こんにちは、エンチャイルドの広報担当、 地球村山歩です。

 今年も残り1カ月。あっという間に一年を振り返る時期になりました。
 12月に入り、エンチャイルドはピース・アドボケイトたちによるクリスマス・プロジェクトを引き続き支援するとともに、2022年の活動結果、事業成果を精査しながら、2023年への準備に取りかかっています。

 今朝はサッカーのワードカップをテレビで観戦。対スペイン戦での日本の見事な勝利。日本代表が2大会連続の決勝トーナメント進出を決めました。次なる挑戦はベスト8入りといったところでしょうか。「奇跡の優勝を!」との期待する心もないわけではないのですが…。

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 さて、この一年の内外の情勢を振り返れば、「大激動」の一言に尽きます。
 世界でも日本でも、大げさな話ではなく、「歴史的な」な出来事、事件が続発しました。
 何十年後には、「2022年は時代の大きな変わり目だった」といわれるようになるかもしれません。

 エンチャイルドは、小さいながらも、より良い社会、より良い共同体の実現を目指し、その在り方を提唱するNPOであり、NGOです。
 そしてその考え方の中心には、自由と平和を実現するための「自立・共立」の原則を据えています。
 
 家庭、家族といった小さな(しかしとても重要な)共同体から、学校、団体組織、地域社会、国家、世界に至るまで、いずれも「共同体」を形成していると言っていいでしょう。
 社会はというものは、共同体によって成り立っているとも言えます。しかしその共同体がどのような性質のものであるかによって、そこに所属する人々の幸不幸が分かれてしまうということも事実でしょう。

 一人一人の自由と安寧、平和が守られる共同体をいかに実現するか。

 共同体は、個の集合体でもあります。「個」と「全体」のバランスが重要です。
 「自立」は個の確立を、「共立」は全体の在り方を指しています。

 歴史の潮流として、世界もまた一つの共同体形成に向かっているのかもしれません。
 だとすれば、その世界は各国の共立(共助)関係によってなされる共同体でなければなりません。
 そしてそのためには、国家の「自助」「自立」ということが大変重要なテーマとなってきます。
 自立(個の確立)なくして共立関係は成立しません。依存心の強い関係がどれだけ恐ろしいものかは以前ブログでも書かせていただきました。共依存構造は、国家間、国際関係においても人間関係同様の悲劇を招来することになるでしょう。実際、世界をざっと眺めてみても、その実例は枚挙にいとまがないことは明らかです。
 
 エンチャイルドは、共生・共助・共感の共立社会共同体の形成が、貧困や教育の格差を是正し、本質的な意味での社会問題解決をもたらすと考えます。
 情緒的な表現を使えば、私たちが目指すのは、家族愛に貫かれた社会共同体の実現です。
 しかしながら、その家族愛は欠乏欲求を主体として発せられるものではなく、成長欲求を主体としたものでなければならないと考えます。ギブ・アンド・テイクではなく、ギブ・アンド・ギブです。

 これから世界は今まで以上に動いていくことでしょう、国家の自立と世界の共立に向かって。

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