★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog

NPO法人エンチャイルドの広報担当、地球村山歩がお届けするブログです。エンチャイルドは、主にフィリピンの子どもたちを対象とする教育支援&共育活動、草の根国際交流、社会教育を行っている非営利団体です。子どもたちが受益者から支援者へと成長していくために、「ピース・アドボケイト(平和の擁護者)」の育成に重点を置いて活動しています。支援先現地を訪問するスタディーツアーを年に2回程度実施しています。コロナ禍の2020~2022年はオンラインでの交流が主な活動となりましたが、2023年6月には4年ぶりのスタディーツアーを実施することができ、成長した子どもたちとの再会を果たしました。2024年でフィリピンでの教育支援開始20周年となりました!

2022年01月


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 【800】【801】【802】の3回に分けて、フィリピン・カロオカン市のエンチャイルド奨学生、フランシーヌ・ミカエラ・バルモレスさんの長文の手記を紹介しました。

 読んでくださったかたはいろいろ感じられたことと思います。いかがでしたでしょうか。
 感想など頂けるとうれしいです(コメント欄からでも、info@enchild.org宛てでも構いません)。

 エンチャイルド奨学生の中には親(両親、あるは父親か母親)がいないという子も珍しくありません。死別の場合もそうでない事情の場合もあります。祖父母あるいは祖母、祖父に育てられているケース、親族に身を寄せているケースもあります。

 きょうはフランシーヌ・ミカエラさんについて、山歩の知るところをお伝えしたいと思います。

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エンチャイルドのクリスマス集会にて
前列右端がフランシーヌ・ミカエラさん(2014年12月)

 フランシーヌ・ミカエラさんがエンチャイルド奨学生になった2013年は、エンチャイルドの奨学生支援事業の歴史においてターニングポイントとなった年でもありました。

 2004年以来、フィリピンでの奨学金支援事業を行ってきましたが、この間「地域(バランガイ)」ごとで奨学生を募集するという形態で教育支援活動を行っていました。もちろん、地元の教育委員会、行政責任者(例えば、マニラ市長、ブトゥアン市長、教育委員会の責任者ら)と連携し、調査および報告しながら。

 しかしバランガイ単位での活動は良い面もありましたが、いくつかの課題もありました。
 そこで現地関係者とも話し合いを重ね、奨学生の募集をバランガイ単位から、学校単位での募集に変更しました。同時にエンチャイルドの奨学金支援事業を行う学校には、奨学生の学業へのモチベーションを維持するために教員のエンチャイルド・コーディネーターを置くようにしました。それまではバランガイの教育関係のリーダーのかたや奨学生の父母の代表がコーディネーターを務めることが多かったのですが、2013年以降は教育委員会関係者、学校の教員に担当していただいています。

 フランシーヌ・ミカエラさんの手記に出てくるホセ・ルーカス先生は、MLQ(マニュエル・ルーク・ケソン)小学校の教員であり、エンチャイルドの現地コーディネーターの一人です。奨学生たちが小学校を卒業した後もケアしてくださっています。

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2013年7月、フランシーヌ・ミカエラさん(中央前)と
両端が現地コーディネーター(右側がホセ・ルーカス先生)

 さて、フランシーヌ・ミカエラさんがエンチャルド奨学生になった時、山歩は彼女のお母さんとお会いしました。若いお母さんでした。手記にあった支援式典後のショッピングモールでの交流の時間も一緒に過ごしました。

 「何が食べたいですか?」とフランシーヌ・ミカエラさん親子に尋ねると、彼女と彼女のお母さんが「ジョリビー!」(フィリピンで最も人気のあるハンバーガーショップ)と答えたことを今でも覚えています。まさかその4年半後に彼女のまだまだ年齢の若いお母さんが亡くなるとは想像もできませんでした。

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2018年12月に行われたエンチャイルドのクリスマス集会で
インタビューに答えるフランシーヌ・ミカエラさん(左)

 フランシーヌ・ミカエラさんが自身のフェイスブックにお母さんのことを投稿していますので、ご紹介します。

【2021年1月7日】
 “Now I know why you always asked me to be strong… because you know that one day I would need the strength to bear your loss."
 January 07, 2017, 2:47 pm. It has been four years. Today is your fourth death anniversary, Ma. 💗

 “なぜあなたがいつも私に強くなれと言っていたのか分かった... なぜなら、いつか私がお母さんの死を背負う力が必要になると知っていたから "
 2017年1月7日午後2時47分、もう4年になります。 今日はあなたの4回目の命日だよ、ママ。💗

【2022年1月7日】
 Time flies so fast. I still remember how we shared a plate and ate together before you showed signs that you're not with us anymore. That was when you told us that it's raining, the way's muddy, and that there were children playing, though we're in the kitchen that time, on your way to the bathroom. It's still in my mind, that night when I couldn't sleep because I felt that something's not right, then I woke up the next day, hearing that you're in a coma. I can still recall that day when Papa purposely ignored my calls because he didn't want to tell us about your death through a phone call. I still remember everything, every small detail. Miss you, Ma.

 時間が過ぎるのは早いですね。 あなたがもう私たちと一緒にいないというサインを示す前に、お皿の料理を分け合い一緒に食べたことをまだ覚えています。 雨が降っている。道は泥だらけ。子供たちが遊んでいる、と言った時、私はキッチンにいて、あなたはトイレに行く途中だった…。 何かおかしいと思いながら眠れず、翌朝目が覚めたら、あなたが昏睡状態だと聞いたことが今でも私の心に残っている。パパが電話であなたの死について私たちに話したくなかったので、わざと私の電話を無視したあの日のこともまだ思い出すことができる。私はまだ全てを覚えている、小さなこと、細部まで。会いたいよ、ママ。

 フランシーヌ・ミカエラさんのお母さんが亡くなった翌月(2017年2月下旬)、山歩にできることは何もありませんでしたが、カロオカン市の彼女の自宅を訪問し、短い時間でしたが、彼女と彼女の幼い妹や弟たちと共に交流のひと時を過ごしました。

 2020年11月1日、山歩はふと思い立ってフランシーヌ・ミカエラさんにメッセンジャーで「元気ですか?」とメッセージを送りました。

 すると彼女から「I'm not that fine. My father just died this morning.」と返信がありました。一瞬何のことか分からず、山歩は「え?どういうこと?意味が分からない!」と返しました。

 この年の8月に彼女がお父さんが盲腸の手術したことは聞いていました。手術は無事に済んで回復したと思っていました。医療ミスであったかどうかは分かりませんが、その後お父さんは再び入院することになり、短い期間で命を落とすことになったのです。

 11月1日の彼女のメールです。

【2020年11月1日】
 We're on our way to Quezon City to visit him. Today is also his birthday. We're planning last night to celebrate it, but this happened. Today is his 46th birthday.

 46歳の誕生日の前日、お父さんは旅立ちました。お母さんも若くして突然亡くなりました。二人ともまだまだ若い年齢で幼子4人を残して逝ったのです。

 山歩は、2017年2月にフランシーヌ・ミカエラさんの自宅を訪問した際にお父さんともお会いしています。奥さまの死去に対してお悔やみを申し上げることしかできませんでしたが、まさかその3年8カ月後にこんなことになろうとは…。

 フランシーヌ・ミカエラさんは気丈な女の子です。お姉さんの自覚が強く、責任感にあふれたティーンエージャーです。
 コロナ禍の難しい状況の中で、多くの試練と自分の限界に遭遇したことでしょう。ここ数年の彼女の心の成長がつづられているのが、【800】【801】【802】で紹介したフランシーヌ・ミカエラさんの手記だと思います。

 エンチャイルドの奨学生一人一人におのおのの物語があります。
 エンチャイルドの広報担当、地球村山歩は、これからもエンチャイルド奨学生たちの心の成長の軌跡をお伝えしていきたいと考えています。


「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト
「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト

 台風オデットによる災害に対し、エンチャイルド・フィリピンに新たに設立されたENCHILD-YOUTHを通じて、洪水の影響を大きく受けたBOHOL(ボホール島)とSIARGAO(シャルガオ島)の地域で困っている子供たちを助けるための募金活動を行います。

 In response to Typhoon Odette, Enchild Philippines through our newly established ENCHILD-YOUTH, will be conducting a DONATION DRIVE to help our kababayan who are in need especially the area of BOHOL & SIARGAO that greatly affected by the flood due to the Typhoon.

 衛生用品、ボトルウォーター、缶詰、インスタントラーメン、パン、毛布などの寄付も受け付けています。

 昨年12月の台風22号による被災地への支援活動。日本のエンチャイルドとエンチャイルド・フィリピンが合同で取り組んでいます。1月31日までを期限に取り組んでいます。残り3日となりました。

 被災地支援にご協力いただけるかたはinfo@enchild.orgまでお知らせください

 振込先情報は、以下のとおりです

① ゆうちょ口座からの口座間振替
記号番号:00180-8-133923

② 他金融機関からの振込先
ゆうちょ銀行 当座:〇一九店 口座番号:133923

 新型コロナウイルス感染症の再拡大により、なかなか支援活動も思うように進んでいない状況にありますが、だからこそ、被災地に救援物資と共に励ましの心を届けたいと思っています。

 ご協力いただけましたら幸いです。

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ENCHILD

 


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 「エンチャイルドと共に歩んで~フランシーヌ・ミカエラさん物語」の(3)をお届けします。

 マニラ首都圏のカロオカン市、マニュエル・ルイス・ケソン・ハイスクール(グレード11)のエンチャイルド奨学生のフランシーヌ・ミカエラ・バルモレスさん(MLQ小学校出身)の寄稿です。

 この原稿は、昨年(2021年)9月10日付けで書かれたものです。
 コロナ禍の中での現地の状況とともに彼女の波乱万丈の人生の一端を伝えてくれています。

 フランシーヌ・ミカエラさんはここ数年の中でご両親を病気で亡くしています。親族に支えられながらも、姉として妹・弟たちの世話をしながら、日々奮闘しています。
 そのような境遇の中で生きているエンチャイルド奨学生がいることを知っていただければと思います。

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前列左から3人目がフランシーヌ・ミカエラさん(2013年7月)
後列左端がMLQ小学校のホセ・ルーカス先生

エンチャイルドと共に歩んで~フランシーヌ・ミカエラさん物語(3)

 そんな中、私は小学3年生の時にエンチャイルドに入会したときのことを振り返ってみたいと思います。それは2013年のことでした。その時は8歳か9歳くらいだったと思います。私の記憶では、日本からの訪問者がいて、エンチャイルドは奨学生を募集していることを知っていました。

 (コーディネーターの)ホセ・ルーカス先生が私たちを学校の階下の屋根付き運動場に招いてくれた時、私は本当に幸運な子どもの一人だと思いました。
 そのイベント(支援式典)の後、私たちはショッピングモールに行き、母と一緒に日が暮れるまで何時間も過ごしました。あの時は幸せでした。私が母と一緒に出掛けて楽しむ機会があったのもその時が最後でした。

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支援式典終了後、ショッピングモールでお母さんと(2013年7月)

 今までは、自分が頑張ればいい、人がどう言おうと関係ない、と思っていました。しかし今は、人に褒められたりすることが自分の糧になっています。だからこそ、私は今まで以上に努力し、今まで以上に勉強することを約束します。なぜなら、もし私のベストが十分でなければ、私にはもっと多くのものがあり、もっと良いことができると思うからです。

 私には目標があり、それに向かって努力したいと思います。
 エンチャイルドの助けを借りれば、実現できるし、やりたいと思っているからです。私は、家族や親しい友人が私に抱いている夢をかなえます。奨学生として新たな人生のステージに立とうとしている私は、自分の成果で皆を満足させたいと思います。

 困難に直面した時には、当時のことを思い出して勇気を出すことができます。前に進む勇気が湧いてきます。だからこそ、私は自分の身に起こったことに落胆することなく、前に進みたいと思っています。

 学業を修めて、自分の夢を実現したいのです。私は経済学者になりたいと思っています。父との約束どおり、弁護士にもなりたい。両親が私のためにしてくれた全ての犠牲に報いるために、私は兄弟が勉強を修めることも助けたいのです。

 今、私は以前よりも強い決意を持っています。私が卒業するためには、エンチャイルドの奨学金が必要であり、大きな助けとなります。
 この奨学金にふさわしい子どもたちがたくさんいることは分かっていますが、私は次の学校生活で自分がそれ以上にふさわしい存在になることを約束します。

 ただ良くするだけではなく、自分の夢に向かってベストを尽くします。社会人(就職すること)になることだけが夢ではなく、みんなが私を誇りに思ってくれて、私がやったと言ってくれる目を見ることが、私にとっての満足です。

 エンチャイルドを通じて私は、忍耐力と強さを得ました。多くの人々と知り合いになり、彼らから多くの助けや助言を受けました。エンチャイルドは私に努力するように促し、知識と教育の重要性を教えてくれました。

 私の夢への道は確かに険しいものですが、エンチャイルドと共に歩んでいけば道が開けると私は純粋に思っています。

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MLQ小学校の支援式典で(2013年7月)

VALMORES, FRANCINE MIKHAELA P.

 Nevertheless, I would like to recall when I joined Enchild when I was in third grade. It was around 2013 or 2014, so I guess I was about eight or nine years old that time. As I remember, I just know that there were visitors from Japan and they were looking for scholars. I just knew that I was really one of those lucky children when  Mr. Lucas invited us downstairs, at the covered court. After that event, we went to a mall and spent for hours there until dawn with my mother. We were happy that time. That was also the last time I had a chance to go out with my mother and have fun with her.

 Whenever I face difficulties, I would just recall those and I would gain the courage to go on. That is why despite of those that has happened to me, I want to continue. I want to finish my studies and achieve my dreams. I want to be an economist. I want to be a lawyer like what I have promised to my father. I want to help my siblings finish their studied, as exchange to all the sacrifices my parents have done for me. I can say that right now, I am more determined than before. I want and need this scholarship for me to graduate because it is a big help for me, and those help from Enchild does not just help me, but also my family. I know that there are many children that are deserving, but I promise to make myself more than deserving with the next school years. I will not just do better, I will do best to reach my dreams. Dreams that are not just about being professional, but also seeing everyone proud of me and seeing their eyes saying that I made it, that’s a satisfaction for me.

 In the past, I thought that I should just do my best, and what others say does not matter, but now, people’s praise and compliments feed me. That is why I promise to work more than I did and to study harder than I did because if my best is not enough, I know that I have more and I can do better. I have my goals and I want to work on it. I am sure that I can do it with Enchild’s help, not just because I can, but also because I want to. I will fulfill those dreams my family and close friends have for me. I will satisfy everyone with my achievements, as I am about to start a new stage of my life as a scholar.

 I gained more persistence and strength with Enchild. I got to know more people and received a lot of help and advices from them. Enchild has inspired me to strive for good and taught me what the importance of knowledge and education is.

 The path towards my dreams are surely going to be hard, but I genuinely think that it would be a lot easier with Enchild’s hand. 


「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト
「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト

 台風オデットによる災害に対し、エンチャイルド・フィリピンに新たに設立されたENCHILD-YOUTHを通じて、洪水の影響を大きく受けたBOHOL(ボホール島)とSIARGAO(シャルガオ島)の地域で困っている子供たちを助けるための募金活動を行います。

 In response to Typhoon Odette, Enchild Philippines through our newly established ENCHILD-YOUTH, will be conducting a DONATION DRIVE to help our kababayan who are in need especially the area of BOHOL & SIARGAO that greatly affected by the flood due to the Typhoon.

 衛生用品、ボトルウォーター、缶詰、インスタントラーメン、パン、毛布などの寄付も受け付けています。

 昨年12月の台風22号による被災地への支援活動。日本のエンチャイルドとエンチャイルド・フィリピンが合同で取り組んでいます。1月31日までを期限に取り組んでいます。残り3日となりました。

 被災地支援にご協力いただけるかたはinfo@enchild.orgまでお知らせください

 振込先情報は、以下のとおりです

① ゆうちょ口座からの口座間振替
記号番号:00180-8-133923

② 他金融機関からの振込先
ゆうちょ銀行 当座:〇一九店 口座番号:133923

 新型コロナウイルス感染症の再拡大により、なかなか支援活動も思うように進んでいない状況にありますが、だからこそ、被災地に救援物資と共に励ましの心を届けたいと思っています。

 ご協力いただけましたら幸いです。

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ENCHILD



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日に続いて、「エンチャイルドと共に歩んで~フランシーヌ・ミカエラさん物語」の(2)をお届けします。

 マニラ首都圏のカロオカン市、マニュエル・ルイス・ケソン・ハイスクール(グレード11)のエンチャイルド奨学生のフランシーヌ・ミカエラ・バルモレスさん(MLQ小学校出身)の寄稿です。

 この原稿は、昨年(2021年)9月10日付けで書かれたものです。
 コロナ禍の中での現地の状況とともに彼女の波乱万丈の人生の一端を伝えてくれています。

 フランシーヌ・ミカエラさんはここわずか数年の中でご両親を病気で亡くしています。親族に支えられながらも、姉として妹・弟たちの世話をしながら、日々奮闘しています。
 そのような境遇の中で生きているエンチャイルド奨学生がいることを知っていただければと思います。

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MLQ小学校出身のエンチャイルド奨学生たち(2018年12月)
後列右から4人目がフランシーヌ・ミカエラさん

エンチャイルドと共に歩んで~フランシーヌ・ミカエラさん物語(2)

  10月(2020年)最後の日、父の呼吸が止まりそうになったので、翌日が父の誕生日でもあることを考慮して私たちは父を見舞うために病院を訪ねました。
 その日の夜のうちに行きたかったのですが、バランガイのサービスが利用できなかったので、翌日まで待つことにしました。

 その日の夜、父の友人から連絡があり、彼は私に「パパには、自分たちで何とかするからと大丈夫だと言っておいた方がいいよ」と言いました。
 言われたとおりに話すつもりでいましたが、父に会えた時には、時すでに遅しでした。父も私たちの到着を数時間待っていたそうですが、間に合わず、息を引き取っていました。

 その記憶は私にとって非常に悲惨なものでした。それは私に大きな影響を与えました。
 私たちは血のつながりはなかったのですが、とても仲が良かったのです。欲しいものは何でも買ってくれるし、何をするにも応援してくれる父でした。
 その日を境に、私は父と自分自身に多くのことを約束しました。

 父が生きていた時には、勉強がいかに大切か、なぜ勉強を放棄してはいけないかをいつも教えられました。
 今、私が悲しく、疲れたからといって諦めてしまったら、父が残念がるだろうと思い、そのことを思い出して、頑張って勉強しようと思います。それで私は「もっと勉強を続けたい」「もっと頑張りたい」と思うようになったのです。

 特に昨年度は準備ができていなかったため、多くの問題に直面しました。どうしたら数日の間に全てのモジュール(プリント学習)やアクティビティーを終わらせることができるのか分からなかったので、泣いてしまったこともありました。
 
 私は妹や弟たちの学校に週4回通ってモジュールや課題を提出しなければならなかったので、自分の作業をすることができませんでした。そのため、オンライン授業の全てに出席することができず、毎晩集中することができませんでした。それで私は挫折して塞ぎ込んでしまったのです。

(続く)

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フランシーヌ・ミカエラ・バルモレスさん(右端)と妹・弟たち(2017年2月)

VALMORES, FRANCINE MIKHAELA P.

 On last day of October, he almost lost his breath so we decided to come over, considering that it was also his birthday the next day. We wanted to come that night but the barangay service was not available so we have to wait until tomorrow. Also that night, a friend of him talked to me and said that I should tell Papa that he can go now, that we can take care of ourselves. As I was told, I planned to do that but we were toll late when we came. They said that he waited for a few hours but didn’t make it.

 That memory was very heartbreaking to me. It affected the whole me because even though we don’t share the same blood, we are very close to each other. He buys me everything I want, he supports me on everything I do. Starting that day, I promised many things to him and to myself. When he was alive, he would always tell me how important studying, and why I must not give on it. Remembering that, I decided to work and study harder because I know that he wouldn’t’ like it if I give up just because I was sad and tired. I realized that I want to continue and do better, that’s why I did.

 I faced many problems while studying, especially last school year because I wasn’t ready for it. There were times when I had breakdowns and cried because I didn’t know what to do and I didn’t know how can I finish all those modules and activities in just few nights. I couldn’t do those works because I go to my siblings’ schools four times a week, three different days and four different times to submit their modules and worksheets, that was why I could not attend all of my online classes and only had a chance to focus every night, but then feel frustrated and block-minded.


「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト
「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト

 台風オデットによる災害に対し、エンチャイルド・フィリピンに新たに設立されたENCHILD-YOUTHを通じて、洪水の影響を大きく受けたBOHOL(ボホール島)とSIARGAO(シャルガオ島)の地域で困っている子供たちを助けるための募金活動を行います。

 In response to Typhoon Odette, Enchild Philippines through our newly established ENCHILD-YOUTH, will be conducting a DONATION DRIVE to help our kababayan who are in need especially the area of BOHOL & SIARGAO that greatly affected by the flood due to the Typhoon.

 衛生用品、ボトルウォーター、缶詰、インスタントラーメン、パン、毛布などの寄付も受け付けています。

 昨年12月の台風22号による被災地への支援活動。日本のエンチャイルドとエンチャイルド・フィリピンが合同で取り組んでいます。1月31日までを期限に取り組んでいます。残り3日となりました。

 被災地支援にご協力いただけるかたはinfo@enchild.orgまでお知らせください

 振込先情報は、以下のとおりです

① ゆうちょ口座からの口座間振替
記号番号:00180-8-133923

② 他金融機関からの振込先
ゆうちょ銀行 当座:〇一九店 口座番号:133923

 新型コロナウイルス感染症の再拡大により、なかなか支援活動も思うように進んでいない状況にありますが、だからこそ、被災地に救援物資と共に励ましの心を届けたいと思っています。

 ご協力いただけましたら幸いです。

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ENCHILD




 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 マニラ首都圏のカロオカン市、マニュエル・ルイス・ケソン・ハイスクール(グレード11)のエンチャイルド奨学生のフランシーヌ・ミカエラ・バルモレスさん(MLQ小学校出身)の寄稿を3回に分けて紹介します。

 この原稿は、昨年(2021年)9月10日付けで書かれたものです。
 コロナ禍の中での現地の状況とともに彼女の波乱万丈の人生の一端を伝えてくれています。

 フランシーヌ・ミカエラさんはここ数年の中でご両親を病気で亡くしています。親族に支えられながらも、弟・妹の世話をしながら、日々奮闘しています。
 そのような境遇の中で生きているエンチャイルド奨学生がいることを知っていただければと思います。

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左から2人目がフランシーヌ・ミカエラさん(2017年2月)
後列右の男性はMLQ小学校のホセ・ルーカス先生

エンチャイルドと共に歩んで~フランシーヌ・ミカエラさん物語(1)

フランシーヌ・ミカエラ・バルモレス

 パンデミックが私たちの日常生活に影響を与え始めてから1年がたちました。
 時間がたつにつれて、私たちは「新しい日常」に適応する方法を学ぶようになりました。移動や物の購入、食べ物の注文、勉強など、さまざまな面で新しい様式になりました。

 学業に関しては現在、モジュール式(プリント学習)とオンライン式を混合した授業を受けています。
 
 子どもやティーンエイジャーたちはストレスや不安を抱えています。課題や宿題をどのように終わらせるかで考え過ぎてしまうほとです。しかし、克服できるかどうか分からないまま初めて挑戦して何とかできたことを振り返れば、心配し過ぎるのは意味がないかもしれません。

 いろいろと経験しながら、私の家族はうまくやってこれていると思います。私たち5人の子どもたちは、この学年を乗り切ることができ、間もなく新しい学年を迎えます。

 何度かロックダウン(外出禁止措置)になりましたが、食卓に食事があるのは幸いでした。しかしながら天候の変化で家族全員が次々と体調を崩し、私以外はみんな熱を出したり、風邪をひいたりしてしまいました。

 叔母は週に2~3日しか出勤できず大変でした。ウイルスが国の経済と雇用に影響を与えたため、叔母の会社は何人かの社員を解雇しなければなりませんでした。
 叔母が仕事に行くときは祖母が私たちの世話をしてくれますが、祖母も年を取っているので、全てを任せることはできません。私が毎日弟妹の面倒を見て、祖母が時々私たちをチェックするといった具合です。

(続く)

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左がフランシーヌ・ミカエラさん(2018年3月)

VALMORES, FRANCINE MIKHAELA P.

 It has been a year since the pandemic started thwarting us with our daily lives, and as time passes by, we are learning how to adapt this new normal that was introduced to us. We found out new ways for transportation, buying things, ordering food, studying and many more.

 As for studying, students are currently under blended learning, modular and/or online classes. Children and teens have received a lot of stress and anxiety, overthinking hot to finish all the performance tasks and assignments we have up to the point we think something we should not be to accomplish those. But, those stresses have nothing to do after realizing that we have done something successfully that we tried for the first time, without knowing if we could overcome it.

 Even after experiencing a lot, my family is doing well, I think. We, all five children of our parents survived this school year and will soon start with a new one. We had been under lockdown for a few times, that’s why I can say that we are lucky enough to have meals prepared on the dining table, though all of my family members got sick one by one due to the changing weather. They all got fever and cold, except me.

 It was hard, as my auntie only come to work for two to three days a week because of the virus’ effect to the economy and jobs in the country. Their company had to put some people off their position. However, whenever my auntie goes to work, our grandmother takes care of us, but she is a kinda old so we can’t let her do everything. I look for my siblings everyday and my Lola checks on us from time to time.

「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト
「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト

 台風オデットによる災害に対し、エンチャイルド・フィリピンに新たに設立されたENCHILD-YOUTHを通じて、洪水の影響を大きく受けたBOHOL(ボホール島)とSIARGAO(シャルガオ島)の地域で困っている子供たちを助けるための募金活動を行います。

 In response to Typhoon Odette, Enchild Philippines through our newly established ENCHILD-YOUTH, will be conducting a DONATION DRIVE to help our kababayan who are in need especially the area of BOHOL & SIARGAO that greatly affected by the flood due to the Typhoon.

 衛生用品、ボトルウォーター、缶詰、インスタントラーメン、パン、毛布などの寄付も受け付けています。

 昨年12月の台風22号による被災地への支援活動。日本のエンチャイルドとエンチャイルド・フィリピンが合同で取り組んでいます。1月31日までを期限に取り組んでいます。残り3日となりました。

 被災地支援にご協力いただけるかたはinfo@enchild.orgまでお知らせください

 振込先情報は、以下のとおりです

① ゆうちょ口座からの口座間振替
記号番号:00180-8-133923

② 他金融機関からの振込先
ゆうちょ銀行 当座:〇一九店 口座番号:133923

 新型コロナウイルス感染症の再拡大により、なかなか支援活動も思うように進んでいない状況にありますが、だからこそ、被災地に救援物資と共に励ましの心を届けたいと思っています。

 ご協力いただけましたら幸いです。

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ENCHILD




 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨年12月の台風22号による被災地への支援活動。日本のエンチャイルドとエンチャイルド・フィリピンが合同で取り組んでいます。1月31日までを期限に取り組んでいます。残り4日となりました。

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この写真は2013年の台風被災地支援の時のものです
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2013年の時は食料支援と医療支援を行いました
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 被災地支援にご協力いただけるかたはinfo@enchild.orgまでお知らせください

 振込先情報は、以下のとおりです

① ゆうちょ口座からの口座間振替
記号番号:00180-8-133923

② 他金融機関からの振込先
ゆうちょ銀行 当座:〇一九店 口座番号:133923

 新型コロナウイルス感染症の再拡大により、なかなか支援活動も思うように進んでいない状況にありますが、だからこそ、被災地に救援物資と共に励ましの心を届けたいと思っています。

 ご協力いただけましたら幸いです。

「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト

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 台風オデットによる災害に対し、エンチャイルド・フィリピンに新たに設立されたENCHILD-YOUTHを通じて、洪水の影響を大きく受けたBOHOL(ボホール島)とSIARGAO(シャルガオ島)の地域で困っている子供たちを助けるための募金活動を行います。

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ENCHILD

 


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

  1月22日(土)、23日(日)の両日、ミンダナオ島北東部地域でクリスマス・プロジェクトが行われました。

 「1月にクリスマス?」と思われたかたもいらっしゃるかもしれませんが、フィリピンは9月から翌年1月まではクリスマスシーズンと言っても問題なし(?)ですので、ご心配は要りません。

 日本から送ったクリスマス・プレゼントや文具など、荷物が1カ月ほどかかって現地に届いたこと、新型コロナ感染拡大の影響などにより、この時期になりました。

 現地では、コーディネーターのジョニー・ボロンガイタさん家族が総出で準備してくださり、エンチャイルド奨学生たち全員に日本の支援者の皆さんからのプレゼントを届けることができました。

 ボロンガイタさんファミリーに心から感謝したいと思います。ありがとうございます!

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エンチャイルド奨学生たちにお話しするボロンガイタさん

 クリスマス・プロジェクトとしてのギフト・ギビング集会は、8カ所に分散して集まって行われました。
 「マウグ」「ロサンゼルス」「マサオ」「アンバゴ・パガッパタン」「ブハン」「ダヒカン」「サント・ニーニョ」「マガリャネス北」の8カ所です。

 文具類の仕分け作業、8カ所の移動など、ボロンガイタさん家族のご苦労は大変なものだったと思います。
 
 エンチャイルドのオリジナル・クリスマスカード、日本の支援者の皆さんからの贈り物、クリスマス・プロジェクトの一環として皆さまからご寄付いただいた文具類は全て、無事に現地の子どもたちに送り届けられたことをここにご報告いたします。

 ボロンガイタさんからは以下のコメントが届いています(一部抜粋)。

 The post Christmas activity was very successful and everyone felt the Love of Enchild Family.
 Domo Arigatogozaimasu ENCHILD.

 「クリスマス・プレゼント配布の集会は大成功で、誰もがエンチャイルド・ファミリーの愛を感じることができました。
 エンチャイルドの支援者の皆さま、どうもありがとうございます」

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サント・ニーニョ
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ダヒカン
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ブハン
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マウグ
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ロサンゼルス

 プレゼントを受け取ったエンチャイルド奨学生たちの写真を一部ご紹介いたします。

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オーブレイさんも元気そうです!

 文具類を寄付してくださった皆さま、心より感謝申し上げます。
 厳しい学習環境の中で、ご提供いただいた文具類は学生たちの学習環境を支える貴重な学習ツールとなります。
 ありがとうございます!

「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト
☆台風22号被災者支援プロジェクト2022実施中(1月31日まで)☆
ご協力いただけるかたはinfo@enchild.orgまでお知らせください

振込先情報は以下のとおりです

① ゆうちょ口座からの口座間振替
記号番号:00180-8-133923

② 他金融機関からの振込先
ゆうちょ銀行 当座:〇一九店 口座番号:133923

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ENCHILD






 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日お知らせした新型コロナウイルスに感染したエンチャイルド奨学生(女子大学生)と連絡が取れましたので、続報としてお伝えします。

 以下は、彼女から届いたメールの内容です。

---

 私はゆっくりと良くなっています。 熱はありませんが、咳は出ます。 私は時々夜明けの咳で目を覚まします。 私は自己隔離しています。 私の家族も明日綿棒検査を受けます。 外出は禁止されており、家には十分な食料がありません。 

---

 厳しい状況にあることは変わらないと思いますが、回復している様子で、まずは一安心です。家族が感染していないことを祈るばかりです。

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 今回の新型コロナウイルス・パンデミックを世界大戦に例えた人がいました。これは第三次世界大戦であると。だからかつての世界大戦がそうであったように、終息するまで4~5年はかかるだろうとも。

 今回のコロナ禍の顛末(てんまつ)がどうなるのかは分かりません。
 しかし戦争や大災害と同様、多くの人々が離別を経験し、予想だにしなかった人生を歩むことになるだろうということです。

 先日オンラインで話を聞いたエンチャイルド奨学生の女子大学生の語った中にこんな内容がありました。

 「最近はやる気が下がってしまっています。理由は、私も家族も新型コロナウイルスの影響を受けてしまっているためです。父親がコロナに感染してしまったのです。そのため、私たちは経済的にも精神的にも大きな打撃を受け、疲弊してしまっています。トンネルの出口が見えない状態です」と。

 続けて、以下のように結んでくれたことに一筋の希望を感じましたが、やはり厳しい事情の中に置かれている彼らの状況が簡単に変えられるものでないこともまた現実です。

 「しかし私はめげることなく勉強を頑張ります。…エンチャイルドがサポートしてくれていることに対して、私は心から感謝しています。エンチャイルドは私が成功できるように支え、やる気を与えてくれています。エンチャイルドのファミリーの一員であることが、今の私にとって非常に支えとなっているのです」

 「支えとなる」

 簡単なことではありませんが、成長期を全力で駆け上がろうとする彼らの少しでも助けになりたいと思っています。

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ENCHILD

 





 


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 あるエンチャイルド奨学生から新型コロナウイルスに感染したという連絡が入りました。
 酸素ボンベから伸びた管につながれた治療中の写真も送られてきました。つらそうです。
 ただただ早期回復を祈るしかありません。
 すぐに励ましのメッセージを送りましたが、返信がありません。心配です。

 日本でもフィリピンでも感染が再拡大しています。
 日本では子どもや若い世代の感染者が増加しています。おそらくフィリピンも同様の傾向ではないかと思います。

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 感染によって受ける身体的苦痛はもちろんですが、今、社会は「コロナ禍」によって強いストレスにさらされ、エンドレスの不安の中で慢性的な幸福感の欠乏状態に置かれて苦しんでいます。

 私たちは毎日の生活の中で幸福感を得る必要があります。なぜなら、私たちは常に幸福感を得たいと思って生きているからです。
 幸福感が欠乏すると心身ともに弱ってきます。幸福感は人間の健康状態に少なからず影響を与えているのです。

 幸福感は、言い換えれば満足感であり、達成感と言ってもいいでしょう。

 この無間地獄のような不安感を遠ざけるために、私たちは幸福感を増やす生活を心掛ける必要があります。
 達成感が満足感を与え、幸福感へと通じるなら、達成感を得るための日課を設定することは有意義だと思いませんか?

 「一日1万歩」「一日一善」もいいでしょう。
 お勧めは読書。好きな本を一日何ページ読むと決めてそれを毎日実行する。
 犬の散歩を日課にしたり、花を育てたり。家庭菜園で野菜をつくり、それを自分で食べる。断捨離や部屋の片づけ、料理もいいし、ブログを毎日書くのもいいですね。

 短い時間で達成できる日課を設定し、それを毎日達成し、満足感を得る生活を続けてみましょう。

 何のために?
 エンドレスの不安から抜け出すためです。

 ルールは一つ。
 日課は自分で決めて、自分で行うこと。

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ENCHILD

 
 


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日はエンチャイルド奨学生、マリア・ディバイン・マルティネスさん(19歳、ブラカン州立大学2年/アンパロ・ハイスクール出身の奨学生)のエッセーを紹介します。

 少し前(2021年9月10日付け)の寄稿で長文ですが、エンチャイルド奨学生として真摯(しんし)に歩むマリアさんの姿がよく分かる素晴らしいエッセーです。じっくりとお読みいただけるとうれしいです。

アンパロ
アンパロ・ハイスクール出身の奨学生たち(2021年12月)

 私は8年生(Grade 8)の2016年の夏をいまだに忘れることができません。それは、私がエンチャイルドの奨学生の一人となった年です。
 エンチャイルドのメンバー、特に日本の支援者の皆さん、フィリピンのボランティアスタッフや奨学生の間には多様性がありますが、私たちはなんとか一緒になって、境界や壁のない家族として生きています。私たちはお互いに、そして必要としている人たちに笑顔を与え続けています。

 長年、お互いに助け合ってきた中で、私は「受けた恩をお返しする」という、自分の生き方を貫くことができました。これはエンチャイルドが提唱していることの一つでもあると思います。
 アンティポロ市で行ったボランティア活動は、私がこうした活動を始めるきっかけとなりました。また2019年には、私たちの地域(アンパロ)でフィーディング・プログラムや本のプレゼントを担当することになり、再びボランティア活動をする機会がありました。

 準備の過程では多くの課題がありましたが、そのおかげで私は自分が本当に望んでいることを見つけることができました。それは、外部リソースからのサポートがないにもかかわらず、困っている人々に絶えず手を差し伸べることです。私のこの生き方は、私がエンチャイルドに出合えたことで続けられるものでもあります。

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アンティポロ市で行われたBOOK GIVING & STORY TELLINGの様子
(2018年3月17日、右がマリアさん)

 私は、リポートの中でいつもこのことに触れています。それは、エンチャイルドは学生を経済的に支援するNPOとしてではなく、家族として手を差し伸べてくれているということです。

 それを裏付けるために、私自身がその生きた証しであることをお伝えします。2018年以来参加してきた多くのセミナーが、今の私を支えてくれています。エンチャイルドのおかげで私は多くの機会に恵まれてきました。エンチャイルドの未来の後継者を育成するという機会です。困っている人に手を差し伸べるという私たちの主張を実現するために、私は今もエンチャイルドと一つになりたいと思っています。

 しかし、私たちは成長し、年を重ねるごとに責任の範囲が広がっていきます。大学生活は容易ではありません。私は大学の最初の1年間に適応できなかったのですが、これは1年生の最初の頃の私の最大の課題の一つでした。
 私は自分の時間をうまく扱うことができませんでした。自分に与えられた責任を短時間のうちに処理することができなかったのです。その結果、私は大学1年の間は、エンチャイルドの活動ができませんでした。エンチャイルドが願う活動のいくつかに参加することができませんでした。

 このようなケアレスな態度では、自分の夢を続けることができないのではないかと思います。つまり私は、目の前にある一つの皿に目を奪われて、より大きな皿に集中することができなかったのです。自分のどこが至らなかったのかが分かりました。

 私には、自分のためだけでなく、他の人々(特にフィリピンの未来を担う後輩たち)や私の家族(私の家族やエンチャイルド・ファミリー)のための夢があり、テーブル全体に注意を払い、一つ一つに取り組めるようになるとき、夢は実現するのだと思います。時間がうまく管理され、等しく努力が払われ、それぞれの重要性が共有されてこそ夢が実現されるのです。

 今年もまた、新たなチャンスが訪れようとしています。私は家族と共に夢に向かって前進することを誓います。血縁関係の家族だけではなく、夢を共有する人々という意味での家族です。

 私は、これからも手を差し伸べ、ボランティアの仕事をし、私が自分自身を築くのを助けてくれるセミナーに参加し、夢を持ち続け、エンチャイルドの一員として歩むつもりです。そしてもちろん、写真を撮る時には、「One Child, One Peace!(一人の子どもに 一つの平和を!)」と叫びたいと思います。

2021年9月10日
マリア・ディバイン・マルティネス

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アンパロ・ハイスクール出身の奨学生たち(2021年12月)

 I am still not ready to let go of the summer of 2016 in my eight grade. It is the year when I become one with the Enchild Philippines, as one of their scholars. Despite the diversity between the members of the organization, especially between the Japanese sponsors and the Filipino volunteers and scholars, we manage to come together and live as a family without any boundaries and limitations. We are able to continue to bring smiles on the faces of each other and for those who need it. 

 Through the years of being on each other's side I manage to live one of my few advocacies and I believe this is one of Enchild’s advocacy too, which is to give back what I’ve been receiving since the very beginning. The volunteering job that happened in Antipolo inspires me to do a lot of volunteer work and the likes. I also had the opportunity to again have the volunteering job way back in 2019 when the organizers happened to let our area (Amparo) handle one of the feeding programs and book givings that our organization planned to have.In this event I was able to express my passion when it comes to this type of work, I was able to put my hands on in the said event. 

 Though there are a lot of problems and hindrances that happen in the midst of preparation, this helps me discover what I really want, which is to continuously extend a hand for those who are in need despite the lack of support from outside resources.
 This journey of mine will only continue if I still become one with the organization.

 I will not get tired of always mentioning this in all of our written reports. Enchild extends their hand as a family not as an organization or a private sector that supports students financially. 

 Enchild made us feel that this is more than an organization, this is a family, We are one family. Sponsors and organizers never failed to make us feel one. 

 To support the previous statement, I am living proof of that. Since 2018 there have been a lot of seminars that I happen to attend and those also happen to help me who I am and what I am today. A lot of opportunities have been knocking on my door since that year because of Enchild, opportunities to build the future successors of the organization. I am still hoping to be one with Enchild, as we all work towards the fulfillment of our advocacy which is to extend our hand to those who are in need.

 But as we grow and grow older our range of responsibilities broaden. College life is not as easy as a piece of a cake. I happen to have the adjustment the first whole year of my college, this is one of my biggest challenges way back the starting of my first year. I wasn't able to handle my time well. I wasn’t yet able to handle the responsibility that was able to serve me in the glimpse of an eye. This results in an inactive member of the organization, I happen to become an inactive member as the first year of college life happens. I wasn’t able to pass some of the activities that Enchild wishes us to pass. I am afraid to not be able to continue my dream because of this careless attitude. I was unable to pay attention to one of the plates that is in front of me and focus on the bigger plate. I knew where I went wrong. I have dreams that are not only for myself but also for other people (especially the future people of the Philippines) and my families (my family and the Enchild family) and dreams are about to come true when I am able to pay attention to the whole table and start working on each and every course. Where the time is managed well, efforts are given with equality and importance of each are showcased.

 As another year is about to happen, another opportunity is about to come. With these I claim to continue my dream with my family. The family who proved that family isn’t only related with blood but more on with dreams. I wish to continue extend a hand, to have the volunteering jobs, the seminars that was able to help me build myself, I wish to continue my dream and I wish to still be part of Enchild and shout as we take our pictures “One Child, One Peace”.

September 10, 2021
Maria Divine Martinez

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ENCHILD


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 きょうは山歩のひとり語りにお付き合いください。

 苦節22年、山歩は1999年以来、「国際協力」という分野に片足を突っ込んで生きてきましたが、この分野の広報をすることはつくづく難しいものだと感じています。

 とはいえ、海外教育支援事業が継続できているのは、長期にわたって応援してくださっているかたがいらっしゃるからこそであり、支援者の皆さまには感謝の思いしかありません。ありがとうございます!

 実際のところ、支援者数はある時期をピークに年々減少しています。
 減少を食い止め、願わくは右肩上がりの「支援の輪」拡大といきたいところですが、現実は甘くないのです。

 多くのかたに関心を持っていただくために、あの手この手で広報PRに努めてきましたが、力量不足、センスの問題もあるのでしょう。広報担当、地球村山歩、万事休すか…。ここに来て、発想の大転換をしなければならないと切実に考えさせられております。

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 それは「文化戦略」。

 歌手のさだまさしさんの名曲に『風に立つライオン』という歌があります。
 ご存じのかたも多いことと思います。

 さだまさしさんの歌はストーリー性のある曲が多いですね。一曲聴けば、一つの物語を聞いたのと同じ感覚になります。

 『風に立つライオン』も同様、一人の医師が身を投じてアフリカの人々のために生きる姿を描いた、聴く者の魂を揺さぶる楽曲となっています。

 『風に立つライオン』は後にさだまさしさん本人によって小説化されました。さらに映画にもなりました。

 『風に立つライオン』は歌でも小説でも映画でも、多くの人々に影響を与えました。この歌を聴いて、この小説を読んで、この映画を観て、国際医療やへき地医療を行う医者や看護師を目指したという人も少なくないのです。実際に、作品の主人公(登場人物)のような生き方を選択をした人々もいます。
  
 『風に立つライオン』は一つの社会的なムーブメントを起こした作品だといえます。
 山歩もこの歌を何度も聴き、小説を読み、映画も観ました。

 歌や小説、映画の持つ伝達力、影響力は決して小さいものではありません。
 人の生き方を変えてしまう力を持っていますし、社会を動かす大きなエネルギーを秘めています。

 そこで山歩は考えました。
 エンチャイルドの経験をテーマに歌を作ろう、小説を書こう、映画を制作しよう!と。

 何を寝言を言っているのか、という声が聞こえてきそうですが、故人で登山家の栗城史多氏はこう語っています。

 「できるか、できないかではなく、やりたいか、やりたくないか」

 彼はあるインタビューに答えて、「夢が叶(かな)う」の「叶」という文字は10回口に出していう意味だ、とにかく実現したい夢を何度も口にすることだ、と語っています。

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 秘めたる思いも、語ることで、宣言することで、実現の可能性が高まるということは腑(ふ)に落ちます。

 この指とまれ!です。大きな夢であればあるほど仲間が集まってくるかもしれません。類は友を呼ぶのです。声を上げなければなりません。アウトプット(情報発信)しなければなりません。

 少なくとも自分自身に対して言い続けなければ、夢や志などというものは生まれようもないということです。

 人はやりたいことをやる、やりたくないことは決してやらない、というのが山歩の人生の悟りの一つでもあります。

 心(動機)の成長と人生の価値は相関関係にあると思っています。

 というわけで、自らの心の成長を止めず、夢と志を持って生きる人生を諦めなければ、必ずそれは叶う、実現すると信じます。

 2022年を山歩の創作活動元年にするぞ~!

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

  昨晩(1月20日)、オンライン報告会で初公開した「ENCHILD NEWS & REPORT 2022年1月15日号」がYouTubeチャンネルでも公開されましたので、ご案内いたします。ぜひご覧になってみてください。

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エンチャイルド・オンライン共有ミーティング(2021年12月12日)

 今回のビデオリポートは、マニラ首都圏アンパロハイスクール出身のエンチャイルド奨学生たちのインタビュー映像(エンチャイルド・オンライン共有ミーティング/2021年12月12日収録)です。

 全員が大学生ですが、コロナ禍での学生生活の大変さ、彼らの奮闘ぶりなど、ストレートに伝わってくる映像です。

 ENCHILD NEWS & REPORT 2022年1月15日号

 バックナンバーもご紹介します。
 現在、月間2本のペースでリポートビデオの配信を行っています。
 全員の分をお届けできていませんが、一人一人の話に耳を傾けていただけるとうれしいです。

 共通の話題、同じような話の中にも、一人一人の独自性やその内面の違いが垣間見られて興味深い内容となっています。

 これからもエンチャイルド奨学生や関係者の皆さんの生の声を動画やテキストでお届けいたします。
 お楽しみに!

 感想もぜひお寄せください(info@enchild.org)。


 ENCHILD NEWS & REPORT 2021年12月25日号


 ENCHILD NEWS & REPORT 2021年12月15日号


 ENCHILD NEWS & REPORT 2021年11月25日号


 ENCHILD NEWS & REPORT 2021年11月15日号



 ENCHILD NEWS & REPORT 2021年10月25日号

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ENCHILD



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 本日、今年最初のエンチャイルド・オンライン報告会を行いました。

 なぜ、報告会をするのでしょうか。

 広報のためであり、組織としての説明責任を果たす(信頼に応える)ためです。
 広報=宣伝・アピールではありません。 

 計画や結果をステークホルダーの皆さんと共有することで行動と成果を分かち合うためです。
 NPOにとって社会への情報公開は生命線だと考えます。社会が共有している課題を解決するのがNPOのミッションだからです。

 月に1~2回、報告会を開催してまります。
 ぜひご参加ください。

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 今回のオンライン報告会は以下のようなプログラムで行いました。

◆開会

◆ミンダナオ島エンチャイルド奨学生たちによるパフォーマンスビデオ2本視聴

ミンダナオ島エンチャイルド奨学生パフォーマンスビデオ(1)
ミンダナオ島エンチャイルド奨学生パフォーマンスビデオ(2)

◆プロジェクト結果報告:BNI彩チャプタ―さまによるオーナープロジェクト「OKOME-Project」の報告動画の上映

◆NPO ACTION制作の「コロナ禍のフィリピン公立小学校」の視聴


◆「ENCHILD NEWS & REPORT 2022年1月15日号(オンライン共有ミーティング:アンパロのエンチャイルド奨学生たちへのインタビュー映像)」を視聴

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◆エンチャイルドの年間予定(2022年の主な取り組み)について

エンチャイルド・オンライン報告会プレゼン‗20220120

◆参加者の共有の時間:感想、意見交換

◆記念写真撮影

◆エンチャイルド設立10周年記念ビデオ視聴

◆閉会

 NPO法人エンチャイルドの海外教育支援活動の最大の特徴は、「家族愛による共育活動」にあると思います。

 共育活動を通して「家族」になっていく、そしてそれが子どもたちの夢と志ある人生を支えていく原動力となっていく、これがエンチャイルドの心の国境を超えた家族愛による教育支援事業です。

 1月31日までを資金調達の期間として、エンチャイルド・フィリピンと共にフィリピン台風22号被災地支援に取り組んでいます。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

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ENCHILD



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 
 
 昨日に続いて、2021年度の大学生抱負メッセージをお届けします。
 今回は、ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・ロサンゼルスのケネス・アンジェロ・ベロス君(カラガ・ステート大学1年)のエッセーです。

 翻訳はエンチャイルド・サポーターの山本さんにご協力いただきました。
 山本さん、いつもありがとうございます!

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エンチャイルド設立10周年記念オンライン・イベントで
歌を披露するケネス君(2021年8月21日)

大学1年目の私の抱負

 こんにちは! ケネス・アンジェロ・ロペスです。18歳、ブトゥアンのバランガイ・ロサンゼルス出身で、2011年からエンチャイルドの奨学生です。カラガ・ステート大学(CSU)の1年生で、情報工学(BSIT)を専攻しています。

 私は、大学生活とは大人たちが働き、日々進化する社会、つまり現実世界に私たちが出ていくための準備期間だと考えています。人生において、漠然とした、はっきりとしない新しいステージに入ったような感覚でした。

 パンデミックの中において、オンラインによる授業や新しい学び方による生活は息苦しさを感じます。もしこのまま大学卒業までこの状況と闘わなくてはならないのであれば、私の将来はいったいどうなってしまうのだろうかと自問自答します。

 教育の質、将来の仕事に必要となる技術や専門知識は、いかに大学生活で習得するかにかかっています。

 大学生活が始まった最初から私の中には絶望感や不安があり、その中から抜け出すことができませんでした。
 心配が私の心をノックする時、周囲が「全てはうまくいっているから大丈夫」と私を励まし続けてくれたにもかかわらず、自分自身を信じられなくなっていた自分が情けないです。

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 私は大学生活初日をこのように夢見てきました。
 それはとても威厳があって、幸せ、喜び、楽しみに満ち、新しい友人をつくり、大学の環境を愛しているといった光景です。

 しかしその夢は打ち砕かれました。私は将来の夢や自分自身について悩み、ため息をつかざるを得ませんでした。正直なところ、パンデミックによって全てが台無しになってしまいました。しかし私は神に対し、そして私を信じてくれる人たちに対して感謝の気持ちを忘れません。

 大学生活では、インターネットの接続環境、インターネット料金の支払いなどの経済的な問題、ストレスや時間管理などの個人的な問題など、さまざまな課題があります。

 私は時々今の大変な自分を笑ってしまわざるを得ません。自分自身が哀れに思えたりしますが、それが目の前に起こっている現実そのものなのです。

 私が妄想から目を覚ますことができるように、現実世界が私に平手打ちを食らわせているようなものです。まさに期待と現実とが対峙している状態です。

 ただ言えることは、大人になること、そして大学生活とは、思っていた以上に大変なものであり、環境の変化に追いつくために、適応力と積極性が必要だということです。

 私はまだ回復途上で勉強も調整中ですが、大丈夫ですのでご安心ください! 私の精神状態は損なわれておらず、強くなっており、感情は豊かです。

 世界は混沌とし、未曽有の状況です。将来や成功に向かって危険を乗り越えて登っていくために、私は常に前向きに希望を持つことが必要です。最終的には私は勝利できると信じています。

 私は貧困の中にある家族を助けたいですし、私の妹も名門の学校に送ってあげたいですし、もっとたくさんのことをしてあげたいと思っています。

 誠実に熱心に努力すれば、全ては可能であり、成し遂げられると思っています。
 私の輝かしい未来は神様のみ意の中において価値あるものになるはずです。

2021年10月15日
ケネス・アンジェロ・ベロス

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2011年当時のケネス君(左)

My Aspirations as a First Year
University or College Students

 Hi! I’m Kenneth Angelo S. Velos, 18 years old from Brgy Los Angeles, Butuan City and I am an EnChild beneficiary since 2011. Right now, I’m a freshmen student in Caraga State University (CSU) taking up the course of Bachelor of Science in Information Technology (BSIT). First of all, I considered college life as a preparation in the real world, the world where the adult ones evolve, working, making bills, and etc. It’s like I am entering a new stage in my life where everything is still vague and blurry. Being a student in the pandemic or in the new normal through online or blended learning feels so suffocating at first for I keep on asking myself what might my future may bring if this setup will continue to strive until we graduated. The quality of education, skills and expertise on your future job depends on how you shape it in your university years and experiences.


 At first, hopelessness and uncertainty was evident in my system, I cannot get rid of it! Anxiety is knocking at my door! I feel humiliated in my state that time cause I’m losing faith upon myself even though other people keep on encouraging me that ‘everything will be alright, everything is doing just fine just chill’; but I cannot stay still! I always dream my first day in college to be grand, happy and joyful, making new friends and loving your university environment; but everything is crumpled into pieces, I cannot help myself to sigh in distress thinking about my future, my dreams and myself. Honestly, the pandemic ruined everything for me, but I am still thankful to God and to all the people who believe in me, for they (you) stay faithful and true all the time.

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バランガイ・ロサンゼルスの奨学生たち
中央がケネス君

 Difficulties in college is cannot be discarded like low Internet connectivity, lack in financial aspect to pay for the Internet bills and personal problems like stress and time management. Sometimes I cannot help myself to laugh at my current situation, I pity myself really; but that’s how life and reality really works! It’s just like the world is slapping you to wake up in your fantasies and go back to the real world. It’s just expectation versus reality. All I can say is adulthood and college life hits harder that you thought how it is, and you need to be adaptive and proactive to catch up with the changes in your environment. Just a quick update, I’m still recovering and adjusting in my studies but rest assured that I am okay! My mental state is still intact and strong, and my emotional well-being is at its finest.

 I know the world right now is very chaotic and unparalleled, and I need to be positive and hopeful to climb up the peril of my future and the summit of my success, and I believe I’m will be victorious in the end. I will help my family out of poverty. I will send my sister to a prestigious school, and many more. I know that everything is possible and achievable if you earnestly work hard for it with fervor dedication and efforts. My glorious future is going to be a worthwhile, yes it will be in God’s will.

October 15, 2021
Kenneth Angelo S. Velos

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「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト
☆台風22号被災者支援プロジェクト2022実施中(1月31日まで)☆
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① ゆうちょ口座からの口座間振替
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② 他金融機関からの振込先
ゆうちょ銀行 当座:〇一九店 口座番号:133923

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ENCHILD


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、久しぶりにエンチャイルド奨学生のエッセーをお届けします。
 ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴのカリル・ダイアン・アママンパンさん(ファーザー・サターニノ・ユリオス大学 2年生)の2021年度の大学生としての抱負メッセージです。

 翻訳は、エンチャイルド・サポーター、江口さんのご協力をいただきました。
 江口さん、いつもありがとうございます!
 
 ぜひ最後までお読みください。

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エンチャイルド・ユースのリーダーとして活躍するカリルさん

より意味のある絆を結ぶ実りある年にしたい

 私は、学びに対する大きな変化を感じながら大学に入学しました。

 新型コロナウイルスによるパンデミックが起こるまでは、新しい環境、新しい友人との出会い、自分の好きなことを学ぶことなど、大学に入学したらどんなに素晴らしいだろうと思っていました。

 日々の生活が激変したことは、誰にとっても衝撃的なものでした。しかし、少しずつですが、自分で学習するという新しい環境に適応する方法を学ぶようになりました。

 大学1年目はとても大変でした。学習の基準が高く、常に集中力が要求され、それに対する私の対処のレベルは低過ぎました。正直なところ、軌道に乗るのはとても大変でしたが、「曇り空もなければ人生は成り立たない」と自分に言い聞かせました。

 自分のタスクによって全てのスケジュールを管理できたことは良かったです。モチベーションが常に高まっているわけではないので、神や家族、そして自分自身にインスピレーションの源を持つべきだということを教えられました。

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エンチャイルドの訪日研修ツアーで来日し、
グローバルフェスタJAPAN2019で活動するカリルさん

 私はこの学年(2年生)に立ち向かうために以前よりも勇敢になりました。与えられる課題の量が倍になったとしても、私は将来の夢に向かって頑張っています。

 私は今年を、人と人が愛と人間性にあふれるような、より意味のある絆を結ぶ実りある年にしたいと考えています。

 この数カ月間、世界はたくさんの孤独で満ちていたので、私は再び人生の明るい側面に目を向ける機会を思い描いています。

 遠く離れていても、本物のつながりを求めています。どこに行っても、誰かの人生の中で特別な場所になるような、心の糸を結ぶようなつながりです。

 理解と平和の話し合いによって、私たちは目標を達成することができます。私たちが進みたいと思う道を、一人で進むことは不可能です。

 連携と助け合いで、私たちは確実に夢に向かって歩んでいます。触れ合うことで、自分の純粋な意思を示す最もシンプルな方法で行動することができます。

 私とエンチャイルドファミリーとの関係は、この意味のあるつながりの典型です。私たちの絆が本物であることは間違いありません。

 皆さんのことをよく見ているという点で、とてもリアルです。皆さんは私が子供の頃から私の指針の一つとなっています。私たちのお手本であり、良い人間になる方法を教えてくれるのですから、活動を支えている皆さんは神が送られた人たちです。
 エンチャイルドファミリーのおかげで今の私があることにとても感謝しています。

2021年10月15日
カリル・ダイアン・アママンパン

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グローバルフェスタJAPAN2019のブース来場者に
エンチャイルドを説明するカリルさん(左)

 I enter college with a major shift in learning. I used to look up how amazing would it be when I enter college because of the new environment, meeting new friends, and learning what I'm passionate about, until Covid-19 pandemic happened. It was a shock to all of us the transition of our day-to-day lives. Slowly, I learned how to adjust to the new set-up of self-directed learning. In my first year of college, it was so tough. The standards are high, the demand for concentration is constant, and my coping mechanisms are too low. I admit that it was so hard to stay on track but I reminded myself that life wouldn't be the way it is if it's not filled with grey skies. I love how I was able to manage everything scheduled with the tasks around me. I was taught that not all the time motivation is there, so I should have my source of inspiration to God, family, and myself. Gladly I became braver to face this school year. Even if the assignments given to us are doubled, I am always trying my best to hold tight to my dreams in the future. 

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グローバルフェスタJAPAN2019のステージでスピーチするカリルさん

 I aspire this year to be fruitful with more meaningful connections where people have an overflowing of love and humanity. The world has been filled with so much loneliness for the past months and I envision the chance of looking out to the bright side of life again. I long for a connection that is genuine even when miles apart. A connection that would tie strings in our hearts so that no matter where we go, we have a special place in someone else's life. It is through understanding and peace talks that we will achieve our goals. It's impossible to go along the path we would like to take, alone. Together with collaboration and helping hands, we are definitely walking towards our dreams. Getting in touch allows ourselves to act in the simplest way showing our pure intentions. My relationship with Enchild family is the epitome of this meaningful connection. I certainly attest the authenticity of the bond that we have. It’s so real to the point that it looks out for the betterment of everyone. It has been one of my guiding hands since I was a kid. The people behind the movements and activities are God sent because it serves as our role models and influences us how to be a good person. I am so thankful of everything that I have now because of Enchild family.  

October 15, 2021
Karyll Dianne M. Amamangpang 

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ご協力いただけるかたはinfo@enchild.orgまでお知らせください

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① ゆうちょ口座からの口座間振替
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② 他金融機関からの振込先
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ENCHILD


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今週の木曜日、1月20日午後8時45分より、エンチャイルド・オンライン報告会を開催します。
 同報告会は、エンチャイルドの最新情報とともに、現地の受益者(エンチャイルド奨学生)たちの様子をお伝えするものです。

オンライン報告会20220120

 今回お見せするビデオは、「ENCHILD NEWS & REPORT 2022年1月15日号」で、マニラ首都圏のアンパロハイスクール出身の大学生奨学生(Global Youth Model)たちのインタビュー映像です。

 成長した子どもたちの様子と奨学生たちの最近の様子がリアル分かるリポートビデオになっています。
 また、12月に行われたBNI彩チャプタ―さんをプロジェクトオーナーとして行われたOKOME-Projectの様子をまとめた映像もご紹介する予定です。

 ぜひ今年最初のオンライン報告会にご参加ください。参加ご希望のかたは、info@enchild.org までご一報ください。

 現在、世界中でオミクロン株による感染症が急激に拡大しています。
 また、トンガの大規模な噴火による被災、津波による被害が各地で出ています。被害の全容が明らかになっていませんので何とも言えませんが、平均気温の低下など、地球全体に与える影響があるのではないかと心配されます。

 疫病に天変地異と、“終末”の様相を呈している世界ですが、言い方を変えれば、人類の英知を集めて新しい社会の創造をする時が来ているのかもしれません。

 2022年、エンチャイルドは新たな取り組みとして、家庭と学校と社会(地域)の連携による共育ネットワークづくりに着手していきたいと考えています。

 皆さんと共に新しい社会の創造(共創)に取り組めたらうれしいです。

 そして1月31日までの期間、昨年12月に台風22号で被災した地域への支援活動(募金)を行っています。
 ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

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ENCHILD

 

 


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 オミクロン株による新型コロナウイルス感染症の急激な再拡大により、2022年もパンデミックの中でのスタートとなってしまった感があります。

 エンチャイルドは現在、フィリピンの子どもたちを世界の子どもたちを代表する立場と考えて教育支援活動を行っています。

 もちろん、支援者(エンチャイルドのサポーター会員)の皆さんの中には、フィリピンに行ったことがないというかたもたくさんいらっしゃいます。

 多くのかたがたに海外教育支援活動への理解を深めていただくために、スタディーツアーに参加して直接フィリピン現地を訪ねていただくのがより良いのですが、コロナ禍の中でそれもかないません。

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 そこで今回は、オンラインでもフィリピンのことをまとめて知ることのできるYouTubeチャンネルがありましたので、ご紹介したいと思います。

 フィリピン政府観光省が発信している「めざせ合格!フィリピン・トラベルマイスター検定2021」という動画シリーズ(日本語)です(テキストページはこちらから)。

 フィリピンについてより深く知ってもらうことを目的として配信されているフィリピン政府観光省による公式動画です。全24回です。
 1本が15分前後の時間で一つのテーマを中心に制作されています。

 大変分かりやすく構成されたコンテンツです。ぜひご覧になってみてください。

第1回 フィリピン基本情報①


第5回 フィリピンの歴史/日本とフィリピンの歴史

 エンチャイルドは、教育支援の受益者であるエンチャイルド奨学生たちを中心に、フィリピンの貧困の世代間連鎖の断絶のための取り組みを中心に情報を発信していますが、今回ご紹介したような動画を通してフィリピンをトータル的に知っていただくことも、ミッションへのコミットメントを高める機会となると考えます。

 引き続き、ブログやウェブサイト、メルマガ、SNS、Youtubeチャンネルなどを通して情報発信してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 下記のように、1月20日にエンチャイルドの活動の最新情報をお伝えするオンライン報告会を実施します。ぜひご参加ください(お問い合わせは、info@enchild.orgまで)。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、フィリピンの「バヤニハン」について紹介したいと思います。

 人類の歴史は対立と闘争、戦争の歴史だったという言い方がありますが、一方で人類は互いに助け合い、連携・連係してきました。だからこそ、今日このように発展し、人類が共存することのできる社会を実現できているのだと思います。

 単純に考えても、争う道しかないのであれば、とうの昔に人類は滅亡していたでしょう。

 日本列島には伝統的に「互助の精神」というものが存在していますし、聖徳太子が定めた十七条憲法の第一条で有名な「和をもって貴しとなす」に代表されるように、日本人は人と人とのつながりを大切に考える国民性を持っていると思います。

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 さて、フィリピンの「バヤニハン(Bayanihan)」とは何でしょうか。
 バヤニハンとは、フィリピンの伝統的な助け合いの精神のことです。

 バヤニハンは、タガログ語で英雄を意味する「バヤニ」が由来だとされています。率先して人を助ける人こそ英雄であるということなのかもしれません。

 バヤニハン、すなわち、互いに助け合い、支え合う相互扶助の伝統精神をフィリピンの人々自身が誇りに思っていますし、実際にそのように生きていくつもの困難を乗り越えてきたのだろうと想像します。

 山歩もエンチャイルドの活動を通してフィリピンの人々の姿に触れながら、フィリピンの素晴らしい伝統精神だと思っています。

 一方で、「バヤニハン」は、「過度に他者へ依存することで個人の経済的自立を阻害し、ひいては国家の経済発展の妨げになっている」と指摘されることがあるそうです。

 このブログでも何度か書いてきた内容ですが、「過度な他者への依存」は共依存の状態をつくり出し、支配・被支配の関係を生み出してしまいかねません。
 依存心は支配・被支配の関係を生み出す温床となるとも言えるのです。

 もちろん、人は一人で生きているわけでも、一人で生きられるわけでもありません。

 しかし自立なくして共立はありません。
 自助・自立の精神を土台としてこそ、持続可能で支配・被支配とは関係のない共助・共立の共同体を成立させることができると考えます。

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ピース・アドボケイトに任命されたエンチャイルド奨学生たち

 エンチャイルドの支援活動もまた、被支援者である受益者の過度な依存心を助長するものであってはならないと思っています。

 共生・共助・共感の共立社会を実現するためには、無関心と依存心を克服しなければなりません。

 互助の精神、バヤニハン精神が公益性や公共性の高い社会を実現する推進力となるものであることは間違いありませんが、同時に個々の真の自由を実現するものとならなければならないと思います。

 その意味で、西洋思想的な潮流と東洋思想的な潮流が補完的に融合し、新たな次元の思想を生み出していくことが時代の要請なのかもしれません。

 エンチャイルドが提案する「自立・共立」論、ギブ・アンド・ギブ主義が、その一端を担うものとなることを願います。

 受益者である子どもたちを支援者であるピース・アドボケイト(平和の推進者)に育成していくのがエンチャイルドの共育活動の目的です。
 子どもたちを真の英雄(ヒーロー、ヒロイン)に育成することが私たちのミッションです。

 「全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会」

 ミッション遂行の向こうにそのような世界があることを願って今年も活動していきたいと思っています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 1月も14日、元日から2週間も過ぎれば、ほとんど新年のあいさつを交わすといった雰囲気でなくなっていまいますね。

 今年は2月1日が陰暦(旧暦)の1月1日ですから、2月1日に改めて旧正月の新年のあいさつを交わすのもいいかもしれません。

 さて昨晩(1月13日)、フィリピン・ミンダナオ島のエンチャイルドの責任者、ジョニー・ボロンガイタ氏(カラガステート大学教授)と日本の事務局メンバーでオンライン賀詞交歓会を行いました。

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エンチャイルド奨学生たちを指導するボロンガイタ氏

 現地は雨模様。「フィリピン(ミンダナオ島北東部地域)も日本と変わらないくらい寒いんだよ」とボロンガイタさん。実際、画面の向こうには長そでジャンパー姿のボロンガイタさん。気温は15~20度とのこと。確かにフィリピンとしては低い気温ですね。「日本は?」と聞かれて、「5度くらいかな。やはり日本の方が寒いでしょう」と答える日本事務局。

 最初に日本の事務局の3人が新年のあいさつをし、その後、ボロンガイタさんに振ったのですが、「新年を迎えたのだけれど、『Happy New Year!』と心から喜べる状況ではないんですよ」とボロンガイタさん。

 昨年12月にフィリピン南東部をを襲った台風22号の深い爪痕がまだ消えていないからです。
 
 現在、エンチャイルド・フィリピンと日本のエンチャイルドは、台風22号で被災した地域への支援に取り組んでいます。

 さらに現地の状況を詳しく聞きたいと思いましたが、あいさつの途中で通信が遮断され、つながらなくなってしまいました。雨天の中での停電です。

 よくあることといえばよくあることなのですが、天候が原因だったり、計画停電の場合(突然の停止でも計画停電?)だったり、現地の通信環境は脆弱です。残念ながら、今回のオンライン・ミーティングは20分ほどで中断となってしまいました。

 しかしボロンガイタさんの一言から現地の様子がよく分かった気がします。
 1月31日(陰暦の大みそか)まで被災支援のための呼び掛けをさせていただきたいと思います。

 皆さまの関心とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 今回は、体験的フィリピン英語事情について書いてみたいと思います。

 ご存じのとおり、フィリピンは多言語を有する国であり、フィリピン語(Filipino language/タガログ語を中心とした言語)と英語を公用語とする国家です。
 
 私たちが活動しているマニラ首都圏ではタガログ語、ミンダナオ島ではビサヤ語も話されています。
 彼らは少なくとも地元の言葉とタガログ語(フィリピン語)と英語の三つの言語を話せるのです。

 公的機関で使用されている言葉は英語です。メディアも主に英語とフィリピン語で情報を発信しています。また、よく知られているように、フィリピン政府は国民に国外での出稼ぎを奨励してきましたので、多数のフィリピン人が国外で働いています。 米国、英国、カナダといった英語圏の国が人気のようです。日本にもフィリピンのかたは多いですね。

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マニラのリサール公園とフィリピン国旗
この国旗がフィリピン国内で一番大きなもの

 「EF英語能力指数2021年版」によれば、フィリピンは堂々の第18位。アジアの国々のランキングを見ると、シンガポールが4位、マレーシアが28位、香港が32位、韓国が37位、インドが48位、中国が49位となっています。われらが日本はどうでしょう? 全体112位中78位でした。

 う~ん、フィリピンはすごいですね。

 フィリピンの英語事情の特徴を五つ挙げてみましょう。

①フィリピンの小学生は日本の10倍英語を学習する

②フィリピンでは、国語(フィリピン語/タガログ語)の授業以外、どの授業も英語で行われる

③学生たちの英語に対するモチベーションが高い
⇒英語を使えた方がより収入の多い仕事に就ける可能性が高い(例:英語教師、コールセンターのスタッフ)…だけではありませんが…

④フィリピンの英語力は国家政策の結果
⇒1970年代に英語を公用語と位置付け、学校教育においても国策としてフィリピン政府が英語教育を推進

⑤歴史的な背景
⇒1898年の米西戦争後、フィリピンは米国の植民地になり、米国は全国に公立小学校を建設し、英語を教授用語として米国式の教育をフィリピン全土で行ったという歴史がある

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 小学校低学年で出会ったエンチャイルド奨学生たちのほとんどは、最初は私たちとシャイで遠慮がちの片言の英語でやりとりをしていました。

 ところが彼らは年々英語が上手になっていきます。小学校高学年ともなれば、こなれた手書きの英文の手紙も送ってくれます。
 ジュニアハイスクールになれば、ほぼネイティブな雰囲気で英語を使いこなします。シニアハイスクールともなれば、長文の英語のエッセーも書いてくれますし、立派なスピーチやプレゼンを披露してくれます。実に上達が早い!

 そして大学生、エンチャイルド・ユースのメンバーともなれば、英語でのディスカッションも流暢にこなします。エンチャイルドのスタッフはこれについていかなければなりません!

 異文化間コミュニケーションにおいて言語に関する課題解決は最優先事項です。
 質の高い国際協力、国際交流を実現し、私たちエンチャイルドのミッションを果たしていくためには、やはり英語を使いこなせることは必須条件ですね。

 山歩、反省。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドの奨学金支援プログラムは、ほとんどの場合、小学校の低学年を対象として始まります。
 途中でリタイアしてしまう子がゼロではありませんが、さまざまな困難を乗り越えてハイスクールに進み、大学進学を果たし、大学卒業、そして就職を勝ち取る卒業生も出てきています。

 先日紹介したケソン市のバランガイ・ホーリースピリットのIBMで勤務しているブルセル アンさんもその一人です(ブログナンバー【780】)。

 エンチャイルドでは、小学生からハイスクールまでの奨学金支援プログラムを「One Child One Peace」と呼び、大学生のプログラムを「Global Youth Model」と呼んで区別しています。

 二つの違いは奨学金の規模だけではありません。シニアハイスクールから大学生の段階では、エンチャイルド・ユースのメンバーとして、他者を助け、互いに支え合う、ピース・アドボケイト(平和の推進者)として実践を行うことが推奨されるようになります。

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フィリピン大学デリマン校で(2018年3月)

 ところで、フィリピンの大学事情について少し紹介したいと思います。

 ユネスコ(UNESCO/国際連合教育科学文化機関)が調査した「世界大学進学率の国別比較統計ランキング」によると、2018年におけるフィリピンの大学進学率は35.48%でした。フィリピンは世界のランキングでは85位です。

 国の奨学金で国立大学に入学できれば学費はほとんどかかりませんが、私立大学は学費が高く、年間で15~30万円。4年間だと60~120万円の必要となります。

 国内の大学ランキングの第1位は、フィリピン大学デリマン校です。

 偏差値ではなく、「教育力(学習環境)」「研究力(量、収入、評判)」「論文被引用数(研究の影響力)」「国際性(スタッフ、学生、研究)」「産業界からの収入(知識移転)」の5分野・13項目についてデータを収集し、総合力を評価、分析した結果のランキングです。

 フィリピン大学デリマン校(University of the Philippines Deliman)は、1909年にケソン市に設立された歴史ある国立大学です。学生数は約47,000人です。
 フィリピンの最難関の大学です。日本で言えば東京大学のような存在ですね。フィリピン国内に10以上のキャンパスと数万人規模の学生を抱えているマンモス大学です。出身者も有名人が多く、歴代のフィリピン大統領を何人も輩出している超名門校です。

 フィリピンの多くの子どもたちが憧れる大学の一つでしょう。
 
 日本の支援者とマニラ首都圏のエンチャイルド奨学生たちは、2018年3月に実施されたエンチャイルドのスタディーツアーでフィリピン大学デリマン校を訪問しました。同大学を見学する時間を持ち、キャンパス内の施設を借りてエンチャイルドの交流イベントを行いました。

 この時の体験を印象的な思い出として語ってくれる奨学生は少なくありません。フィリピン大学デリマン校のキャンパスツアーは、彼らの大学進学へのモチベーションをかなり刺激したようです。同校を目指す子どもたちも出てきています。

 実際にフィリピン大学に通うエンチャイルド奨学生も出ています。フィリピン大学在籍は現在3人ですが、そのうちの一人はデリマン校に通っています。

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フィリピン大学デリマン校で(2018年3月)
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 卒業後の収入面について少し触れておきましょう。

 フィリピン大学の卒業生の初任給の平均は2万ペソ(約5万円)、管理職になれば7万ペソ(約16万円)の収入を得ているというデータがあります。一般的なフィリピン人の月収の2倍以上です。
 
 しかし大学を出ても必ずしも就職することができ、安定した収入を得られるとは限りません。

 大学を卒業したからといって全ての課題が解決するわけではないのです。残念ながら、大学卒業後も貧困の格差に直面することがあるでしょう。

 それを乗り越えていくためには、やはり子どもたちがその成長過程において自立&共立の精神を育むことが大切だと考えます。

 彼らの人生には越えなければならないいくつもの障壁が待ち受けていることでしょう。しかし彼らは必ずやその壁を乗り越えていくに違いありません。

 エンチャイルド奨学生として学んだこと、体験したことを種として、必ずや夢の花を咲かせ、志の実を実らせてほしいと願っています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 1月11日。本日は大吉日、鏡開きの日ですね。

 さて、今日は2022年最初のエンチャイルド・オンライン説明会開催(1月20日〈木〉午後8時45分より)のご案内です。 
 初めてのかた、参加大歓迎です。お気軽に参加の旨、お知らせください。

 また、国際協力や教育支援、子どもたちの健全育成、社会教育などに関心のあるかたがいらっしゃいましたら、ご案内ください。

 参加ご希望のかた、関心のあるかたは、エンチャイルド事務局(info@enchild.org)までご一報ください。

オンライン報告会20220120

 オンライン説明会では、最新の活動結果報告と、エンチャイルド奨学生たちの近況、支援先現地の「今」をお届けします!

 オンライン説明会では毎回、最新のエンチャルド奨学生のオンライン・インタビュー映像や現地の活動の様子を動画で紹介しています。

 2022年最初のオンライン説明会、皆さまの参加をお待ちしております。

 「ENCHILD NEWS & REPORT」のバンクナンバーをご紹介します。ぜひご視聴ください。

2021年12月25日号
2021年12月15日号
2021年11月25日号
2021年11月15日号
2021年10月25日号

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「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト
☆台風22号被災者支援プロジェクト2022実施中(1月31日まで)☆
ご協力いただけるかたはinfo@enchild.orgまでお知らせください

振込先情報は以下のとおりです
 
① ゆうちょ口座からの口座間振替
記号番号:00180-8-133923

② 他金融機関からの振込先
ゆうちょ銀行 当座:〇一九店 口座番号:133923

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ENCHILD


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日1月9日日曜日、東京は好天に恵まれ、穏やかな一日となりました。
 この日の午後、エンチャイルドの事務局の中年探偵団3人組で明治神宮を参拝した後、年始めの事務局会議を行い、2022年の活動計画案について話し合いました。

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明治神宮本殿

 1月の主なスケジュールは以下のとおりです。

*1月  8日:オンライン共有ミーティング(マニラ首都圏第2回)
*1月  9日:年始めの事務局会議
*1月12日:理事会
*1月中旬:最新の動画「ENCHILD NEWS & REPORT」公開
*1月20日:エンチャイルド・オンライン説明会
*1月下旬:ニュースレター1月25日号発行
*1月29日:オンライン共有ミーティング(マニラ首都圏第3回)

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事務局(映像制作部門)を担う後藤理事(左)と山歩
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事務局の要、島田事務局長(左)と山歩

  明治神宮は、2019年秋に行われた訪日研修ツアーの際にエンチャイルド奨学生たちとフィリピン側スタッフと共に訪れた思い出の場所でもあります。

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訪日研修ツアー(2019年秋)

 現在、フィリピンへのスタディーツアーも日本へのスタディーツアーも実施できない状況ですが、今年5~7月には、まず理事長の現地視察を実施したいと考えています。
 昨日のブログでも触れた「共育ネットワーク」構想に実現に向かって一歩を踏み出すためです。

 エンチャイルドのミッションを遂行するためには、奨学金支援事業とともに、家庭と学校と社会が子どもの健全育成の目的を中心とする共育ネットワーク(教育支援ネットワーク)事業を進める必要があると考えています。この事業は、エンチャイルド単独ではできません。新しいチャレンジになりますが、NPO法人設立以来構想してきたことでもありますので、設立から10年を越えた今のタイミングで本格的に着手したいと思います。

 年明けから、腰痛気味の山歩ですが、今年も健康第一でエンチャイルドの広報活動、頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 年が明けて、にわかに新型コロナ感染者数が増加しています。

 1月8日時点ですが、

世界の感染者数は303,169,398人、死者数は5,479,804人(米ジョンズ・ホプキンス大学発表)
日本の感染者数は1,758,462人、死者数は18,401人(NHKまとめ)
フィリピンの感染者数は2,910,664人、死者数は51,871人(米ジョンズ・ホプキンス大学発表)
 
 といった状況です。

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 昨日、マニラのエンチャイルド・フィリピン事務局長、キアノ・ロメロ氏とオンラインで少し話しましたが、フィリピンも日本と同じように年末年始の時期から感染が拡大しているそうですが、死者数の割合は減っているということでした。

 山歩が心配しているのは、フィリピンの学校が部分的でも対面授業を再開できるかどうかということです。昨年12月の初旬の段階では、政府の見解として、年明け後、対面授業を一部再開する方向性が発表されたと聞いています。
 
 政府の賢明な判断と、国民の皆さま一人一人の協力と努力によって学生たちの対面授業の再開を一日でも早く実現することを願います。
 もちろん、今回のコロナ禍を経験しながら、学校教育、家庭教育の在り方について具体的に再考しなければなりません。リモートワークだけでなくリモートスタディーへの対応が急務です。オンライン教育および通信教育のための新たな環境整備が最優先事項でしょう。

 子どもたちの育成、教育環境の創造という課題は、家庭だけの課題でもなく、学校だけの課題でもありません。家庭と学校と社会が一つになって取り組むべきなのが、子どもたちの育成というテーマであり、教育支援という課題です。

 身近な例を具体的に提言すれば、◆学校(教育委員会)と◆PTA(保護者の会)と◆教育支援NPO団体の連携です。
 企業もまた、資金や技術面で全面的に関わるべきです。なぜなら「企業もまた人なり」であり、その「人」こそは未来の子どもたちの存在を意味しているからです。

 子どもたちを元気にするための、大人たちによる教育支援ネットワークの構築によるより良い教育環境創造が急務です。

 今回のパンデミックで分かったことは、子どもたちが最大の犠牲者であるということです。子どもたちの健全育成は、家庭を強くすること、子どもを中心とする家庭と地域社会の連携が不可欠です。

 エンチャイルドは今年、上述のような教育支援ネットワークを具現化するためにアクションを起こしたいと考えています。
 子どもの健全育成から家庭や地域社会の役割を考え、問題解決を実現していく共育ネットワークの構築です。

 NPOとして十数年の経験を重ねながら、「個」で活動することの利点と共に、その難しさも同時に感じてきました。
 
 2022年上半期は、第6波への対応と“後遺症”対策が続くことでしょう。 
 しかし同時にアフターコロナ(消極的にはウィズコロナ)を見据えて、経済対策はもちろん子どもたちへの教育対策をしっかりと準備しなければなりません。

 2020年下半期には、アフターコロナ時代のエンチャイルド活動ができるようにしたいと思いますし、より多くのかたがたに共育ネットワークへの参加をお願いしていきたいと考えます。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 今日は1月8日。
 寒中お見舞い申し上げます。

 本日、マニラ首都圏では2回目となるオンライン共有ミーティングが行われました。
 今回参加したエンチャイルド奨学生は、ケソン市のバランガイ・タタロンとバランガイ・ホーリースピリットの子どもたち。2007年、2008年に奨学生になった子たちです。9人中8人が参加しました。

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 加えて今回は、卒業生のブルセル アン・カサロさん(23歳)も参加してくれました。
 彼女は2019年に大学を卒業した後、一度転職を経て、現在はIBMでリクルート・コーディネーターとして働いています。仕事は、毎日とても忙しそうです。

 ブルセル アンさんがハイスクール卒業時にマニラ首都圏の奨学生を代表してスピーチしてくれた映像がありますので、ぜひご覧ください。

奨学生を代表してスピーチするブルセル アン・カサロさん

 ケソン市のエンチャイルド奨学生たちは、小学生低学年の頃からエンチャイルドの奨学金支援を受けてきた子どもたちです。現在、この地域には大学までエンチャイルドの奨学金支援を受けて卒業した青年が3人います。そのうちの一人がブルセル アンさんです。

 今回、彼女の話を直接聞けたことは貴重なことでした。
 短い話でしたが、卒業生のその後の様子を知ることができてよかったです。話の内容は、後ほど当ブログでも紹介したいと思います。

 現役の奨学生たちは、他の地域と同様、コロナ禍での生活や学業に大変苦労している(アルバイトをしている子も多い)ようでしたが、この地域の奨学生たちは全員大学生で、将来の事(仕事や生き方)についてそれぞれなりに考えている様子でした。その点でも、先駆けて社会で歩むブルセル アンさんの話は、後輩たちにとって大変刺激となり、参考になったと思います。

 彼らの話の中で共通して語っていたことは、学業を頑張ろうという意志と、人の役に立つこと、人の助けになることを将来したいという思いでした。

 エンチャイルド奨学生たちを対象としたオンライン共有ミーティングは引き続き行われます。3月いっぱいでマニラ首都圏の全ての地域の奨学生たちと交流する予定です。

 結果は随時、ブログやウェブサイト、動画リポート「ENCHILD NEWS & REPORT」でお届けしてまいります。お楽しみに!

 以下は、理事長の奨学生たちへのメッセージです。参考まで。

 Hello, ENCHILD Family in Quezon City.
 Merry Christmas, Happy New Year!

 Are you doing well?
 You are the oldest active ENCHILD scholars, aren't you?
 In other words, the Filipino children who have the longest relationship with me.
 So you are special to me.
 Although online, I was really looking forward to seeing you like this.

 Today, I hope that each and every one of you will be able to talk about the recent situation and memories of ENCHILD.
 I also welcome your ENCHILD’s old tales.
 You are free to speak up today.
 If you have any questions, please talk again later. 

 It’s my greatest pleasure to see you grow.
 Don’t give up on your dreams and live with the desire to live for others.
 Let's have a good time today.

 Thank you.
 That's all.

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 あっという間に、1月も7日。
 年明けの仕事始めに、寒風と凍結した路面、そして新型コロナの急激な感染拡大に、心も体も頭も疲れた1週間だったかもしれません。明日から3連休というかたも多いでしょう。バランスの乱れた心と体と頭をうまく調整したいですね。

 さて、今回のブログでは、クリスマス・プロジェクトの進捗状況を中心に報告したいと思います。

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 このクリスマスの期間(2021年11月~2022年1月)の主な動きは以下のとおりです。

★11月中旬まで:クリスマス・プロジェクト用文具回収

★11月中旬まで:支援者の皆さまからのプレゼントの預かり

★12月初旬:奨学生宛てのプレゼントと、文具を発送⇒12月~1月初旬にかけて現地に届く⇒現地配付状況などは実施され次第、報告します

★12月:BNI彩チャプタ―さまのオーナープロジェクト(マイプロジェクト)としてOKOME-Project実施⇒対象世帯(マニラ首都圏、ミンダナオ島北東部地域)に配付完了

★12月、マニラ首都圏の子どもたちを対象としていたクリスマス・プロジェクト(フィーディング・サービス)が中止となる⇒対象の子どもたちからの提案でプロジェクト予算を台風22号被災地への支援に使うことに⇒現在、台風22号被災地への支援のための資金調達を継続中(目標22万円/現状7万円)

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★12月12日:オンライン共有ミーティング実施(マニラ首都圏アンパロ地域の奨学生対象)

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オンライン共有ミーティング(アンパロ地域の奨学生)
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★1月8日:オンライン共有ミーティング実施(マニラ首都圏ケソン地域の奨学生対象)予定

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 今回うれしかったことは、マニラ首都圏のクリスマス・プロジェクト(フィーディング・サービス)の対象となっていた子どもたちが、自分たちのことよりも台風22号被災者を支援してほしいと申し出たことです。

 サンタクロースを信じる子どもたちがサンタクロースになれると思います。
 たくさんのサンタさんとの出会いがギブ・アンド・ギブ社会のオーナーを育てていくことにつながることでしょう。

 今年は、寅年。タイガーマスクもまた、ギブ・アンド・ギブ社会のオーナーだと思います。
 今年は、タイガーマスクになろう・プロジェクトを企画しましょうかね。

「YAKAP-BAYAN(国を抱擁する)」プロジェクト


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日は、フィリピンの郵便事情について少し書きました。
 今日は、フィリピン人のお名前について書いてみたいと思います。

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 日本人は基本的にミドルネームを持ちませんが、フィリピン人にはミドルネーム(中間名)があります。
 
 ミドルネームを付ける習慣は古代ローマに由来するようですが、ミドルネームを使用する国々では、「キリスト教の洗礼名」「先祖(祖父など)の名前」「旧姓(既婚女性の場合)」「母方の姓」「聖人や尊敬する人の名前」などを付けることが多いようです。
 
 フィリピン人の姓、名、ミドルネームの順序ですが、一般的には、
 
A:名(First name)+ ミドルネーム(Middle name)+ 姓(Family name または Sur name、Last name)

 となるようで、Facebookのアカウント名などはこの順序のようです。

 ところが、行政機関などで記名する際は、

B:姓(Family name またはSur name、Last name)+ 名(First name)+ ミドルネーム( Middle name)

 の順で書くようです。

 エンチャイルド奨学生のリスト管理は事務局の重要な業務ですが、上記のように名前の順序が二通り(以上)ありますし、ミドルネームもあったりなかったり、アルファベットだけの表記であったりと、慣れるまでは本当に大変でした。というか、いまだに名前の管理では苦労しています。

 さらに厄介なのは、ニックネーム(≒通り名)も使われることがあるということです。
 
 フィリピンの人たちと交流していて困るのが名前の発音の仕方、順番に加えて、どの名前で呼んだらいいのか、日本的習慣では対応が難しいと感じることがありますね。

 ニックネームがファーストネームから想定できるようもの、短縮したものならまだいいのですが、全く語感的に違い過ぎるものだと目が点になることも…。

 呼び慣れた名前が、書類では別なものだったなんてことも。Facebookで名前を検索しても見つからないこともしばしば…。

 以下、ウェブからの参考情報ですが、フィリピンでよくある個人名(First name)のトップ10を引用して紹介します。

【男性】
  1位:Joshua/ジョシュア
  2位:John Paul/ジョーン・ポール
  3位:Christian/クリスチャン
  4位:Justine/ジャスティン
  5位:John Mark/ジョーン・マーク
  6位:John Lloyd/ジョーン・ロイド
  7位:Jerome/ジェローム
  8位:Adrian/エイドリアン
  9位:John Michael/ジョーン・ミカエル
10位:Angelo/アンジェロ

【女性】
  1位:Angel/エンジェル
  2位:Angelica/アンジェリカ
  3位:Nicole/ニコール
  4位:Angela/アンジェラ
  5位:Mary Joy/マリー・ジョイ
  6位:Mariel/マリエル
  7位:Jasmine/ジャスミン
  8位:Mary Grace/マリー・グレイス
  9位:Kimberly/キンバリー
10位:Stephanie/ステファニー

 男性だとDaniel、James、Mark。女性だとJenny、Christineも多いですね。

 名字のランキングも引用します。

  1位:Santos/サントス
  2位:Reyes/レイエス
  3位:Cruz/クルース
  4位:Bautista/バウティスタ
  5位:Ocampo/オカンポ 
  6位:Garcia/ガルシア
  7位:Mendoza/メンドーサ
  8位:Torres/トーレス
  9位:Tomas/トーマス
10位:Andrada/アンドラダ

 韓国では、実の家族、兄弟姉妹関係でなくとも、「ヒョン(お兄さん:男性が男性を呼ぶとき)」とか「オッパ(お兄さん:女性が男性を呼ぶとき」、「ヌナ(お姉さん:男性が女性を呼ぶとき)」「オンニ(お姉さん:女性が女性を呼ぶとき)と呼ぶことが多いですね。弟分、妹分に対しては「トンセン」といいますね。

 フィリピンも同様に、相手が男性の場合、少しでも年上であれば「kuya / クヤ/ お兄さん」、相手が女性の場合、少しでも年上であれば「ate /アテ/ お姉さん」と呼びます。「クヤ・名前」「アテ・名前」という感じです。韓国のような呼ぶ側の男女の区別による違いはないようです。

 例えば、エンチャイルド・フィリピンのスタッフのキアノ事務局長を年下の子が呼ぶときは、「クヤ・キアノ」、女性スタッフのアルマさんを年下の子が呼ぶときは、「アテ・アルマ」という感じです。

 日本でも「お兄さん」「お姉さん」という呼び掛けはありますが、最近はシチュエーションが限定的になっている感じがします。

 さて、いかがでしたでしょうか。

 支援者の皆さんも交流相手の奨学生をどのように表記したらいいの?とか、Facebookで友達申請しようとするときに、聞いていた名前そのもや順序が違っていた、なんて経験があるかもしれません。

 フィリピン人の名前を巡って経験したことなど、コメント欄に書き込んでくださるとうれしいです。

 では、また。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ミンダナオ島の現地エンチャイルドのリーダー、ジョニー・ボロンガイタさんから日本からの荷物を無事に受け取った旨、連絡がありました。およそ1カ月かかった計算になります。

 いずれにせよ、届いて本当によかったです!

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 国際郵便で荷物を送った場合、マニラ地域だと比較的早く、数日から1週間くらいで届きます。
 それ以外の地域、ミンダナオ島はどれくらいかかるか読めません。距離の遠さだけではない、いろいろな障害物を毎回感じます。

 日本とフィリピンの郵便事情は大きく違っています。
 日本の場合は、住所が合っていれば、受け取る人の所にほぼ確実に届きますよね。
 しかしフィリピンはそうではありません。

 郵便局に郵便物を取りに行かなければなりません。郵便配達というシステムがないからです。日本のような郵便ポストもありません。切手を貼って投函すればほぼ確実に届く日本の郵便システムとはかなり違います。郵便局に出向いて手続きを行うのが原則です。おまけに受け取るときに手数料が発生します。着払いの話ではありません。もともと郵便は元払いですから。

 つまりフィリピンの場合は、一番近く(おそらく)の郵便局までは郵便物が届く可能性は高いのですが、郵便局から通知をもらって(あるいは問い合わせて)受け取り人が身分を証明するものを提示し、所定の用紙にサインをして初めて郵便物を受け取ることができるのです。この手続きにも結構時間がかかるようですが…。

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EMS(Express Mail Service 国際スピード郵便)
EMSの追跡サービスが利用できるのはマニラのみ

 郵便物が届かないというケースもあります。
 荷物がコンテナに置き去りにされたということも考えられますが、理由が分からないこともあります。

 実際、エンチャイルド関連の郵便物でも行方不明になったというケースが何回かあります。
 紛失も大問題ですが、困ったことに途中で荷物の中の一部が抜き取られることもあるそうです。

 郵便の話ではありませんが、2004年だったか2005年のころに経験した出来事…。マニラの空港での入国手続きの際に係員から荷物の開封を求められて、その中に詰めてあった文房具の一部を「うちの(空港係員の)子供のためにくれないか」と言われたことがありました。これは貧困の子供たちへの支援なのだと何度も説明したのですがスルーされてしまい、根負けして引きつったスマイルとともに一部渡したことがあります。

 というわけで、皆さまから預かった奨学生たちへのクリスマス・プレゼントと、クリスマス・プロジェクトの一環で取り組んだ皆さまの愛のこもった文具が無事に届いて本当に良かったです(涙)。

 現地の子どもたちが文具を受け取った様子は後ほどリポートできると思います。
 今しばらくお待ちください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日1月4日は、 このブログが2年前に始まった日です。
 このブログの誕生日と言ってもいいですね。満2歳になりました。

 開始から731日目。
 利用状況としては、総訪問者数17,749(2022年1月4日16時現在、水増しなしの実質の数です)、読者登録者数58、投稿数776、コメント数215です。

 読者登録数もコメント数も少ないですね…。

 すなわちエンチャイルドを応援してくださるかた、「3分で読める社会貢献」に関心を持ってくださるかたをいかに増やすかが課題です。

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 エンチャイルド広報ブログ「★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog」は、今年も毎日更新してまいります。

 実は以前もエンチャイルドの広報活動としてブログをやったことがあるのですが、数カ月で停止してしまいました(涙)。

 今回は、「石の上にも三年」と心に決めて取り組み始めました。
 
 20年以上前ですが、私は個人で、会員制の月刊誌を立ち上げたことがあります。その時、応援してくれたある出版社の社長さんが「3年続けられたらものになるよ」と助言してくれたことを、今でも心に残っています。

 結果は、残念ながら3年に届かず、2年ほどで休刊になってしまいました。
 休刊です。いつか復刊させたいという思いは今も失っていません。

 「継続は力なり」、そして「登れない山はない」が山歩の座右の銘とする言葉ですが、実際は未完と失敗だらけの人生でした。

 「だから…」という個人的な思いだけではもちろんありませんが、このブログは毎日更新を続けることで、エンチャイルド推進のための一助にしたいと考えています。

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 モチベーションが成長しなければ続かないことは分かっています。
 ですから、エンチャイルドに取り組む山歩の動機が成長しなければ、このブログを続ける意味はないでしょうし、多くの読者の皆さんに読んでいただけるブログにはなれないと考えています。

 1月4日を迎えて、ベルトを締め直して「2022年」をスタートしたいと思います。

 皆さまのご意見、お待ちしております。
 
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 新年も1月の3日、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
 
 明日から仕事始めというかたもいらっしゃると思います。
 この間に年頭の目標や志を立てていらっしゃるかたも多いことでしょう。

 皆さんはどんな今年の目標や計画を立てられましたか?

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 時代が変わっていくときには、人と思想、新しいアイデアが現れます。
 そして変えていくためには、信念が不可欠です。

 そして何よりも問われるのは自立心、独立心、そして共生の心、共立心でしょう。
 自立、独立がゴール(目的地)ではありません。自立心に根差した共生・共助・共感の世界です。

 エンチャイルドには、「ピース・アドボケイト」(人物像)と「ギブ・アンド・ギブ」(8エレメントの世界観)があります。

 2022年のエンチャイルドの取り組みについては、理事会を経た上で1月中旬ごろ報告させていただきたいと思います。

 新しい時代をつくるのは子どもたちです。
 エンチャイルドは、2022年も「世界の子どもたちを元気にする」「子どもたちの成長を支援する」「子どもたちを救う」を信念に活動を進めてまいります。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 NPO法人エンチャイルドは昨年、設立から10周年を迎えました。10年を一つの区切りと考えれば、2022年を迎えてエンチャイルドは、次の10年に向かって新たな出発をしたと見ることもできます。

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 十数年前、エンチャイルドはシンプルな目的も掲げて出発しました。

 「世界の子どもたちを元気にしよう」「子どもたちを支えよう」「子どもたちを救おう」…というものです。

 現在も進行形のコロナ禍ですが、この2年を通して、より複雑な社会状況の中で苦しむ子どもたちを見ることとなりました。

 2022年を迎えて、倫理学者、ピーター・シンガー博士の著作、『あなたが救える命~世界の貧困を終わらせるために今すぐできること(THE LIFE YOU CAN SAVE~How to Do Your Part to End World Poverty)』を手に取りました。

 ピーター・シンガー博士の思想に全て同意し、共感しているわけではありませんが、貧困の撲滅に対する考え方については啓発されるものがあります。

 以下は、第1章「子どもを救う」の最後の段落です。

 溺れている子どもをためらわずに助け、しかも自分がかなりの犠牲を払うことになってもそうするだろうということについては、私たちのほとんどが絶対確実だと考えている。ところが、毎日何千人もの子どもが死んでいるにもかかわらず、私たちは当たり前のように買うけれども、なくてもほとんど気付かないようなものにお金を使っている。これは間違ってはいないか。もし間違っているのだとすれば、私たちは貧しい人々に対してどのくらいの義務を背負っているのだろうか?

 動画資料もあります。ご覧になってみてください。

ピーター・シンガー:効果的な利他主義者になる方法(TED)

 「効率的な利他主義」という考え方に異論のある人もいるでしょう。
 しかし私たちはこのような考え方が、他者に目を向け、社会的な問題を他人事と捉えず、自分事として考えるきっかけになればと思います。

 エンチャイルドは、NPO(非営利組織)、NGO(非政府組織)として、2022年も、貧困の問題、特に貧困の世代間連鎖を断ち切るために子どもたちをどのように支援していったらよいのかについて考え、行動してまいります。

 皆さまのご意見をお聞かせください(info@enchild.org)。

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 全ての国が2022年を迎えました。
 明けましておめでとうございます。

 エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

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 今年は寅年です。
 干支は「壬寅(みずえのとら)」で、厳しい冬を乗り越え、新しいステージに向かう準備段階に当たる年だそうです。
 「エネルギーを蓄える」「新しく動き始めた段階」という意味があり、「誕生」や「大きな成長」を表しているとのことです。

 2022年は、コロナ禍を乗り越えて、新たな誕生と成長に向かう年になることでしょう。
 この2年の経験を生かして、よりミッションの果たせる2022年にしたいと考えております。

 皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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