今回のニュースレターでは、二人のエンチャイルド・ユースのメッセージを紹介させていただきました。いずれも今年のスタディーツアーの支援式典(6月24日、ブトゥアン市バランガイ・ロサンゼルス)で語られた内容です。
一人は昨年7月に大学を卒業したマーストレル・カブサオ君、もう一人は今年7月に大学を卒業したレクサン・ジェーン・ラサップさんです。二人ともミンダナオ北東部地域ブトゥアン市バランガイ・パガッパタン出身です。
この二人の卒業をもって、パガッパタン出身の奨学生は全員、エンチャイルドを卒業したことになります。
パガッパタン地域の子どもたちを対象とした教育支援は、2006年から始めていますので17年が過ぎたことになります。
この地域は、当時ブトゥアン市で最も貧困なバランガイとして私たちは教育支援に乗り出しました。水害の影響で村が壊滅状態になり、バランガイごと移転せざるを得なかった地域であったと聞いています。
大半はハイスクール卒業までの学業を全うしましたが、ハイスクールを卒業する前にリタイアした子たちもいました。大学に進学する者はほとんどいませんでした。その中で、マーストレル君とレクサンさんは大学進学を成し遂げ、さらに二人とも大変優秀な成績を修めて大学卒業者となったのです。
マーストレル君は社会福祉士になり、レクサンさんは数学の教師への道を歩み始めました。
今回ニュースレター掲載の記事を読んでいただければ、彼らがどのような学生時代を過ごし、いかなる価値観を持って生きてきたかを理解していただけることでしょう。
この二人は、エンチャイルド奨学生(ピース・アドボケト)としての模範を示し、エンチャルド・ユースのモデルとなったメンバーたちでもあります。
ニュースレターには、毎回支援者の皆さまに読んでいただきたい記事ばかりを厳選して掲載しておりますが、今号もまたぜひお読みいただきたい内容を記録いたしました。
動画での公開も予定しています。ENCHILD NEWS & REPORT 2023年9月25日号で二人のスピーチ動画をお届けいたします。併せてご覧いただけるとうれしく思います。
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