。【8エレメント】にその秘訣(ひけつ)があると考えるのは山歩だけかなあ。

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ENCHILD




  


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

  久しぶりに「8エレメント(共生、共食、共育、共助、共感、共創、共有、共観)=共立のエレメント」について少しお話ししたいと思います。

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 「エレメント(エレメンツ)」と言えば、フィギアスケートの採点方式を思い出します。

 イミダスの時事用語事典から引用します。

エレメンツ[elements](フィギュアスケート)  

 フィギュアスケートで演技される1つ1つのジャンプやスピンのことを総称してエレメンツと呼び、日本語では要素と訳される。3大要素はジャンプ、スピン、ステップ。ショートプログラム(SP)やフリーの演技には、必ず入れなくてはならない要素の種類と数が決まっている。採点では、行った各要素の得点の合計が技術点(→採点方式)となる。

 フィギュアスケートにおけるジャンプやスピン、ステップなど技を評価する採点項目をテクニカルエレメンツ(技術要素)というようです。

 各テクニカルエレメントは、基礎点とGOE(出来栄え点)で評価され、その合計をトータルテクニカルエレメンツとして算出するのだそうです。

8エレメントと共同体

 エンチャイルドで表現している「8エレメント」は、より良い共同体(社会、チーム)を実現するための要素です。
 この八つのエレメント(複数形ならエレメンツというべきところですが、名称としては「8エレメント」としています。英語で言うなら「8elements」ですね。
 
 フィギアスケートの競技でテクニカルエレメンツ(技術要素)をより高得点で満たそうとするアスリートのように、ピースアドボケイト(平和の推進者)は平和でより良い共同体を実現するために「8エレメント」を満たそうとします。

 ちょうど今、北京冬季オリンピックが熱戦を繰り広げています。フィギアスケートに限らず、全てのアスリートたちが高得点を獲得するために、勝利のためのエレメントを満たすために奮闘していますね。

 皆さんにとって、人生の高得点を獲得するためのエレメントはなんでしょうか。勝利者、成功者となるためのエレメントはなんでしょうか。

 エンチャイルド奨学生たちと触れ合いながら、夢と志のメダル獲得を目指して困難を乗り越えながら、日々を奮闘する彼らの姿に山歩も刺激を受けています。

 私たちはおのおのの個性や能力を発揮するとともに、平和でより良い共同体を実現するためのエレメントを満たさなければならないと感じます。

 個人(自立要素)× 全体(共立要素)がなされてこそ、未曽有のコロナ禍を乗り越えられ、アフターコロナ時代の新しい社会の姿を見いだすことができるのではないかと思わさています。

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ENCHILD


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドが提言する「より良い社会論」の続きをお届けします。

 今回は、「ギブ・アンド・ギブ~超自己実現への道」についてです。

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ギブ・アンド・ギブ~超自己実現への道

 エンチャイルドは、教育支援事業と共に社会教育事業に力を入れています。
 青少年、若者たちに対する社会教育をなぜ強調するかというと、彼らが未来をつくり出す存在であるからであり、より良い希望ある未来をつくり出す存在になってほしいと彼らに望むからです。
 
 教育支援は、学校教育をちゃんと受けられるようにすることを目的に行っています。

 では、社会教育がなぜ必要なのでしょうか。
 私たちは社会に生きる存在だからです。社会でどのように生きるのか、どのような社会にしたいのか、などなど。私たちは共同体としての社会について自覚的に学び、より良い社会の実現のために主体的にかかわるべきではないかと考えます。

 さて、人は誰もが自由に生きたいと思っているのではないでしょうか。自由といっても、身勝手・好き勝手、気ままにやりたい放題にする自由のことではありません。人間としての本性と個性を発揮して「ありのままに(自分らしく)」生きられる自由です。

 それは時に、「自己実現」という言葉で表現されるものでもあります。
 しかし【659】のブログで「自立は単に『個』における自己完結的な自己実現を意味しているものではない」と指摘したように、人間の成長は自己を超えたところで自己を解き放ってこそ、真の自由と幸福の境地に到達するのではないかということです(アブラハム・マズローの欲求段階説を参照)。

 人は一人で生きていないし、一人では生きられないというとき、その意味するところは決して「人は依存的な存在である」という結論を指しているのではありません。人は他者のために必要なことをしたいし、お互いのために生き、共に生きてこそ、不自由な関係ではなく、互いに尊重し、お互いの自由を保障し合う共立関係をつくり出すことができます。

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 マズローの欲求段階説(下図参照)が示す(下から)1~5段階の欲求は、ギブ(give)とテイク(take)の概念を用いて説明すれば、「テイク」に属するものです。欠乏欲求は、それを得られなければ、満たさることはありません。

 存在欲求(成長欲求)とされる5段階目の「自己実現欲求」も、「自己」を超えていない欲求である限り、「テイク(テイカー)」の世界を超えられません。その意味で、「自己超越欲求」は超自己実現への道、つまり「ギブ・アンド・ギブ(ギバー)」の世界に通じる扉となるものです。

マズロー欲求段階説


 共立という生き方は、「自己実現欲求(夢)と自己超越欲求(志)に生きることだ」と言い換えることができるでしょう。

 欲求は刺激(stimulation)を必要とするものです。教育(体験や学習)は一種の刺激です。
 どのような刺激を受けるかが問題です。

 欠乏欲求(テイク)は本能とも言うべき欲求です。人間ならば、放っておいても自ずと求めてしまうものです。むしろこれらの欲求についてはいかに抑制するかが課題となる問題です。

 自己実現欲求(夢)と自己超越欲求(志)をいかに正しく刺激するか。これがエンチャイルドの社会教育論の中心にあります。

 自己を喪失するのではなく、自己を超えて他者と共に生きようとする欲求こそが、真に自由で幸福な人生、安寧と秩序のある共生社会の実現に不可欠なのではないかということです。

8エレメントと共同体

 8エレメントは、自己超越欲求(志)を刺激する要素です。8エレメントを満たす行動指針や実践プログラムを行うことでより良い社会としての共立社会が実現できるではないでしょうか。
 
 以上の内容は「仮説」であり、社会的臨床実験による実証が必要な段階のものですが、エンチャイルドの活動や体験を通してエンチャイルドが提言する「より良い社会」論への理解を深めていただければ、これに勝る喜びはありません。

 自由で幸福な人生と社会(共同体)の実現に少しでも寄与するエンチャイルドでありたいと思っています。

ENCHILD
















 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドが提言する「より良い社会」論の続きをお届けします。

 今回は、「より良い共同体を形成するための8エレメント」についてです。

図4

 より良い共同体を形成するための8エレメント

 より良い共同体を形成するためには、そのために必要な構成要素を満たさなければなりません。その要素=エレメント(element)が、エンチャイルドの提言する「8エレメント(8 elements)」です。

 「共生」「共食」「共育」「共助」「共感」「共創」「共有」「共観」の8つのエレメントです。
 これらが「共立」を成立させるための構成要素であり、より良い共同体を実現するためのファクターであると考えます。

8エレメントと共同体

【エンチャイルドにおける8エレメントの一例】

共生:国際協力(海外教育支援)活動ではありますが、単なる支援者と受益者という関係にとどまらない、国境を超えた家族愛の絆で結ばれた関係(エンチャイルド・ファミリー)を構築することを目指しています。

共食:奨学金給付自体がすでに経済的支援ですが、やはり食べること、栄養を取ることへの支援が求められている最優先事項の一つです。学校に通う意志や学習意欲を妨げる最大の要因の一つが十分に食べられないことだからです。これが、年に数回、フィーディングサービス(給食支援)やOKOME-Projectを行う理由です。家族愛には互いに健康を気遣う心があります。「元気でいるか?」「ちゃんと食べているか?」が気になるのが家族です。

共育:親(保護者)、教員(学校関係者)だけでなく、第3者である私たちもまた、子どもたちを共に育てる責任があると考えます。未来を代表する子どもたちは人類共通の宝だからです。同時に、大人である私たちも子どもたちへのサポートを通して多くのことを学び、恩恵を受けています。共に育てる、共に育つ、というのが「共育」です。

共助:例えば、こういったエンチャイルドの教育支援も、特定の限られた範囲だけでなされているように見えますが、実際のところ、誰もが誰かを助け、巡り巡って誰かに助けられて生きています。小さな回転運動は大きな回転運動に組み込まれた一端でもあります。「情けは人のためならず」という言葉もありますね。

共感:支援者と受益者との関係においてはもちろん、ステークホルダー全てが家族愛による思いやりや励ましを感じる、共感の伴った心の通うエンチャイルドの活動でありたいと常に考えています。人道主義を超えた家族愛主義で活動をしたいと思っています。

共創:支援者と受益者が共に新たな価値を生み出す関係をつくりたいと考えています。昨年(2020年10月)設立した「エンチャイルド・ユース」は、支援者と奨学生(シニアハイスクール生、大学生ら)が共に活動し、価値あるものを生み出すためのエンチャイルドの付設機関です。成長と発展に「共創」のエレメントは不可欠です。支援者間においても、共創を通して、活動の拡大と活動の持続性が高められることでしょう。

共有:体験やそこから得た知恵、知識などの情報を共有し合うことは、メンバー間の関係性を深め、より良い共同体運営を行う上で不可欠です。意思の疎通は情報の共有からです。エンチャイルドも事務局と支援者の皆さま、支援先現地の奨学生および関係者と支援者の皆さまをつなぐために、情報発信・情報伝達に尽力したいと考えています。

共観:共に同じ山の頂上(ゴール)を目指す者として、ビジョン・ミッションを共有すること、バリュー(価値)を共有することは大変重要なことです。エンチャイルドもまた、ビジョン志向、ミッション志向で運営し、価値の共有(同じ価値観を有すること)を大切にして活動を推進していきたいと考えています。

図8

 「8エレメント」は、個と個、個と全体が集合体としてつながる(結ばれる)ための要素であると言えます。
 家庭や地域、所属するコミュニティー(学校や職場など)において8エレメントに基づく行動指針や実践プログラムを具体的に策定してみてはいかがでしょうか。
 チームやコミュニティーの運営上の課題を解決するためにも役に立つことでしょう。

 ぜひ、チームやコミュニティー、共同体運営のツールとして8エレメントを活用してみてください。

(続く)

ENCHILD


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドが提言する「より良い社会」論の続きをお届けします。

 まずは、「自立と共立、夢と志を持とう!~ピース・アドボケイトとして生きる」についてです。

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ピース・アドボケイト任命式

自立と共立、夢と志を持とう!~ピース・アドボケイトとして生きる

 より良い社会(共同体)である「共立社会」を成り立たせる軸は、自立と共立です。
 貧困からの脱出は、シンプルに表現すれば、「自立できるようになること」によってなされます。
 しかし社会的な意味での人間は一人で生きているわけではありません。つまり自立は単に「個」における自己完結的な自己実現を意味しているものではなく、互いが自立した立場で共に生きる世界、すなわち共立社会の担い手の一人となることです。

 共立の関係は、支配・被支配(従属)の関係でもなく、依存関係でもありません。和合と調和の関係であり、成長と発展の関係であり、安定と持続の関係であり、公平と協調の関係です。

8エレメントと共同体

 子どもたちは自立者すなわち共立者への成長の途上にあります。
 子どもたちにとって家庭と地域社会は、自立と共立を最初に体験する場です。
 自分のなりたい姿を見いだし、どのように生きていくべきかを学ぶ環境です。

 自分がなりたい姿(自立した個人)を目指すこと、これが「夢を持つこと」です。
 共立社会の主人公として生きること、これが「志を持って生きること」です。
 人間は二つの目的、夢と志の実現を目指す存在と言えます。自立と共立が表裏一体のものであるように、夢と志は一体不可分のものです。夢のない志はなく、志のない夢はありません。

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 個人と個人がつながって全体を構成しています。個人と全体はつながっているのです。自立イコール共立ということです。
 共立がより大きな次元での自立をもたらします。家庭の自立は家族の共立によってなされます。地域社会、国家の自立は国民一人一人および家庭間やコミュニティー間の共立によってなされるものだと考えます。各自の自立がチームの共立をもたらすということなのです。

 自立と共立の関係は、自助と共助の関係に置き換えることができます。
 共立は、個と個が補完し合う関係であり、連携と相互協力によって連係した(つながった)関係です。
 そのように考えると、自立もまた一人(単独)で成し遂げられるものではなく、共立(関係性)の中で成されるものであると言えるでしょう。

 それは、自立・共立の軸を中心にあらゆるものが連帯しながら回転しているイメージです。

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 エンチャイルドでは、このような自立・共立する人間の姿を「ピース・アドボケイト(平和の推進者)」と呼んでいます。
 エンチャイルド奨学生は奨学金給付の受益者であるだけでなく、夢と志を持って生きるピース・アドボケイトとして日々勉学に励み、生活することを目指します。それは、貧困の世代間連鎖を断ち切る自立者となり、さらに貧困のない共立社会の実現者の一人となるためです。

(続く)
 
ENCHILD

 

 
 


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は9月11日です。20年前に9.11米国同時多発テロが起こった日です。
 9.11は、ミレニアム2000年を迎えた翌年2001年に起きた文字どおり歴史的大事件でした。

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グラウンドゼロ(ニューヨーク)

 山歩の本格的な海外教育支援体験は2001年9月から始まりました。
 国際協力活動を終えて帰国したその日がまさに9月11日でした。

 2000年9月、国連ミレニアム宣言(国連ミレニアム・サミット/ニューヨーク)がなされ、ミレニアム開発目標(MDGs)が掲げられました。
 山歩が国際協力の分野に積極的に関わるようになった背景にこのMDGsがあります。

 数人の仲間たちとMDGsのために何か行動を起こそうと始めたのが海外教育支援の活動でした。
 MDGsの目標2である「初等教育の完全普及の達成」につながるミッションを果たそうというものでした。

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国連本部(ニューヨーク)

 あれから約20年です。

 NPO法人エンチャイルドは2011年に設立されました。
 ビジョンは、「全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会の実現」です。

 「社会の実現」…。エンチャイルドは主に教育支援活動を行っているNPO団体ですが、ビジョンにうたっているとおり、社会の在り方について考察し、論じ、提言するということも積極的に行ってきました。

 より良い社会の実現を目指す。これはおそらく全てのNPO団体が共通に有している目的ではないかと思います。
 では、「より良い社会」とはどのような社会なのでしょう。
 エンチャイルドは、その「より良い社会」を「共立社会」という言葉で表現しています。

 つまり共立社会を実現することで、貧困の世代間連鎖を断ち切り、全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会が実現できると考えているということです。

 共立社会について以下の項目で説明してみたいと思います。

自立と共立、夢と志を持とう!~ピース・アドボケイトとして生きる
より良い共同体を形成するための8エレメント
ギブ・アンド・ギブ~超自己実現への道

8エレメントと共同体

 というわけで、★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog、この三つの項目でエンチャイルドが提言する「共立社会」についての説明は次回のブログで。ぜひ続きもお読みいただけたらうれしいです。

 (続く)

ENCHILD



  


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、「愛」について考えてみたいと思います。

 エンチャイルドは、「心の国境を超えた家族愛の絆」という、ある意味「すごい理念」を掲げて活動してきましたし、これからもそのことを大切にして活動していくつもりです。

 実際、エンチャイルドの活動に関わった皆さまの感想として「家族愛の絆を感じた」「家族愛が刺激された」といった声をたくさん聞いてきました。
 「子どもたちを通して初めて人を愛する喜びを知った!」と口にした男子青年。「結婚はしないと決めていたけれど、家族をつくりたいと思えるようになった」と語ったアラサーの女性。

 確かにエンチャイルドの活動には「家族愛」が流れているのだと思います。

 というわけですから、やはり「愛」について論じておくことも必要ですね。

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 エンチャイルドで表現される「愛」の概念は、人類愛とも、博愛精神とも呼べるのかもしれませんが、あえて「家族愛」という表現を使うのはなぜでしょう。

 エンチャイルドが掲げているバリュー(価値)としての「8エレメント」は、家族愛の属性であり、家族愛の味を引き出す調味料だと言ってもいいからです。

 8種類の調味料とは、「共生」「共食」「共育」「共助」「共創」「共感」「共有」「共観」です。

 いずれも「共」の付く言葉ですが、これが家族愛を読み解くキーワードでもあります。

 「共にする」のが家族の家族たるゆえんだからです。

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 8エレメントは、降り注ぐ家族愛の雨水を受け取る器のようなものです。
 「共にする」行動や活動には家族愛がたまってくるのです。
 器が用意されれば、どこからか家族愛が集まってくるのです。そんな感じです。

 「共にする」ことで互いの心に家族愛が満たされます。
 言い換えれば、「共にする」ときに生じてくるもの、湧き出るものが家族愛だと言えるのです。この家族愛の絆が家族共同体(社会)を強いものにしてくれるのです。
 家族愛はより良い社会を実現し得る最も大きな推進力となります。

 家族愛は相手があってこそ。だからこそ、関係概念としての「共」を持つ8エレメントが鍵となります。

 今日はちょっとだけ「愛のお話」をしてみました。

 エンチャイルドのTシャツには「LOVE IS THE MOVEMENT(愛は行動である)」とあります。
 エンチャイルドが求めてきた「家族愛」は、8エレメントを実践してこそ、実際に行動してこそ、感じていただけるものです。

 あなたも、エンチャイルドの活動に参加して「家族愛」を探しだしてみませんか?

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 6月20日、6月の第3日曜日は、日本においては「父の日」でしたね。
 「母の日」に比べてその存在感が薄いとの声もありますが、良き「父の日」の一日であったことと思います。

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↑山歩ではありません…

 さて、山歩はフェイスブックで 

 Anyone can be a father, but it takes a lot to be a daddy.
 「誰でも父親にはなれるが、本当の父親になるにはたくさんの事をする必要がある」

 という言葉を紹介させていただきました。
 私自身に響いた言葉で、「そうだよなあ~」と、深くうなづいた次第です。
 お父さんの皆さん、いかがでしょうか?

 山歩の子どもたちはすでに皆社会人となっていますが、自立した彼らを尊重し見守りながらも、父親としてはまだまだやるべきことがたくさんあるなあと、感じる毎日です。

 ところでフィリピンには以下のようなことわざがあるそうです。

 「あなたの父親がどんな人かを教えてくれたら、私はあなたがどんな人かを言い当てよう」

 なるほど、確かに父親という存在は、子の生き方や価値観の軸の部分に強く影響を与える存在なのかもしれませんね。母親のことも教えてほしいかなとも思いますが…。

 お父さん! そしてお母さんも。
 子育ては「共育」だと考えます。

 自立と共立。人類こそが共に助け合って艱難辛苦を乗り越えて生き延びてきたまれな存在です。
 8エレメントを着実に積み上げながら、夢と志に溢れた子どもたちを育てていきましょう。

 私たちにはやるべきこと、やれることがたくさんあります。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 本ブログ投稿番号【344】【350】の続編です。

 問題解決のための社会的政策と共に、エンチャイルド流のコロナ禍への家庭生活における対応策(感染していない状況の場合)を8エレメントの視点から提案したいと思います。


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【共生】
 コロナ禍だからこそ「共生(共に生きる)」を意識してみてはいかがでしょうか。「共存」ではありません、「共生」です。支え合って積極的に関わり合って生を営むというのが「共生」です。

 コロナ禍は私たちに「孤」の状態をもたらしています。「孤立」「孤独」「孤食」が強いられていると言って過言ではありません。

 「密」となることを避け、マスクを外すことが許されず、声を出して話をすることがはばかれる社会。食事の時ですら、食べ物が口の中になくなるとマスクを着ける人も…。
 ソーシャルディスタンス、人との距離を置く。スキンシップは奪われ、握手もしなくなりました。

 ウイズコロナの社会は、コミュニケーションが難しい社会です。
 しかし家庭におけるコミュニケーションが失われてはなりません。
 家族のコミュニケーション、これは死守すべき砦とも言えるものです。

 8エレメントの「共生」には「共食」「共育」「共助」「共創」「共有」「共感」「共観」の七つが入っています。記述の七つの「共」で紹介した生活行動を実践すれば、「孤」から脱出することができるでしょう。

 最大のコロナ対策は、免疫力のアップ、心身のバランス、心と体と頭の「共」をつくり出すことでです。
 一人で過ごすことが多くなったとしても心が孤立し、孤独にならないようにすることが肝要です。
 そのためのお勧めが、読書です。読書は「孤」を遠ざけてくれます(どんな本を読むかにもよりますが…)。
 実際、コロナ禍の中で読書量が増え、本の販売数も伸びているようですね。これは人間の生存本能が働いていると見るべきでしょう。

 こんな時代だからこそ、本を読み、その感想を書いてブログやSNSで情報発信してみてはいかがでしょうか。

 山歩は本を読むよう努めています(ビジネス書以外に1週間に1冊は小説を楽しむ!)。
 今は外に向かって活発に行動できない分、本を読んだり、文章を書いたりすることに時間を割き、心と頭の活性化を図っているというわけです。これに体の活性化を加えなければなりませんので、一日平均8000歩、歩くようにしています。

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 エンチャイルドは、コロナ禍の中、オンラインによるイベントを毎月開催しています。
 オンラインによる草の根国際交流イベントに参加することで、自身の活性化はもちろん、海外の人たちの助けになることもできます(フィリピンの人々は日本人の想像を超える過酷なロックダウン生活を強いられています)。
 オンラインを通じて「共」の実践をしようというのが、エンチャイルドのバーチャル・アクティビティです。

 6月は12日(土)にフィリピン・ミンダナオ島北東部地域のエンチャイルド奨学生を対象とする日比オンライン草の根交際交流イベント、オンライン・スタディーツアーを開催します。

 エンチャイルドの活動に参加するのは初めてというかたも大丈夫です。ノープロブレム、ドンウォーリーです。
 ちょっと関心がある、参加してみたいなというかた、エンチャイルド事務局(info@enchild.org)までお問い合わせください。

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ENCHILD

 
 
 
 



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 本ブログ投稿番号【544】の続編です。

 問題解決のための社会的政策と共に、エンチャイルド流のコロナ禍への家庭生活における対応策(感染していない状況の場合)を8エレメントの視点から提案したいと思います。

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【共有】
 家庭生活でも社会生活でも情報の共有が大切であることはあえて強調するまでもないかと思いますが、会社や仕事、外での付き合いでは情報共有に神経を使う人も、家庭や家族間での情報共有については案外、十分ではないという場合が少なくないかもしれません。

 家族といえども、必ずしも「以心伝心」とはいかないものです。夫婦間や親子間、家族間でも互いに何か考えているか分からない、家の外で何をしているのかほとんど把握していないということも…。
 生活や経済を共有しているのが家族ですが、こと情報の共有については結構意識しないと疎かになりがちです。

 家族愛の絆で結ばれた家族だからこそ、互いに関心を持ち、誰よりも互いの理解に努めないといけないのではないかと思います。
 「ステイ・ホーム」の期間に、情報共有によって家族関係の再構築を図ってみてはいかがでしょうか。

 「愛」の反対は「無関心」というマザー・テレサの有名な言葉がありますね。

 「ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサ氏は次のように語っている。『愛の反対は憎悪ではない、無関心である。人間の最大の苦しみ、悲惨は、自分がすべての人に見棄てられている、自分はもうどうでもよい不要な存在なのだと感じさせられる、その絶望なのだ。人間が他者に対して無関心になるとき、その人こそ最悪の貧の人に堕すのだ』」(『テキスト国際理解』米田伸次 他 著 国土社 1997 p.57)

 コロナ禍の中で、家族が一緒にいる時間が増えているというケースが多いと思います。
 意識的に対話の時間を増やし、一緒に食事をしたり散歩したり、行動を共にし、家族だからこそ、互いに「知り合う」べきだと思います。それは家族の貴重な宝物となり、将来のかけがえのない無形の財産となることでしょう。

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【共感】
 デジタル大辞泉によれば、共感とは、「他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち」とあります。

 他人の意見や感情をそのまま同意することは、なかなかできかねることも多いかもしれませんが、いったんは「そのとおり」と受け止めることは大事なことだ思います。
 誰でも無視されたり、頭ごなしに否定されるようなことは嫌でしょう。
 また、「そうかなあ?」と思うことでも、まずは「そのまま」「そのとおり」を受け止めて、「そうなんだね」「なるほどね」と理解を示すことは大事なことです。

 家族関係こそ、共感のプロセスを欠いたり、端折ってはいけないと思います。
 家族関係に「既読スルー」は厳禁です。

 人間関係が難しくなる要因の一つに対等性、公平性が崩れるということがあると思います。投げられたボールはいったんしっかりキャッチするということです。そしてしっかり相手の取りやすい所に投げて返すことが大切です。

 共感性を保つことは簡単ではありませんが、共感性が高ければ高いほど関係性は安定し、信頼感が高まることでしょう。そして関係性が安定し、信頼感が高まれば共感性はさらに高まり、お互いの満足度、幸福度が上がることでしょう。

【共観】
 「共観」はあまりなじみのある言葉ではないかもしれません。
 「観」を共にするという意味ですが、価値観や観念を共にする、共有することを指しています。
 ビジョンや目標、目的を共有すると言い換えてもいいでしょう。

 家族がビジョンや目標を共有するといっても日常的なものとしてピンと来ないかもしれませんが、目指すものが一致していれば、関係性が強まりますし、目的や目標をしっかり共有できれば連携もしやすくなり、協力しやすくなります。共に行動しやすくなります。一緒に行動する機会が増えればコミュニケーションをすることも多くなり絆が深まることでしょう。

 家族だからこそ、家庭におけるビジョンや目標、目指したいものを明確にして共有し、意識的に一緒に取り組んでみてはいかがでしょうか。
 「家族全員で一斉に家の中の掃除や片付けをしよう」とか、「お金を貯めてどこどこに何泊何日で家族旅行をしよう」とか…。

 共観を持つことの大切さは、同じ頂上を目指す登山仲間たち(パーティ)に例えることができます。
 「共観」のない登山計画はありません。登山におけるパーティは8エレメントによって成立すると言っても過言ではありません。
 
 家庭生活も登山と似ています。8エレメントを満たした家庭生活は家族愛の絆で結ばれ、満足度と幸福度の高いものとなることでしょう。

(続く)

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 本日、5月30日(日)、ご案内のとおり、オンライン・スタディーツアーを実施いたします。
 オンラインではありますが、エンチャイルドならではのユニークな草の根国際交流プログラムをお楽しみいただけます。

 参加ご希望のかたは、本日午後2時までに info@enchild.org までご一報ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 一年前のものですが、ユニセフの報告書によれば、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)は特に最貧困層の子どもたちの生活に壊滅的な影響を及ぼしているとし、「石けんと清潔な水による手洗いは、多くの子どもにとって手の届かないこと」「デジタル技術へのアクセスの欠如は多くの子どもたちが学ぶことを妨げていること」「すでに暴力のリスクにさらされている子どもがより弱い立場に置かれていること」と指摘しています。

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 残念ながら、悪い意味での社会現象ほど、弱者の立場に立っている人々に顕著に現れます。女性や子どもたち、そして貧困層がその代表格と言っていいでしょう。もちろん、複雑化、多様化する現代社会では簡単に言い切ることはできませんが…。

 さて、問題解決のための社会的政策と共に、エンチャイルド流のコロナ禍への家庭生活における対応策(感染していない状況の場合)を8エレメントの視点から提案したいと思います。

【共食】
 一緒に食事をする、これが基本。一緒に食材を買い物したり、一緒に食事を作るのも「共食」。一緒に食事ができない場合でも、ちゃんと食事ができているかどうかを確認し、十分に食べられていなければ食べられるように援助するのが共食です。
 一緒に食事をすることは健康チェックにもつながります。共食は「健康的自立(健康管理)」と密接な関係があるエレメントです。一緒に散歩したり、一緒に運動したりすることも含みます。
 食事を一緒にする(一緒に料理を作るのを楽しむ)、散歩や運動を一緒にする、これが大事です。週に数回は家族で一緒に食事をし、週に1回散歩や運動をしましょう。

【共育】
 子どもたちの勉強を見てあげましょう。本の読み聞かせもいいですね。読書タイムを一緒に持ったり、テレビやYouTube、ネット動画も家族で一緒に観るのもいいですね。一緒にトランプをしたり、ゲームをしたりするのもいいと思います。
 ポイントは「共育」です。一緒に学ぶ場を持つことです。教えることも、教えられることも、一方通行だと疲れますし、何よりつまらない。一方通行では思考停止状態になってしまいます。
 共育のポイントは、一緒に学ぶ、一緒に考える、一緒に話し合う、ということです。家族は共に育つもの。成長するのは子どもだけではありません。大人も大人としての成長、親としての成長、夫として妻としての成長、兄姉としての弟妹としての成長というものがあるはずです。
 成長は喜びであり、達成感をもたらします。共育は家族円満の秘訣です。

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【共創】
 「共食」「共育」でも触れましたが、「共創」は一緒に何かをすることであり、一緒に何かをつくり出すことです。コロナ禍の中での生活のルールを一緒に考え、実践するのもいいでしょう。共創のポイントは、一緒に考えること、一緒に決めること、一緒に行う(実践する)ことです。
 創造する喜びは最高級のレベルの刺激であり、楽しみですが、意外と家族の間では行われていないことが多いのではないでしょうか。家族でのDIY(※)を楽しむもよし、掃除や片づけを行うのもよし、です。
 目標や目的意識を共有するところから共創も始まります。一緒にコーヒーかお茶でも飲みながら(共食)、課題や問題意識を共有するところから共助、共育、共創の道が開かれることでしょう。

※「DIY」:素人(専門業者でない人)が、何かを自分で作ったり修繕したりすること。英語の「Do It Yourself」の略語で、「やってみよう」の意。(ウィキペディアより)

【共助】
 共助とは、助け合うこと、支え合うことですが、一緒にいる時間が長くなった分だけ、意識して家の事や他者のために動くようにしましょう。他人任せになってはいけません。部屋の掃除や片付けを一緒にするのもいいですね。
 夫婦仲良く、親子仲良く、兄弟姉妹仲良くは「共助」なくしてあり得ません。「共助」できるかどうかによって天国と地獄に分かれると言っても過言ではありません。繰り返しますが、してもらう一方、してあげる一方ではいけません。「助け合う」ことが肝です。「助け合う」ことから「支え合う」ことが始まります。まずは、他の誰かを助けましょう。

(続く)

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 5月30日(日)、すでにご案内のとおり、オンライン・スタディーツアーを実施いたします。
 オンラインではありますが、エンチャイルドならではのユニークな草の根国際交流プログラムをお楽しみいただけます。

 参加ご希望のかたは、info@enchild.org までご一報ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 「COVID-19」の名称に記されているように、2019年を始まりとする新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって世界は地球規模の影響を受けています。

 まさに、「グローバル」な現象を私たちは全世界が同時にリアルな共通体験として目の当たりにしています。
 くしくも、コロナ禍によって私たちは、これからの人生や社会の在り方について深く考えざるを得ない機会を与えられているとも言えるのです。
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 パンデミックの真の恐ろしさは、私たちがパニックを起こし(時には集団的に…)、依存心にとらわれて思考停止に陥ることだと思います。

 今こそ、私たちは自立心を喚起して、自覚と覚悟と責任をもって事に当たるべきです。

 私たちエンチャイルドの目指す目の前の目標は、自立心を喚起し、真の自由による共生社会を実現し得る共立・共感・共助の共同体のモデルを創造することです。

 繰り返し提案してきたように、その創造の方法は、「8エレメント」を満たすこと、すなわちこの八つの価値を尊重し、実践することだと考えます。
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 エンチャイルドの活動は、上記の概念図のように取り組まれています。
 エンチャイルドは、子どもたちへの教育支援と社会教育を通じて持続可能な共生社会の実現に寄与したいと考えています。

 エンチャイルドは、NPO法人として設立されてから10年がたちました。
 10周年を節目にいくつかの周年企画を計画しています。

 ・エンチャイルドムービー・オンライン上映会
 ・オンライン・スタディーツアー
 ・10周年記念誌の制作
 など

 いずれもこれまでの歩みを振り返るとともに、次のステージに向かうための踏切板の意味を持ったイベントであり、企画です。

 特に現在実施中の「エンチャイルドムービー・オンライン上映会」では、エンチャイルドの10年を映像でご覧いただきながら、エンチャイルドが何を目指し、何を行ってきたのかがよく分かるオンライン・イベントとなっています。

 3回目となる同上映会は、5月12日(水)午後9時から(午後8時45分から入れます)です。
 皆さんの参加を歓迎いたします。

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エンチャイルドオンラインイベント案内
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 前回は、ヘッグマン教授の「貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワード」について紹介しましたが、今回はフィル・バートル教授の「貧困の5大要因」を話題にしてブログを書いてみたいと思います。

 この内容も過去のブログで何度か触れてきましたね。
 社会問題としての貧困について考察し、何が貧困を引き起こす要因となっているかを分析したものです。
  
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 フィル・バートル教授は貧困の5大要因として「病気」「無関心」「依存」「不正直」「無知識」を挙げました。

 要因を取り除くことによって問題を解決することができると考えれば、その要因をいかに除去するかという課題の解決策を見いださなければなりません。

 この解決策についてエンチャイルドの取り組みの現状と今後の可能性について考えてみましょう。
 実際のところ、エンチャイルドが課題解決策の対象となっている要因は、「無関心」「依存」「不正直」「無知識」の4項目です。
 
 「無知識」の課題解決策は、奨学金給付による教育支援を中心に取り組みます。
 「無関心」「不正直」「依存(心)」の課題解決策は、交流プログラムとピースアドボケイト教育を通してチャレンジしています。シニアハイスクール、大学生を対象としたエンチャイルド・ユースの取り組みも同様です。
 
 「医療」に関しては、他団体との連携の中で課題解決策を模索していきたいと考えていますが、現状の中で他の四つの要因を取り除くことのできる団体になることが当面のエンチャイルドの目標です。

 エンチャイルド奨学生たちの成長過程そのものがまさにその成果であり実績となることでしょう。
 彼ら自身が貧困状態から脱するだけでなく、自身もまた社会問題としての貧困の解決者となっていくことがエンチャイルドの目指している支援です。

 支援の動機を「家族愛」に置いていることから、「エンチャイルドファミリー」という言葉が自然と定着しましたが、これからはその基盤の上に「エンチャイルドスクール」をつくっていきたいと考えています。

 社会問題としての「貧困」を解決する学校(塾)です。

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 エンチャイルドスクールは、「貧困」に打ち勝つ子どもたちを育成する学校です。
 自らの自立はもちろん、共同体感覚を持った社会的に有用な人(共立に生きる人)を育成する学校です。
 知識や技術の習得(経済的自立)だけでなく、健康的・精神的・社会的自立をもたらす教育を行う学校です。
 8エレメントを満たすことのできる(実践・行動することのできる)人材を育成する学校です。
 
 エンチャイルド奨学生を卒業した若者たちが、このエンチャイルドスクールの担い手となってくれることを望みます。

 実際の体験を通して学び、体得したことを生かして、後輩たち、弟・妹たちを導いてあげてほしいと思っています。

 設立から10周年を迎えたエンチャイルドが次なる目標としているのがエンチャイルドスクールです。
 
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ヘッグマン教授の「貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワード」は以前もこのブログで何度か紹介しましたが、このキーワードは一般的な子どもの成長と自立においても不可欠の要素だと感じます。

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 内的なものが外的なもの、見えないものが見えるものになって現れるとすれば、貧困にも内的な要因があるからです。

 昨日触れたマズローの欲求論の内容も併せて考察してみると、「愛着」「支援」「励まし」「刺激」もまた、自立期の子どもたちに不可欠のものと言えます。

 大人たちがタイミング良く自立期の子どもたちにこの四つを持って接し、関わることが大事だと思います。

 親、大人の側から言えば、

・子どもたちを愛すること(思いやりを持って接すること)
・子どもをたちサポートすること(過干渉、過保護にならず、子どもの自助自立を尊重しながら支えること)
・子どもたちを励ますこと(頑張れの連呼や叱咤激励というよりは、子どもを信頼し、関心を向けること)
・子どもたちを刺激すること(挑戦するチャンスやさまざまな体験の機会を与えること)

 ではないかと考えます。

 エンチャイルドもまた、このことを実践したいと考えて、取り組んできました。

・「交流プログラム」は子どもたちを愛し、励ますプログラムです。
・「教育支援事業」は子どもたちをサポートするプログラムです。
・「ピースアドボケイト教育」や「エンチャイルド・ユース」は、子どもたちに刺激を与えるためです。

 エンチャイルドのミッションは、名前のとおり、子どもたちを「エン」することです。
 「エン」(en、em)には、「encourage」(元気付ける、励ます)、「enhance」(価値を高める、向上させる)、「empower」(できるようにする、力を付ける」といった意味を込めています。

 これが「世界の(全ての)子どもたちを元気にしよう」というエンチャイルドのキャッチフレーズの意図するところでもあります。

 「愛着」「支援」「励まし」「刺激」。子どもたちにだけでなく、「もっと成長したい」と感じたなら、自分自身に対しても実践してみてはどうでしょうか。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 【443】の投稿で、山歩がやっている小6講座「夢をもとう、志をもとう、そして行動しよう!」プログラムについてご紹介しました。

 今回は、その内容を「マズローの欲求段階説」との関連で少しお話ししてみたいと思います。

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 このプログラムは、一種の成長プログラムです。欠乏欲求を超えて存在欲求(成長欲求)を中心に生きていく人間づくりを目指すプログラムです。

 人が成長し、自己(人間らしさ、自分らしさ)を実現し、さらに自己を超越して他者と共に生き、他者のために生きる自己超越者となる、アドラーの言葉を借りれば、正しい「共同体感覚」を持った人間になることを目指すプログラムです。


マズロー欲求段階説

 欲求というのは、人間の行動の動機(目的)となるものです。
 人が何事か行動をしようとするとき、人が何かを欲するとき、そこには何らかの欲求があるものです。
 
 マズローの理論を使えば、人が自己中心の行動を起こすのは欠乏欲求によると見ることができます。もちろん、欲求自体が悪いと言っているのではありません。問題は、欠乏欲求が満たされ、欠乏欲求を従として存在欲求を主体に生きられようになるかどうか、ということです。分かりやすく言えば、いかにして「大人」になるか、ということですね。

 ここで言う「大人」とは、自立と共立を両立できる人間のことです。夢と志を持って生きる人の姿です。
 「子ども」から「大人」への転換点を表すキーワードが「自覚と自尊心」です。存在欲求を主体とする生き方への移行期の基点となるものが「自覚と自尊心」の獲得です。
 
 個人差はありますが、小学校高学年から中学生期、あるいはティーンエージャー(13~19歳)と呼ばれるこの時期がその時であり、「自立期」と呼ばれる時です。

 自立期は、欠乏欲求を超えるような存在欲求を求め始める時期です。「自分は何者か」「私はどんな存在なのか」。ある種の哲学的な問題に生まれて初めて直面する人間の成長にとって非常に重要な時期となります。

 夢を持つこと、恋愛をすることにおいても、それが欠乏欲求によるものなのか、存在欲求によるものなのかによってそれは180度違うものとなってきます。

 「自覚と自尊心」という転換点を持つことができるならば、夢は志へと昇華し、愛は相手への思いやりや尊敬心を中心としたものとなっていくことでしょう。

 自立心の本質は、欠乏欲求を主体とする生き方から存在欲求(成長欲求)を主体とする生き方に転換していくことです。自立心は、独立心でもなければ、孤立心でもありません。

 現代社会は「承認欲求」の時代の中にあります。
 承認欲求が十分に満たされていないので、多くの人々が劣等感や無力感、無関心と依存の中で生きています。自己肯定感が低いのもそれが理由です。

 そこから抜け出すためには、十分に承認欲求が満たされる体験(プログラム)が必要なのです。
 「自分は何者か」「私はどんな存在なのか」…。自覚と自尊心を獲得し、自らの存在理由に向かって自分の意思で考え、判断し、その達成(実現)に向けて行動する(生きようとする)意志を育むプログラムが必要です。

 エンチャイルドでは「ピースアドボケイト教育」の名称でそのことにチャレンジしています。
 
 エンチャイルド奨学生たちのエッセイや体験記、感想文なども、以上のような観点を持ってお読みいただければまた新しい発見があるかもしれません。

 おっと、3分過ぎてしまいましたね。

 今日はマズローの段階欲求説との関連の中で、山歩が取り組んでいる成長プログラムおよびエンチャイルドのピースアドボケイト教育について説明してみました。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 先日、あるかたとお話ししていた時、「山歩さん、エンチャイルドの『家族愛』ということがよく分からない。社会的活動(NPO活動)をするのに、なぜ『家族愛』を持ち出す必要があるのか?」と問い掛けられました。

 確かに、人道とか人権とか言えば、NPOらしくて受け入れてもらいやすそうです。社会的活動をするのに、なぜ「家族愛」を強調するのかということについてちゃんと説明しなければならないなと思いました。

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 エンチャイルドの活動理念は、「人類は一つの家族である」、つまり他者との関係を家族(のような)関係で捉えるというところから出発しています。

 …と言ったら、この時点で「何それ?」って思う人もいるだろうなあ…。

 ところが、この「家族」というとてもシンプルなはずの言葉が意外とやっかいな代物ものなんですね。
 ロジカルな意味ではほぼ共通の理解が得られても、エモーショナルな捉え方となると千差万別なものとなってしまうのが「家族」、特に「家族愛」というもののようです。

 皆さんは、「家族」や「家族愛」に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
 
 温かいものでしょうか、冷たいものでしょうか。
 明るいものでしょうか、暗いものでしょうか。
 楽しいものでしょうか、苦しいものでしょうか。
 ポジティブなものでしょうか、ネガティブなものでしょうか。
 
 人によっては、活動の中心に「家族」とか「家族愛」を置くことで敷居が高いと感じてしまうかたもいらっしゃるかもしれません。

 人道主義や人権主義の方が関わりやすいし、家族(愛)主義よりも活動の輪も拡大しやすそうです。

 「家族」や「家族愛」に対してネガティブなイメージをお持ちの方には、エンチャイルドの活動に対してうさんくささや違和感を覚えるかもしれませんね。

 だからと言って、エンチャイルドの活動は家族意識の高い人、家族愛に溢れた人だけのものではありません。

 むしろ家族に対してネガティブなイメージをお持ちのかたや家族愛に疑念を持っていらっしゃるかたに関わっていただきたいのがエンチャイルドの活動です。

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 エンチャイルドが言うところの「家族(ファミリー)」は、ある種の関係性を指した言葉です。他人と他人が自立と連帯によってつくり出す共立の関係性です。情緒的な表現を用いて言えば、「心の国境を超えた家族愛の絆で結ばれた関係性」となります。
 
 エンチャイルドの話でよく出てくる「8エレメント」はこの家族愛の属性です。心の国境を超えた家族愛の絆を深めるエレメント(要素)が「共生」「共食」「共育」「共助」「共創」「共有」「共観」「共感」の8項目なんですね。

 これらの要素が満たされていくことで、より良い社会、共立の(=心の国境を超えた)関係性に裏付けられた社会共同体を形成できると考えます。

 これは仮説と言えば仮説のお話ですが、その検証はぜひエンチャイルドの活動を通して確かめてみていただきたいと思います(関心があるよというかたは、info@enchild.orgまでご一報くださいませ)

 エンチャイルドは人道や人権を否定しているのではありません。むしろ「心の国境を超えた家族愛の絆」を軸に置くことで、人道が人道らしく、人権が人権らしくなると考えています。

 心の国境(共立の阻害要因)を超えて家族愛の絆で結ばれた社会に生きたいと思いませんか?

 「社会的活動(NPO活動)をするのに、なぜ『家族愛』を持ち出す必要があるのか?」

 今日のブログ、この問い掛けに答えられていましたでしょうか?

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、エンチャイルドの「“自立ー共立”支援」と「共立社会実現のための8エレメント」についてお話ししたいと思います。


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 この内容は、エンチャイルドの教育支援事業を行う考え方の基礎となっているものでもあります。

 エンチャイルドの教育支援は、子どもたちの自立支援(健康的、経済的、精神的、社会的自立への支援)のために行われ、その支援はより良い社会(共立社会)の実現につながるものでなければならないと考えます。

 これが「“自立ー共立”支援」の意義です。
 言い換えれば、エンチャイルドの教育支援事業は、一人の人間の自己実現と社会貢献を別々のものと考えるのではなく、一人一人が共により良い社会の担い手となるための社会教育プログラムでもあるということです。

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 エンチャイルドは子どもたちに「夢と志を持って生きていこう」と呼び掛けています。
 NPO法人エンチャイルドが設立以来ビジョンとして掲げてきた内容が、まさに「全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会の実現を目指します」というものです。

 さて、「より良い社会」という表現を何度か繰り返してきましたが、具体的にはどのような社会をより良い社会と定義しているのでしょうか。

 エンチャイルドは、「より良い社会」=「共立社会」と考えます。

 共立社会を成立させているエレメント(要素)は八つあります。
 「共生」「共食」「共育」「共助」「共創」「共観」「共有」「共感」の八つです。

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 8エレメントは、人間を通してもたらされます。
 共立社会は、8エレメントを持った自立した個人を基盤としてなされるということです。

 しかし社会は単なる個人の集合体というわけではありません。
 共立社会は共同体社会です。共同体の一人一人をつなぎ、結び付けるものが何かというと、「(国境を超えた)家族愛」であるとエンチャイルドは考えます。
 ですから8エレメントは、「家族愛(共同体)」の属性であるとみることができます。

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 エンチャイルドが取り組む社会教育プログラムを「ピースアドボケイト(平和の推進者)教育」と呼んでいます。平和推進の中心には家族愛があります。

 エンチャイルド奨学生たちは国境を超えた家族愛の精神から始まるエンチャイルドの教育支援を受けながら、自らの自立を目指すと共にピースアドボケイトの実践者、共立社会実現の主役となることを目指します。

 昨年10月25日に発足したエンチャイルドの付設機関である「エンチャイルド・ユース」は、ピースアドボケイトたちが互いに協力・連携し、8エレメントを実践するための模擬的な社会共同体であり、共に夢と志を実現する「チーム」だと言えます。

 共立社会はいつか誰かがつくってくれるものではなく、ピースアドボケイトである「私」からアクションを起こし、「私」がその先頭に立ってつくるものだと考えます。


 …3分を超えてしまいましたね。すみません。今回はこの辺にしておきましょう。

 掲載の図と共にエンチャイルドの活動理念について理解を深めていただければ幸いです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 2月2日、節分の日を迎えていかがお過ごしでしょうか。

 さて、今回の投稿は、コメントにお答えして書いたものですが、ブログの本文としても皆さまと共有できればと思いまして、以下の内容をコメント欄から転載させていただきます。 

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 8エレメントの一つに「共育」があります。
 共同体としての社会をより良くするための要素が「8エレメント」です。

 自助―共助―公助の関係性になぞらえれば、教育は、自育(家庭)―共育(共同体社会)―公育(学校での教育)の関係性で見ることができます。

 子どもたちの教育(子育て)においてもこの三つの視点が必要だということですね。
 つまり家庭教育と学校教育だけでなく、共育すなわち共同体社会における教育の概念を加えて子育てを考えてみることが大切ではないか、ということです。

 エンチャイルドはこの共育の担い手の一人になりたいと考えています。
 精神的なものや道徳的なものも社会生活が伴ってこそ、その意味を実感する機会を得るようになり、実践(実際の行為、行動)を通して学べるものだからです。

 実際のところ、私たち大人はもちろん、子どもたちも家庭と学校だけで生活しているわけではありませんし、いずれ子どもたちは成長し、大人になって共同体社会の一員となっていきます。いわゆる「社会人」という存在になるわけです。

 エンチャイルドは教育支援事業とともに社会教育事業を行っていますが、現在は海外教育支援が中心であるため、海外の子どもたちだけがエンチャイルドの教育支援活動の対象と捉えられがちです。しかし今後は、日本の子どもたちにとっても「エンチャイルド(子どもたちを元気にする存在)」でありたいと考えています。

 遠からず、日本の子どもたちを対象とした教育支援と社会教育活動を行っていきたいと構想し、計画しております。
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、<「自立・共立」と「8エレメント」の話>のその1をお届けします。
 ぜひ読んでみてください。

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 人は「不完全」な存在です。
 ですから誰もが程度の差はあれ誰かに、そして何かに依存しなければ生きていけないでしょう。つまり相互依存関係の中で私たちは生きているということです。

 しかし「依存」は時として「支配・被支配」の関係を生み出します。
 支配は自由を奪います。
 人間は自由性を持った存在です。自由性こそが人間らしさのゆえんであると言っても過言ではありません。
 自由性がなければ、喜びや満足、幸福感も得られないのではないでしょうか。

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 では、「自立・共立 & 8エレメント」についてお話しします。

 自立・共立は、自助努力・相互協力(共助関係)ということです。
 自助努力のない相互協力は相互依存となり、やがて共依存の状態に陥ってしまいます。

 自助努力は人間に与えられた極めて貴重な権利だと思います。
 自助努力は自己の自立のためであって決して孤立のためではありません。
 自助努力は自立のためであり、自立は共立(共助関係の成立)のための行為です。

 二人以上の関係性が生じれば、そこにはある種の「社会」的なものがつくられます。
 その社会的なものの軸を「共依存」に置くのか「共立」に置くのか…。
 このことは、良い社会とそうでない社会の分水嶺となるものです。

 自助努力の権利が奪われれば、被支配者となり、不自由の中で心の葛藤を抱えたまま生きていくことになるでしょう。

 教育はなぜ必要なのでしょうか。
 教育支援は何のために行うのでしょうか。

 教育は自立のためのものであり、同時に共立のためのものです。
 繰り返しますが、自立は孤立のためではありませんし、共依存の関係や支配被支配のシステムに取り込むためのものであってはいけません、

 自助努力と相互協力、自助と共助、自立と共立という観点からの教育について考えなければならないのではないでしょうか。

 人は「不完全」です。一人では生きていけません。支え合い、助け合わなければならない存在です。
 しかしそこに「自立」や「自助努力」、「自己実現(生きがい、やりがい、心の豊かさ)」の概念が失われていたり、それが奪われてしまったりしていたら、人は不自由な人生を生きてしまうのです。

 エンチャイルドのミッションの一つが「貧困の世代間連鎖の断絶」です。
 貧困の世代間連鎖の大きな要因の一つが「依存」であると考えています。
 支援のプロセスにおいていかにこの課題を解決するかが大きな鍵になります。。
 自立する権利、自助努力する自由を子どもたちから奪ってはならないと思います。
 依存心に支配される子どもにしてはいけません。

 私が変わらなければ世界は変わりません。
 私が変われば世界が変わります。
 自立のためには自律(セルフコントロール)が不可欠です。
 自律のない他律、自力のない他力は、共依存、支配・被支配関係のを生む温床となります。

 教育支援=社会教育だと考えます。
 教育支援は、直接的には個人を対象として行われたとしても、目指すのは「共立社会」の担い手の育成だからです。

 社会貢献(志)に通じる自己実現(夢)を支援するのがエンチャイルドの取り組んでいる教育支援であり、社会教育(ピースアドボケイト=平和の推進者)であるということになります。


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 1月16日(土)の第4回オンライン・スタディーツアー(ニューイヤー交流イベント)の開催が近づいてきました。

2021年1月16日、オンライン・ニューイヤー交流イベント開催
参加表明のご一報をお待ちしております! 
 
info@enchild.org

4th ONLINE STUDY TOUR

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 新年1月8日。「8」にちなんで「8エレメント」について少しだけお話しさせていただきます。

 エンチャイルドは、より良い社会(共同体)、関係性の実現のための「8エレメント」の必要性を提言してまいりました。

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 エレメント(element)は、物事を成り立たせるための「構成要素」や「成分」を言います。
 より良い社会(共同体、人間関係)実現のための構成要素として挙げていきたのが、8エレメント(共生・共食・共育・共立・共助・共有・共感・共観)です。

 この8エレメントの説明内容を今回少し発展させたいと思います。
 図を使って説明してみましょう。

 下の二つのうちの上の図は、今まで説明してきたエレメント(構成要素)を円形の平面上に並べた8エレメントの図です。

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 下の図は、この8エレメントの平面上に「自立→共立」論の縦軸を垂直に通したイメージの図です。
 以前の「共立」のところには「共創」を差し替えて入れました。「共に育てる」ことは「共に創る」ことにつながると考えていただければと思います。
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 エンチャイルドの社会教育論では、自立した(自立を目指す)者たちが共立関係(共立社会)を実現し得ると考えます。そして共立社会こそが真の(自由に裏付けられた)共栄社会を生み出す土台、基盤となるという考え方です。自由なくして自立はなく、真の自立なくして共立・共栄はあり得ません。

 エンチャイルドの教育支援の方向性は、「自立」へのサポートであると同時に、「共立社会」の担い手の育成です。ここにエンチャイルドの教育支援事業を社会教育事業と言い換える理由があります。

 エンチャイルド奨学生たちがピースアドボケイト(平和の推進者)となって受益者から支援者を目指すようになるとき、「自立→共立」の縦軸ベクトルが始動し、この軸を中心に8エレメントを造成しながら、より良い社会、すなわち共立・共栄の社会実現の担い手になってくれるのではないかと期待しています。


 1月16日(土)の第4回オンライン・スタディーツアー(ニューイヤー交流イベント)の開催が近づいてきました。日本側参加予定者は現在13人です。引き続き参加者募集中です。

2021年1月16日、オンライン・ニューイヤー交流イベント開催
参加表明のご一報をお待ちしております! 
 
info@enchild.org

4th ONLINE STUDY TOUR

ENCHILD




 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 本日、関東は梅雨入りしました。

 さて、「新しい生活様式」の言葉に代表されるように、アフターコロナ、ウィズコロナの時代を迎えて、ライフスタイル、生き方そのものを見直す時を迎えていると感じる今日この頃です。

 私の提案は、皆さんのライフスタイルにぜひ「8エレメント」という行動指針の導入を検討していただきたいということです。

 家庭生活だけでなく、友人関係、共同体(コミュニティー)運営、組織経営、学校教育など、二人以上の「社会生活」の生じるところにはもれなく必要な「要素」が8エレメントだからです。

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 8エレメントは、「自立-共立」論ということもできますし、「ギブ・アンド・ギブ(Give and Give)」主義と表現することもできます。「共」作用システムという言い方もありですね。

 みんなが幸せになるための行動指針が8エレメントです。

 ここでは8エレメント自体の説明はしません。今日のブログでお話ししたいのは、「8エレメント」を新しい生き方、ライフスタイル、新しい行動指針として試してみていただきたいということです。

 八つの要素(共食・共育・共立・共助・共感・共有・共観・共生)の中から、状況に応じて一つでも二つでも取り出して使ってみてほしいのです。

 例えば、「共食」というのはテーブルを挟んで一緒に食べることだけを指してはいません。誰かに食べてもらうために食事を作ったり、食べ物を送ることも共食ですし、お金を送っておなかを満たしてもらうことも共食です。

 「共育」なら、友人・知人の子育ての助けとなることも共育といえるでしょう。自分の子どもはもちろん、他人の子どもに対しても勉強を教えてあげたり、一緒に遊んであげたりすることも共育です。

 「誰かのために生きる」「誰かを応援する」「誰かをサポート(支援)する」…。それが8エレメントの実践です。

 8エレメントは相手を認識(決定)し、対象を設定するところから始まります。

 「何のために(Why)」「誰と(Who)」「何を(What)」「いつ(When)」「どこで(Where)」「どんなふうに(How)」を書き出して、8エレメントをツールとして使いながら、まずは実践・行動してみましょう。
 
 エンチャイルドは、今年の後半期に、クラウドファンディングによる子どもたちを対象としたフィーディングサービスや教育支援を予定しています。これもまた社会に8エレメントを満たすための実践です。

 生活の中にぜひ8エレメントを取り入れてみてください。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 「8エレメント」とは、エンチャイルドが提言する、より良い社会(共同体)を実現するための八つの要素、行動指針(共食・共育・共立・共助・共有・共感・共観・共生)のことです。

 今回は「共生」(3)として、当ブログ【001】の内容と重複しますが、貧困の世代間連鎖をどのようにしたら断ち切ることができるかについて考えてみたいと思います。

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 貧困の5大要因(フィル・バートル教授による)として「病気」「無知識」「無関心」「不正直」「依存」が挙げられます。

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 「病気」は衛生教育・医療支援で、「無知識」は教育支援を持続的に行うことで、解決できる可能性があります。

 しかし「無関心」「不正直」「依存」という人間の内面の課題を解決することは容易ではありません。

 エンチャイルドが強調する自立支援の意義は、特にこの内面の課題解決にフォーカスしています。
 すなわち、自立を目指すということは、無関心や不正直、依存から抜け出すことを意味しているということです。それができてこそ、貧困問題を本質的に解決できる、共立の関係(自立した者同士の協力関係)で成り立つ社会を実現することができると考えます。

 自立にもいくつかの種類が考えられます。
 健康的自立、精神的自立、経済的自立、社会的自立…。
 故に自立支援にもいくつかの種類が必要でしょう。

 健康的自立のための支援、経済的自立のための支援についてはイメージしやすいと思います(実際に行うことはそう簡単なことではありませんが…)。

 「無関心」「不正直」「依存」は、精神的自立や社会的自立の阻害要因となると考えられます。ですから、精神的自立支援、社会的自立支援を通して「無関心」「不正直」「依存」を自ら克服できるように導く必要があるわけです。

 ノーベル経済学賞受賞者のジェームズ・ジョセフ・ヘッグマン教授の「貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワード」の指摘は示唆に富んでいます。

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 「愛着」「支援」「励まし」「刺激」の四つは、まさに精神的・社会的自立支援のファクターとなり得るものです。
 「支援」とは、本質的には支援する者の心を指していると理解すべきでしょう。
 「支援」を物資的・現象的・結果的なものとして認識しやすい(受け取りやすい)のが現状ですが、これは認識を変えていかなければならないと思います。

 エンチャイルドの活動を通じても感じることですが、支援を通して支援する側の精神や価値観が伝わることが大切です。なぜならそれが精神的・社会的な自立のための大切な養分、栄養素となるからです。

 「愛着」は思いやり・愛情・誠実さであり、「励まし」は希望を与えることであり、「刺激」は夢を持たせることであるといえます。

 支援を受ける人々に思いやりや愛、誠実さを伝えること、希望を与え、夢を持てるように導くことが貧困の世代間連鎖を断ち切る鍵となるということです。

 エンチャイルドは「自立(自律)心」を育てることが大切であることを強調します。
 それは「共立(Give and Give)」を軸とした共生共栄社会の実現を目指しているからです。


 「共生」について3回に分けてお話ししました。

 今後も8エレメントについて研究し、意見交換を重ねながら、より良い国際協力、教育支援のかたちを模索していきたいと思います。


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 「8エレメント」とは、エンチャイルドが提言する、より良い社会(共同体)を実現するための八つの要素、行動指針(共食・共育・共立・共助・共有・共感・共観・共生)のことです。

 今回は「共生」(2)について書いてみたいと思います。

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「ピースアドボケイト」の任命状を受け取ったエンチャイルド奨学生たち
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 「共生」は、一緒に生きる、共に生きる、ということです。
 
 似ている言葉に「共存」があります。共に生存する、ということです。

 しかし「共生」は「共存」ではなく、「共存」は「共生」ではありません。

 「共存(きょうぞん)共栄」という言葉もあります。「二つ以上のものが互いに敵対することなく、共に生存して共に栄えること」(参照:三省堂 大辞林 第三版)です。

 これが「共生(きょうせい)共栄」となると、「共に生き、共に栄えること」となります。

 どうですか? このニュアンスの違い、意味の違い…。

 栄えるために助け合う(共存共栄)のか、助け合って栄える(共生共栄)のか…。

 「共生」に関連して出てくるのが、「相利共生(共生の一種。異なった種類の生物が互いに何らかの利益を交換しあう生活)」「相互扶助(互いに助け合うこと、共助)」といったもの(いずれも「三省堂 大辞林 第三版」を参照)。

 ところで、「共生」に対して「相互依存」という言葉を連想するかたも少なくないでしょう。

 「相互依存」は、「お互いに、相手がいなければ物事が成り立たないような状況にあるさま。相互に依存している状況」(三省堂 大辞林 第三版)です。

 8エレメントでは、「共生」に対して「共立」の概念を含ませています。
 ですから、「共生」→「相互依存(Give and Take)」→「共依存」ではなく、「共生」→「共立(Give and Give)」→「共助」→「相互協力」です。
 
 「共立」が入るので、共生社会には「自立(自律)」の要素が必須要件です。

 共に生き、助け合う社会には、「共立(Give and Give)」のフレームワークが不可欠なのです。

 エンチャイルドのモットーである「愛は行動である」「国境を超えた愛」という時、その「愛」は依存心の身代わりではありません。愛が愛らしくあるためには、自立(自主・自律・自発)心を軸として回らなければならないと考えます。

 自立支援は共立社会実現への貢献です。

 エンチャイルドが推進する「ピースアドボケイト」は、共生・共助・共感の共立社会実現の主役(ロールモデル)のことをいいます。
 
 エンチャイルド奨学生たちは、自立支援の受益者であると同時に共立社会実現の担い手を目指す実践者なのです。

(続く)


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 今回は「共生」(1)について書いてみたいと思います。

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 8エレメントの中心にあるのが「共生」ですが、これが簡単ではありません。

 「共に生きる…」。シンプルで美しい響きを持っている言葉ですが、これを実践することは相当の覚悟がなくてはできるものではありません。

 「永遠に共に生きる」などと言おうものなら、めまいがするほどです。

 私が国際協力、海外教育支援活動を始めて間もない頃、大学教授で国際協力の専門家であるT先生にいろいろと相談に乗っていただいたことがあります。T先生は外務省に勤務していた経験もあり、海外教育支援のフィールドワークの体験も豊富にお持ちのかたでした。


 今でも覚えているT先生の言葉があります。

 海外教育支援への思いを語る私にT先生はこう問われました。

 「海外教育支援、本気でやるの? 彼らの人生に責任が持てるの? 覚悟はあるの?」

 当時の私は、この言葉の意味をよく分かっていなかったと思います。

 あれから20年ほどの年月が過ぎました。

 教育支援とは共に生きていくこと…。共生の実践としての教育支援。

 「覚悟」を問われ続けてきた20年だったように思います。



 (続く)




 
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 今回は「共観」について書いてみたいと思います。

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 「共観」という言葉は一般的にはあまり使われていない言葉だと思います。

 「共観」には、「共に一つもの(同じものを)見る、掲げる」という意味を込めました。

 「ビジョンを共有する」と理解していただいてもよいと思います。

 もっと言えば、「観を共にする」、すなわち「物の見方・考え方を共にする、同じくする」という意味があります。

 山登りに例えれば、「同じ頂上を目指す」、これが「共観」という意味です。

 登山者といっても、複数いればそれぞれ性格も体力も技術も違います。しかし彼らが共に同じ頂上を目指そうとパーティーを組めば、そこから一つのチームとなります。

 山のワンチームは、一緒に歩き、食料を共有し、運命を共にします。
 全員が無事に頂上に到達し、無事に下山する、その目的と計画に従って共に同じ時間を共有しながら行動します。

 チームやコミュニティーにおいても、同じものを見る、同じものが見えているということは大事なことです。

 国難、世界難ともいえる、この事態においても同様です。
 あらゆる場面において、観を一つにし、共観の力で最大の成果を上げていかなければなりません。

 共立、共有、共感の力が、共観の力をより強固なものにします。
 心と体と頭を一致させ、共観の力で未知の試練を乗り越えていきましょう。



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 今回は「共感」について書いてみたいと思います。

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 三省堂の「大辞林 第三版」は、「共感」を以下のように解説しています。

 ①他人の考え・行動に、全くそのとおりだと感ずること。同感。
  「 -を覚える」 「彼の人生観に-する」
 ② 〘心〙 〔sympathy〕 他人の体験する感情を自分のもののように感じとること。
 ③ 〘心〙 〔empathy〕 ⇒ 感情移入

 「日本大百科全書」には、「他人が喜ぶのをみるとともに喜び、他人が悲しむのをみるとともに悲しむというように、他人と同じ感情をもつことをいう」とあります。

 8エレメント的に表現すれは、「共感」は「心情的距離を近付け、心と心の絆を結ぶ要素」となります。平たくいえば、「喜怒哀楽(苦楽)を共にする」ということになりますね。互いを思いやる心を育む要素が「共感」です。

 例えば、エンチャイルドは海外教育支援活動を通じて、支援者とエンチャイルド奨学生ら受益者との間に「家族愛」の絆を結ぶこと、すなわち家族愛の情を共有する体験を大切にしています。

 「世界には助けが必要な弟・妹たちがいる」「家族だから助けたい!」「家族愛は国境を超えて」といった言葉の中には、そのような精神が流れています。

 家族愛によるエンチャイルドの支援は、「共感による支援」と言い換えることができるかもしれません。
 国境を超えた家族愛の共感の輪によって国際協力、海外教育支援を推進していこうというのがエンチャイルドの考え方の一つといえるわけです。


 さて、「新型コロナウイルス禍と8エレメント」という視点で「共感」について考えてみましょう。

 新型コロナウイルス感染拡大の猛威は単に人間の健康(生命)だけでなく、人類の社会活動全体を破壊する勢いです。人類が団結して事に当たるには、あまりにも政治的・経済的・社会的面において複雑な事情が絡み合っています。

 複雑であるが故に団結できない(一つになれない)。団結できないから解決できない…。解決が進まないのでますます複雑になる。これは負の連鎖、悪循環です。

 では、人はどうやったら団結できるのか(一つになれるのか)。

 今の日本社会なら、「ワンチームで!」といえば、一つになろうとする共感の心が生まれてくるかもしれません。それも一つでしょう。

 エンチャイルドでは、家族愛の力が人間の真の自立心(→共立心)を伸ばすと考えています。

 この国難、世界難ともいうべき人類的危機を克服するためには、一人一人の自助努力を前提としながら、社会全体としての問題解決の成果を導き出すベクトルを持つ必要があります。

 そのベクトルは、家族のように助け合い、支え合い、共に生きたいと願う心です。自助と共助、自律と他律、自立と共立、個と全体を結ぶ家族愛の心情のベクトルです。

 あらゆる主義や制度の見直しが必要な時代を迎えています。社会の在り方そのものへの問いかけが発せられているといっても過言ではないのではないでしょうか。くしくも新型コロナウイルス禍がその導火線に火を付けた格好です。

 子どもたちの未来、これから先の社会がより良いものとなることを中心に考えてみる、親が子を思う心情の世界を起点として全てを見直してみる、ということです。

 このような家族を思う心への共感の輪の拡大が必要です。

 ソーシャル・ディスタンシング(Social distancing)は物理的な距離を保つことですが、直面するこの問題に対する本質的な解決の鍵は、心情的な距離を近付け、心の絆を強くするところにあるのではないでしょうか。


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 今回は「共有」について。

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 「共有」とは、共同で所有することです。
 
 ここでは主に情報の「共有」について考えたいと思います。
 
 情報を共有することは基本的に大切なことです。もちろん、例外的に「共有しない方がよい」という場合もありますが、いずれにせよ大事なことは、共有は共有すること自体が最終目的ではないということです。共有する、共有すべき目的があって共有をすべきです。

 共助のために情報を共有する、共育のために情報を共有する、共立するために情報を共有する、といった感じですね。

 8エレメントの一つ一つは個々に独立したものではありません。「要素」ですから、それぞれがそろったり、組み合わさったりすることで効果を発揮します。

 共有にはコミュニケーションが伴います。情報を一方的に伝えたからといって「共有」できるとは限りません。ある程度のルールや方法が伴ってより良い共有がなされます。

 何らかの情報を共有することによって意識や意志、判断が生じます。連携、連係、連帯しようとすれば、情報の共有は不可欠です。

 情報も共有についていくつかの注意点があります。五つだけ挙げます。

 1.情報を一方的に受け取らない(鵜呑みにしない)。受け身にならず、依存的にならないこと。思考停止状態で情報を受け取ってはいけません。
 
 2.情報を求める。問題意識や責任意識、当事者意識をもって生活することで主体的に情報を求めるようになる。

 3.質問をする。質問は情報共有には不可欠です。不明な点、曖昧な点など、確認すべき事柄はなるべく早いタイミングでもれなく質問し、確認しましょう。勘違いや誤読を避けなければなりません。「意味」が合っているか、同じ理解に立っているかも確認すべきでしょう。「読解力」「聞く力」「調べる力」「編集・整理する力(まとめる力)もより良い情報共有に必要な力です。

 4.情報共有の際、情報のソース、出所、出典を明示する、あるいは確認することが肝要です。5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように)といった基本情報を押さえましょう。

 5.情報共有ツールを活用しましょう。自分にとって情報共有の質と量を両立させるツールを選びましょう。情報はある程度の量が必要ですが、より重要なのは情報の質です。

 他にもありますが、今回はこれくらいにします。

 新型コロナウイルスを巡っても膨大な量の情報が私たちの生活の中で行き来しています。
 そのような情報を、家族で、あるいは職場や所属するコミュニティーでどのような情報をどの程度共有するのか。テレビや新聞、ネットなどで伝えられる政府からの情報に対しても、受け身で依存的な姿勢ではなく、問題意識、責任意識、当事者意識を持って主体的に求めるべきです。

 新型コロナウイルス関連の情報に関していえば、医療や健康面だけの情報ばかりではありませんね。いたずらに不安になったり、頭の中が混乱しないように、経済的な情報、政治的な情報、文化的な情報、社会的な情報、国際的な情報など、いくつかのカテゴリーに分けて情報を整理して理解する必要があります。
 
 ある意味では人類の歴史は情報戦の連続でした。

 聖書の創世記を見れば、最初の男性アダムと女性エバ(イブ)が神の言葉(情報)とヘビの言葉(情報)を巡って善悪の判断を誤っていく過程が描かれています。

 情報(の共有)によって意識や自覚、比較や判断(選択)が生じます。
 とりわけ現代人は膨大な情報の大海を泳ぎながら目的地に到達していかなければならないような立場です。

 「共有」には目的があります。

 情報もモノもマネーも特権も、何のためのものなのかという目的観念を失ってしまうと、果てしない独占欲に振り回され、所有観念の泥沼から抜け出せなくなってしまうでしょう。

 正しい共有がなされなければあらゆる関係性において支障をきたすことになるかもしれません。

 


     

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 「8エレメント」とは、エンチャイルドが提言する、より良い社会(共同体)を実現するための八つの要素、行動指針(共食・共育・共立・共助・共有・共感・共観・共生)のことです。

 今回は「共助」について。
 
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 「共助」という言葉は「自助」や「公助」の言葉とともに使われることが多いですね。

 被災時における「自助」「共助」「公助」の必要性についてはよく聞くところです。

 今回の新型コロナウイルス禍においても、この三つの「助」をバランスよく同時進行で回していく必要があります。

 「緊急事態宣言」の発出の後、「公助(政府による助け)」だけを当てにしてはいけません。
 「自助(解決に向かうための自身による自主的・自発的で主体的な行動と努力、創意工夫)」と「共助(家族、職場、知人・友人、地域社会における構成メンバーの助け合い)」を合わせた「助」の3点セットで考え、行動することが肝要です。

 この三つの「助」がうまく回る(連携・連携する)ためには、調整役としてのリーダーが不可欠です。リーダーたちは活動の目的、目標、計画、スケジュールなどを示し、関係者の情報の共有がなされるように最大限の努力と工夫をすべきです。

 「共助」の形として身近なのは、家族や職場、隣近所の助け合い、ボランティアやNPO(非営利組織)による活動などがあります。

 しかし今回の新型コロナウイルス禍においては、複数の人々が直接協力し合う「共助」の活動を行うことは難しいですね。
 自らが感染せず、感染者とならないように「自助」の努力と工夫がまず求められています。

 「共助」「公助」の活動は主に経済的・物質的支援に重点が置かれることでしょう。最前線で闘う医療従事者の皆さん、医療部門への支援です。特に今回のような未知の感染症においては、問題解決の生命線となる医療部門にフォーカスすることがポイントです。

 「共助」ということでは、クラウドファンディングによる資金調達が有効な手段となるでしょう。すでに日本のプロ野球選手会とNPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF)によるクラウドファンディングが立ち上がっていますね。他にも手作りのマスク配布の活動やさまざまな「共助」の活動が各所で始まっています。

 「共助」の活動は、問題・課題の解決だけでなく、より良い社会を実現していくために大きな役割を果たしてくれることでしょう。

 日本人は「公助」への依頼心以上に、「自助」「共助」へのコミットメントを強く持っていると思っています。

 今こそ、日本から「自助」「共助」のモデルケースを示していきましょう。そうしてこそ、「公助」をより良い方向へ導くことができることでしょう。

 エンチャイルドにおいても「共助」プログラムを準備しています。



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