★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog

NPO法人エンチャイルドの広報担当、地球村山歩がお届けするブログです。エンチャイルドは、主にフィリピンの子どもたちを対象とする教育支援&共育活動、草の根国際交流、社会教育を行っている非営利団体です。子どもたちが受益者から支援者へと成長していくために、「ピース・アドボケイト(平和の擁護者)」の育成に重点を置いて活動しています。支援先現地を訪問するスタディーツアーを年に2回程度実施しています。コロナ禍の2020~2022年はオンラインでの交流が主な活動となりましたが、2023年6月には4年ぶりのスタディーツアーを実施することができ、成長した子どもたちとの再会を果たしました。2024年でフィリピンでの教育支援開始20周年となりました!

2021年12月


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は2021年大みそか。いろいろなことがあった2021年でしたね。
 今日は一年の総まとめとなる一日になることでしょう。

 今日は一年を振り返り、さまざまな出来事を想起しながら、カウントダウン、そして除夜の鐘とともに新しい年、2020年を皆さまと共に迎えたいと思います。
 
 今回は、ミンダナオ島北東部地域のエンチャイルドの責任者、ジョニー・ボロンガイタさんのOKOME-Projectに関するリポートです。

 ブログ【770】にもOKOME-Projectの関連記事が掲載されています。ぜひお読みください。

OKOME-Projectブトゥアン市
ブトゥアン市のエンチャイルド奨学生たち

 以下、ボロンガイタさんのリポートです。

 2021年12月5日〜7日、2021年12月21日、日本のBNI彩チャプタ―さまによる「OKOME-Project  第3弾」を雨天の中でも実施することができました。

 同プロジェクトの恩恵を受けたのは、ブトゥアン市のロサンゼルス、マウグ、パガッパタン、アンバゴ、マサオの各バランガイのエンチャイルド奨学生、そしてマガリャネスのサント・ニーニョ、ブハン、ダヒカン、マガリャネス北の奨学生たち、 計81人の受益者がそれぞれ10kgの精米を受け取りました。

 このことは、非常に恵まれた、幸せな出来事でした。 とてもタイムリーなプロジェクトであり、彼らがこのクリスマスシーズンに受け取った貴重な贈り物の一つであると思います。

 日本のBNI彩チャプタ―さまが日本のNPO法人エンチャイルドを通して行った尽きることのない支援に、皆はとても幸せを感じており、大変感謝しています。

 このように力を与えられたことに永遠に感謝し、私たち全員にとって、豊かで至福の新年が来ることを願っています。

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右端がボロンガイタさん、
右から2人目はエッセーでおなじみのオーブレイさん(アンバゴ)です。

 エンチャイルドの仕事始めは、1月4日からです。
 2021年12月25日号の月刊ニュースレターの年内の発行が間に合わず、1月6日の郵送となってしまいます。申し訳ありません。
 支援者の皆さまには発行が遅れますことをおわび申し上げます。
 
 皆さまの温かい応援、そして変わらぬご支援に心から感謝しております。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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ENCHILD



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は2021年12月30日。今年も残すところ、2日となりました。
 皆さんはどんな大みそかを迎える予定ですか?

 エンチャイルド事務局は昨日(12月29日)が仕事納めでした。
 ブログに仕事納めはありませんが…。

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 さて、今日のブログは、エンチャイルド動画の新着のご案内です。 
 「ENCHILD NEWS & REPORT 2021年12月25日号」が公開されましたので、お知らせいたします。

 11月28日に行われたミンダナオ島マガリャネスの「ダヒカン」のエンチャルド奨学生たちとの「オンライン共有ミーティング」の様子を収録しました。ぜひご視聴ください。


ENCHILD NEWS & REPORT 2021年12月25日号

 そしてもう一本新着動画があります。
 オンライン・スタディーツアーで披露してくれたパフォーマンス映像集のミンダナオ編の第2弾です。
 エスニックなムード満載の動画となっています。こちらもぜひご視聴ください。

ミンダナオ島エンチャイルド奨学生パフォーマンス(2)


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ENCHILD



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 この12月、日本のBNI彩チャプタ―さんをオーナーとするOKOME-Project第3弾がフィリピン(マニラ首都圏、ミンダナオ島北東部)で実施されました。

 BNI彩チャプタ―関係者の皆さま、心から感謝申し上げます。
 大変困窮している状況の中、現地の皆さんも大変喜んでいます。

 マニラ首都圏では12月18~19日で、ミンダナオ島北東部では12月5~7日、12月21日に実施されました。一世帯10kgの精米が計159世帯に支給されました。

ダヒカン
ミンダナオ島北東部マガリャネス「ダヒカン」地域
マガリャネス北
ミンダナオ島北東部マガリャネス「マガリャネス北」地域
サントニーニョ
ミンダナオ島北東部マガリャネス「サント・ニーニョ」地域
ブハン
ミンダナオ島北東部マガリャネス「ブハン」地域

  マニラ首都圏のキアノ・ロメロ事務局長(エンチャイルド・フィリピン)から届いたリポートを紹介します。

マニラ首都圏で行ったOKOME-Projectの結果報告

 BNI-SAIチャプターさまのスポンサーによる第3回OKOME-PROJECTで、2021年12月18日と19日にマニラ首都圏の全奨学生を対象に、合計77袋の精米を配布することができました。全ての奨学生が10kgのお米を受け取り、一足早いクリスマスプレゼントとなりました。受益者の皆さんは大変喜んでいました。

 12月18日はSan Isidro(サン・イシドロ)、Holy Spirit(ホーリースピリット)、Amparo(アンパロ)、MLQ(マニュエル・ケソン小学校)、MHD(マルセロ・H・デル・ピラー小学校)の地域受益者に配布が行われ、12月19日にはTatalon(タタロン)、T-PAEZ(Tパエス小学校)、Smokey Mountain(スモーキーマウンテン)、Balut(バルット)、Parola(パローラ)の各地域で実施されました。

2021年12月28日
エンチャイルド・フィリピン
キアノ・ロメロ事務局長

アンパロ
マニラ首都圏「アンパロ」地域
サン・イシドロ
マニラ首都圏「サン・イシドロ」地域
パローラ
マニラ首都圏「パローラ」地域
タタロン
マニラ首都圏「タタロン」地域
スモーキーマウンテン
マニラ首都圏「スモーキーマウンテン」地域

 A total of 77 sacks of rice were successfully distributed to all Scholars of Metro Manila last December 18 & 19, 2021 during the 3rd OKOME-PROJECT Supported by BNI Sai Chapter. All Scholars were very grateful as they receive their 10kg of rice that will be early Christmas gift.

 Here's the areas that received the 10kg rice last December 18, 2021: San Isidro, Holy Spirit, Amparo, MLQ, MHD. Then here's the areas last December 19, 2021: Tatalon, TPAEZ, Smokey Mountain, Balut and Parola.

 各地域訪問の際には、エンチャイルドおよび支援者の皆さまからのクリスマスカード、プレゼントも届けられました。
 
 支援してくださった皆さま、応援してくださっている皆さまに心から感謝申し上げます!

Tパエス
マニラ首都圏「Tパエス」地域
MHデルピラー2
マニラ首都圏「MH・デル・ピラー」地域
ホーリースピリット
マニラ首都圏「ホーリースピリット」地域
バルット
マニラ首都圏「バルット」地域


クリスマスカード2021
エンチャイルドのオリジナルクリスマスカード
エンチャイルド奨学生全員に贈られました


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ENCHILD






 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日もオーブレイ・マイルズ・ブクエさん(19歳、カラガ・ステート大学1年/ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴの奨学生)の寄稿を紹介します。11月28日に書かれたエッセーです。

 ブログの読者の皆さんはすでにご存じのとおり、彼女は現在、大変な立場にいます。この12月に自宅が火事で焼失してしまったからです。

 今回紹介するエッセーが私たちが現在オーブレイさんから受け取っている最後のものです。

 感受性の豊かなオーブレイさんを通して読者である私たちはいろいろなことを考えさせられ、感じてきました。

 オーブレイさんのご家庭のために祈りながら、彼女の寄稿の再開を今しばらく待ちたいと思います。

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 今の私の経済状況では、自分の好きな学科を選ぶことができませんでした。私は自分にとってかなり知識不足の分野の学科を選んでしまいました。

 今の学科(コンピューター・サイエンス)がどのようなものなのか、そしてコンピューターの分野について知識の少ない私はどのように対処していけばよいか苦戦しています。

 この学科でやっていけるのか、とても心配です。力不足の自分ではうまくいかない可能性もあると思うと、不安でたまりません。

 しかし苦労や悩みはあっても、これが私でなければ、今の自分は存在しないことに気付きました。悩みに溺れるのではなく、もしかしたらこれが自分に合っているのかもしれない、ここが自分のいるべき場所だ、ここが自分の成功する場所なのかもしれないと、心に刻んでいます。

 この学科に関する知識は不足しているかもしれませんが、私は学びたいのです。困難にぶつかるかもしれませんが、私は学ぶことをやめません。

 私は新しいことや多くの変化に対して、もっとオープンであろうと自分に誓いました。この学科は私にとって新たな挑戦であり、それを探求することを私は望んでいます。なぜなら、これが私の成功への道かもしれないからです。

 自分自身が変化を受け入れるようにしましょう。リスクを取って新しいことに挑戦することを恐れてはいけません。同じことを繰り返し、安楽な場所にとどまっていては自分の可能性を発見することはできません。恐れてはなりません。やってみるまで、自分に何ができるのかは分からないのです。

2021年11月28日
オーブレイ・マイルズ・ブクエ

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 With the financial status that we have right now, I wasn't able to choose the course that I want. I got the course that I don't have quite any knowledge about. 

 It was hard. I am having a hard time adjusting and coping up with how this course is all about and how it works 'cause as I've said, I don't have a lot of ideas about this, about computers, to be specific. I worry a lot about how I will be able to survive this. I get anxious thinking that there will be a possibility that I won't be successful with this because of my lacking.

 But despite everything, the struggles, the worries, I've realized that I won't be here, right now in my situation, if this isn't for me. Instead of drowning myself in worries, I kept it in my mind that maybe this is the right one for me, maybe this is where I am supposed to be and this is where I would succeed. 

 I may lack knowledge about this course, but I am eager to learn. I may encounter a lot of struggles but it won't stop me from learning. 

 I have promised to myself that I would be more open to new things and to a lot of changes. This course is new to me and I'm willing to explore it, 'cause who knows, this might be the way to my success.

 Thus, let yourself embrace changes. Do not be afraid of taking risks and trying new things. You won't discover your potential if you keep on doing the same things over again and staying in your comfort zone. Do not be afraid. You have no idea what you are capable of until you try.

Nov 28, 2021
Aubrey Miles B. Buque

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日はオーブレイ・マイルズ・ブクエさん(19歳、カラガ・ステート大学1年/ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴの奨学生)の寄稿を紹介します。11月21日に書かれたエッセーです。

 真の自由を求めるオーブレイさんの心の叫びが聞こえてきます。

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 大丈夫じゃなくてもいいのです。

 多くの人は自分の感情を表現することに抵抗があります。どう表現すればいいのか分からない人もいます。表現するのが恐いと思っている人もいます。

 勇気を出して誰かに心を開いたものの、最後になって批判され、否定されたことがある人もいるでしょう。そんな経験をすると、「もう二度と自分の弱い部分を他人には見せない」と心に誓うのです。

 その人にとっては、心の中にある本当の自分を隠して一人で苦しんでいる方が、誰かに打ち明けてジャッジされるよりましなのです。

 現実はそうではないのに、自分は大丈夫だと思い込んでしまう。これは悲しい現実です。

 私たちはこの状況を変えなければなりません。人々がもっと敏感でオープンマインドになれるような、より良い世界をつくりましょう。
 自分の感情を表現することを恐れず、他人に弱さを見せることが心地よく感じるような、そんな世界を。

 世界を良くするための鍵になりましょう。大丈夫でなくてもいいんだよと、誰にでも言えるような人間になりましょう。

2021年11月21日
オーブレイ・マイルズ・ブクエ

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 It's okay not to be okay.

 Most of us are not comfortable expressing our feelings. Some don't know how to. Some are afraid.

 Some have had their courage to open up to someone but got judged and invalidated at the end. With that, they promised to themselves to never show their vulnerable side to others. For them, it is better to hide what really is in their hearts and suffer all by themselves than to share it to someone else and get judge. 

 This is the sad reality. Where people choose to pretend that they are okay despite the reality, that they aren't. 

 Thus, we must change this. Let's make a better world where people are more sensitive and open-minded in regard to this. Where people won't be afraid to express their emotions, where people would be comfortable to be vulnerable to others.

 Let's be the key to make the world better. Be the person who would tell anyone that it's okay not to be okay.

Nov 21, 2021
Aubrey Miles B. Buque

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 先日取り上げた「想起(想い起こすこと)」の 大切さについてもう少し書いてみたいと思います。

 想起する主体は、人間の心です。

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 哲学者のイマヌエル・カントは心の3作用として、知情意の概念を提唱しました。
 人間の精神活動の根本は知情意にある、すなわち知性と感情と意志の力を心の三つの作用と考えたわけです。

 :知性、知識や、思考による成果
 :感情、喜怒哀楽
 :意志、意欲や決断

 想起はこの三つの作用をたどります。

 文章を読むなどして、刺激を受け(知)、感情が喚起します(情)。そしてそのことが意欲や決断を促し意志(意)となります。

 しかし同じ文章や何らかの情報に触れたからといって、同じ刺激を受け同じ感情が喚起されるとは限りません。
 体験の積み重ねや意欲、意志次第では、別の認識や思考、感情が生じます。

 例えば一つの物語を読んだ(観た)としても、「情」や「意」は違ってきます。
 逆に、「情」や「意」によって「知」も変わってきます。

 つまり心というのは、知情意のバランスの良い相互作用(らせん状の円形運動による上昇)によってより良く成長するものだと見ることができます。

 心の教育は、知情意の三つの作用をバランス良く行う必要があるということです。
 そうすれば、想起によって私たちの心は広く深く豊かに耕されていくことでしょう。

 争いを終わらせ、対立と葛藤を超えるためには(平和な状態を実現するためには)、家族愛の想起を重ねる必要があります。
 家族愛という情は、共生・共食・共育・共助・共感・共有・共創・共観への意欲を生み出します。

 忙しさに追われていると想起する時間を持てなくなります。
 知情意の心の3作用という精神活動がなされなくなってしまうと、想起することができなくなってしまいます。

 エンチャイルドにおいても同様です。
 活動それ自体が目的ではなく、家族愛を育み、8エレメントを満たそうとする意欲を高めることが大切です。

 年末年始に、過去(歴史)を振り返りながら新しい未来を想像(創造)するために、想起する時間を持ちたいと思います。
 エンチャイルドもまた、「心」の成長なくして、成長も発展もありません。

 設立から10年を越えて、新しい段階に向かうためにも、振り返りと想起を行いながら、まずは「心(動機)」を成長させなければならないのです。

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ENCHILD

 

 

 

 


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 メリークリスマス♪
 今日は家族で過ごしていらっしゃるかたが多いのではないでしょうか。
 イエス・キリストとともに、愛する人々とともに、素晴らしい時間をお過ごしください。

 今日は、ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・マサオの奨学生、フレッシュニー・タンデュヤンさん(19歳、ブトゥアン・ドクターズ・カレッジ1年)のエッセーをお届けします。

 このエッセーは11月14日に書かれたものですが、クリスマス、イエス・キリストの聖誕を祝うこの日に、ろうそくの火について考えてみることはとても意味のあることだと思います。

 翻訳はエンチャイルド・サポーターの江口さんが協力してくださいました。
 江口さん、いつもありがとうございます!

フレッシュニー・イラ・タンデュヤンさんのエッセー画像+

キャンドルより

 ろうそくはいつまで私たちを照らしてくれるのでしょうか。
 炎は暗い部屋に光をもたらしてくれますが、ろうそくと違って、私たちの希望はそう簡単に溶けないことを願います。
 これまでの暗闇の中にあっても、そしてこれからも、希望や夢、愛、生きようとする熱意が私たちに燃え上がることを願っています。

 この光の輝きが、私たちの心の輝きと同じように、未来の世代のために、この美しい自然を破壊することなく、世界を発展させる方法を考えるためのものでありますように。

 ろうが溶ける時、ろうそくが泣いているように見えるのですが、なぜ泣いているのでしょうか? 熱のせいでしょうか?
 溶けたろうが流れ落ちるように、私たちが流す涙にも価値があることを願います。

 ろうそくが燃え尽きると、光は消え、闇が支配してしまうと、私は皆さんには考えてほしくありませんし、そのように祈ります。死は恐いものだと思わないでください。
 私たちが暗闇の中にいる人々の光となったことを後悔せず、そのことを決して忘れないでください。

2021年11月14日
フレッシュニー・タンデュヤン

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フレッシュニー・タンデュヤンさん

FROM THIS CANDLE

 Until when can a candle sustain us light?
 I hope unlike the candle our hope will not melt that easily when it is lightened up by fire, for the fire brings the light in the dark room. I hope just like the fire our heart will burn for the eagerness to hope, dream, love and live, despite of the darkness we experienced in the past days and for the upcoming.

 May the brightness of the light might as well be as bright as our mind to think of ways, to develop the world without destroying it's beauty and preserving it's nature, for the future generations to come.

 When the wax meltex, it looks like the candle is crying, why does it cry? Because of the heat? 
 Well I hope that our tears are worth crying for, just like how the melted wax flows down the surface.

 I hope that people will not see death as scary part of life, for just like the candle, when all of its wax are melted the light disappears and darkness will conquer, I hope that people will not see it in that way, for I hope and pray, that we will. Never forget not to regret, that once in our lives we became the light for others in darkness.

Nov 14 2021
Freshny Tanduyan

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ENCHILD


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日はクリスマス・イブ。
 「クリスマス・イブ(クリスマス〈12月25日〉の前夜)」といいますが、これは間違いだとウィキペディアでは指摘していますね。

 クリスマス・イブニング ⇔ クリスマス・イブ

 で、これはクリスマスの前夜ではなく、文字どおり、クリスマス当日の夜だということです(詳しくはウィキペディアを参照のこと)。

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 ともあれ、今回はクリスマス(イエス・キリストの聖誕)にちなんだ話を書いてみたいと思います。

 テーマは、想起。

 非キリスト教徒の人が、年がら年中、イエス・キリストのことを思い浮かべているということはまずないと思います。
 しかしクリスチャンあるいは洗礼は受けていなくてもイエスに対して特別な思いを持っている人は恐らく一日の中で何度となく神のことを、イエス・キリストのことを思い起こすことでしょう。
 
 これが「想起」です。

 精選版 日本国語大辞典では、「特に心理学では、一度経験したことをあとで再生することをいうが、意識的に、いつ、どこで経験したという感情を伴う」と解説しています。

 皆さんは、想起する人はいますか?
 特にすでに亡くなった人でよく想起する人はいますか?

 イエス・キリストは今から約2000年前に生きていたといわれる人です。
 すでにこの世には存在しません。

 しかし世界人口の約3割がクリスチャンであるということは、25億人近い人々が程度の差はあれ、イエス・キリストを想起しながら生きるという人生を過ごしていると考えられます。

 これはすごいことですね。

 フィリピンのエンチャイルド奨学生のほとんどが篤実な信仰を持ったクリスチャンですが、しばしば彼らの心の中に神とイエス・キリストが共にあることを見いだします。

 それは彼らのブログの寄稿文から感じていただけると思います。

 再びお尋ねします。

 皆さんは、想起する人はいますか?
 特にすでに亡くなった人でよく想起する人はいますか?

 山歩にとってその一人は妻です。
 妻は23年前に亡くなりました。
 命日は明日クリスマスの日、12月25日です。
 妻はクリスマスの夜に亡くなりました。

 山歩にとって12月25日は、イエス・キリストとともに妻を想起する日でもあります。
 
 もちろん、想起するのは亡くなった人のことばかりではありません。
 家族や友人、私たちはいろいろな人々を想起します。
 この世の境を超えた人も、国境を超えた人も、想起できるのが私たち人間です。

 人間の心の世界は広大ですね。
 想起することで時空を超えて会えるのですから。

 「一度経験したことをあとで再生すること」「意識的に、いつ、どこで経験したという感情を伴うもの」、それが想起です。

 私たちは思い起こす存在です。
 だから時間を超えて共に生きることができるのです。

 クリスマスにはイエス・キリストを思い起こしましょう。クリスチャンでなくとも、聖書やイエス・キリストの物語を通して会うことができます。想像し、想起することができるのです。

 誕生日にその人のことを想起しましょう。命日にその人のことを想起しましょう。

 そうすれば私たちはずっと一緒に生きていくことができます。

 忘れて生きるもよし、思い起こして生きるもよし、ですね。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドは、フィリピンの台風22号で被災した地域への支援活動を開始しました!

 この時期、マニラ首都圏のエンチャイルド奨学生たちへのクリスマス・プロジェクトを実施する予定でしたが、今回の台風被害に伴い、奨学生たちは「自分たちよりも大変な状況に置かれている被災者の救援のためにクリスマス・プロジェクトの費用を使ってほしい」と申し出たそうです。

「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト

 応援できるかた、エンチャイルド事務局までお知らせください(info@enchild.org)。

 振込先情報は、以下のとおりです。

① ゆうちょ口座からの口座間振替
記号番号:00180-8-133923

② 他金融機関からの振込先
ゆうちょ銀行 当座:〇一九店 口座番号:133923

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「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト

 台風オデットによる災害に対し、エンチャイルド・フィリピンに新たに設立されたENCHILD-YOUTHを通じて、洪水の影響を大きく受けたBOHOL(ボホール島)とSIARGAO(シャルガオ島)の地域で困っている子供たちを助けるための募金活動を行います。

 In response to Typhoon Odette, Enchild Philippines through our newly established ENCHILD-YOUTH, will be conducting a DONATION DRIVE to help our kababayan who are in need especially the area of BOHOL & SIARGAO that greatly affected by the flood due to the Typhoon.

 衛生用品、ボトルウォーター、缶詰、インスタントラーメン、パン、毛布などの寄付も受け付けています。

✅Our donation drive is mainly in need of "VITAMINS AND TOWELS" while we can also accept other donations like Hygiene kits, Bottled Water, Canned goods, Instant Noodles, Bread, Blankets, etc.

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日12月23日は上皇明仁さま(日本の第125代天皇)の誕生日ですね。

 おめでとうございます。

 上皇陛下は1933年12月23日のお生まれで、満88歳になられました。 米寿(べいじゅ)ですね。「八」「十」「八」で「米」の字になることから88歳を「米寿」と呼ぶようになったといわれています。

 上皇后美智子さま(87歳)との仲睦まじいお姿をニュースで拝見しました。

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 上皇陛下が平成の天皇陛下だった頃の印象は、まさに「祈りの人」。災害が起これば、被災地に赴かれ、膝をついて国民と向き合い、老若男女一人一人の声に耳を傾ける。いつもほほ笑まれ、優しく語られましたが、その口調からは、常に凛とした筋の通った響きが伝わっていました。

 昨日、霊的な支援ということを少し書きました。
 祈り、そして祈る心は大切だと思います。
 私のために祈ってくれる人がいる、私の幸せや安全や健康を願う人がいる…、このことは大きな心の支えになりますよね。

 祈ることは相手を思いやること、愛することなのだと思います。
 絶対者の愛と力を信頼し、人との間に立って、切なる思いでつなぐこと、それが祈りなのかもしれません。

 災禍の続いた2021年ももうすぐ終わります。
 この一年を振り返りながら、愛する人々のために祈りをささげ、良き新年を迎える準備をしていきたいと思います。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 12月22日、今日は「冬至」です。
 北半球では一年のうちで昼が一番短い、つまり夜が一番長い日です。

 明日からまた少しずつ、昼が長くなって一年が流れていくんですね。

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 さて、クリスマスの日まで、今日から数えてあと3日となりました。
 ご存じのとおり、フィリピンはキリスト教の国です。カトリックとプロテスタントを合わせれば、国民の90%がキリスト教徒です。

 エンチャイルド奨学生たちもほぼ100%がクリスチャンです。
 ブログの寄稿やニュースレターで掲載された文章を読んでいただいてもお分かりのとおり、彼らは敬虔かつ熱心なクリスチャンです。

 クリスマスはフィリピンの人々にとって一年の中で最大のイベントです。9月から年明けまでそのムードは続きます。「世界で一番クリスマスが長い国」がフィリピンです。

 昨年のクリスマスの時期と比べれば、コロナ禍の影響は小さくなっているかもしれませんが、台風被害もありましたし、長期にわたる外出規制や在宅学習中心の生活の中で、子どもたちは内外の試練にまみれた一年を過ごしてきました。
 
 エンチャイルドは長年、国際協力活動を行う民間団体として、フィリピンの子どもたちのために教育支援を行ってきました。
 私たちは、経済的支援、交流を通じた共育支援(精神的支援)の両輪による教育支援として、できることの精いっぱいをやってきたつもりです。

 しかし同時に、受益者である彼らの背後には、そして彼らの心の中にはいつも神が共にあり、イエス・キリストへの信仰心によって与えられた霊的恩恵、霊的支援があるということを感じてきました。
 
 とりわけ今回の未曽有のパンデミックによる試練は、霊的な支援なしには超えられないのではないかと思うほどです。
 そのことは、奨学生たちの寄稿文を読んでいただければ、誰もが感じることでしょう。

 祈りの力を信じたいと思います。霊的な支援を受け入れたいと思います。
 このクリスマスの時期に、改めて世界の子どもたちが試練を乗り越えて、より強く健やかに成長できるよう、祈りたいと思います。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 数日が過ぎて、フィリピンの台風の被害状況が明らかになってきています。
 NHKのニュースから引用すれば、「フィリピン 台風22号 375人死亡 56人行方不明 捜索は難航」とのこと。今の日本で300人以上も死亡する台風被害ということはなかなかイメージできませんが、フィリピンは台風災害国で、2013年の台風ではレイテ島などで6000人以上が死亡しています。

 エンチャイルド奨学生たちからも現地は停電と断水が続いているという声が届いています。

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 今日はオーブレイ・マイルズ・ブクエさん(19歳、カラガ・ステート大学1年/ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴの奨学生)の寄稿を紹介します。

 ブログ読者の皆さんはすでにご存じのとおり、台風上陸の数日前、オーブレイさんのご自宅が火災で焼失してしまいました。現在オーブレイさん家族は、親戚のおじさんの家に身を寄せているとのことです。

 お届けするエッセーは11月14日に書かれたものですが、オーブレイさんの考えていること、心に決めた心情世界がよく伝わってくる内容だと思います。次々と試練に遭っているオーブレイさんですが、志を失うことなく前に進んでいってほしいと願います。

オーブレイさん
真ん中がオーブレイ・マイルズ・ブクエさん

 人生とは厳しいものです。今、私たちはそれぞれが何かを経験しながら生きています。私たちは皆、課題を抱えています。おのおのが数々の課題に直面しているのです。

 19歳の女子として、人生とはかくも大変なものかということを感じています。金のスプーンを口にくわえて生まれてきた境遇ではないので、そのことがよく分かります。私たちは今、経済的な面で苦労しています。

 私たちの家族は、生活費、請求書、日常生活で必要なもの、その他もろもろ大変な思いをしながら生きています。
 私は希望した学部の費用を工面することが不可能であることを知っていたので、その学部を選択することができませんでした。そして今、私はオンライン授業で必要とされるリソース(ネット環境やデバイス)が不足しているため、勉強するのにかなり苦労しています。

 しかしそのような状況にあっても、私は必ず成功し、大学の学業を修めるという決意を持ち続けています。成功への道のりがどんなに険しくても、前進し続ける意欲は変わりません。近い将来、必ずや全てを乗り越えて、なりたい自分になれると信じています。

2021年11月14日
オーブレイ・マイルズ・ブクエ

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 Life has been tough, especially right now that we are going through something. We all have problems, tons of problems that we are facing. 

 As a 19-year-old girl, I can tell how hard life is, especially if you aren't born with a golden spoon in your mouth. We've been struggling right now, especially in the financial aspect. 

 My family and I are having a hard time with our expenses, the bills, the daily needs and many more. I wasn't able to choose the course that I wanted because I knew it would be impossible for me to handle the expenses of that certain course. Right now, I'm quite having a hard time with my studies due to lack of resources that would be needed in my online class.

 Nevertheless, despite these struggles that I've been facing right now, I remain determined to succeed and finish my studies. I am still motivated to keep on going, no matter how rocky the road will be towards success. I'm certain that soon, in the near future, I will surpass everything and I will become the person that I want to be. 

Nov 14 2021
Aubrey Miles B. Buque

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 
 
 最近胸痛く感じていること。それはフィリピンの子どもたちが置かれた状況の厳しさです。
 まだまだコロナ禍が終息したと言える状態ではありませんが、いったん現在に線を引いて、そこからコロナ禍のビフォー・アフターを見てみると、コロナ禍によってもたらされた状況はあまりにも厳しいものだということです。

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1.厳しい経済状況:保護者が失業や健康上の理由で仕事ができない状態にある。食べることもままならず、授業料が払えない状況も。

2.厳しいメンタル状況:コロナ禍によってもたらされた長期にわたる内外の閉塞状態は、子どもたちに強い精神的ダメージを与えている。自らの進路、今後に対する展望を持つことが難しくなっている。

3.困難な学習環境:すでに何度かリポートさせていただいているように、長期にわたって対面授業が行われず、モジュール式の学習スタイルに苦戦を強いられている学生が多い。学習習慣を身に付けなければならないジュニアハイスクール(日本の中学生期)の子どもたちのことが特に心配。

 コロナ禍の前、私たちの教育支援事業は、十分とは言わないまでも、ある程度の成果を収めているのではないかと考えていました。
 しかしコロナ禍の1年が過ぎ、2年が過ぎようとする今、現状の支援内容では彼らをサポートしきれていないのだという現実を突きつけられています。

 「子どもたちが夢と志を持って生きられる社会の実現」。これがエンチャイルドのビジョンです。それが私たちの見たい世界です。

 「子どもたちを元気にする(笑顔にする)」。これがエンチャイルドのミッションです。それが私たちの目指す価値の中心です。

 この数カ月にわたってオンラインを通じて、可能な限りエンチャイルド奨学生たちと接してきました。

 彼らは疲れていました。元気のない子もいました。おなかを空かせている子もいました。生きることに不安を抱いている子もいました。生活が大変で泣いている子もいました。悲しい表情を見せたくないと、顔が画面に映ることを嫌がる子もいました(最後には笑顔を見せてくれましたが…)。
 
 子どもたちは苦しんでいる、と山歩は感じました。

 12月に入って、マニラ首都圏でもミンダナオ島北東部地域でも小規模の集会がもたれ、奨学金の給付が始まっています。一人一人にクリスマス・プレゼントも届けられていることでしょう。
 BNI彩チャプタ―さんをプロジェクト・オーナーとするOKOME-Projectも実施中です。

 間もなくクリスマスです。
 子どもたちが笑顔で過ごしてくれることを願います。
 子どもたちの心と体と頭が元気であってほしいと願います。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日に続いて、東京は今日も気持ちのいい晴天でした。

 一方、12月にもかかわらず、フィリピンは今週、スーパータイフーン(台風22号、ライ)による甚大な被害に見舞われました。
 ミンダナオ島マガリャネス在住のボロンガイタさんによれば、現地は断水と停電が続いているとのことです。一日も早い復旧を祈るばかりです。また、犠牲者の皆さまには、心よりご冥福をお祈りいたします。

 ところで、今日はエンチャイルド関連の用事があり、東京・上野に出掛けました。
 その時、街で見かけたのが軽トラの荷台に作品を展示した移動美術館

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 そこには、印象的な「小便小僧」の像が!(結構大きい!)
 制作したのはベルギー出身の前衛作家、パトリック・ジェロラさん(写真の人物)。

 コロナ禍で展覧会場から人々の足が遠のく中、ならば動くギャラリーで皆さんを訪ねようと、「コロナ退散」の願いも込めて始めたそうです。

 許可を得て写真を撮らせていただき、ブログ掲載もオーケーをいただきました。

 パトリック・ジェロラさんは、いくつもの「小便小僧」像を制作しています。
 その場でいろいろお話をお聞きし、作品集も見せていただきました。

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 「小便小僧」は世界中にあるようですが、その起源はベルギーのブリュッセル。
 小便小僧の由来は諸説あるようですが、ウィキペディアには以下の二つが紹介されています。

 一つは、ブラバント公ゴドフロワ3世(英語版)に関する説。1142年、ゴドフロワ3世率いる軍は、グリムベルゲン(英語版)での戦いの際、戦場の兵士を鼓舞するため、ゆりかごに幼い支配者を入れて木に吊るした。 そこから公は敵軍に向かって小便をし、味方軍を勝利に導いたという。

 一つは、反政府軍がブリュッセルを爆破しようとしかけた爆弾の導火線に小便をかけて消し、町を救った少年がいたという武勇伝説。この少年の名はジュリアンJuliaanskeといい、小便小僧の愛称「ジュリアン坊や」はここに由来するといわれている。

 いずれにせよ、子どもが大活躍したという話ですね!

 パトリック・ジェロラさんについて、ウェブサイトから引用します。

 パトリック・ジェロラは、画家である母の影響を強く受け幼少より芸術的な環境の中で育ちました。ブリュッセル王立美術アカデミーで学んだ後、1981年から「モダンバレエの魔術師」モーリス・ベジャール主宰の舞踊学校にて振付・芸術監督を務めるミシャ・ヴァン・ウック率いる「ムードラ」で舞台美術を手がけました。その後、1983年に初めて日本の地で大きな成功を収めました。

 とのこと。

 ほんの10分ほどでしたが、上野ならではの「芸術な時」を過ごせたいい時間でした。
 久しぶりに美術館を回りたいなと思っていた時でしたので、いい刺激にもなりました。
 少し遅れたけれど、時間を見つけて「芸術の秋」を楽しみたいと思います。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日はエンチャイルド事務局の年間の反省会を行いました。
 場所は、神奈川の「大山」。ヤビツ峠からのルートで山頂まで歩きました。
 日本の象徴ともいえる富士山。終日、その素晴らしい雄姿を見せてくれました。

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 山歩にとっては、久しぶりの登山。
 コロナ太り、運動不足、加齢による肉体の劣化、古傷の膝の痛み、座りっぱなしのデスクワークによる慢性の腰痛…と、満身創痍の今日この頃ですが、事務局3人が一緒に年内取れる時間は今しかないと、登山反省会を強行しました。

 事務局のメンバーは晴れ男ばかり(?)
 今回も、文字どおり、雲一つない快晴の青空。湿度も低く、乾燥した冬の気候で素晴らしい景色を展望することができました。
 大山にはたくさんの登山者が訪れており、山頂は所狭しと、絶景を楽しむ人々であふれていました。

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 年末恒例事務局登山反省会。
 ご存じのとおり、昨年から今年はコロナ禍によりほぼ100%オンラインによる活動となりました。現地を直接訪問してエンチャイルド奨学生たちと交流するスタディーツアーはこの2年実施できていませんが、オンラインを活用することで以前にまして現地スタッフや奨学生との交流の機会を多く持てたことは良かった点です。
 オンラインであっても、日々成長する子どもたちと寄り添うことのできる交流の時間は、教育支援の意義と価値を改めて実感する機会となりました。

 アジアにおける非営利活動の新しい境地を開くべく、動機の成長による持続可能な海外教育支援事業に挑戦しているNPO法人エンチャイルドですが、志を高く掲げつつも、高齢化する事務局一同、やはり健康が一番という結論で一致しました。

 NPO、NGO業界も次世代人材育成が課題です。
 青年層の活躍が売りのエンチャイルドでしたが、10年以上もたつとやはり持続可能な活動を行うためには新たな人材の育成が最大の課題となりますね。
 
 ボランティア中心の活動形態ではありますが、子どもたちの未来の希望のために尽力したいというかた、常時募集中です。「世界の子どもたちを元気にする」エンチャイルドの活動に皆さんの心の国境を超えた家族愛のお力をお貸しください。

 何か気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください(info@enchild.org/エンチャイルド事務局)。
 
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今、フィリピンが台風22号(ライ)の暴風域に入っています。
 同台風は上陸直前に急速に強まり、12月にフィリピンを直撃した台風としては1951年以来で最強となった可能性があるとの報道もあります。

 米国では未曽有の竜巻被害が出ています。最近の異常気象は「想定内」というものが通用しません。
 今回の「スーパータイフーン」、犠牲者が一人も出ず、最小限度の被災にとどまることを祈るばかりです。

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 今日は、フィリピン、ミンダナオ島地域の人々を励ます意味で、昨晩行われたエンチャイルド・オンライン報告会で公開した2本の動画をご案内します。

 まずは、ぜひご覧になってみてください。

ミンダナオ島エンチャイルド奨学生パフォーマンス(1)

ENCHILD NEWS & REPORT 2021年12月15日号

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 本日、今年最後のエンチャイルド・オンライン報告会を行いました。

 13人のかたが参加してくださいました。ありがとうございます!

 来年も月に1~2回報告会を開催していきたいと考えています。報告会に参加してくださり、定期的にエンチャイルドの活動状況や、支援先現地の最新情報に触れていただけるとうれしいです。

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 21時、オンタイムで報告会はスタート。最初にミンダナオ島のエンチャイルド奨学生たちのダンス映像をまとめた動画コンテンツを上映しました。
 「コロナ禍にかかわらず、奨学生たちが元気はつらつとして上手に踊っている様子を拝見できて、力をもらいました」という感想も頂きました。

 続く理事長によるプレゼンの後、動画「ENCHILD NEWS & REPORT 2021年12月15日号」を視聴しました。
 内容は、二人のエンチャイルド奨学生の現状報告、バランガイ・アンバゴ(ミンダナオ島ブトゥアン市)のエンチャイルド・ユースのメンバーたちの活動の様子、そして、ダヒカン小学校出身の奨学生たちによるクリスマスソングの披露です。

 ミンダナオ島の奨学生たちによるダンス映像とリポートビデオ「ENCHILD NEWS & REPORT 2021年12月15日号」は、明日、YouTubeチャンネルで公開される予定です。お楽しみに!

 映像視聴の後は、参加者の皆さんで感想をシェアする時間を持ちました。
 報告会閉会後、時間のあるかたには、引き続き20分ほどエンチャイルドの映像作品を見ていただきました。オンライン報告会では、YouTubeチャンネル未公開のエンチャイルド映像作品もお見せしています。

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エンチャイルド ミッション2

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、ミンダナオ島マガリャネスのマーク・アドリアン・ワヒン君(ブハン小学校出身のエンチャイルド奨学生、グレード11)の寄稿を紹介します。

 パンデミックによる未知の体験を必死に乗り越えていこうとする筆者の思いがストレートに伝わってきます。

 翻訳は、エンチャイルドのサポーター会員の山本さんにご協力いただきました。
 山本さん、いつもありがとうございます!

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タンポポ

 黄色く鮮やかですが謙虚に咲く花、タンポポは、成長、希望、そして癒やしを象徴する花でもあります。タンポポは希望、楽観主義、願いといった言葉と強い関連性を持っています。

 私たちはパンデミックによって生きる希望や仕事、そして外出の自由を失いました。しかし神は私たちと共にあり、全てを成し遂げてくださいます。私にとって神は希望であり、光であり、強さであり、全てです。

 神のことを心から信じさえすれば、神は私たちを通して何事をもなさることができます。問題は私たち自身です。

 私たちは自分のできることだけを信じ、パンデミックと闘うために団結をしていません。私たち人間はタンポポのような存在です。
 神の計画を信じさえすれば、希望や成長、癒やしを得ることができると私は信じます。神は私たちが解決できないような試練は与えられません。

 エンチャイルドの奨学生として、私たちは思いと心を一つにしてこのパンデミックと闘わなければなりません。神は偉大であり、全知全能なおかたです。
 私たちは神の計画を心から信じなければなりません。パンデミックは神の御業を妨げることはできないのです。

2021年10月30日
マーク・アドリアン・ワヒン

ブハンのエンチャイルド奨学生
ブハン小学校出身のエンチャイルド奨学生たち
前列左端がマーク・アドリアン・ワヒン君

DANDELION

 The Dandelion is bright as yellow but humble flower, the dandelion is a symbol of growth, hope and healing. Dandelion flower has a strong association with hope, optimism and wishes. 

  In our life specially now, we lost our hope to live, our job, business, and even our freedom to go out because of pandemic. Now we suffered a lot but God is within us, he can do all. And for me God is my hope, my light, my strength and everything, only if we believe in him, he can do everything but the big problem is ourselves we only believe in what we can do and we don’t even unite to fight against pandemic. I believe that we people are like a dandelion, we have hope, growth and healing, only if we believe in God’s plan. God does not give us a problem that we cannot solve but if we believe in him.

 As a ENCHILD scholar we have to unite in our thoughts and hearts to fight the pandemic. God is powerful he is omnipotence, omniscient and omnipresence. We have to believe in God’s plan he can do everything even pandemic can’t stop him.

Mark Adrian Wahing

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日は、オーブレイ・マイルズ・ブクエさんのことをお知らせしましたが、今日は彼女を励ます意味で、彼女のエッセーをお届けします。
 10月31日に書かれたものです。

 オーブレイさんは必ずやこの試練を乗り越え、前進していくことでしょう。

 翻訳は、サポーター会員の山本さんにご協力いただきました。
 山本さん、いつもありがとうございます!

 今年最後のエンチャイルド・オンライン報告会が12月16日(木)に開催されます。奮ってご参加ください!(→参加申し込みは、info@enchild.org まで)

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混沌の中における平和

 世の中は今、恐ろしい状況の中にあり、人生もまたその中にあります。毎日、私たち一人一人がいまだかつて経験したことのない困難に直面しています。

 私たち一人一人に物語があり、私たちにしか分からない旅をしています。
 一日一日、私たちはさまざまな人に出会います。街頭で、ショッピングモールで、お店でなど、至る所でです。私たちがぶつかる人、話す人、交流する人は皆、私たちの知らない何かを経験しています。

 だからこそ、私たちはいつどこにあっても、どんな人にも親切であるべきだと心に刻んでおきましょう。
 シンプルで親切な身振りや「ありがとう」や「良い日でありますように」といった言葉を掛けることが相手にとっては大きな意味を持つでしょう。
 彼らの経験している混沌の中で、彼らの心の平穏になってあげてください。

2021年10月31日
オーブレイ・マイルズ・ブクエ

Peace amidst the chaos.

 The world is scary, so is life. Every day, each one of us is facing difficulties that everyone knows nothing about. Every one of us has stories, and has journeys that only ourselves knows. 

 Each day, we meet people. On streets, malls, stores, everywhere. Every person we bump into, we talk with, we interact with are going through something we don't know. 

 Thus, let us put in our minds that we should always show kindness to anyone, everytime and anywhere you go. A simple kind gesture, a simple word such as 'thank you' and 'good day' would be a big thing to them. Amidst the chaos they are going through, be their peace. Be their peace amidst the chaos. 

Oct 31, 2021
Aubrey Miles B. Buque


 今年最後のエンチャイルド・オンライン報告会が12月16日(木)に開催されます。奮ってご参加ください!(→参加申し込みは、info@enchild.org まで)

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 悲しいニュースが飛び込んできました。
 エッセーでおなじみのオーブレイ・マイルズ・ブクエさん(ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴのエンチャイルド奨学生)の自宅が火事で全焼してしまったという知らせです。 

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 一昨日(12月11日)の夜の11時ごろの事のようです。
 家族は全員無事でした。今はオーブレイさんの祖父母の家に避難しているようです。
 火災の原因はろうそくの火であったようです。

 現時点で、それ以上の情報は山歩には入っていません。

 オーブレイさんはこのブログにもたくさんのエッセーを寄稿してくれている大学1年のエンチャイルド奨学生です。最近送ってきてくれた翻訳中の未公開の原稿も数点あります。

 ご家族は悲嘆に暮れていると思います。感受性豊かで物事に敏感なオーブレイさんですから、彼女は相当ショックを受けているのではないかと心配です。
 ブログを通じてオーブレイさんの文章に触れてきた読者の皆さんにとっても、エッセーの印象とともに彼女は身近な存在になっていたと思います。

 私たちに何ができるのか…。

 状況の詳細をまだつかめていないので何とも言えませんが、何らかのサポートが必要になってくると思いますし、そのためのアクションを起こさなければならないと考えています。

 以前、数年前のことですが、マニラ市トンド地区のある地域で広範囲の火災が起きたことがありました。この時、二人のエンチャイルド奨学生の家族が被災しました。家族の皆さんは全員無事でしたが、一瞬にして住む家を失い、しばらく避難所生活を強いられていました。その頃、山歩はマニラを訪ねる機会があり、エンチャイルド・フィリピンのスタッフと一緒に被災した奨学生たちを慰問したことを今でも覚えています。

 続報が届きましたら、お知らせいたします。
 
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、日本時間午後3時から、オンライン共有ミーティング(アンパロハイスクール出身のエンチャイルド奨学生たちが対象/9人中7人が参加)を行いました。マニラ首都圏としては第1回となります。

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 オンライン共有ミーティングは、事務局がエンチャイルド奨学生たちの声を直接聞く交流の時間です。
 すでに3カ月ほどの期間をかけて、ミンダナオ島地域でのオンライン共有ミーティングはひととおり終えています。
 マニラ首都圏は、今回のアンパロの奨学生たちとのミーティングを皮切りに、来年の2月いっぱいまでに全奨学生の聞き取りを行う予定です。

 ミンダナオ島もマニラ首都圏も基本的な学校事情、学生たちの学習事情は同じ課題を抱えていますが、今回のミーティングを通じて、改めてオンライン授業の課題と大変さを感じました。

 そもそもの問題は、ほとんどの学生にとってオンライン授業が成立していないということです。

*通信環境の問題
*学校側、教員側の対応が十分にできていない問題
(授業が成立していな状況の中で学習することの困難さ)
*親の失業などによるさらなる貧困状況により生じた困難
(新型コロナウイルス感染症だけでなく、困難な状況の中で亡くなる人、食べられない人の増加)
*強いストレスによるメンタルヘルスの問題
*長く続いた子どもたちに対する外出規制による影響
など

 大学で学ぶ内容は、当然のことながらハイスクールとしてレベルが高いわけですが、上記のような状況の中で大学生としての学びを進めることはかなりの精神力が問われることが想像できます。
 しかしながら、エンチャイルド奨学生たちの生の声に触れれば触れるほど、日本に住む私たちには想像の及ばない状況に彼らは置かれているのだと思われてなりません。

 ほとんど先生に教えてもらえていない状況の学生もいました。大学生活へのモチベーションを保つのが大変だと訴える学生もいました。

 通信状態の問題もありますが、つらい顔を見せられないと、オンライン・ミーティングに最初は声だけで参加していた女子学生もいました(途中からは笑顔で顔を見せてくれました!)。

 家族が感染したという奨学生もいましたし、無症状だったようですが、陽性反応が出たという奨学生もいました。家族や親族が亡くなったという奨学生も…。失業や体調不良、劣悪な環境の中での精神的なダメージは相当なものだということが分かります。

 このような中でも、共通して語られているのは、エンチャイルドファミリーへの彼らの思いです。
 日本の支援者の皆さんの支援が奨学生たちの支えや励ましになっているということです。

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 今回のオンライン共有ミーティングの様子も「ENCHILD NEWS & REPORT」でお届けする予定です。

 エンチャイルド事務局では、関心のあるかた、支援者の皆さんに現地の様子をお伝えするために「オンライン報告会」を月に1~2回開催しています。

 今月は、12月16日(木)に開催いたします。ぜひご参加ください。
 エンチャイルドについてよく知らないというかたも、支援者の皆さまも歓迎します。
 お気軽にご参加ください。

 info@enchild.org までご一報いただければ、アクセス情報をお知らせいたします。
 2度目、3度目の参加も大歓迎です。毎回、最新のリポート、動画情報をお届けしています。ぜひ何度でもご参加ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルド奨学生の寄稿をお届けします。
 おなじみブトゥアンの小さなエッセイスト、オーブレイ・マイルズ・ブクエさん(18歳、カラガ・ステート大学1年生)のエッセーです。

 短い文書の中に、家族の意味と家族愛の強さが語られています。

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血は水よりも濃い

 "家族とは木の枝のようなものだ。成長する方向は違っていても、根は一つである"

 私たちは皆、家の中で家族と共に人生の旅を始めます。大人になるにつれ、私たちは自由を求めて家や家族から離れて世界を探訪するようになります。

 旅の途中で何か困難な状況に陥って、ひどいことをせざるを得ないようなことが起こるかもしれません。

 しかし、たとえどんなことがあっても、どんなに悪いことや悪事を働くようなことがあっても、家族はきっとあなたを受け入れてくれるでしょう。
 あなたは最後的には、自分の居場所である家や家族がいる場所に戻ることができるのです。

2021年11月7日
オーブレイ・マイルズ・ブクエ

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Blood is thicker than water

 "Families are like branches on a tree. We grow in different directions yet our roots remain as one"

 We all begin the journey of our lives inside our homes, with our family. As we grow older, we crave for freedom and start to explore the world, leaving our homes and family behind. 

 Along your journey, you may go through something that would put you in a difficult situation that would leave you no choice but to do something awful. 

 But despite everything, no matter how bad or evil you do, your family will always be the one to accept you. At the end of the day, you would find yourself going back to where you really belong; to your home. your family. 

Nov 7, 2021
Aubrey Miles B. Buque

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、「人はしたいことをする、人は生きたいように生きる」というテーマでエッセーを書いてみたいと思います。

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 一つの仮説を提示させていただけるなら、「人はしたいことをする、人は生きたいように生きるというシンプルな原則によって人生と社会は成り立っている(現象化している)」と申し上げたいと思います。

 「人はしたいことをする、したくないことはしない、つまり、人は欲求に従って行動しよう」とするということです。

 欲求は生きる動機となります。そしてその動機が言動の主たる要因となります。
 言動を変えるためには動機を変える必要があり、動機を変えるためには欲求の内容と欲求のレベルを変える必要があります。

 つまり、動機の成長が人間の言動を変え、生き方を変える、ということです。
 「世界(あなた)が変われば私が変わる」のではなく、「私が変われば世界が変わる」ということです。

 欠乏動機(テイク/生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求)を中心に生きるのか、成長動機(ギブ/尊厳欲求、自己実現欲求、超自己実現欲求)を中心に生きるのか。
 ここが生き方が分かれるターニングポイントです。

 欠乏動機を中心した世界は、「ギブ・アンド・テイク」で完結してしまいます。ギブ・アンド・テイクの世界は格差の解消ができません。しかし「ギブ・アンド・ギブ」(8エレメント=共生・共食・共育・共助・共感・共有・共観・共創)の世界は、格差解消とともに、持続可能な成長(発展)社会の実現を可能とすることでしょう。

 人はしたいことをします。人は生きたいように生きるのです。欲求すなわち動機の結果がその人の人生であり、その人がつくり出した社会です。

 私が変わるというのは、意識が変わることであり、動機が変わるということです。動機が変われば行動が変わります。

 だからと言って、意識の薄い行動、動機の弱い行動(誘発された行動、促された行動など)に全く意味がないというわけではありません。行動してみることで、体験することで、意識の変革や動機の成長が刺激されるからです。体験してみること、行動してみることは有効なことでしょう。

 子どもたちが段階的に動機を成長させることができるようになれば、成長動機(自立と共立)で生きる人々による、より良い社会(ギブ・アンド・ギブの世界)が実現できるとエンチャイルドは考えます。

 「心の国境」とは、欠乏動機と成長動機を分ける一線のことです。
 心の国境を超えるというのは、ギブ・アンド・テイクを中心とした生き方からギブ・アンド・ギブを中心とした生き方に転換することです。

 エンチャイルドは、成長動機を家族愛による共同体社会形成の原動力と考えています。家族愛は共立社会の中軸です。8エレメントは、家族愛の属性であると言えます。

 人はしたいことをするものです。生きたいように生きるのです。
 人が家族愛で生きたいと望むなら、家族愛の世界ができることでしょう。
 共に生きたいと望むなら、共立の社会の実現は問題ありません。

 子どもたちは大人たちに支えられて成長します。養われて、愛されて、認められて育ちます。しかしそれがゴールではありません。
 成長とともに確実に自立した人生を実現するようになり、共立の社会の担い手となって生きるのようになるのです。

 エンチャイルドは、子どもたちの動機の成長のために共育交流活動を推進しています。教育支援の中心に共育交流活動を位置付けているのはそのためです。

 家族愛を動機として生きる人々によって地球家族共同体社会はつくられることでしょう。
 
 人はしたいことをし、生きたいように生きるのです。
 人間は本来、強制や支配とは無関係の存在なのです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、ミンダナオ島マガリャネス・ブハン小学校出身のエンチャイルド奨学生、クリスティン・メイ・ラビノさん(16歳、マガリャネス・ナショナル・ハイスクール グレード11)の寄稿です。

 すでにこのブログでも何度もお伝えしてきたように、フィリピンの多くの子どもたちはコロナ禍で行われている授業形式(学習方法)に苦戦しています。

 エンチャイルド事務局としても現地の状況を把握するためにヒアリングを重ねてきましたが、今回の寄稿にあるように「もだえ苦しんでいます」という訴えは決して大げさなものではないと感じます。 

 エンチャイルド・フィリピンのキアノ事務局長によれば、年明けからは対面授業が部分的に開始される予定であるとのことです。

 フィリピンの新型コロナ感染者は減少してきています。新たなオミクロン株感染拡大の心配はありますが、何とか全員が対面授業ができる状況を一日も早く実現してほしいと思います。                     

 今回の翻訳は、サポーターの山本さんのご協力をいただきました。
 山本さん、いつもありがとうございます!

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パンデミックの中で経験していること

 コロナ禍を通じて、世界中でこれまでの教育方法が劇的に変化しました。

 私たち学生は、コロナパンデミックによって教育機関の閉鎖という影響を受けています。今行われている学習方式(モジュール学習)はとても難しいです。私たちは時間のやりくりができずに格闘しています。

 今学年が始まりましたが、私はいまだこの新しい学習システムには慣れることができず葛藤しています。私は新しい学習方法にとてもプレッシャーを感じていますし、もだえ苦しんでいます。環境的なことにも困惑しています。なぜなら私は家で勉強しなくてはならないからです。学習課題を理解することが難しいので、多くの挑戦に直面しています。

2021年11月14日
クリスティン・メイ・ラビノ

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ブハン小学校出身のエンチャイルド奨学生たち

''Experienced During this Pandemic''

 COVID-19 has dramatically reshaped the way global education is delivered. We learners were affected by educational institution closures due to the pandemic. It is very difficult for dealing of this learning format. We student were struggled about this situation, I can’t manage my time in this situation.  

 As this challenging academic term begins, I can still struggling to this new learning system. I feel pressured and trapped in this learning method. t is often environmentally distracting (because I have to study at home), Even now it is difficult to understand what you are learning and there are many challenges.

November 14, 2021
Kristine Mae B. Rabino

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 久しぶりに(?)、エンチャイルド奨学生の寄稿をお届けします。
 ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴの奨学生、オーブレイ・マイルズ・ブクエさん(18歳、カラガ・ステート大学1年生)のエッセーです。

 エンチャイルド奨学生たちのメッセージはいいですね。
 いろんなことを教えてくれます。

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「言葉には力がある。それをどのように使うは常に自分次第」

 感情の赴くままに人を傷つける言葉を吐いてしまうことがあります。時には、自分の言葉の使い方に気付かず、自分の言ったことですでに誰かを傷つけているのに、それに気付かないこともあります。

 私たちは毎日、たくさんの人と出会います。友人、家族、隣人。私たちは彼らと話し、コミュニケーションを取ります。どんな会話でも、どんな人と話をしていても、常に良いことを伝えなければならないと心に留めておきましょう。
 
 何気ない一言がその人に大きな影響を与えます。心痛い言葉や侮辱的な言葉を一つでも言うと心に傷が残り、何度も考えてしまうものです。

 私たちは、話をする全ての人の背景にあるストーリーを知りません。私たちは、その相手が何を経験しているかを知らないのです。ですから、私たちは常に自分の言葉に注意を払わなければなりません。何かを話す前によく考えてみましょう。感情に支配されて、人に嫌なことを言わないようにしましょう。

 言葉には非常に大きな力があり、それをどのように使うかは常に自分次第なのです。

2021年10月24日
オーブレイ・マイルズ・ブクエ

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後列右がオーブレイ・マイルズ・ブクエさん

 There are some instances that we were able to spit painful words towards others because of our extreme emotions. Sometimes, we aren't even aware of the usage of our words, that we are already hurting someone with the things that we say and we are oblivious about it.

 Every day, we encounter a lot of people. Our friends, family, neighbors, we talk to them, communicate with them. In every conversation, in every person we talk with, let's keep in our minds that we must always tell them nice things. A simple word would make a big change to a person. One painful or insulting word that you tell to them, it would leave a scar in their hearts and they would think about it over and over again. 

 We don't know the story behind every person we talk with. We have no idea what we are going through. Thus, we must always be mindful of our words. Think twice before saying something. Do not let your emotions control your mind, so that you won't be able to say unpleasant things to other people. A word is extremely powerful, it would always be up to you how you will use it; is it for good or the other way around?

Oct 24, 2021
Aubrey Miles B. Buque

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ENCHILD



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 改めて、エンチャイルドのミッションについて考えます。

 NPO、非営利組織にとって生命線とも言えるものが「ミッション」であり、「ビジョン」です。

 エンチャイルドは設立以来、「世界の子どもたちを元気にする」ことをミッションとして活動してきました。私たちの活動の目的は、子どもたちを元気にすることであり、彼らの健全な成長に寄与することなのです。

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 山歩は先日、久しぶりに帰郷を果たし、両親と再会してきました。新型コロナウイルス感染が減退し、落ち着いてきているとはいえ、田舎での外出がはばかれる空気で、ほとんどの時間を両親と共に家で過ごしました。もちろん、そのための帰郷だったわけですが…。

 実家に帰った時の恒例行事と言えば、昔のアルバムを引っ張り出してきては、それをお茶のお菓子にしながらひとしきり思い出話に花を咲かせ、両親の昔話に耳を傾けることです。

 「誰でも、みんな子どもだったんだな」

 と、アルバムの古い写真をスマホに収めながら、そんな言葉が下りてきました。

 学生時代の仲間たちも、近所の友達も、そしていとこたちも、今はすっかりおじさん、おばさんになったけれど、みんな子どもだったんだな、と。

 みんな子どもだった
 Everyone was a child once

 未来を創る子どもたち。
 子どもたちは未来の希望です。
 子どもたちが元気に過ごせる社会。
 子どもたちが健全に成長する社会こそが持続可能な未来を開くことでしょう。
 そんな社会をつくるのが私たちのミッションです。

 Children create the future.
 Children are the hope of the future.
 A society where children can live well.
 A society in which children can grow up healthily will open up a sustainable future.
 Our mission is to create such a society.

エンチャイルド ミッション2

 社会が一つの家族のように全ての子どもたちを育てる共育共同体。
 社会が一つの家族のように全ての子どもたちが食べられるようにする共食共同体。

 
 社会が一つの家族のような愛と思いやりで助け合うことのできる共助共同体になれば、子どもたちの健全育成は問題ないと思います。

 久しぶりの帰郷体験とともに、家族愛の根は、親であり、祖父母であり、さらにはご先祖さま、故郷(狭い意味では実家)にあるのだなあと感じています。

 やっぱり、子どもたちの元気の源は家族愛、親の愛にあるんだと思います。

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エンチャイルドのビジョンとミッション

Vision
 全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会の実現を目指します。

Mission
◆教育インフラの不備や貧困などの理由によって学校に通うことのできない、あるいは、通うことができなくなってしまう可能性のある途上国の子どもたちに対して、奨学金や交流プログラムの実施などの支援事業を行います。
◆子どもたちが十分に教育を受けられる社会の実現を目指します。
◆草の根レベルにおける日本と支援対象国の友好関係の深化に貢献します。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨年、今年のエンチャイルドの対外的な活動はほぼ100%、オンラインとなりました。
 今回は、オンライン・スタディーツアー関連の動画コンテンツを中心にご紹介したします。

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 まずは、エンチャイルドのテーマ曲「HAPPY ONE FAMILY!」のメロディーに乗せて、2020年度のオンラインでの活動の様子を映像でお届けします。こちらは日本語バージョンです。お楽しみにください。

Happy One Family! 2020★Japanese(日本語版)


 こちらは英語バージョンです。お楽しみにください。

Happy One Family! 2020★English(英語版)


 次の動画は、第2回オンライン・スタディーツアーで披露されたサント・ニーニョ(ミンダナオ島マガリャネス)のエンチャイルド奨学生たちによるパフォーマンス動画です。

 エンディングのエンチャイルド奨学生たちのコメントの日本語訳は以下のとおりです。

 こんにちは。サント・ニーニョのエンチャイルド奨学生です。
 エンチャイルドの一員であることに感謝します。
 いつも私たちをサポートしてくださってありがとうございます。
 パンデミックの中でも、エンチャイルドの皆さんに健康と幸せがありますようお祈りしています。
 短いですが(オンライン・スタディーツアーのために)パフォーマンスを準備しましたので楽しんでいただければと思います。
 Mabuhay! エンチャイルド!
 One Child One Peace!



 次の動画は、第2回オンライン・スタディーツアーでのジェリン・レスペシアさんのエンチャルド奨学生の後輩へのメッセージです。

 卒業生の立場で発表してくれた、ジェリン・レスペシアさん(23歳/ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・ロサンゼルス出身)のスピーチ。ジェリンさんは、現在、中東のクウェート在住。オンライン・スタディーツアーにはクウェートから参加してくれました。



 次の動画は、オンライン・スタディーツアー(2021年1月16日実施)でのエンチャイルド奨学生・カリルさん(大学1年生)による歓迎のあいさつです。



 次の動画は、オンライン・スタディーツアー(2021年1月16日実施)でのエンチャイルド奨学生、レクサンさん(大学2年生/ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・パガッパタン)の感想コメントです。



 次の2本の動画は、オンライン・スタディーツアー(2020年10月25日実施)での アンパロ・ハイスクール出身のエンチャイルド奨学生たちによるプレゼンテーション動画です。



 次の動画は、ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴのエンチャイルド奨学生たちからのクリスマスメッセージ(2020年12月)です。

 Merry Christmas!✨
 I pray for transformation and restoration to us. May we have hopeful days to come. Happy Holidays and stay safe. Looking forward of meeting you again😁



 次の動画は、ミンダナオ島ブトゥアン市のエンチャイルド奨学生によるWe are the Worldの替え歌We are the ENCHILD♪です。

 This is our tribute to you for exerting such effort for the Enchild family. 
 Even in the midst of this pandemic you never stop from making us feel comfortable and secure with the future. 
 You are one of the building blocks of Enchild Family and as a leader and also a father. 
 We have gathered up to make this in our own little way to make it happen.  
 Our deepest gratitude and love to all of you.
 This is Enchild's version of We Are The World we may be miles apart but our love makes us closer. 
 May you have guidance and in good health always. 
 Happy Father's Day and God bless us all ❣️
 More power Enchild! ✨

 このビデオは、エンチャイルド・ファミリーのためにたくさんの努力を尽くした皆さんへの私たちの賛辞(トリビュート)です。
 このパンデミックの中でさえも、皆さんはとどまることなく私たちの未来を快適に、そして安全に感じさせてくれました。
 皆さんは、エンチャイルド・ファミリーの構成要素の一人であり、リーダーであり、父親です。
 私たちは、この作品を実現するために集まって、小さな方法でこれを実現しました。
 皆さんに深い感謝と愛情を贈ります。
 これはエンチャイルド版の「We Are The World」です。遠く離れているかもしれませんが、私たちの 愛は私たちをより親密にします。
 これからもご指導を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 「ハッピー・ファーザーズ・デイ」そして、神様が私たち全員を祝福しますように。
 エンチャイルドにより大きな力あれ!

※映像の中に最後に出てくる言葉(引用)は、デニス・ウェイトリーという人の名言です。

“幸福”とは、旅行に行くことでも、所有することでも、稼ぐことでも、消費することでもないのです。
“幸福”とは、どんな時にも"愛”と“優しさ”と“感謝”を持って過ごす“精神的に感じる”ことなのです。

デニス・ウェイトリー



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ENCHILD




 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 動画による情報伝達は重要ですね。
 動画はリアリティー(現実感、真実性)を伝えられる手段の一つだと思います。
 エンチャイルドもリアリティー(本質)をお届けするためにこれからも動画配信に努めてまいります。

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 エンチャイルドは10月から、月間1~2本のペースで『ENCHILD NEWS & REPORT』の配信を開始しました。
 その他にも、YouTubeチャンネルを利用してエンチャイルド関連情報を動画配信しています。

 『ENCHILD NEWS & REPORT』2021年12月15日号は、12月16日(木)開催のオンライン報告会での公開が最初の上映となる予定です。

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 またオンライン報告会では、YouTubeチャンネルでは公開していないエンチャイルドの映像作品も紹介しています。ぜひオンライン報告会にご参加くださり、ご視聴ください。

 以下、2021年下半期からYouTubeチャンネルで公開されているエンチャイルド動画コンテンツをご案内いたします。ぜひご覧になってみてください。

ENCHILD NEWS & REPORT 2021年11月25日号

ENCHILD NEWS & REPORT 2021年11月15日号


ENCHILD NEWS & REPORT 2021年10月25日号


バランガイ・マウグのエンチャイルド奨学生によるオリジナル曲「HOME」


バランガイ・マウグのエンチャイルド奨学生によるオリジナル曲「FAITHFUL LIFE」


エンチャイルド設立10周年記念メッセージ【更新版】
(ミンダナオ島北東部地域エンチャイルド奨学生たち)


M・H・デル・ピラー小学校 LAS-Project~現地ビデオリポート


あなたにとってエンチャイルドとは?


 いかがでしたでしょうか?

 エンチャイルドはNPOとして、文章で、写真で、映像で、エンチャイルドのリアリティーをお伝えすべく今後も努力してまいります。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は事務局の中年探偵団3人組で、支援者の皆さんからお預かりしたエンチャイルド奨学生宛てのクリスマスカードおよびプレゼント、そして多くのかたから寄付していただいた文具類の梱包作業を行いました。

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クリスマスカード2021

 今回のクリスマス・プロジェクトの一環としての文具支援は、ミンダナオ島北東部地域の子どもたちを対象に送らせていただくことにしました。

 文具を寄付してくださった皆さま、またクリスマス・プロジェクトに対して寄付してくださった皆さま、心から感謝申し上げます。皆さまの国境を超えた家族愛の心を、フィリピンの子どもたちにしっかりと届けさせていただきます。

 モジュール学習で苦労する子どもたちにとって文具は大変役立ち、日本の支援者の皆さまの温かい心に大いに励まされることでしょう。
 
 クリスマス・プロジェクトの取り組みは、12月20日ごろまでをめどに延長しておりますので、支援の輪の拡大に引き続きご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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 さて、以下の写真は、荒川区在住の支援者Sさんが、リモートワークの合間にコツコツと作ってくださった折り紙です。この折り紙もクリスマスの贈り物としてフィリピンの子どもたちに届けさせていただきます。
 真心のこもったきれいな折り紙に子どもたちも大変喜ぶことでしょう。Sさん、ありがとうございます。

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 昨日のブログ【743】でお伝えしたように、フィリピンの教育事情は大変厳しい状況にあります。特に貧困層の家庭、子どもたちに広がる教育格差は深刻です。

 12月16日(木)には、最近のエンチャイルド奨学生の状況をお伝えするオンライン報告会を開催いたします。ぜひ、お気軽にご参加ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 9月から11月までの3カ月をかけて、ミンダナオ地域のエンチャイルド奨学生たちの声に耳を傾けてきました。彼らの置かれている現状を直接把握したいと考えたからです。
 全員とはいきませんでしたが、8割ほどの奨学生たちの声を直接聞くことができました。今月12月から来年の2月までの期間では、マニラ首都圏地域の奨学生たちとオンライン共有ミーティングの時間を持つ予定です。

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 さて今回は、改めてコロナ禍におけるフィリピンの教育事情、問題点について考えてみたいと思います。

 山歩が見るに、大きくは三つの問題点が挙げられると思います。 

①貧困の拡大
②教育格差の拡大
③学習意欲の減退、退学者の増加

 子どもたち、児童・生徒たちに関して言えば、課題は授業形態にあると言えます。
 それは、COVID-19パンデミックが始まって以来、学校での対面授業が一切行われなくなったことです。

 現在行われているフィリピンの新しい授業(学習)形態は以下の三つです。
・Online Learninng:インターネットにアクセスして行うオンライン授業(学習)
・Blended Learninng:ラジオやテレビを使用して行う授業(学習)
Modular Learninng:教材をダウンロード、あるいは保護者が受け取って自宅で行うプリント学習
 です。

 オンライン授業が受けられる児童・生徒は全体の2割程度だといわれています。残りの8割、ほとんどの子どもたちは学習量が少ないオフライン学習(教材をダウンロードして行う)かプリント学習で勉強をしているということです。

 慣れないオンライン授業で学習することも簡単ではないと思いますが、大量の課題プリントを自学自習でこなさなければなりません。
 約5割の生徒が完了すべきカリキュラムを終えることができず、成績表が発行されていないといいます。フィリピン教育省の発表によれば、退学する学生が急増しているとのことです。

 改めてフィリピンの教育事情、問題点を列挙してみます。

*長期の一斉休校(2020年3~9月の7カ月間)
*長期間にわたる外出禁止
*新しい授業(学習)形態によって生じた裕福層と貧困層の教育格差
*モジュール授業における教師の負担の増大(教材の作成・配信、大量の印刷作業/家庭訪問による個別の学習サポートも/学校に予算がなく、モジュール授業のためのコピー用紙や筆記用具などの教師による自腹購入も)
*親(保護者)の失業、収入減少による経済的困窮、拡大する経済格差
*高額の通信費用
*オンライン授業に対応する通信環境やデジタル機器などのガジェットがない
*働いている保護者は子どもの自宅学習をサポートできない
*基礎教育を修了していない保護者も多く、勉強を見てあげられない
など

 エンチャイルドのオンライン報告会では、フィリピンの貧困層の子どもたち、エンチャイルド奨学生たちの現状を彼ら自身の言葉を通して共有しています。

 今月は、16日(木)の午後9時よりオンライン報告会を開催いたします。開会の30分ほど前からエンチャイルドの活動を紹介したビデオの上映を行います。ご都合のつくかたは早めにご参加いただければと思います。

 エンチャイルドの海外教育支援に関心のあるかた、報告会への参加を希望されるかたは、info@enchild.org までお知らせください。

 世界の子どもたちの元気のために…。

★グローリアセブさんとCEGAさんのウェブサイトの情報も参照させていただきました。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 子どもたちの教育支援、特にここではフィリピンの貧困下にある子どもたちの教育支援を通して感じることを書いてみたいと思います。

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 奨学生の一人一人を思い浮かべてみると、「もし奨学金支援を受けられていなかったら、彼(彼女)はどんな学生時代を生きただろうか、どんな大人になっているだろうか」と考えることがあります。

 奨学金の支援を受けずとも、学業を全うし、大学に進学もし、 自立した社会人となって立派に生きていく子どもたちはもちろんいるでしょう。

 しかし一方でエンチャイルドの奨学生になったことによって学業を全うしようと思えるようになり、大学進学の道が開かれ、内外の自立を果たしている子どもたちもいます。

 奨学金支援を受けることによって人生が変わったという子もいます。

 奨学生たちから感謝の言葉を聞けるのはもちろんうれしいことであり、そんな時は教育支援事業の意義を感じる瞬間でもありますが、同時に、彼らが語る言葉の中に常に人生の分岐点に立たされている者の厳しい現実が横たわっていることも感じます。

 支え(サポート)はどんな小さなものであっても人の助けになると信じています。
 もちろん支援を受けることによって、依存の罠に捕らわれぬよう、欠乏欲求の蟻地獄に落ちないよう、私たちは十分に気を付けて支援を行う必要があります。

 自立した人生も共立の生き方も、成長の向こう側に見えてくるものだと思っています。

 エンチャイルド・オンライン報告会は、そんな子どもたちの人生の一場面を共有していただきながら、彼らへのサポートの意義を深く理解していただける時間です。

 心の国境を超えて、子どもたちの心に近づくことは責任の伴うことだと思っています。
 そして家族愛による支援は、想像以上に大きな影響力を持っているものでもあると感じています。

 エンチャイルドの教育支援事業に関わってくださるかたはもちろん、未来を担う子どもたちを元気にするムーブメントを知ってみたいという皆さま、お気軽にオンライン報告会に参加してみてください。

 お待ちしております。
 参加ご希望のかたは、info@enchild.org までご一報ください。

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 こんにちは、 エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 GOOD MORNING DECEMBER!
 きょうは12月1日。早いもので、2021年も最終月を迎えました。

 新たな変異株の感染拡大が懸念される中でのスタートとなってしまった12月ですが、エンチャイルドはミッション志向で一歩一歩前に進みます。

 さて、ENCHILDオンライン報告会開催のご案内です。
 12月は、16日(木)の午後9時からの開始予定です。開始前の時間帯(午後8時半ごろから9時まで)には、エンチャイルドの貴重な記録映像をお楽しみいただけます。
 ぜひお気軽に、エンチャイルドの海外教育支援事業の最新情報に触れてみてください。

教育支援の最前線からエンチャイルドの「今」をお届けします!

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 エンチャイルドは、貧困の世代間連鎖の断絶というミッションをいかに遂行しようとしているのか?
 教育支援(エンチャイルド奨学生制度)の成果は? 子どもたちの現状は?

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エンチャイルド・オンライン報告会プレゼン‗20211112

 オンライン報告会は、エンチャイルドの海外教育支援がどのようなものであるかを短い時間でご理解いただくための企画です。

 主なプログラムは以下のとおりです。

 *ビデオプレゼンテーション(5~10分)
 *エンチャイルドのミッション~世界の子どもたちを元気にしよう(15分程度)
 *支援先現地の様子(受益者の生の声)をお伝えするリポートビデオの上映(10~15分)
 *質疑応答、参加者による感想の共有(20分程度)

 参加ご希望のかたは、info@enchild.org(エンチャイルド事務局)までご一報ください。

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