こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 今日も、『すべては「単純に!(シンプリファイ)」でうまくいく』(飛鳥新社)から。今回は、「『豊かさ』に対する考えを改めよう」の項を参考に人生コラムを書いてみたいと思います。


 「豊かさ」とは何か?
 エンチャイルドにとっても大変重要なテーマです。

 皆さん、いかがでしょう?

 「豊かさ」とは何でしょう?
 豊かさ=お金、と考えますか?

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 同書の内容を参考に、今回はお金との付き合い方について考えてみましょう。

❶支出を書き留める
❷誘惑に負けない
❸決まった額を寄付する
❹世界を豊かだと考える
❺遺産を贈り物と見なそう
❻他人が豊かになるのを願おう
❼豊かに節約を

 では、一つずつ見ていきましょう。
 同書の内容をベースに山歩流のコメントを書かせていただきます。

支出を書き留める
 家計簿をちゃんと付けましょうと言っているのではありません。
 自分がお金をどのように使っているか、そのリストを書き出してみるということです。そのことによって自分自身のお金の使い方がどうなっているのかをはっきりと認識することが大事だというわけです。

 これがちゃんとできるようになれば、衝動買いを防ぐことができると同書は指摘しています。
 このことは、私の認識の範囲に過ぎませんが、フィリピンのかたがたにはぜひやっていただきたい項目の一つかもしれません。もちろん私自身に必要なことですが…。
 
誘惑に負けない
 同書は「できる限り現金で支払いましょう」と勧め、カードだとお金を使っている感覚が失われてしまうからだと指摘しています。
 
 山歩は基本、現金の支払いが基本の消費生活を送っていますが、山歩の子どもたち(といっても皆、成人した大人)はカード支払いがメインになっています。
 日本社会はまだまだ現金主義ですが、お隣の韓国や中国はカード決済がほとんどですね。

 時代はカード主義が優勢となり、現金主義は少数派となっていくことでしょう。いずれ完全に「お金」のイメージは変わっていくことでしょう。日本はまだまだ時間がかかるかもしれませんが…。

 現金であれカードであれ、お金は使うものであって使われるものではないということです。問題は、現金であれカードであれ、お金をコントロールできているかどうかです。

 誘惑に打ち勝ち、お金をコントロールしましょう。

決まった額を寄付する
 日本には寄付文化が根付いていないといわれます。
 欧米社会はチャリティーや寄付、慈善活動、ボランティアが日本と比べて比較的根付いているといわれますね。これはキリスト教文化の故とも言えますが、山歩はインドネシアを何度か訪ねる経験を通して、イスラーム(イスラム教)にも寄付の文化、助け合いの文化が根付いていることを実感しました。

 寄付はギブ・アンド・ギブの感覚を持てないとなかなか習慣化するのは難しいかもしれません。
 日本社会は、「寄付に何の得があるのか」「寄付したら何かもらえるの?」「寄付を求める者は甘えている」といったような考えをお持ちのかたも少なくないように感じます。

 実は寄付には「テイク」を超えた「豊かさ」があります。寄付は「ギブ・アンド・ギブ」に通じるからです。
 決まった額を寄付し続けることは簡単ではないかもしれませんが、豊かな人生を送るために寄付の継続によって「ギブ・アンド・ギブ」という豊かさがもたらされると考えてみてはいかがでしょうか。

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世界を豊かだと考える
 自然の世界は豊かだと思いませんか。
 部分的に見れば「テイク・アンド・テイク」であったり、「ギブ・アンド・テイク」「テイク・アンド・ギブ」であったりしますが、全体を包括的に見つめれば、自然や宇宙というのは「ギブ・アンド・ギブ」で成り立っていると思えるのですが、いかがでしょう?

 自らの心と体と頭の関係も、さまざまな対人関係や共同体としての社会関係を見ても、やはり「ギブ・アンド・ギブ」によって成り立っているのではないか。人生もトータルで考えれば「ギブ・アンド・ギブ」(循環作用)で成立していると信じた方が真の豊かさを得られるのではないかと考えます。

 寄付をしたり、誰かを助けたり、サポートしたり、他者の成功に力を貸す。結局のところ、私たちは助け合う存在であり、実際、世界というものはそのようにしてこそ、一つの平和な世界としてつながることができるのではないでしょうか。

遺産を贈り物と見なそう
 遺産相続で争いが起きるという話はよく耳にします。
 テイクの人生なのか、ギブの人生なのかがあらわになってしまうのが遺産相続の現場なのかもしれません。遺産相続の場面にはそれぞれの生き方、価値観が現れるものです。

 どんな贈り物でも感謝である、もらえないからと恨む筋合いもないのが贈り物、ギフトという存在です。一方的に与えられたものがギフトです。
 遺産もまたギフト。そのギフト、贈り物をどう使うのか。
 テイクの気持ちが強いところにはすでに争いの種がまかれているのかもしれません。
 ギフトはギブによってより豊かなものになることでしょう。

他人が豊かになるのを願おう
 全ての事柄をお金に換算し計算し始めたらどうなるでしょう。お金に換算してみること、お金の価値で可視化することは時に良い結果をもたらすこともありますが、損得で物事をはかる人生になってしまっては本当の豊かさは失ってしまうかもしれません。

 他人の幸せと健康を願う、他人の成功を手助けする、恵まれている人をうらやまない、成功者に嫉妬しない…。
 他人の豊かさを願うことは簡単ではありませんね。
 しかしねたみや嫉妬から自由にならなければ「豊かに」なることはできません。
 
 人の豊かさを憎む人は豊かになれない。お金がたくさんある人を憎んだら私にお金はやってこないと同書は指摘します。相手を否定することは自分を否定することになるというのです。

 ギブ・アンド・ギブの意識を持つところから豊かさは始まるのかもしれません。

豊かに節約を
 「毎月、給料日などに決まった額を貯金する」。
 具体的ですね。5%? 10%? 20%? それとも30%?

 山歩が尊敬する偉人の一人、「日本の公園の父」と呼ばれた本多清六はそのようにして財を築き上げ、亡くなった後には築いた財産の全てを寄付するという人生を送った江戸時代生まれの昭和の偉人です。

 余ったから貯金するのではなく最初に決まった額を貯金し、寄付をする。「豊かな」人々はそのような人生を生きているようですよ。余ったお金を貯金して裕福になったという人の話はあまり聞いたことがありません。

 使い過ぎないこと。このようなお金の使い方は、無駄遣いや使い過ぎを防ぐことにもなります。

 お金は単なる支払いの手段ではありません。
 使い方によっては人間関係を豊かなものにし、人生そのものを豊かにします。
 豊かな人間が豊かな社会をつくることができるのではないでしょうか。

 今日はこの辺で。

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