こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
昨日(11月19日)、地元の小学校の「展覧会」を鑑賞してきました。1時間ほどでしたが、すてきな時間を過ごしました。
その小学校は、山歩の3人の子どもたちがだいぶ前に卒業した公立の学校です。
山歩はそこでPTAの役員を務めたご縁から、今まで継続して何かしらのお役を頂き地域の一員として関わってきました。今回も地域の人間としてお誘いを受けての参観となった格好です。
一言で素晴らしい「展覧会」でした。
小学1年から6年、特別学級のお子さんたちの作品も含めて、全児童の作品が体育館いっぱいに展示されていました。
体育館に入って左手、まずは小1のコーナーから。
圧巻でした。一つ一つの作品からエネルギーがあふれていました。平面作品(絵画)でテーマは「にじいろのさかな」。これが実に伸び伸びと自由に描かれていて、一人一人の個性爆発の作品ばかりです。
構図はシンプルでお魚を横からドンと描いているだけなのですが、同じもの、似たものが二つとありません。一つ一つの作品が実に魅力的なのです。大人が失ってしまっている心の余裕というか、頭の余裕というか、とにかく、人間の持つ自由性、個性、創造性が輝いているのです。どの作品も部屋に飾っておきたいと思うほどでした。
学年が進むごとに、特に絵画は、抽象性が徐々に加わっていくのが分かります。幼いながらも、年齢と共に積み重なった体験や経験、出会いによって獲得したさまざまな知識や感情、意思が作品ににじみ出ているのが分かります。
これは、学年ごとに順に作品を見られたからこそ感じ得た変化かもしれません。
学年ごとに確かに技術面は向上していくのですが、自由さ、ユニークさ、ダイナミックさを一番強く感じたのは1年生の作品でしたね。
ずっと見ていく中で一人の小6の女の子の絵が目に留まりました。全体のテーマは「ここからの景色 Collage my mind」。彼女の作品の題名は「星空の下の花畑」。
しばらく見入っていまいました。
夜空には美しく神秘的に描かれたオーロラ。その下には奇麗でかわいい花畑。中央には女の子が背を向けて真っすぐに立っています。手前には流氷が描かれています。
バランス、調和の取れた構図で、色使いも落ち着いていて、絵の中の少女(作者)の成長していく凛(りん)とした美しさ、決意のようなものが伝わってきます。小6でもここまで表現できるんだなと、感心しました。
また、6年生の児童たちが「学芸員」として、参観者にガイドしてくれました。
原稿を読みながら説明してくれる子、原稿を諳んじて説明してくれる子…。分かりやすくて、しっかりしていて、すてきなガイドでした。「学芸員」の皆さん、ありがとう!
その中に印象的な女の子が一人。彼女はとても内気な子なのでしょう。蚊が鳴くよりももっと小さな声で彼女は話すのです。今までこんなに小さな声の子と話したことがありません。
山歩は腰を低くして、全ての神経を集中させて彼女の説明に耳を傾けます。ついに話の内容を解読することはできませんでしたが、その子のチャレンジする心はキャッチすることができたと思います。展覧会運営スタッフの一人として彼女は最後まで役目を全うしたのです。
地域に根差した公立の小学校。もちろんいろんな子がいることでしょう。ですが、オンリーワンの作品を通して、「学芸員たち」を通して、「展覧会」に向けて全校・全教職員・全児童が一つになって取り組んできたことがしっかり伝わってきました。
展覧会場となった体育館はまさに小宇宙のごとくでした。
子どもたちがつくり出した宇宙です。
一つ一つの個性が見事に調和している存在している宇宙の姿です。
子どもたちは宇宙を創る!
この素晴らしい感性、創造性を失わずに子どもたちが成長すれば、必ずや素晴らしい本性にあふれた社会が実現するのだろうなと思わされました。
ENCHILD NEWS & REPORT2022年11月15日号
ENCHILD NEWS & REPORT2022年10月15日・25日合併号
ENCHILD NEWS & REPORT2022年9月15日・25日合併号
★ ★ ★ ★ ★
エンチャイルド奨学生たちと一緒に、あなたもサンタクロースになりませんか?
11月19日現在で174,000円(達成率58%)のご寄付を頂いています。ご支援くださった皆さま、心から感謝申し上げます! 残り11日です。目標額まであと126,000円です。
★ご寄付はコチラからお願いいたします★
【郵便振替】口座番号 00180-8-133923
口座名称 NPO法人エンチャイルド
※銀行口座へのお振り込みを希望されるかたは、お手数をおかけいたしますが、info@enchild.org(エンチャイルド事務局)までお問い合わせください。
★ ★ ★ ★ ★
現在、エンチャイルド奨学生たちを対象とした「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」が進行中です。ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っている取り組みです。
日本側としては、下記のように、エンチャイルド奨学生たちによるクリスマス・プロジェクト企画を経済的な面から援助してまいります。ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。
コメント
コメント一覧 (2)
すてきなタイトルに心ひかれました。
確かに子供のもつパワーや発想、考えることは大人からすると現実的ではないことが多いかもしれません。だけど物事を現実的かどうかの枠組みで子供の意見や発想、アイディアを否定してはいけないと最近感じさせられました。自由で何にも縛られないアイディアは無限大の可能性が秘められた宝庫ですよね。だからこそ子供が子供らしく自由に自分の内面をアウトプットできる環境づくりが大切だと改めて感じました。
地球村山歩
がしました
子どもたちからはパワーと刺激を受けますね。
地球村山歩
がしました