こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ロバート・デニーロ監督作品、「ブロンクス物語~愛につつまれた街」(米国、1993年公開)を見ました。

 「地元マフィアのボスと知り合い、組織犯罪への誘惑と正直さおよび勤勉な父との狭間に立ち葛藤するイタリア系アメリカ人の少年カロジェロ・アネロの成長を描いている」(ウィキペディアより)

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エンチャイルド奨学生たち(サマーキャンプにて)
  
 1960年代を舞台に、一人の少年の9歳から17歳までの成長物語を描いた作品です。
 主人公の少年の最後のセリフが印象に残りました。

‐‐‐
ソニー(地元マフィアの親分)も父さんも言った
“大人になればわかる”
僕はやっと理解した
二人から学んだのは―
愛は無条件であること
人を受け入れること
それともう1つ
才能のムダ遣いほど
悲しいことはない
自分の選択によって
人生は変わる
‐‐‐

 ソニー(チャズ・パルミンテリ)は地元マフィアの親分。主人公の少年カロジェロ(フランシス・キャプラ)は9歳、同じ町に住むバス運転手のロレンツォ・アネロ(ロバート・デ・ニーロ)の一人息子。
 
 カロジェロ少年は、愛情深い実の父親と、「C(シー)」の名前で息子のようにかわいがるマフィアの親分の二人の「父」に導かれて成長していきます。全く違うタイプの二人。生活信条も人生観も真逆です。二人は水と油。交わることはありません。しかし、カロジェロ(C)を愛する点において二人は共通していました。

 異なる二人の大人の生き方に触れながら、葛藤を抱えながらも少年の心は引き裂かれることなく真っ直ぐに育ちます。
 
 「才能を無駄にするな」は父親の口癖です。
 少年は、誘惑や危機を乗り越え、大人になることの意味を一つ一つ知っていきます。

 二人から学んだのは―
 愛は無条件であること
 人を受け入れること
 それともう1つ
 才能のムダ遣いほど
 悲しいことはない
 自分の選択によって
 人生は変わる

 己を知ること、自らの選択によって人生が決まるということ。
 
 主人公は大人になることの意味を二人の大人から学びます。

 山歩はこの映画を通して、子どもの成長には親と共に第三の大人が関わることが大切だなと感じました。

 エンチャイルドもまた、第三の立場で(社会教育において)子どもたちの成長に関わっています。
 (決してマフィアの親分などではありませんが!)

 子の成長の責任は親(保護者)にありますが、子どもたちの成長を支える(成長と自立をサポートする)ことは社会に生きる全ての大人たちの責任だと考えます。
 
 とはいえ、現実は子どもたちの成長や自立の阻害要因となっている親や大人のなんと多いことか。
 
 子どもたちの才能を無駄にしないこと
 子どもたちを無条件に愛し、子どもたちのそのままを受け入れること
 そして、自ら判断し、自ら選択し、責任を果たす大人のモデルを示すこと


 それが「エンチャイルド物語」の目指すところなのかもしれません。

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エンチャイルド奨学生たち(サマーキャンプにて)

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