こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
明日から2月。
改めて、NPO法人エンチャイルドの設立の目的と背景、そして事業概要についてお伝えしたいと思います。
ぜひお読みください。
「自立と共立」「ギブ・アンド・ギブ精神」そして「受益者から支援者へ」
設立の目的
NPO法人エンチャイルドは、「全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会」をビジョンに、教育インフラの不備や貧困などの理由によって学校に通うことのできない、あるいは通うことができなくなってしまう可能性のある途上国の子どもたちに対して奨学金給付等の教育支援を行うとともに、スタディーツアーなどの交流プログラムを通じて草の根レベルにおける日本と被支援国の友好関係の深化に貢献することを目的に設立されました。
設立の背景
2000年9月、国連ミレニアム・サミットで国連ミレニアム宣言が採択されるとともにミレニアム開発目標(MDGs)が示されました。
本格的なグローバル時代の到来を背景に「人類は一つの家族」という視点に立ち、未来を担う子どもたちに対して国境を超えた教育支援を行う必要があると考え、2001年から奨学金給付による教育支援活動を開始。奨学金給付だけでなく、日本の支援者が現地を定期的に訪問したり、奨学生を日本に招待したりするなど、草の根の国際交流プログラムを実施しています。このような活動をより広く市民に公開するとともに、説明責任を果たしていくために2011年にNPO法人を設立し、教育支援事業および社会教育事業を展開しています。
より良い社会の実現に貢献する「ピース・アドボケイト」の育成を目指します!
事業の概要
NPO法人エンチャイルドは、現在、約200人の支援者(会員)に支えられて事業を行っています。教育支援プログラムは、「共生・共助(共に生きる、助け合う)」「共育(共に育てる、共に育つ)」「共感(喜びを分かち合う)」という三つの観点から組み立てています。
❶共生・共助プログラムとして、食料支援、医療支援を実施しています。健全な学校生活はまずしっかりと食べられてこそ。貧困を背景に十分な栄養を摂取できていない子どもたちのための食料支援を行い、災害時には主に子どもたちを対象に医療支援を行っています。
❷共育プログラムとして、奨学金給付プログラムを実施しています。支援を受けた児童・生徒の延べ人数は357人(フィリピンのみ)で、すでに130人以上が高校(ハイスクール)を卒業しています。2022年度は142人(小学校児童5人、ハイスクールの生徒79人、大学生58人)に対して奨学金支援を実施しました。(2023年6月現在)
さらに青少年育成プログラムとして、エンチャイルド奨学生自身が社会課題解決のためのプロジェクトに挑戦する取り組みも行っています。「自立と共立」「ギブ・アンド・ギブ精神」「受益者から支援者へ」をモットーに、エンチャイルドはより良い社会の実現に貢献する「ピース・アドボケイト(平和の擁護者、推進者)」の育成に努めています。
❸共感プログラムとして、支援先(バランガイ、学校)を直接訪ねてエンチャイルド奨学生たちと交流するスタディーツアーを定期的に実施しています。さらに、3~4年に一度、現地の優秀奨学生を日本に招請し、日本の支援者らと交流を行う訪日研修ツアーを企画しています。
コロナ禍の期間はオンラインで日本とフィリピンをつなぎ、日本の支援者とフィリピンのエンチャイルド奨学生および関係者との多様な交流プログラムを行ってきました。2023年6月には、4年ぶりに現地を訪問する対面でのスタディーツアーを実施しました。
(ニュースレター2023年12月25日号より)