こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
今日も人生コラムを書かせてください。
人生にとって何が大事なのでしょうか。
人は環境的要因、すなわち外からの影響をもちろん受けます。
しかしだからといって、悪い環境に置かれた人が全て悪い人になるわけでもありません。
逆境を跳ね返して成功を収めたり、社会貢献を果たしたりする人、善に生きる人もいます。
昨日のコラムでは心の畑にどんな種を植えるのか、欲求をどう刺激するのかが大事ではないか、という話をさせていただきました。
今日は心の畑の話を少し掘り下げてみましょう。
種をまき、その種を育てるためには水やお日様の力ももちろん大事ですが、種を植える土壌がどんな土壌であるかも大事なことの一つです。
心の畑は自己の成長の土台、苗床となる部分だからです。
山歩は長年、小学校高学年を対象に「将来の夢と志」をテーマに作文の書き方および発表の仕方の指導を行ってきました。
どんな夢を持とうが、どんな志を抱こうが、それは本人の自由といえば自由なのですが、その夢や志を実現するためにはその種にを発芽させるにふさわしい土壌であるかが重要です。
どんな夢(何者になりたいのか)、どんな志(どのように生きたいのか)を持つかは、心の畑、心の土壌の状態が関係してくるということを意味しています。
夢と志を持つということは、言い換えれば、未来の自分と付き合っていくということです。
未来は現在の結果であり、現在は過去の結果です。
未来の私も私です。現在の私も、過去の私も私は私なのですが、そのことを本人が正確に分かっている(把握している、理解している)かどうかは別問題です。
子どもたちには、現在の自分を知り、未来の自分と付き合っていくために、「親へのインタビュー」を勧めています。
子どもたちに親のことや親の親(祖父母)のことなどをインタビューしてもらうのです。
「ファミリーヒストリー」という番組(NHK)があります。
ウェブサイトの番組説明文には、「著名人の家族の歴史を本人に代わって(NHKが)徹底取材。『アイデンティティ』、『家族の絆』を見つめる番組。初めて明らかになる事実に、驚きあり、感動ありのドキュメントです」とあります。
家族の絆を再確認し、アイデンティティーを見いだす、自己再発見が親へのインタビューの目的です。
このような作業は、現在の自分に対する思い込みや過去の出来事に対する自己流の解釈を、親の証言を通して時に修正し、時に変更する機会となります。
歴史を学び、歴史の新事実に触れることを通して歴史を再解釈することを、歴史の再発見と言ったりしますが、一人の人間においても自己再発見の取り組みは必要です。心の畑の土壌を耕し、種を発芽しやすい状態にするためです。
日本人であるというアイデンティティーは、日本の歴史を知らずに持つことはできないでしょう。同様に自分のアイデンティティーを見いだすためには自分史、ファミリーヒストリーをさかのぼって自己再発見しなければなりません。
ファミリーヒストリー、すなわち家族や先祖がたどって来た歴史が私に与えている影響は少なくないと考えます。それは、同時にその時代時代の社会の影響や国がたどって来た歴史の影響を私の人生が受けているということです。
「歴史は繰り返す」という言葉があります。
歴史は繰り返すとは、過去に起こったことは、同じような経緯をたどって再びやってくるものだということ。古代ローマの歴史家クルティウス・ルフスの言葉「History repeats itself.」の訳語。いつの時代も人間の本質は変わらないため、過去にあったことは、また後の時代にも繰り返して起きるということ。(ウェブサイト「故事ことわざ辞典」より)
私の人生もまた「歴史」ですから、私の人生においても繰り返されていることが多分にあるのだろうと思います。
心の畑を耕し、豊かな土壌を得るために、自分史を振り返ること、自国の歴史や世界の歴史を学ぶことは有益だと考えます。
できれば若い時に知ること、学ぶことが肝要です。それもできるだけ詳しく、深く学ぶことをお勧めします。それは単なる知識の獲得を目的とするものではありません。
私がより大きな夢と志を抱き、その夢と志を実現するためにファミリーヒストリーを知るべきなのです。より大きな夢と志を持って生きる「偉人」がたくさん現れてこそ、より良い社会の実現がなされていくのではないでしょうか。
20代でも30代でも、40、50代でも遅くはありません。
今からでも親へのインタビューを通して自分史、ファミリーヒストリーを知る機会を持ちことをお勧めします。私の心により大きな夢と志を育てるために。
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コメント
コメント一覧 (6)
私も家系について調べていた時に、私が小さい時に他界した祖父が、私が大学で専攻した分野を同じく学び、仕事にしていたことを知り、因果を感じたり、私がフィリピンにご縁をもったことも、父がフィリピンで仕事をしていた姿を見ていたからでした。父とはあまり仕事の話をしなかったけど、生き様として私の中に無意識に刻まれているんだなと気づいたとき、私の中に多くのことを語らなくとも、私の心の中に刻まれて、影響を与えられていたし、そのことが私の人生の選択にも影響をあたえていたことを感じました。その親子のつながりが綿々と続いているんですね。
地球村山歩
がしました
ブログを読んでいると、著者の地球村山歩さんは人生のドクター(医師)のような感じがします。
自分をよく変化させるためには、まず自分のことをよく知らなきゃいけないですよね。
50代でもまだ大丈夫ならば、今からでもスタートしなければ!
地球村山歩
がしました
「親へのインタビュー」はいいアイデアですね。
自己流の解釈を無くして、自己を再発見する事は
心の土壌を耕すことに有益だと学びました。
また親の子に対する思いや愛情を知る事も
教育支援活動の根っこで出発点だと感じました
地球村山歩
がしました