★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog

NPO法人エンチャイルドの広報担当、地球村山歩がお届けするブログです。エンチャイルドは、主にフィリピンの子どもたちを対象とする教育支援&共育活動、草の根国際交流、社会教育を行っている非営利団体です。子どもたちが受益者から支援者へと成長していくために、「ピース・アドボケイト(平和の擁護者)」の育成に重点を置いて活動しています。支援先現地を訪問するスタディーツアーを年に2回程度実施しています。コロナ禍の2020~2022年はオンラインでの交流が主な活動となりましたが、2023年6月には4年ぶりのスタディーツアーを実施することができ、成長した子どもたちとの再会を果たしました。2024年でフィリピンでの教育支援開始20周年となりました!

Category: 社会教育


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドは教育支援事業と共に社会教育事業を行っています。
 より良い社会の担い手となる社会人の育成が社会教育事業の目的です。

 そのために、エンチャイルド奨学生に対しては、小学校を卒業する時(ハイスクールに入学する時)に「ピース・アドボケイト(平和の擁護者)」のタイトルを任命し、ハイスクールを卒業する時に「グローバル・ユース・モデル(国際社会で活躍する青年モデル)」を任命します。

 また、シニアハイスクール生、大学生の奨学生たちは、「エンチャイルド・ユース」のメンバーとなり、自らの成長に積極的に挑戦しています。

 今回のスタディーツアーでも、ミンダナオ北東部地域、マニラ首都圏地域、それぞれで「ピース・アドボケイト」を任命しました。 

 エンチャイルドの社会教育の考え方については、昨日のブログ【1610】をご参照ください。

スタディーツアー2024_0622_024
スタディーツアー2024_0623_011
スタディーツアー2024_0623_010


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ENCHILD NEWS & REPORT 2024年6月15日号

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 今回は、改めて、エンチャイルドの社会教育プログラムについてご紹介いたします。

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エンチャイルドの社会教育プログラムについて

◆教育目標
・エンチャイルド奨学生としての責任(学業に熱心に励む、など)を果たす
・受益者から支援者へ
・ピース・アドボケイト(平和の擁護者)の実践者となる
・社会課題の解決者となる

◆教育理念
「心の国境を超えた家族愛」
「自立と共立」
「共立共同体を実現するための8エレメント」
「ギブ・アンド・ギブ」

◆教育の方法
☆インプット☆
・継続的な目標(ビジョン)と理念の提示と発信
・現地におけるグループ(地域、学校)ごとの教育ミーティングの実施(地域を超えた交
流ミーティングも)<年に 2~3 回>

☆アウトプット☆
・エンチャイルド・ユースとしての生活目標の実践(下欄の【エンチャイルド・ユース・ステートメント】を参照)
・スタディーツアーでの交流プログラム(支援者との交流、奨学生同士の交流)とその準備段階での活動<年に 1 回程度>
・スタディーツアーやイベントでのパフォーマンス、プレゼンテーションの企画・実践
・テーマエッセーの提出とスピーチ(原稿の提出も)発表(年に数回)
・奨学生によるクリスマス(サンタになろう!)プロジェクトの企画・実施
・先輩たち(エンチャイルド奨学生出身者)の体験を共有する

◆教育成果の共有
・スタディーツアー
・ニュースレター、ブログ、YouTubeチャンネル
・報告会、オンラインイベント


 以上のような内容を現地スタッフと話し合い、共有し、エンチャイルド奨学生に対する教育プログラムとして実践しています。

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エンチャイルド・ユース・ステートメント
ENCHILD-Youth STATEMENT


★VISION STATEMENT(ビジョン・ステートメント)

 The epitome of a well-defined life with bigger dreams and aspirations, which bear the family and society, united by the bond of family love and the advocate of the ENCHILD crusade.

 家族愛の絆で結ばれた家庭と社会の担い手、ENCHILDクルセイドの推進者として、より大きな夢と志を抱く明確な人生を生きる手本となります。


★MISSION STATEMENT(ミッション・ステートメント)

 Promoting peace through proactive actions with family love that creates a better society, practicing co-creation, co-prosperity, and Interdependence. Imbibing the challenge of self-help, to be independent and autonomous, physically, mentally, financially, and socially. The practitioner of family love beyond border with sincere commitment for the success of all ENCHILD activities. 

 より良い社会を創り出す、家族愛に根差した主体的な行動を通じて平和を促進し、共創、共栄、共生を実現します。自助、自立、自律、そして健康的自立、精神的自立、経済的自立、社会的自立に向けた挑戦を自分のものにします。国境を超えた家族愛の実践者として、全てのエンチャイルド活動の成功のために真摯に取り組みます。


★VALUE(バリュー)
Action Guidelines/行動指針、大切にする価値

◆I am an entity with infinite value and potential.

 私は無限大の価値と可能性を持った存在である。

◆We keep in mind to live behaviors and attitudes that satisfy the “8 elements centering on family love”. That is, live with "Give and Give" spirit.

 “8 elements” is the principle that means KYOSEI, KYOSHOKU, KYOIKU, KYORITSU, KYOJO, KYOKAN, KYOYU and KYOKAN. See attached document.

 家族愛を中心とする8エレメントを満たす生活行動、生活態度を心掛ける。すなわち「ギブ・アンド・ギブ主義」で生きる。

※8エレメント(共生・共食・共育・共立・共助・共感・共有・共観)の詳細は別紙参照のこと。

◆Love yourself, love others, love society and nature. Love is action.

 自分を愛し、他者を愛し、社会と自然を愛する。愛は行動である。

◆Be diligent. You must not lose your desire to improve yourself.

 勤勉であれ。向学心を失ってはならない。

◆Take action with passion, honesty, and originality & ingenuity.

 熱意・誠意・創意工夫をもって行動せよ。

◆Your future depends on your actions.

 自らの未来は自らの行動によって決定される。

◆If there is a will, there is a way.

 意志あるところに道が開かれる。

◆Do your best on what you need to do, do your best to help yourself, and never give up.

 やるべき事に最善を尽くし、自助努力を怠らず、決して諦めない。

◆There is no mountain that cannot be climbed. Aim for the goal with honesty and courage.
 
 登れない山はない。誠実さと勇気をもってゴールを目指す。

◆Be a person who enjoy humor with joy. Your smile and brightness attract hope.

 喜んで生きていこう。笑顔と明るさが希望を引き寄せる。


2020年10月25日


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 NPO団体は、直接的であれ、間接的であれ、何らかの社会課題の解決に取り組んでいます。
 そのため、ほぼ必然的に、「社会教育」という分野に関わらざるを得ません。

 「教育支援」から始まったエンチャイルドもまた、「社会教育」についてコミットしています。

 定款においても、社会教育に資する活動を行う旨、上位に記載されています。

ミンダナオ202403‗003

 理事長によるエンチャイルドの社会教育プログラムに関する動画を配信中です。
 ぜひご覧になってください。

 引き続き、「社会教育」について考えてまいります。
 続編もぜひご視聴ください。

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 スタディーツアーへのご参加を募集しております。スタィーツアーに関心のあるかたは、事務局(info@enchild.org)までお気軽にお問い合わせください。

 また、2024年度のエンチャイルド・スタディーツアーは、6月20日~24日に実施する予定です。
 つきましては、❶4月28日(日)午後4時~ ❷5月8日(水)午後8時30分~ ❸5月11日(土)午後4時~、オンラインで「エンチャイルド・スタディーツアー2024 in the Philippines 参加者募集説明会」を開催いたします。
 エンチャイルドに関する説明、スタディーツアーの案内、フィリピンからのエンチャイルド関係者(スタッフ、エンチャイルド奨学生)とのミニ交流を予定しています。ぜひご参加ください。

ツアー説明会0428
★4月28日(日)午後4時~
スライド1
5月8日(水)午後8時30分~
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★5月11日(土)午後4時~


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 4月20日、3回目のスタディツー参加者募集説明会を行いました。
 今回の参加者は21人となりました。
 参加してくださった皆さま、ありがとうございます。

スタディーツアー説明会_4月20日

 説明会でスピーチもしてくれたミンダナオ北東部地域ブトゥアン市バランガイ・ロサンゼルスのエンチャイルド奨学生、エンジェル・レスペシアさんの感想をお届けします。

‐‐‐
 今日は日本の皆さんの笑顔を見ることができて良かったです。
 奨学生たちによる日本の支援者の皆さんへのさまざまな感謝の言葉を聞くのもうれしかったです。

 私の将来の目標のために、エンチャイルド・ファミリーの皆さんがどれだけ幸せなサポートをしてくれたことか。そしてもちろん私もそのファミリーの一員です。

 私たちに無条件の愛を与えてくれているのがエンチャイルド・ファミリーなのです。

(ローマ字で)ありがとうございました。

スタディーツアー説明会_4月20日2

 Today I am glad because I saw the smiles of our sponsors from Japan and also to everyone who joined earlier in the meeting and it's nice to hear the various thanks to the sponsors and of course I'm part of it for how much they were given a happy and supportive family to my goal and that is the enchild family who give unconditional love for us ARIGATO GOZAIMASHITA

Angel Respecia

 スタディーツアー参加、まだまだ募集中です。
 第2次募集説明会を平日の設定も含めて以下のとおり開催する予定です。

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★4月28日(日)午後4時~
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5月8日(水)午後8時30分~
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★5月11日(土)午後4時~

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 2024年度のエンチャイルド・スタディーツアーは、6月20日~24日に実施する予定です。
 つきましては、4月20日(土)午後4時より、オンラインで「エンチャイルド・スタディーツアー2024 in the Philippines 参加者募集説明会」を開催いたします。
 エンチャイルドに関する説明、スタディーツアーの案内、フィリピンからのエンチャイルド関係者(スタッフ、エンチャイルド奨学生)とのミニ交流を予定しています。ぜひご参加ください。



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 ぜひご覧になってください。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、エンチャイルドのYouTubeチャンネルの更新情報です。

 今回は、エンチャイルドの社会教育プログラムの4回目。これでいったん完結です。ただ社会教育についてはまだまだ話したいことがあると理事長。続編は遠からず配信されることになることでしょう。

 子どもたちを元気にするフィロソフィー&自立と共立の人生哲学で社会教育を実践するエンチャイルド。

 まずは、同シリーズ①~④をご覧になってみてください。 

 質問、ご意見、大歓迎です。事務局(info@enchild.org)までお知らせください。

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NEWS &REPORT 2024_4月25日号

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 2024年度のエンチャイルド・スタディーツアーは、6月20日~24日に実施する予定です。
 つきましては、4月20日(土)午後4時より、オンラインで「エンチャイルド・スタディーツアー2024 in the Philippines 参加者募集説明会」を開催いたします。
 エンチャイルドに関する説明、スタディーツアーの案内、フィリピンからのエンチャイルド関係者(スタッフ、エンチャイルド奨学生)とのミニ交流を予定しています。ぜひご参加ください。



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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 4月も折り返してですね。ここからはGW(ゴールデンウイーク)に向かって真っしぐらといったところでしょうか。前半、後半で休みを取るかた、10日連続でお休みというかたもいらっしゃるでしょう。

 目標と計画を立てて、充実したGWにしなければと、山歩もひそかに心しています。皆さんはいかがでしょう。

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 さて、今日は「エンチャイルド説明会」の理事長のプレゼンに関連する内容をブログ上で紹介したいと思います。

 4月14日の説明会で少し触れた内容ですが、参加されたかたもぜひお読みください。

スタディーツアー説明会20240414_03

これからの社会について考える(1)

 エンチャイルドの教育支援活動は、「自立と共立の人生哲学」に基づく社会教育活動でもあります。

 「社会」とは何でしょうか。

 「個人・家庭」と「国家・世界」をつなぐものと考えてみてはいかがでしょうか。

 「地域・社会」といっても、数十人、数百人規模の団体・コミュニティーから、地方自治体におけるさまざまな段階、規模の地域コミュニティーまで、多種多様な共同体が存在します。
 
 個人や家庭が生きていく上で、あるいは国家や世界というものがうまく機能するためには、この「社会(共同体)」が重要な役割を果たします。

 より良い社会を実現するにあたって、大きくは二つの道筋があると考えます。

 一つはビジョンを明確にして、それを一つずつ具現化、実体化するための方策と実践、行動を積み重ねることです。

 もう一つは、ビジョンの実体化を阻害する要因、すなわち問題の原因が何であるかを明らかにすることで課題解決策を見いだし、それを実践することです。

 社会に問題はないのでしょうか。
 残念ながら、社会には問題が山積していると私は見ます。

 人間は社会的存在です。
 言い換えれば、私たちは社会の中の一人、共同体の一員としてつながっているのです。
 だから社会の問題は自分の問題でもあるのだ、と考えてみてはいかがでしょうか。

 「社会」は個人から世界までつないでくれる存在です。
 NPOは社会的団体です。
 それは人と人をつなぎ、家庭と家庭をつなぎ、家庭と社会、個人と世界をつないでいく役割をする非営利組織です。

 NPOエンチャイルドは、大人と子どもをつなぎ、日本とフィリピンをつなぎます。
 何のためにつなぐかというと、社会的な課題解決のためです。

 そのつながりは、「教育支援」「国際交流」「社会教育」を通してなされます。

スタディーツアー説明会20240414_02
 
 NPO(NGO)は、企業とは違います。政府とも違います。
 しかし政府と連携、企業との連携は不可欠なものです。社会企業(ソーシャルビジネス)という考え方もあります。NPOとNPOの連携も重要な課題です。
 NPOが社会的存在であるが故に、それは当然といえば当然のことなのかもしれません。

 組織というのは二重の目的を持って存在しています。
 組織を維持するという目的(手段、自己目的)と、組織の目標を達成するという目的(使命、存在目的)です。

 エンチャイルドは子どもたちへの適切な教育支援を実現するために存在している組織です。
 そして「適切な教育支援」とは何か、それを実現するためにはどうしたらよいかを追求する団体です。
 その使命を果たすために存在しています。存在しなければなりません。


 続きはまた、後ほど。

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ツアー説明会20240420_800

 2024年度のエンチャイルド・スタディーツアーは、6月20日~24日に実施する予定です。
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 ENCHILD NEWS & REPORT 2024年4月15日号では、子どもたちを元気にするフィロソフィー~エンチャイルドの社会教育プログラム③ 「社会教育」って何?~エンチャイルドの社会教育の特徴について理事長が解説しています。①②と併せて、ぜひご視聴くださいませ。
  
 エンチャイルドが提唱する「社会教育」とは?
 現代はなぜ社会教育が必要とされているのか?

 より良い社会を実現するために、「社会教育」について一緒に考えましょう!

ENCHILD NEWS & REPORT 2024年4月15日号

NEWS _ REPORT 2024 4月15日号

 4月10日は13年前に「エンチャイルド」の設立総会が行われた日。急きょでしたが、オンラインで役員たちが集い、昔話に花を咲かせました。

4月10日設立総会13周年記念日ミーティング

ツアー説明会20240414

 2024年度のエンチャイルド・スタディーツアーは、6月20日~24日に実施する予定です。
 つきましては、4月14日(日)午後4時より、オンラインで「エンチャイルド、スタディーツアー2024参加者募集説明会」を開催いたします。
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 エンチャイルドの活動をしていると、「エンチャイルドは日本の子どもたちは支援しないのか」と問われることが時々あります。

 もっともな質問です。
 もしかしたら「成長のための支援」は、世界の中で日本が一番必要かもしれません。

 山歩は15年以上、日本の小学6年生を対象に「夢と志を持って生きよう!」をテーマに作文&スピーチ教室を行っています。中学生になる前の一年間を通じて、月1回程度のペースですが、彼らにこれからの進路を考える場所を提供し、自らの将来の夢を描く力(生きる力)を養ってもらいたいと考えるからです。

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 12~13歳という時期は思春期の入り口と言っていいでしょう。
 心身ともにぐんと成長し、子どもから大人へと転換していく中高生期を前に、軽く背中を押して(サポートして)あげたいと思い、このような取り組みを続けています(求められる限り)。

 これはエンチャイルドのピース・アドボケイト教育の内容と本質的には同じものです。
 学びを通して、子どもたちを元気にし、心と頭の成長を少しでも促すことができればと考えています。

 ある意味で、「受益者から支援者へ」は「子どもから大人へ」に通じるのではないでしょうか。

 平和を擁護し、平和を愛し実践する大人が増えれば、おのずと社会は良くなっていくのでは?

 子どもたちをそんな大人に育てようというのがピース・アドボケイト教育です。

 経済的物質的な支援を必要とする日本の子どもが少なくないのが現状です。しかし経済的支援だけの対処で終わることなく、自立と共立の精神の価値を教え、心と頭の成長を促す支援が不可欠だと考えます。

 皆さんは、子どもたちの未来、日本の青少年たちの現状をどのように考えますか?

ツアー説明会

 2024年度のエンチャイルド・スタディーツアーは、6月20日~24日に実施する予定です。
 つきましては、3月30日(土)午後4時より、「エンチャイルド、スタディーツアー2024 オンライン募集説明会」を開催いたします。
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 尊富士、青森県出身、24歳が110年ぶりの新入幕優勝。
 おめでとう!

 さて、ENCHILD NEWS & REPORT 2024年3月25日号が公開されましたので、ご案内いたします。

 前回に引き続き今回も、ビデオパンフレットというコンセプトで、理事長によるエンチャイルドの社会教育プログラム第2弾をお届けします。

サムネ★NEWS _ REPORT 2024 ★3月25日号

 今回は、「エンチャイルドのビジョン(エンチャルドの目指すもの)」です。

 改めて「世界の子どもたちを元気にする」ためのエンチャイルドの教育支援&社会教育に関心を持っていただけるとうれしいです。

 最後にスタディーツアーのご案内もあります。ぜひご覧になってください。


 2024年度のエンチャイルド・スタディーツアーは、6月20日~24日に実施する予定です。
 つきましては、3月30日(土)午後4時より、「エンチャイルド、スタディーツアー2024 オンライン募集説明会」を開催いたします。
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ツアー説明会

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ENCHILD NEWS & REPORT 2024年3月15日号

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ENCHILD NEWS & REPORT 2024年3月15日号が公開されました。

 今回は、ビデオパンフレットというコンセプトで、理事長によるエンチャイルドの社会教育プログラムについて4回ほどに分けてお届けします。

 最後にスタディーツアーのご案内もありますし、そんなに長くありませんので、ぜひご覧になってください。

 これを機会に「世界の子どもたちを元気にする」ためのエンチャイルドの教育支援&社会教育に関心を持っていただけるとうれしいです。

ENCHILD NEWS & REPORT 2024年3月15日号

サムネ★NEWS _ REPORT 2024 ★3月15日号
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INFORMATION

 来る3月16日(土)午後、日比NGOネットワーク(JPN)さん主催の第3回学習会にて、エンチャイルドの理事長が講師を務めることになりました。関心のあるかた、参加を希望されるかたは、エンチャイルド事務局までご一報ください(info@enchild.org)。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 何回かに分けて、エンチャイルドの社会教育プログラムについてご紹介したいと思います。

 今回は、エンチャイルドの社会教育についてです。

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エンチャイルドの社会教育プログラムについて
<人を元気にするフィロソフィー>
自立と共立の人生哲学

(3)社会教育の意義

 エンチャイルドは、「自立と共立の人生哲学」に基づく、社会教育プログラムの学びと実践を行っています。

 文科省は「社会教育」について、以下のように説明しています。

 教育基本法は、社会教育の定義について何ら規定していない。広義では、社会教育法における社会教育の定義のように、学校教育に対するものとして学校教育以外の教育を包含する概念と捉えられる。
  一方、家庭教育は本来的に社会教育とは別の概念であると考え、学校教育及び家庭教育以外の教育とする狭義の考え方もあり、本条の「社会において行われる教育」は、後者と考えるのが適当である。

 現代ほど、社会教育が必要な時代はありません。
 人類が今後、どのような社会(共同体)をつくっていくのか、それが人類の存続を懸けた取り組みとなることでしょう。

 エンチャイルドは「社会教育」を、より良い社会の実現・維持に寄与できる人材を育成するための教育と考えています。

 その特徴を列挙してみましょう。

GIVE and TAKEからGIVE and GIVEへ
 ①エンチャイルドの社会教育は、「自立」と「共立」を学ぶことを核心とする
 ②エンチャイルドの社会教育は、「夢」と「志」持って生きる人生を奨励する
 ③エンチャイルドの社会教育は、ピース・アドボケイト(平和の擁護者、平和の推進者)を育成する
 ④エンチャイルドの社会教育は、社会課題の解決者を育成する
 ⑤エンチャイルドの社会教育は、受益者を支援者へと転換させることである

 エンチャイルドの社会教育の方法は、人間の持つ「成長欲求」を刺激することです。
 学びと体験(実践、行動)を通して、自立と共立の欲求を刺激し、自立と共立への強い意志を持った人間をいかに育成するかが、エンチャイルドの社会教育の目指すところの内容です。
 エンチャイルドは、青少年向けの社会教育を促進するために、エンチャイルドの付設として「エンチャイルド・ユース」を組織し、同時に「エンチャイルド・スクール」構想を提唱しています。

【参考】
・アドラー心理学の応用:目的論、人生の意味、共同体感覚
・マズロー心理学の応用:動機と成長、欠乏欲求と成長欲求、超自己実現欲求
・ヘッグマン教授の提言:愛着、支援、励まし、刺激

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 何回かに分けて、エンチャイルドの社会教育プログラムについてご紹介したいと思います。

 今回は、エンチャイルドのビジョンについてです。

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エンチャイルドの社会教育プログラムについて
<人を元気にするフィロソフィー>
自立と共立の人生哲学

(2)エンチャイルドのビジョン(エンチャルドの目指すもの)

 エンチャイルドの目指すもの、すなわちビジョンは「子どもたちが夢と志を持って生きられる社会」の実現です。それがエンチャイルドの考える、より良い社会の姿です。

 より良い社会は自立と共立によって成り立つ社会だと考えます。自立と共立、自助と共助、自由と共生です。

 共立社会は、8エレメントを満たす社会共同体です。8つのエレメントとは、「共生」「共食」「共育」「共感」「共助」「共有」「共観」「共創」です。

 エレメントは要素という意味ですが、これをバリュー、すなわち価値と置き換えれば、価値ある共同体とは、8つの価値を生み出す共同体を指すということになります。

 より良い社会を実現する担い手を育成することが、エンチャイルドが行う子どもたちへの教育支援と社会教育の目的です。
 
 繰り返しますが、子どもたちが夢と志を持って生きられる社会を目指せば、おのずとより良い社会を実現する担い手(ピース・アドボケイト)を育成することのできる社会となることでしょう。

 エンチャイルドの合言葉は「世界の子どもたちを元気にしよう」です。

 このシンプルな言葉の中に、世界の未来を決定する価値と要素(種)が詰まっている、と言い切ったら、世間には笑われてしまうでしょうか。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 何回かに分けて、エンチャイルドの社会教育プログラムについてご紹介したいと思います。

 今回は、エンチャイルドのミッションについてです。

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エンチャイルドの社会教育プログラムについて
<人を元気にするフィロソフィー>
自立と共立の人生哲学


 (1)エンチャイルドのミッション

 エンチャイルドのミッションは、貧困の世代間連鎖を断ち切ることです。
 貧困の世代間連鎖という社会問題を解決することがわれわれに課せられた使命だと考えています。
 
 では、どのようにしたらミッションを遂行できるのか。
 自立と共立の人生哲学を持って生きられる人間を育成する、これが結論です。

 自立した個人と家庭を形成することができ、社会(共同体)にあっては他者のために生きられるピース・アドボケイト(社会課題の解決者)の育成です。

そのために、エンチャイルドは現在、二つの課題解決策をセットで実践しています。

教育支援プログラム:給付型奨学金
(資格を満たす限り、大学卒業まで支援が受けられる。一年ごとに更新手続き〈申請書、宣誓書、成績表、今後に対する抱負エッセーなどの提出〉をする必要がある)

社会教育プログラム:「自立と共立の人生哲学」の学びと実践
(エンチャイルド奨学生は、スタディーツアー、年に数回行われるエンチャイルドのプログラムへの積極的参加が求められる)

 ここで重要なことは、エンチャイルドの奨学生として、「自立と共立の人生哲学」の学びと実践を通して、ピース・アドボケイト(平和の擁護者、社会課題の解決者)になることを目指すということです。

 つまり、エンチャイルド奨学生自身が、貧困の世代間連鎖を断ち切る道を探し出し、その道を自分の足で歩んでいけるようにサポートするのがエンチャイルドの役割だということなのです。

 これが、受益者から支援者へ、ということであり、自立と共立の社会実現の担い手になるということです。

 エンチャイルド奨学生たちは、熱心に勉学に取り組み、優秀な成績を収め、人格的成長も遂げながら、着実により良い社会実現の担い手として成長しています。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 何回かに分けて、エンチャイルドの社会教育プログラムについてご紹介したいと思います。

 以下のような項目で、お話を進めてまいります。

25879008_s

エンチャイルドの社会教育プログラムについて
<人を元気にするフィロソフィー>
自立と共立の人生哲学

(1)エンチャイルドのミッション
貧困の世代間連鎖の断絶

課題解決策
❶教育支援プログラム:給付型奨学金
❷社会教育プログラム:「自立と共立の人生哲学」の学びと実践


(2)エンチャイルドのビジョン(エンチャルドの目指すもの)
合言葉は「世界の子どもたちを元気にしよう」
→エンチャイルドが目指すのは、より良い社会の実現
→より良い社会とは、子どもたちが夢と志を持って生きられる社会
→それは、自立と共立の社会
→共立社会は、8エレメントを満たす社会共同体
 (共生、共食、共育、共感、共助、共有、共観、共創)

より良い社会を実現する担い手を育成することが、エンチャイルドが行う子どもたちへの教育支援と社会教育の目的です。

(3)社会教育の実際
社会教育プログラム:「自立と共立の人生哲学」の学びと実践
→「夢と志」教育
→ピース・アドボケイト(平和の擁護者、平和の推進者)教育
→社会課題の解決者の育成
 受益者から支援者への転換
 GIVE and TAKEからGIVE and GIVEへ

平和、すなわち自立と共立の欲求(意志)を持った人間をいかに育成するか

欲求と刺激=動機の成長

◆科学的根拠(エビデンス)
 アドラー心理学の応用 目的論、人生の意味(ライフスタイル)、共同体感覚
 マズロー心理学の応用 欠乏欲求と成長欲求、超自己実現欲求

(4)社会課題の解決者としての実践プログラム
 受益者から支援者へ
 エンチャイルド奨学生からエンチャイルド・ユースへ
 奨学生の時にクリスマス・プロジェクト(サンタになろう!プロジェクト)の実践
 マイ・プロジェクトの実践

(5)エンチャイルドの社会教育プログラムの成果


(6)コラム
 ①登山から学んだ人生哲学
 ②「縄文」に見る8エレメント
 ③人間と猿は何が違うのか
 ④地球家族の原理って何?
 ⑤夢と志を持って生きるための条件


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、【1424】に対して頂いたしんかりおんさんのコメントに関連して書いてみたいと思います。

 コメントは以下のとおりです。

 「違う世代間が1つになること、確かに重要ですよね。生きてきている時代背景が違うと様々な感覚も違うし、視点も違うし、感じることも違いますよね。うちも三世代で住んでいるので、色々ギャップを感じることがたくさんあります。そのようなギャップや壁に出会った時に、どうとらえ向き合うか? そんな力を育むこと大切ですよね

 しんかりおんさんのコメントにあるとおり、世の中は「ギャップ」や「壁」、そして「違い」だらけですね。

 では、どのようにしたらこの「違い」を乗り越えることができるのでしょうか。どのようにしたらギャップや壁を克服することができるのでしょうか。

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 エンチャイルドの主張はシンプルです。

 家族愛の心でギブする(与えること)」です。
 解決方法は、家族のような愛情を持って相手のために生きること、これしかありません。

 世代間のギャップをどう埋めるのか、人と人との壁をどう越えるのか。
 祖父母と孫の関係なら、祖父母は孫のために、孫は祖父母のために生きるしかありません。
 夫は妻のため、妻は夫のため、親は子のため、子は親のため。家族愛の心で互いのために、相手のために生きるしかありません。

 エンチャイルドは一貫して、教育支援を行う動機を「心の国境を超えた家族愛」に置いてきました。
 エンチャイルドの教育支援は、「子どもたちの成長のために」行われます。その動機は、家族愛です。心の国境を超えられるのは「家族愛」しかないと考えるからです。

 お金を与えれば学校に通うことはできるでしょう。
 お金を与えれば彼らの空腹を満たし、学費の援助をすることはできるでしょう。
 しかしお金だけでは彼らの成長を支えることはできません。

 「心の国境」とは何でしょう?
 心の国境とは欠乏欲求と成長欲求を分けている溝であり壁です

 家族愛を発露とする他者(相手)のために生きるという心を持ったとき、その溝に橋が架かり、壁に梯子(はしご)が掛けられるのです。

 家族愛とは、自己(主体)の価値と相手(対象)の価値をつなぐ和合の力(エネルギー)といっていいでしょう。

 人間を成長させる最大の栄養素は家族愛の力です

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 ギブの力は、8エレメントを生じさせます8エレメントはギブ・アンド・ギブの関係性を構築します
 このギブとギブの循環作用が円形、球形運動を起こして、持続可能性を強固なものにしていくのです。

 これを「家族愛の絆を深める」と言い換えてもよいかもしれません。
 絆は決して強制力ではありません。共生力です

 絆を結ぶ、絆を深くすることは縛り合うことでも支配・被支配の関係や共依存関係をつくり出すものでもありません

 「違い」を阻害要因と考えるよりも、循環作用を可能にする相互補完の関係として捉えてはどうでしょうか。
 相互補完の関係は、ギブ・アンド・ギブに通じます。ギブ・アンド・テイクではありません。

 現代社会に生きる私たちは、過度なまでに「違い」を恐れて生きているような気がします。
 とりわけ日本社会はその傾向が強いかもしれません。

 「違い」を創造と発展、成長の原動力と捉えてはどうでしょうか。
 「違い」のあるところにこそ、新たな創造の道が見いだされるのだと。

 今日のブログはちょっと分かりにくい話になってしまったかもしれません。
 あしからず、ご容赦を。

 次号(2023年11月15日号)の「ENCHILD NEWS & REPORT」をご覧いただければ、今回のブログの言わんとするところをご理解いただけるかもしれません。一両日中に公開される予定です。お楽しみに!

ただ今、「クリスマス・プロジェクト
(サンタになろう!プロジェクト)2023進行中!

クリスマス・プロジェクト2023

 今年も日本の皆さまのご支援をいただきながら、「受益者から支援者へ」「ギブ・アンド・ギブの実践」をモットーに、エンチャイルド・ユースたちによる「クリスマス・プロジェクト(サンタになろう!プロジェクト)2023」に取り組んでまいります。

ファンドレージング(資金調達)2023年11月1日~12月10日 【目標額は50万円】

参加チーム数:支援規模3~5万円のプロジェクトを実施する10チームを募集する

プロジェクト実施期間2023年12月10日~2024年1月10日

プロジェクトのテーマ:貧困層の主に子どもたちを対象とした共育支援

結果の共有:2024年1月下旬~2月上旬、2~3回に分けてオンラインで行う

ご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします!

郵便振替
口座番号:00180-8-133923
口座名称:NPO法人エンチャイルド

お問い合わせ先
NPO法人エンチャイルド事務局
03-6325-3420
 info@enchild.org

アジアカンファレンス2023_001

 同プロジェクトの目的は以下のとおりです。

◆貧困層の主に子どもたちへの共育支援を行うため

◆エンチャイルド・ユースたちのギブ・アンド・ギブ(社会課題の解決のための取り組み)の実践のため

◆エンチャイルド・ユースのピース・アドボケイト(平和の擁護者、推進者)としての成長のため

 クリスマス・プロジェクトに応援したい、と思われたかた、ぜひ事務局までご一報ください。

info@enchild.org

 昨年のクリスマス・プロジェクトの報告の様子を動画でご紹介します。ぜひご覧になってみてください。

ENCHILD NEWS & REPORT 2023年5月25日号

ENCHILD NEWS & REPORT 2023年5月15日号


ENCHILD NEWS & REPORT 2023年4月15日号

ENCHILD NEWS & REPORT 2023年3月25日号


ENCHILD NEWS & REPORT 2023年3月15日号

ENCHILD NEWS & REPORT 2023年2月25日号

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 【1416】のブログで、エンチャイルドのアドボカシー(案)として、以下の内容も掲げました。

★20~30代の若者を対象とする社会教育プログラムの充実(家庭教育、学校教育、社会教育の一貫性)
★60代以上(シニア世代~)の共育ボランティア活動(有償、無償)の推進

 この二つの内容は、別物ではなく、表裏一体とは言わないまでも、重なる部分が多い教育政策提言です。

 今回は、この政策提言を掲げる背景について考えてみたいと思います。

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 世代間が一つになる(つながる)ことは、持続可能な社会を存続する上で不可欠だと考えます。
 知識や経験、技術の継承だけでなく、知恵や見識、成熟した人格と文化を通して、過去と現在と未来をつないでいくのが家庭教育、学校教育に加えて、社会教育の重要な使命ではないでしょうか。

 過去を代表する世代と、現在を代表する世代、そして未来を代表する世代が一つにつながることの意義は大きいと考えます。

 人は、自分の位置と場所、そして周囲との関係性を適切に持つことを必要とするからです。
 健全な社会は、人と人との調和的、和合的バランス(関係性)によって保たれるからです。

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 二つの違うものが一つになる。それはどちらか一方に同化するよいうことではなく、和すること、すなわち、互いに自らの主体性を堅持しながら協調すること、和合です。自らの主体性を失って同化することではありません。合わさることで、より大きな力を生み出すことです。

 自分と他人、男性と女性、個性や能力が違う関係、出身や生まれ育った環境の違う者、年齢・世代の違う関係などなど、世の中には、同じ者は二人といないと言えるほど、実に人はそれぞれ違うものです。同じ親から生まれた兄弟、姉妹でもそうです。似てはいますが、全く同じではありません。

 アドボカシーの話に戻しましょう。
 若い世代が違いを超えて交流し、学び合い、いかにして調和の取れた社会を共に創りだしていくか、これが社会教育プログラムの目指すものだと考えます。

 家庭教育と学校教育と社会教育はそれぞれが別物ではありません。一人の人間を巡って同時になされるものです。過去と現在と未来という概念も世代を区別したり、区分したりするものではありません。

 子どもには子どもの役目があり、若者には若者の使命があり、シニア世代にはシニア世代の役割があります。自由であってこそ調和ある関係が成り立つと考えますが、自由は責任と表裏一体のものでもあります。
 誰もがおのおのの果たす責任があり、それは「義務」というよりは「やりがい」や「生きがい」という言葉の方がその意味を満たしているといえます。

 60代以上、あるいはシニア世代といわれる年齢になったら、知恵や見識、専門性や経験値を生かして、子どもたちや青年世代をサポート、アシストすることを中心に生活するというのはどうでしょう。

 教育、教育といいますが、何のために教育が必要なのでしょうか。
 知識は自分ひとりでも学ぶことができます。
 たいていのことは独学でも必要十分な内容を身に付けることができます。

 人生を通して、社会生活を通して人は何を学ぶべきなのでしょう?

 それは「違う者同士が一つになれるようにすること」ではないでしょうか。

 テイク・アンド・テイクのギアで始まった人生をギブ・アンド・テイク、ギブ・アンド・レシーブのギアに切り替えて、50、60を超えてからは、ギブ・アンド・ギブの人生を満喫する。またそのことが可能な共立社会をつくる、8エレメントが満たされている共同社会をいかにつくるか、これが社会教育の目的ではないか。

 世の中は違うものだらけですが、「みんなちがって、みんないい」社会を本当に実現したいなら、本気で違うものを一つにできるものを一人一人が得なければならないでしょう。

 それがエンチャイルドが追求しているものであり、目指しているものです。
 
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 同プロジェクトの目的は以下のとおりです。

◆貧困層の主に子どもたちへの共育支援を行うため

◆エンチャイルド・ユースたちのギブ・アンド・ギブ(社会課題の解決のための取り組み)の実践のため

◆エンチャイルド・ユースのピース・アドボケイト(平和の擁護者、推進者)としての成長のため

 クリスマス・プロジェクトに応援したい、と思われたかた、ぜひ事務局までご一報ください。

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 昨年のクリスマス・プロジェクトの報告の様子を動画でご紹介します。ぜひご覧になってみてください。

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 「アドボケイト」と語源を同じくする言葉に、「アドボカシー」があります。

 国際NGOプラン・インターナショナルさんのウェブサイトのアドボカシーに関する記事が分かりやすかったので、引用させていただきます。太字の部分は山歩によるものです。

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‐‐‐

 社会をよりよくするための「政策の改善」にむけた、提言活動のことです。

 世界が抱える問題を解決するためには、政府としての取り組みが必要です。時には法の改正や、新しい法律を作ることが求められる場合もあります。まずはそれらの問題を多くの人に知ってもらい関心を高めること、そして政府に「政策提言」として声を届けること、この一連の活動を「アドボカシー」といいます。最終的に、政策や法律をより良い方向へ変えることを目指します。

※アドボカシー(advocacy):「擁護」や「支持をする」などと訳される英語です。社会的に弱い立場にある人たちの権利を守る/主張を代弁するという意味合いで、広く使われています。


アドボカシーの3つの側面
 アドボカシーの活動には、大きく分けて「実態調査」「直接の呼びかけ」「意識啓発」の3つの側面があります。アドボカシーを政策に反映するためには、長い時間がかかります。複合的に活動を行うことが大切です。

‐‐‐

 エンチャイルドは実に小さな団体です。
 専従職員もいません。
 事務局も手弁当のボランティアスタッフ数人でなんとか回している状態です。
 今や「おじさんたちが趣味でやっているの?」と言われても否定できないのがエンチャイルドの実態です。

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 しかしポリシーはしっかりと持ってやっているつもりです。
 とはいえ、ポリシーだけではより良い社会実現に貢献できません。
 やはり「アドボカシー(社会をより良くするための政策の改善に向けた提言活動)」が必要です。
 
 下積み生活を重ねたエンチャイルド(?)
 これからは本気でアドボカシーを始めなければ、と考えています。
 
 アドボカシーの活動は、主に「実態調査」「直接の呼びかけ」「意識啓発」の三つの側面があるとのこと。

 よちよち歩きではありましたが、教育支援の分野でなんだかんだと20年余り、足跡は付けてきたつもりです。
 エンチャイルドなりの経験値と成果、実績もあると少しは自負しています。

 すでに以前のブログにも書いた内容ですが、家庭と学校(行政)と地域(企業)の連携・協力、そしてそれをコーディネートするNPOの4者が子どもたちの教育支援を行う共育プログラム(エンチャイルド・スクール構想)の提案をしたいと常々考えていました。

 フィリピンの貧困地域の子どもたちだけが対象ではありません。
 十分な教育の機会を得られていない子どもたちは日本(や他の国)にもいます。
 未来の担い手でもある子どもたちの共育プログラム(エンチャイルド・スクール構想)は今後の世界を救い得るものだと思っています。

 次回の役員会では、社会をより良くするための政策提言について話し合いたいと考えています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 3回にわたって、今年のスタディーツアー中の6月24日に行われた歓送交流会( スペシャルセミナー)に参加してくださったカラガ・ステート大学の先生がたの感想をお届けしました。
 お読みになった皆さんは、どのように感じられましたでしょうか。

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 山歩の印象に残った言葉をいくつか挙げてみましょう。

 「皆さんの持つ教育原理教育モデルは非常に良いと思います」
 「互いに関係し合っている価値ある要素を体系化した一つの素晴らしい教育モデルだと感じました」
 「人が生きていく原則のようなものを感じます」
 「奨学生たちも体験した幸福感を彼らの周りに広げていくと思います」
 「皆さんが教育を通じたサポートをしていることに私は感銘を受けています。なぜなら、食料や救援物資を支援している非政府の活動もありますが、それらのサポートは困難を一時的にしのいでくれる支援だからです。しかし教育支援は、種を植えるようなものであり、教育を受けた彼らに根付いていくサポートであり、より大きな価値につながるものだと思います」
 「子どもたちを自立した人に成長させるのだと思います」
 「エンチャイルドの皆さんは、そのビジョンと考え方を実践し、行動しているところが素晴らしいと思います」
 「皆さんの取り組みが『生きた』活動であることを実感しました」
 「奨学生たちを見ながら、皆さんのサポートが彼らの人生をより良く成長させていることを感じます」

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 理事長が行ったプレゼンは、エンチャイルドの教育支援の目的について伝えるためのものでしたが、特に「社会教育の視点」から話してほしい、という現地リーダーのボロンガイタさんの要請に応えて行われたものでした。

 ボロンガイタさんは、カラガ・ステート大学の教授のお一人です。すなわち、プロの教育者です。
 以前、ボロンガイタさんに、エンチャイルドの今後について意見交換をしている文脈で「あなたの夢は何ですか?」と尋ねたことがあります。

 ボロンガイタさんの答えは「エンチャイルド・スクールです」というものでした。

 その答えを聞いて山歩は、「わが意を得たり」と感じ、うれしくなりました。

 エンチャイルドの歴史は、貧困児童救済(貧困の世代間連鎖を断ち切る)のための教育支援から始まりました。そして経済的支援だけでなく心の支援を行おう、これがモットーでした。
 ですから、支援者と受益者の交流を大切にし、心の支援の中心に家族愛(家族だから助けたい)による励ましを据えました。

 「子どもたちを元気にする」。このモットーは今も変わっていません。

 しかしその歩みは間もなく壁にぶつかります。

 「本当に教育支援をすれば問題は解決するのか?」
 「学校に通えるようになりさえすれば(義務教育、ハイスクールを卒業できれば)、子どもたちは将来貧困から抜け出せるのか?」
 などなど

 エンチャイルドは次の段階を目指さなければならない…。

 今から10年ほど前から、エンチャイルドは「自立と共立」を強調し、より良い社会(8エレメントを満たす共同体社会)を実現する人材(ピース・アドボケイト)の育成を教育支援の目的の中心に据えるようになりました。

 エンチャイルド奨学生たちには、大学進学を目指すことを推奨しました。
 勉学に励むことをいっそう奨励し、夢を持って生きることの大切さを今まで以上に訴えました。
 共立=8エレメント=ギブ・アンド・ギブ(利他的)に生きることが大事な人生の価値であることを示しました。

 共立することを前提として自立を目指そう、共立社会の担い手となろう、これがエンチャイルド奨学生が「ピース・アドボケイト(平和の擁護者、推進者)」に任命される理由です。

 それ故、エンチャイルドの最大の理解者であるボロンガイタ氏の「エンチャイルド・スクール」という言葉はまさにエンチャイルドの教育支援の核心を突いたものであると、合点がいった、腑(ふ)に落ちたというわけです。

 「松下村塾」に例えるのは語弊があるかもしれませんが、自立・共立を軸とした平和な社会実現の担い手となる人材を輩出するエンチャイルド塾、エンチャイルド・スクールとなれたなら、エンチャイルドとしては本望だなと思います。

 エンチャイルド奨学生の中から、より良いフィリピン社会の実現の担い手が現れることを期待しています。
 エンチャイルド奨学生たちには、社会の問題解決者、課題解決者になってほしいと願っています。

 エンチャイルド・ユース(シニアハイスクール以上のエンチャイルド奨学生)を対象に、エンチャイルド奨学生によるクリスマス・プロジェクト(サンタになろう!プロジェクト)の実践を推奨しているのも、そのためです。

 ピース・アドボケイトを輩出するのがエンチャイルド・スクールのミッションなのです。

Manila 20230625-07


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回も引き続き、カラガ・ステート大学の先生がたのエンチャイルドの活動に対する感想を紹介します。

 今日は、ロレッサ・パグータ教授カラガ・ステート大学/心理学科・学科長)と、ジェラルド・モンベイ先生(カラガ・ステート大学/コミュニケーション/人文学部・教員)のお二人のコメントを紹介します。

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カラガ・ステート大学の先生がた

ロレッサ・パグータ教授のコメントより

 エンチャイルドに対して、私はまだ詳しく知らない立場で今日この場に参加しましたが、エンチャイルドがどんなグループであり、何を取り組まれてきたのかを知ることができて光栄です。

 特に、プレゼンテーションを聞いて、どんな考え方を持って教育支援に取り組まれているのかが分かりました。ありがとうございます。

 社会活動をしている団体を数多く知っていますが、エンチャイルドの皆さんは、そのビジョンと考え方を実践し、行動しているところが素晴らしいと思います。

 ここに参加しているエンチャイルド奨学生たちや、日本から来られた皆さんと接することで、私は皆さんの取り組みが「生きた」活動であることを実感しました。

 エンチャイルドがその歴史を通じて、成長してきていますし、奨学生たちを見ながら、皆さんのサポートが彼らの人生をより良く成長させていることを感じます。

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ロレッサ・パグータ教授

ジェラルド・モンベイ先生のコメントより

 皆さんが取り組まれている活動に対して感謝いたします。私の通う教会でもリーダーが奨学金プログラムを行っているので、皆さんのことを近く感じました。

 しかし私が驚いたのは、皆さんのような多くのかたがたがフィリピンの子どもたちをサポートしてくださっている事実です。フィリピンの学生たちを選び、支援してくださってありがとうございます。

 明日、ここを出発する皆さんに神の祝福がありますように。そして皆さんが安全にご帰国されますように。皆さんと皆さんのご家族のご健勝をお祈りいたします。

 今日は私をこの場に招いてくださり、皆さん、ありがとうございました。

歓送会‗20230624‗009
ジェラルド・モンベイ先生


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日に続き、カラガ・ステート大学の先生がたのエンチャイルドの活動に対する感想を紹介します。

 今日は、シェラ・トラルバ教授(カラガ・ステート大学/フィリピン文化センター/ディレクター)と、アケッサ・ピアモンテ先生(カラガ・ステート大学/広報・コミュニケーション/部門・役員)のお二人のコメントを紹介します。

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エンチャイルド・スペシャルセミナー&歓送会
2023年6月24日(ミンダナオ北東部地域ブトゥアン市)

シェラ・トラルバ教授のコメントより

 まずは、先ほどプレゼンテーションをしてくださった理事長さんに感謝いたします。大変良かったです。
 この場に招いてくださったことを大変光栄に思います。日本から来られた青年の皆さんからも刺激を受けました。

 皆さんとお会いする以前に、私はエンチャイルドのことをボロンガイタさんから既に聞いていました。皆さんの取り組みに対して、私は感銘を受けました。

 カバドバランという地域で私も奉仕活動をしていますが、この地域を代表する文化交流大使として、皆さんの訪問を歓迎し、フィリピンに対する皆さんのプロジェクトに対し、心から感謝いたします。

 文化交流の面においても、教育活動の面においても、私は皆さんの活動をサポートすることを約束します。

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シェラ・トラルバ教授(中央)

アケッサ・ピアモンテ先生のコメントより

 皆さんによってまかれた種が成長した姿を見るために、今回フィリピンを訪ねてくださったことに感謝いたします。

 エンチャイルドが19年間、この活動を続けてこられていること自体、私はそこに真摯(しんし)な姿を感じることができます。誰かに何かを見せること以上に、もやはその歩みは皆さんの人格そのものになっていると思います。

 皆さんのように、自分のこと以上に他者のために生きているかたがたが実際にいらっしゃることを知って、私は驚いています。

 フィリピン各地にいる子どもたちのために、皆さんが「教育」を通じたサポートをしていることに私は感銘を受けています。
 なぜなら、食料や救援物資を支援している非政府の活動もありますが、それらのサポートは困難を一時的にしのいでくれる支援だからです。

 しかし教育支援は、種を植えるようなものであり、教育を受けた彼らに根付いていくサポートであり、より大きな価値につながるものだと思います。

 ですから私は皆さんの活動は素晴らしいと思います。
 他者をサポートするなら、私は皆さんのように教育を通じて、時間と労力を使って人々を助けることが最善の方法だと確信します。
 それが結局、皆さんを通じて子どもたちを自立した人に成長させるのだと思います。

 最後に、皆さんが子どもたちをサポートしようとする熱い思いが乾いてしまうことがありませんようにと願っています。

 互いの信仰・信念の違いにかかわらず、皆さんや、皆さんがサポートする子どもたちの安全、そしてフィリピンと他の国々の未来の繁栄を私は心からお祈りいたします。

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アケッサ・ピアモンテ先生(左)

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 6月24日、スタディーツアー2023のミンダナオ北東部地域での活動を終え、現地コーディネーター(現地エンチャイルド責任者)のジョニー・ボロンガイタさんをホストに、カラガ・ステート大学の数人の先生がたを招いて、日本のツアー参加者の歓送会の場が持たれました。

 その集会は同時に、ボロンガイタさんの意向により、大学の先生たちに社会教育理念としてのエンチャイルドの教育支援プログラムを知っていただき、感想を共有する場でもありました。

 NPO法人エンチャイルドの外舘理事長のレクチャーの後、参加していらっしゃった先生がたが順番に感想(評価と意見)を述べました。

 以下は、その中のお一人、カラガ・ステート大学の人文社会科・学科長、ルース・サンチェス教授のコメントです。

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 皆さんの持つ教育原理、教育モデルは非常に良いと思います。
 先ほどのプレゼンの内容はよく研究、分析された考え方であり、互いに関係し合っている価値ある要素を体系化した一つの素晴らしい教育モデルだと感じました。
 (エンチャイルドの考え方には)思いやりがあり、英知があり、生命力のようなものを感じることができます。

 つまり、このプログラムから思いやりを感じる理由は、ここにいるようなフィリピンの奨学生たちを皆さんがサポートすることを通じて、人が生きていく原則のようなものを感じるからです。
 その感覚は単独に生まれてくるものではなく、皆さんがこの考え方を他者にも分かち合おうとしているように、奨学生たちも体験した幸福感を彼らの周りに広げていくと思います。

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エンチャイルドの教育支援の考え方について
レクチャーする外舘理事長

 なぜなら、もしあなたが誰かに思いやりを与えれば、与えられた受益者は幸福感を得ますが、与えたあなたも幸せや充足感を得るものだからです。
 それは「種まきと収穫」のようなものです。もしあなたが誰かに時間を投入し、愛の種をまき、与える生活をすれば、きっとあなた自身も同じように実りを得るようになると私は思います。

 このプログラムが行われていく中で、この先、フィリピン人である私たちはどうでしょうか?
 そして受益者の皆さんはどうでしょうか?

 この愛の種まきは、継続したプロセスが必要で、止まってしまってはいけないと思います。時が来れば、奨学生たちも自らエンチャイルドと同じ価値と同じ考え方を持って支援者となって他の子どもたちをサポートするようになるでしょう。

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レクチャーに対するコメントを述べる
ルース・サンチェス教授(左)

 このようにして、きっと将来、皆さんがまいた種は実りと喜びとなって戻ってくるに違いありません。なぜなら将来エンチャイルドの皆さんは、皆さんと同じような生き方をする成長した奨学生たちの姿を見るようになるだろうと私たちは信じるからです。

 皆さんの期待に応えきれず、途中で挫折してしまう奨学生もいると思います。しかし私たちはエンチャイルドの皆さんが諦めないでこの事業を続けていってほしいと思います。
 エンチャイルドの皆さんが奨学生一人一人にまいた種は成長し、繁栄すると私は確信しています。成長のスピードが遅い人もいることでしょう。種によって成長はさまざまですし、人にも違った個性があるからです。

 ジョン・ライル君やシャインさんに植えられた種がボロンガイタさんによって育てられ、成長しているように、皆さんが奨学生たちに植えた種が、家庭において彼らの土壌を肥沃にさせ、彼らの心を耕し、彼らの成長を育んでいくことを私たちは心から願っています。

 フィリピンを愛してくださり、ありがとうございます。

歓送会‗20230624‗002
ジョニー・ボロンガイタさん
本人もカラガ・ステート大学の教授を務めている

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、先人の言葉を紹介したいと思います。
 「言霊(ことだま)」とはよく言ったものです。

 【言霊】 古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。(デジタル大辞泉より)

 エンチャイルドでは、何かをお伝えしたり、説明したりするときに、先人の格言や名言を紹介させていただくことがあります。

 生きた言葉は時空を超えて伝わる力があるからです。

 偉人や義人と呼ばれた人々の多くは、より良い人類社会、平和世界の実現を願っていました。
 そして何らかの形でその思いを言葉に残しています。

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 エンチャイルドの教育支援、社会教育論の理念、哲学ともいえるのが、「自立・共立(ギブ・アンド・ギブ)」です。「自立」だけでなく、「共立」だけでもなく、「自立」と「共立」は表裏一体、セットです。

 エンチャイルドが提唱する「自立と共立」の概念を、先人のいくつかの言葉を通じて感じていただければと思い、以下に紹介します。

 誰もが偉人として生まれ、偉人として生きられる、と信じます。
 エンチャイルドの活動理念への理解の一助として参考にしていただければ幸いです。

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作者不詳
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作者不詳
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ガンジー

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プラトン

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ガンジー

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キューリー夫人

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マーク・トゥエイン

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アンシュタイン

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チャップリン

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 エンチャイルドの活動の様子を動画でサクッと見ていただけるようYouTubeチャンネルで公開していますので、ぜひご視聴ください。

ENCHILD NEWS & REPORT 2023年8月25日号


ENCHILD NEWS & REPORT 2023年6月15日号

ENCHILD NEWS & REPORT 2023年6月25日号

ENCHILD NEWS & REPORT 2023年7月15日号


ENCHILD NEWS & REPORT 2023年7月25日号

ENCHILD NEWS & REPORT 2023年8月15日号

おまけ動画:LOVE IS UNITY 五本締め!

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当地球村山歩です。

 8月25日は、NPO法人エンチャイルドの設立記念日でした。
 2011年の設立から丸12年を迎えたことになります。

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 設立記念日のこの日、オンラインでしたが、役員の皆さんに集まっていただき、13年目の出発の場を持たせていただきました。

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 今回の役員会(理事会)のプログラムのメインは理事長による「エンチャイルドの社会教育論~自立と共立の哲学」と題したプレゼンでした。

 この内容は、スタディーツアーの日程(6月24日)の中でミンダナオ北東部地域のカラガ・ステート大学の先生たちを対象にプレゼンしたものですが、改めて役員間でエンチャイルドの教育支援に対する考え方を確認し、共有した格好です。

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 エンチャイルドの活動の柱は三つあります。
 「教育支援」「草の根交流」「社会教育」です。

スライド3

 大学生のエンチャイルド奨学生の人数が増える中、「社会教育」というテーマの持つ意味が大きくなっています。
 エンチャイルドの社会教育は、「自立と共立の哲学」という考え方、価値観をベースに取り組まれています。

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 エンチャイルドが目指すのは、より良い社会、すなわち「子どもたちが夢と希望、志を持って生きられる社会」です。
 そのような社会は、自立と共立という価値観によって成り立つことができると考えます。言い換えれば、自立と共立の社会を実現するための社会的教育がより良い社会の土台をつくることができる、ということです。

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 では、エンチャイルドの社会教育論、自立と共立の哲学とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。
 そのことについては、今後、ブログや動画(YouTubeでも公開予定)でご紹介してまいります。

 お楽しみに!

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 スタディーツアーのメモリアル・フォトが続きましたので、今回は少し、エンチャイルドの教育理念と社会教育プログラムについて紹介したいと思います。

 スタディーツアー2023実施中の6月24日、ミンダナオ北東部地域での最後とプログラムとして、大学関係者を対象にミニ講演をさせていただくことになっています。以下の内容はその時にお話しする予定のものです。

 図解を見ていただくだけでも大体の内容は理解していただけるかと思います。
スライド1

 エンチャイルドは、人間の無限の可能性を信じています。

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 エンチャイルドの目指すものは何でしょう?

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 エンチャイルドの全ての活動は、より良い社会の実現のために行われます。

スライド5

 エンチャイルドは、より良い社会を実現するために、その担い手としての「PEACE ADVOCATE(平和の擁護者、推進者)」の育成を活動の中心テーマに置いています。

スライド6

 エンチャイルドのビジョンは、世界の全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会の実現です。そのような社会は、「自立」という縦軸と「共立」という横軸によって形成されていることでしょう。共立社会を構成する中心的なエレメントが「共生」「共食」「共助」「共有」「共感」「共創」「共観」の八つ。共立の世界は、ギブ・アンド・ギブの世界です。
 エンチャイルドの教育は成長欲求(自己実現欲求、自己超越欲求)を刺激し、共同体意識(共同体感覚)を高めることを目指します。
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 自立と共立による世界観に通じる著名人たちの名言を紹介しましょう。

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プラトン
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ガンジー
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ナイチンゲール
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マークトェイン
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アインシュタイン
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ガンジー

 エンチャイルドの教育目標は、社会の問題解決者(PEACE ADVOCATE)の育成であり、国境を超えて家族愛に生きる青年(GLOBAL YOUTH MODEL)を育成することです。地球を愛し、世界と人類を愛する青年のモデルです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は「ピース・アドボケイト」についてです。

 ピースは、PEACE、これは「平和」ですね。
 アドボケイトは、ADVOCATE、です。
 意味はというと、デジタル大辞泉では「支持者」「擁護者」、実用日本語表現辞典では「主唱者」「代弁者」「唱道者」のことを意味する英語表現だと記しています。
 実用日本語表現辞典には、力を貸すという意味を持つラテン語の「advocare」が、advocateの語源・由来となっている、とあります。

 辞書の意味に従えば、PEACE ADVOCATEは、平和の支持者、平和の擁護者、平和の主唱者、平和の代弁者、平和の唱道者、さらに語源に従えば、平和のために力を貸す人、となります。

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 エンチャイルドは主に教育支援事業を行っているNPO、NGOですが、同時に社会教育を推進する団体でもあります。
 教育支援の受益者(裨益者/Beneficiary)には学業を全うし、貧困の世代間連鎖を断ち切って自立(精神的、経済的、社会的自立)した人生を実現すると同時に、共立社会の実現の担い手を目指してほしいと願っています。
 共立社会の実現の担い手とは、平和の擁護者であり、平和の唱道者であるPEACE ADVOCATEです。言い換えれば、エンチャイルドは「平和な状態」を「共立した社会」と考えているわけです。

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 「平和」は平らかに和すると書きますね。
 平らかとは、互いに自らの主体性を堅持しながら協調し合うことです。
 和するとは、調和して一つになっている状態ですが、妥協して同化することではありません。主従関係でも支配・被支配の関係でもありません。共依存の関係でもありません。
 和した関係は、互いを尊重し合い、それぞれの個性が生かされている状態です。これが共立の関係であり、自立と共立を両立した状態です。

 皆さんはどんな社会で暮らしたいですか? どんな人生を生きたいですか?

 貧困の世代間連鎖を断ち切ることがエンチャイルドのミッションですが、それは同時に、自立と共立を実現した社会(平和な社会)を実現する担い手を育成することでもあるわけです。

 この目標(目指すもの)は、受益者の側だけでなく、支援する側にも共有していただきたい、より良い社会の実現を目指そうとする全てのかたがたの共通の価値であると考えます。

 エンチャイルド奨学生たちの成長する姿を通して、PEACE ADVOCATEとはいかなる存在かを教えられます。彼ら自身が答えを持っているのです。そしてその答えは、たった一つの正解というよりも、彼らの生き方を通して表現された唯一無二のものだともいえます。

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 現実の社会は、残念ながら、さまざまな問題を抱えており、それを解決するための課題にあふれているといっていいでしょう。PEACE ADVOCATEたち一人一人には、問題解決者、課題解決者になってほしいと願っています。

 スタディーツアーでは、エンチャイルド奨学生との交流を通じて、ぜひ彼らの成長した姿を、PEACE ADVOCATEという観点からも感じていただければ幸いです。

 誰もが問題解決に取り組み、より良い社会を実現していく、共生・共助・共感の共立社会。これがただの理想主義、夢幻で終わるかどうか、それもまた私たちの行動にかかっているということでしょう。


【エンチャイルドからのご案内】

❶「マンスリーサポーター」って何?
❷スタディーツアーにはどうしたら参加できるの?
❸そもそも「エンチャイルド」って何?
というかた

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日のブログに対して、しんかりおんさんから「(山歩が)地域においてもどのようなことを意識して活動されているのか伺ってみたい」というコメントがありました。

 今回は、その問いかけをきっかけに今日のブログをお届けしたいと思います。

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 「地域」という概念をどう捉えるかによって理解が変わってくるかもしれませんが、いずれにせよ、私たちはローカルであれ、グローバルであれ、「地域」に生きています。
 
 地域には「共同体」という側面があると思います。つまり、同じ地域に住む人々はつながっているということです。つながっているから、互いに影響し合う存在であるし、「関係性」があるということになります。

 地域について考えるとき、関係性(結び付き)に対する意識の強弱、濃淡によって地域との関わり方に対する差が出てくると思います。

 さて、山歩が今住んでいる地域での「地域デビュー」は子どもたち(3人)が学校に通うようになったのがきっかけでした。わが家は父子家庭でしたので、学校への対応は父親である私がするしかありません。子どもが幼い頃は私の両親が同居して子どもたち(孫たち)の世話をしてくれていましたが、学校への対応は山歩がやるしかありません。

 地域で生きていれば、地域の人々と経済的行政的環境的にはつながらざるを得ないわけですが、子どもたちが学校に通うようになると学校とのつながりが強くなります。子どもの担任の先生とのつながりはもちろんですが、ほとんどの学校にはPTA(各学校で組織された保護者と教職員による社会教育関係団体)がありますので、他の保護者の皆さんとのつながりも出てきますし、その延長線上で地域社会の人々との関係も生まれてきます。

 というわけで、山歩と地域との関係性は、学校とPTA活動の関わりがきっかけで広がっていったということになります。
 ですから、「家庭と学校と地域社会」「子どもの教育を中心とした地域の連携と協力」という考え方が強いのも山歩のこのような家庭的事情や経験によるところが大きいのだと思います。

 山歩にとっては、エンチャイルドの支援先という地域も、今住んでいる地域も、子どもたちの教育支援、共育への意識がその関わり方の軸になっています。
 現在も地元の学校を中心とする地域の教育支援(共育)活動に関わり続けているのはそういう背景と経緯があるからですね。

 しんかりおんさんの問いかけに対する答えになるかどうか分かりませんが、山歩の地域に対するコミットメントは「子どもたちの成長のために支援する」と言っていいかもしれません。誰かの成長(自立)を支えることでより良い地域社会=共立社会が実現するのではないかという、“仮説”ですね。

 社会貢献というとき、さまざまな内容が含まれると思います。結果的ではありますが、山歩にとっての社会貢献は、社会教育への貢献であり、子どもたちの成長への支援にフォーカスされてきたといえます。

 身近な地域から、国境を超えた世界という地域まで、これからも、子どもたちや若い世代の自立を応援し、共立社会(ギブ・アンド・ギブ・ソサイエティ―〈society〉)の実現に貢献できたらと考えています。


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 今日はチャップリンの言葉をもとに人間関係の本質について考えてみたいと思います。

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 人は自分一人だけでは生きられません。
 常に関係を結べる存在を必要としています。
 「互いに助け合いたい」という心は、人間の本性なのだと思います。

 「相手の不幸ではなく、お互いの幸福によって生きたいのだ」

 チャップリンはこのように断言しますが、その境地に到達することは簡単ではないと思いませんか。

 では、どうしたらお互いの幸福によって生きる人間となれるのでしょうか。

 そこに到達するためにはどんな努力をすればいいのでしょうか。

 山歩は、全員が喜ぶことができる共通の目標が必要ではないか、と考えます。

 全員が喜べる取り組み、活動が必要なのではないかということです。

 エンチャイルドが「プロジェクト」と呼ぶとき、そこには全員が喜べる共通の目標設定が不可欠です。

 全員が喜べる、全員が笑顔になれるプロジェクトに取り組むこと。

 エンチャイルドが取り組む「マイ・プロジェクト」「クリスマス・プロジェクト(サンタになろう!プロジェクト)」が大切にする価値も同様です。

 非営利活動は何を目指すのか。何のために行うのか。

 何が「利」なのか。誰のための「利」なのか。
 自分もまた全員の中の一人です。
 自利と他利を両立することができるのか、これがプロジェクトの肝となります。
 

 エンチャイルドは、「相手の不幸ではなく、お互いの幸福によって生きたい」という社会の実現を目指し、そのような心が育まれる活動を推進したいと考えています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 「成長」している姿からは力が与えられるものですね。元気がもらえます。

 山歩は、わが子が学校を卒業した後も、縁あって、地元の小・中・高等学校との行き来があり、入学式や卒業式にも出席させていただく機会があります。

 そのたびに、わが子やよく知っている子どもたちでなくとも、その成長した姿には本当に感動を覚えます。存在そのものが喜びです。他人の子どもながら、そのまぶしい姿に胸がいっぱいになることも少なくありません。彼らには希望があふれています。

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 エンチャイルドの奨学生たちも同じです。
 彼らの成長する姿を通して、何事にも代えがたい、人生の貴重な体験を与えてもらっています。

 成長といえば、「成長=若さ」と思われがちですが、そんなこともないぞと、山歩は思うのです。

 成長は若者だけの特権ではありません。
 考え方一つで、私たちは永遠の若者であり続けられるのです。

 つまり自分自身の成長を見いだす生活が人生を楽しく生きる秘訣(ひけつ)ではないかということです。

 年を取っても、家族の成長や仲間の成長、自分自身の成長に触れることはうれしいものです。

 それにしても、子どもたちが成長する姿、子どもたちが夢と志を持って未来に向かって生きる姿は、家族のみならず、社会全体にとって希望ですよね。

 何年も付き合っているエンチャイルド奨学生たちは、支援者の皆さんにとっては親戚の子、甥や姪のように思える子たちではないでしょうか。

 彼らから感じる成長エネルギーは半端じゃない、です。

 パンデミック、コロナ禍にあってもエンチャイルド奨学生たちはいくつもの困難を乗り越えて成長しています。その一端に触れることのできるブログの記事やYouTube動画がありますので、まとめてご紹介いたします。

 新たな命の息吹や成長を感じる春の季節。
 改めてエンチャイルドの成長の支援の成果をご覧いただければと思います。

★ブログ記事から★

1224】「私たちの中にある“平和の種”が、助け合いを通じて互いに光となることによって成長する!」(アンパロ&スモーキーマウンテン)

1211】「『エンチャイルドはどんな活動をしている団体なのか』を受益者の子どもたちに説明しました」(マルセロ・H・デル・ピラー)

1210】「小さな手助けをすることで人々の笑顔を見ることができた時の感動は、お金に代えがたい喜びです」(MLQ)

1192】「子どもたちの人生に大きな変化をもたらすことができたと私たちは信じています」


1191】「これからもっと頑張らなければならないと決意を新たにしました」


1190】「エンチャイルドのメンバーとしてすべきことを成し遂げた今、私たちは感無量の思いです」


★YouTubeチャンネルから★


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ENCHILD NEWS & REPORT 2023年3月15日号

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  ゴールは同時にスタート地点だと考えます。

 自立もまた、自立を目指すということでは「自立=ゴール」ですが、自立は新しいゴールに向かうスタート地点でもあるわけです。

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 個人はまず個人としての自立を目指します。そして自立した個人として共立の世界で自らの役割を果たします。
 個人のままで人生を生きるという生き方も一つのライフスタイルですが、パートナーを得て結婚し、家庭をつくるというライフスタイルもあります。

 結婚すれば、夫婦としての共立の生活が始まります。子どもが生まれれば、夫婦共立の下、子どもたちは自立というゴールに向かって成長していきます。祖父母の共立が合わされば最強の家族がつくられることでしょう。

 家庭は社会の最小単位としての自立を目指します。
 社会は自立した家庭によって支えられ、共立の社会を形成するようになります。

 本当の意味での助け合い、支え合う社会は、個人と家庭の自立を基本としてなされる共立社会において可能になると、山歩は考えています。

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 弱者を支配(コントロール)するのではなく、支援(ヘルプ、アシスト、サポート)する社会です。

 現在、社会(国際社会も)が抱えるさまざまな問題のほとんどは、個人、家庭、社会の自立・共立という公式によって解決の道が開かれると考えます。

 大事なことは、人生において最初の自立という頂きに立つことです。そこから見える人生の景色を目に焼き付け、展望を眺めながら人生の喜びを味わうことです。成長する喜び、大人になる喜びです。

 教育の目的は何か。何のために教育をするのか。
 支配のためではなく、個々の自立と共立社会の実現のために行われるのが教育と教育支援の意義ではないか。

 皆さんは、どのように考えますか?

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は山歩のつぶやきコラムです。 

 帰宅時、改札口を通過しようとした時、不思議な光景が目に入ってきました。
 駅の窓口でガラス越しにひたすら罵詈雑言を放つ40代(?)の男性、そしてそれを黙して事務的に対応する駅員さん(30歳くらい?)。

 憎悪、言葉の暴力と不条理な無抵抗。

 最近、自分の価値観や体験値では図れない出来事との遭遇率が高まっているのを感じています。

 皆さん、いかがですか? そんなことはありませんか?

 さて、グローバル化とともに、異文化理解、異文化交流が促進されたことは間違いありません。
 私たち日本人の意識も随分変わったと思います。「外国(異国)」や「外国人(異国人)」との間の壁は大分低くなりました。
 これは異文化「理解」が進んだ結果というよりも、異文化「慣れ」が進んだからではないでしょうか。
 理解し合えてはいないけれど、「グローバル」の響きと共に外国や外国人が未知のものではなくなったというだけにすぎないのかもしれません。

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 ところで日本人同士はどうでしょうか。
 日本人同士の間の「異文化感」が強くなっているのではないかと感じているのは山歩だけでしょうか。
 
 言葉は通じているけど、本当に言いたいことは通じていないような…。

 「8エレメント(共生、共食、共育、共助、共有、共感、共創、共観)」は、相互理解と相互信頼を高め、共立関係を深めるための要件でもあります。

 今の時代は、同じ国の国民だから、言葉が通じるからといって、必ずしも共立・共生できているとは限らないのだと見ていいような気がします。

 皆さんはどう思われますか?

 言葉が同じでも、文化や宗教が同じでも、8エレメントが満たされていないと、つまり「自立・共立」度が高くないと、「異文化感」の溝は埋まらず、共同体感覚、共同体意識を持てない時代になっているのではないでしょうか。軸のない「孤人(こじん)」主義が増殖しているのではないか。

 日本社会に異文化間コミュニケーション時代が到来しています。
 「異文化感」による分断を回避するために、今こそ自立・共立、8エレメントといった新しいパラダイム(社会教育プログラム)を見いだす必要があると思うのです。

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ENCHILD NEWS & REPORT 2023年2月25日号
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ほとんどの人はそれほど広くない範囲、つまり家庭、職場、地域でほとんどの時間を費やして生活していることでしょう。現象面だけ見れば、単純な繰り返しの中で日々を過ごしているようにも見えます。
 しかし私たちを取り巻く「社会」は日に日に“複雑怪奇”な状態に陥っているように感じているのは山歩だけでしょうか。

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 人は一人では生きられない。
 だからこそ、複雑怪奇な社会でより良く生き抜くために、まず「一人で」生きる力を身に付けることを目指すべきではないか。つまりいかに自分を見失わずに生きるかが大事な時代ではないか、ということです。

 エンチャイルドの社会教育に対する考え方においては、「共立」という社会関係を前提として「自立」の重要性を強調します。
 共立というのは、自立した者(自主・自助・自立の姿勢を持って生きる人)同士がより良い社会の実現のために共助・共創する関係性を指しているからです。

 現実の「社会」という複雑怪奇な世界で生きる秘訣(ひけつ)は何でしょうか。
 それは自己と他者を分離して考えることです。これが共立の前提条件です。
 自分ができること、自分がすべきことを自覚することから自助・自立の道は始まります。

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 自助・自立する自己となるためには、自己成長をいかに成し遂げるかがポイントです。

 マズローの心理学を借りれば、「自立の動機=自己実現の欲求」と「共立の動機=自己超越の欲求」をいかに刺激するということになります。エンチャイルドは、これを「夢欲求」「志欲求」とも表現しています。
 
 アージリスは人間の成長過程を、「適応(adjusted:個人の内面バランスが取れた状態)→順応(adapted:個人と外部環境のバランスが取れた状態)⇒統合(integration:個人がそれぞれの環境に適応・順応した状態)⇒成長」の流れで説明しています。これが「未成熟・成熟理論(マチュリティ理論)=人間は誰でも成長への欲求を持っている」です。
 個人の人格は未成熟から成熟に向かおうとする欲求により変化するとアージリスは述べています。

 【未成熟】        【成熟】
 ・受動的行動   →   ・能動的行動
 ・依存的     →   ・自律的/独立
 ・単純な行動   →   ・多様な行動
 ・浅い関心    →   ・深い関心
 ・短期的展望   →   ・長期的展望
 ・従属的地位   →   ・同等/優位的地位
 ・自意識の欠如  →   ・自意識/自己統制

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 急がば回れです。
 複雑怪奇な世界で自分らしく生き抜くために、そして一人一人が共に自分らしく生きられる社会を実現するために、まず自助・自立の自己成長を成し遂げることです。その結果、半ば自動的に共助・共立の関係性をつくり出すことができるのです。

 自己成長(自立)の延長線上に、円満な人間関係、持続可能な循環型社会(共立)の実現が可能になると考えます。

 みんなが幸せな社会とは、当たり前のことですが、一人一人が幸せな社会であるはずです。
 自立と共立、ギブ・アンド・テイクではなく、ギブ・アンド・ギブな世界であってこそ、一人一人の幸せは実現するのではないでしょうか。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドは利他主義の立場を取っていますが、利他的であることを道徳的に押し付けるつもりはありません。
 人は誰でも生まれたばかりの時は自己中心であり、利己的です。欲求論から見ても、人間は基本的に自己を維持し、自己を守ることを優先します。

 人間の成長とは何なのでしょうか。

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 昨日のブログで取り上げた「共依存者」に関する説明を借りれば、子どももまた、「自己と他者との区別が曖昧な世界観のもとで暮らしている」し、「他人の感情と自分の感情とをはっきり区別することができないという自己中心性」で生きています。だから親(特にお母さん)の愛情を巡って「嫉妬深い」し、「他人への支配欲を強める」傾向があるというわけです。

 しかし子どもたちがそのままの状態で大人になってしまうと大変です。社会は共依存者だらけになってしまい、偽の親密性による共同体を形成してしまうのです。それでは真の幸福も真の平和も得ることはできないでしょう。

 人間は、自己中心の存在から他者中心の存在に「成長」していかなければなりません。つまり、自己と他者との区別ができ、他人の感情と自分の感情とをはっきり区別することができるような「自立心」を持つようにならなければならないということです。そのように「成人」した人々の関係性が「共立」です。

 「子ども」は自己中心的で、利己的です。欠乏欲求が中心です。
 しかし人は成長しなければなりません。
自己と他者との区別ができるようになり、他者の感情を理解することができる自己超越的で利他的な存在にならなければなりません。これが人格的に成長する、人に成るということの意味です。

マズロー欲求段階説


 社会教育の目的は、社会的存在(共立的存在)としての人間を育成することです。
 それ故、エンチャイルドは欠乏欲求よりも成長欲求(存在欲求)を刺激する(引き出す)社会教育プログラムとしてのピース・アドボケイト(平和の提唱者、推進者)教育を推進し、利己的な生き方から利他的な生き方への転換を目指すのです。

 現在取り組んでいる、エンチャイルド奨学生たちの「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」もまた、ピース・アドボケイト教育の一環として行われているものです。

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エンチャイルド奨学生たちはハイスクールに入学すると
「ピース・アドボケイト」に任命され、ギバー(Giver)を目指します

小学校を卒業するエンチャイルド奨学生たち
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 エンチャイルド奨学生たちによる企画プレゼン発表会の第2弾が11月6日(日)午後3時より開催されます。オンラインでの開催です。マニラ首都圏地域からエントリーしている4チームが発表予定です。エンチャイルド奨学生たちの夢と志を応援してください! 皆さまのご参加、お待ちしております。

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 11月4日現在で134,000円(達成率45%)のご寄付を頂いています。ご支援くださった皆さま、心から感謝申し上げます!

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドでは、「共立」を「共依存」の反対概念として位置付けています。

 ところで皆さんは、斎藤学(さとる/1941年2月23日~)という学者をご存じでしょうか。
 医学博士で精神科医の先生です。共依存やアダルトチルドレンの概念を日本に紹介し、広めたかたです。

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 今回は、斎藤先生の著作(『「家族」という名の孤独』/講談社+α文庫)を通して共依存について考えてみたいと思います。「共依存=偽の親密性」というテーマです。

 斎藤博士は、共依存にあって親密性にない属性として以下の五つを挙げています。

❶自己中心性
❷不誠実(不正直)
❸支配の幻想
❹自己責任の放棄ないし他者からの非難への恐れ
❺これらの全ての根底にあるのが自尊心の欠如(低さ)

 エンチャイルドが提言する「共立」の概念は、斎藤博士の言う「親密性」に近いものがあると思います。
 「共依存=偽の親密性」であるということの意味は、共立共依存は一見同じよう見えるが、本質的には全く違うものであるということを指しています。

 ですから、共立的親密性を、以下のように理解することができると思います。

①利他的である
②誠実である、正直である
③支配・被支配の関係ではなく、相互協力〈補完〉(Give and Give)関係である
④自己責任を放棄しない、自助努力を重んずる、他者依存をしない ⇒ 相互尊重の関係
⑤自尊心、自己肯定感が強い(高い)

 斎藤博士は、共依存者は「自己と他者との区別が曖昧な世界観のもとで暮らしている」と指摘し、そのため、「共依存者は他人の感情と自分の感情とをはっきり区別することができないという自己中心性の病理を抱えている」と述べています。
 結果的として、共依存者は嫉妬(しっと)深いと言及しています。そして、このことが、共依存者の他人への支配欲を強めるのだとも言っています。


共依存者
自己と他者との区別が曖昧な
世界観のもとで暮らしている
他人の感情と自分の感情とを
はっきり区別することができない
という自己中心性の病理を抱えている
嫉妬深い
他人への支配欲を強める

 いかがでしょうか。

 これを「自立・共立」論で克服しようというのがエンチャイルドの社会教育に対する考え方です。

 具体例を挙げて説明されないと少し分かりにくいかもしれませんが、日常の家庭生活や社会生活の中で案外よく見かける内容ではないでしょうか。
 
 フィル・バートル教授の貧困の五つの要因の逆パターンを改めて見てみると、

 貧困脱却の糸口として、①正直 ②健康 ③関心 ④知識 ⑤自立、が挙げられます。

 親密性の属性と共通するものがありますね。

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 また、ヘッグマン教授の貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワードである、①愛着 ②支援 ③励まし ④刺激 にも、親密性の属性と共通するものが見られます。

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  以上のことから一つの考え方を提示すれば、偽の親密性(共依存)から真の親密性(自立・共立~8エレメント)への転換が、貧困の世代間連鎖を断ち切る要因ともなり、共依存的な家族(共同体、関係性)から共立的な家族(共同体、関係性)へのトランスフォーメーションをもたらすのではないかということです。

 自立・共立や8エレメントは、エンチャイルドの活動の中だけの話ではなく、一般的な家庭生活や社会生活、組織・団体などの共同体の中にも適応する内容だと思っています。

 より良い社会を実現するために、エンチャイルドの「自立・共立」論、「8エレメント」論に関心を持っていただけるとうれしいです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、「エンチャイルドはなぜ奨学生たちのプロジェクト企画コンテストを行うのか?」というテーマでブログを書いてみたいと思います。

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 この問いの答えは、ずばり彼らの成長のためです。
 エンチャイルドの教育支援事業の主体的な目的の一つは、受益者であるエンチャイルド奨学生たちの「成長のための支援」にあるからです。

 人間の成長にもいろんな成長があるわけですが、エンチャイルドの教育支援によって目指す成長は、自立心と共立心の成長です。
 貧困の世代間連鎖を断ち切るための心と体と頭の成長です。

 自立心と共立心の育成のために、まず大切なことは他者認識です。他者を認識してこそ、自己認識自己の自覚が促されるからです。そこから自立心の成長は始まります。

 エンチャイルドの奨学生になった段階で、すでに彼らは他者を強く意識するようになります。日本人、日本の支援者という他者です。支援者と受益者という関係性ですが、強く他者を意識し、エンチャイルド奨学生である自己を強く自覚するようになります(もちろん程度の差はありますが…)。 

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 他者への認識、自己への自覚は、年月とともに深まります。
 このことは、マズローの欲求論の表現を借りれば、自己実現欲求と自己超越欲求が刺激されていることを意味しています。

 エンチャイルドが推進する「ピース・アドボケイト」「エンチャイルド・ユース」のステートメントは、まさに自己と他者の関係性に対していかに主体的にコミットするかが記されています。

 プロジェクト企画コンテストもまた、同様の目的で行われます。
 プロジェクトを企画・創出し、実践する過程において自己と他者の関係性は高まっていきます。すなわち、自立心と共立心が育まれていくということです。「ギブ&ギブ精神」と「より良い共同体形成のための8エレメント」の考え方、価値観を共有していれば、自立心と共立心の成長の度合いはいっそう強くなることでしょう

 自立心と共立心を育むということは、言い換えれば、夢と志を持って生きる人間として育つということを意味しています。
 自立心と共立心の成長は、必ずや貧困の世代間連鎖を断ち切る力をもたらすことでしょう。のみならず、より良い社会実現の担い手(リーダー)となっていくに違いありません。

 「エンチャイルドはなぜ奨学生たちのプロジェクト企画コンテストを行うのか?」
 エンチャイルド奨学生たちがこの取り組みに挑戦すれば、企画の段階から、自立心と共立心、夢と志の成長スイッチが入ることでしょう。これが、ピース・アドボケイト社会教育プログラムを行う意義でもあります。

 このような教育支援の取り組みについて、皆さんはどのように考えますか。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 10月17日月曜日。今年も残すところ、76日となりましたね。
 いろいろなことが起こった2022年であり、そのいろいろなことのほとんどが現在進行形で未解決の案件のまま山積みとなっている内外の状況と言っていいでしょう。 

 さて、今日のブログは、「何が人生を変えるのか、変えられるのか」というテーマについて考えてみたいと思います。

旅人

 皆さんは「何が」の部分をどのように考えますか?

 山歩は、「意志と行動」だと考えます。
 意志と行動が人生を変える、変えられると。

 私たちにとって意志と行動が自ら手にある、つまり意志と行動の自由を持った私たちであると考えることは非常に重要だと思うんですね。

 もし私たちに意志と行動の自由がなかったらどうでしょうか?

 人生を変える、変えられるという以前の問題に陥ってしまいます。
 意志と行動に対する自由のない世界。考えただけでも身震いがしてきませんか?

 しかし歴史を振り返ってみれば、その意志と行動の自由が制限されたり、奪われた人々がどれほど多かったことでしょうか。それは決して遠い昔の話でも遠い世界の話ではありません。
 人類の歴史をひと言で言えば、自由を勝ち取るための歴史であったとも言えるしれませんね。

 皆さんは、その不自由さを感じることはありませんか?

 要するに言いたいことは、人間の持つ自由意志と自由行動というものが実に大事なものだということです。

 「自由など与えたら何を考え、何をやらかすか分からん」と言って、自由を制限したがる人も少なくないかもしれません。

 自由が脅かされている、といった場合は、危機感を感じて自由のために戦おうという気持ちにもなるかもしれませんが、厄介なのは、自由の持つ真意を理解せずに、放棄してしまっている場合です。

 自分の人生をどういう人生にするかは、自分次第だと言えば、言い過ぎでしょうか。
 お金がない、時間がない、能力がない、地位がない、後ろ盾がない、などなど、ない理由を挙げればきりがありませんが、人間が持つべきものはただ、自由意志と自由行動だと言ったらどうでしょう。

 自由意志と自由行動に対する自覚をしっかり持つことが「自立」の第一歩です。
 言い換えれば、自由なくして自立は不可能です。よって自由なくして共立の社会もあり得ません。

 自由のない人生は何かに(何者かに)依存して生きていくしかないのであり、自由のない社会は誰かの支配を受けて存在することしかできなくなってしまうのです。

 貧困の世代間連鎖を断ち切ることの本質も、一人一人が真の自由を獲得するところにあるでしょう。
 これが個人として自立を目指さなければならない理由であり、共立の社会を実現しなければならない理由です。

 自立教育で学ぶべき中心的内容は、自分の意志を持つこと、自分の意志によって行動すること、そして自分の行動とその結果に対する責任を負うということです。自由と責任はセットであり、表裏一体のものと言えるでしょう。

 「何が人生を変えるのか、変えられるのか」

 私の人生を変えるのは、私の人生を変えられるのは、自らの意志と行動なのです。これが100%だと言わないまでも、物事の80%以上、90%以上を占めていると、山歩は考えています。

 異論を唱えるかたもいらっしゃることでしょう。
 しかし、私の人生において私ができること、やるべきことは自らの自由意志と自由行動以外に何があるのでしょう。この意志と行動の自由をどのように使うかに私の人生がかかっていると言っても過言ではありません。

 そうであってこそ、私は私の人生を生きるのであり、私が私らしく生きる道を見いだせるのではないでしょうか。その意味で、人生の幸・不幸を決めるのも自分次第だということになります。

 「ピース・アドボケイト(平和の提唱者、推進者)」社会教育プログラムは、真に平和な社会共同体を実現するための個人の自立性と社会の共立性をいかにして高めるかを学ぶプログラムでもあります。

 子どもたちが夢と志を持って生きられる社会、それは、子どもたちが自らの意志と行動の自由を持って生きられる社会、生きる社会ということもできます。

 今年の残り時間もまた、一人一人の自由意志と自由行動が守られる一日一日となることを心から願っています。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 ブログ【1052】で書いた内容ですが、英語圏のかたに共有していただくために英文を加えて再掲いたします。

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マニラ湾の夕日

貧困の5大要因の転換のために!
For Transformation from the Five Major Factors of Poverty! 

 This time, I would like to focus once again on "Five factors of poverty (The Big Five) " by Professor PHIL BARTLE in the U.S.

 It is an analysis of the five main factors when considering poverty as a social problem.
 These are “dishonesty”, “apathy”, “ignorance”, “dependency”, and “disease”.

 As a solution idea, let's simply consider the opposite of this.

 Dishonesty => Honesty
 Apathy => Affection
 Ignorance => Knowledge
 Dependence => Independence
 Disease => Health

 We can hypothesize that these attitudes (attitudes, dispositions, and postures), such as honesty (integrity), having the affection (respect), acquiring of knowledge (attitude of learning), independence (not dependence), and having healthy lifestyle habits, are the key to solving the poverty problem. 

 We will probably never be able to solve the problem of poverty if we understand that it is an economic problem. To solve this problem, we must first consider the problem of each individual's attitudes. If we do not solve this problem, we will not be able to solve the poverty problem.
In short, the issue of the attitude that one should have is neither impotent nor meaningless.

 “Peace advocate education” is education that draws out the person's own strength to break the intergenerational chain of poverty. As I discussed in yesterday's blog(【1051】), "Attachment," "Support," "Engagement," and "stimulation" are also elements that bring out the power of the individual.

 ENCHILD is committed to the “Peace Advocates Social Education Program”, which supports the growth of beneficiaries along with the scholarship support.

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貧困の5大要因の転換のために!

 今回は、米国のフィル・バートル教授の「貧困の5大要因(The Big Five)」を改めて取り上げます。
 社会問題としての貧困を考えるときに、その主な要因が五つあるという分析です。
 「不正直」「無関心」「無知識」「依存」「病気」の五つです。 

 解決の発想として、単純にこの逆を考えてみましょう。

 「不正直」⇒「正直」
 「無関心」⇒「関心」
 「無知識」⇒「知識」
 「依存」⇒「自立」
 「病気」⇒「健康」

 正直である(誠実である)、関心を持つ(リスペクトする)、知識を獲得する(学ぶ姿勢を持つ)、自立心を持つ(依存しない)、健康的な生活習慣を持つ、といったこれらのアティチュード(態度、心構え、姿勢)が貧困問題の解決の鍵になるという仮説を立てることができるのではないでしょうか。

 「貧困問題は経済問題である」という理解では、おそらく貧困問題を解決することはできないでしょう。この問題を解決するために私たちが最初に考えなければならないのは、一人一人のアティチュードの問題です。これを解決しなければ、貧困問題の解決には至らないということです。
 要するに、当事者の持つべきアティチュードという問題は、無力でも無意味でもないということです。

 ピース・アドボケイト教育とは、貧困の世代間連鎖を断ち切るための本人自身の力を引き出す教育です。昨日のブログでも取り上げたように、「愛着」「支援」「励まし」「刺激」もまた、本人の持つ力を引き出すための要素だと言えます。

 エンチャイルドは経済援助、奨学金支援とともに、受益者の成長をサポートする「ピース・アドボケイト社会教育プログラム」に力を注いでいます。

 皆さまの一日100円の経済援助が貧困の世代間連鎖を断ち切る道を開きます。

 ご協力ください。

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クリスマス・プロジェクト企画コンテスト2

 日本側としては、下記のように、エンチャイルド奨学生たちによるクリスマス・プロジェクト企画を経済的な面から援助してまいります。ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

クリスマス・プロジェクト企画コンテスト
エンチャイルドへの参加方法
スタディーツアー(日比交流会)、説明会、報告会、セミナー、
ワークショップなどの活動は、現在、主にオンラインで行っています。


 世界の子どもたちを元気にするプロジェクトを応援してみませんか?

 エンチャイルドは子どもたちのサポーター大募集中です!

 国際協力、海外教育支援に関心のあるかたは、info@enchild.org までお問い合わせください。

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ボランティア募集中!

 


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 「自立・共立」は、「夢・志」と言い換えることができます。

 夢とは、どんな自分になりたいのか(自己実現欲求)、志とは、他者との関係においてどのような生き方をしたいのか(自己超越欲求)、ということです。

 「全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会」。これがエンチャイルドのビジョンです。
エンチャイルドの目指すもの2020スライド (5)

マズロー欲求段階説
 
 エンチャイルドは、教育支援(奨学金支援)と共に奨学生たちが夢と志を持って生きられるようサポートしたいと考えています。それが貧困の世代間連鎖を断ち切ることのできる最も重要な要件だと考えるからです。

 奨学生たちにとって支援者の皆さんはピース・アドボケイト(平和の提唱者、推進者)のモデルです。彼らの支援者であることが、すでにピース・アドボケイトの実体なのです。ですから、支援者の皆さんと奨学生たちとの出会い、交流は大切です。現地を直接訪ねて行うスタディーツアーの交流プログラムはもちろん、オンライン・スタディーツアー(日比オンライン交流会)による交流プログラムも同様です。支援者の皆さんには、ぜひご参加いただきたいと思います。
エンチャイルドの目指すもの2020スライド (2)

 さて現在、エンチャイルド奨学生たちを対象とした「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」が進行中です。ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っている取り組みです。
 
 この取り組みは、エンチャイルド奨学生たちの自覚と自尊心を高め、自己実現欲求(夢)と自己超越欲求(志)を刺激するものであり、エンチャイルドのビジョンを具現化するための社会教育プログラムです。

クリスマス・プロジェクト企画コンテスト2

 日本側としては、下記のように、エンチャイルド奨学生たちによるクリスマス・プロジェクト企画を経済的な面から援助してまいります。ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。
 
 ブログナンバー、【1051】【1052】【1053】【1054】と、改めてエンチャイルドが取り組む社会的活動についてご理解いただくためのいくつかの観点を共有してみました。どれも短いコラムですので、ぜひ何度か読んでいただければ幸いです。

 さて、その中で、「より良い社会」という表現が出てきたと思います。実に観念的で曖昧な表現ですね。「良い」という概念は、非常に主観的なもののように感じます。ある人にとって良いものも、他のある人にとっては良くないということもあります。

 エンチャイルドの文脈の中で使われる「より良い社会」は、8エレメントが満たされている度合いを示しています。より良い共同体を形成するための八つの要素が「8エレメント」です。

 8エレメントによって構成される円形(球形)運動の中心を貫くのは、自立・共立の軸です。
 自立・共立の軸が共栄、すなわち持続・発展の前提条件となります。

スライド2

 「良い社会=共立・共栄が実現している社会」となります。
 よくいわれる「持続可能な社会」も、自立・共立を軸として8エレメントが回転することで実現できると考えます。
8エレメントと共同体
 8エレメントを満たした社会の性質を挙げてみましょう。
 「和合性」「調和性」「成長性」「発展性」「安定性」「持続性」「公平性」「協調性」などです。
 しかしこれらの性質は依存(共依存)によってもたらされるものではありません。8エレメントは自立・共立によって導きだされるものであって、支配・被支配の関係によってつくり出されたものではありません。
エンチャイルドの目指すもの2020スライド (8)
 私たちは自由に生きたいと思っています。自由な世界の住人でありたいと望んでいます。
 「自由」については回を改めて論じたいと思いますが、放縦で無責任、勝手気ままに利己的な欲望の垂れ流しを自由とは呼びません。自由は自立・共立の延長線上に存在するものです。 

 最後にチャーリー・チャップリンの言葉を紹介します。

 自立・共立を軸に8エレメントを満たした社会もまた、真の平和と真の幸福を希求する人間の本性が志向し、つくり出そうとする共同体の姿なのです。
スライド2
 現在、エンチャイルド奨学生たちを対象とした「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」が進行中です。ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っている取り組みです。

 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 今回は、山極寿一先生の著作『「サル化」する人間社会』(発行 集英社インターナショナル)を引用しながら、教育支援の意義について考えてみたいと思います。

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 「人間とは社会的動物です」と述べるのは、山極寿一・京都大学前総長。
 
 山極先生は「人類学」を選択した理由をこう語っています。
  
 「人間の本質を知るには、人間社会の由来を知らなければならないだろう」
 「人間の本性を知るには、人間社会がどのようにして生まれ、進化してきたのかを知る必要があると思った…」

 山歩は進化論の信奉者ではありませんが、山極先生のお話には共感することが多いのです。
 それはきっと、山極先生が人類学を通して「人間の本質」に迫ろうとしているからです。

 より良い社会を見いだそうとすれば、人間の本質に迫らなければなりませんし、人間の本性を知らなければならないからです。

 山歩もまた、社会的活動を行う中で、社会学的なアプローチであれ、心理学的なアプローチであれ、そして人類学的アプローチであれ、人間の本質、人間の本性を扱わずして、その目的を達成することはできないと考えます。

 家族は最小単位の共同体です。社会はその家族が集まって、つながってできた集団ですから、社会もまた家族が拡大した共同体と見ることができるでしょう。その意味で、社会共同体の基本単位は家族だと見ることができます。

 山極先生はこのように述べています。

 「食べ物を家族で分かち合い、共同体でともに子育てを行うといった行動は、人間の心を進化させ、高い共感能力を芽生えさせました。共感能力とは、自分以外のものの気持ちを理解する力のこと。人間以外にも、ゴリラやサルにも共感能力は見られますが、人間ほどではありません」

 「家族共同体」の特徴に、「共食」「共育」「共感」の要素があることが、山極先生のお話からも分かりますね。
 
 エンチャイルドの教育支援活動の特徴を挙げてみましょう。

・活動の中心に子どもがいる
・子どもたちは人類共通の宝物である
・子どもへの教育支援は共育である
・教育支援の目的は子どもたちの成長である
・子どもたちの成長は希望の未来の証しである
・支援者と受益者の関係は、「家族のために」という家族共同体に流れる共感性を根拠としている
・心の国境を超えて体験した家族共同体感覚は、そのまま社会共同体の一員として共同体感覚となる
などなど

 山極先生は著作の中でこう述べます。
 「人類は子育ての必要性から『家族』を作り、『共同体』を作りました。そして、次第に集団規模を増大させていったのだと考えられます。子どもを一緒に育てようと思う心が、大人に普及していった。それが人類の家族の出発点なのです」

 皆さんはどう思われますか?

 人類の家族の出発点は子どもを共育することにあり、と。

 現代社会にさまざまな問題があると仮定しましょう。

 これを解決しようとするとき、山極先生の考えを借りて言えば、

 子どもたちの共育を促進させることは、家族共同体の本来の機能を活性化することである。子どもたちの健全育成が回復すれば、共同体としての社会の再建は成され得る。

 いかがでしょう?

 心の国境を超えた家族愛による子どもたちへの教育支援で、より良い社会の実現を目指すという、私たちの活動とダブりませんか?

 人類の家族の出発点が共に子どもを育てるところにあるという仮説に基づいて考えてみましょう。
 子どもたちの共育を中心的な活動にすることで、混迷の中にある人類共同体世界を正常化させることができるのではないか、ということなんです。

 これこそが人間の本質や本性に帰る運動だとも言えます。

 いずれにせよ山歩の言いたいことは、子どもたちへの教育支援には価値があるということであり、共育という考え方が共同体の絆を強く深くする鍵であるということです。


 さて現在、エンチャイルド奨学生たちを対象として取り組み進行中の「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」は、ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っているものです。

 皆さまの一日100円の支援がより良い社会の実現を可能にすることでしょう。

 ぜひご協力ください。

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ワークショップなどの活動は、現在、主にオンラインで行っています。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、より良い社会を実現するための推進力としての「欲求論」について考えてみたいと思います。

 人が生きていく上で欲求(欲望)は不可欠です。そして欲求は人間の行動を決める動機となり得るものです。

 食べたいから何事かの行動をする、認められたいから何かしらの行動を起こすといったように。

 さて、心理学、特にアブラハム・マズローの視点を借りてお話を進めてみましょう。

 欲求には欠乏欲求と成長欲求(存在欲求)があるといわれます。


マズロー欲求段階説


 欠乏欲求とは、生理的欲求、安全欲求、帰属(愛と所属の)欲求、承認欲求です。いずれも(体=自己が)生きていくためには不可欠なものであり、エンドレスな欲求、井上陽水の名曲「限りないものそれが欲望♪」だと言えます。人間は一人だけで生きていくのなら、体の欲望の気の向くまま、欠乏を満たすことを目的とした人生もありなのかもしれません。

 しかし人間は一人では生きていけませんし、実際一人で生きていません。人間は共存し、共に生きていくために生存欲求(成長欲求)を持っています。これが、マズローの言う「自己実現欲求(自分の本性と価値を実現しようとする欲求)」と「自己超越欲求(他者のために生きようとする欲求)」です。

 山歩流に言わせていただければ、欠乏欲求は体の欲求(自己保存のための生活的欲求)であり、成長欲求は心の欲求(利他愛に向かおうとする社会的欲求)です。

 より良い(自分にとって良い)自分を実現しようとするのが欠乏欲求(生活的欲求)、より良い人間関係、共同体、社会を実現しようとするのが成長欲求(社会的欲求)です。アドラーの言葉を借りれば、「共同体感覚」ですね。

 問題はバランスです。
 どちらがより主体で重要かと言えば、成長欲求です。社会的自己として価値を実現しようとする欲求が主体です。欠乏欲求は満たされなければなりませんが、同時に抑制の対象でもあり、自分自身がコントロール(欲求の制御)できなければなりません。

 人間が他者との関係を大切にし、利他的であろうとすれば、利己的な自分をコントロールできなければならないということです。

 より良い社会の実現、これがエンチャイルドのミッションです。そもそもNPO(非営利組織)はより良い社会を実現するための課題解決を目的とした団体と言えます。エンチャイルドもまた、NPOです。政治や宗教とは違う角度でより良い社会の実現にコミットメント(責任を持って関わること)していると言ってもいいでしょう。

 エンチャイルドの教育支援は、経済援助や物資援助だけでなく、社会教育的アプローチに重きを置いています。それが、ピース・アドボケイト(平和の提唱者、推進者)社会教育プログラムです。その中身はと言えば、「成長欲求を刺激するプログラムである」ということです。

 ティーチングであれ、コーチングであれ、人の心(欲求)を動かす働きかけです。
 少し乱暴な言い方ですが、外側から働きかけるか、内側から働きかけるか、の違いです。
 
 欠乏欲求のコントロールは外側からの働きかけが有効です。つまりティーチングです。自分が自分をコントロールするということも同じ意味です。

 しかし成長欲求のコントロールは外からの働きかけで行われるものではありません。内なる自分(超自我)によって自己をコントロールしなければなりません。コーチングはその助けになりますね。それと体験です。

 体験を通して内なる自分を刺激し、目覚めさせ、自己成長を実現させていくのです。言い換えれば、これが成長欲求を刺激するということです。

 エンチャイルドの社会教育プログラムが成果を発揮するということは、成長欲求、社会欲求が刺激され、より良い社会の担い手となる人間を育成することにつながるということです。
 そすれば、共生、共感、共食、共助、共育、共有、共創、共観といった、八つのエレメント(より良い社会を形成する要素)を満たす共同体社会をもたらすことができるでしょう。これをエンチャイルドでは、ギブ・アンド・ギブ主義とかギブ・アンド・ギブ精神と呼んでいます。

 現在、エンチャイルド奨学生たちを対象として取り組み進行中の「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」は、ピース・アドボケイト社会教育プログラムの一環として行っているものです。

 皆さまの一日100円の支援がより良い社会の実現を可能にすることでしょう。

 ぜひご協力ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、米国のフィル・バートル教授の「貧困の5大要因(The Big Five)」を改めて取り上げます。

 社会問題としての貧困を考えるときに、その主な要因が五つあるという分析です。
 「不正直」「無関心」「無知識」「依存」「病気」の五つです。

スライド4

 解決の発想として、単純にこの逆を考えてみましょう。

 「不正直」⇒「正直」
 「無関心」⇒「関心」
 「無知識」⇒「知識」
 「依存」⇒「自立」
 「病気」⇒「健康」
 
 正直である(誠実である)、関心を持つ(リスペクトする)、知識を獲得する(学ぶ姿勢を持つ)、自立心を持つ(依存しない)、健康的な生活習慣を持つ、といったこれらのアティチュード(態度、心構え、姿勢)が貧困問題の解決の鍵になるという仮説を立てることができるのではないでしょうか。

 「貧困問題は経済問題である」という理解では、おそらく貧困問題を解決することはできないでしょう。この問題を解決するために私たちが最初に考えなければならないのは、一人一人のアティチュードの問題です。これを解決しなければ、貧困問題の解決には至らないということです。
 要するに、当事者の持つべきアティチュードという問題は、無力でも無意味でもないということです。

 ピース・アドボケイト教育とは、貧困の世代間連鎖を断ち切るための本人自身の力を引き出す教育です。昨日のブログでも取り上げたように、「愛着」「支援」「励まし」「刺激」もまた、本人の持つ力を引き出すための要素だと言えます。

 エンチャイルドは経済援助、奨学金支援とともに、受益者の成長をサポートする「ピース・アドボケイト社会教育プログラム」に力を注いでいます。

 皆さまの一日100円の経済援助が貧困の世代間連鎖を断ち切る道を開きます。

 ご協力ください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 エンチャイルドは、貧困の世代間連鎖を断ち切ることをミッションとしています。

 米国のノーベル賞経済学者、ジェームズ・ジョセフ・ヘッグマン教授は、貧困の世代間連鎖を断ち切るためのキーワードとして、「愛着(Attachment)」「支援(Support)」「励まし(Engagement)」「刺激(Stimulation)」の四つを挙げています。

スライド3

 エンチャイルドもまた、貧困の世代間連鎖を断ち切るための教育支援を実践すべく長年歩んできました。そして、ヘッグマン教授が指摘するこの四つの観点を意識して活動に取り組んできたつもりです。

1.愛着:家族愛の心を持って支援者が受益者と接し、家族のように交流することを心がけてきた。

2.支援:奨学金による経済的援助だけでなく、彼らに必要なサポートができるよう努めてきた。

3.励まし:交流プログラムを通して彼らの夢と志の実現に向かうモチベーションを高めてきた。

4.刺激:さまざまな制度や企画、取り組みを通して、彼らの成長を刺激するための体験の機会を与えてきた。

 エンチャイルド奨学生たちに対して貧困の世代間連鎖を断ち切るという結果をもたらしているかどうかを実証できるのは少し先のことかもしれません。しかし彼らのエッセーやスピーチを通してその実りの一端を感じていただけているのではないでしょうか。

 また、卒業生(エンチャイルド奨学生のOB、OG)のその後の様子を見る限り、その実りは具現化されているのではないかと自負しています。

 さて、今回取り組んでいる「クリスマス・プロジェクト企画コンテスト」は、まさに「刺激」を与えるための社会教育プログラムです。プログラムを通してエンチャイルド奨学生たち(特に、エンチャイルド・ユースのメンバーたち)を刺激し、ピース・アドボケイト(平和の提唱者、自立と共立、ギブ&ギブ主義の実践者)としての成長と体験の機会を与えたいと考えています。

 改めて紹介しましょう。
 プログラムは以下のようなものです。

クリスマス・プロジェクト企画コンテスト2

 そして、それをサポートし、励ますために、日本側としては以下のような支援に取り組んでいます。

クリスマス・プロジェクト企画コンテスト

 同プログラム、すなわち「教育支援」の延長線上に行われるピース・アドボケイト実践者としての「社会教育プログラム」は、貧困の世代間連鎖を断ち切る大きな力となることでしょう。
 これらの取り組みは、フィリピンの貧困学生を対象として行われていることの一つですが、いずれ日本の貧困の世代間連鎖の解消にも役立てられるものとして実践したいと考えています。

 「自立・共立」精神を高め、ギブ&ギブ主義の哲学で生きる青年たちを育成することが、ピース・アドボケイト社会教育プログラムの目的です。

 皆さまには、エンチャイルドの教育支援活動の趣旨をご理解いただき、ぜひこの機会にご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 9月を迎えました。今年も残り4カ月。2022年も3分の2が過ぎました。
 今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 ところで、8月24日午前8時25分、「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫氏が老衰により死去しました。90歳でした。
 稲盛さんは、利他の精神を大切にした日本を代表する世界的な経営者の一人です。

 偉人と呼ばれる人物の共通点として、成し遂げた業績と共に、歴史感覚と哲学的視点(フィロソフィー)を持っていることが挙げられると、山歩は考えています。
 稲盛さんもまた、偉人の一人でした。

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 山歩は、人は誰でも偉人になれると考えています、というか、そのように信じています。
 そして山歩自身も偉人になりたいという願望を持って生きています。

 しかしそれは功名心や名誉欲が動機なのではありません。
 
 ところで、稲盛さんといえば思い出すのが、あの方程式です。
 ご存じのかたも多いでしょう。

 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

 この人生成功のための方程式は、「ごく平均的な能力しか持たない人間が、偉大なことをなし得る方法はないだろうか」という問いに対する稲盛さんが出した答えだったそうです。

 つまりこれは、偉人(偉大なことを成し遂げる人)になるための公式でもあります。

 持って生まれた能力だけで人生や仕事の結果が決まるわけではない、ということです。

 掛け算なのです。
 考え方次第、熱意(夢や志への情熱、願望)次第で人生や仕事の結果を大きくすることができる、ということなんですね。

 能力が小さかったとしても、考え方や熱意の数値が大きければ、能力の不足を補って人生と仕事の結果を大きくすることができるというわけです。

 人生であれ、仕事であれ、どのような考え方を持って生きるのか、どのような熱意を持って生きるのかによって結果が違ってくるということです。

 考え方とは、哲学です。
 熱意は、願望です。

 マズロー流に考えれば、どのような動機(欲求)のレベルで生きるのかという問いかけでもあるといえるでしょう。

 人間(人格)はどのようなときに成長するのか。
 より大きな夢(=願望)のために生き、より高い次元の志(=哲学=人生観)を持って生きるときではないでしょうか。

 エンチャイルド奨学生たちを通して、この方程式が正しいことが分かります。
 彼らは考え方と熱意を自分自身の能力に掛けることによってどんどん成長していっているからです。夢と志を強く持ち続けられることによって自らの人生の可能性を拡大化しています。

 人は誰でも偉人として生まれました。
 人は偉人になるために生きているのです。
 そして、誰もが「考え方×熱意×能力」次第で偉人になれるのです。

‐‐‐

 9月10日、オンライン・スタディーツアー(日比オンライン交流会)を開催いたします。
 奮ってご参加くださいませ!

日比オンライン交流会‗20220910

 皆さまの参加をお待ちしております。参加ご希望のかたは、9月8日(木)までにご一報ください。
 また、日本側の出し物として歌などのパフォーマンスやプレゼンを希望されるかたは、9月4日(日)までにお知らせください。お問い合わせは下記メールアドレスまで。

info@enchild.org
NPO法人エンチャイルド事務局

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2015年に行われたスタディーツアーのワンショット
(ミンダナオ島ブトゥアン市バランガイ・マサオの浜辺で)

エンチャイルドへの参加方法
スタディーツアー(日比交流会)、説明会、報告会、セミナー、
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次回は、9月10日(土)午後3時より開催いたします。


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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今日は、エンチャイルド事務局長のリポートをお届けします。

日本の中学校とフィリピンのハイスクールの交流授業をサポート

 NPO法人エンチャイルドは、日本とフィリピンの中学生たちの国際交流の促進にも一役買っています。

 今回は、一般社団法人GREEN WINDの企画により、昨年11月から今年3月までの期間に3度実施された日比の学生たちのオンライン交流授業についてリポートします。

オンライン交流授業

 エンチャイルド奨学生10人の支援団体でもある「一般社団法人GREEN WIND」さまは、埼玉県北部の中学校に対し、外国の同世代との交流による、学生たちの英語学習への意欲の向上、異文化への興味を喚起するための企画として、エンチャイルドのネットワークを活用したオンライン授業の企画を提案しています。

 今回、埼玉県の神川中学校とフィリピン・カロオカン市のアンパロ・ハイスクール(2021年11月16日と2022年3月11日)、同じく滑川中学校とアンパロ・ハイスクール(2022年3月2日)のオンライン交流授業が実現しました。

 インターネットを通じた60分ほどのオンライン交流は全て英語で行われ、日比の学生約10人ずつ、そして現場の先生がたも数人ずつ参加し、全体の運営は日本側の英語教員によって進められ、フィリピン側の生徒へのインタビューはエンチャイルドフィリピンのキアノ事務局長が担当しました。

 学校紹介や自己紹介の序盤は互いに緊張感もありましたが、少人数による分科会に入り、学校生活やお互いの文化、好きなアニメについて質問し合う中で次第に打ち解け、笑顔も見えるようになりました。

 埼玉県の両中学校もフィリピンのアンパロ・ハイスクール側からも参加者らはとても刺激になったようで、ぜひまた行いたいという喜びの声が事務局に届いています。

エンチャイルド事務局長

オンライン報告会20220331

 「今年度を締めくくる」ENCHILDオンライン報告会、3月31日(木)午後8時45分から開会いたします。

 エンチャイルドの目指すもの、この1年の海外教育支援活動の成果、エンチャイルド奨学生たちの声など、この1年の歩みをまとめてご紹介する予定です。ぜひご参加ください。

 参加ご希望のかたは、info@enchild.org までご一報ください。初めてのかたもウエルカムです。
 アクセス情報をご案内いたします。

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ENCHILD



 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 先日取り上げた「想起(想い起こすこと)」の 大切さについてもう少し書いてみたいと思います。

 想起する主体は、人間の心です。

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 哲学者のイマヌエル・カントは心の3作用として、知情意の概念を提唱しました。
 人間の精神活動の根本は知情意にある、すなわち知性と感情と意志の力を心の三つの作用と考えたわけです。

 :知性、知識や、思考による成果
 :感情、喜怒哀楽
 :意志、意欲や決断

 想起はこの三つの作用をたどります。

 文章を読むなどして、刺激を受け(知)、感情が喚起します(情)。そしてそのことが意欲や決断を促し意志(意)となります。

 しかし同じ文章や何らかの情報に触れたからといって、同じ刺激を受け同じ感情が喚起されるとは限りません。
 体験の積み重ねや意欲、意志次第では、別の認識や思考、感情が生じます。

 例えば一つの物語を読んだ(観た)としても、「情」や「意」は違ってきます。
 逆に、「情」や「意」によって「知」も変わってきます。

 つまり心というのは、知情意のバランスの良い相互作用(らせん状の円形運動による上昇)によってより良く成長するものだと見ることができます。

 心の教育は、知情意の三つの作用をバランス良く行う必要があるということです。
 そうすれば、想起によって私たちの心は広く深く豊かに耕されていくことでしょう。

 争いを終わらせ、対立と葛藤を超えるためには(平和な状態を実現するためには)、家族愛の想起を重ねる必要があります。
 家族愛という情は、共生・共食・共育・共助・共感・共有・共創・共観への意欲を生み出します。

 忙しさに追われていると想起する時間を持てなくなります。
 知情意の心の3作用という精神活動がなされなくなってしまうと、想起することができなくなってしまいます。

 エンチャイルドにおいても同様です。
 活動それ自体が目的ではなく、家族愛を育み、8エレメントを満たそうとする意欲を高めることが大切です。

 年末年始に、過去(歴史)を振り返りながら新しい未来を想像(創造)するために、想起する時間を持ちたいと思います。
 エンチャイルドもまた、「心」の成長なくして、成長も発展もありません。

 設立から10年を越えて、新しい段階に向かうためにも、振り返りと想起を行いながら、まずは「心(動機)」を成長させなければならないのです。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日に続いて、「月」ネタでブログを書きます。

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 「月は反射体」であるといいます。太陽は発光体です。太陽系の惑星たちは皆「反射体」と言えます。輝く月は太陽に照らされた姿ですね。 これに「吸収体」(=ブラックホール?)というのを加えてみましょう。

 「吸収体」…ブラックホール?
  ↓
 「反射体」…月など
  ↓
 「発光体」…太陽

 この流れは人間の成長にも例えることができます。

 「吸収体」…自己中心でなんでも吸収したがる(吸収した方がよい)幼少年期。親や周囲に愛され、言葉や習慣など文化を獲得し、なんでもまねながら成長していく大事な時期。

 「反射体」…受動的だが基礎基本をしっかり身に付け、他者からの影響を受けながら、一定のレベルの基準に向かって到達しようと努力するティーンエージャー~青年期(20代前半)。学生期。多種多様な体験を通して心と体と頭を成熟させていく時期。

 「発光体」…能動的かつ主体的な態度と利他的な行動をもって生きる20代後半~。自己の個性と能力を生かして他者と共に連携・協力して行動できるようになる。健康的自立、精神的自立、経済的自立、社会的自立の基準を獲得し、共生・共助・共感の共立の人生を生きる。自己実現から超自己実現へと向かう人生の目的世界を生き抜く段階。

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マニラ湾のサンセット

 「守破離」という言葉がありますね。デジタル大辞泉では以下のように解説しています。

 「剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。『守』は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。『破』は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。『離』は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階」

 「吸収体」→「反射体」→「発光体」の展開は、「守」→「破」→「離」の段階的流れと似ていますね。

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 段階的に進むというところが肝だと思います。いきなり反射体になることもできなければ、発光体になることもできません。
 より良い吸収体の段階を経て、より良い反射体の段階を過ごすことです。そうしてこそ、より良い発光体になれるというものです。

 エンチャイルド奨学生たちは「反射体」の段階を歩んでいます。
 エンチャイルド流に言えば、夢と志の反射体です。偉人たち(良き先輩たち)に学び、夢と志を持って生きることの価値を知って、将来それを体現した偉人(発光体)となっていくのです。

 彼らに必要なのは経済的支援だけではありません。
 理想や希望が必要なのです。夢や志を持って生きることを示すことは、自立・共立の人生へと向かわなければならない彼らにとって極めて大切なことだと考えます。

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 暗雲立ち込める環境や社会状況の中にあっても、雲の合間から差してくる「太陽」の熱と光(愛と励まし、知恵と勇気)をしっかりと受けて輝いてほしいと願います。

 エンチャイルドは奨学生にとって「太陽」でありたいと思っています。
 
 皆さん、発光体(偉人)を目指しましょう!

三つ峠山2019_12月-34+

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 今回は、8エレメントの一つ、「共育」の観点から、「教育の責任は誰にあるのか?」というテーマで考えてみたいと思います。

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 皆さんは、教育の責任は誰にあると考えますか?

 教師? 学校? 親? 社会? 政府?

 人格教育における責任の中心は親と子ども自身にあると、私は考えています。

 教育というと、学校に通うこと、学校で教員による授業を受けることがイメージとして持たれやすいのですが、人格形成を中心とした教育については、やはりその責任の主体は家庭にあると言わざるを得ません。

 ところで人格形成とは何でしょうか。

 私は自立心を育てることが人格形成の核心的内容であると考えています。

 自立は自ら立ってこそ自立ということですから、「自立」を実現する主体は子ども本人であり、自立への責任は子ども自身にあることは自明です。

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 親の関わりは、親として子を無条件に愛することでしょうが、子の自立心の成長という視点で言えば、子が自立に向かうようにサポートし、アシストし、コーチングすることが親の関わり方であると言えます。子が自立していけるように導くことが親の役目なのです。

 だからと言って、ティーチングとしての教育が不要だと言っているわけではありませんし、学校不要論を唱えるつもりは毛頭ありません。
 人格教育という点でもそうですが、知識や技能の獲得、体験・実践教育という面からも学校教育は重要な意味を持っています。

 とりわけ社会生活への準備段階として、「公育(学校教育)」の役割は重要です。その意味で、親と教師の連携機関である「PTA」の存在意義は大きく、実際のPTAの現場、実情がどうであれ、本来的にはPTAの果たすべき役割は大きいのです。

 学校生活は、家庭生活と社会生活を橋渡しする場所であり期間であると言えます。
 個人の学力向上の場というだけでなく、本格的な他者との関わり、コミュニケーション、集団行動、協力、連携・連係など、社会人基礎力を習得する場所であり、期間なのです。

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 共育は「共に育てる」「共に育つ」という意味を持っています。
 子どもに限らず、人間は互いの自立(自己成長、自己完成)への責任を果たせるように関わり合い、支え合う共立的存在です。真の共生社会を実現する鍵がそこにあります。

 
 親や教師は、子どもの成長のために、時に保護し、時に負荷を与える存在となって、子どもの自立を促す存在。

 教育とは、自らを耕し、自立の種を実らせ、花を咲かせるための働き掛けです。
 人間は自らを育てる存在であるということです。
 人間の成長、完成への責任は結局人間自身にあるということです。

 その意味で、社会教育は共立の社会を実現するための教育であると言えます。
 共に育て、共に育ち合って実現されていくのが共立の社会です。一人一人の自立(健康的自立、精神的自立、生活的自立)を土台として共立社会(社会的自立)が形成できると言えるのです。

 エンチャイルドは、子どもたちの自立のための教育支援を行っています。同時に、受益者も支援者もエンチャイルドを通して共育のステークホルダーとなり、共立社会実現のためのプロジェクトを推進しています。

 教育の責任は誰にあるのか。
 結局、教育の責任は「私」自身にあると思うのです。そしてそれは「共育」によってなされるものなのではないでしょうか。

設立10周年企画オンライン上映会
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 山歩の好きな桜の季節がやってきました。
 花粉症の悩ましい季節でもありますが、たまには自然を満喫し、花と団子で楽しい時間を過ごしたいものです。

    さて今日は、「教育」について考えてみたいと思います。

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 エンチャイルドはより良い社会、すなわち「理想的な社会共同体」を実現するための要素、「8エレメント(共立のための八つの要素〈価値〉:共生、共食、共育、共助、共創、共有、共感、共観)」という考え方を提言してきました。

 「共」という文字は、「バランス(を取る)」という概念を含んでいると私は考えます。

 自立・共立・公立。
 自助・共助・公助。
 そして、今日のテーマである「教育」も、自育、共育、公育と見ます。

 「自」と「公」だけでは駄目です。政党の話ではありません。
 「共」がなければバランスが取れません。しつこいようですがこれは政治・政党の話ではありません。自●党とか、公●党とか、共●党とは全く関係のない話です。

 「自」は「共」を必要とします。「公」もまた「共」を必要とします。
 「自」と「公」だけが結び付くことはできませんし、仮に結び付いても「自」は「公」にいずれ飲み込まれて同化されてしまうことでしょう。

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 教育の話に戻すと、教育もまた、「自」「共」「公」のバランスを取って行うべきだということです。

 人間は、個性的存在です。100人いれば、100通りの個性がある。ですから、一つの方法で100人を同じように教育することはできないということです。

 公育(主に学校教育を指す)においても、個別性を考慮している面もありますが、社会的位置付けとしてはあくまでも「公」(≒全体)を基準に行われているのが公育です。

 自育について言えば、エジソンやアンシュタインのような人物がいい例です。自育がなされていなければあのような天才、あるいは偉人は世に現れることはなかったでしょう。
  
 自育は、文字どおり本人が自分自身を育てることですが、幼少年期においては親子セットで考えるべきだと思います。ポイントは、家庭における教育です。ティーチング型とコーチング型の教育を両立させられるかどうかが重要です。特にコーチング型の教育がうまくなされないと「個性的な子」ほど成長の道は閉ざされてしまうことでしょう。

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 教育の仕方においては「こうすべき」という決定版はないのではないか―。人の数だけ、子どもの数だけ教育のアプローチの仕方があるのではないかということです。

 社会的存在である人間にとって、自育だけでは教育を完成させることはできないでしょう。公育にだけ依存していてはそれがなされることは決してないでしょう。やはり「共」の存在が鍵となります。

 親でも学校の教師でもない、第3の存在である共育の担い手が必要です。
 塾の先生もそうでしょう。隣近所の人々や町の大人たち、親戚のおじさんやおばさん、祖父母たちもまた共育の担い手です。自育を導く共育であり、自立と共立を両立するための教育が共育の役割です。

 私たちのような教育支援活動を行う者もその一人です。
 子どもを人類(社会)共通の宝として考える。エンチャイルドはそれをストレートに「地球家族」と呼び、「心の国境を超えた家族愛の絆による共同体」として表現してきました。

 社会にバランスをもたらし、健全な個人と家庭のためにサポートするするのが共育の役目だと考えます。
 人は社会的存在であり、いくつもの共同体の中で共生(共食、共助、共創)して生きていく存在です。

 教育という観点で言えば、まず自育を実現すること第一です。より良い自育のために共育の作用が必要です。これが家庭教育と学校教育を補完する意味での社会教育としての共育の意義であり、理想的な社会的共同体形成のために共育が存在する理由だと考えます。

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 現在、フィリピン・カロオカン市のマルセロ・H・デルピラー小学校のプリント学習を支えるためのLAS-Projectを実施中です。ご協力いただけるとうれしいです。

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LAS-Project実施中(3月1日~21日)!
コロナ禍の子どもたちのプリント学習(LAS)を支援しませんか?

 コロナ禍の中、フィリピンの学校教育はオンライン授業を中心に行われていますが、残念ながら全員がオンラインで授業を受けられる状況ではありません。

 そのため、オンライン授業の他に、学校から与えられた課題に家庭で取り組む「モジュール学習(プリント学習)」で対応せざるを得ないのが現状です。

 しかしプリント学習(LAS/Learning Activity Sheets〈学習活動シート〉)を継続的に行うためには、その前提となる「プリンター」「インク」「コピー用紙」などの教育設備や備品の確保が必要となります。

 本来、教育行政および学校が責任をもってその体制を整えるべきですが、実際のところ、そのことが十分になされず、現場の先生がたが負担して対応しなければならないのが実情です。

 そこでエンチャイルドでは、小さな規模ですが、エンチャイルドの支援校の一つであるフィリピン・カロオカン市のマルセロ・H・デルピラー小学校からの要請に応えて、2021年最初の教育支援プロジェクトの取り組みを開始しました。

 同時進行で文具(未使用のもの)を募集しています。寄贈してくださるかたは、3月31日までにエンチャイルドの事務所までお送りください。

【LAS-Project】

◆プロジェクト目標額:15万円
①プリンター2台 ②インク ③コピー用紙

◆プロジェクト期間:3月1日~21日

◆支援先:マルセロ・H・デルピラー小学校

◆プロジェクトの趣旨にご賛同いただけるかたに寄付をお願いしています。

口座番号:00180-8-133923
口座名称:NPO法人エンチャイルド

 郵便振替以外(銀行口座への振り込みなど)でご協力いただけるかたはNPO法人エンチャイルド事務局(info@enchild.org 03-6325-3420)までお問い合わせください。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 私たちは多かれ少なかれ、助け合って生きています。助けの要らない人はいないでしょう。
 共立の社会は共助の社会でもあります。

 今回は、助けること…、「ヘルプ」「サポート」「アシスト」の違いについて考えてみたいと思います。

 「ヘルプ」は、助けることです。
 本人(受け手)ができないことを代わって行うことです。

 「サポート」は、支えることです。
 本人ができることを前提に必要な時に必要な分を手助けすることです。

 「アシスト」は、補佐することです。
 本人ができるようにするために必要な補助をすることです。

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 エンチャイルドの活動は、いずれの場合もありますが、その中心を「サポート」に置いてます。

 貧困の5大要因(病気、無関心、依存、不正直、無知識)においてもそれぞれの要因に対する課題解決策が求められるわけですが、それが「ヘルプ」であるか「サポート」であるか「アシスト」であるかの区別が重要です。

 「サポート」すべきところを「ヘルプ」してしまう(し過ぎてしまう)と、本人の依存度を高めることになり、結果的に課題を解決できないこともあります。

 5大要因の中の「依存」という内容は、扱いの難しい問題です。とりわけ貧困問題の解決においては、「ヘルプ」の加減に注意しなければならないと思います。

 ミッションを遂行し、課題解決のための取り組みを行っていく上でも、上述のような支援の仕方(関わり方)の種類や程度の選択、段階的判断が求められます。

 私たちは一つでも多くのプロジェクトを立ち上げて支援活動を行いたいと思っていますが、それらの活動が「ピースアドボケイト」モデルの実現につながるものとなるよう、よく考え、適切な判断と共に取り組んでいかなければなりません。

 身近なところ、例えば子育てや後進の育成においても、同様の内容がポイントになるのではないかと思います。

 より良い社会をつくり上げていく上でも、「ヘルプ」「サポート」「アシスト」を区別して行うことが大切だと痛感しています。

 人助けは基本的に善いことですが、真に人のためになる人助けをしたいと思う今日この頃です。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 前回は、ヘッグマン教授の「貧困の世代間連鎖を断ち切る四つのキーワード」について紹介しましたが、今回はフィル・バートル教授の「貧困の5大要因」を話題にしてブログを書いてみたいと思います。

 この内容も過去のブログで何度か触れてきましたね。
 社会問題としての貧困について考察し、何が貧困を引き起こす要因となっているかを分析したものです。
  
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 フィル・バートル教授は貧困の5大要因として「病気」「無関心」「依存」「不正直」「無知識」を挙げました。

 要因を取り除くことによって問題を解決することができると考えれば、その要因をいかに除去するかという課題の解決策を見いださなければなりません。

 この解決策についてエンチャイルドの取り組みの現状と今後の可能性について考えてみましょう。
 実際のところ、エンチャイルドが課題解決策の対象となっている要因は、「無関心」「依存」「不正直」「無知識」の4項目です。
 
 「無知識」の課題解決策は、奨学金給付による教育支援を中心に取り組みます。
 「無関心」「不正直」「依存(心)」の課題解決策は、交流プログラムとピースアドボケイト教育を通してチャレンジしています。シニアハイスクール、大学生を対象としたエンチャイルド・ユースの取り組みも同様です。
 
 「医療」に関しては、他団体との連携の中で課題解決策を模索していきたいと考えていますが、現状の中で他の四つの要因を取り除くことのできる団体になることが当面のエンチャイルドの目標です。

 エンチャイルド奨学生たちの成長過程そのものがまさにその成果であり実績となることでしょう。
 彼ら自身が貧困状態から脱するだけでなく、自身もまた社会問題としての貧困の解決者となっていくことがエンチャイルドの目指している支援です。

 支援の動機を「家族愛」に置いていることから、「エンチャイルドファミリー」という言葉が自然と定着しましたが、これからはその基盤の上に「エンチャイルドスクール」をつくっていきたいと考えています。

 社会問題としての「貧困」を解決する学校(塾)です。

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 エンチャイルドスクールは、「貧困」に打ち勝つ子どもたちを育成する学校です。
 自らの自立はもちろん、共同体感覚を持った社会的に有用な人(共立に生きる人)を育成する学校です。
 知識や技術の習得(経済的自立)だけでなく、健康的・精神的・社会的自立をもたらす教育を行う学校です。
 8エレメントを満たすことのできる(実践・行動することのできる)人材を育成する学校です。
 
 エンチャイルド奨学生を卒業した若者たちが、このエンチャイルドスクールの担い手となってくれることを望みます。

 実際の体験を通して学び、体得したことを生かして、後輩たち、弟・妹たちを導いてあげてほしいと思っています。

 設立から10周年を迎えたエンチャイルドが次なる目標としているのがエンチャイルドスクールです。
 
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