こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 第7波が急拡大する中ですが、10年前から振り返りつつ、スタディーツアー体験者の感想をお届けします。現実逃避が目的ではありませんが、来る日のために、スタディーツアーへの心のボルテージを上げていきたいと思っています。

 第2弾は、2012年6月のスタディーツアーに参加した男性サポーターの体験記をご紹介いたします。

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ミンダナオ島ブトゥアン市のマウグ小学校を訪問(2012年6月)

子どもに夢を与える仕事をしたい

 私は海外支援活動やボランティア活動に以前から興味を持っていた。しかし、今まで興味だけで終わってしまっていて具体的な行動を起こすことができていなかった。
 今回のツアーは、初めての海外支援活動体験であり、自分がずっとしたかったことでもあった。

 ツアーの初日、空港に着いてすぐにマニラ市庁を訪問し、マニラ市の議員さん4人と会い、フィリピンの教育の現状についての話を聞くことができた。私の中で特に印象に残っているのは議員さんの姿である。「これからもどうか支援をよろしくお願いします」という低姿勢には、心に響くものがあった。

 議員さんたちがフィリピンの貧しい環境下に置かれている子どもたちを代表してお願いしている。そういう現状があるにもかかわらず、私は自分の欲に生き、お金のことも何も考えずに使ってきた。

 罪悪感が芽生えたと同時に、私は私自身の可能性に気付くことができた。
 日本で生まれ、日本人である私にはやれることが今からでもたくさんある。日本に住んでいること、日本人という立場を生かしてこれからできることがたくさんあると思った。
 そんな大事なことに気付かせてくれる貴重な時間であった。

 二日目は初めてフィリピンの子どもたちと学校訪問を通じて顔を合わせた。そこでは児童たち、教師たち全員が私たちを熱烈に歓迎してくれた。そんな熱烈な歓迎を受けるたびに、このプロジェクトがどれだけ現地の人に感謝され、必要とされているかを実感した。

 三日目と四日目、この二日間が自分にとって何よりも貴い時間であった。これから支援をする子どもたちと姉妹結縁式を行い、一緒に歌って踊って会話を交わして交流を深められたことが本当にうれしく楽しかった。そこでの子どもたちの笑顔はとてもすてきで今でも頭の中に残っている。

 劣悪な環境でも、子どもたちは笑顔で何も問題のないように過ごしている。その子どもたちが将来の夢や希望を少しでも持てるように自分もなんとかしたいし、子どもたちと接していたらなんとかしなければと思った。これから先、結縁を結んだ子どものことを思い、責任を持って人生を歩んでいきたい。

 五日目はケソン市のハイスクールに行き、そこでは“あっち向いてホイ”や折り紙など、日本の遊びで交流し、楽しい時間を過ごした。
 校長先生のお話も伺ったが、そこでも貧困や家庭の問題が原因で途中で学校に行けなくなる子が多くいることを聞いた。

 今回、議員さん、校長先生の他にも地域の教育現場のトップの人やたくさんの現地の人からお話を聞くことができたのだが、どこに行っても貧困などで学校に行けない子どもたちの話が出てきて、これほどまでに現状は深刻なものなんだなと理解することができた。

 今回のツアーで自分の目標がはっきりした。
 子どもに夢を与えることをしたい。今までは興味・関心程度のレベルにとどまっていたが、もう一歩進んで考えることができるようになった。
 求めれば自分に適した環境は与えられる。そして与えられるだけでなく、それに応えていけるような自分でなければいけないと思った。

 最後に、このツアーで関わってくださったフィリピンの全ての人々、プロジェクトを10年以上も継続して、現地訪問ツアーや奨学生児童の訪日研修ツアーを企画し、私たちに成長の場を与えてくださっているプロジェクト関係者の皆さんに深く感謝したい。


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