★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog

NPO法人エンチャイルドの広報担当、地球村山歩がお届けするブログです。エンチャイルドは、主にフィリピンの子どもたちを対象とする教育支援&共育活動、草の根国際交流、社会教育を行っている非営利団体です。子どもたちが受益者から支援者へと成長していくために、「ピース・アドボケイト(平和の擁護者)」の育成に重点を置いて活動しています。支援先現地を訪問するスタディーツアーを年に2回程度実施しています。コロナ禍の2020~2022年はオンラインでの交流が主な活動となりましたが、2023年6月には4年ぶりのスタディーツアーを実施することができ、成長した子どもたちとの再会を果たしました。2024年でフィリピンでの教育支援開始20周年となりました!

2022年07月


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、4回目の「NPO法人エンチャイルド Q&A」をお届けします。 

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Q9 「NPO法人エンチャイルド」を3分で説明してください

 エンチャイルドは、2011年に設立された海外の貧困児童を対象とする教育支援事業を行っているNPO団体です。現在、フィリピンの子どもたちを対象に行っています。活動としてはNPO法人として10年ですが、それ以前も含めると、20年以上継続して教育支援事業を行ってきた実績があります。

 メインの教育支援事業は、奨学金給付プログラムです。小学生から高校生(フィリピン:中1~高1=ジュニアハイスクール、高2~高3=シニアハイスクール)を対象とした奨学金支援は「One Child One Peace」と呼び、大学生を対象とした奨学金支援は「Global Youth Model」と呼んでいます。現在(2021年度)は、小学生~高校生が104人、大学生50人が奨学金の受給者です。

 エンチャイルドもまた、非営利活動団体として社会の課題解決にコミットし、より良い社会の実現のために貢献したいと考えています。
 それ故、教育支援もまた経済的援助だけでなく、受益者である子どもたち、奨学生たちの自立心を高め、奨学生自身もまた他者を助けられる社会共同体の一員を目指すための社会教育プログラムを実施しています。

 エンチャイルドの教育支援事業は、エンチャイルドの趣旨に賛同し協力してくださっている支援者の皆さまによって支えられています。
 改めて、支援者の皆さまのご支援に心から感謝を申し上げるとともに、今後ともご支援を継続してくださいますよう心からお願いいたします。

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Q10 エンチャイルドの教育支援の特徴は?
 
 エンチャイルドの教育支援は、❶経済的支援(奨学金給付)❷精神的支援(草の根国際交流=共育交流プログラム)❸成長支援(自立心と共立精神を育成する社会教育プログラム/ピース・アドボケイト教育、エンチャイルド・ユースによる実践教育)の三つの柱で成り立っています。

 エンチャイルド奨学生たちは、奨学金による経済援助を受けながらハイスクールの卒業、大学の卒業を目指します。優秀な成績を収めることを目標に学業に励むことはもちろんですが、エンチャイルド奨学生たちには、個人としての経済的自立を目指すだけでなく、家族、社会と共に生きていくための共生・共助・共立の精神を身に付けてほしいと思っています。

 ですから、その意味でエンチャイルドの教育支援が目指すのは、エンチャイルド奨学生たちの「共生・共助・共立の精神につながる自立心の育成」と言えるでしょう。これが「夢と志を持って生きる」ということの意味でもあります。

 エンチャイルドのビジョンは、子どもたちが夢と希望、志を持って生きられる社会の実現です。
 エンチャイルドの教育支援事業も、そしてあらゆる活動がそのビジョンの下に行われています。

 今日まで継続して行ってきたスタディーツアーによる草の根国際交流事業も、コロナ禍で継続してきたオンライン・スタディーツアーとしての日比オンライン交流会、奨学生と事務局とのオンライン共有ミーティングも、ビジョンを具現化するためのものであり、ミッション遂行の一環として行われたきたものです。

 また、支援者、サポーターの皆さまをはじめ、多くのかたがたとビジョンとミッションを共有し、連携し、支援の輪を拡大するために、説明会や支援者の皆さんとの交流の場(オンライン説明会、オンライン報告会など)も持っています。

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 エンチャイルドに関するご質問などありましたら、事務局(info@enchild.org)までお気軽にお問い合わせください。
 ブログ上でもお答えしたいと考えております。

 また、具体的なご支援の参加(サポーター支援、寄付、ボランティアによる活動業務への参加など)をぜひご検討ください。

 よろしくお願いいたします。

エンチャイルドへの参加方法
スタディーツアー(日比交流会)、説明会、報告会、セミナー、
ワークショップなどの活動は、現在、主にオンラインで行っています


「NPO法人エンチャイルド」ってどんな団体なの?(5)に続く



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 国際協力、海外教育支援に関心のあるかたは、info@enchild.org までお問い合わせください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 7月もあっという間に過ぎてしまいましたね。

 今日山歩は、7月締めくくりの山歩きをしてきました。
 猛暑の一日でしたが、いつものペースでなんとか歩けたと思います。
 山頂でのあずきのかき氷は最高でした。

 さて、リアル・スタディーツアー体験記第3弾をお届けします。

 今回のご紹介するのは、2013年7月に行われたスタディーツアーに参加した当時27歳の会社員の男性の体験記です。

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「本当に人類は一つの家族なんだな」と感じた

 実際に行ってみて一番強く感じたのは、子どもたちの力強さです。純粋で真っ直ぐな心。きれいな澄んだ瞳。目が合うとすぐに笑ってくれて、人懐っこくて、温かい気持ちになりました。学校訪問では、たくさんの子どもたちが日本の国旗を振って歓迎をしてくれました。握手やサインも求められ、全てが笑顔であふれていました。

 経済的には日本の方が恵まれていますが、フィリピンの子どもたちの方が幸せに見えました。また、フィリピンの児童は授業中も積極的に手を挙げていて、勉強に対する意欲が素晴らしかったです。

 一緒に歌ったり、踊ったりしていると、肌の色や言葉なんて関係なく、本当に「人類は一つの家族なんだな」と感じました。日本で練習していた「マルモリ」や「Choo Choo TRAIN」のダンスもうまく踊れて、現地の皆さんもとても喜んでくれました。

 姉妹結縁式では、「この子の人生に関わることができるのだな」と思い、うれしい気持ちを持つ半面、責任も感じました。ただ今回だけ、たまたま支援するのではなく、今後も経済的な支援に加えて、継続的に訪問しながらしっかりと自立を支援していき、この子が大人になったら「今度は自分が他の人を支援してあげたい」という気持ちを持つ、そんな子に育ってほしいなと思いました。

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 姉妹結縁を結んだ子とゲームセンターに一緒に遊びに行った時に、涙が出てきてしまいました。私は弟や妹がいなかったので、純粋に遊んでいるその子の姿を見ながら、本当の兄弟ができたような感覚になり、感激してしまったのです。この感覚は、現地に行って実際に姉妹結縁を結んでみないと味わえない感覚なのだと思いました。

 このツアーに参加して心が喜んでいます。
 正直なところ、会社を1週間休むというのは大変でしたが、大きくプラスになって返ってきました。
 本当にこのエンチャイルドの活動は素晴らしいです。このような海外教育支援を企画し、10年以上も続けるということは、現地のかたがたの協力も必要であると思いますし、日本側も高いモチベーションを維持し続けなければならなかったと想像します。大変苦労されたことと思います。その熱意を私は感じました。
 この旅を思い出だけで終わらせずに、継続的な支援を続け、たくさんの人を巻き込んでいけるような自分になっていきたいと思いました。

 物乞いはありますし、決して裕福とは言えない国かもしれません。しかし、しっかりと教育が受けられ、教育に対する親の意識が変わっていけば、必ず発展する国になるはずです。そして、人類共通の宝物である子どもたちがごみを拾いながら生活をしている…、そのような状況をなくすことが私の目標です。一人でも多くの人が世界を知り、関心を持ち、一つの家族のようになっていければいいなと思います。

 このような体験をさせていただいたことに感謝いたします。

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2022年7月30日、高尾山の山頂から
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 第7波が急拡大する中ですが、10年前から振り返りつつ、スタディーツアー体験者の感想をお届けします。現実逃避が目的ではありませんが、来る日のために、スタディーツアーへの心のボルテージを上げていきたいと思っています。

 第2弾は、2012年6月のスタディーツアーに参加した男性サポーターの体験記をご紹介いたします。

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ミンダナオ島ブトゥアン市のマウグ小学校を訪問(2012年6月)

子どもに夢を与える仕事をしたい

 私は海外支援活動やボランティア活動に以前から興味を持っていた。しかし、今まで興味だけで終わってしまっていて具体的な行動を起こすことができていなかった。
 今回のツアーは、初めての海外支援活動体験であり、自分がずっとしたかったことでもあった。

 ツアーの初日、空港に着いてすぐにマニラ市庁を訪問し、マニラ市の議員さん4人と会い、フィリピンの教育の現状についての話を聞くことができた。私の中で特に印象に残っているのは議員さんの姿である。「これからもどうか支援をよろしくお願いします」という低姿勢には、心に響くものがあった。

 議員さんたちがフィリピンの貧しい環境下に置かれている子どもたちを代表してお願いしている。そういう現状があるにもかかわらず、私は自分の欲に生き、お金のことも何も考えずに使ってきた。

 罪悪感が芽生えたと同時に、私は私自身の可能性に気付くことができた。
 日本で生まれ、日本人である私にはやれることが今からでもたくさんある。日本に住んでいること、日本人という立場を生かしてこれからできることがたくさんあると思った。
 そんな大事なことに気付かせてくれる貴重な時間であった。

 二日目は初めてフィリピンの子どもたちと学校訪問を通じて顔を合わせた。そこでは児童たち、教師たち全員が私たちを熱烈に歓迎してくれた。そんな熱烈な歓迎を受けるたびに、このプロジェクトがどれだけ現地の人に感謝され、必要とされているかを実感した。

 三日目と四日目、この二日間が自分にとって何よりも貴い時間であった。これから支援をする子どもたちと姉妹結縁式を行い、一緒に歌って踊って会話を交わして交流を深められたことが本当にうれしく楽しかった。そこでの子どもたちの笑顔はとてもすてきで今でも頭の中に残っている。

 劣悪な環境でも、子どもたちは笑顔で何も問題のないように過ごしている。その子どもたちが将来の夢や希望を少しでも持てるように自分もなんとかしたいし、子どもたちと接していたらなんとかしなければと思った。これから先、結縁を結んだ子どものことを思い、責任を持って人生を歩んでいきたい。

 五日目はケソン市のハイスクールに行き、そこでは“あっち向いてホイ”や折り紙など、日本の遊びで交流し、楽しい時間を過ごした。
 校長先生のお話も伺ったが、そこでも貧困や家庭の問題が原因で途中で学校に行けなくなる子が多くいることを聞いた。

 今回、議員さん、校長先生の他にも地域の教育現場のトップの人やたくさんの現地の人からお話を聞くことができたのだが、どこに行っても貧困などで学校に行けない子どもたちの話が出てきて、これほどまでに現状は深刻なものなんだなと理解することができた。

 今回のツアーで自分の目標がはっきりした。
 子どもに夢を与えることをしたい。今までは興味・関心程度のレベルにとどまっていたが、もう一歩進んで考えることができるようになった。
 求めれば自分に適した環境は与えられる。そして与えられるだけでなく、それに応えていけるような自分でなければいけないと思った。

 最後に、このツアーで関わってくださったフィリピンの全ての人々、プロジェクトを10年以上も継続して、現地訪問ツアーや奨学生児童の訪日研修ツアーを企画し、私たちに成長の場を与えてくださっているプロジェクト関係者の皆さんに深く感謝したい。


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 こんにちは、エンチャイルド広報担当、地球村山歩です。

 日本においては、新型コロナウイルス感染症第7波の拡大が進んでいます。
 コロナ禍の終息がなかなか見通せず、トンネルの出口が見えない状態が続いています。

 スタディーツアーが実施できなくなって3年目。
 オンラインによるスタディーツアー「日比オンライン交流会」などの取り組みは一定の成果を収めてはいるものの、やはり現地を訪ねて直接交流する機会が持てないことは残念です。

 そこで、ブログ上で、かつてのスタディーツアーに参加した皆さんの体験記、感想を改めてご紹介することで、スタディーツアー復活の運気を引き寄せる雰囲気をつくり上げていきたいと考えました。

 スタディーツアー体験記第1弾は、10年前、2012年6月のツアー参加者(女性)の体験記です。

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ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・マウグの
エンチャイルド奨学生たち(2012年6月)

子どもたちを“笑顔にしよう!”プロジェクト

 “Dream comes true…”。
 フィリピン行きが決まった時に、その言葉が脳裏をよぎりました。

 2012年6月、夢の一つだった国際交流がついに実現しました。何年か前から知っていたこのプロジェクト、「いつか行こう、いつか参加しよう!」と思い続けて、やっと今年、その思いを実現することができました。

 正直言うと、フィリピンに行くまで、いや、フィリピンを肌で感じるまで、ほとんど何も分かっていなかった私でした。
 料理も、お国柄も、そして肝心のツアーの内容。「こんな私で果たしていいのか?」と、若干不安もありつつ、「まぁいいか~! まずは自分の目で見て感じよう!」という、楽観的な思いで日本を旅立ちました。

 同じアジアの国、フィリピン。
 フィリピンは、人も気候もすごく暖かくて、みんなが笑顔で、温かい気持ちになれる、そんなステキな国でした。

 目が合うと、すぐにニコっと笑みを浮かべてくれる人々。澄んだ瞳。驚くほどに陽気で、みんな歌やダンスが大好きで。初めて訪れた国だったけれど、そんな気がしない、どこか懐かしい、そんな国、フィリピン。何より、どの子も元気いっぱいで、そんな子たちから、たくさんの笑顔とパワーをもらいました。

 街ですれ違う子どもたちも、今回訪れて出会った子どもたちも、みんなエネルギーの塊でした。そう、幸せの。子どもは、幸せの源です。子どもがいると、どんな人でも笑顔になるし、ほっこり、気が緩むんだなぁと感じたこの数日間。子どもは人々の大切な宝なんだと気付かされました。

 幸せのエネルギーをたくさん持っている子どもたちを、“笑顔にしよう!”プロジェクト。そんな意義あるプロジェクトに出合えて、その一員になって今回参加させてもらって感じたことは、今こうして活動できる環境に感謝だな、ということです。

 家族がいて、私を応援してくれて、そして、温かく迎えてくださった皆さまに感謝。健康で、愛ある中で過ごすことができて、だから今がある。そう、心から感じることができました。だからこそ、巡り巡って今、自分以外に目を向ける、そんなプロジェクトに参加できて、今この時が私にとっての本当のスタートなのかなと、そう思いました。

 フィリピンは、自分が想像する以上に、貧富の差が大きくて、最初は言葉を失いました。道路でモノを売る人、物乞いする人、たくさんの子どもたちがそのように生きていました。
 夜の10時が過ぎているのに、雨降る中、車の窓ガラスを叩いて物乞いをする子どもたち。外から光るレストランの中を眺めている子どもたち。涙があふれました。でも、どうすることもできませんでした。

 私の夢は、私の目標は、この活動を通して、一人でも多くの子どもたちが、温かい家で、家族と笑って過ごせて、そしてしっかり勉強ができて、夢を持って愛を持って生きていけるようになることです。まさに、プロジェクトのミッションのとおりです。強く、そう感じました。

 ツアーの思い出はたくさんありますが、一つ挙げるなら、ミンダナオ島のブトゥアンでの交流です。みんなが心から歓迎してくれて、一緒に歌ったり、踊ったり、海辺で遊んだりと、本当に心の底から楽しみました。
 子どもたちもすごく人懐っこくて、ハグはもちろん、キスもしてくれて、たくさんの子どもを持ったお母さんのような気持ちになりました。本当にかわいかった!

 何にもない小さな私ですが、それでも、心から歓迎してくれて、抱き締めてくれて、「あぁ、頑張ろう」って、ただ、単純に、そう思えました。私は私のままで、自分ができる、精いっぱいの努力をしよう、まずやってみよう、そう感じました。

 相手のためにできること。行動すること。今回、ツアーに参加して、その意味を少しだけ理解できたかな、と思います。
 次は、自分がツアーに参加するだけではなく、自分の色で相手の力になれるように、一年間努力したいと思います。

 出会ったみんなに感謝!


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 今回は、3回目の「NPO法人エンチャイルド Q&A」をお届けします。 

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Q8 「心の国境を超えた家族愛」って何?

 「心の国境を超えた家族愛」は、エンチャイルドが設立以来、大切にしてきた価値観の一つです。
 ここでいう「国境(線)」は、「心の」とあるように、私たちの心の中にある人種や民族、国家、宗教、文化(言語も含む)といったものによる違いによって生じた壁や溝を指します。
 
 では、どのような作用の力によってその壁を超えることができるのでしょうか。
 異文化間コミュニケーションへの興味・関心の強さでしょうか。異文化への探究心でしょうか。
 もちろんそれも大切なモチベーションの一つでしょう。

 エンチャイルドは、「家族愛」の力によって心の国境線(差異からもたらされた壁や溝)を超えることができると考えます。

 ですから教育支援を行おうとする動機もまた、家族愛を源泉とします。

 「家族だから助けたい」

 支援者の皆さんは、受益者である子どもたち、エンチャイルド奨学生たちを弟・妹と考えてサポートし、家族共同体の一員として活動に参加します。

 「学校に行きたいのに通うことができない事情を抱えているその子たちが私の弟・妹だったら、私はきっと助けることでしょう」

 ある支援者のかたが語ってくれたコメントです。
 多くの支援者の皆さんが、同じような思いでエンチャイルドの教育支援事業に関わってくださっています。

 弟・妹だったら、家族だったら、わが子だったら、自分の孫だったら…。
 そう思える心を大切に教育支援を行いたいと考えています。

 まさにそれが「エンチャイルドの教育支援は共育支援である」ということの意味でもあります。家族共同体社会の一員として、全ての子どもたちを家族のように見つめて社会全体で育てる、またそのような利他愛の実践を通して、自らの愛も成長していく、すなわち受益者も支援者も「共に育つ」ということです。

 家族愛の絆は、関係概念です。
 教育支援というと、受益者だけが恩恵を受けているように考えがちですが、そんなことはありません。
 子どもたちが成長する姿は、家族愛から始めた支援者にとって最高の喜びの一つとなることでしょう。エンチャイルド奨学生たちは誰よりもそのことを知っています。それは彼らの数々のメッセージをお読みいただき、その声に耳を傾けていただければ一目瞭然です。

 エンチャイルドにとっての成果は、家族愛の実践による業績であると考えます。
 夢と希望、志を抱いて生きられる青少年の育成こそ、エンチャイルドの最高位のミッションです。
 
 エンチャイルドはこれからも、家族愛の絆で結ばれた共同体社会実現に資する活動を推進してまいります。

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日本の支援者(右)と受益者であるエンチャイルド奨学生

エンチャイルドへの参加方法
スタディーツアー(日比交流会)、説明会、報告会、セミナー、
ワークショップなどの活動は、現在、主にオンラインで行っています


「NPO法人エンチャイルド」ってどんな団体なの?(4)に続く



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は大学生の抱負メッセージをお届けします。
 マニラ首都圏アンパロ市のエドリック・ジョン・バルダド君(22歳、フィリピン工科大学 建築学専攻 4年)です。

 コロナ禍での事情がよく分かる文章ですし、もがきながらも人生に対して前向きに生きようとする彼の姿勢がよく伝わってくるメッセージです。ぜひお読みください。

 翻訳は、江口さんにご協力いただきました。
 江口さん、いつもありがとうございます。

エドリック・ジョン・バルダド君(前列右端)
手前がエドリック・ジョン・バルダド君

 「苦労しているからといって、失敗しているわけではない」と、イギリス人の牧師で作家のニッキー・ガンベル氏は述べています。

 私の2021年度は、パンデミックと大学の勉強における課題をどのように克服するかの物語でした。困難もありましたが、家族や友人、エンチャイルドのサポート体制に支えられながら、解決していくことができました。

 私の父は2021年の年明けにパンデミックにより仕事を失ってしまいました。解雇後、父の会社から分割された補償が出ただけでした。幸いなことに、姉は職を失うことはありませんでしたので、経済的な面で、今や姉が主要な立場でわが家の家計を支えています。

 まさにその時、私のノートパソコンが壊れてしまい、学業上の大問題となりました。勉強を続けるために新しいノートパソコンが必要だったので、家族に頼んで父の離職金の一部と、エンチャイルドから頂く毎月の支援金の中から貯めていたお金を使いました。経済的な犠牲を払ってでも、建築学科で学び続けるためには、それしかなかったのです。

 2021年の夏、私は建築士の資格継続に必要なOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)に登録しました。私は建設会社での勤務でしたが、パンデミックのため、OJTはオンラインで開催されました。オンラインで行われるため、契約書には給料が含まれていないのです。オンラインでOJTを完了するとは想像もしていませんでした。勉強になったとはいえ、普通の様式、つまり対面式で実施されたらもっと良かったと思っています。

 私は現在、建築学科の4年生です。年々、学習レベルは難しくなっています。より深刻で、現実的な問題を扱うようになってきました。そして、現実の世界はストレスが多そうです。
 今年、建築学科の4年目を終え、5年目の最終学年に入ることを目標としています。まだまだ課題は山積みですが、私は自分が専攻している分野を愛しています。

 長年にわたり、家族、友人、そしてエンチャイルドが、建築家になるという夢を追い求め、目的意識を持って生きるよう励ましてくれました。彼らは、私の経済面、精神面、心理面を支えてくれるサポーターです。

 エンチャイルドの奨学生であることを誇りに思います。なぜなら、エンチャイルドはさまざまな面で私に恩恵を与えてくれ、ベストを尽くすモチベーションを与えてくれるからです。エンチャイルドによって支えてもらってきたこの期間は、私にとってあまりにも大切な期間でした。
 
 そうです。確かに困難も多いのですが、どんな偉業も達成するためにはある程度の困難はつきものなのです。

2022年1月24日
エドリック・ジョン・バルダド

エドリック・ジョン・バルダド君(左端)
左端がエドリック・ジョン・バルダド君

 “Just because you are struggling does not mean you are failing,” English priest and author Nicky Gumbel said. My year 2021 is a story about how I overcome the challenges posed by the pandemic and academic issues. There were difficulties, but I resolved them with the help of my support systems, which included my family, friends, and Enchild.

 My father lost his work due to the pandemic at the start of the year 2021. We only received separation compensation from his company after he was dismissed. Fortunately, my sister did not lose her job. In terms of finances, she is now our family's primary supporter. At that exact moment, my laptop broke, which was a huge academic problem. I needed to get a new laptop to continue my studies so I asked my family to spend some of my father's separation pay, as well as all of the money I had saved from my monthly allowance in Enchild. Even though it meant making financial sacrifices, it was the only way I could continue my third year of architectural school.

 During the summer of 2021, I enrolled in OJT 1 (on-the-job training 1), which is a requirement for continuing my architectural degree. I worked for a construction firm, but owing to the pandemic, it was held online. That's why the contract didn't include a salary. I never imagined myself completing OJT online, but it has already happened. Even though I learned a lot, it would have been better if it was done normally or face-to-face.

 I am currently a fourth-year architecture student. Each year, it becomes more difficult. It is now more serious, a real issue. And everything in the actual world seems stressful. This year, I aspire to finish my fourth year of architecture school and begin my fifth and final year. There will still be many challenges ahead of me, but I love what I'm doing and know I'm supported.

 Throughout the years, my family, friends, and Enchild have encouraged me to pursue my dream of being an architect and to live my life purposely. They are my financial, emotional, and mental support systems. I am proud to be an Enchild scholar because it benefits me in so many ways and motivates me to be my best. It was extremely important to me in getting through those years. Yes, there are many difficulties, but every great achievement requires some level of difficulty.

Edrick John O. Baldado

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アンパロハイスクール出身のエンチャイルド奨学生たち


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 予定よりも遅れてしまいましたが、「ENCHILD NEWS & REPORT 2022年7月15日号」をエンチャイルドのYouTubeチャンネルで公開しました。ぜひご覧ください。

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 今回の動画リポートのコンテンツは、5月21日に開催された日比オンライン交流会(オンライン・スタディーツアー)でのエンチャイルド奨学生4人のスピーチです。

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 ミンダナオ島北東部地域のエンチャイルドの責任者、ジョニー・ボロンガイタさんの歌(ルイ・アームストロングの「What a wonderful world ♪」)の動画も収録しました。こちらもぜひご視聴してください。

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 同交流会では、11人の奨学生たちに「コロナ禍の体験と私たちの未来」というテーマでスピーチしてもらいました。

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 ブログでもスピーチを紹介。【978】【979】で掲載しました。テキストでもお読みくだされば幸いです。

ENCHILD NEWS & REPORT 2022年7月15日号


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日に続いて、5月21日に開催された日比オンライン交流会でのテーマ・スピーチをお届けします。
 
 「コロナ・パンデミックの体験と私たちの未来」をテーマにエンチャイルド奨学生たちに語ってもらいました。

 今回は、アンパロ市のクリスチャン・フェタリノ君(19歳、フィリピン工科大学 電気工学専攻 2年)のスピーチを紹介します。

 通信環境の厳しい中での参加でしたが、素晴らしいスピーチを届けてくれました。

 5月21日に行われた日比オンライン交流会でのスピーチ動画は、「ENCHILD NEWS & REPORT」2022年7月15日号として近日公開予定です。お楽しみに!

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5月21日に行われた日比オンライン交流会で
スピーチするクリスチャン・フェタリノ君

コロナ・パンデミックの体験と私たちの未来

 皆さん、こんにちは。
 私はアンパロハイスクール出身のクリスチャン・フェタリノです。

 20世紀最大の政治的、精神的指導者の一人であるマハトマ・ガンジーは、「未来はわれわれの現在の行動にかかっている」と言いました。
 彼によると、私たちの全ての決断が私たちの未来にさまざまな影響を与えることができるということです。

 私たちは、パンデミックを通じて個人の生活、学業、そして精神的に影響を受けました。

 パンデミックの最初の1年間は、感染が怖いので誰も外に出てはいけないということで、箱の中に閉じこもっている感じでした。その閉塞感から、厳しい時代には健康の維持や貯蓄が大切であることに気付かされました。
 
 私は体調管理に気を付け、健康的な食事を取り、生活必需品を買うためにお金を貯めています。
 今まで家族の誰もウイルスに感染することなく、生活必需品を買うことができるのは、正しいお金の使い方を学んだからです。

 オンライン授業は新しい常識となりました。学校の課題で低い点数を取ることが多く、私は落胆とストレスを感じていました。でも、エンチャイルドと大好きな人たちのサポートによって、私は今も目標に向かって前進しています。私は目標を追求し、忍耐強く挑戦し続けています。そういう自分自身を誇りに思います。

 全能なる神の導きなしには、全てはむなしいものになります。
 パンデミックの間、私はオンラインミサに参加し、神の言葉を学び、神に語りかけ続けています。苦境に立たされても前に進む力、希望を持つことができるのは、主なる神の力からきているのです。パンデミックの有無にかかわらず、神の導きがなければ、人生は難しいのです。

 皆さん、私たちの未来は、今置かれている状況ではなく、目の前にある試練にどう立ち向かい、前進していくかにかかっています。神との関係があれば、私たちの未来は決して無駄にはならないのです。
 ありがとうございました。

クリスチャン・フェタリノ

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アンパロハイスクール出身のエンチャイルド奨学生たち(2018年12月)
右から2人目が
クリスチャン・フェタリノ君

 “My experience through the Corona Pandemic and Our Future”

 Good Afternoon everyone.
 I am Christian Fetalino from Amparo High School. 

 “The Future depends on what we do in the present,” Mahatma Gandhi said, one of the twentieth century’s greatest political and spiritual leaders. According to him, every decision we make has different consequences and can affect what’s ahead of us. 

 I believe that there are areas in our lives that were affected during the pandemic. Personally, Academically, and Spiritually. 

 During the first year of the pandemic, I felt that I am stuck inside the box because no one of us should go outside because I am afraid to be infected. That feeling of being stuck in the house made me realize that health and savings are significant in challenging times. I am taking care of myself and eat a lot of healthy foods and save money for essentials and until now no one in our family got the virus and we can buy essential things because we learn how to spend our money correctly.

 Online classes is the new normal in education. I got a lot of low scores in my school tasks and I felt discourage and stress. I struggled to maintain my grades but with the help of EnChild and the people that I love, I am still here reaching for my goals. I keep on pursuing and persevering and it makes me proud of myself.

 Without the help of the Lord God Almighty, everything will be useless. During the pandemic, I keep on attending online mass, studying His Word, and talking to Him. Having a strength to move forward and being hopeful in times of struggles, comes from the Lord. With or without the pandemic, life is hard without the guidance of the Lord. 

 Ladies and gentlemen, our future doesn’t depend on the current situation we are in but how we stand and move forward in trials a head of us. With our relationship with the Lord, our future is not in vain.
 Thank you!

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5月21日に行われた日比オンライン交流会


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 連日猛暑が続いています。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 夏バテ、熱中症、第7波、気を付けたいものです。
 
 今日は、5月21日に日比オンライン交流会でのテーマ・スピーチの一つをお届けします。
 「コロナ・パンデミックの体験と私たちの未来」をテーマにエンチャイルド奨学生たちに語ってもらいました。

 今回は、ブトゥアン市バランガイ・マウグのラッセル・カロオイさん(22歳、セント・ジョセフ工科大学3年)のスピーチを紹介します。

 未曽有のパンデミックを経験した10代、20代の若者たちが、必ずやより強くより明るい未来を開く先頭に立つことを期待します。

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5月21日の日比オンライン交流会でスピーチするラッセル・カロオイさん

コロナ・パンデミックの体験と私たちの未来

 皆さん、こんにちは。

 予期せぬことが起こると、予期せぬ変化が生じます。しかし、(パンデミックによる)今の出来事は、予告すらなく起こりました。朝起きたら世界が半分変わっていたようなものです。でも、そのような中にあったとしても、私たちの人生は進んでいかなければなりません。

 この新しい状況は、一国のみならず、全世界に影響を及ぼしています。
 自分の命は自分で守るしかありません。パンデミックが発生して以来、私は自分の将来はこの先どうなるのだろうかと考えるようになりました。

 将来、自分はどうありたいのか。現状の出来事を目の当たりにして、私は自分の進むべき道について考えています。このパンデミックによる変化は、全ての人々の未来に大きな衝撃を与えました。

 考えを巡らす中で、私は未来について考え過ぎるよりも、現在がどうなっているかということに目を向けてはどうだろうかと思うようになりました。

 未来に目を向けることは素晴らしいことですが、そのために現在の生活における幸せな瞬間を大切にすることがおろそかになっていることがあります。過去にできずにきたことがある、今回のパンデミックはそのことに気付かせてくれました。

 後悔のない人生を送りましょう。小さなことにも感謝し、一瞬一瞬を大切にしましょう。
 
 ところで、私自身について言うと、将来何をするかについての答えはまだ出ていません。私は自分の人生の真の目的を見つけ、人生について学び続けようと思っています。

 ありがとうございます。神の祝福がありますように。

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5月21日に行われた日比オンライン交流会

 Good day to everyone. Unexpected happenings result to an unexpected change. The happenings right now didn't even give us an introduction. It's like waking up in the morning with a world half open. But despite all of those my life, our lives must go on. 

 This new situation is not just affecting one country but the whole world. One's life matters, one's life is in danger. Since this pandemic occur, I started wondering, what will be my future? 

 Who do I want to be in the future? Seeing all these happenings made me wonder about the path that i want to take. The changes of this pandemic brought a huge impact to everyone's future. As I keep wondering, I've realized many things that instead of thinking too much about the future why not focus on what it's in the Present. 

 Focusing on the future is great, but sometimes because of that we are neglecting the happy moments in our present lives. There are things that We haven't done in the past and this pandemic just made us realize that.

 Let's not live a life with regrets. Treasure every moment, appreciate even the little things because one day you'll just realize that those little things are the big ones. And as for me, the questions about my future are still unanswered. I will keep on finding my true purpose and keep learning about life. Thank you and God bless us all.


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 昨日に続いて、「NPO法人エンチャイルド」について、Q&A形式でご紹介します。

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Q6 エンチャイルドは貧困問題はどのようにしたら解決できると考えているの?

 フィル・バートル教授の考えによれば、社会問題としての貧困を引き起こす5大要因(The Big Five)が挙げられています。「病気」「無知識」「無関心」「不正直」「依存」の五つです。そして、この5大要因から派生して生じる二次要因として「市場の欠乏」「貧しい社会基盤」「指導の欠落」「悪い政治」「雇用の不足」「能力の欠乏」「無断欠勤」「資本の欠乏」が挙げられます。
 エンチャイルドは、基本的にこの分析に同意します。

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 前回、エンチャイルドのミッションは、「貧困の世代間連鎖を断ち切る」こと(自立支援)であり、「受益者を支援者に育成する」こと(共立支援)であると言いました。

 継続して学校に通えるように経済的支援と精神的支援(心の支援)を同時に行うことで、まず「無知識」「無関心」という要因を除去したいと考えています。

 さらに「受益者を支援者に育成する」ための活動を行います。
 これが「ピース・アドボケイト(平和の推進者)」教育です。ひと言で説明すれば、利他主義(愛他主義)、ギブ&ギブ主義(与えることを本義とする)という価値観を伝える教育です。教育と言っても、それを強制するものではなく、頭だけで理解を促す教育でもありません。

 エンチャイルドのスタッフが、支援者が、実践を通してそれを表します。それが本物であれば、エンチャイルド奨学生たち自身がピース・アドボケイトという生き方を自ら選び取ることでしょう。
 その過程で、「無関心」「不正直」「依存(心)」の問題を解決できると考えますし、10年以上の活動を通して、私たちはその成果を確認し、手応えも感じています。
 「病気」問題については今後の課題ですが、自立支援の一環として、「健康的自立(健康管理)」教育を通して支援していきたいと考えています。

 また、子どもたち(エンチャイルド奨学生)への支援を通して、保護者の意識を覚醒し、保護者自身が貧困問題解決のために努力するよう、保護者向けの学びの場も提供してきました。

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Q7 「共立支援」って何?

 エンチャイルドの自立支援は、子どもたちが自立(「健康的自立」「精神的自立」「社会的自立」「経済的自立」)できる大人になれるようにするために行う支援です。具体的には、学校教育(優秀な成績で大学を卒業することを目指す)が受けられるようサポートします。

 共立支援は、共立社会の担い手(ピース・アドボケイト)になれるようにサポートすることです。
 共立社会の実現を可能にする構成要素を、エンチャイルドは「8エレメント」と呼んでいます。
 「共生」「共食」「共育」「共有」「共感」「共助」「共創」「共観」の八つです。

 共立の状態とは、自立した者たちが互いに八つのエレメントを満たして(実践し、行動を通して)共同体をつくり上げていくものです。そこには、貧困を引き起こす要因となる「病気」「無知識」「無関心」「不正直」「依存」はありません。
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8エレメントと共同体

 しかしながら、正直言えば、共立支援の完成モデルはまだ実現できていません。それを目指しているのがエンチャイルドです。
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 ノーベル経済学賞受賞者であり、米国のシカゴ大学の経済学者のジェームズ・ジョセフ・ヘッグマン教授は、貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワードを示しています。「愛着」「支援」「励まし」「刺激」の四つです。

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 エンチャイルドの自立支援と共立支援の活動を振り返って、その根底にはこの四つの要素が流れていると私たちは確信しています。
 支援者の皆さまにも、体験を通してご自身でそのことを見いだしていただければ、それはエンチャイルドにとって望外の喜びです。

エンチャイルドへの参加方法
スタディーツアー(日比交流会)、説明会、報告会、セミナー、
ワークショップなどの活動は、現在、主にオンラインで行っています


「NPO法人エンチャイルド」ってどんな団体なの?(3)に続く



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は改めて「NPO法人エンチャイルド」についてご紹介します。

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Q1 「NPO法人エンチャイルド」ってどんな団体なの?

 エンチャイルドは、海外の貧困学生を対象とする教育支援(奨学金給付)事業を主たる事業とするNPO法人です。正式には、東京都認証の「特定非営利活動法人エンチャイルド」です。現在は、主にフィリピンの子どもたちを支援しています。
 設立(設立総会が開かれた日)は2011年4月10日ですが、東京都に認証されたのが同年8月12日、法人として登記されたのが同年8月25日となります。

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Q2 団体の目的は?

 定款には、「この法人は、教育インフラの不備や貧困などの理由によって学校に通うことのできない途上国の子供たちに対して、奨学金や交流プログラムの実施等の支援事業を行うことを通して、子供たちが十分に教育を受けられる社会を実現するとともに、草の根レベルにおける日本との友好関係の深化に貢献することを目的とする」と記されています。
 ズバリ、この目的に従って事業および活動を行っています。

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Q3
 団体の理念、ビジョン、ミッションは?


 エンチャイルドは、「人類(地球)は一つの家族である」という観点から、未来を担う子どもたちに対して国を超えたグローバルな支援を行う必要があると考え、国境を超えた家族愛の精神のもと、海外教育支援(共育)プロジェクトを展開しています。

ビジョン
 全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会

ミッション
◆教育インフラの不備や貧困などの理由によって学校に通うことのできない、あるいは、通うことができなくなってしまう可能性のある途上国の子どもたちに対して、奨学金や交流プログラムの実施などの支援事業を行う。
◆子どもたちが十分に教育を受けられる社会の実現を目指す。
◆草の根レベルにおける日本と支援対象国の友好関係の深化に貢献する。

 エンチャイルドのミッションを短い言葉で表現すれば、「貧困の世代間連鎖を断ち切る」こと(自立支援)であり、「受益者を支援者に育成する」こと(共立支援)です。

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Q4 主な収入源は?  

 主に会費と寄付金、クラウドファンディングによる収入で団体を運営し、事業を行っています。
 主な個人の会員の区分としては、正会員(年会費12,000円)と賛助会員(年会費一口5,000円)がありますが、サポーター会員としてひと月一口1,000円から子どもたちの奨学金給付支援にご参加いただけます。
 現在、およそ200人の支援者の皆さまによって支えていただき、教育支援(奨学金給付)事業がなされています。


Q5 奨学金給付を受けている子どもの人数は?

 2021年度(2021年10月~2022年7月)のエンチャイルド奨学生の総数は158人。マニラ首都圏が78人、ミンダナオ島が80人です。小学生10人、ハイスクール生98人、大学生50人。男子51人、女子107人です。フィリピンにおけるエンチャイルド奨学生の延べ人数は、357人です。

エンチャイルドへの参加方法
スタディーツアー(日比交流会)、説明会、報告会、セミナー、
ワークショップなどの活動は、現在、主にオンラインで行っています


「NPO法人エンチャイルド」ってどんな団体なの?(2)に続く



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日はエンチャイルドの奨学生の大学卒業状況について皆さんと情報を共有したいと思います。

 現在、大学までエンチャイルドの奨学金を受給して卒業した奨学生の人数は、マニラ首都圏では3人、ミンダナオ島では1人の計4人です。

 今年7月に大学卒業となるエンチャイルド奨学生は、マニラ首都圏で3人、ミンダナオ島で1人の計4人です。

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 今年の卒業生は以下のとおりです。

 Marstrelle Cabusao君(ブトゥアン市パガッパタン)
 Michael Angelo Pantaleon君(ケソン市ホーリースピリット)
 Marisol Primaさん(マニラ市トンド地区バルット)
 Edrick John Baldado君(アンパロ市)

 卒業した皆さん、おめでとう!

 さらに来年(2023年7月)の卒業予定者は、マニラ首都圏で7人、ミンダナオ島で4人の計11人です。

 ちなみに、2021年度(~2022年7月)のエンチャイルド奨学生の総数は158人。マニラ首都圏が78人、ミンダナオ島が80人です。小学生10人、ハイスクール生98人、大学生50人。男子51人、女子107人です。

 これからさらに大学生のエンチャイルド奨学生の割合が増えます。
 エンチャイルドは皆さまの支援を必要としています。
 サポーター会員大募集中! ▶ info@enchild.org

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フィリピン大学ディリマン校で行ったキャンパスツアー(2018年3月)


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は大学生の抱負メッセージをお届けします。

 ケソン市バランガイ・タタロンのエンチャイルド奨学生、アレクサンドラ・ルイス・A・アーミロさん(21歳、セント・ジュード・カレッジ 看護学専攻 2年)のエッセーです。

 笑顔がすてきですね。きっといい看護師さんになります!

アレクサンドラ・ルイス・アーミロさん
アレクサンドラ・ルイス・A・アーミロさん(2021年12月19日)

 2020年初頭に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まって以来、私たちは困難な時期を生きてきました。
 学年度が始まる前の2週間、そして授業が始まった最初の週、私は夜眠ることができませんでした。
 脳が休まる気配がなく、何か重要なことを考えるために起きていなければならないような気がしてならなかったのです。何がそんなに不安なのか、自分でもよく分かりませんでした。

 ただ、新しい出来事が起こっている、起ころうとしている、ということが気になったのかもしれません。しかしパンデミックが始まって以来のこれらの変化は、私の人生を少なからず傷つけています。

 2020年3月以来、私は友人を失い、新しい友人をつくり、全く新しいライフスタイルの中で暮らし始めました。本来の日常とパンデミックによって引き起こされた日常の境界線の中で私は揺らいでいます。

 私が失うことになった友人関係は、既に私の人生から消えつつあったものであり、新しい友人との関係はパンデミックが発生する前から既に始まっていました。
 しかし、それぞれの関係が終わったり強くなったりするのは、私がキャンパスではなく(ステイホームで)家にとどまらざるを得なかったという事実によって大きく影響を受けました。

 孤立している間、私はすぐにはその状況に対処する必要がないことを知っていたので、友情を断ち切ることに冷淡でしたし、思いやりに欠けていました。そして私は新しい友人とのつながりを作るために、テキストメッセージや電話で倍の努力をしました。

 寮に住んで友達全員に会うのではなく、家にいて、一緒に過ごしたいと思っている人たちとだけ自由に連絡を取り合いました。
 言うまでもなく、今年は物事に対応することが大変でした。昨年は「孤立」という言葉が飛び交いましたが、私は孤立することにどうにか対応できていました。

 私は現在、大学で看護学生の3年生として看護学士号の取得を目指しています。
 今年の私の願いは、毎日学び続けることです。
 私が選択したヘルスケア(医療)のコースは絶えず変化し進化する分野であることを知りました。
 従って、大学卒業後でも、学ぶ機会はたくさんあります。

 看護について学ぶことは生涯を懸けた取り組みです。毎日の看護を通して何か新しいことを学ぶことは容易なことです。それが、看護を学ぶ短期的な目標です。
 看護について何か新しいことを学ぶ機会を毎日見つけて、私は毎日私の目標の一つ一つを達成していきます。

2022年2月4日
アレクサンドラ・ルイス・A・アーミロさん

2021年12月19日_アレクサンドラ・ルイス・アーミロさん
バランガイ・タタロンのエンチャイルド奨学生たち(2021年12月19日)
左から2人目がアレクサンドラ・ルイス・A・アーミロさん

 Since the beginning of the coronavirus pandemic in early 2020, we have lived through a tough time. For two weeks before the academic year began, and into the first week of classes, i couldn’t sleep. My brain had no desire to rest, feeling as thought it needed to be awake and alert to think about something important, but I couldn’t put a finger on what was making me so uneasy. I can only guess that I was worried about an amalgamation of new events that were taking place about and about to take place but these changes barely scratched the surface of all of the changes that upended my life since the pandemic began. Since March 2020, I have lost friendships, forged new ones, and started living with completely new lifestyle. The line between natural, and pandemic-induced progression is blurred for me.

 The friendship I ended up losing were already on their way out of my life, and the friendship I forged were already developing before the pandemic hit. But the manner in which each relationship either ended or became stronger was heavily influenced by the fact that I was at home and not on campus. While in isolation, I was more callous and less caring in allowing friendships to be severed because I knew I wouldn’t have to deal with the consequences in the near future, and I made twice the effort to make connections with new friends by reaching out to them through text and phone calls. Rather than living in a dorm and seeing all of my friends constantly, I was at home, with more freedom to reach out to the people I was more interested in spending time with, and less inclination and obligation to make an effort with the relationships that had already been in decline. Needless to say, this year has been difficult to process at all. The word “isolating” has been thrown around a lot this past year, but the isolation I could deal with.

 So, I am currently taking a Bachelor of Science in Nursing who is now in my 3rd year as a college nursing student. My aspiration for this year is to continue to learn every day, actually it’s my aspiration as I’m still living but for my course I knew that healthcare is an ever-changing and evolving field. Thus, even after your training there are many opportunities to learn. Make learning about my profession is a lifelong practice. It’s easy to learn something new in nursing each and every day. That is the reason why this point belongs to the short-term goals in nursing. Finding opportunities every day to learn something new about nursing, and I’ll reach one of my goals every single day.

Alexandra Rouise A. Armillo


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 昨日のブログでは、テーマ・スピーチを取り組む意義とその成果について少し触れました。

 今日のブログでは、7月2日の日比オンライン交流会でのエンチャイルド奨学生による4人目のテーマ・スピーチの内容をご紹介します。

 ケソン市バランガイ・ホーリースピリットの奨学生、マイケル・アンジェロ・パンタレオン君(22歳、ベストリンク・カレッジ 経営学部マーケティング専攻 4年)のテーマ・スピーチです。

 マイケル君は卒業を間近に控えた大学4年生。エンチャイルド奨学生としての13年間の思いと共に話してくれました。

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7月2日の日比オンライン交流会でテーマ・スピーチを行う
マイケル・アンジェロ・パンタレオン君

エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?

 皆さん、こんにちは。私はケソン市のバランガイ・ホーリースピリット出身のマイケル・パンタレオンです。2009年からエンチャイルドの奨学金を受給し、既に13年になります。今、大学4年生で、経営学を専攻し、今月卒業します。

 NPO法人エンチャイルドは素晴らしい団体です。エンチャイルドは子どもたちの教育支援を行っている団体です。学校教育は子どもたちにとって将来の夢に向かう第一歩であり、全ての子どもたちが享受すべき一生に一度の機会です。

 パンデミックの間は難しい状況ですが、これまで毎年、支援者の皆さんはフィリピンを直接訪ねてくださり、アドバイスや励まし、そして私たちが幸せになれるような贈り物を下さいました。

 私たちは毎月、今回行われているようなエンチャイルドのミーティングを開き、私たちの現状を報告し合っています。

 パンデミックの間、多くの人々がプレッシャーやストレスを経験してきました。しかしNPO法人エンチャイルドは、問題が起きたときや孤独を感じたときに、神の下にあって最善を尽くすことを教えてくれました。私たちは問題を神に委ね、自分自身の目標や勉強に集中することができるようになりました。

 NPO法人エンチャイルドの使命は、教育支援だけではありません。それだけでなく、私たちがより良く生きることができるように指導することでもあるのです。私は、エンチャイルドの皆さんと家族のおかげで過ごすことができること、与えられた全ての恵みに感謝します。

 学校教育(大学までの学び)を修めるという夢の達成まで、私はあと一歩の所まで来ています。
 エンチャイルドの皆さん、本当にありがとうございます。
 神の祝福がありますように。

マイケル・アンジェロ・パンタレオン

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バランガイ・ホーリースピリットの奨学生たち(2018年12月)
右端がマイケル・アンジェロ・パンタレオン君

 Hello everyone! I'm Michael Pantaleon from Holy Spirit, Quezon City. I've had a scholarship since 2009, 13 years by now. I'm a 4th year college student and graduating this month taking Business Administration. 

 For me, NPO Enchild is an amazing organization. They provide help for the children with regards to their education. We know schooling is a one step for our future's dream, this is a once in a lifetime opportunity that not all children can privilege to have. 

 The sponsors are coming here to the Philippines every year before the pandemic to see us and give us their advice, guidance and encouragement and also gifts to make us happier. 

 We had a meeting every month before, like the gathering today therefore we can update personally on our current situation. During the pandemic many experienced pressures, stress even us students because of online classes, since that is new things for us. 

 But because NPO Enchild taught us to come to God when we are experiencing problems and feeling alone, it helps us to focus on our goal, studies and surrender the problems to God. 

 The NPO Enchild mission is not only to help in providing educational support. But also make sure that we live well. I want to thank them for all the blessings they gave me because of them and my family.

 I'm one step away from achieving my dream to finish my education. Thank you very much and GOD BLESS US ALL.

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マニラ首都圏のエンチャイルド奨学生たち(2019年3月)


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 【959】【965】【971】 のブログで、7月2日に行われた日比オンライン交流会で発表されたエンチャイルド奨学生によるテーマ・スピーチ(テーマ「エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?~エンチャイルド奨学生が語る、エンチャイルドの教育支援」)をお届けしました。
 お読みになったかたは、どのような感想を持たれたでしょうか。

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7月2日に行われた日比オンライン交流会

 5月21日の日比オンライン交流会でも奨学生によるテーマ・スピーチ(「コロナ禍の体験と私たちの未来」)を行いました。

 過去においても何度かテーマ・スピーチやテーマ・エッセーを行ってきましたが、このような取り組みは、奨学生にとっても自分の考えを整理し発表する貴重な機会となっているようですし、山歩にとっても多くの示唆が与えられる大変重要な情報の一つとなっています。

 受益者である奨学生たちが、エンチャルドの教育支援、交流プログラムを通してどのような体験をし、どのように感じていて、どのような考えを持つようになったのか…。それを知ることは支援者の皆さんにとって大変重要な情報であり、最も関心のあることだと思います。事務局にとっても最も必要とする情報の一つでもあります。

 今までもそのことを意識し、機会を捉えて発信してきましたが、今回のテーマ・スピーチ「エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?」の内容は、特に支援者の皆さんに、またエンチャイルドの教育支援に興味・関心のあるかたには知っていただきたい内容です。

 残りの分も随時、ご紹介してまいりますし、動画でも公開する予定です。ぜひテキストでもお読みになり、動画でもご視聴くださいませ。

 支援する立場で感じる「エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?」についても、支援者の皆さまからコメント頂けるとうれしいです。よろしくお願いいたします。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、7月2日に行われた「日比オンライン交流会」でのエンチャイルド奨学生のテーマ・スピーチからお届けします。

 ケソン市バランガイ・タタロンのニカ・エラ・マグノさん(EULOGIO AMANG RODRIGUEZ INSTITUTE OF SCIENCE AND TECHNOLOGY 特別支援教育専攻 2年)のスピーチです。

 ニカ・エラ・マグノさんは、エンチャイルドの教育支援の特徴と体験を明確に語ってくれています。ぜひご一読を!

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7月2日の日比オンライン交流会で
スピーチするニカ・エラ・マグノさん

エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?

 エンチャイルドの奨学生になってから11年近くたちますが、私にとってエンチャイルドは特別な存在です。ここで、若者としての自分を見つめることができましたし、また、リーダーとしての在り方も学ぶことができました。そして、エンチャイルドの活動のおかげで、人前で自信を持って話すことができるようになりました。

 エンチャイルドは、私のような多くの若者を助け、諦めることなくサポートし続けてくれているという点で、他の団体とは大きく異なっています。エンチャイルドのプロジェクトはとてもユニークで、私たちはとても喜んで活動しています。エンチャイルドが私たち奨学生のためにしてくれることは、とても役に立っています。

 私にとっては、エンチャイルドがどのように私たちを支えてきてくれたかは明らかなので、「なぜエンチャイルドなのか」と尋ねる必要はありません。エンチャイルドが私たちにたくさんの助けやサポート、(教育の)機会を与えてくれたことは、周囲の誰もが知っていることです。

 私が3年生から大学3年生になるまで、11~12年にわたりエンチャイルドの一員ですが、エンチャイルドの奨学金プログラムはとてもユニークだと思います。もし、エンチャイルドがなかったら、私はやる気を失っていたかもしれません。私の両親も、エンチャイルドが私の勉強に対するモチベーションややる気につながっていることを知っています。

 エンチャイルドは私たちに希望と機会を与えてくれます。だから、もし私が応募した奨学金制度のうち、何を残すか選ばなければならないとしたら、私はエンチャイルドを選びます。なぜかというと、エンチャイルドもまた、私たちを選んでくれていると確信しているからです。

2022年7月2日
ニカ・エラ・マグノ

第3回オンライン003
オンライン・スタディーツアーにて
(左がニカ・エラ・マグノさん)


What makes NPO ENCHILD scholarship program different from others?

 For me, ENCHILD is different, because being an ENCHILD scholar for almost 11 years I think, it was only here that I saw myself for who I was as a youth and I also saw for myself how to be as a leader. And lastly I see my self being confident in speaking because of the activities we do in enchild. 

 Enchild is very different from others because they have helped many young people like me, They don't give up to help us. And the projects and activities of ENCHILD are very unique because I saw that the young people are very happy when we have activities. And very helpful of what enchild does for our scholars

 For me, I don't have to ask "why enchild" because it's obvious how ENCHILD helped us. We all know that ENCHILD gives us a lot of help, support and opportunity.

 My heart is so happy because Since I was in grade 3 until incoming 3rd year college, I think 11 or 12 years being part of ENCHILD, I just saw that, that the ENCHILD scholarship is so unique. Maybe if there was no enchild I would have lost an inspiration as well. Because my parents know that Enchild is already part of my motivation and inspiration for me to study well.

 Enchild give us hope and opportunity. So if I had to choose what to leave with the scholarships I applied. I will choose ENCHILD, why because, I know ENCHILD also choose us.

Nicha Magno 

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バランガイ・タタロンのエンチャイルド奨学生たち(2018年12月)


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨晩は、マニラ首都圏のエンチャイルド奨学生たちのコーディネーターを務める、エンチャイルド・フィリピンのキアノ・ロメロ事務局長と日本のエンチャイルド事務局のオンライン・ミーティングを行いました。

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右下がキアノ事務局長

 1時間ほどのミーティングでしたが、日本、フィリピン(マニラ首都圏)それぞれの近況報告と最近の活動の成果、今後の予定について共有する時間を持ちました。

 フィリピン側の主な報告内容は、

*エンチャイルド・フィリピンの代表を務めるライアン・チュパス氏に第4子(長女)誕生。
 おめでとうございます!
*新型コロナウイルス感染症の陽性者が増加傾向にあるが、今のところ、政府からの強い行動制限は出されていない。
*フィリピンの学校は7月末、8月から9月まで夏休みに入る。
*10月からの学校の授業は対面式で行われる予定。
*現地のコーディネーターの協力を得て、次年度の奨学生登録申請の手続きを行っている最中である。今月中にはキアノ事務局長がマニラ首都圏のエンチャイルド奨学生全員を対象に訪問する予定。

 といったところでした。

 日本側としては、グローバルフェスタJAPAN2022(10月1日~2日開催予定)への参加・出展に向けての取り組みを始める計画を共有しました。詳細については、改めて当ブログでもご報告したいと思います。お楽しみに。

 以下の写真は、グローバルフェスタ2019に出展した時の様子です。

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★ ★ ★ ★

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は大学生抱負メッセージをご紹介します。

 ケソン市バランガイ・タタロンのエンチャイルド奨学生、トリーシャ・モンフォルテさん(21歳、OUR LADY OF FATIMA UNIVERSITY 看護学専攻 3年)です。

 コロナ禍で揺れ動く心に苦しみながらも、その葛藤を乗り越え、目標設定しながら未来に向かって歩もうとする様子がよく伝わってくるメッセージです。ぜひお読みください。

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トリーシャ・モンフォルテさん

“感謝”

 「全てが元どおりになればいいのに」、これは新型コロナウイルス感染症パンデミックが始まって以来、私たちが何度も話してきた言葉です。このパンデミックが始まってから3年がたちましたが、状況はさらに悪化しているように感じます。

 パンデミックが始まって以来、2021年は私にとって最悪の年だったと思います。いろんなことが起こりましたが、悪いことばかりではありません。しかしこのパンデミックは全ての人のメンタルヘルスに打撃を与えているように感じます。たくさんの人がストレスと不安を抱え、うつ病を患ってしまった人もいます。

 私は何度も感情的な崩壊を経験しました。圧倒され、溺れていくように、ゆっくりと希望を失っていくように感じました。それが私の2021年でした。

 そんな時、突然、友達や家族も伴うことなく、自分だけのキャンプに行くことにしました。一人でのキャンプも悪くないと思いました。

 2022年を迎える前に、2022年は2021年よりも良い年となるか悪い年になるかを考えてもみましたが、どんなことがあっても常に明るい面を見る必要があると思います。

 不平を言うのではなく、感謝すべき良いことがたくさんあります。私よりも苦しんでいる人がいる、みんなが苦労しているのだといつも自分に言い聞かせています。

 このパンデミックの時期に生きていること、食事ができることは、感謝すべき大きな理由です。私の家族や、友人、そしてエンチャイルド・ファミリーの存在は、私が最も感謝していることです。
 特に、私たちの状況を積極的に確認してくださり、経済的に支援し、知恵を与えてくれるエンチャイルド・ファミリーは、私たちが問題や困難を抱えていても、希望を失わず、もっと勉強するようにと背中を押してくれる存在です。

 彼らが健康で、特に家族が元気でいることを願っています。エンチャイルドがますます大きくなり、多くの子どもたちが奨学生になれる機会がありますように。

 目標を達成するための私の道のりはまだ遠いものですが、私は昨日よりも近づいていることを知っています。

 目標と願望は、私たちが将来を計画することを後押ししてくれるものです。

 第一に、2022年の今年は、時間管理を改善したいと考えています。
 ほとんどの時間を自宅でしか過ごしていなかったために、健康的な睡眠、運動、食事を維持することができなかったからです。

 第二は、オンライン授業では必要なスキルを学ぶのに十分ではないため、看護に関する教育ビデオをもっと学習する必要があります。

 第三は、私の人格の成長です。
 今年は、より親しみやすく、寛容で、他の人や物事の良い所に目を向ける、より前向きな人になりたいと思っています。

 自分に有利でない状況にとらわれ過ぎないように、そして自分自身にもっと自信を持てるように、冷静さを保つことを学ぶようにしたいです。

2022年1月22日
トリーシャ・モンフォルテ

これは私が一人でキャンプしている時の写真と、新しい友達に会った時の写真です
Here are some of the pictures when I camp by myself and meet new friends.
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中央がトリーシャ・モンフォルテさん
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“GRATEFUL”

 “I wish everything goes back to normal”, this is a phrase that we’ve been saying many times since this pandemic started. It’s been 3 years since this pandemic has started but it feels like the situation is getting worse. since the pandemic has started, I think 2021 has been the worst year for me. a lot of things happened of course there’s still good things that happened but I feel like this pandemic is taking a toll on everyone’s mental health. It brought a lot of stress and anxiety some are having depression and already gave in to depression. I had a lot of emotional breakdown feels like everything is so overwhelming like you’re drowning and you’re slowly losing hope that’s what most of my 2021 is like. There was this time when out of nowhere I decided to go camping with no friends or family just myself, I think it’s also god’s way for me to meet new friends and unwind, I did meet a lot of new friends they were so nice and fun to be with. I didn’t expect that camping by myself would be not that bad. 

 Before 2022 starts I already told myself that this year may be better or worst than 2021 but no matter what will happen I should always look on the brighter side, there are a lot of good things that I should be thankful rather than complaining. I always think that everyone is having a hard time there are families that is suffering more than me. Being alive and having to eat in this time of pandemic is already a big reason to be grateful. Having my family, friends and ENCHILD family is what I am most grateful of. Especially for my ENCHILD family that has been actively checking on us, supporting us financially and giving us words of wisdom, pushing us to study harder and to not lose hope even though they’re also having problems and hard times.  I hope that they’re healthy and doing well especially their families. May ENCHILD grows bigger and bigger and a lot of children will have the opportunity to become a scholar. 

 My path in achieving my goals is still far but I know that I am closer than I was yesterday. Goals and aspirations are what encourages us to plan out our future. So first, for this year 2022 I want to improve my time management since most of our time is only spent at home. I was unable to maintain a healthy sleeping routine, exercising, and eating. Second, is to read more and watch educational videos about nursing because online class is not enough for us to learn the skills that we need. Third, is to for my personality growth. This year I want to be a better person being more friendly, forgiving, and to be more positive person focusing only on the good of other people and things. I have to learn to maintain my calm so that I do not overreact to situations that are not in my favor and to be more confident about myself. 

Trisha C. Monforte


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2段目右から2人目がトリーシャ・モンフォルテさん


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 人の死ほど、不思議なものはありません。

 病気による死であれ、事故や事件に巻き込まれて命を失う場合であれです。

 エンチャイルドに関係するかたの中にもこの世を去った人々がいます。
 
 エンチャイルドの女子奨学生が二人、ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・ロサンゼルスの現地コーディネーターだったルース・コルテスさん、エンチャイルド・フィリピンの役員のネオ教授…、いずれも病死です。奨学生の家族で亡くなったかたも少なくありません。私がよく知っている女子奨学生はここ数年の中で両親を病気で亡くしています。新型コロナウイルス感染症で命を落としたかたがたもいらっしゃいます。

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マニラのアメリカン・セメタリー & メモリアル

 山歩も愛する家族を失った当時者の一人です。
 「なぜ?」という問いに対する答えを得ないまま、23年と6カ月が過ぎました。

 このたびの安倍元首相の死去に対してもまた、「なぜ?」という問いかけは続くことでしょう。

 人の死に対しては、100人いれば100通りの捉え方が存在するのではないかと思います。

 年老いたから死について考えるようになったというかたも多いでしょうし、それが普通なのかもしれません。しかし愛する人を失った者は、若年であったとしても、その死について問い続けるようになるでしょうし、その死と共に生きていくことになるのです。

 「死」という言葉を発することは、縁起でもない、とよく言われますし、「死」という文字は忌み嫌われる言葉の代表のようなものですね。

 しかし一方で「死」は、生きることへの本質的な意味を問いかけるものでもあります。
 時に「死」は、絶大な影響を歴史と社会にもたらすことがあるのです。

 イエス・キリストの言葉です。

 「一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる」(ヨハネによる福音書より)

 これもまた、一つの「死」に対する捉え方であり、人生の解釈です。
 死んで他を生かすことで、死を超えるということなのでしょう。人は誰でも死にますが、人生に生き方というものが存在するように、人の人生には死に方というものも存在するということです。

 人の死は、私に新しい生き方をもたらします。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 7月2日、NPO法人エンチャイルドの理事長へのインタビュー(Q&A)が行われました。
 インタビュアー(質問者)は、サポーター会員のAtsumiさん。Atsumiさんが理事長に直接聞いてみたかったという19の質問にお答えしました。

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 インタビューの様子は、動画で収録しましたので、今後何回かに分けて一部公開する予定です。
 質問項目は以下のとおり、これにいくつか加えて質疑応答させていただきました。

Q1   海外教育支援活動を始めた背景は?

Q2   フィリピンの子どもたちの教育費事情は?

Q3   エンチャイルド奨学生の人数は?

Q4   日本の支援者の規模は?

Q5   フィリピンの皆さんの収入はどれくらい?

Q6   エンチャイルド奨学生になるための資格条件は?

Q7   エンチャイルド奨学生はどのように募集しているのか?

Q8   支援金はどのように使われているのか?

Q9   活動経費はどのように捻出しているのか?

Q10 なぜフィリピンの子どもたちを対象とした教育支援を行っているのか?

Q11 日本の子どもたちの教育支援は行わないのか?

Q12 今後、他の国への教育支援は考えているか?

Q13 事務局スタッフは専従なのか?

Q14 事務局運営で困っていることは?

Q15 エンチャイルドの活動を続ける理由は?

Q16 エンチャイルドのビジョン・ミッションは?

Q17 エンチャイルドの強みは?

Q18 今後のエンチャイルドの取り組みについて

Q19 支援者の皆さんに伝えたいことは?

 以上です。
 第2弾、第3弾も計画中。
 動画の公開をお楽しみに!

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、大学生の抱負メッセージをお届けします。
 ケソン市バランガイ・ホーリースピリットのエンチャイルド奨学生、ロバート・ジョン・パーピニャン君(21歳、ベストリンク・カレッジ 犯罪学専攻)のメッセージです。

 ロバート君は、訪日研修ツアー参加経験もある奨学生です。

 翻訳は、山本さんにご協力いただきました。
 山本さん、いつもありがとうございます。

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オンライン共有ミーティングに参加した
ロバート・ジョン・パーピニャン君

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3段目左から2人目がロバート・ジョン・パーピニャン君

 私はエンチャイルド奨学生に選んでもらえたことを心から光栄に思います。この奨学金制度のおかげで、私は勉強を続けることができ、経済的な課題の克服にも大いに役立ちました。 

 ベストリンク・カレッジで学業を修めるに当たり、皆さんからの心のこもった贈り物(奨学金支援)を受け取ることができたことに心から感謝しています。
 奨学金のおかげで私は夢を追いかけることができました。皆さんから頂いた優しさを決して忘れません。

 私にとって家族は、いつも力を与えてくれる存在です。両親が私をこの世に送り出してくれたことに大変感謝しています。幼い頃から両親は、この世の中がどのように動いているかを常に教えてくれました。

 私が困難だったことの一つは、欲しいからといっていつも手に入れることはできないということでした。両親は私を甘やかすこともありましたが、私はいつも、自分が持っているものに感謝し、わがままを言わないように育てられてきました。

 2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって多くのことが変わりました。
 学生たちは、突然多くの変化を目の当たりにしました。世界中の人々にトラウマが残りました。ウイルスは経済に大きな影響を及ぼしています。最前線で働く人々や医師たちは、社会のために命を懸け、このパンデミックを終わらせるために日夜働いています。

 日頃の支援に対し、改めて皆さまに感謝いたします。
 また、心のこもった寛大な贈り物をありがとうございました。

2022年2月6日
ロバート・ジョン・パーピニャン

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右から2人目がロバート・ジョン・パーピニャン君(2018年12月)

 I am sincerely honored to have been selected as a Enchild scholar. Thank you for your generosity, which has allowed me to continue my study and it helps a lot about my finical problem.

 As I complete my education at Bestlink college of the Philippines, I am very thankful for receiving your thoughtful gift. Because of your scholarship, I was available to pursue my dream I will never ever forget your kindness

 My family is very inspiring to me. I am very thankful that my parents brought me into this world. Growing up my parents always showed me how exactly things work in life. One of the hardest things that I had to accept was that I could not have everything I wanted. There were times when my parents spoiled me but I was always taught to be thankful of the things that I had and to not be so selfish 

 From Jan 2020 onwards, lots of things have changed due to the pandemic. Students have seen lots of changes all of a sudden. Lots of trauma is all around the world. The virus is affecting the economy very badly. All the frontline workers and doctors are putting their lives at stake for society and working day and night to end this pandemic. One's again thank you very much for the help.

 Thank you again for your thoughtful and generous gift.

Robert Jhon Perpiñan

ホーリースピリット
右から2人目がロバート・ジョン・パーピニャン君


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 すでにご案内のとおり、7月2日に開催された日比オンライン交流会は、「エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?~エンチャイルド奨学生が語る、エンチャイルドの教育支援」というテーマで8人の奨学生にスピーチしてもらいました。

 【959】では、オーブレイ・マイルズ・ブクエさんのスピーチを紹介しましたが、今回は、ミンダナオ島北東部地域ブトゥアン市バランガイ・マウグのエンチャイルド奨学生、アン・ドミニク・クリランさん(19歳、セント・ジョセフ工科大学 1年)のスピーチをお届けします。

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アン・ドミニク・クリランさん

エンチャイルドは他の教育支援と何が違うのか?
~当事者が語る、エンチャイルドの教育支援

 学業継続のために経済的支援を必要とする私のような学生は、NPO法人エンチャイルドに大変感謝しています。

 エンチャイルドは、人生の目標を達成し、より良い未来をつかむために学業を続けたい学生を支援してくれている団体です。また、エンチャイルドのサポートは家計の出費を減らしてくれるという意味でも、私の家族にとって大きな助けとなっています。

 さらにエンチャイルドの奨学金プログラムは、経済的な支援だけでなく、私たちが将来のために懸命に努力し、夢を実現するための励ましを与えてくれています。

 エンチャイルドのユニークな点についてお話しします。
 それは、親が(経済的な理由で)子供たちを学校に通わせることが困難な家庭の生徒を対象としている点です。

 私は8年以上にわたりエンチャイルドの一員です。幸運な個人として、また受益者として、私はずっと皆さんと一緒に歩み続けることができたことを感謝しています。私は祝福されています。

 皆さんは、私たちが支援を継続できるように、日本の地で一生懸命働いてくださっているのを知っています。そして皆さんの国が困難な状況な中にあっても、私たちを見捨てずサポートしてくださったことに感謝します。

 8年前、皆さんは、現在大学2年生として経営学を学ぶ「私」という一人の子どもに種を植えてくれました。皆さんの継続的なサポートを通して、私のように、人生の目標を達成するためにエンチャイルドを必要としている子どもたちがたくさんいるのです。

 私はバランガイ・マウグのエンチャイルド奨学生、アン・ドミニク・クリランです。
 改めて、ありがとうございます。

 皆さまが安全で健康でありますように。そして神の祝福がありますように。

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マウグ・バランガイのエンチャイルド奨学生たち
中央がアン・ドミニク・クリランさん

What makes NPO ENCHILD scholarship program different from others?
~NPO ENCHILD Scholar himself/herself will talk about the uniqueness & strong point of NPO ENCHILD education support program.

 A student like me who needs a financial support appreciate this kind of organization. An organization that helps many potential students who needs financial support, students who wants to continue their studies to be able to achieve their goals in life and to have a better future. It also a big help to each of our families to lessen the expenses that we have to pay. Enchild organization, they are not only focused on giving a financial support but also, they give encouragements to strive hard for our future and make it happen.

 They are different from others because this organization refers to those students whose parents are not capable to send their children to school. As an individual and beneficiary who are lucky to be part of this organization for more than 8 years, I’m very thankful and blessed to be with you for all these years. I know you all work hard there for us to be able to continue your support. And thank you for not giving up on us especially those hard times you encountered in your country.

 8 years ago, you build an individual who are now a 2nd year college student and currently studying as a Business Administration student. Through your continuous support. You’re not just helping an individual but a thousand of children who really needs this organization to achieve their goals in life like me.

 I’m Ann Dominique Curilan, from barangay Maug Beneficiary.
 Thank you. Keep safe, continue to be healthy and God bless.

Ann Dominique Curilan

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7月2日に行われた日比オンライン交流会


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 あってはならないことが起きてしまった…と、一夜明けても信じられない気持ちです。
 一人の偉人の訃報に接して、悲しみと喪失感を禁じ得ません。

 安倍晋三元首相の突然の逝去に対して心からお悔やみ申し上げ、謹んでご冥福をお祈りいたします。

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 安倍政治への評価はさまざまあると思いますが、安倍首相が、教育、経済、防衛(安全保障)などの面から日本を自立する国家へと導こうとしたこと、「地球儀を俯瞰する外交」を通して国際的な共立社会の構築を進めたことの意義は大きかったと思います。

 安倍元首相が政治リーダーの枠を超えた国際的な日本人として世界に与えた影響は少なくなかったと認識しますし、日本の国益のみならず、同時に世界の平和と安定に尽力した稀有な世界的リーダーの一人であったと思います。

 エンチャイルドは、未来を創る子どもたちが夢と希望、そして志を持って生きられる社会の実現をビジョンに掲げて活動してきました。
 今回のあってはならい出来事が起きてしまったことを通じて、決して後退することなく、今一度気を引き締め、志を立て直して、一歩ずつ前に進んでいかなければならないと決意しています。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 エンチャイルドのYouTubeチャンネルの更新情報です。

 7月2日(土)に行われた日比オンライン交流会の中で、ミンダナオ島北東部地域のエンチャイルド奨学生たちの声を動画(7分ほどの短縮版)で紹介しましたが、本日、「ENCHILD NEWS & REPORT  2022年6月25日号」としてロングバージョン(14分)の動画コンテンツをYouTubeチャンネルで公開しました。

 動画リポートは、各地域、出身学校ごとの奨学生たちのメッセージとパフォーマンスで構成されています。
 奨学生たちの日本の支援者の皆さんやエンチャイルドに対する思いがよく表現されている動画作品となっています。ぜひご覧ください。
 
2022年6月25日号_ミンダナオ島だより (11)
2022年6月25日号_ミンダナオ島だより (18)
2022年6月25日号_ミンダナオ島だより (17)

こちらから ↓ 動画でご覧いただけます


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、大学生抱負メッセージをお届けします。
 大学生たちのメッセージには、エンチャイルドの教育支援と共に成長した軌跡がつづられています。

 今回のメッセンジャーは、マニラ市トンド地区パローラのエンチャイルド奨学生、アルビン・ビオハン君(23歳、マニラ市立大学 財務管理専攻 2年)です。

 アルビン君は2019年の秋に訪日研修ツアーの参加者の一人として来日し、「グローバルフェスタJAPAN 2019」にも参加し、エンチャイルドの活動を実践し、汗を流してくれました。

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「グローバルフェスタJAPAN 2019」のステージで
スピーチするアルビン・ビオハン君

雨の後には必ず空に虹が懸かる

 昨年度は、(新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる)新しい授業スタイルに合わせて調整する必要があったため、私にとっては大変な年でした。勉強の面では(コロナ禍の)影響をかなり受けましたが、大学生活1年目をなんとか乗り切ることができたことを、神に感謝します。

 今、私は大学2年生になり、前期は友人の助けやエンチャイルドの励ましのおかげで平均1.37の成績で優等生リスト(学部長表彰者)に入りました。
 新学期が始まってもうすぐ1カ月になりますが、今のところ問題なく過ごせています。しかし、たくさんの課題があり、新学期早々忙しい日々を送っています。

 今年度これまでで一番良かったことは、私たちが直面したグローバル化について先生から質問された時にエンチャイルドでの体験を披露できたことでした。

 私はエンチャイルドの訪日研修ツアー(2019年)でフィリピンの文化を広め、ミンダナオのエンチャイルド奨学生と共に支援者を拡大するために日本に行った時の体験を話しました。

 私は、他者を助けること、そして自分が始めたことをやり遂げることが楽しかったことや、今後もそういう生き方を大事にしたいことを伝えました。
 「素晴らしい経験をしましたね」と周りから拍手が起こり、「エンチャイルドの活動に参加できないのか」とも尋ねられました。

 エンチャイルドは単なる団体ではなく、私たちは日本の皆さんと家族のような関係であることも伝えました。先生や学生たちは驚いていました。
 自分の持っている文化や私が所属しているエンチャイルド・ファミリーのことを広めることができて、とても良い機会でした。

 エンチャイルドのことや日本での経験を話すたびに、私はいつも満面の笑みを浮かべています。
 今のところ、私はうまくいっています。2、3年は学業を続け、いつかエンチャイルドが私に与えてくれた恩を全て返せるようになりたいと願っています。

 私はエンチャイルド・ファミリーと再会し、ミンダナオ地域の奨学生たちとも交流できることを願っています。彼らは素晴らしい人たちなので、きっと楽しい、最高に幸せな集まりになることでしょう。

 このパンデミックは、私たちが直接会うことができない障害になっているかもしれませんが、エンチャイルドはいつも私たちを気にかけ、つながる方法を見つけてくれています。
 諦めず、雨の後には必ず空に虹が懸かることを忘れないでください。

2021年9月30日
アルビン・ビオハン

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2019年に行われた訪日研修ツアーに参加した
フィリピンの奨学生、関係者と日本の支援者の皆さん

 My last academic year was tough because of the adjustment that I need to do for the new normal way of attending classes. Thank God I survive my first year in college even though it was really hard that it also affects my way of studying, but now I am in second year college and last semester I was in a Dean’s Lister with an average of 1.37 because also of the help of my friends in college and the inspiration that the EnChild gave me. It is almost 1 month since the school year started and so far, everything is fine, but the teachers gave a lot of schoolwork’s and reading that is why I’ve been busy even though the classes is just started. 

 The best part so far this school year is that when my teacher asked about a Globalization that we have encountered, my answer was the EnChild, I told them that I was once a representative of the EnChild to go to Japan to promote the Philippine culture and to look for other sponsors to expand the EnChild and to help the children not only in Tondo but also in Mindanao and to expand it Globally. I told them that it was fun and yet became my aspiration to also help others and to finish what I have started, they clap at me saying it was an amazing experience, they also asks me if they can join EnChild Organization and I said we are not just an organization, we are family in here. There they are so amaze and I was like “yeah it was a great experience to promote my own culture and the EnChild family that I am belong to.” There is always a smile, a wide smile on my face every time I tell about the EnChild and my experience in Japan. So far, I’m doing great and for at least 2-3 years, I will be graduated in my study and hoping that someday, I can give back all the help the EnChild gave to me. 

 I hope I can see the EnChild family again and to interact with the Mindanao area because I know they are good people and for sure it will be fun or the happiest get together ever if that happens. I wish everyone is fine and doing great, this pandemic may be the hindrance why we cannot see each other in face-to-face, but the EnChild always finds way to check us and say hello to us. Don’t give up, remember that there is always a rainbow after the rain. 

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エンチャイルド・ユースのメンバーとして
被災者支援活動に参加するアルビン君(左端)


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 最近の悩みは、本を読む時間が減ったこと。
 コロナ禍での運動不足解消のために、6月から1日平均1万歩の目標を定めて歩くようにしています。
 これをクリアしようすれば、朝夕2駅分歩き、昼休みにも散歩をしなければなりません。
 2駅が1駅のときもあり、昼に散歩できないこともあるので、土日や祝日には、アベレージを上げるために公園を中心に2時間ほど散策します。最近はお気に入りの散策コースもできてきました。土日は12,000~15,000歩は歩いておきたいところ。
 というわけで、歩きながらの読書はできず、本を読む時間が減ってしまったというわけです。

 電車の中やちょっとした隙間時間を使って週に1冊は読んでいましたが、最近はなかなか進みません。
 そんな中でやっと読み終えたのが、須賀しのぶさんの『革命前夜』。初めて読む須賀作品にピントを合わせるのに最初は苦労しましたが(集中して読む時間が取れなかったのが原因?)、徐々に須賀ワールドに引き込まれ、最後はいつものペースに戻って一気に楽しみました。

ベルリンの壁
ベルリンの壁跡

 大藪春彦賞受賞作。
 帯のコピーを紹介すると、「この国の人間関係は二つしかない。密告するか、しないか―」「革命と音楽が紡ぎだす歴史エンターテイメント」。

 文庫版の裏表紙の説明文も紹介しちゃいましょう。
 「バブル期の日本を離れ、東ドイツに音楽留学したピアニストの眞山。個性溢れる才能たちの中、自分の音を求めてあがく眞山は、ある時、教会で啓示のようなバッハに出会う。演奏者は美貌のオルガン奏者。彼女は国家保安省(シュタージ)の監視対象だった……。冷戦下のドイツを舞台に青年音楽家の成長を描く歴史エンターテイメント。

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『革命前夜』(文春文庫)表紙

 ここからは山歩の感想です。

 「1989年11月9日、ベルリンの壁崩壊」。これさえ覚えておけば世界史の試験では点数をもらえるでしょう。中高年世代の日本人にとっては、現代史に記憶され続けるであろう主要事件の一つとして理解されている内容ですね。

 『革命前夜』は、6人の若者たちのもがきながらあがきながら生きる日々を通して、「その日」に向かって流れ込む冷戦時代終焉への激流を描き出します。激動の現代史を、あふれる音楽描写によって奏でていると言ってもいいかもしれません。

 東西冷戦の「東西」の意味は、西は「自由な社会」、東は「管理された社会」という印象で理解されています。ある意味、そのとおりでしょう。
 社会主義体制、大きな政府による国家は、良くも悪くも「管理」を軸に回ります。管理社会は監視体制によって維持されます。自由にものを言い、自由に振る舞うことはできません。
 本作は、創作という手法によって監視社会の現実をリアルかつ克明、微細に描き出しています。

 東ドイツの人々は自由を求め、豊かな生活を求めて「壁」の向こうを目指しました。
 「冷戦時代」が終結しておよそ30年(と言っておきましょう)、世界は自由で豊かなグローバル地球社会の実現に向かってきたかに見えます。

 しかし自立心のない自由は本当の自由じゃないよなあと、やはり考えてしまいます。

 支配や管理を必要としない社会を実現できる力が真の自由というものではないか。
 真の自由には必ず自立心という軸が通っている。
 そのような自転軸が集まってこそ、真の平和共存を可能にする共立社会という公転軸をつくり出すことができる―。

 ここ数年、「~ファースト」という言葉をよく耳にするようになりました。
 山歩はこの「ファースト」の意味を、「自分(自国)第一主義」ということではなく、「まず自らの(国家としての)責任を果たそう、自立する者(国家)となろう、そしてお互いのために(世界のために)生きられる自分(国家)になろう」の意味であると考えています。
 「アメリカ・ファースト」も、「世界のためのアメリカになろう」であり、そのためにアメリカは自立心において強くあらねばならないということなのです。

 『革命前夜』を読みながら、国家や社会の成長は人間の成長によってなされるものだと思わされました。人間の心の在り方が社会の在り方を決定するのだということです。

 監視社会も人間の心がつくり出したもの、経済至上主義、拝金主義社会も人間の心がつくり出したもの。専制主義国家、覇権主義も人間の心がつくり出したもの。
 思想というのは、心抜きに生じるものではないからです。

 真に自由な社会をつくろうとするなら、私自身がまず真の自由の獲得者にならなければなりません。
 人の心が成長する社会にしたい、これがエンチャイルドの理念であり、目的であり、存在理由なのです。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、ケソン市バランガイ・ホーリースピリットのエンチャイルド奨学生、ロサリー・R・ヤムソンさん(21歳、ベストリンク・カレッジ 情報工学専攻 3年)の大学生抱負メッセージをお届けします。


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2018年7月に行われたエンチャイルドのサマーキャンプに
参加する
ロサリー・R・ヤムソンさん(左)

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オンライン共有ミーティングに参加する
ロサリー・R・ヤムソンさん(2段目右端)

 こんにちは、私はロサリー・R・ヤムソンです。
 現在大学3年生で、間もなく4年生になります。2021年が私にとってどのような年であったかと言えば、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生したためにその影響を受け、最初は非常に困難でした。


 従わなければならない規制があるため、父の仕事が止まることもありますが、それは30%だけです。ですから、日常生活で必要な物が足りず、経済的な問題を常に抱えています。

 私が学校を続けるために近所の人にお金を借りる必要もありました。試験のたびにお金がかかるからです。


 父が疲れているのを知っているので、自分だけの力で勉強を続けたいと思うこともあります。私が学業を続けるために稼ぎ手となって頑張ってくれている父親を私は尊敬しています。
 2021年全体を通して、経済的な問題は常に私たちの家族に生じています。私たちはなんとかその問題を乗り越えられていますので、私は感謝しています。


 今年の私の抱負は何でしょうか。
 私にとっては、ただ今年の勉強を終えることを願うだけです。そのことが父の疲れを癒やし、父の仕事の全ての努力に報いる方法だと私は理解しているからです。

 卒業後は、自分の仕事を安定させて夢をかなえる会社を見つけたいと思っています。そのことをいつも祈っています。


 もちろん、エンチャイルド・ファミリーのおかげで、私は小学校から大学まで勉強を続けられていることをとてもありがたく思っています。
 私は同じ地域の多くの子どもたちの中から選ばれた恵まれた立場の一人であることを知っています。


 エンチャイルドの皆さんは私の学業のために私を支えてくれています。そしてエンチャイルドには私たちが学ぶべき多くの活動があります。このような助けは大きなことです。
 
 エンチャイルド・ファミリーがさらに多くの子どもたちを助けてくれることを願っています。より多くの子どもたちを私のように育ててくれることを願っています。


 以上です。

 エンチャイルドに神の祝福がありますように。


2022年2月4日
ロサリー・R・ヤムソン

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左がロサリー・R・ヤムソンさん(2014年)

 Hi, I’m Rosalie R. Yamson, First I’m now 3rd college this 2nd semester and soon to be a 4th year college this year. How 2021 went to me, of course at first its very difficult because there’s a pandemic. There have a times that the work of my father getting stop because there’s have a protocol that to be need to follow, that only need to work is 30% also. So because of that our needs in everyday cannot insufficient, also that financial that’s always our problem of my family. There’s a point that we need to barrow money to our neighbors for my school that I need to pay a down payment in every examination. Sometimes I wish I have work also to pursue my study in my own because I know my father was tired but I’m proud of him because he never fail to be a breadwinner just to continue our Studies. In whole of year 2021 that’s always happens to our family. I’m still thankful because we always survive of that.


 What kind of aspiration I have this year? For me, Its simple just hoping finish my study this year, Because I knew to myself that’s the way to make my father happy of all his tiredness and repay all his hard work in his work. After I graduated, I hope I can find a company that will make my job stable so that I can continue all my dreams, that’s always I prayed.


 Of course, I’m very thankful because of this family of ENCHILD I will continue my study from elementary to college. I know I’m a pleasure person because I’m one of the chosen of this family in many children in our area. It’s a big thing this opportunity because they will help me for my study and also there’s so many activities that we learn. I hope you will help more people or children like me ENCHILD family. That’s all and godbless to our ENCHILD family.



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 7月2日に開催された日比オンライン交流会は、「エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?~エンチャイルド奨学生が語る、エンチャイルドの教育支援」というテーマで8人の奨学生にスピーチしてもらいました。

 今回は、トップバッターで発表してくれたミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・アンバゴのオーブレイ・マイルズ・ブクエさん(19歳、カラガ・ステート大学1年)のスピーチをご紹介します。

 オーブレイさんはコロナ禍の中、自宅が全焼するなど、さまざまな試練を通過してきました。

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エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?
~エンチャイルド奨学生が語る、エンチャイルドの教育支援

 受益者になるチャンスを頂いた時、私は「奨学金を援助してくれる団体がやっとできた」という安堵感しかありませんでした。それ以上のことは考えもしませんでした。

 私はエンチャイルドのことを、よくある奨学金制度だと思っていました。しかし、このグループを支えている人たちや、私と同じようにこの機会を与えられている他の奨学生に会ってみると、これは他の奨学金制度とは違うのだということを悟ったのです。

 私たちは支援者の皆さんと毎年直接会う機会が与えられました。日本の皆さんは、私たちに会うたびに喜びました。興奮している様子を実際に見て感じることができました。それは私たちが感じることのできる最も素晴らしい思い出の一つです。

 エンチャイルドは単なる教育支援団体ではなく、ファミリーという存在なのだと実感ました。愛と調和の縮図なのです。国籍の違いは、私たちに対する愛情、ケア、サポートの障害にはなりませんでした。

 私たちは受益者としてではなく、家族として扱われているのです。私たちを支えてくれる人たちがいて、私はとても幸運だと思います。支援者の皆さんは、私たちが夢を素晴らしい現実に変える手助けをするファミリーなのです。

 このファミリーの一員であることはとても光栄なことです。
 エンチャイルドは、私に人生で大切な多くのことを教えてくれました。
 教育がいかに大切かということ、愛には国境はないということを教えてくれました。このファミリーがいるからこそ、私は困難があっても懸命に努力することができるのです。

 エンチャイルドは(他の教育支援団体とは)違います。エンチャイルドはファミリーなのです。それこそがより美しい点であり、他とは異なる点なのです。

オーブレイ・マイルズ・ブクエ

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右から2人目がオーブレイさん(2022年6月)

What makes NPO ENCHILD scholarship program different from others?
~NPO ENCHILD Scholar himself/herself will talk about the uniqueness & strong point of NPO ENCHILD education support program.

 When I was given the chance to become one of the beneficiaries, the only thing that I felt was relief because finally I would be having an organization that would help me with the finances. I never thought of anything more than that. I thought that it was just the typical scholarship programs. But not until I've finally met the people behind this organization and the other students like me who had also been given this opportunity, I've said to myself that this is not just like any other scholarship programs.

 Every year, we are given a chance to meet each other and we can really see and feel how happy and excited they are whenever they see us, and that is one of the most wonderful feelings that we could ever feel. I have realized and I saw it and felt that Enchild is not an organization, it is a family. It is an epitome of love and unity. The difference of our nationalities was not a hindrance for them to show their love, care and support towards us. We are treated not as a beneficiary, but a family. We are way luckier because we have these people that are willing to help us in any ways they can. They are a family that helps each other turn dreams into a wonderful reality.

 Being a part of this family is such an honor. Enchild has taught me a lot of things in life. They taught me how important education is and how love knows no boundaries. Having this family is one of the reasons why I strive hard despite the difficulties. Enchild is different. Enchild is a family. And that is what makes it more beautiful and different from others.

Aubrey Miles B. Buque


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日から、大手通信会社KDDI(au)の携帯電話サービスに大規模な通信障害が起きていますが、「日比オンライン交流会」は、7月2日(土)午後3時より、無事開催されました。

 全体で36人のかたが参加してくださいました。
 参加してくださった皆さまに心から感謝申し上げます。

 日比オンライン交流会の主なプログラムは、エンチャイルド奨学生たちによるテーマ・スピーチ、パフォーマンスですが、今回は「エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?~当事者が語る、エンチャイルドの教育支援」について語ってもらいました。

 次回の「日比オンライン交流会」は8月の開催を予定しています。ぜひご参加ください。

 イベント終了後に寄せられた3人の参加者かたの感想をご紹介します。

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「応援し続けたいです」(女性)

 奨学生たちのスピーチを聞いて、エンチャイルドのビジョン・ミッション、「家族愛」が一人一人の奨学生たちに大きな喜びと希望を与えていることを改めて知りました。

 「支援を受けて13年、今年大学を卒業します」と語っていた奨学生のスピーチを聞きながら、支援を続けてきた年月を感慨深く振り返りました。

 夢に向かって頑張っている子どもたち、何歳になっても応援し続けたいです。
 ありがとうございました!

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エンチャイルドは愛の種まきをしていることを実感(女性)

 今日はオンラインイベントありがとうございましたm(_ _)m
 そしてお疲れ様でした!

 一人一人の奨学生の皆さんがエンチャイルドが大事にしている「家族愛」という価値を実感しているメッセージに感動しました。

 私自身、子育てをしている母親ですが、愛が相手に「届く」というのは、とても簡単ではないと日々感じます。
 すれ違ったり、自己満足のこともあったり。愛が届くためには相手が感じていること、求めていることを共に感じて、的確に必要な行動をする、キャッチボールみたいな感じでしょうか。

 コロナ禍でそのようなキャッチボールが困難な中にあっても、エンチャイルドの事務局の皆さんが一人一人の声に耳を傾けてこられた積み重ねの結果なのだだなと、率直に感じます。

 一人一人がしっかり愛というバトン受け取って誰かにつないでいく、エンチャイルドは愛の種まきをしていることを実感したイベントでした。

 日本にいる多くの支援者の皆さんとも彼らの成長した姿を分かち合えれば、さらに喜びの輪が広がると思います!

 ありがとうございました。

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エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?(男性)

 今回もすてきなオンラインイベントに参加させていただき、ありがとうございました。

 エンチャイルド奨学生たちのスピーチに力があるなと思いました。
 特に、今回のスピーチのテーマ「エンチャイルドの教育支援は他の教育支援と何が違うのか?~当事者が語る、エンチャイルドの教育支援」は、彼らが何をエンチャイルドを通じて学び、成長してきたのかをよく引き出していたと思います。

 彼らの言葉の中には、生き方を学べたことや成長できたことが強調されていて、そのことを感謝していたことが印象的でした。

 このテーマは、奨学生のみならずわれわれ支援者にとっても大切な点だと思います。そこを互いに共有できたことがよかったです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 フィリピンの学校では学期末に成績優秀者を評価します。そして成績優秀者には「メダル」が授与されます。ジョニー・ボロンガイタさんから写真が届きましたので、エンチャイルド奨学生たちの雄姿をぜひご覧ください。

 ボロンガイタさん(大学教授、エンチャイルド現地コーディネーター)によれば、フィリピンの初等・高等学校教育では、3段階の表彰が行われるということです。「優等生(With Honors)」「高優等生(With High Honors)」「最高優等生(With Highest Honors)」です。
 これを取得した生徒には全員メダルが授与されるというわけです。

 さらにボロンガイタさんいわく、「(ミンダナオ島北東部地域の)エンチャイルド奨学生の場合、95%がメダルをもらえたと思います」とのこと。

 頼もしい限りです。

ブハン奨学生_成績優秀者(記念写真)+
成績優秀者のメダルを授与されたブハンのエンチャイルド奨学生たち
マーストレル・カブサオ君_
クム・ラウデ(優秀/上位15%)の評価を獲得した
バランガイ・パガッパタンのマーストレル・カブサオ君

ジョン・ライル・ボロンガイタ君_High Honors
「High Honor(高優秀)」を受賞したジョン・ライル君

 フィリピンの学校事情と教育文化については、グローリア・セブさんのウェブサイトをおすすめします。フィリピンの学校教育の事情や考え方がよく分かります。ぜひお読みください。

【参考記事】
フィリピンの学校教育と教育文化について
(グローリア・セブさんのウェブサイトより)

★★★開催間近!こちらもぜひご覧ください★★★

日比オンライン交流会‗2022072

 ご案内です。

 7月2日(土)午後3時より、オンライン・スタディーツアーの位置付けでの「日比オンライン交流会」を開催いたします。

 とても楽しいオンライン・イベントです。ぜひご参加ください。

 関心のあるかたはお気軽にNPO法人エンチャイルド(info@enchild.org)までお問い合わせください。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 早いもので今年も半分が過ぎました。
 今日から2022年7月。下半期が始まります。

 7月もよろしくお願いいたします。

 さて今回は、ケソン市バランガイ・ホーリースピリットのマリル・マリオン・モンテルビオさん(21歳、ベストリンク・カレッジ中等教育専攻3年)の大学生抱負メッセージをお届けします。

 このメッセージは、昨年提出されたものです。
 マリルさんは小学1年の時からエンチャイルド奨学生となり、大学3年まで進んできました。

 山歩訳のため、不十分な訳文ですが、ご容赦ください。

マリル・マリオン・モンテルビオさん(中央)
オンライン・スタディーツアーで歌を披露する
ホーリースピリットの奨学生たち
中央がマリル・マリオン・モンテルビオさん
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オンライン・イベントでスピーチする
マリル・マリオン・モンテルビオさん

私と家族にも難しい問題はありましたが、
私は希望を失わず、戦い、全てを続けることを選びました

 こんにちは! 私はホーリー・スピリット地域のエンチャイルド奨学生のマリル・マリオン・モンテルビオです。
 私は2006年から奨学生になりました。私は小学1年の時にエンチャイルド・ファミリーの一員になったのです。

 私の仲間の何人かは奨学生ではなくなりましたが、私はまだここにいて、神様とエンチャイルド・ファミリー、そして愛する人たちの助けを借りて夢を追いかけています。

 2021年の私の人生は現在のところ良好です。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにもかかわらず、私の学業はうまくいっています。コロナ禍の状況に慣れるのは難しいことでしたが、私はそれと戦い、夢の実現のために進むことを選択する必要がありました。このような状況の中でも、私たちは1日3回食事ができ、病気にもならず、私の家族はまだ恵まれていると思います。

 私と家族にも難しい問題はありましたが、私は希望を失わず、戦い、全てを続けることを選びました。私は勤労学生をしながら両親を支えています。私は自分に必要なことや、やりたいことを自分でできているので、両親に経済的な負担をかけていないことを誇りに思っています。

 現在、私は大学3年生で、中等教育の学士号の取得を目指しています。残り1年でもうすぐ卒業します。理事長さんと私たちの愛する日本の皆さんの支援に感謝します。私は、支援者の皆さんが今まで私たちのためにしてくださっていることと同じように、私も他の人を助け、励ます人になりたいと思います。

 以上です。

 皆さまの安全と健康をお祈り申し上げます。
 健康管理の指針に従うことで、健康が維持できますように。
 ありがとうございます!

マリル・マリオン・モンテルビオ

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オンライン共有ミーティングでスピーチする
マリル・マリオン・モンテルビオさん

 Hi! I am Maryll Marion Monterubio, an ENCHILD scholar from Holy Spirit Area.
 I became scholar since year 2006. So yeah, I was in grade 1 since I became part of this family. 
 Some of my colleagues are gone, but I'm still here, still pursuing my dreams with the help of my God, ENCHILD Family and, love ones.

 My life on year 2021 was nice, up to now. My studies is good despite of this pandemic. It's hard to get used on this kind of situation, but I need to fight and choose to still go for m y dreams. Despite of this pandemic, my family is still blessed because we are able to eat 3x a day and we're not sick.

 There's a problem that tries to drag me and my family down, but instead of losing hope I chose to fight and continue everything. I am actually a working student now, helping my parents. I am proud that I am not asking money from my parents because I can provide my needs and wants on my own. Now, I am a 3rd year college student, taking Bachelor of Secondary Education. I have 1 year left and I am graduating soon. Thankful for the help of Mr. Todate and our dear Japanese sponsors. I can see myself helping and inspiring others just like what our sponsors doing now for us. That's all.

 I am praying for your safety and health.
 Just obey the health protocol sand keep yourselves healthy.
 Thank you!

Maryll Marion Monterubio

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日比オンライン交流会‗2022072

 ご案内です。

 7月2日(土)午後3時より、オンライン・スタディーツアーの位置付けでの「日比オンライン交流会」を開催いたします。

 とても楽しいオンライン・イベントです。ぜひご参加ください。

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