こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
今回は、3回目の「NPO法人エンチャイルド Q&A」をお届けします。
Q8 「心の国境を超えた家族愛」って何?
「心の国境を超えた家族愛」は、エンチャイルドが設立以来、大切にしてきた価値観の一つです。
ここでいう「国境(線)」は、「心の」とあるように、私たちの心の中にある人種や民族、国家、宗教、文化(言語も含む)といったものによる違いによって生じた壁や溝を指します。
では、どのような作用の力によってその壁を超えることができるのでしょうか。
異文化間コミュニケーションへの興味・関心の強さでしょうか。異文化への探究心でしょうか。
もちろんそれも大切なモチベーションの一つでしょう。
エンチャイルドは、「家族愛」の力によって心の国境線(差異からもたらされた壁や溝)を超えることができると考えます。
ですから教育支援を行おうとする動機もまた、家族愛を源泉とします。
「家族だから助けたい」
支援者の皆さんは、受益者である子どもたち、エンチャイルド奨学生たちを弟・妹と考えてサポートし、家族共同体の一員として活動に参加します。
「学校に行きたいのに通うことができない事情を抱えているその子たちが私の弟・妹だったら、私はきっと助けることでしょう」
ある支援者のかたが語ってくれたコメントです。
多くの支援者の皆さんが、同じような思いでエンチャイルドの教育支援事業に関わってくださっています。
弟・妹だったら、家族だったら、わが子だったら、自分の孫だったら…。
そう思える心を大切に教育支援を行いたいと考えています。
まさにそれが「エンチャイルドの教育支援は共育支援である」ということの意味でもあります。家族共同体社会の一員として、全ての子どもたちを家族のように見つめて社会全体で育てる、またそのような利他愛の実践を通して、自らの愛も成長していく、すなわち受益者も支援者も「共に育つ」ということです。
家族愛の絆は、関係概念です。
教育支援というと、受益者だけが恩恵を受けているように考えがちですが、そんなことはありません。
子どもたちが成長する姿は、家族愛から始めた支援者にとって最高の喜びの一つとなることでしょう。エンチャイルド奨学生たちは誰よりもそのことを知っています。それは彼らの数々のメッセージをお読みいただき、その声に耳を傾けていただければ一目瞭然です。
エンチャイルドにとっての成果は、家族愛の実践による業績であると考えます。
夢と希望、志を抱いて生きられる青少年の育成こそ、エンチャイルドの最高位のミッションです。
エンチャイルドはこれからも、家族愛の絆で結ばれた共同体社会実現に資する活動を推進してまいります。
日本の支援者(右)と受益者であるエンチャイルド奨学生
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