★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog

NPO法人エンチャイルドの広報担当、地球村山歩がお届けするブログです。エンチャイルドは、主にフィリピンの子どもたちを対象とする教育支援&共育活動、草の根国際交流、社会教育を行っている非営利団体です。子どもたちが受益者から支援者へと成長していくために、「ピース・アドボケイト(平和の擁護者)」の育成に重点を置いて活動しています。支援先現地を訪問するスタディーツアーを年に2回程度実施しています。コロナ禍の2020~2022年はオンラインでの交流が主な活動となりましたが、2023年6月には4年ぶりのスタディーツアーを実施することができ、成長した子どもたちとの再会を果たしました。2024年でフィリピンでの教育支援開始20周年となりました!

2021年07月


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 フィリピンの人々は家族愛に溢れています。親子の絆、家族の絆は強固です。これが山歩の印象です。

 今日ご紹介するのは、ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・マサオのエンチャイルド奨学生、レキシー・ジェーン・デマタさん(グレード12)の、お母さん愛あふれるエッセーです。

 山歩の意訳ですので、誤訳、気になる訳文がありましたら、遠慮なくご指摘ください(info@enchild.org)。

レキシー・ジェーン・デマタさんと母親
レキシー・ジェーン・デマタさん(右)とお母さん

My personal hero is my mom

 Everyone has someone they look up to and want to be just like one day and everyone has different opinions and who a true hero is. My personal hero is my mother, Evelyn Demata. My mom is my favorite person in the world because she is always there when i need her the most and i don't know where i would be today without her. She is the strongest human being I have ever met and she has the kindest heart could ever. Nobody could ever compare to my mother. She is the most caring, loving and genuine person i know and that's why she is my hero.
 
May 8,2021
Lexie Jane L. Demata

レキシー・ジェーン・デマタさんと母親+
レキシー・ジェーン・デマタさん(左)とお母さん

私のヒーローは私のお母さん

 誰もが、尊敬し、その人のようになりたいと思っている人がいます。人にはそれぞれの考え方があります。あなたにとって真のヒーローは誰でしょうか。

 私のヒーローは私の母、イブリン・デマタです。
 私の母は、私が最も必要としている時にいつもそばにいてくれました。彼女なしでは私の存在はありません。母は世界で一番の私のお気に入りです。

 彼女は私が今まで出会った中で最強の人物であり、最も優しい心を持っている人です。母に匹敵する人は誰もいません。
 私が知っている中で母は最も思いやりがあり、愛情深く、本物の人間です。それが母が私のヒーローである理由です。
 
2021年5月8日
レキシージェーン・L・デマタ

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 
 
 ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・マサオのエンチャイルド奨学生、ウェンデリン・マノロさんのエッセーです。

 私たちは人を集団の一人としてだけ見たり、名前だけしか知らずにその人を認識してしまっていることがあります。

 人は、エンチャイルドの奨学生たちは、一人一人が特別な個性と才能に溢れた存在です。

 長く付き合えば付き合うほど、彼らを知ることができるようになります。
 彼らが書いて送ってくれる手紙やエッセーの中に彼らの人柄や思考、人生観(夢と志)を見て取ることができます。
 一通のレターを読むことは彼ら自身と直接対話するのと等しいと感じます。

 ウェンデリン・マノロさん、ホント、絵がうまい!ね。

 山歩訳に付き、誤訳がある可能性があります。不適切だと感じるところ、訳文で気になるところがありましたら、遠慮なくご指摘ください(info@enchild.org)。

MANOLO W. FROM MASAO
ウェンデリン・マノロさんが描いたイラスト

MY DRAWING

 Yesterday I draw an anime character because I am bored. This is Feitan Portor he is one of the character in Hunter x Hunter and a member of the group called Phantom Troupe. I draw him because I like anime characters  that always so silent and chill. I used the drawing to take away my boredom and also to enhance my skills at drawing. You can also draw to have fun even if we are not knowledgeable but still it will make you feel better. I love drawing so much my room is full of drawings.
  I also dream of becoming an animator someday in Japan. This is why I really love the shows in Japan and that’s also the reason why I know some of the Japanese words. So I will try hard to achieve my dream, study hard and pray to God and so are you no matter what happens continue to dream even if others think it’s impossible to achieve.

2021/05/09
MANOLO W.
FROM MASAO


私の絵

 昨日は退屈なのでアニメキャラクターを描いていました。

 これはHUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)のキャラクターの一人であり、幻影旅団と呼ばれるグループのメンバーであるフェイタン・ポーターです。

 私はとても静かで冷静なアニメキャラクターが好きなので、いつも彼を描きます。絵を使って退屈をしのぎ、絵を描くスキルを高めます。知識がなくても絵を描いて楽しむことができますし、気分が良くなります。
 私は絵を描くのが大好きです。私の部屋は絵でいっぱいです。
   
 私の夢はいつか日本でアニメーターになることです。
 それが私が日本のショーが大好きな理由であり、それが私が日本語の単語のいくつかを知っている理由でもあります。

 ですから、私は神に祈り、夢を実現するために一生懸命努力し、一生懸命勉強します。
 他の人が達成不可能だと思っていても、何が起こっても、夢を見続けます。

2021/05/09
ウェンデリン・マノロ
マサオより

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルド奨学生たちは思い思いにエッセーを書いて送ってくれています。

 今回は、グレード12、18歳のハイスクール生、レナ・メイ・グンボックさん(ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・マサオ)のエッセーです。
 日常の一コマへのまなざしを文章にしてくれました。

 それにしても、彼らの神に対する信仰心にはいつも驚かされます。

 今回の翻訳も山歩の意訳です。
 誤訳や不適切な訳がありましら、ご指摘ください(info@enchild.org)。

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バランガイ・マサオのエンチャイルド奨学生たち

“BE GRATEFUL”

 My cousin invited us because it was his dad’s birthday. Wow! The venue was very nice, the food was delicious and there were lots of gifts. It was obvious in his father's eyes that he was pleased. In life, whether we receive small or big things, let's always be grateful because everything we receive comes from the Lord. We must not forget to thank Him. Let's be grateful everyday.

May 9, 2021
Rhena Mae Gumboc                                                              

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ミンダナオ島北東部地域を流れる大河、アグサン川

“感謝する”

 いとこが自分のお父さんの誕生日に、私たちを招待してくれました。

 ワォ! 会場はとても素敵で、食べ物はおいしく、たくさんの贈り物がありました。
 彼が喜んでいることは彼のお父さんの目にも明らかでした。

 人生において、私たちが小さなものを受け取るか大きなものを受け取るかにかかわらず、私たちが受け取るものは全て主から来るものなので、いつも感謝しなければなりません。
 私たちは主に感謝することを忘れてはなりません。毎日感謝しましょう。

2021年5月9日
レナ・メイ・グンボック

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 ご存じのとおり、世界はコロナ禍、パンデミックの真っただ中ではありますが、この一年、エンチャイルドの奨学生たちの声(エッセーという形での寄稿)をご紹介できる機会が格段に増えました。実に素晴らしいことです。

 とりわけ、ミンダナオ島北東部地域の奨学生たちからはたくさんのエッセーが届いています。寄稿してくれた奨学生に対してはもちろんですが、奨学生たちをケアしてくださっている現地リーダーのジョニー・ボロンガイタさんには特別の感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます!

 ところが残念なことに、日本側の翻訳作業が間に合わず、公開できずにストックされてしまった原稿たちが…。これ以上、そのままにするわけにはいきません。英語の苦手な山歩ですが、広報担当の責任においてちょっとだけ頑張らせていただきたいと思います。

 修正すべきところはすぐに直しますので、誤訳や不適切な訳が見つかりましたら、遠慮なくご指摘くださいませ(info@enchild.org)。

 …というわけで、今日はミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・ロサンゼルスの奨学生、ハンナ・ジェーン・P・ドレラさん(19歳、フィリピンノーマル大学ミンダナオ校1年)のエッセーを紹介します。

 山歩の意訳であること、ご容赦ください。

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 Thousands of reasons why climate change occur and increasing, yet if we contribute one activity that can reduce the risk of it is possible. 
 In line with the celebration of National Earth Day, we the Youth of the Iglesia Filipina Independiente (IFI) conducted a tree-planting activity. In this simple act of ours help to prevent the cause of climate change in our country. Tree-planting activity helps to prevent from soil erosion, flooding, landslide and others. Also, trees are very helpful in order us to breathe some fresh air in the midst of climate change occurrence.
 Everyone is called to do simple activities that helps to prevent the negative effects of climate change in our lives. We must be the origins of all the origins. We must create difference. And difference must start within ourselves. Save our Mother Nature! 

April 25, 2021
Hannah Jane P. Dolera
Philippine Normal University-Mindanao

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エンチャイルド設立10周年記念祝賀メッセージ動画を送ってくれたハンナさん

 気候変動が活発になっている理由はいくつもありますが、そのリスクを減らすことができる活動の一つに貢献することは可能です。
 私たちイグレシア・フィリピン独立教会(IFI)は、「ナショナルアースデイ(フィリピンにおける『地球の日』)」のお祝いに合わせて植樹活動を行いました。

 私たちのこのシンプルなこの行為は、私たちの国の気候変動の要因を取り除くのに役立ちます。植樹活動は、土壌侵食、洪水、地滑りなどを防ぐのに役立ちます。また、気候変動の真っただ中で新鮮な空気を吸い込むために、樹木はとても役に立つのです。

 私たちは生活する中で、誰もが気候変動の悪影響を防ぐのに役立つシンプルな活動をすることが求められています。私たちは全ての事柄の出発点にならなければなりません。 私たちは(他者との)違いを生み出さなければなりません。そしてその違いは私たち自身の中から始まらなければなりません。

 私たちの母なる自然を救いましょう!

2021年4月25日
ハンナジェーンP.ドレラ
フィリピンノーマル大学ミンダナオ校

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、「愛」について考えてみたいと思います。

 エンチャイルドは、「心の国境を超えた家族愛の絆」という、ある意味「すごい理念」を掲げて活動してきましたし、これからもそのことを大切にして活動していくつもりです。

 実際、エンチャイルドの活動に関わった皆さまの感想として「家族愛の絆を感じた」「家族愛が刺激された」といった声をたくさん聞いてきました。
 「子どもたちを通して初めて人を愛する喜びを知った!」と口にした男子青年。「結婚はしないと決めていたけれど、家族をつくりたいと思えるようになった」と語ったアラサーの女性。

 確かにエンチャイルドの活動には「家族愛」が流れているのだと思います。

 というわけですから、やはり「愛」について論じておくことも必要ですね。

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 エンチャイルドで表現される「愛」の概念は、人類愛とも、博愛精神とも呼べるのかもしれませんが、あえて「家族愛」という表現を使うのはなぜでしょう。

 エンチャイルドが掲げているバリュー(価値)としての「8エレメント」は、家族愛の属性であり、家族愛の味を引き出す調味料だと言ってもいいからです。

 8種類の調味料とは、「共生」「共食」「共育」「共助」「共創」「共感」「共有」「共観」です。

 いずれも「共」の付く言葉ですが、これが家族愛を読み解くキーワードでもあります。

 「共にする」のが家族の家族たるゆえんだからです。

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 8エレメントは、降り注ぐ家族愛の雨水を受け取る器のようなものです。
 「共にする」行動や活動には家族愛がたまってくるのです。
 器が用意されれば、どこからか家族愛が集まってくるのです。そんな感じです。

 「共にする」ことで互いの心に家族愛が満たされます。
 言い換えれば、「共にする」ときに生じてくるもの、湧き出るものが家族愛だと言えるのです。この家族愛の絆が家族共同体(社会)を強いものにしてくれるのです。
 家族愛はより良い社会を実現し得る最も大きな推進力となります。

 家族愛は相手があってこそ。だからこそ、関係概念としての「共」を持つ8エレメントが鍵となります。

 今日はちょっとだけ「愛のお話」をしてみました。

 エンチャイルドのTシャツには「LOVE IS THE MOVEMENT(愛は行動である)」とあります。
 エンチャイルドが求めてきた「家族愛」は、8エレメントを実践してこそ、実際に行動してこそ、感じていただけるものです。

 あなたも、エンチャイルドの活動に参加して「家族愛」を探しだしてみませんか?

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ENCHILD

 
 

 


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルド奨学生のカリル・ダイアン・アママンパンさんが「栄養月間」というタイトルで寄稿してくれました。

 彼女は医療系の大学に通うエンチャイルド奨学生です。
 将来医療従事者になるために頑張っている女子学生です。

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Nutrition Month
栄養月間

 In the Philippines we celebrate Nutrition Month every July as declared by the Presidential Decree 491 in 1974. This is to campaign awareness by propagating appropriate food choices and to promote nutrition among Filipinos. It is vital to empower the right consumption of nutrition to reduce the risk of chronic illnesses brought mostly by sedentary lifestyle. In addition, malnutrition in the Philippines is rampant, which makes the celebration of Nutrition Month an important key factor to prevent it from surging.  
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 フィリピンでは、1974年の大統領令491号によって宣言されているとおり、毎年7月を「栄養月間」として祝っています。これは、適切な食事の摂取を促す意識を高め、フィリピン人の栄養状態を促進することを目的としています。
 デスクワーク中心の生活によって引き起こされる慢性疾患のリスクを軽減するためには、栄養を適切に摂取することが重要です。
 また、フィリピンでは栄養失調がまん延しており、栄養月間の実施は栄養失調の急増を防ぐための重要な要素となっています。

July 24, 2021
2021年7月24日
Karyll Dianne M. Amamangpang
カリル・ダイアン・アママンパン
Father Saturnino Urios University
ファーザー・サターニノ・ユリオス大学 1年

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 日本でもデスクワークを中心に生活している人は多く、生活習慣病予防は国民的な課題だと言えます。
 しかし「栄養失調のまん延」というような状況は、今の日本では一般的にはピンとこない内容かもしれません。フィリピンでの教育支援活動を行ってみて感じるのは、貧困であるということは食べられないということ、十分な栄養を常に摂れていないということです。
 現地の要請、ニーズの中心には、いつもフィーディングサービスや給食支援があります。この一年取り組んできたOKOME-Projectも、コロナ禍にあっての最優先課題として求められた支援の内容でした。
 食生活と健康問題は表裏一体です。

 日本においても十分に食べられていない子どもたちが増えています。
 2020年7月17日に厚生労働省が発表した「2019年 国民生活基礎調査」の結果によれば、2018年の日本の子ども(17歳以下)の貧困率は13.5%だということです。日本の子どもの7人に1人が貧困状態にあるということになります。

 フィリピンも日本も、そして世界の子どもたちがまずは普通に食べられる状況を実現することが教育支援の第一歩だと思っています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 東京2020オリンピック競技大会。この4連休はテレビの前に座っている時間が多かったです。

 主催国日本、連日メダルを増産していますね。日本のお家芸の柔道、頑張ってます。
 
 オリンピックは世界的なイベント、世界中の子どもたちも関心を向けていることでしょう。
 昨晩もエンチャイルド奨学生の一人から山歩宛てにメッセンジャーでメールが届きました。

 オリンピックを通して日本に、そして一つの世界に気持ちを向けてくれていることをうれしく思います。

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ブルーインパルス

 Good Evening Mr. Sanpo.
 How are you today? 
 I am very happy that the Tokyo Olympics has started. I hope all people in Japan will be fine because in the news there is a new Delta Variant Virus that is more tranmissable than Covid-19. 

 Olympics is an event that can help our society build bridges and unity that we all can benefit and gives hope that someday this Pandemic will be gone forever and Our Lives will be back to normal again!

 I am looking forward and the Scholars to see you again soon if this pandemic is over! 

 Keep safe and stay healthy always!

 こんばんは、山歩さん。
 今日は元気ですか?
 東京オリンピックが始まってとてもうれしいです。
 ニュースによれば、COVID-19よりも伝染性の高い新たなデルタ・バリアント(Variant:変異株/変異種)ウイルス(感染症)が存在していますが、日本の全ての人々が元気になることを願っています。

 オリンピックは私たちの社会が、私たち全員が恩恵を受けることができる橋と団結を構築するのを助けることができるイベントです。
 いつかこのパンデミックが永遠に消え、私たちの生活が再び正常に戻ることを願っています! 

 このパンデミックが終わって奨学生たちがまたお会いできるのを楽しみにしています!

 安全を保ち、常に健康を維持してください!

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新国立競技場(東京・千駄ヶ谷)

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今、テレビでは「君が代」が流れています。
 柔道男子60キロ級で日本の髙藤選手が金メダルに輝きました。今大会初の日本金メダルです。その前に今大会初メダルは、渡名喜選手が柔道女子48キロ級で銀メダルを獲得しました。

 さて、本日エンチャイルド事務局のメンバー3人で高尾山登山を行いました。
 高尾山頂には銅製の五輪シンボル像が設置されています。横3メートル、縦1.8メートル。8月の五輪終了まで置かれるそうです。

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後藤理事(左)と島田理事(事務局長)

 高尾山頂の五輪シンボル像の前で記念写真を撮った後は、奥高尾に向かい、一丁平で食事をしながら、今後について事務局としてミーティングを行いました。

 エンチャイルド設立10周年を迎えて、改めてエンチャイルドの活動の軸であり、原点である「心の国境を超えた家族愛の絆」を大切にして事務局運営をしていこうと確認しました。

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 炎天下の中での日差しの強さを心配していた登山でしたが、山道は緑に囲まれていて、時折通り抜ける涼風、鳥たちのさえずりが気持ちよく、奥高尾ではヤマユリが盛りの時を迎えてました。

 真夏の蒸し暑い中、後藤理事と島田理事は久しぶりの登山ということでしたが、自然と山行を楽しんでいる様子でした。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ただ今、東京2020オリンピック(開催は2021年7月~8月)開会式、各国・地域の選手団入場中。今回の参加国・地域は205、国・地域ごとの入場の際のソーシャルディスタンスもあって、入場は長時間にわたっています。 

 エンチャイルドの縁のある国、インドネシアは22番目、22時3分にはフィリピンが146番目に入場行進しました。最初の入場選手団の国がギリシャであることは変わりませんが、今回のオリンピックでの入場順は、日本語読みの国名・地域名の50音順です。開催国日本は最後の登場となり、205番目。

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 異例ずくめの今回のオリンピック。
 2020年と2021年の2年間を未来はどのように振り返ることになるのでしょうか。
 オリンピックは始まったばかりですし、どのような評価を得ることになるかはまだ分かりませんが、入場選手全員がマスクをし、無観客の中で行われたこのオリンピックが、新型コロナウイルス感染症パンデミック時代の象徴として語り継がれることは間違いないでしょう。

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 パンデミック(世界的大流行)が世界的な平和の祭典と呼ばれるオリンピックの開催とともに終息することを期待します。このオリンピックが起点となって世界が良い方向に変わっていってほしいと願います。
 このタイミングでの開催国・開催地が日本・東京であったことも意味あることだなあと、山歩は思っています。10年前に起きた東日本大震災による国難を越えてきた日本だからこそ、世界規模の困難を乗り越える牽引車になれると思うのです。

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 このような年にエンチャイルドは設立10周年の節目を迎えました。  
 パンデミックだけが理由ではありませんが、エンチャイルドも変わっていかなければなりません。
 NPO活動は社会的な活動であるが故に、社会との関わりなくして存在することはありません。良かれあしかれ、社会の変化、時代の流れの影響を受けます。

 大げさに言えば、今は大転換期です。個人も社会も国家も世界も…。
 転換期には転換期にふさわしい判断と行動をしなければならないだと考えます。
 変化すべきときにいかに変化を成し遂げるか。
 変わってはならないものと、変わらなければならないもの…。

 オリンピックの興奮の中でも、山歩の頭と心の中はこの課題でいっぱいです。

 オリンピックの選手団入場はまだまだ続いてますが、ブログはこの辺で。
 世界とエンチャイルドが良い方向に大転換できるよう、祈りを込めてテレビの前で応援したいと思います。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 開会式はまだですが、東京オリンピックはすでに始まっています。テレビの前にいる時間が長くなりそうです。
 
 連休初日のブログは、エンチャイルド奨学生のエッセーから。
 ミンダナオ島北東部地域マガリャネスのクリスティン・メイ・ラビノさん(16歳、グレード10 ブハン小学校出身)の寄稿です。

 ティーンエージャーの揺れる心、研ぎ澄まされた豊かな感性を感じさせるエッセーです。
 エンチャイルドはそんな彼らを応援し続けます。

ブハンの奨学生(後列左端がフレンチー・ミラミナさん)
ブハン小学校出身のエンチャイルド奨学生たち
後列中央がクリスティン・メイ・ラビノさん

''My Future''
私の将来

     It is hard to think about my own personal future when I have not experienced much of life. There are so many paths I could take. I don't know what direction I will be heading in tomorrow or if my mind will change the next day or the day after.  I can only hope that I make wise and careful decisions about my life. Every choice may affects my future. I am confident that I have a bright future and I am on my way in a better life. 

 人生経験が少ない中で、自分の将来を考えるのは大変です。
 進むべき道はたくさんあります。明日はどんな方向に向かうのか、次の日やその次の日に気持ちが変わるのかどうかも分かりません。
 私は自分の人生について賢明で慎重な決断をすることを望むだけです。私の選択一つ一つが私の将来に影響を与えるのだと思います。
 自分には明るい未来があり、より良い人生を歩んでいると私は確信しています。

クリスティン・メイ・ラビノさん(ブハン) (1)


     I don't know what the future will bring but I know what my goals and ambitions are. Hopefully everything I want to achieve will be in my future, but for now I will work hard to get closer to achieving those goals.

 未来がどうなるかは分かりませんが、自分の目標やなりたい夢は分かっています。
 私が達成したいと思っている全てのことが、将来実現できるといいのですが、今はその目標に近づけるように努力したいと思います。
 
July 16, 2021
2021年7月16日
Kristine Mae B. Rabino
クリスティン・メイ・ラビノ                                 

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、フィリピンのかたがたにもぜひ共有していただきたいと思い、通巻600号のブログに掲載した内容の英訳版をお届けします。

ピースアドボケイト任命式

 I would like to introduce some of the key points of the ENCHILD Scholarship Program.

1) The ENCHILD Scholarship is available to students from elementary school to university (college).
2) Students can continue to receive the scholarship if they meet certain conditions.
3) The scholarship recipients are expected to work diligently at their studies, live with dreams and aspirations, and aim to achieve a life (social life) with JIRITSU and KYORITSU (Being independent and Standing together).
4) The conditions for renewal of the scholarship are as follows

■The applicant and his/her parent/guardian pledge to abide by the qualifications of the scholarship
■In principle, the student must meet the standard of 85% or above in school performance.
■Participate in ENCHILD activities (exchange programs) in addition to receiving the scholarship.
■Recommendation by the local coordinator (in cooperation with the school)
■Approval by the NPO ENCHILD

 ENCHILD's scholarship program is designed to fulfill ENCHILD's mission of "eradicate the intergenerational cycle of poverty" through education support.
 At the same time, the scholarship program is also a social education program (peace advocate education) to foster the next generation to realize a better society. This is the reason why we not only provide scholarships but also encourage active participation in exchange programs.

 We hope that students will not only aim for self-reliance (health independence, spiritual independence, economic independence, and social independence), but also grow up to be people who practice the KYORITSU way of life (KYOSEI/Living together, KYOJO/ Helping each other, and KYOKAN/Sympathizing each other = 8 Elements) of living for the sake of others.

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 In October 2020, we established "ENCHILD-Youth" as an affiliate of NPO ENCHILD.
(Click here to see the vision, mission, and values of ENCHILD Youth)

 ENCHILD-Youth targets ENCHILD Scholars (Peace Advocates) in Senior High School and above, and also encourages alumni to join.

 ENCHILD-Youth is a place to practice being a Peace Advocate, and a team of people working together to take action to realize a better society. 

 Currently, the percentage of university student scholars is increasing.
 The scale of education support for university students is about three times that of elementary and high school students. We are currently unable to support the education of university students with just one unit of support.

 Therefore, we would like to ask all monthly sponsors to consider supporting the ENCHILD scholars' dreams and hopes, as well as their aspirations as peace advocates, by donating one, two, or three units per month.

小学校を卒業するエンチャイルド奨学生たち

 On August 21, we are planning to hold an online exchange event where all ENCHILD Scholars and people from the Philippines can gather with our supporters and stakeholders in Japan as part of a special meeting to commemorate ENCHILD's 10th anniversary.

 We hope that you will be able to join us.

Japan & Philippines
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ENCHILD


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、フィリピンでの教育支援事業がどのように展開してきたのかについてご紹介いたします。

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★2004年:ミンダナオ島北東部地域ブトゥアン市バランガイ・マウグ(25人)で教育支援事業開始
★2005年:ブトゥアン市バランガイ・ロサンゼルス(25人)で教育支援事業開始
★2006年:ブトゥアン市バランガイ・パガッパタン(25人)で教育支援事業開始
★2007年:ルソン島ケソン市バランガイ・ホーリースピリット、バランガイ・タタロン(25人)で教育支援事業開始
★2008年:ルソン島マニラ市トンド地区バルット(10人)で教育支援事業開始
★2009年:ルソン島マニラ市トンド地区(10人)で教育支援事業開始  
★2010年:ブトゥアン市バランガイ・マウグ(4人)/ブトゥアン市バランガイ・ロサンゼルス(3人)/ブトゥアン市バランガイ・パガッパタン(3人)/ケソン市バランガイ・ホーリースピリット、バランガイ・タタロン(10人)
★2011年:ブトゥアン市バランガイ・マウグ(5人)/ブトゥアン市バランガイ・ロサンゼルス(2人)/ブトゥアン市バランガイ・パガッパタン(3人)/マニラ市トンド地区パローラ(10人)で教育支援事業開始
2012年:ブトゥアン市バランガイ・アンバゴ(9人)で教育支援事業開始/ブトゥアン市バランガイ・マウグ(1人)/マニラ市トンド地区スモーキーマウンテン(10人)で教育支援事業開始
2013年:ブトゥアン市バランガイ・マサオ(10人)で教育支援事業開始/カロオカン市MLQ小学校(15人)で教育支援事業開始
2014年:ミンダナオ島北東部地域マガリャネス・ブハン小学校(20人)で教育支援事業開始/カロオカン市MLQ小学校(5人)/カロオカン市マルセロ・H・デル・ピラー小学校(20人)で教育支援事業開始/ルソン島ヴァレンズエラ市PLV大学(15人)
2015年:マガリャネス・サント ニーニョ小学校(12人)で教育支援事業開始 /カロオカン市アンパロ ハイスクール(5人)で教育支援事業開始
2016年:マガリャネス・ダヒカン小学校(10人)で教育支援事業開始 /カロオカン市アンパロ ハイスクール(8人)/他地域(5人)
2017年:マガリャネス・マガリャネス北小学校(10人)で教育支援事業開始 /マニラ市Tパエス小学校(10人)で教育支援事業開始 
2018年:ブトゥアン市ロサンゼルス ハイスクール(10人)で教育支援事業開始/マガリャネス・ダヒカン小学校(10人)/ブハン小学校出身(1人)
2019年:ルソン島アンティポロ市サン・イシドロ小学校(11人)で教育支援事業開始

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 フィリピンにおけるエンチャイルド奨学生の総数は357人となります(2021年7月20日現在)。2020年度は169人の学生を対象に奨学金支援を行いました。

 2020年以降は、コロナ禍のため新規の奨学生(One Child One Peace)の募集を一時中止。現在は、エンチャイルド奨学生の大学進学者が増えおり、大学生のための奨学金支援プログラム(Global Youth Model)を強化しています。

 昨日のブログでもお伝えしたとおり、大学生の奨学生の割合が増えています。

 大学生の奨学生への教育支援規模 は、小学生・ハイスクール生の約3倍となっています。大学生の奨学生たちの教育支援は一口(月1000円)の支援では対応できていないのが現状です。
 支援者の皆さまは、エンチャイルドの奨学生たちの夢と希望、そしてピース・アドボケイトとしての志を支えていただくために、ひと月、2口、3口のご支援をご検討くださいますよう、お願い申し上げます。


 8月21日には、エンチャイルド設立10周年記念特別総会の位置づけで日本の関係者および支援者の皆さまと、エンチャイルド奨学生およびフィリピン関係者一同が集うオンライン交流イベントの開催を予定しています。
 万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は「エンチャイルド奨学生の条件」についてお話ししてみたいと思います。
 
 まずエンチャイルド奨学生制度の核心は、言うまでもなく支援者の皆さまの存在です。
 支援者の皆さまなくしてエンチャイルドの海外教育支援は成り立ちません。

 この場を借りて、日本の支援者の皆さまの日頃のご支援に対して、心からの謝意を表したいと思います。
 誠にありがとうございます!

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エンチャイルド奨学生は小学校を卒業し中学生になる段階で
「ピース・アドボケイト(平和の推進者)」を任命されます

 さて、エンチャイルド奨学生制度のポイントとなる内容をいくつかご紹介いたします。

①エンチャイルド奨学生の対象は小学生から大学生まで
②一定の条件を満たすことによって奨学金の受給を継続できる
③奨学生は真摯に学業に励み、夢と志を持って生き、自立と共立の人生(社会的生活)実現者となることを目指す
④奨学生の更新条件は以下のとおりです
 ・本人および保護者が奨学生としての資格を遵守することを誓約する
 ・原則として学校の成績において85%以上の基準を満たしている
 ・奨学金の受給だけでなく、エンチャイルドの活動(交流プログラム)に参加する
 ・現地コーディネーターの推薦(学校との連携)
 ・NPO法人エンチャイルドの承認

ブハンの奨学生(後列左端がフレンチー・ミラミナさん)

 エンチャイルドの奨学生制度は、教育支援を通して「貧困の世代間連鎖を断ち切る」というエンチャイルドのミッションを果たすためのものです。
 同時に同奨学生制度は、より良い社会を実現するための次世代育成の社会教育プログラム(ピース・アドボケイト教育)でもあります。奨学金給付だけでなく、交流プログラムなどへの積極的な参加を推奨する理由がそこにあります。

 自立(健康的自立、精神的自立、経済的自立、社会的自立)を目指すことにとどまることなく、他者のために生きる共立の生き方(共生・共助・共感=8エレメント)を実践する人間に成長してほしいと願っています。

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エンチャイルド・ユースとして台風被災地の支援活動をするエンチャイルド奨学生たち

 2020年10月には、NPO法人エンチャイルドの付設として「エンチャイルド・ユース」を設立しました。(エンチャイルド・ユースのビジョン、ミッション、バリューはこちらから)
 シニアハイスクール以上のエンチャイルド奨学生(ピース・アドボケイト)を対象とし、OB・OGの参加も奨励しています。
 エンチャイルド・ユースは、ピース・アドボケイトとしての実践の場であり、より良い社会を実現するための行動(アクション)を共にする一つのチームであると理解していただければよいかと思います。 

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 現在、大学生の奨学生の割合が増えています。
 大学生の奨学生への教育支援規模 は、小学生・ハイスクール生の約3倍です。大学生の奨学生たちの教育支援は一口(月1000円)の支援では対応できていないのが現状です。
 支援者の皆さまは、エンチャイルドの奨学生たちの夢と希望、そしてピース・アドボケイトとしての志を支えていただくために、ひと月、2口、3口のご支援をご検討くださいますよう、お願い申し上げます。

 8月21日には、エンチャイルド設立10周年記念特別総会の位置づけで日本の関係者および支援者の皆さまと、エンチャイルド奨学生およびフィリピン関係者一同が集うオンライン交流イベントの開催を予定しています。
 万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日はエンチャイルド奨学生のエッセーの紹介です。

 エンチャイルドをご存じのかたにはおなじみのカリル・ダイアン・アママンパンさん(19歳、ファーザー・サターニノ・ユリオス大学1年生/ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴ)の寄稿です。

 カリルさんは2012年にエンチャイルド奨学生になりました。
 昨日のブログでもご紹介したように、2012年は、2011年の設立手続きを経て、NPO法人エンチャイルドが実質的、本格的に活動が始まった年と位置づけらます。

 カリルさんはエンチャイルド奨学生の代表の一人として2019年の秋に来日(訪日研修ツアー)しています。

 彼女は、勉学はもちろん、エンチャイルドの活動(エンチャイルド・ユース)にも積極的に取り組んでいるお姉さん奨学生です。

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Leadership
リーダーシップ

 It takes a lot of perseverance and skills to become a leader. Not everyone has the capacity to be one. Leading people has ranked as one of the toughest task to do, right? Every human being has different attitudes and behaviours, in that case, conflicts and misunderstandings would surely arise. However, as leaders we are obliged to think critically. Make amends and come up with a strategy to unite and lead the people properly.

 I believe that Enchild is a well-established family that would generate young leaders and role models in the future.
 
カリル・ダイアン・アママンパンさんの記事添付画像

 リーダーになるには忍耐力とスキルが必要となります。皆が全てリーダーになれる器があるわけではありません。
 人々を指導することは、最も難しい仕事の一つにランクされていますよね? 人によって態度や行動が違うのですから、必ず葛藤や誤解が生じます。しかしリーダーとしては、物事を批判的に考えなければなりません。人々を団結させ正しく導くために、リーダーは修正したり戦略を示したりする必要があります。

 私はエンチャイルドが若いリーダーを生み、将来、世の模範となっていくリーダーを輩出していく洗練されたファミリー(グループ)だと信じています。

July 01, 2021
2021年7月1日
Karyll Dianne M. Amamangpang
カリル・ダイアン・アママンパン

‐‐‐

 カリルさんのスピーチを映像でご覧ください。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 恐らくどの国の人々も最初の出会いを忘れることはありませんし、ずっと大切にすることでしょう。
 もちろん交流のバトンは人から人へとつながれるものです。
 しかし最初の出会いは「その第1歩」であるが故に、決して忘れ去られることはないのです。

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マウグ小学校出身の奨学生たち(2012年)

 フィリピンでの活動は2004年、ミンダナオ島北東部地域にあるブトゥアン市のバランガイ・マウグから始まりました。フィリピン最初のOne Child One Peace(現エンチャイルド)奨学生の誕生です。

 2012年、私たちはマウグ小学校を訪問しました。
 NPO法人エンチャイルドとしての正式な訪問でした。
 エンチャイルド奨学生だけでなく、当時の校長先生をはじめ同校の児童たちと交流する時間を持ちました。

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マウグ小学校で(2012年)

 マウグ小学校では、日本の支援者による授業の時間を許可していただきました。
 授業のテーマは、「日本文化の紹介」。簡単な日本語を知ってもらい、皆で折り紙を楽しみました。

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 大学進学をするマウグ小学校出身の奨学生たちも増えています。
 マウグのエンチャイルド奨学生たちは、オンライン・スタディーツアーで毎回オリジナル曲を披露してくれています。

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YouTubeでご覧いただけます

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YouTubeでご覧いただけます

 最初の友は永遠の友だと感じます。
 最初の頃の奨学生たちは30歳になっています。結婚し、子育てをしているエンチャイルド奨学生OB・OGも。

 今は、ブトゥアン市に隣接するマガリャネスにもエンチャイルド奨学生がいますし、マニラ首都圏でもたくさんのエンチャイルド奨学生たちが頑張っています。

 支援者の皆さまの支援によって日比の草の根国際交流が継続し、太く強い友好の絆、心の国境を超えた家族愛の絆が結ばれています。

 積み重ねられた交流の歴史は決して失われることはないでしょう。
 その歴史は一人一人のエンチャイルド奨学生の人生に刻まれています。
 そしてピースアドボケイト(平和の推進者)として成長した彼らは、より良いフィリピン社会実現の主役となっていくことでしょう。

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マウグのエンチャイルド奨学生たち(2012年)
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 国際交流と言えば、異文化交流のイメージが強いですが、基本は同じ人間同士の交流です。
 もちろん、言葉は通じた方がいいですし、互いの文化を理解し、リスペクトし合うことが大切なことだと思います。その上であえて申し上げれば、言語や文化を超えた関係性を築くことが重要だと山歩は考えています。

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インドネシアでの活動(2017年)

 平たく言えば、人間同士としての「信頼関係」が大事だということです。
 相手を尊敬し、信頼する心。この心を互いに持てることが最も重要な事ではないか…。
 これが20年余りの国際交流、国際協力体験を通じて実感していることでもあります。

 フィリピン人の親友と呼べる人がいて、インドネシア人の親友と呼べる人がいる。
 韓国人の親友と呼べる人がいて、中国人の親友と呼べる人がいる。
 エンチャイルド流に言えば、「心の国境を超えた家族愛の絆」を感じる存在です。

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インドネシア人の「親友」と共に

 国籍が同じで共通の文化を有していて言葉が通じても、「心の国境を超えた家族愛の絆」でつながっているかどうかは別問題ではないか…。ふと、そんなことを感じながら生きてきました。
 と言って、「愛国心」や「その国の国民としてのアイデンティティー」を否定しているものではありませんので、そこは誤解なきよう。

 ですから同じ国の人に対しても、改めて「心の国境を超えた家族愛の絆」でつながりたいと思うのです。近い関係であればあるほどそのことを自覚すべきではないか…。

 エンチャイルドの活動は、国際交流と国際協力の両面を持つものとして行われてきました。
 交流と協力、これが「共生・共助・共感」と表現し、エンチャイルドが大事にしてきたバリューです。

 コロナ禍の中で「国境」に阻まれ、今は「親友」たちと直接会うことは難しいですが、動けるようになったら彼らとの再会を果たし、一緒に食事をしながらこの間の思い出や体験をじっくりと共有したいですね。

 せっかくの機会ですから、インドネシアでの活動の様子を写真でご紹介したいと思います。

インドネシア


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルド奨学生の寄稿を優先してご紹介いたします。
 今回は、ブハン小学校出身の二人の奨学生のエッセーをお届けします。
 キャシーライデ・C・サロンさん(15歳、グレード10)とニクソン・オモロン君(15歳、グレード10)です。

 短い文章の中にも彼らの人生の中心に位置する価値観を読み取ることができますね。

ブハンのエンチャイルド奨学生(ENCHILD scholars in Buhang)
横断幕すぐ後ろの列の左から2人目がキャシーライデ・C・サロンさん、
横断幕前、右から2人目がニクソン・オモロン君(2019年)

Be Positive
ポジティブに生きる

 Each new day is a blessing. Let go of all worries and be grateful for all the positive in your life. It's time to just be happy being angry, sad and overthinking isn't worth it anymore. Just let things flow.

 新しい一日一日が幸せです。全ての心配事を手放し、人生全てをポジティブに捉え、感謝しましょう。
 怒ったり、悲しんだり、考え過ぎたりすることには、もはや価値を置かず、ただ幸せに生きることです。物事の流れに身を任せましょう。

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2021年6月21日
Kathylyde C. Salon
キャシーライデ・C・サロン


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お米を受け取るニクソン・オモロン君(2020年)

Life
人生

 Meaningful life is not seen by having expensive things or having anything else in this world, it is seen by what important have you've done in this world, meaningful life Is by making good things to others, by doing great works that will make your life more meaningful and colorful.

 意味のある人生とは、この世で高価なものを所有したかどうかということではなく、他者のためにどんなことをしてあげたのかということが重要であり、それが豊かな人生につながります。

 This temporary life that given to us is by prioritizing the most important in this Life, this life is not just given to us just to waste it, it is given to us because we have an important purpose in this world so that life that is given to us should not be wasted.

 私たちに与えられたこの一時的な人生は、ただ無駄に過ごすために与えられているのではなく、最も重要なことを優先するためにあります。
 私たちの人生は、この世で果たすべき重要な目的があるために与えられています。だから私たちは人生を無駄にしてはいけないのです。

ニクソン・オモロン
Buhang beneficiary

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 2014年、初めてインドネシアを訪問しました。
 バリ島での植林活動を行うためでした。

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バリ島と言えば、まずはこれですよね

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バリ島バトゥール山麓の荒れ野での植林活動

 インドネシア(バリ島、カリマンタン島)での植林活動には5回参加しましたが、ちょうど同じ時期に日本在住のインドネシア出身のかたとご縁を持つことになり、インドネシア・スラバヤでの教育支援活動が展開することになります。

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インドネシア・バリ島のウブドの街

 スラバヤ視察は、2016年9月に行いました。
 その後、2017年の3月と12月にインドネシアにおけるスタディーツアーを実施することになります。
 2016年と2017年は、フィリピンに、インドネシアにと、エンチャイルドにおいてもスタディーツアー実施の忙しい年となりました。

 バリ島では、日本語を学ぶ高校生や大学生たちと一緒に植林活動を行い、交流しました。
 当然彼らは日本と日本人に関心があります。
 山歩のフェイスブックの友達は日本人を除けば、圧倒的にフィリピン人が多いのですが、次いで多いのがインドネシアのバリ島の若者たちです。日本留学の経験者もいましたし、現在、日本に滞在している人もいます。

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バリ島の観光はほとんどヒンズー教寺院巡り

 さて、バリ島はヒンズー教の島です。
 マレーシア体験記でお伝えしたように、山歩はマレーシアでのヒンズー教異文化体験で苦い思い出があり、ヒンズー教に対する苦手意識というか一種の異文化アレルギーのようなものをしばらく抱えていました。

 島全体がヒンズー教文化圏をなすバリ島。
 しかし現地に到着するや否や、何の葛藤もなくバリ島の神々の深い懐に受け入れていただき、山歩はあっという間にバリのとりこになってしまったのです。多くの日本人がそうであるように…。

 今回は、インドネシア編のさわりということでこれぐらいにしたいと思います。
 次回もインドネシア編をお届けします。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、エンチャイルド奨学生のエッセーを紹介します。
 ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴの奨学生、オーブレイ・マイルズ・ブクエさん(18歳、グレード12)の寄稿です。

 「父の日」に書いた原稿のようです。
 全てのお父さんに読んでもらいたいエッセーです。そして全ての家族の皆さんにも…。
 お父さんたち、泣きますね…。

アンバゴのエンチャイルド奨学生たち
中央がオーブレイ・マイルズ・ブクエさん(2019年)

 Every child's first love. 
 The head of the house. 
 The man who would sacrifice anything, even his life, just for our sake.
 They are our fathers.

 全ての子どもたちの初恋の人。
 家の長であり、
 私たちのために、自分の命さえも犠牲にする人。
 それは私たちの父親です。

 The sacrifices they have done is out of this world, though it is often unnoticed. 
 
 お父さんたちの犠牲は計り知れないほどのものですが、それはあまり気付かれていません。

 The long hours of works, sleepless nights, setting aside their own need just to provide ours. Tiring days, going to work despite being sick. 

 長時間の仕事、眠れない夜。お父さんたちは私たちの必要なものを満たすために犠牲を払っています。疲れていても、病気であっても仕事に行きます。

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中央がオーブレイ・マイルズ・ブクエさん(2020年)

 Most fathers are not vocal when it comes to expressing their love to us. They express it through actions, instead. They may not tell us the exact word, but we can already feel how much they love us with all the things they are doing for us.

 父親の多くは、私たちへの愛情を表現するときに、声高には言いません。その代わり、行動で表現します。正確な言葉ではないかもしれませんが、私たちは父親がどれだけ私たちを愛しているかを、父親がしてくれていることの全てから感じ取ることができます。

 Thus, we must show our gratitude and love to them. Treasure and appreciate their efforts and sacrifices. A simple thank you and i love you is enough. They may not show it to us, but we know these words means a lot to them.

 だからこそ、私たちは彼らに感謝と愛を示さなければなりません。彼らの努力と犠牲を大切にし、感謝しましょう。シンプルに「ありがとう」と「愛してる」だけで十分です。私たちには見せないかもしれませんが、私たちはこの言葉が彼らにとって大きな意味を持つことを知っています。

JUNE 20, 2021
2021年6月20日
Aubrey Miles B. Buque
オーブレイ・マイルズ・ブクエ

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって海外への渡航が難しくなり、現地を直接訪問し交流するスタディーツアーの実施が難しくなっています。

 過去にも現地への訪問が難しかったり、規模を縮小せざるを得ないこともありましたが、今回のコロナ禍のような状況は、この20年のNGO活動歴の中では初めてのことです。

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現代の国際交流は空を飛ぶことから始まる

 SARS(重症急性呼吸器症候群)やデング熱(蚊が媒介するウイルス性の熱性・発疹性疾患)が流行した時もありましたが、今のような(パンデミックといった)状況ではありませんでした。今のような制限もありませんでしたし、怖い感染症も他人事のように、「自分たちは大丈夫!」などという根拠のない自信?を根拠に渡航していました(もちろんちゃんとリサーチして用心には用心を重ねて…)。

 時に外交問題も現地訪問の難しさの要因になり得ます。
 2010年9月の尖閣諸島中国漁船衝突事件の時、同時期に中国を訪問しましたが、日中間の友好ムードは完全に消え失せ、ピリピリとした緊張の空気が中国社会の隅々にまで流れていました。

 そんな中でもスタディーツアーは強行(というほどでもないか…)。スタディーツアーの最終プログラムとしての教育行政関係者らとの歓送夕食会のさなか、まさにその時、中国人船長釈放のニュースがテレビから流れてきたのです。日本人にとっては複雑な思いもありましたが、会場の雰囲気が暗から明へと一変したあの場面は今も印象的に覚えています。

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中国の子どもと遊ぶ山歩

 フィリピンでの経験を少し言えば、ミンダナオ島における「イスラム国(IS)」によるテロの動きがあった時にはスタディーツアーは実施したものの、テロの脅威ために参加をキャンセルするかたも出ました。
 台風の直撃を受けた現地視察も経験しました。

 振り返れば、 中国で教育支援プロジェクトを始めた2001年9月。活動を終えて帰国した日の夜、「9.11アメリカ同時多発テロ事件」のニュースが衝撃的な映像とともに飛び込んできことは今も忘れられません。
 
 「平和な世界」「平和な社会」のためにと、細々とですがNGO、NPO活動を続けてきました。
 しかし正直言えば、世界も社会もずっと「平和」ではなかったのです。対立と葛藤の波は寄せては返しながら常に誰かを脅かし続けていました。
 国際和平、国際交流には、常に対立と葛藤の影が存在することもまた偽らざる事実なのです。

 さて、中国での活動は2011年にミッションを完了しました。
 国際交流に終わりはありませんが、教育支援プロジェクトにはゴールがあります。海外からの教育支援を必要としなくなる、これが理想(ゴール)であり、これがミッション完了の意味です。

 フィリピンでの活動はすでに2004年から始まっていましたが、NPO法人エンチャイルドが誕生した2011年という年は、「3.11東日本大震災」とともに始まりました。

 2004年から数えて18年、2011年から10周年。フィリピンでのミッションいまだ完了せず。

 エンチャイルドの旅はもうしばらく続きそうです…。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 中国では延べ10年ほど活動をしました。
 教育支援事業ですが、奨学金支援だけでなく、台風被害で壊れた学校への修繕・改築の取り組みなども行いました。

 テーマは「草の根国際交流」。
 山歩が関わった国際協力活動は、結果的に子どもたちや学校への教育支援の分野であったため、交流する相手も、自ずと子どもたち、その保護者・家族、学校の教員はじめ教育関係者が多くなりましたね。

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山西省の平遥古城
子どもたちと一緒に観光を楽しみました

 交流の中心はなんと言っても子どもたち。
 子どもたちはノンバーバル・コミュニケーションのプロフェッショナルです。
 彼らはあっという間に私たちの心を開き、笑顔にしてくれます。楽しむことの天才です。私たちをすぐにワクワクした気持ちにしてくれます。

 現地を訪問し、受益者である子どもたちと交流する日本人の支援者の皆さんが交流を通して笑顔になり、ワクワクしている姿を、山歩は実際にたくさん見てきました。

 「子どもたちを愛し、励まそうと思って現地を訪ねたけれど、逆に愛され、元気をもらった」という支援者のかたの声もたくさん耳にしました。

 海外教育支援事業におけるスタディーツアーへの参加、そして受益者である子どもたちとの直接会っての交流という体験は日常的なものではありませんね。珍しいことですし、ほとんどの人たちの人生の中で滅多にある事ではないでしょう。

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山西省の平遥古城

 こんなことがありました。

 初めての出会い。2日間の支援者と受益者の子どもたちとの短い交流プログラムを終えて、いよいよお別れの言葉を交わしていた時のことです。
 中国の子どもたちが泣き出し、日本の支援者の皆さんも涙を流しました。ハグをしながら、互いの心の国境を超えた家族愛の絆を無言で実感している場面です。なかなかお別れをすることができませんでした。

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 ほほ笑ましい雰囲気ですが、そのような場面を初めて目撃した子どもたちの親御さんたちは心穏やかではなかったようです。

 「この日本人たちは私の子どもを連れていくつもりなのか!」

 こんな表現はちょっと極端かもしれませんが、そんな思いになった親御さんも実際いらっしゃったそうなのです。
 それくらい、短時間の交流であったとしても思いを通わせ、家族のような心情の絆を結んでしまうのが私たちの取り組んできた「家族愛」を軸とした教育支援(国際交流)事業だったのです。

 ご存じのように、中国は最も近い隣国の一つではありますが、さまざまな点で日本とは違う国でもあります。

 しかし小さな草の根国際交流体験を通じて、国家の体制やイデオロギー、歴史や文化を超えて心(家族愛のような情)は通じるものだということです、特に子どもたちは…。

 子どもたちは純粋です。愛に敏感です。知識量や経験値が少ないことがかえって心の国境を超えた家族愛に対する感度を高めているのかもしれません。

 子どもたちとの交流、そして子どもたちの同士の交流は、国家間の友好交流を促進する最大の方法となり得ると思います。
 
 海外教育支援事業を通して教えられたことがたくさんあります。
 その事の一つは、子どもたちは美しい貴い宝だということです。
 彼らは純粋な魂の持つ主であり、無限の可能性に溢れています。

 成長するために大人たちによる少しのサポートが必要なだけなのです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 初めて中国(北京)を訪問したのは1999年。
 北京空港の大改造が行われた年で、その後、3倍の広さになったそうで、1999年は2008年の北京オリンピックに向けて大きく中国が変わっていく起点となった年とも言えますね。

 山歩が訪ねた時は、「リニューアル以前」の北京空港でした。
 この時の訪中は日中の青年交流が目的でしたが、天門安広場の「広さ」を妙に実感したことと、スケールの大きな歴史的遺物に圧倒されたことを今も覚えています。観光地の一つ一つの移動距離も長く、それだけでも中国はやっぱり広いなあと実感しました。

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故宮(2010年、山歩撮影)

 さて、2年後2度目の中国訪問はNGO活動を開始するためでした。
 目的地は山西省。山村、農村の子どもたちは自宅から学校までの距離が遠いため通学が困難で寄宿舎生活をしながら学校生活を送らなければなりません。経費の問題だけでなく、農業などの働き手でもある少年少女たちが寄宿舎生活を送るためには親と家族の理解がなければ実現しません。そのような彼らには学資援助をする存在が必要でした。

 2000年9月、国連ミレニアム・サミットでMDGs(ミレニアム開発目標/八つのゴール、21のターゲット項目からなる2015年までの国際的な開発目標)が採択されました。

 山歩の周辺の国際協力に関心のあった数人のメンバーはこのMDGsにいかにコミットメントしようかと何度か話し合いました。

 メンバーの一人に中国出身で長く日本で生活し、日本の女性と結婚していた人物がいました。
 山西省での教育支援活動の始まりは、彼の提案からでした。

 現地のコーディネーターの選定、現地の情報収集、プロジェクトの詳細の検討を重ね、MDGsの採択の日からちょうど1年後、2001年9月、海外教育支援プロジェクトが始動しました。

 山歩はプロジェクトの日本側スタッフの一人として最初の現地視察に参加しました。
 北京からマイクロバスで山西省まで9時間。それ以上の所要時間だったかもしれません。とにかく長かった。遠かった。広大な中国大陸をひたすら西へ西へと向かいました。まさに「ゴーゴーウエスト」でした。

 さて、説明ばかりが続いてしまいましたが、コラムのテーマは「草の根国際交流体験」。
 前回の結論でお話ししたように、国際交流は、異文化交流です。異文化の中心は言語の違いです。

 私たちの活動には常に通訳者がいてくれますが、頼ってはいけません。通訳者も100%ではないこと、また個別のコミュニケーションまで全てを通訳者がフォローしてくれるわけではないからです。

 ですから、言語の習得は重要ですが、コミュニケーションはノンバーバル(非言語)の部分が実は80%と言っても過言ではありません。
 山歩の外国語能力の不足さを横に置いて言わせてもらえば、心は国境を超えて通じる、ということです。もちろん、言葉でも伝えるべきですし、伝えた方がいいのですが、やはり心(相手に対する尊敬心、誠意、努力、友好的な態度など)がなければ交流は成立しません。

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受益者の少年と指相撲をする山歩(2010年)

 中国の場合は、「筆談」も一つのコミュニケーションの手法でした(中国で使う漢字の形や意味が結構日本と違う場合もあるのですが…)。中国語の発音ははっきり言って難しいのですが、話したい言葉を中国語(漢字)カードにしてポケットに忍ばせておくのはお勧めです。「旅の指さし会話帳」という本も便利だと思います。

 現地視察に同行してくれた日本在住の中国人の男性がよく飛行機の中で、キャビンアテンダントに「コンチャンスエ(矿泉水=鉱泉水/ミネラルウォーター)」と言ってみてというのです。要するに通じるかどうか試してみろというわけです。

 「ニーハオ」「シェシェ」「ザイチエン」なら、まあ一発で通じるのですが、ミネラルウォーターを下さいと伝えるのは簡単ではありません。しかしこれは意外と重要です。ただの「水(スエ)」ではいけません。飲むなら飲めるミネラルウォーターを注文しなければ、おなかを壊してしまいますからね。水道の水を飲めるのは日本だけ、と覚えておきましょう。

 というわけで、山歩、「鉱泉水(ミネラルウォーター)」は2回に1回ぐらいは通じるようになったのです。

 ノンバーバル。表情や態度が大切です。音楽、歌やダンスなどのパフォーマンスもノンバーバルコミュニケーションには欠かせません。その国の歌を歌えればベストですが、日本語の歌でも心を込めてしっかり歌えば「国際交流」を十分に成立させてくれるものです。

 バーバルであれ、ノンバーバルであれ、相手の言語や文化を理解する姿勢、そのための具体的な努力は不可欠です。
 自戒の念を込めて申し上げます。
 学ぶことに遅いということはありません。

 異文化間コミュニケーションを楽しみましょう!


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今年は連日「エンチャイルド設立10周年」と連呼しておりますが、きょうから何回か、山歩自身の国際協力(海外教育支援)体験を少しお話ししてみたいと思います。

 振り返れば、山歩の国際協力活動のほとんどはイコール草の根の国際交流体験であったと言えます。

 1999年、今から22年前、最初のNGO的草の根国際交流の行き先はマレーシアでした。
 それまでも海外での体験は少なからずありましたが、ほとんどがビジネス関連の目的でした。

 マレーシアでの主な活動は、国際会議への参加と現地の大学生や社会人の若者たちとの交流でした。
 最もインパクトのあった山歩のマレーシア体験は、ヒンドゥー教洞窟寺院事件。

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マレーシアのヒンドゥー教の聖地、パドゥ洞窟

 イスラム教徒が国民の約7割を占めるマレーシアですが、インド系の人々を中心に信仰されているのがヒンドゥー教です。
 そこはヒンドゥー教の聖地と呼ばれる、宗教的な観光地でした。洞窟がヒンドゥー教の寺院になっていて、洞窟の通路を一回りすればヒンドゥー教の神々を礼拝したことになるという場所でした。洞窟内には多くのヒンドゥー神話に基づく展示や壁画がありました。洞窟通路の壁面に神々が祭られてあるというわけです。

 マレーシアの若者たちと日本の若者たちが一緒に行動していたのですが、他のメンバーはどんどん前に進んで行くのに、山歩は少し中に入ると何者かに押し返されるように前に進めないのです。気分も優れないし、めまいもしてくる。結局山歩だけ、「巡礼の旅」に同行できず、早々入口まで引き返してみんなの帰りを待つことに…。ヒンドゥー教の神々に拒否された格好です。以来、ヒンドゥー教に対する苦手意識を持つようになってしまいました(しかしそれから十数年後、インドネシアのバリ島でのヒンドゥー教体験を通して苦手意識は払拭されることになります)。

 わずかな期間でしたが、最初の東南アジアの国、マレーシアでの活動では、強烈な異文化体験(異宗教体験?)の洗礼を受けたという印象をいまだに記憶に残しています。

 その後、フィリピンに行くようになってからも感じたことですが、マレーシアにおいても中国の影響が強くあるということです。その国の歴史の中に、そして政治や経済、文化、社会の中にです。この辺のことは、フィリピンでの体験を紹介する機会にでも紹介したいと思います。

 というわけで、草の根国際交流の旅は異文化体験の旅であり、宗教体験の旅であることを悟った30代の山歩でした。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、シンプルにご案内のみ!
 
 8月21日(土)午後3時(開場は午後2時30分)から「NPO法人エンチャイルド設立10周年記念特別総会」という位置付けで<<日比オンライン交流イベント2021>>を開催したします。

 この一年、6回のオンライン・スタディーツアーを行ってきました。その土台の上での10周年記念オンライン交流イベントです。日本、マニラ首都圏、ミンダナオ島北東部地域合同での交流イベントです。

 ぜひご参加ください。

下記アドレス宛てにご一報を!
info@enchild.org 

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

   今日もエンチャイルド奨学生の寄稿です!
 ミンダナオ島マガリャネス、ブハン小学校出身のルーファ・オグカンさん(16歳、グレード10)のエッセーです。

 今回の翻訳は、エンチャイルド・サポーターの山本さんにご協力いただきました。
 山本さん、いつもありがとうございます!

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Self Motivation is a Super Power
セルフ・モチベーションが一番の力

 Motivation becomes the fuel for the life which helps you achieve your dreams. When we have dreams, we have a passion. We want to achieve best as soon as possible. If you wish accomplish your dreams and goals, you need a driving force, otherwise, nothing would happen. Don't wait because nothing positive will happen to you if you don't take an action. Therefore, take an action now to achieve your goals.

 自分自身の中にあるモチベーション(動機・やる気)が人生において夢を実現するための一番の燃料になります。

 私たちが夢を持った時、私たちの中に情熱が生まれます。私たちはなるべく早くその夢を成し遂げたいと願います。もしあなたが夢や目標を達成することを願うならば、力を駆り立てることが必要です。

 行動を起こさなければ前向きなことは何も起きません。他に方法はありません。ですから行動を起こすことをちゅうちょしてはいけません。
 自分の夢を実現するために、今すぐに行動を起こしてください。

ブハンの奨学生(後列左端がフレンチー・ミラミナさん)
ブハン小学校出身のエンチャイルド奨学生たち
後列、右から2人目がルーファ・オグカンさん

 The best kind of motivation is self-motivation. We are confident in our abilities. There are also certain individuals who motivate you. We should be grateful that there is someone who motivates us. However, self-motivation is preferable. We all know we can get to everything. We have faith in ourselves that we can and will succeed. If you continue to motivate yourself and set and achieve new goals, you'll generally feel happier than you did before.

 最も望ましいモチベーションはセルフ・モチベーション(主体的動機)です。私たちは自分自身の中にある能力を信じています。

 あなたを刺激して力を与えてくれる誰かがいることでしょう。しかし私たちを刺激してくれる人をありがたく思うべきですが、できれば自分自身の中にあるセルフ・モチベーションを原動力とすることが望ましいでしょう。
 
 望むことは実現できるということを私たちは知っています。私たちは必ず成功できると確信しています。もしあなたが自分自身を鼓舞し続け、新たな目標を立てて達成することができれば、あなたは以前よりも幸福を感じることができるでしょう。

 Motivation is the key to success. The best motivation for success is to always believe in yourself. Work hard and push yourself up because no one else is going to do it for you. Don't give up and just follow your dreams and goals.

 モチベーションが一番の成功の鍵です。
 成功への一番のモチベーションは、常に自分自身を信じ続けることです。一生懸命努力し、自分自身を押し出してください。なぜなら誰もあなたの代わりにはなれないからです。諦めないで、あなたの夢や目標を達成することに努めてください。

June 20, 2021 
2021年6月20日
Ruffa A. Ogcang

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 現地からの情報によれば、フィリピンの学校における2020年度の授業スケジュールは、小学校、高校、大学の全てのレベルで先週、学年末を迎えたようです。

 2021年度の授業の開始は、暫定的なスケジュールですが、全てのレベルで9月の第2週になる予定だということです。

 今回のエンチャイルド奨学生の寄稿は、ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・マサオのレナ・メイ・グンボックさん(18歳)の高校卒業の喜びの声です。

 卒業を迎えた皆さん、おめでとうございます!
 同時に新しい出発を心からお祝い申し上げます。

レナ・メイ・グンボックさんの寄稿の画像_0619

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バランガイ・マサオのエンチャイルド奨学生たち

Con-GRAD-ulations!
祝「卒業」!

 “I am ready to face any challenge that might be foolish enough to face me.” – The Office.  Tears of joy darted down my face as I realized that all of my hard works will be paid off. It feels so good, this is just the beginning of my success. It wasn’t easy in the beginning but worth it in the end. My study has not been easy this year but by the grace of God, I have managed it. Thank you to all the people who supported me, you have been the way for me to continue my fight in life. I will try my best to not fail all of you. 

 「私は自分が直面するかもしれないどんな愚かな挑戦にも向き合う準備ができています」~ドラマ『ザ・オフィス』より

 これで今までの全ての苦労が報われると思い、うれし涙が顔にこぼれ落ちました。
 とても気持ちが良かったのですが、これは私の成功の始まりに過ぎません。最初は簡単ではありませんでしたが、最終的には価値あるものとなりました。

 今年は勉強が容易ではありませんでしたが、ありがたいことに何とかやってのけることができました。私を支えてくれた全ての人たちに感謝します。皆さんは、私が人生を頑張り続ける道筋となってくれました。
 私は皆さんを落胆させることのないように、これからも最善を尽くします。

June 19, 2021
2021年6月19日
Rhena Mae  Gumboc

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドの広報ブログを始めて今日で548日目になります。投稿数は通巻586通目。
 なんとか「毎日更新」を続けています。

 ブログ開始から1年半が過ぎましたが、最大の成果は、エンチャイルド奨学生たちのたくさんの声を紹介できたことだと思います。

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 ニュースレターでも奨学生の声を伝えてまいりましたが、やはり紙面の関係で紹介できる情報量には限度がありました。

 もちろん奨学生と支援者の皆さんが1対1で手紙などのやりとりをするという交流形態も行われています。年に2回、スタディーツアーが行われる夏休みあるいは新年度開始の時期、そしてクリスマスの時期に支援者の皆さんのお手紙やクリスマスカードをお預かりして現地の奨学生に届けるという取り組みを行ってきました。

 2020年度、コロナ禍にあっても交流を継続するために取り組んだプログラムがオンライン・スタディーツアーであり、動画配信・ブログを活用した情報交流です。

 まだまだ十分とは言えませんが、今後もエンチャイルド奨学生および現地関係者の声、そして日本の支援者の皆さんの声をネットを活用してご紹介していきたいと思います。

 ブログについては、バックナンバーも充実していると自負しております。ぜひお読みになってください。

フィリピン大学キャンパスツアー001

 この機会にブログの読者登録をしてくださり、コメントもお気軽にご投稿いただけるとうれしいです。またこういうユニークな国際協力、国際交流、そして海外教育支援のかたちがあることを皆さんの周りの関心あるかたがたにもご紹介いただけましたら幸甚に存じます。ぜひ情報の拡散を!

 ニュースレターも通巻で116号を数えます。支援者の皆さまには間もなく117号をお届けする予定ですが、ニュースレターのバックナンバーをざっと眺めるだけでもエンチャイルドの10年の歩みを振り返っていただくことができます。
 山歩もバックナンバーのページをめくりながら、記録を残すことの大切さを実感しています。

 4月と5月に行ったオンラインによるエンチャイルド・ムービー上映会(この10年の間に制作されたスタディーツアーなどのリポート映像など)も、参加してくださった皆さまには大変喜んでいただきました。

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 設立10年目にして、改めて記録の重要性を実感しています。
 お手紙一つでも、その中にその当時の思いがそのまま保存されていることを感じます。
 記録というものは、まさに「思い」のタイムトラベルを可能にするものだと言っても過言ではありませんね。

 今はネットメディアによる情報の交流が主流となりましたが、手書きのお手紙やイラストなどのやりとりもなくしてはないらないものだと考えます。

 8月21日(土)にエンチャイルド設立10周年記念イベントの一つとして、オンライン特別総会を開催する予定です。
 日本とフィリピンのエンチャイルド関係者および関心を持ってくださるかたがたにご参加いただく最大規模のエンチャイルド・オンライン交流イベントにしたいと考えています。

Study tour 2019 in March

 情報の共有、思いやりや励ましのキャッチボールは、エンチャイルド奨学生たちやその家族、関係者の大きな力となっています。

 私たちの支援の輪を拡大することができれば、もっと多くの子どもたちをサポートすることができます。
 エンチャイルドの海外教育支援事業に関心をお寄せくださり、さらなる応援と、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルド奨学生のエッセーを紹介します。
 今回は、ミンダナオ島マガリャネスのフレンチー・ミラミナさん(ブハン小学校出身、16歳、グレード10)の寄稿です。

 奨学生たちの寄稿を読んでいただくことは、すなわち奨学生たちと交流していただくことと同じだと思います。
 ぜひ、お読みください。そしてコメントや激励のメッセージを頂けるとうれしいです。

ブハンの奨学生(後列左端がフレンチー・ミラミナさん)
後列左端がフレンチー・ミラミナさん

KEEP GOING
立ち止まるな

  “If you can’t fly then run; if you can’t run then walk; if you can’t walk then crawl, but whatever you do you have to keep moving forward”. – Martin Luther King Jr.

 「飛べなければ走り、走れなければ歩き、歩けなければ這(は)い、何をするにしても前進し続けなければならない」(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア/キング牧師)

 This phrase is always ringing in my head. It’s like reminding to not easily give up especially in these times. No matter how hard the situation is, giving up is still not the key for everything. 

 この言葉がいつも私の頭の中で鳴り響いています。

 このような時代だからこそ、簡単に諦めてはいけないということを教えてくれています。どんなに困難な状況であっても、諦めることが全ての鍵ではありません。

 We should keep going and remember all those people who always supported us. You must find your strength in order to be strong. It’s okay to fail because everyone of us makes mistakes. Always remember that you learn more from failing rather than always succeeding. There will be more opportunities that will come in your life. We have to believe in ourselves and trust everything in God. 

 いつも私たちを支えてくれている人たちのことを思い出して進み続けるべきなのです。
 強くなるためには自分の強さを見いださなければなりません。
 
 誰もが失敗をします。だから失敗してもいいのです。常に、成功することよりも失敗することでより多くのことを学べるということを忘れないでください。
 
 あなたの人生には、もっと多くのチャンスが訪れるでしょう。自分を信じて、神に全てを委ねるしかないのです。

JUNE 6, 2021
2021年6月6日
Frenchie Millamina
フレンチー・ミラミナ

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 自然災害大国日本。7月3日、大雨が降り続く中、それを示すような災害が起きてしまいました。静岡県熱海市の土石流災害です。土石流がものすごい勢いで住宅を飲み込んでいく衝撃的な映像がテレビやネットを通して流れました。

 15時56分、山歩のメッセンジャーにメールが入りました。
 ミンダナオ島ブトゥアンのエンチャイルド奨学生、ハイスクールの女の子からです。

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 Good day Mr. Takanori, i saw this post about the landslide in Atami City, I hope all of you there in Japan right now are totally fine.I am praying for the lost of the people who are currently missing because of the disaster.

 こんにちは、山歩さん、熱海市の土砂崩れについての記事を見ました。日本にいる皆さんが元気でいらっしゃることを願っています。現在災害で行方不明になっている人々のために祈ります。

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 心配してくれてありがとう。

 エンチャイルドファミリーがつながっていることを感じます。
 私たちが彼らのこと、彼らの国の事にいつも関心を寄せているように、彼らもまた私たちの国の出来事に関心を持ち、心を向けてくれています。

 日本列島を覆う梅雨前線。豪雨被害は予断を許しません。
 これ以上犠牲者が出ないように、注意しなければなりません。

 自然災害による被害の多さは、島国である日本とフィリピンの共通点でもあります。

 これからの季節は台風の季節でもあります。
 フィリピンと日本は台風においてもつながっています。
 最小限の被害にとどめる努力を常にしなければなりませんが、被災からの復興においては互いに助け合う必要がありますね。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルド奨学生の寄稿をご紹介します。
 ミンダナオ島北東部地域ブトゥアン市マウグ・バランガイのラッセル・M・カロイさん(セント・ジョセフ工科大学 2年)のエッセーです。

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左端がラッセル・M・カロイさん

Life Is One
人生は一度きり

 Having all the strange thoughts in our mind make us forget about life is only one. If we choose to suffer then we won't be able to find the enjoyment and the happiness of the life. That life can never be call a great life. Life is like a day, a day which has ending but to each people have their own ending.  A day is 24 hours but a life doesn't have the time limit.  That's why we need to every single day with enjoyment and happiness.  We have to discover it by our own. We have to make it successful like have to be sunshine of both the day and life. 

 変な考えが頭の中にあると、人生は一度きりだということを忘れてしまうことがあります。
 苦しい道を選んでしまったら人生の楽しさや幸せを感じることはできません。それは決して素晴らしい人生とは呼べません。

 人生は一日のようなものです。一日には終わりがありますが、人それぞれの終わりがあります。 一日は24時間ですが、人生で考えれば時間の制限はありません。
 だからこそ一日一日を楽しく幸せに過ごす必要があるのです。私たちは自分自身でそのことを探し出す必要があります。私たちは一日と人生の両方を太陽の光で輝かせなければなりません。

 Life is full of surprises. Each surprise is different from each other. It's like the endless sky, full of endless possibilities. Sometimes the possibilities are the one who make us confused.  Be what you want to, don't be a scapegoat.  Don't let yourself sacrifice and dreams get suffer. The suffering will only make you feel backstabed . It will make you feel like a prisoner. A prisoner who has committed no crime but no one's there for to bail her out and leave the prison. Life is tough indeed but it's only for sometime it has a thorny road but it has peace in this long road. It has enjoyment and happiness somewhere the thing is you just have to discover it. Without discovering you won't be able to know about you and importance of your life. Each life has its own importance, don’t live cowardly, live it bravely.

 人生はサプライズに満ちています。異なるサプライズの連続です。無限の可能性に満ちた広大なの空のようなものです。
 時には、その可能性が私たちを混乱させることもあります。 あなたがなりたいようになり、スケープゴートにならないでください。自分を犠牲にして、苦しい夢を求めないでください。
 その苦しみは、あなたを裏切り者、囚人のように感じさせるだけです。それは、何の罪も犯していないのに、誰にも救済されず刑務所に囚われたままの人のようです。

 人生は確かに厳しいものですが、それはいつか報われます。いばらの道であったとしても、この長い道のりの先には平和があります。楽しさや幸せがその先にあるのです。それを探そうとしなければ、自分の人生の本当の大切さを知ることはできません。
 私たちの人生にはそれぞれの意義があります。臆病に生きるのではなく、勇気を持って生きていきましょう。

June 23, 2021
2021年6月23日
Russel M. Calooy
ラッセル・M・カロイ


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日から7月。2021年の下半期がスタートしました。
 東京オリンピックの開催を間近に控える中、気になる感染者の増加。梅雨模様の天候同様、すっきりとしない気持ちで過ごしている人が多いと思います。 
 
 山歩にも昨日自治体からワクチン接種券が届きました。
 いずれ海外に出ることを考えると、ワクチンの接種は避けられないでしょうね。

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 ところで、今日7月1日は山歩の父の誕生日でもあります。
 エンチャイルド広報ブログですが、山歩の個人的な話をお許しください。

 父は昭和12年(1937年)生まれ。

 同い年生まれの著名な人物を調べてみると(敬称略)、意外にも政治家が多いんですね。
 故人では、橋本龍太郎(第82・83代総理大臣)、小渕恵三(第84代総理大臣)。第85・86代総理大臣の森喜朗も同い年生まれ。この同い年3人が第82代から第86代の総理大臣を務めたんですね。他にも、河野洋平も同い年。海外では、コリン・パウエル、あのイラクの大統領だったサダム・フセインも。

 芸能界では、歌手の美空ひばり、江利チエミ、加山雄三、伊東四朗、緒形拳、作詞家の阿久悠…。海外では、ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード、ジェーン・フォンダ、アンソニー・ホプキンス…すごいなあ。

 他にも、コシノヒロコ(ファッション・デザイナー)、山藤章二(イラストレーター)、モンキー・パンチ(漫画家)、浅井慎平(写真家)、塩野七生(作家)、養老孟子(解剖学者)、出井伸之(経営者、ソニー元社長)…。

 きりがありませんが、父の口からも何人かのお名前(主に総理大臣や芸能人)はよく聞いていました。すでに故人となったかたも少なくないですが、いまだ現役でご活躍のかたも目立ちます。

 ぜひ皆さんもご自分と同い年の著名人を調べてみてはいかがでしょうか。

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 山歩の父は世話好きな人です。
 地元の政治家の選挙応援からはじまり、地元の神社やお寺の役職を歴任し、民生委員も務めました。仕事は建築大工でしたが、昔の人ですから弟子を取ってその育成のために随分尽力したようです。

 そんな父の背中の見ながら生きてきた山歩も、世のため、人のため、地域社会のために何か貢献することは大事なことだという感覚を受け継いだように思います。

 父のようにはまだまだできていませんが、子どもたちの学校生活との関わりの中で、またその延長線上での地域社会で、できる範囲はありますが、少しでも役に立てればと思い、お手伝いさせていただいてきました。今も子どもたちがとうの昔に卒業した小・中・高校の何らかのお役目を頂いているような状況です。

 山歩にとってのエンチャイルド活動もまた、「世のため、人のため、地域社会のために何か貢献することは大事なこと」という文脈の中で父の背中とつながっているのかもしれません。

 年を取るほどに父との関係は良くなっていると感じています。
 自分自身も親となり、子育てや社会生活での苦楽を味わいながら人とのつながりの大切さを実感できるようになってきたのかなと思っています。

 少し長くなってしまいましたが、2021年下半期もどうぞよろしくお願いいたします。

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