こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 マニラ首都圏のエンチャイルド奨学生の抱負メッセージ(2023年度分)を紹介しています。(2023年度のミンダナオ地域の奨学生の抱負メッセージは、ブログやニュースレターのバックナンバーでご確認ください)

 10人目は、カロオカン市MLQ小学校出身のエンチャイルド奨学生アドニア・トリクシー・バニコさん(当時、大学4年生フィリピン大学 クリエイティブ・ライティング専攻)です。

 アドニア・トリクシーさんの文章は、クリエイティブ・ライティング専攻だけに、毎回印象的な表現でつづられています。
 翻訳の限界はありますが、未来の作家のエッセーをお楽しみください。

アドニア・トリクシー・バニコさん
アドニア・トリクシー・バニコさん(左、2018年)

抱負メッセージ
2023年10月20日
アドニア・トリクシー・バニコ


「一人でやっていかなければ…」


 「スプリンクラーの水しぶきが舞う季節から暖炉の灰が積もる季節まで
 私はいつだって血と汗と涙をささげてきた
 パーティーを主催し、おなかをすかせて
 完璧なキスで救われると思ってた…」

 (テイラー・スウィフトの「You're On Your Own, Kid」の歌詞より)

 彼女(テイラー・スウィフト)のこの歌は、孤独の試練を乗り越える強靭な魂に対する賛歌だと思う。
 この歌詞がアパートの壁に響き渡る中、私は一人暮らしが私に与えてくれた変革の旅を思い返す。その暮らしは私がなれるとは思ってもいなかった人間に私を形作ってくれた。

 一人暮らしには魅力があるが、その旅には試練がなかったわけではない。働きながら学業に努め、私は多くの試練に直面してきた。
 夜の十分な睡眠を得るための絶え間ない闘い、厳しい予算で制限された財布、そして私の精神衛生への負担は、私の存在の核心を試す容赦ない嵐を生み出した。

 困難が続く中で、エンチャイルドは導きの光として現れ、最も必要としている時に慰めとサポートを提供してくれた。エンチャイルドのコミュニティーは事実上の避難所となった。

 私の支援者のかたは、いつも私のメッセージに返信してくれた。エンチャイルドの感動的な話と揺るぎないサポートのおかげで、私はエンチャイルド奨学生として 9 年目を迎えた。
 逆境に直面するときも、エンチャイルドは単なるサポートネットワーク以上の存在だった。

 私は人生の旅の岐路に立っているが、共有された経験がもたらす変革力の証しである エンチャイルド・コミュニティーの一員であり続けたいと願っている。
 エンチャイルドの奨学金は、教育を受けることに伴う経済的負担を軽減してくれるものだ。そして私の場合、それは本当に私を自立生活の終焉(しゅうえん)から救ってくれるものとなった。

 私が独りで暮らした 1 年間は、困難の試練の場であり、私を回復力と自立心で強化された人間へと形作った。 エンチャイルドと私の支援者の女性は、孤独の響きを集団の力のハーモニーに変え、この変革の旅において極めて重要な役割を果たした。

 私が自分の夢を実現しようとする時、エンチャイルドの奨学金支援は希望の光であり、自立への道を一人で歩んでいる人はいないのだという証しとなっている。

アドニア・トリクシー・バニコさん2
アドニア・トリクシー・バニコさん(右、2016年)


 You’re On Your Own, Kid…

 “From sprinkler splashes to fireplace ashes
 I gave my blood, sweat, and tears for this
 I hosted parties and starved my body
 Like I'd be saved by a perfect kiss…”

 There lies an anthem for the resilient souls who navigate the challenges of solitude. As the lyrics reverberate through the walls of my apartment, I reflect on the transformative journey that living alone has bestowed upon me, molding me into a person I never thought I could become.
Living independently has its charms, but the journey has not been without its trials. As a working student, I have faced lots of challenges. The perpetual struggle for a decent night's sleep, a wallet constrained by a tight budget, and the toll on my mental health created a relentless storm that tested the very core of my being.
 Amidst the upheaval of challenges, EnChild emerged as a guiding light, offering solace and support when I needed it the most. The community became a virtual haven. Aya Suzuki, my sponsor, has always remembered to reply to my messages. I have reached my 9th year with EnChild with her inspiring stories and unwavering support. In the face of adversity, EnChild became more than just a support network.
As I stand at the crossroads of my journey, I aspire to continue being a part of the EnChild community, a testament to the transformative power of shared experiences. The EnChild Scholarship holds the promise of alleviating the financial burdens that come with pursuing education. And in my case, it has truly saved me from the demise of living independently.
 My year of living alone has been a crucible of challenges, shaping me into a person fortified by resilience and self-reliance. EnChild and Aya Suzuki have played pivotal roles in this transformative journey, turning the echoes of solitude into harmonies of collective strength.
 As I reach my aspirations, the EnChild Scholarship stands as a beacon of hope, a testament that no one truly walks alone on this path of independence.

Adonijah Trixie Banico

 12月1日までの期間、エンチャイルド奨学生による「クリスマス(サンタになろう!)プロジェクト2024」取り組みのためのご支援を募集中です。

クリスマス・プロジェクト2024++

 さて、「クリスマス(サンタになろう!)プロジェクト」はどのようなプロジェクトなのでしょうか?

❶日本の支援者の皆さまとエンチャイルド奨学生、現地スタッフが共に取り組む、社会課題解決型のクリスマス奉仕プロジェクトです。

❷プロジェクトには、エンチャイルド奨学生たちが3~12人でチームを編成して取り組みます。チームごとに自主的に社会課題を見いだし、その課題を解決するための取り組みとしてプロジェクトを実施します。

❸各プロジェクトの予算は企画内容にもよりますが、1チーム5万円前後を考えています。目標額の資金調達ができれば、6~8チームがプロジェクトを実践することができる計画です。

❹エンチャイルド奨学生を対象に10月27日(日)にオンラインでオリエンテーションの場(公開)を持ち、同時進行で、現地リーダーにマネジメントしてもらいながらチーム編成と社会課題解決のための調査と課題策定のためのなどの取り組みを進めます。

❺11月後半にプロジェクトの企画発表会をオンライン(公開)で行い、調整を図ります。

❻同プロジェクトは、12月~1月に実施される予定です。

❼2025年2~3月に各プロジェクトの結果を共有する報告会をオンライン(公開)で実施します。

目標は40万円です
 
「Give and Give~受益者から支援者へ」 
わたしたちはエンチャイルド奨学生たちによる
クリスマス・プロジェクトを応援しています!

ただ今、エンチャイルド・ユースたちが
創り出すプロジェクトのためのご支援募集中!
(期間:2024年9月28日~12月1日)
      
【郵便振替】
口座番号:00180-8-133923
口座名称:NPO法人エンチャイルド

【お問い合わせ】

info@enchild.org

皆さまのご支援なくしてプロジェクトの実現はありません
何卒ご協力のほど、よろしくお願いいたします!

 以下は、2022年のプロジェクトの結果報告の動画です。ぜひご覧になってみてください。









チラシ

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報告会プレゼン_001
報告会プレゼン_002
報告会プレゼン_003


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世界の子どもたちを元気にする
プロジェクトを応援してみませんか?

エンチャイルドは
子どもたちのサポーター大募集中です!

国際協力、海外教育支援に
関心のあるかたは、

info@enchild.org まで
お問い合わせください。

ENCHILD

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