こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 今日は小説風エッセーで、山歩の最近の出来事を報告させていただきます。
 暇な人だけ、お付き合いください。

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 山歩はそれほどスマホ依存ではないと思っていますが、「スマホがないと生きていけない!」と考えるかたも少なくないようです。特に若いかたは…。
 それだけスマホに生活情報が詰まっているということですね。

 ガラケーからスマホに替えたのが2016年か2017年ですから、スマホに関しては「奥手」の方でしょう。今使っているのがスマホ3代目の機種。
 四六時中スマホを触っているタイプではありません。万歩計に使っているという点では最近は手放せませんが…。

 コロナ禍ですっかり運動不足になり、おまけに健康診断で初めて「D」をもらって、これはまずいと2022年は一日1万歩を目安に歩くようにしました。
 歩き過ぎもよくないと、2023年後半からは、目標値を一日8000歩に下げて歩いています。

 それでも一日8000~1万歩歩こうとすれば、それなりに歩かないといけません。
 土日や休みの日は、1~2時間まとめて歩けるのですが、平日はそうもいきません。
 朝昼晩と歩かなければ目標には届きません。昼も食事は15分くらいで済ませて、歩きます。ほぼ毎日。

 お休みの日や平日の昼は、広めの公園をぐるりと歩きます。木々の中を歩くのは気持ちいいものです。今年に入ったとある日、好天続きの青空の下、その日も気持ち良く昼の散歩へ。

 山歩は最近小説を書いています。だからでしょう。頭の中はいつも小説のストーリーやアイデアを考えています。
 その日、公園にはカラスがたくさんいました。池で行水をするカラスたち、やたらとカアカアうるさく鳴くカラス、低空飛行で散歩中の人を威嚇するカラスもいます。
 
 カラスを主人公とした小説はどうか、などと空想し始めます。
 カラス族とハト族の戦い、脇役にはカモ族、などと妄想に取り付かれます。
 そんなことを考えながら、公園のベンチに座って一人パンをかじっていました。

 年のせいかもしれません。
 人間とは何事か考えながらも、無意識で手足を勝手に動かしているものです。
 ドアの鍵をちゃんとしたかどうか気になるのと似ています。無意識のルーティンはちゃんとやっているもの。一方で、普段しないことを無意識にしてしまうこともあります。

 この日、それをやってしまいました。
 ベンチのひじ掛けにスマホを置きっぱなしにしてしまったのです。
 普段、ベンチのひじ掛けにスマホを置くことなどをしないので、食事を終えて、散歩を再開しようと立ち上がった瞬間、スマホへの意識がすっかり飛んでしまっていたようです。
 山歩の頭の中はカラス族とハト族の仁義なき戦いの物語が進行中でした。

 散歩から戻って、小説の執筆にとりかかってしまったため、すっかりスマホのことは忘れてしまいました。スマホ依存でないことの証明にはなるのですが、さて、帰宅の段になってスマホが見つかりません。どんなに探しても見つからない。焦る。
 仕方がない。家に帰って、頭を冷やしてどうするかは明日考えようと、電車に乗った途端、思い出しました。ベンチのひじ掛けに置かれたスマホの映像が突如頭の中に映し出されます。

 慌てて公園に戻ってみるも、暗闇の中の例のベンチにスマホの姿はありません。たまたまそこにいた若者がスマホのライトで照らしてくれて一緒に探してくれたのですが、どこにも見当たりません。

 山歩は親切な若者に丁寧に礼を告げてとぼとぼ公園を後にし、最寄りの交番へ。
 遺失物届をする私にお巡りさんは、「大丈夫ですよ。きっと見つかりますよ」と優しく声をかけてくれたのでした。暗闇の中のベンチに座っていた若者といい、対応してくれたお巡りさんといい、本当になんといい人ばかりなのだろう。これなら、本当にすぐに見つかるかも。

 実は昨年、エンチャイルドの理事の一人が電車でおしゃべりに夢中になっているうちにスマホを紛失するというちょっとした「事件」があったのですが、さすがニッポン。ちゃんといい人に拾われ、届けられ、持ち主のところに無傷で帰ってきたのです。
 
 そうはいっても、今回の山歩の場合はどうか。
 翌日、娘が公園の管理事務所に電話してくれました。前の日は受付時間終了のため問い合わせができなかったのです。
 娘からの朗報はパソコンのLINEで確認しました。

 「あるって!」のメッセージ。

 パッと心が明るくなります。
 娘よ、おまえは神か!メシアか!

 山歩は公園の管理事務所へと足を速めます。
 昨晩とは一転、明るい気持ちで「ニッポンっていいなあ~」などと浮かれます。

 管理事務所で対応してくれたおじさんは無表情で実に見事なほど事務的に事を進めます。
 身分証明書はしっかり持ってきました。ロックを解除して、本人確認をして、書類に必要事項を記入してスマホは無事私の手に。手放してからちょうど24時間で帰還。ああ~神様。

 拾って届けてくださったかたには感謝しかありません。
 ありがとうございます!

 その足で昨晩届け出を出した交番へ。
 見つかった旨、報告。昨晩のお巡りさんよりもずっと若い警察官が対応してくれたのですが、この若者もとっても親切。ニッポンって素晴らしい!

 実はこのスマホ、一度1週間ほど不在だったことがあるのです。
 購入したばかりなのになぜかロック解除ができない状態になり、メーカーにリセットしてもらうしかないと、1日も使わないうちに工場へ…。


 長い物語もそろそろ終わりにしましょう。

 山歩は決してスマホ依存症ではありません。
 しかし現代社会はスマホがないと困ることもあることは確かです。

 3度目のお別れがないように、無意識のうちに置き忘れないように肝に銘じつつ、スマホとの関係も自立・共立しなきゃねと、痛感した24時間でした。

 おわり。

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