★3分で読める社会貢献★エンチャイルドblog

NPO法人エンチャイルドの広報担当、地球村山歩がお届けするブログです。エンチャイルドは、主にフィリピンの子どもたちを対象とする教育支援&共育活動、草の根国際交流、社会教育を行っている非営利団体です。子どもたちが受益者から支援者へと成長していくために、「ピース・アドボケイト(平和の擁護者)」の育成に重点を置いて活動しています。支援先現地を訪問するスタディーツアーを年に2回程度実施しています。コロナ禍の2020~2022年はオンラインでの交流が主な活動となりましたが、2023年6月には4年ぶりのスタディーツアーを実施することができ、成長した子どもたちとの再会を果たしました。2024年でフィリピンでの教育支援開始20周年となりました!

Category: 映画


 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。 

 遅ればせながら、第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞作品『罪の声』を見ました。
 原作は、塩田武士の同名タイトルのサスペンス小説(2016年発表、講談社刊)。

 グリコ・森永事件をモチーフとした作品で、2016年度週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位、第7回山田風太郎賞を受賞しています。2020年に土井裕泰監督、小栗旬主演で映画化されました。

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 ウィキペディアは、塩田武士が同作を執筆した経緯を以下のように記しています。

 「塩田は大学時代にグリコ・森永事件の関係書籍を読み、脅迫電話に子どもの声が使われた事実を知り、自らと同年代でもあるその子どもの人生に関心を抱いたという。将来的にはこれを題材とした小説を執筆したいと考えていたが、塩田は新聞社に就職、記者となった」

 脅迫電話の声に使われた3人の子どもたちの人生は大人たちの身勝手によって翻弄されます。
  
 3人のうちの年長の少女、生島望は、若くして非業の死を遂げます。
 映画作品は、望が自らの運命を呪いながら公衆電話で親友に必死に訴えるシーンで幕を閉じます。

あんな
あたしな
諦めたないねん
今の辛気臭い場所出て
一人でもどっかで働いて
お金貯めて
通信制の高校行って
英語の勉強続ける
ほんで
絶対絶対
夢かなえる
あたしの人生やもん

 映画雑誌に夢中になり、英語の勉強に励む望の夢は、映画の字幕の翻訳家でした。
 子どもたちの夢は生きる希望そのものです。

 子どもにとって夢は成長の原動力です。
 映画のラストシーンの望の叫びが、見る者の心に刺さります。

 エンチャイルド奨学生たちのたくさんのエッセーを思い出しながら、「望」は決して特殊な立場ではないと感じます。
 夢を見ることすら許されない子どもたちが世界にどれだけいるでしょうか。
 希望を持てずに成長期(自立期)を生きている子どもたちは少なくないのです。
 
 「世界の子どもたちを元気にする」こと、「子どもたちが夢と志を持って生きられる社会」を実現することは簡単ではありません。

 大人たちが変わること、社会が変わること。
 大人が大人になること(自立すること)、社会が共立の道を選ぶこと。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 米倉涼子主演のドラマ「エンジェルフライト~国際霊柩送還士」(脚本:古沢良太/制作:NHKエンタープライズ)をご存じでしょうか。
 アマゾンプライムビデオで公開中(3月17日~)の動画コンテンツです。

 「国際」と付くと、つい興味を引かれてしまいます。
 
 海外で亡くなった人の遺体を国境を越えて遺族に送り届ける仕事で、実在するスペシャリストをモデルにした物語だそうです。原作は佐々涼子の「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(集英社文庫刊)。原作も読んでみたい、と思いました。

 人の死と生をテーマにした家族愛、人間愛を、涙と、時に笑いありで描いた感動のヒューマンドラマです。主演の米倉涼子(シングルマザーの剛腕社長・伊沢那美役)の演技が光ります。脇役陣も個性的な味を存分に発揮していてなかなかいいですね。特に新入社員の高木凛子を演じる松本穂香の存在感がドラマ全体にまろやかさを出しています。

 6話公開中で、エピソード1がフィリピン(マニラ)、2がアフリカ、3が韓国(ソウル)、4がベトナム、5がモロッコ、6がボリビアが舞台となっています。

 山歩は昨日、エピソード1~4を見ました。面白かったです。残りは隙間時間を見つけて視聴しようと思います。

 エピソード1はフィリピン・マニラのトンド地区が舞台でしたので、思わずドラマの世界にどっぷり入ってしまいました。2はアフリカ某国が舞台ですが、国際協力に関連するストーリー設定で、こちらもまた他人事とは思えない気持ちで視聴しました。

 いずれのエピソードも「国際」感覚を刺激してくれる物語です。
 改めて国際社会に生きている私たちなんだと気付かせてくれるドラマでもあります。

 このブログの読者の皆さんにもぜひご覧いただきたい作品です。

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日のブログに続いて少しだけ、映画「ブロンクス物語~愛につつまれた街」に絡んだ話をさせてください。

 舞台は1960年代のアメリカ。そこには人種差別、異人種間の対立と葛藤も描かれています。
 イタリア系アメリカ人とアフリカ系アメリカ人の間に生じた対立と葛藤の壁です。

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 この写真は、エンチャイルドのTシャツの一枚です。
 「LOVE BEYOND BORDERS」、「国境を超えた愛」という意味ですね。

 国際協力であれ、国際交流であれ、その軸となるべきものは「LOVE BEYOND BORDERS」の精神であると思います。

 「ブロンクス物語」の主人公であるイタリア系アメリカ人の少年と、アフリカ系アメリカ人の少女との出会いによってその壁の一つが突き崩されます。

 男女の愛が国境を超えるという話はよく聞く話ではあります。
 しかし現実はそんなに簡単なものではありません(山歩も実はその経験者?)。

 エンチャイルドの挑戦は「男女の愛」ではなく、「家族愛」によってそれを可能にしようというものです。

 「エンチャイルド物語~家族愛につつまれた海外教育支援」は、国境を超えた愛と子どもたちの成長の物語でもあります。

 そんな視点から、エンチャイルド活動の中で触れる体験記を読み解いていただけると、エンチャイルドの海外教育支援のユニークさがお分かりいただけるかもしれません。

 エンチャイルドを通して、国境を超えた家族愛の味を味わっていただきたいなと思っています。

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「LOVE BEYOND BORDERS」のTシャツを
身に着けたエンチャイルド奨学生たち

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スタディーツアー(日比交流会)、説明会、報告会、セミナー、
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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 ロバート・デニーロ監督作品、「ブロンクス物語~愛につつまれた街」(米国、1993年公開)を見ました。

 「地元マフィアのボスと知り合い、組織犯罪への誘惑と正直さおよび勤勉な父との狭間に立ち葛藤するイタリア系アメリカ人の少年カロジェロ・アネロの成長を描いている」(ウィキペディアより)

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エンチャイルド奨学生たち(サマーキャンプにて)
  
 1960年代を舞台に、一人の少年の9歳から17歳までの成長物語を描いた作品です。
 主人公の少年の最後のセリフが印象に残りました。

‐‐‐
ソニー(地元マフィアの親分)も父さんも言った
“大人になればわかる”
僕はやっと理解した
二人から学んだのは―
愛は無条件であること
人を受け入れること
それともう1つ
才能のムダ遣いほど
悲しいことはない
自分の選択によって
人生は変わる
‐‐‐

 ソニー(チャズ・パルミンテリ)は地元マフィアの親分。主人公の少年カロジェロ(フランシス・キャプラ)は9歳、同じ町に住むバス運転手のロレンツォ・アネロ(ロバート・デ・ニーロ)の一人息子。
 
 カロジェロ少年は、愛情深い実の父親と、「C(シー)」の名前で息子のようにかわいがるマフィアの親分の二人の「父」に導かれて成長していきます。全く違うタイプの二人。生活信条も人生観も真逆です。二人は水と油。交わることはありません。しかし、カロジェロ(C)を愛する点において二人は共通していました。

 異なる二人の大人の生き方に触れながら、葛藤を抱えながらも少年の心は引き裂かれることなく真っ直ぐに育ちます。
 
 「才能を無駄にするな」は父親の口癖です。
 少年は、誘惑や危機を乗り越え、大人になることの意味を一つ一つ知っていきます。

 二人から学んだのは―
 愛は無条件であること
 人を受け入れること
 それともう1つ
 才能のムダ遣いほど
 悲しいことはない
 自分の選択によって
 人生は変わる

 己を知ること、自らの選択によって人生が決まるということ。
 
 主人公は大人になることの意味を二人の大人から学びます。

 山歩はこの映画を通して、子どもの成長には親と共に第三の大人が関わることが大切だなと感じました。

 エンチャイルドもまた、第三の立場で(社会教育において)子どもたちの成長に関わっています。
 (決してマフィアの親分などではありませんが!)

 子の成長の責任は親(保護者)にありますが、子どもたちの成長を支える(成長と自立をサポートする)ことは社会に生きる全ての大人たちの責任だと考えます。
 
 とはいえ、現実は子どもたちの成長や自立の阻害要因となっている親や大人のなんと多いことか。
 
 子どもたちの才能を無駄にしないこと
 子どもたちを無条件に愛し、子どもたちのそのままを受け入れること
 そして、自ら判断し、自ら選択し、責任を果たす大人のモデルを示すこと


 それが「エンチャイルド物語」の目指すところなのかもしれません。

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エンチャイルド奨学生たち(サマーキャンプにて)

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 こんにちは、エンチャイルドの広報担当、地球村山歩です。

 昨日、令和4年度(2022年度)の 年次総会と日比オンライン交流会が無事に開催されましたが、そのことについては明日のブログで改めてお伝えしたいと思います。

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 今日は、金曜日(2022年5月20日)にテレビ(日テレ)で放送された映画「ショーシャンクの空に」(原題:The Shawshank Redemption/1994年公開のアメリカ映画)について書きたいと思います。

 山歩がこの映画を見るのは3回目でしたが、今回も最初から最後までしっかりと見ました。
 最近「ローマの休日」も見ました。この映画は何十回目でしたが、全く飽きることなく最初から最後までしっかりと見ることができました。山歩にとっては、「ローマの休日」も「ショーシャンクの空に」も名作なのです。

 なぜこの映画の話をブログで取り上げるのかというと、5月21日の日比オンライン交流会での11人のエンチャイルド奨学生たちのスピーチ(テーマは、「コロナ禍の体験と私たちの未来」)の内容を聞きながら、彼らにもこの映画をぜひ見てもらいたいと思ったからです。

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 まずは「ショーシャンクの空に」の簡単なあらすじを紹介しましょう。

 この映画は、ショーシャンク刑務所内の人間関係を通して、冤罪(えんざい)によって投獄された有能な銀行員アンドリュー・デュフレーン(アンディ)が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマ(ウィキペディア参照)です。

 もちろんいろんな評価ができると思いますが、「希望は良いものだ。たぶん最高のものだ。良いものは決して滅びない(Hope is a good thing, maybe the best of things, and no good thing ever dies)」というアンディのセリフに代表されるように、この映画のテーマは、希望を失わなければ夢と志は必ず成し遂げられる、というものだと解釈できます。

 当ブログ【900】で意志力について紹介しました。

 意志力は、

①「やる力(やるべきことをやる力)」
②「やらない力(誘惑に打ち勝つ力)」
③「望む力(目標意識や欲求、夢や志を持つ力)」

 の三つの要素で成り立つということでした。

 アンディは獄中でこの意志力を貫きます。
 そして誰もが不可能と思っていた「偉業」を成し遂げます。
 アンディの日々の24時間は、強固な意志力を形成するために不可欠な「やる力」「やらない力」「望む力」で満たされています。驚くのは、アンディの卓越した知恵と知識と忍耐力、そして緻密な計画性です。

 この映画をそのような観点から見直してみることをお勧めします。
 アンディは徹底した未来主義者だと思います。だからこそ、希望を持ち続けられるのでしょう。しかしその希望は絵に描いた餅ではありません。存在しない未来を現在の行動を通して一歩一歩確実につくり出していきました。未来を明確に宣言し、それを実現します。
 ビジョンとミッションの塊のようなアンディは自らの能力をフル回転させながら道を切り開きます。単に努力したから実を結んだというような話ではありません。

 ネタバレになるといけないので、詳しくは話しませんが、ビジョンとミッション、意志力(やる力、やらない力、望む力)という観点で映画のストーリーをたどってみることを、繰り返しになりますが、お勧めします。一種のミステリーとして味わいも楽しめることでしょう。

 新型コロナウイルス感染症パンデミックによる都市封鎖(ロックダウン)レベルの状態に置かれたフィリピンのエンチャイルド奨学生たちは、ある意味、軟禁状態(厳しい外出制限下)に置かれたようなものでした。彼らの話からも、その精神的苦痛や社会的制限は私たち日本人の想像を超えるものだったと推察できます。

 山歩はこの映画を通して、主人公アンディの生き方に自立と共立を見いだします。獄中にあっても自分らしさ大切にし、そして大切にするだけでなくそれを武器にして、自分の未来を創造していくのです。何を「共立」と見るかについては、映画を実際に見て、ぜひ考察してみてください。

 奨学生たちもまた、悩みながら、苦しみながら、未来のために真摯(しんし)に生きています。
 日比オンライン交流会を通して、彼らに対するいとおしさが募りました。
 彼らはコロナ禍にあっても、一人一人がたくましく生き、青空の下でその輝きを放っていました。

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